LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2000年03月の記事一覧

ロイヤル・オペラ

2000.03.27
 おはようございます。毎度のことながら、月曜日からお騒がせしております。そうそう、今日から夏時間なんですよね、テレレートのページの時間が変わっているかどうかはらはらしていた日々を思い出します。

 模擬テスト週間といいながら、月曜日20日にロイヤル・オペラで「バラの騎士」を観てきました。昨年12月のリニューアル以来(って、僕はこのあたりにことは全く知りませんが)、上演されるオペラすべてが酷評されてきたロイヤルですが、特にロベルト・アラーニャとアンジェラ・ゲオルギゥーの「ロミオとジュリエット」なんかいじめみたいな評判でしたが、この「バラの騎士」はキャスト、指揮者すべての評判がよく、リニューアル以来初めての成功、との評判を得ています。ということで、急遽、見に行くことにしましたが、試験、もろもろのトラブルで記憶がすでに薄れかかっていることを先にお詫びいたします。

 正直、オペラに関する知識はほとんどないに等しく、この「バラの騎士」についても大きな思い違いをしていました。筋などは、申し訳ないですが割愛します。メインのキャストは3人のソプラノで、元帥夫人(マルシャリン)にルネ・フレミング、オクタヴィアンにスーザン・グラハム(この二人は来年のあるオペラの来日公演で、同じ役をやるらしいです)、ゾフィーにクリスティーネ・シェーファー、他に、オックスにフランツ・ハウラタの予定だったんですが彼は風邪のためにキャンセル代わりに出た人の名前が、ただ放送されただけなので、結局誰が歌ったのかはわかりません。何といっても、このオペラの見所は、各幕で聞かれるソプラノ同士の二重唱、そして最後の三幕での三重唱、それに続くオクタヴィアンとゾフィーの二重唱です。ある新聞の批評では、一幕の元帥婦人の独唱の中の言葉に引っ掛けて三幕の三重唱を「時計すらその動きを止める」とあらわしていましたが、まさしく、そんな感じでした。3人のソプラノが舞台上で、絹の織物を紡ぐような瞬間は、止まるのではなく永遠に続いてほしいと思わせるほど、美しい時間でした。ほの暗い舞台の上の美しい瞬間を再現できるほどの言葉は持ち合わせていませんが、オペラの醍醐味を十分に味わえました。

 今回、指揮者の評判も素晴らしく、また、舞台も19世紀(18世紀?)のウィーンを上手く再現していたように思います。昔のロイヤルは知りませんが、現在の舞台は、一見、間口が狭く見えるんですが奥行きもあっていろいろ細かい演出も見られました。急に行くことにしたので、悔しいことに一番高い席しか残っていなく、学生には厳しかったんですが、行った甲斐は十分にありました。もし、日本から来られるのであれば、オペラにしろバレエにしろ、オーケストラ・ストゥールのセンター・エリアで見られることをお奨めします。最近、続けざまに上方の席のあまりの窮屈さを嘆いた読者の手紙というのを新聞で見ましたので。せっかく長い時間をかけてこんな西の果てまで来るのですから、高い席でいい思いをしたほうがいいのではないでしょうか。まだまだバブリーな性格から抜けきれないため、食生活を圧迫する高い席で観てしまいましたが、ロンドン・アイに続いて、ミレニアム関連の中ではいいほうではないかと思います。
いまだにしっくり来ない習慣があります。こちらでは、幕間にアイスクリームを食べるんですが、なんだか、豪華な赤い絨毯の上で、老若男女がアイスクリームを食べている姿は、異様です。


これまた初心者。
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アシュトン・リヴィズィテッド

2000.03.19
親愛なる皆さん

 おはようさんです。先日、ロンドン・アイのつたない感想文を送ったところ、何人かの方から「何しにロンドンにいったんですか?」とのお返事を頂きましたが、勉強です。僕のような人間が、バレエを見に行っているのをご存知ない方もいらっしゃると思いますが、とりあえず、ロイヤル・オペラ・ハウスもミレニアム関連で新装されたことだし、昨日、素晴らしい席で素晴らしいバレエを観てきたので、またお知らせします。ちなみに、言葉がわからない場合は、周りのバレエ好きの方に聞いてください。来週は、模擬テスト週間で、ご質問には答えられません。

 タイトルは「Ashton Revisited」というタイトルで、ロイヤル・バレエの基礎を築いた(らしい、この辺は良く知りません)振付家、フレデリック・アシュトンの演目をまとめたもので、演目は4つでした。中でも目玉、というか話題になっていたのが、彼がフォンテインとヌレエフのために創作し、彼ら以外が踊ることを望まなかった「椿姫」を題材にした「Margurite and Armand」を、シルヴィ・ギエムとパリオペラ座の、ニコラ・ル・リッシュが踊ることでした。とりあえず、順番に行きます。

