LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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Societyの記事一覧

日が沈む国で沈没する鉄道:イギリス鉄道に未来はあるか?、ないだろう

2018.05.21
ホートン・ホールの庭を見に行く(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-3029.html)予定を友人と話し始めたのは3月中頃だったろうか。不安だったのはもちろん、鉄道が走るかどうか。時刻表を5月20日の日曜日に変更するのは、うまく行くはずがないから鉄道会社も開き直って日曜日にしたのだろうとはわかっていても、前日の5月19日になってもまだ、「運行予定が変更される可能性がある」との表示が消えなかった。

 この日、2番目の列車(といっても午前9時過ぎ、日本ではあり得ない)は、天気が良くてケンブリッジへ行くのであろう乗客がたくさんいるのに、たったの4両編成。通勤列車並みの混雑だった。車内放送で、とてもきまり悪げな感じで運転手から、「他の列車に遅れが出ているので、予定していなかった駅に止まります」。不安だ。でも、目的の駅には10分遅れただけだった。奇跡だと思った。

 青空の下、ホートン・ホールの庭を堪能して、ロンドンに戻る列車は時刻表通り。「なんだ、やればできるじゃないか」という前向きな印象は、ケンブリッジで運転手がグレイト・アングリアからグレイト・ノーザンに変わったことで一変する。

 「Because of the severe delays and some cancellations, this train will stop at some extra stations before London King's Cross Station」。何かあったようだが、理由は分からず。予定より30分弱遅れて到着。残念、遅延の払い戻しに数分足りなかった。

 最寄りの駅に到着すると、他の友人から「ロンドンには戻れたのか?」とのメッセイジ。なんだろうと思い、電話すると、「ニュースで、列車がたくさん運休になっているというのを読んだから」。

Outcry over mass train cancellations as new Thameslink timetable begins
https://www.theguardian.com/business/2018/may/20/outcry-over-mass-train-cancellations-as-new-rail-timetable-begins

Great Northern, Southern and Thameslink trains cancelled
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-cambridgeshire-44188947

 ニュースを読むと、会社側は「滅多にない大掛かりな時刻表の変更だから、トラブルが起きるだろうし、だから数日前から警告しているじゃないか」、と見事なほどのイギリスっぷりを発揮している。「責任」という意識は、この国の公共サーヴィス業界のマネジメントにはない。
 この数日前に、ロンドン・キングス・クロス駅とスコットランドのエディンバラを結ぶ鉄道運営が国有化される報道があった。

State takes back control of east coast mainline
https://www.theguardian.com/politics/2018/may/16/east-coast-rail-line-to-be-temporarily-renationalised-virgin-stagecoach

 サッチャーが悪いのか、それともブレアなのかは僕にはわからない。イギリスの鉄道運営は、お粗末を通り越してまるで子供が鉄道の模型で遊んでいるようなもの。トラブルが起きた時、日本の鉄道会社の慌てふためく姿は、イギリスでも同じ。そして、運営できないにも関わらず、新しく、そして「速い」鉄道網を新設しようとして、何年も、そしてすでに兆に達するであろう税金を無駄にしているイギリスを、リニアを諦められない日本は笑えない。

 夏以降、イギリス各地を列車で回ろうと計画してる人は、計画を立てないで臨んだ方がいいかもしれない。グレイト・ノーザンが運休になり、どうやってロンドンに戻ろうと悩んでいる乗客に、同じ路線を走るヴァージン鉄道を使えばといったそう。しかし、ヴァージン鉄道は「同じ路線でも会社が違うのだから、きちんと料金を払え」、と21世紀のイギリスにはスクルージがいることいかんなく、イギリスらしく証明した。

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移民を貶める国:イギリス(Windrush-era Citizens)と日本の場合(JRパス)

2018.04.17
ガーディアンが先陣を切って報道し始めた、50年代から70年代にかけてカリブ諸国から、その当時、親に連れられてイギリスに移住してきて現在、老年に差し掛かっている人たちを狙い撃ちのように強制送還しようとするホーム・オフィスの非道ぶり。確か、このニュースが最初だったように思う。

‘I can’t eat or sleep’: the woman threatened with deportation after 50 years in Britain
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/nov/28/i-cant-eat-or-sleep-the-grandmother-threatened-with-deportation-after-50-years-in-britain

