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LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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Dale Chihuly@キュウ・ガーデンズ

2019.07.12
Dale Chifuly at Kew

キュウのイヴェント情報で名前を読んだとき、「誰だ?」と思った。で、実物を観たら、誰だか判った。世界には芸術家が多すぎて追いきれない、ということも頭をかすめたが、広大なキュウの中で見るガラス彫刻は、思った以上に楽しい。写真は幾つかのアルバムに散らばっている。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709537033366

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709409596312

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157708026904845

 8月中旬からは、夜間のライト・アップが始まり、これは別料金が、メンバーにも加算される。

Chihuly Nights
https://www.kew.org/kew-gardens/whats-on/chihuly-nights


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日本大使館からの注意喚起:ロンドンにおける銃やナイフを使った死傷事案の増加について

2019.07.10
在イギリス日本大使館から送られてきた、ロンドンで急増しているナイフや銃による殺傷事件への注意喚起メイルを転載。

 その前に、僕からのお節介。

 旅の恥は一生の後悔にもなるし、時には恥ずかしい思いをいだきながら予定をキャンセルすることでトラブルに巻き込まれないこともある。状況判断は、早く、且つ深く。

 予定にないことはしない。予定していない冒険はしない。プランCが上手く行かなかったら、その計画を断念する勇気は素晴らしいこと。

ロンドンにおける銃やナイフを使った死傷事案の増加について

7月8日夜,ロンドン北部フィンズベリー区(註:正確にはFinsbury地区。Islington区とHaringey区の区境)において,男性がナイフで刺される事件が発生し,続けてその近辺でも別の男性が銃撃される事件が連続して発生しました。いずれも犯人は捕まっておらず,犯行の背景は不明とのことです。
最近,ロンドンにおいてナイフや銃を使った事件の発生が続いていることから,在留邦人や邦人旅行者の皆さまにおかれましては,外出の際には身の回りに注意を払うなど,十分ご注意ください。

1.当地報道によれば,7月8日(月)午後9時45分頃,ロンドン北部フィンズベリー区のセブンシスターズ通りにおいて,30歳の男性がナイフに刺される事件が発生しました。
また,この事件に続いて,同セブンシスターズ通り近くのブラックストック通りにおいても,別の20代後半と思われる男性が銃で撃たれる事件が発生しました。
いずれの被害者も死亡には至っていないとのことですが,犯人は捕まっておらず,これら2つの事件の背景や双方の事件の関連性は明らかになっていません。

2.最近,ロンドンにおいてはナイフや銃を使った犯罪の発生が増加傾向にあり,中には死に至るケースもあります。
報道にあるだけでも,西部のイーリングやウェンブリー,ハウンズロー,東部のプレイストウやオーピントン,南部のバターシーやクロイドンなど,事案の発生場所は地域を問わず確認されており,その多くは夕方から深夜に掛けて発生しています。

3.在留邦人及び邦人旅行者の皆さまにおかれましては,外出の際には周辺に注意を払うとともに,ケンカや騒乱などの場に遭遇した場合には野次馬的にその場にとどまらず,また,不審人物や不審物ではないかと感じた場合にはすぐにその場を立ち去るなどして,身の安全を第一に考えるようにしてください。
 夏は日照時間が長くなり,遅くまで明るい時間帯が続いておりますが,上述のように,発生している死傷事案の多くが夜間に発生していることもあり,特段の用事がない場合は早めに帰宅することで,被害に遭う可能性を低減させることができます。

4.3ヶ月以上海外に滞在する方は在留届の提出を,3ヶ月未満の場合は「たびレジ」への登録(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/)を必ず実施してください。渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館または総領事館からの連絡を受け取ることができます。また,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。


 事件が起きている地域に住んでいる地元の人達ですら、何が起きるか予想できないのだから、そんな場所へ肝試し気分で行かないように。


山本寛斎さんのトーク・イヴェント@ジャパン・ハウス・ロンドン

2019.07.07
Yamamoto Kansa at Japan House London
山本寛斎さん、2019年7月6日、ジャパン・ハウス・ロンドン。この生地でハワイアン・シャツがあれば是非、購入したい)

ケンジントン・ハイ・ストリートにあるジャパン・ハウス・ロンドンで、2019年7月6日、ファッション・デザイナーの山本寛斎さんのトーク・イヴェントが催された。

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709472138597

BASARA: A Talk by Kansai YAMAMOTO
婆娑羅
https://www.japanhouselondon.uk/whats-on/basara-a-talk-by-kansai-yamamoto/

Dive into the creative world of internationally acclaimed fashion icon Kansai YAMAMOTO during this special talk at Japan House.

A seminal figure ahead of his time, following his debut in the London fashion scene in 1971, Kansai’s designs rose in popularity, been appreciated and worn by leading figures in pop culture including David Bowie, Stevie Wonder and Sir Elton John.