「Les Rendezvous」
 これも、久しぶりの演目だったようです。パ・ド・ドゥと群舞の連続で、一番活気がある演目でしたが、それだけでした。ミュージカルの一場面を見ている感じでした。メインは、プリンシパルのダーシー・バッセルで、彼女の踊りは素晴らしかったです。昨年、熊川某が男性ダンサーを一気に引き抜いて以来、彼女の背の高さにつりあるダンサーがロイヤルにいなかったんですが、ミラノスカラ座バレエ団からのゲストダンサーのロベルト・ボッレとは背が漸くつりあったようで、楽しそうに踊っていたように思います。

「Thais Pas De Deux」
 これはチケット発売当初はなかった演目です。舞台が暗くて、目の悪い僕には不利でした。何よりも、一番気になったのがいつもだったらギエムを軽々持ち上げているジョナサン・コープが、小柄なヴィヴィアナ・デュランテを持ち上げるのに、ストップモーションのような演技をしていたことです。演技ではなく、本当に大儀そうでした。
 偶然にもこの日の「テレグラフ」で、イギリス国内のバレエカンパニーのトップ男性ダンサーにおけるイギリス人男性の比率が下がっている特集が組まれていて、その内容を改めて実感しました。ロイヤルバレエにはコープとブルース・サンソム(ともに30代後半)、バーミンガムロイヤルバレエにも二人、イングリッシュ・ナショナル・バレエにいたっては一人もトップがいないありさま(ここは、女性陣も確か一人しかイギリス人がいなかったように思います)で、危機的状況のようです。前述のロイヤルの二人も体力的にはピークを過ぎているようだし、かといって後に続くイギリス人男性は二つ下のクラスにまで下がらないといないですからね。ロイヤルは、その分、今年精力的に世界中からリクルート活動をしていて、男性人のトップは、インターナショナルです。興味深いのは、キューバ出身のカルロス・アコスタで、彼自身、ロイヤルで踊れるのは嬉しいけど、「自分が王子役をやりたいと思ってもできないだろう」とのコメントを寄せていました。これは、難しいでしょうね、下手なことを書くと人種問題になってしまいそうですから。

「Symphonic Variations」
 これは、ぜんぜん期待していなかったんですが、拾い物でした。当初出演予定の日本人プリンシパルの吉田都さんを含めて3人の女性がすべて怪我でさし代わっていたんですが、吉田さんの代わりをしたAlina Cojocaru(読めません)の演技がすばらしかったです。そろそろ日本語も怪しくなってきている僕には詳しく表現するのが難しいんですが、男女各3人がばらばらのような、それでいてシンクロしながら踊る、結構複雑なものでした。中でも、その女の子と歳をとったとはいってもそこはプリンシパル、底力を見せ付けたサンソムが素晴らしく観客の反応が前二つと比べても良かったです。

「Margurite and Armand」
 これが、今回の目玉で、初めてアシュトンの「物語バレエ」の真髄を見たようです。筋は、デュマの「椿姫」の物語を30分強にまとめたものですが、二人の演技は、大げさに言ってしまえば、時間の数倍以上の濃密な演技でした。ギエムといえば、その超人的な技術が常に話題になりますが、今回は内面を表現するのにも成功していたと思います。難しい演技ではないと公演前のインタヴューでは言っていましたが、ArmandがMarguriteを詰問する場面は並みのダンサーでは無理だと簡単に想像できるほどの激しく難しい振りでした。難癖をつけるとすれば、彼女の美しくもたくましい腕とおみ足は、どう見ても死に逝く運命の薄幸の女性ものではなかった、というところくらいでしょうか。石、投げられそうですね。

 新装開店のロイヤル・オペラ・ハウスも素晴らしいです。巻く間の軽食を前もって予約できたりとか、いろいろ日本と違うこともあって、面白かったです。前もって、手数料込みの金額、もしくはコンランのレストランでのお食事をお約束いただければ、チケットを取る「努力」はします。

 では。


今これを読むと、あの当時はまだまだ、本当にバレエ初心者だったんだな、と。アシュトンが誰かさえ、この時点では理解していなかったはず。好きこそものの上手なれ。

ロンドン・アイ

2000.03.13
親愛なる皆さん

 おはようございます。いつも愚痴を読まされている皆さんも、お久しぶりの皆さんも、お元気でお過ごしのことと思います。またも、ご迷惑を顧みず、現在のところ世界一の観覧車である、ロンドン・アイを楽しんできましたので、つたない感想をお送りします。

 まずは、悪口から。チケットを持っているにもかかわらず、乗り込むまでに30分も並ばされました。特に、ポッド(こう言うそうです)に乗り込むプラットホームを見ていると、乗り込むほうが難しいだろうに、係員が少なく、時折ポッドが空のままのときもあり、逆に、降りるほうでは係員が喋ってばかりで、何してんだという感じでした。ロンドナーの仕事振りを見るたびに、「怠け者の節句働き」という言葉が頭に浮かんできます。