 ガーディアンや他のメディアの報道で知ったのは、これらの人々は「Windrush-era Citizens」と呼ばれ、イギリス国民として認められ、強制送還されること自体が間違いであることを、政府は、やっと非を認めた。

Commonwealth immigration
https://www.theguardian.com/uk-news/commonwealth-immigration

Windrush arrivals embark on a new life in UK – archive photos
https://www.theguardian.com/global/gallery/2018/apr/17/windrush-arrivals-new-life-in-uk-archive-photos

 犯罪者と同じ強制送還施設に収容されたり、職を奪われ、がんの治療を拒否される。戦争で疲弊した国を立て直すために依頼してカリブ諸国からきてもらった人々の子供たちを、ホーム・オフィスが自ら記録を廃棄したにも関わらず、犯罪者と同じように国外へ排斥しようとする。記録、言い換えると史実を廃棄することは、イギリスも日本も全く同じ。

Home Office destroyed Windrush landing cards, says ex-staffer
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/apr/17/home-office-destroyed-windrush-landing-cards-says-ex-staffer

 次元は全く違うだろうけど、イギリス政府の頑なまでの移民排斥の態度、移民には良い思いをさせてなるものかが、僕の中では、日本のJR各社が、JRパスの在留邦人による利用を一方的に拒否した態度に重なる。JRパスを奪われて最も困ったであろう人々は、日本が苦しい時代に海外へ移住し、そこで苦労して蓄えた資金を日本の家族に送り、移民した国で日本の良さを伝え続けた南米へ移住した多くの人々。彼らにとって数年おきに戻る日本で、JRパスを使って日本全国に散らばっている親族に会うことの楽しさを、幸福をJRは事も無げに奪い去ろうとした。聞く耳など全く持たずに。

 移民を恐れるのは、生存本能として、自然だろう。異なるものを受け入れるのは難しいし、恐怖を感じることは本能だと思う。しかし、国が苦しい時に移民に来てもらったイギリス、国が苦しい時に移民を送り出すことしかできなかった日本が、もはや必要なくなったから有無を言わさず、力づくで移民を放り出す。自分が生まれた国、そして移り住んだ国が全く同じように非人道的なことをやるとは、さすがに予測できなかった。

[追記:2018年4月21日]
欧州連合各国が、イギリスへ移住した自国民の、その子供世代が同じ虐待を受けるのではないかと不安視している。当然だな。

Windrush generation case fuels fears over EU citizens' fate post-Brexit
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/apr/17/windrush-generation-case-fuels-fears-over-eu-citizens-fate-post-brexit

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ロンドンでの殺人事件件数、ニュー・ヨークを上回る

2018.04.02
悲しいけど、あまり驚かない。

London murder rate overtakes New York for first time ever after spate of fatal stabbings and shootings
https://www.standard.co.uk/news/crime/london-murder-rate-overtakes-new-york-for-first-time-ever-after-spate-of-fatal-stabbings-and-a3803566.html

 今のロンドン、観光しに来る意味があるのだろうかと問われれば、即答はできない。食材費の高騰はまぎれもない。美術館・博物館の一般入場は今でも無料だが、特別展示のチケット価格は£20ーを超えている。公共交通は、イギリス人ですら「Joke」というほど信頼できないし、ロンドン全域(を見ているわけではないが)での延々と続く道路工事による渋滞は、酷くなるばかり。

 イギリス、どん底まで落ちた方がいいのではないか、とブレグジットまで1年を切った春に思う。

[追記]
BBCの日本語ニュース。

ロンドンの殺人件数がニューヨークを上回る 今年2~3月
http://www.bbc.com/japanese/43615506

 これまでも何度か書いているお節介なこと。ロンドン観光は、行き当たりではなく、どこへどう移動するか、できるかをきちんと把握しておく。情報がたくさんある時は、公的な情報を必ず読んでおく。治安情報は口コミを信じないで日本、イギリス両国政府公認の情報を読んでおく。

[追記2:2018年4月4日]
ガーディアンから

Second teenager in 24 hours dies amid calls to tackle London violence
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/apr/03/tottenham-shooting-london-violence-worse-than-ever-says-mp

 記事の中ほどに、ロンドンのどこで事件が起きたかの地図が掲載されている。それを見るとハリンゲイ、カムデン、ハックニィは驚かないが、西部のハマースミス&フラムでも3件起きている。