Renowned for its avant-garde shapes and colourful style, Kansai’s philosophy of BASARA brazenly combines elaborate patterns, extravagant palettes and theatrical costumes in a provocative challenge to the wabi-sabi aesthetics conventionally associated with Japanese visuals.

In this talk, Kansai shares the journey that led him to become the first Japanese designer to showcase a collection in the London fashion industry, exploring the huge impact it had on his eclectic style and presenting his ongoing activities in a variety of creative fields other than fashion which promote cultural exchange between Japan and the UK.

Kansai is later joined in conversation by V&A curator and fashion author Oriole CULLEN to discuss his international exchange projects and how his visionary, genre-defying spirit still inspires and influences new generations of radical, daring designers.

About the speakers

Kansai YAMAMOTO Debuted in the fashion industry back in 1969, and quickly became a recognisable name for his avant-garde designs. He was the first ever Japanese fashion designer to execute a show in London and has toured the world showcasing his work at fashion collections in New York, Paris and Tokyo. His designs have been worn by David Bowie, Stevie Wonder and Sir Elton John among others. He is a founding board member of the Tokyo Fashion Designer Committee, and has numerous awards to his name, including the Good Design Award for his work on outfitting the Keisei Skyliner train in Tokyo.

Oriole CULLEN is curator of Modern Textiles and Fashion at the Victoria and Albert museum, London. She previously worked as curator for Dress and Decorative Arts at the Museum of London where she co-curated 'The London Look: Fashion from Street to catwalk' (2004). Cullen has co-curated with Stephen Jones 'Hats: An Anthology by Stephen Jones' (V&A, 2009) and authored the accompanying publication. She is also responsible for the V&A's 'Fashion in Motion' series, showcasing the work of contemporary designers, and has curated the major exhibition ‘Christian Dior: Designer of Dreams exhibition’ currently on display at V&A.

 トークの間に、「婆娑羅」のことが話されることはなかったと記憶しているが、使い古された表現でも、「時代を牽引」してきた、そして今でもしているクリエイターの話を聞くことの醍醐味に溢れたイヴェントだった。

 本人が登壇する前、プロモーション・ヴィデオによる山本寛斎さんの「KANSAI Super Show」がどのように始まり、どこで催されいるかが紹介された。インドでの公演で上々颱風が出演していたとは全く知らなかった。思いもよらない形で耳にした「愛より青い海」に、彼らは復帰するのだろうかと。

 寛斎さんが登壇してまずしたことは、「皆さんの表情を見たいから、照明を明るくしてください」。

 寛斎さんがトークの途中で、「凄い緊張しているから、話が続いていないように聞こえるかもしれないですが」と言われたように、話が転換するたびにこの話はどこに進むのかなと感じていた。しかし、終わってみれば一人の情熱あふれるクリエイターが走ってきた過程を俯瞰できるトークだった。忘れる前に、その、あちこち飛び回る話にブレること無くプロの仕事をされた通訳の女性の素晴らしいサポートがあってこそ。記憶の範囲内で、できる限り話された時系列に、箇条書きで。

 ロンドンを初めて訪れたのは1971年にもかかわらず、ロンドンの地下鉄に乗ったのは、トークが始まる前、2019年7月6日が初めてだった。

 折しも、当日、ロンドンではプライド・パレイドが催された。

Pride in London parade – in pictures
https://www.theguardian.com/world/gallery/2019/jul/06/pride-in-london-parade-in-pictures

 迷わないように、事務所の女性が背負ったカバンを掴んで歩きながら観ていると、体を顕にしている人がたくさんいると。数日前に東京でも観たが、ロンドンのadvancedを感じた。

 当時の国鉄の切符きりの人が装苑賞を受賞したことを知り、自分も装苑賞を獲得する、ファッションで自分を表現したいと思ったのは、20歳の頃。21歳の9月1日に、大学に退学届を出し、コシノジュンコさんのところで修行を始める。

 好きなことをやる!

 装苑賞の選考会場では、他の候補者は同級生がたくさんいて、互いに声援を送っていた。が、寛斎さんは一人だったので、策を講じた。予選の時は、「その服、かっこいい」と会場の隅から自ら大きな声を出し、予選一位。
 本戦の時は、別の場所に移動して、「モデルさん、かわいい」と声援を送り、装苑賞を受賞した。この説明の後、山本寛斎事務所の高谷健太さんが壇上に呼び出されて、高谷さんが「セイ」と言ったら、会場は「うりゃ」とのコール・アンド・レスポンス。

 前日の7月5日には、大英博物館で、ファッション・ショウのようなイベントが有った。グレイソン・ペリィがいたらしい。

Japan House Sake Bar at British Museum Late
Manga: colour and style
https://www.japanhouselondon.uk/whats-on/japan-house-sake-bar-at-british-museum/

 最近、自分は楽屋にいることは少ないのだが、今回、楽屋でロンドンの若いモデルの一人がTバック姿で立っているのを見かけた。そしたら、翌日、地下鉄に乗っている時に、Tバックにシースルーのドレスだけの人を見かけて、advancedだと思った。