 数あるミレニアム関連の施設の中でも、唯一、成功しているのではないかと思います。本当に楽しかった。

 まず、プラットホームに登る前に、狭い部屋に押し込まれて合成写真を取らされます。これはあとで、買えます。まあ、話の種にはなる代物です、ちなみ買ってしまいました。ひとつのポッドには25人が乗り込めて、中には必ず係員がいます。彼らは写真をとってくれたり、質問に答えたりと、まあ、ガイドですね。東側から西側に向かって、一周約30分で回ることになっていますが、日本と違って車椅子でも乗り込めるようになっていて、そのたびに止まるので、結局40分くらいでしたでしょうか、ゆっくりとロンドンを眺めることができました。
 何度も安全面の確認のために開業が延期になっただけあって、本当にスムーズで全くゆれは感じませんでした。どのポッドでも、頂点に達するとフラッシュの嵐で、また、新聞でも報道されていましたが、何人かは携帯電話で今自分がどこにいるかを友人に知らせたりしていて誰もが楽しそうでしたね。眼下を流れるテムズ川、バッキンガム宮殿、新装開店したばかりのロイヤル・オペラ・ハウス、パーラメントといつも下からしか見たことがないうすくらいロンドンが、なんだか少しだけ綺麗に見えて、はじめて、ロンドンで暮らすのも悪くはないかな、とお気楽な考えが浮かんでしまいました。天気は晴天ではなかったんですが、時折雲間から指す太陽に照らされたパーラメントは、いつもは政治の泥仕合が行われているであろうに、穏やかな趣が漂っていて、また、改めてロンドンは公園が多い、ということも実感しました。ハイド・パークやリージェント・パークの緑が、灰色の海に浮かぶ、緑の島のようでした。

 3月の週末のチケットは、ほぼソールドアウトだそうです。5年間は稼動するそうですけど、運営しているBAの業績、及び株価が急落(確か、社長が首になったと思いましたが)しているのでどうなるかはわかりません。チケットはブリティッシュ・エアウェイズのホーム・ページでも予約できるそうなので、来られる前にそちらで予約しておくといいのではないでしょうか。貧乏学生には、皆さんの分を立て替えられるだけの余裕はありませんので。ちなみに、チケットはグループ割引だったので正規の値段はわかりません。すいません、いい加減で。次は、5月にオープンの予定のニューテイトギャラリーに行きたいなと思っています。勿論、延期にならなければの話ですが。
 以上、いつもながら、月曜日の朝から、お騒がせしました。



現在、係員がポッドに乗り込むことはありません。

スワンレイク:「白鳥の湖」ではありません

2000.03.06
親愛なる皆さん

 おはようさんです。毎度のことながら、また月曜日の朝からお騒がせいたします。たまには、愚痴ではないことを、と思いまして、金曜日に学校が生徒のために用意してくれているカルチャーツアーで観てきた「スワンレイク」についての悪口を書きます。

 ご存知の方もいると思いますが、ロイヤル・バレエのプリンシパルだったアダム・クーパーも参加しているプログラムで、売りは男性だけの白鳥の群舞(トロカデロのようなものではありません)、昨年度トニー賞受賞ということでこちらではほぼ全日ソールドアウトだそうです。観客はじめ、参加したほかの僕よりずっと若い皆さんは感激していたようですが、バレエに関してはコンサバな僕は駄目でした。

 まず、どうして、あの美しいロマンスが、精神をわずらった王子の物語にできるのか、許せません。大体、何かというと精神異常を扱うともてはやされる現在の物語の風潮は、僕からすれば甘えですね。更に、幸運なことにアダム・クーパーの日でしたけど、売りの群舞が美しくない。白塗りの男があの曲にあわせて踊っても、綺麗じゃありませんでした。もうひとつ、前の席に子供がいたんです。これだけでもう駄目でした。

 こちらについた直後、BBCで、マッツ・エック版の「眠れる森の美女」が放映されました。これも、設定が、オーロラ姫が10代の麻薬中毒患者になっていたり、最後は子供まで生まれてかなりの衝撃を受けましたが、基本的な設定はそのままのようでした。最後は、美しいと思いました。物語の基本を変えちゃ、駄目ですね。

 29日からロイヤルで始まったフレデリック・アシュトンのプログラムの中で、シルヴィ・ギエムが踊るのがあるんですが、これがほぼ絶賛です。18日に行きます。前から5列目、東京でもこんな前からロイヤル・バレエの舞台を見たことは無いので、楽しみです。もし、精神的に余裕があったら、また送らさせて頂きます。ちなみに、ロンドンにいるのは、勉強のためです。バレエを見るためではありません。


2000年の1月と2月も何通かメールを送っているはずだけど、消してしまったよう。ということで、ここから始まり。
 この「スワンレイク」、日本では今でもかなり人気がありますね。この頃は、将来生活費稼ぎにベビーシッターになるなんて想像もしていませんでした。

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