 このような事件に巻き込まれることの方が確率的には少ないだろう。しかしながら、上に書いたように、特に治安情報はあやふやな情報を信じない。旅の恥はかき捨て、にはならない。大きな後悔になることもある。

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紙の£10の流通は、2018年3月1日で終了

2018.03.13
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2月中にアップしようと思って忘れていた。これから春休みやゴールデン・ウィークでイギリスに来られる人もいるだろう。

The old £10 note: £2bn worth must be spent in a few days
https://www.theguardian.com/money/2018/feb/16/old-10-note-tenner-legal-tender


一週間の寒波で、イギリス国内のガスの備蓄がなくなる?

2018.03.01
すごいよ、イギリス!

 「先進国」の定義を毎日のように書き換えている。

UK running out of gas, warns National Grid
https://www.theguardian.com/business/2018/mar/01/uk-is-running-out-of-gas-national-grid-warns-freezing-weather

The government said households should not notice any disruption to their supply or any increase in energy bills because suppliers such as British Gas buy energy much further ahead. Energy minister Claire Perry said people should cook and use their heating as they would normally.

But experts said there was a strong chance that industrial users could experience interruptions to their gas supply.

Within-day wholesale gas prices soared 74% to 200p per therm after the formal deficit warning, which acts as a call to suppliers to bring forward more gas. It is the first time such an alert has been issued since 2010.


 ホウルセイルの価格上昇がどれだけ早く消費者価格に上乗せされるのかには、政府が介入しなければ国民は納得しないだろう。でも、すぐに値上がりして、CEOのボーナスもまた上乗せされるに違いない。

男だから仕方ない、では済まされない:男性だけのチャリティ・ガラ・パーティーでセクハラ

2018.01.24
日本でも報道されるだろうけど、イギリス社会が表面上だけかもしれないけど、報道を真剣に受け止めている状況が日本には伝わるのだろうか。

 先週、ロンドンの豪華ホテルが並ぶパーク・レインの一角にあるドーチェスター・ホテルで、The Presidents Clubという(実態をよく知らないし、さらにこのスキャンダルで解散が決まった)、ジェントルメン・クラブのように思える団体が、33年続くチャリティ・ガラ・パーティーを開いた。参加者は男性だけ。そしてサーヴするのは「背が高くて、痩せている、可愛い」女性だけ。

 そこにファイナンシャル・タイムスの記者二人が入り込み、セクハラが横行していたことを報道したのが今日。

Men Only: Inside the charity fundraiser where hostesses are put on show
https://www.ft.com/content/075d679e-0033-11e8-9650-9c0ad2d7c5b5
(FTの記事は、登録すれば一般の記事なら3つくらいは無料で読めるはず)

 記事は難しい英語でないから読んでもらうとして、この時勢で問題にならないと思ったほどイギリスのエスタブリッシュメントは一般社会の暮らしからはかけ離れているということだろう。

 このパーティーが大きく報道された理由はセクハラだけではない。このセクハラ横行パーティーのオークションで集まった「募金」を、イギリス国内だけでなく、世界でも知られているグレイト・オーモンド・ストリート小児病院に寄付したこと。病院は、セクハラ横行の場で集まった「募金」とは知らされていなかったそうで、報道の直後に、即座に募金の返還を発表した。

The charities rejecting Presidents Club donations over scandal
https://www.theguardian.com/society/2018/jan/24/the-charities-rejecting-presidents-club-donations-over-scandal

 いくら予算が逼迫しているとはいえ、このような状況で集められた「金」を受け取ることをよしとはしなかった姿勢は筋が通っている。この影響で、真に「チャリティ」による資金が病院に届くことになればいいなと思う。また、このスキャンダルを機に、慈善目的の資金集めのやり方についての議論がすでに始まっている。

 驕ってしまった「ふみはる」君や、傍若無人の首相にまるこめられている日本のメディアがこんなことをできる時代は、来ないと思う方がいいのかもしれない。

[追記:1月26日]
Ben Jennings on the Presidents Club scandal – cartoon
https://www.theguardian.com/commentisfree/picture/2018/jan/25/ben-jennings-presidents-club-scandal-cartoon
PresidentsClub.jpg