 恐らく、デイヴィッド・ボウイとのことはすでによく知られているだろうと予想して、端折り、ファンド・レイジングについて語られたことを。

 KANSAI Super Showの予算は全て自分で集める。大変なことだけど、自分のやりたいことだから。大英博物館やヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のように独自の企画を実現できることの素晴らしさを語っていたかな。

 数日前に、スコットランドのダンディーにあるV&Aを訪問した。とても刺激を受ける建築だった。

V&A Dundee – a twisting, thrilling spaceship lands on the waterfront
https://www.theguardian.com/artanddesign/2018/sep/12/va-dundee-review-waterfront

 まだ、社内の会議を通していませんが、ダンディーで来年、東京オリンピックの前に大きなショウをやります(高谷さんとV&Aのカレンさんの表情が微妙だったのは気のせいだろうか?)。

 やりたいと思ったら、やる!

 イヴェント後のドリンク・レセプションには参加されないだろうと思っていたら、登場された。興奮と嬉しさにあふれる人たちと熱心に語り、楽しそうに写真に収まっていた姿に、再び感銘を受けた。

 レセプションで獺祭が振る舞われると期待してたら、そうではなかったのだけが小さな残念。

 月並みな表現だが、何かをするという自分の意志を信じれば、その意志は実現するために必要なことを惹きつける、という想いを強くした。今、ちょっと迷いがある僕には、思いもかけず背中を押してもらえたトーク・イヴェントだった。


About This Blog

2019.07.05
ロンドンに来て以来、家族、友人、知人に無理やり送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンをまとめる目的で始めたブログ。

 同じ島国のイギリスと日本、似ていると感じることもあれば、今でも驚かされることも結構ある。ということで、これからも不定期に面白いと思ったこと、興味を惹かれたことなどをアップしていければ、と。

 最近、メイル経由で質問を戴くことが増えていて、お越しくださる人には感謝します。ただ、例えば、「ロンドンに行こうかと思っているんですが、どうでしょうか?」のようなまる投げの質問の返答は、「行きたいかどうか判らないなら、止めたほうがいいのでは」、です。また、ご自分が知りたいことを僕が知っているとは思い込まないでください。質問されるのは構いませんが、質問された方の期待に沿うことは僕の「義務」ではありません。

2019年1月3日

 Forensic Mental Health/ Psychologyの修士課程を修了したので、ぼちぼちと。ただ、以前のような長いエントリは減ります。ちなみに、Forensic Psychologyは「犯罪」心理学とは違う。なので、筋違いの質問は双方にとって無益な時間になるだけ。


2018年1月31日

 昨年の秋より、心理学の中でそれまで無縁だった分野にシフトし、かなり時間を取ることになりブログを以前ほど頻繁、かつ長い文章での更新ができません。続けていくために、コメント欄を閉めて居るポストへの別のポストからのコメントへは、返信をしません。

FRANCIS BACON Couplings@Gagosian Gallery, London

2019.07.05
Francis Bacon

全世界的な絵画マーケットにおいて、長期に渡り絶大な評価を得ている、フランシス・ベイコン。入場料金を払ってまで観たいと思わない画家の一人、だった。ロンドンに3箇所あるガゴシアン・ギャラリィの中で、歩いていけるグロヴナー・ヒルでベイコンの作品展示が「無料」で開催されているので行ってみた。

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709448432712

FRANCIS BACON Couplings
https://gagosian.com/exhibitions/2019/francis-bacon-couplings/

The moment a number of figures become involved, you immediately come on to the storytelling aspect of the relationships between figures. And that immediately sets up a kind of narrative. I always hope to be able to make a great number of figures without a narrative.
Francis Bacon

Gagosian is pleased to present Couplings, an exhibition of Francis Bacon’s double-figure paintings.

Bacon’s disturbing images—his portrayals of friends and fellow artists, and the deformations and stylistic distortions of classical subjects—radically altered the genre of figurative painting in the twentieth century. In Bacon’s paintings, the human presence is evoked sometimes viscerally, at other times more fleetingly, in the form of a shadow or a blurred, watchful figure. In certain instances, the portrayal takes the form of a composite in which male and female bodily traits are transposed or fused. This selective exhibition explores a theme that preoccupied Bacon throughout his career: the relationship between two people, both physical and psychological.

At the heart of the exhibition are two of the most uninhibited images that Bacon ever painted: Two Figures (1953) and Two Figures in the Grass (1954). These interrelated works have not been seen publicly together since the major retrospective of Bacon’s work at the Grand Palais, Paris, in 1971. After completing Two Figures in the Grass, Bacon did not return to the subject until 1967, the year that homosexual acts in private were decriminalized in England and Wales. That same year he painted Two Figures on a Couch (1967), which was last exhibited in London in 1968 and is also included in Couplings.

Finding that the physical presence of his subjects could prove inhibiting, Bacon painted his figures and portraits both from memory and from photographs—his own, as well as Eadweard Muybridge’s dynamic studies of people in motion, including male wrestlers. Although Bacon was sometimes reluctant to specifically identify the subjects of his paintings, a number of the works in Couplings (a term the artist himself used) were inspired by his fraught, often violent and passionate relationships. His affair with Peter Lacy, a former fighter pilot whom he met in 1952, cooled off after Lacy moved to Tangier, Morocco, in 1956, where Bacon visited him every summer until 1961. But even after Lacy died in 1962, Bacon continued to paint portraits of him, recalling intensely intimate moments in their relationship. In 1963 Bacon met George Dyer, a petty criminal from London’s East End. Dyer succeeded Lacy as Bacon’s lover and model and was the inspiration for many of Bacon’s grandest and most emotive paintings of the male nude. Three works in Couplings suggest a startlingly erotic and sometimes violent relationship between two men, such as the one Bacon and Dyer had: Two Figures on a Couch, the triptych Three Studies of Figures on Beds (1972), and Two Figures with a Monkey (1973)—the last two painted after Dyer’s suicide in 1971.

This is Gagosian’s third exhibition dedicated to Bacon’s work, following Francis Bacon: Late Paintings (2015) and Francis Bacon: Triptychs (2006).

The gallery is deeply grateful to the private lenders to this exhibition, as well as to Leeds Art Gallery, England, and Museo Tamayo, Mexico City.

The exhibition will be accompanied by a fully illustrated catalogue with a previously unpublished interview with Bacon by Richard Francis; an essay by Martin Harrison, author of the acclaimed Bacon catalogue raisonné; and an introduction by Richard Calvocoressi, senior curator at Gagosian. The catalogue will be released in October 2019, to coincide with Frieze London.

 全く混雑していない広いギャラリィの中でじっくりベイコンの作品を見て気づいたこと。巧いんだ(偉そうに)。中心にある人物像の後ろに描かれている背景やオブジェクトの直線や曲線、まるで機械で描いたように正確、精緻。それらの明瞭な線の中心に集約されている歪んだ人物像との対比を初めて意識して、観た。

 好きなのか嫌いなのかは、今はまだ判らない。でも、観ず嫌いの画家がひとり減ったのはいいこと。ベイコンの絵は、蘊蓄を垂れるより、直感で好きか嫌いかを判断するほうが気楽だと思う。

 ガゴシアンの説明によると、今回の展示作品のうちの数点は、一般に公開されるのが40年ぶりというのがあるそうだ。それを展示できるスペイスと政治力があるガゴシアンの凄さ。欧米各地にあるガゴシアン・ギャラリィのスペイスを全て合わせると、へたな公立美術館より広いそうだ。今回もまた、無料な上に、写真も撮れる。ロンドンで暮らすことの有利さを実感する。


Our Road to Recovery: An Anime Studio in Fukushima @ジャパン・ハウス・ロンドン

2019.07.04
Asao Yoshinori Japan House
(プレゼンテイション中の浅尾芳宣さん、2019年7月2日、ジャパン・ハウス・ロンドン)

ジャパン・ハウス・ロンドンで催された復興庁が主催した「Our Road to Recovery」の最後のプログラム、「An Anime Studio in Fukushima:アニメーション制作が支えた福島の復興」の夜の回に参加した。

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709390446477

Our Road to Recovery: An Anime Studio in Fukushima
アニメーション制作が支えた福島の復興

https://www.japanhouselondon.uk/whats-on/our-road-to-recovery-an-anime-studio-in-fukushima/

Eight years have now passed since the Great East Japan Earthquake, the largest major earthquake in Japan’s recorded history, which triggered a tsunami of a scale said to occur only once in a thousand years and was followed by the nuclear disaster at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station.

In memory of the events of 2011, Japan House is collaborating with Japan’s Reconstruction Agency to host a series of public talks featuring Tohoku residents documenting the area’s recovery. Each talk highlights a different initiative that has contributed to reconstruction efforts and brought fresh life and vitality to communities in Tohoku.

In 2014, producer, director and screenwriter ASAO Yoshinori established the animation studio Fukushima Gainax (now known as Gaina Co., Ltd.) with the aim of reinvigorating his home prefecture Fukushima which had been severely damaged by the 2011 earthquake and tsunami. The studio has since brought many tourists to the region through its animations which introduce the appeal of Fukushima and Tohoku to the world, and accompanying manga and animation museum.

In this event, Asao Yoshinori explores the role that animation has played in the recovery and revitalisation of Fukushima and introduces a screening of two of his studio’s representative works that have been specially subtitled in English for this event at Japan House.

Gaina’s first television animation, the 2-minute short ‘Omoi no Kakera’ (Fragments of Feelings) tells the story of an energetic junior high school student who lives with her father in temporary housing in a seaside town in Tohoku after her mother passed away during the 2011 earthquake and tsunami.