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円形の£1ー硬貨の流通は10月15日まで

2017.09.28
poundcoins.jpg

When does the old £1 coin expire? British shoppers have less than one month to their spend round pounds
https://www.standard.co.uk/news/uk/when-does-the-old-1-coin-expire-british-shoppers-have-less-than-one-month-to-their-spend-round-a3641981.html

 10月16日以降にイギリスに来られる方で、円形の£1ー硬貨をたくさん持っている人は、しばらくの間は銀行で交換してもらえるようだ。

 9月14日からは、ポリマー製の新しい£10- banknoteの流通が始まった。紙の£10ーの取引停止は、2018年の春を予定しているらしい。

Frequently Asked Questions
http://www.bankofengland.co.uk/banknotes/Pages/about/faqs.aspx

How long can I continue to use paper £10 notes?
You can continue to use the paper £10 note until its legal tender status is withdrawn in Spring 2018. Notice will be given at least 3 months prior to the withdrawal date.


Disclosure and Barring Service:世田谷区で起きたこと

2017.09.08
2002年にケンブリッジ近郊のSohamで起きた児童殺害事件をきっかけの一つとして、イングランドでは、子供や弱い立場にいる大人を支援する活動に携わる人については、教育機関、行政、医療機関はDBSという個人情報の記録の確認が義務づけられている。これを怠ると、採用側は違法行為をしたとして厳しく罰せられる。

Disclosure and Barring Service
https://en.wikipedia.org/wiki/Disclosure_and_Barring_Service

Apply to check someone else's criminal record
https://www.gov.uk/dbs-check-applicant-criminal-record

 このシステムが「完璧」だとは思わない。実際、児童虐待や、ケア・ホームでの虐待事件は続いている。しかし、これがあることによって、犯罪歴の有無は精査される。

 世田谷で起きた未成年への、公衆の場での「暴行」。イギリスで起きたとしたら、凄まじい裁判になることは明らか。殺人未遂として捉えられても不思議ではない。さらに、起きたとして、メディアが追求するのは行政の責任、そして暴行を行なった大人の責任であり、子供の人格、生活は厳重に守られる。

 日本は全く逆。僕は、この男子学生への社会全体からの「いじめ」、拷問のごとく叩かれる現状が、とても心配だ。守られるのは彼であって、音楽家ではない。

 音楽家は、自分がしでかした事の重大さを考えるべきだろう。成長途上の子供の首から上の部位に、不意打ちのような衝撃を与えて、学生が半身不随になったとしたら、なんと言うのだろう。それでも「愛の鞭」とメディアはもてはやすのだろうか。

 BBCで子供番組を担当していたことがある年上の友人に意見を訊いた。絶句していた。友人曰く、「公衆の面前で暴行を振るうと言うなら、その音楽家と学生が二人きりの場で何が起きるか誰にもわからない。大人ですら、公衆の面前で顔を殴られたら身体的な痛みだけでなく、心理的な衝撃がある。未成年の子供がそんなことをされて、さらにメディアが子供を責めるなんてこと、考えられないし、考えたくもない」。

 子供を擁護する意見もある。でも、それは「学生の方がジャズを知っていたのではないか」という方向違いの意見。

 最も重要、かつ失敗してならないのは、子供への支援。責めることではない。責められなければならないのは、責を負うのは世田谷区であり、音楽家。

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「特に」ロンドンで増えるナイフ犯罪、強酸による犯罪

2017.07.10
テロが続き、グレンフェル・タワーの火災があり、なんとなく社会が忘れたかった、そして警戒が強化されて、ほんのしばらくの間、報道件数が減っていたナイフによる殺人事件、腐食性の強酸に夜傷害事件が、特にロンドンで急増している。車で信号待ちをしていたイスラム系の男女の従兄弟に、無差別に強酸で大怪我を負わせた白人男性逮捕のニュースが日本語でも報道された。被害者の写真は、とてもひどい傷跡を写していることを先に警告しておく。

ロンドン東部で2人に酸攻撃 容疑者出頭
http://www.bbc.com/japanese/40553512

Surge in acid attacks in England leads to calls to restrict sales
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/jul/07/surge-in-acid-attacks-in-england-leads-to-calls-to-restrict-sales

 強酸による犯罪を上回るスピードで増えているのがナイフによる殺人事件。とりわけ、10代、20代前半の若い男性が犠牲になっている。

Romford stabbing: Young man stabbed to death in front of girlfriend after leaving cinema
https://www.standard.co.uk/news/crime/young-man-stabbed-to-death-in-front-of-girlfriend-after-leaving-cinema-in-romford-a3543061.html