The anthology style animation ‘Mirai e no Tegami’(Letter to the Future) (25 minutes) conveys the light and shadows of everyday life in Fukushima after the earthquake and tusnami through ten stories based on the real-life experiences of ordinary people living in the prefecture.

About ASAO Yoshinori

Producer, director and screenwriter, ASAO Yoshinori was born in Fukushima Prefecture in 1968. Appointed as an associate professor at Osaka University of Arts in 2014, he established the animation studio Fukushima Gainax in the same year. In 2015, he opened Fukushima Sakura Yugakusha, Japan’s first animation and manga museum, in the town of Miharu, Fukushima Prefecture. In 2018 Fukushima Gainax was acquired by the Kinoshita Group and its name was changed to Gaina Co., Ltd. The studio’s major animated works include ‘Piano no Mori’ (Forest of Piano), ‘Hulaing Babies’, ‘Omoi no Kakera’ (Fragments of Feelings), and ‘Mirai e no Tegami’ (Letter to the Future).

 スピーカーの浅尾芳宣さんは、株式会社ガイナの社長で、福島県出身。2014年にFukushima Gainaxを設立したとのこと。プレゼンテイションの冒頭、福島ガイナックスを設立した4つの方針を説明された。

1)Establish local studio:東北にはアニメ産業がなかった。雇用を創造し、若者が福島にとどまる機会を。

2)Set up a museum

3)Create events:福島県外、国外の人が参加できる機会を増やす

4)Discover tourism resources and create contents=>New possibilities and reconstruction for Fukushima

 浅尾さんのプレゼンは昼夜2回だったので、どちらが映像としてアップされるか判らないが、ジャパン・ハウス・ロンドンのYouTubeにアップされると思う。

Japan House London
https://www.youtube.com/channel/UCoIFQMdO72fkaEue2WM-QGw

 個人的に印象に残ったこと。まず、福島ガイナックスが廃校になった小学校にオフィスを構えている、というところでぐっと来た。2012年に釜石でのヴォランティア作業に参加したとき、津波が押し寄せた地元の小学校の壁に残る津波の跡をみた時に感じた、悲しみを思い出した。

 福島ガイナックスが制作したアニメの紹介で、2作品が披露された。一つは「想いのかけら」。2本目は「みらいへの手紙」。

 「みらいへの手紙」を紹介するとき、浅尾さんはこの作品を作っている時に海外での上映を考えていなかったと話しておられた。たしかに、幾つかのエピソードは、英語字幕があってもロンドンの聴衆には通じないかもしれないなと僕も思った。しかし、質疑応答の時に、ある男性が3羽のウミネコがしゃべるエピソードが気に入ったらしいことがわかった。僕は、そのエピソードはなにかこう「サザエさん」的、言い換えるとかなり昭和っぽい雰囲気を感じたので、これは無理だろうと身勝手に思っていた。日本人が勝手に、これは海外では受けないだろうと思うのは危険だなと。

 この企画のうち、2つのイヴェントに参加したので、関係者の方と少しだけ話す機会があった。陸カフェの3人の女性や浅尾さんがイギリスのメディアの取材を受けたのかを尋ねると、ほぼなかったらしい。企画が東日本大震災だから、イギリスメディアにとっては、過去の自然災害の一つに過ぎないのかもしれない。しかし、陸カフェが目指す、孤立しがちな人をコミュニティに参加してもらえるような活動は、現在、「孤独」が大きな社会問題になっているイギリス社会が学べることはあるだろう。
 また、「みらいへの手紙」の中の一つのエピソードで描かれた、福島大学の学生が始めた(だったかな?)「いるだけ支援」という取り組み。その成果もまた、社会の流れから取り残された老齢世代をどのように見守るかの方法を見出していないイギリスが得ることはあるのではないかなと考えながら観ていた。

 今回の企画のうち、2回参加した中でさらに感銘を受けたのは、話される皆さんの姿勢。普通、海外の聴衆に向けて日本語でスピーチをするのは、いろいろな意味で緊張される人が多く、それは自然なこと。陸カフェの3人の女性、浅尾さんは、何ら臆することもなく、おそらく普段の話し方で伝えたいことを語っておられた。そのコミュニケイションは、ロンドンの日本人「ではない」聴衆にしっかり届いたと思う。

 不満は、全部に参加できなかったこと。イヴェントの予定が一月ぐらい前にわかっていたら、全部に出られるように調整できたかもしれない。ま、次回の企画に期待する。


古典芸術の未来を創る@ジャパン・ハウス・ロンドン

2019.06.30
Symposium at Japan House London
(全プログラム終了後の記念撮影。ジャパン・ハウス・ロンドン、2019年6月29日)

6月29日、ケンジントン・ハイ・ストリートにあるジャパン・ハウス・ロンドンhttps://www.japanhouselondon.uk/)で、デジタル技術と歴史的芸術品に関するシンポジウムが開かれた。現在、大英博物館で開催中の「マンガ展」で展示されている、河鍋暁斎の「妖怪引幕」を中心に話されることは案内されていた。で、実際、知的好奇心を大いに刺激される、素晴らしい講演だった

Classical Arts x Digital Technologies
https://www.japanhouselondon.uk/whats-on/classical-arts-x-digital-technologies/

古典芸術の未来を創る(当日のプログラムが日本語で読める)
http://www.waseda.jp/enpaku/ex/8844/

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709329157767

 以前のプログラムと同様、ジャパン・ハウス・ロンドンが録画をしていたようなので、正しい情報を知りたい方は、ジャパン・ハウスのYTを確認して欲しい。

https://www.youtube.com/channel/UCoIFQMdO72fkaEue2WM-QGw

 これまでのイヴェントと違って、きちんとしたパンフレットが作られていたので、力の入れようが違うなと思っていた。会場について判ったのは、早稲田大学側の意気込み。そして早稲田大学に演劇博物館があることを初めて知った。

http://www.waseda.jp/enpaku/about/

 ジャパン・ハウス・ロンドンの目的は、日本人「ではない」みなさんに日本のことを知ってもらうということだと理解しているので、日本人の聴衆のために今回も通訳が入るのかと思っていたら、2部構成のシンポジウムはすべて英語によるものだった。聴衆に日本人があまりいなかったので、在英早稲田の同窓会グループが動員かけなかったのかな、どうでもいいことを考えている中で始まった、演劇博物館館長の岡室美奈子教授のプレゼンテイションに一気に引き込まれた。

 凸版印刷とのコラボレイションで、能などの古典芸能で使われる面などの小道具、演劇で使われた衣装などをデジタル化して保存するということを様々な成果とともに判り易く説明するものだった。個人的にとても興味を惹かれたのは、3D化された能の面が、画面上で光が当たる角度を変えたり、背景の色彩を変えることで正面からだけでは気づけない繊細な表情の違い、言い換えると無表情に見える能面がじつは多彩な感情を表現できることを体験することができたこと。更に、くずし字OCR Technology。インターネットが発達する前は、一部の碩学の頭の中にしかなかったであろう技術と知識を、あっという間に多くの人に伝えることができる。
 また、あくる6月30日が「妖怪引幕(演劇博物館収蔵)」が作られて139周年ということもあり、凸版印刷とのコラボでアニメ化した映像が披露された。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/48151693002/in/dateposted/

 続いて、バーミンガム大学のDr Matt Haylerと早稲田大学文化構想学部のドミニク・チェン准教授による、「Preserving Culture with Digital Humanities」。お二人、確か「Digitise」を使っていたはず。ただ、僕の頭の中では「Digitalise」との違いが明確になっていない。

 マットさんの話は端折り、研究者って凄いなと思ったのは、チェン准教授の「Nukabot」。

https://wired.jp/series/ferment-media-research/09_nukabot-2/

 ぬか漬けの過程をデジタル化する、という考えは僕には絶対に浮かばないだろう。更に、新潟県長岡で出土した「火焔土器」を3D化した情報を、オープン・アクセスにしているプロジェクト。

火焔土器の3Dデータが誰でも利用可能に! 縄文文化財のオープンソース化がひらく創造の可能性とは?
https://na-nagaoka.jp/nagaoka/11746

 第一部の質疑応答で、マットさんに訊きたかったことを質問した。「Is there anything you cannot digitise, for instance, smell?」。この質問を考えていたとき、パトリック・ズュースキントの「香水」が浮かんでいた。

 マットさんによると、「匂い」や「香り」をデジタイズすることは今はまだできていないが、2,3年のうちに可能になるのではないかと。そこまで技術は発達しているし、「香水」が映像化されたことにも言及していた(と思う)。
 
 彼の話を引き取るように、岡室館長が「デジタル化が進んだ大きな要因は、2011年の東日本大震災です。あのとき、多くの文化財も失われました。デジタル化の目的は、再構築ではなく、保存」であると。失われたものを未来の世代に手渡すことがデジタル化の大きな目的である(だったかな)。

 第二部は、河鍋暁斎の「妖怪引幕」を中心に。大英博物館に、ティム・クラークさんとニコールさんがいてくれるのは、日本にとって僥倖だと思う。

 演劇博物館の児玉副館長の話で、草間彌生さんや宮崎駿さんによる引幕が披露されたが、現在、その引幕がどうなっているのかわからない。引幕や緞帳は大きすぎて保存するのが大変であり、河鍋暁斎の「妖怪引幕」が今もあることが奇跡であると。実際、演劇博物館には、閉鎖される各地の博物館から保存の依頼が多く持ち込まれるらしいが、全てに対応するのは難しいとのこと。