'When knife victims arrive at hospital in school uniform, it brings it home to you'
https://www.theguardian.com/membership/2017/may/04/when-knife-victims-arrive-in-school-uniform-it-brings-it-home-to-you

 イヴニング・スタンダードとガーディアンの記事は、主にロンドン東部でのことが書かれているが、ロンドンでのナイフ犯罪は、ほぼ全域で起きている。この危機的な状況を受けて、ロンドンのセカンダリィ・スクールでは生徒の持ち物検査が強化されている。

All secondary schools in London to be offered knife detectors
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/jun/27/all-secondary-schools-in-london-to-be-offered-knife-detectors

 余計なお節介かもしれないが、ロンドンへ来られる人へ。

 不案内な地域へは行かない。どうしても行くなら、一人では行くな。

 大きな鞄は持ち歩かない。ひったくられそうになり、かつ路上に引きずり倒されたら、抵抗しないで諦める。引きずり倒されてなおひったくられないようにすると、重傷を負う危険が高まる。

 路上でスマフォを使いながら歩かない。

 不案内な場所で、人種、性別を問わず騒がしい若者グループに気づいたら、近づかない、近づくな。

 ロンドン中心地でも、夜は人通りが途切れる場所がたくさんある。夜間、宿泊先に戻るときは、人通りがある通りを歩く。

 ロンドン東部、南部等で急に発展してメディアで「最先端」のエリアと言われている地区は、ひとつ曲がり角を間違えると、通りの雰囲気、暮らしている住民の宗教、人種が全く変わってしまうことがある。それはおしゃれな冒険ではなく、危険を理解していない愚行。


 今のロンドンは、「旅の恥」はかき棄てでなく、「一生の後悔」になる。

 僕が暮らしている地域では、幸運にも、まだ殺人事件は起きていないものの、放火事件は増えているし、傍若無人な若者グループが普通に大声をあげてお互いを威嚇しあっている。日本人観光客を滅多に見かける地域ではないが、最近は、日本人だけでなく、東洋人観光客が行き先を探しあぐねているのに遭遇した時は、尋ねるようにしている。

 ロンドンのガイドブックでエッジウェア・ロードのチャーチ・ストリート・マーケットが今でも紹介されているかどうかは判らない。

 今、急激に変わりつつある地域だが、チャーチ・ストリート・マーケットは体験する意義はない。エッジウェア・ロードなんかよりずっと見応えのある場所はロンドンにはたくさんあるので、とりわけ北部エッジウェア・ロードへは入り込まないことを勧める。

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London's Air Ambulance: ロンドンの救急ヘリコプター

2017.06.18
Red Helicopter of London's Air Ambulance

最近、近所のガソリン・スタンドが緊急の場合、このヘリコプターの離着陸を受け入れるということになったのを知ったので、興味が湧いていた。本当に偶然に遭遇して、しかも、見学者の質問に答えていたのは、East London NHS Trust(蜘蛛の糸より細い縁がある、切れそうだが)の医師だった。彼によると、年間の運営費用はおおよそで£6,000,000-。その全てを寄付に頼っているので、ファンド・レイジングは必須とのこと。話していて、この救急ヘリコプターがチャリティと知り、「でも、患者に課金はしないんですよね?」と訊いた。

 「しないよ」、とにっこり。

https://londonsairambulance.co.uk/

 グレンフェル・タワーの火災ではヘリコプターの出動はなかったようだが、医師たちは現場で救急チームに加わったようだ。

"Our thoughts are with everyone who has been affected by the devastating tragedy at Grenfell Tower.

"We sent multiple teams of doctors and paramedics to the scene to support our emergency service colleagues at the London Fire Brigade, London Ambulance Service and Metropolitan Police.

"I would like to thank all of teams involved in the response, with a special mention to the London Fire Brigade for their incredible work which sadly continues.

“We are also indebted to the many organisations and members of the community who came together to support the victims and rescuers in and around this terrible incident.”


 グレンフェル・タワーの火災では、政府、地方行政の不手際が甚だしい一方で、消防士、医師、看護師等の活動は、素晴らしかったようだ。NHSの存在意義を、改めて多くの人が考えることになったのではないかと願う。

写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157685215959825

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