 此処から先は、本編終了後のドリンク・レセプションで尋ねたことなので、責任を負うことはできない。まず、マットさんにさらに質問した。チェン准教授とのトークの場で、デジタル化の過程には、デジタル化された情報を多くの人がアクセスできること云々に言及していた。ということで、ネット環境へのアクセスできるかどうかの不平等性について考えることはあるかを尋ねた。理由は、現在携わっている業務の中で、コンピューター・プログラム化されたCBTを、60歳以上のサーヴィス・ユーザーにどのように普及させていくかが課題の一つになっているから。貧困の格差が広がっているイギリスでは、ネットへのアクセス手段への資金の余裕を持たない人は、一般が思っているよりずっと多い。
 マットさんによると、ネットアクセスへのいinequalityへの取り組みは課題の一つであるとのこと。誰もがネットへのアクセスができていると思わているが、実際、ネットへのアクセス環境は整っていても、そのためのデヴァイスを持てない人はたくさんいる。

 クラークさんに、この秋に大英博物館で展示が予定されている国宝の彫像を観られることを楽しみにしていると話した。僕が読んでいた情報では、ロンドンで展示される国宝は2点だった。が、それ以上あるらしい。しかもその展示、無料だそう。
 春画展(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2059.html)、北斎展、そして現在のマンガ展。その後はあるのかを訊いたら、思案されていた。着物なんてどうだろう?

 ニコールさんと話して、本当に日本の漫画が好きなことを鮮烈に感じるほどの熱意。ガーディアン紙のレヴュー(https://www.theguardian.com/artanddesign/2019/may/21/manga-review-british-museum-london-fun-filth)を読んだかを尋ねた。Insultingと感じたそう。ガーディアンはジョナサン・ジョーンズを送るべきではなかった。

 興味を持たれた方は、ジャパン・ハウス・ロンドンのYouTube(https://www.youtube.com/channel/UCoIFQMdO72fkaEue2WM-QGw)に頻繁にアクセスして欲しい。

 本題とは直接関連しないことだが、バーミンガム大学、早稲田大学双方から副総裁、副学長が出席していたことは、海外の大学とのコラボレイションがどれほど重要なのかを知る機会になった。

りくカフェ(from 陸前高田)@ジャパン・ハウス・ロンドン

2019.06.27
RikuCafe
(会場のリクエストで、イヴェントの最後に2度めの「Blue Sky」を歌う鵜浦淳子さん、及川恵里子さんと吉田和子さん

昨晩(2019年6月26日),ジャパン・ハウス・ロンドンで催された「Our Road to Recovery」のイヴェントの一つ、「A Café Building Communities in Rikuzentakata:災害現場からうまれた新しいコミュニティの形」に参加した。いつもの文化イヴェントとは違うから参加者は少ないだろうと予想していたが、本当に少なかった。おそらく30人前後だろう。しかし、陸前高田から、2泊4日(!)の強行スケジュールでわざわざロンドンへ来ていただけた鵜浦淳子さん、及川恵里子さん、吉田和子さんの話は、ロンドンの雑踏の中に埋もれてさせたくはないので、ほんの少しだが、記録として。

Our Road to Recovery: A Café Building Communities in Rikuzentakata
災害現場からうまれた新しいコミュニティの形

https://www.japanhouselondon.uk/whats-on/our-road-to-recovery-a-cafe-building-communities-in-rikuzentakata/

Eight years have now passed since the Great East Japan Earthquake, the largest major earthquake in Japan’s recorded history, which triggered a tsunami of a scale said to occur only once in a thousand years and was followed by the nuclear disaster at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station.

In memory of the events of 2011, Japan House is collaborating with Japan’s Reconstruction Agency to host a series of public talks featuring Tohoku residents documenting the area’s recovery. Each talk highlights a different initiative that has contributed to reconstruction efforts and brought fresh life and vitality to communities in Tohoku.

The community-initiated and run ‘Riku Café’ opened in 2012 in the tsunami-stricken city of Rikuzentakata in Iwate. With many people living in temporary housing and few places remaining for residents to gather and socialise, the café sought to revive the community by providing a ‘living room for the city’. More than just a cafe, it is also a venue for concerts and community activities such as cooking and exercise classes.

In this event, one of the founders of the Riku Café, UNOURA Atsuko, discusses the development of the café following the events of 2011 and the various projects the cafe has initiated to promote community and healthy living in the area. Later, she is joined in conversation by social anthropologist Dr Brigitte STEGER (University of Cambridge) to explore the important role it and other social hubs play as part of recovery. The event also includes a short live musical performance by staff from the Riku Café.

About the speakers

UNOURA Atsuko, born in Miyagi Prefecture, Japan, graduated from Tohoku Medical and Pharmaceutical University and worked at a public hospital for three years. After getting married, she moved to Tohoku and worked as pharmacist and accountant at her husband’s clinic in Rikuzentakata, Iwate, one of the regions most affected by the Great East Japan Earthquake of 2011. One year later, she opened Riku Café and operates it together with medical personnel, promoting healthy lunch menus.

Dr Brigitte STEGER is Senior Lecturer in Modern Japanese Studies at the University of Cambridge and Secretary General of the Japan Anthropology Workshop (JAWS). Her research specializes in Japanese society, with emphasis on the cultural history and anthropology of daily life. The tsunami disasters of March 2011 prompted her to travel to Yamada town in north-eastern Japan, where she was the only researcher to live alongside survivors in a shelter. Her co-edited book: Japan Copes with Calamity: Ethnographies of the Earthquake, Tsunami and Nuclear Disasters of March 2011 (with Tom Gill and David Slater) was published in both Japanese and English in 2013.

 りくカフェができた経緯は、僕の勝手な解釈でなければ、東日本大震災後の陸前高田市には、コミュニティで暮らす人が集まってお茶を飲みながら話せる場所がなかった。医療関係者との連携で、まず仮設のカフェを始め、カフェを継続していくためには営利を出さなければならないので本設になり、現在も活動を継続しているとのこと。ノートに書き留めたことを箇条書きで。

仮設のカフェでは営利の許可を得られないので、本設のカフェを目指した。

Community space to feel relaxed

医療と食品が提供できないと、人が出ていってしまう。

震災で奥さんを失った男性の多くは、それまで自分で料理をしたことがなかった。そのような人たちへの、食事の提供。

りくカフェが提供するランチは、健康寿命を伸ばすため、減塩にしている。陸前高田は、以前、脳卒中でなくなる人がとても多かった。

震災から8年経った今も、取り残されている人々がいる。

支援者にも疲れが出ている。8年間ということは、人も年令を重ねる。また、家庭環境が変わる人も出てくる。

若い人たちへの食育を進めたい。

高血圧への対策や、減塩を進めているが、それらのデイタの整理ができていない。

8年間、一度も止まらなかった。りくカフェは一人ではできなかった。だから、今回のロンドンはどうしてもこの三人で来たかった(鵜浦さん)。

会場からの質問で、8年経った現在もまだ、コミュニティの再生が終わらないというのはなぜか?という質問へ。
仮設暮らし、別の仮設への移動、そしてまた新しい住環境への移動という過程では、そのたびにコミュニティの再構築があり、人は疲れてしまうから。
(地震や火山などの大規模自然災害とはほぼ無縁のイギリスでは、東日本大震災のような想像を絶する自然災害からの復興は数年どころか、十数年以上もかかるということを自分の生活環境に置き換えて感じることはとても難しいことだと思う)

(吉田さん)私は、陸前高田で生まれ育ちました。2011年3月11日以前で大きな津波の記憶があるのはチリ地震のときです。その後も、何度か津波を経験してきましたし、地震の後の津波が来たら高い方へ避難することは判っているつもりでした。でも、やっぱり、油断と言うか、ちょっと川の氾濫の具合や、海の具合を見に行こうという油断が出てしまうんだと思います。3月11日、私は海のそばにいたので、一目散に高い方へ逃げました。でも、海から離れたところにいた人の中には、家のこととか他のことを確かめに、という方もいらしたのだと思います。ほんの少しの油断で命を落とされた方がいたのではないかと思っています。

 個人的にとても素晴らしいと感じたのは、三人が他者を批判しない、という姿勢。僕が皆さんの立場だったら、「政府、金をよこさんかい!」と声を荒げてしまうだろう。でも、三人からは、人を批判して時間を無駄にするよりは、前へ、前へと進みたい。そんな心を感じた。

 どなたの言葉だったか思い出せない。「復興はこれからだと思っています」という言葉に、忘れられない記憶とともに生きていく皆さんの芯の強さと優しさに圧倒される思いだった。


 質問が終わったところで、暖かなハーモニィで歌われた「Blue Sky」をもう一度というリクエストが有った。及川さんが会場に向けて、「今月、または7月に誕生日の人はいるかしら?」。僕の左後ろにいたと思われる、カレンさんという女性が先週、誕生日だったと。おもむろに3人集まってカレンさんへ向けて「Happy Birthday」。そして「ブルー・スカイ」を再び。

 いろいろなことを反芻しながら、いつものディストリクト・ラインの車内がちょっと暖かに思える帰路だった。


”君は美しい”、という名のバラ:リージェンツ・パーク

2019.06.22
Rose called you are beautiful

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157709200820722

今年は、これまで見たことがなかった、もしくは気が付かなかった薔薇が多い。この「Yor're beautiful」は、おそらくずっと植えられていると思う。気が付かなかったのは、この薔薇がカフェに近い場所に咲いていて、通常、その周辺には行かないようにしている。


夕べの薔薇:リージェンツ・パーク

2019.06.17
Pink rose at rose gardens

Free spirit at rose gardens
(現在、輝くばかりに咲き誇っているFree Spirit

White rose at rose gardens

今年こそ、と日が沈み始めた頃のバラの写真。僕の技術では、かげろう夕方の光の中の薔薇を撮るのは不可能。

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157709128323647/


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