LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2002年04月の記事一覧

2002.04.29 新茶
2002.04.21 バレエ他
2002.04.21 全速力の春
2002.04.12 二本目:ジゼル
2002.04.07 黄金のダブルデッカー

新茶

2002.04.29
親愛なる皆さん、

 こんにちは。日本からメールが何も無い、と思ったら既にゴールデンウィークだったんですね。

 一昨日、フォートナム・アンド・メイスンから紅茶・コーヒーのカタログが届き、いまさらですが紅茶にもたくさんの種類があることを知りました。日本茶と同様、ダージリンやアッサム、セイロンにも高価なものがあって、200グラムで四千円以上とか。それと新茶を喜ぶのは日本だけかと思っていたら、カタログには、「5月下旬からダージリンの新茶、販売します」、だそうです。最も高価なのは中国茶の一つで125グラムで、なんと1万四千円。中国茶の一つ、ラプサン・スーチョンが好きなので、飲んでみたいけど無理だろうな。もう一つ面白いのは、「日本の珍しいお茶」、ということで玄米茶、玉露、煎茶も売っているそうです。やはり高くて、玉露は125グラムで約一万円。フォトナムというと紅茶のイメージが強いですが、一階の食料品のフロアは他にもマスタードやパテ、ジャム、とてもいいセレクションのチーズなどがあって気分転換にはもってこいの場所です。買い物ができればもっといいんですけど。

 今週、約一年半前にロンドン南部で起きた10歳の少年の殺人事件で逮捕されていた10代の兄弟に無罪判決が下り、その件で新聞では議論が沸騰しています。ここ数年、イギリスは少年による犯罪が急増しています。路上での強盗など、繁華街ばかりでなく、特定の地域のようですが昼間から起きているそうです。実際、十代を路上で見ていると、何を好き好んでそんなはすに構えた格好をしているのか聞きたくなりますが、まあ、傍若無人とはあのことでしょうね。もし、皆さんがロンドンに来られた際、少年たちには余りかかわらない方が善いと思います。

 イギリスローカルの話題ばかりでなく、日本でも大きく報道されたドイツでの少年による銃乱射事件。フランスでも先月あったし、ついでにフランスでは変な方が大統領選に残ったり、なんか本当に暗いことばかり。大衆紙では、イングランドサッカー代表のエリクソン監督の愛人問題で持ちきり。何でちょっと暗めなメールかというと、筆記試験の日程が発表され、準備を始めているとはいえ、どんどんプレッシャーが掛かってきているんです。統計学、ゆっくりとですが、理解し始めたんですが、間に合うかどうか。苦あれば楽あり、ということで、皆さん、お元気で。
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バレエ他

2002.04.21
親愛なる皆さん、

 すいません、二本目です。一息つくと、次から次で。

 今夜、ロイヤルバレエの「ジゼル」を観てきました。今夜を選んだのには、理由があります。二本目のレヴューにも書いたんですが、今夜の主役二人、プリンシパルダンサー(最上級のランク)にたった二人しか残っていないイギリス人、ダーシー・バッセルとジョナサン・コープ。完全に売り切れ、両隣に座っていたおばちゃんたちも、イギリス人で見たいから今日にしたとのこと。「なんとかエリオット」の影響で、今年ロイヤルバレエ学校の新入生の男子生徒の割合が女子より多かったそうですが、現実は切迫しています。ロイヤルと名乗っている割に、プリンシパルは本当にインターナショナル、日本(吉田都さん)、フランス、スペイン、ルーマニア、デンマーク、スウェーデン、アルゼンチン、そしてオーストラリア。ちなみに現在吉田さんのほかに日本人は四人いますが、その中でも「くらけんた(漢字知りません)」さんが好調のようで、着実にランクを上げています。今夜も群舞ででていましたが、フィジカルな面で結構目立っていました。憶測ですが、ロイヤルは世代交代の時期に突入するような気がしています。シルヴィ・ギエム、吉田都さんは僕と同い年、コープは今年40歳。見れるときにできるだけ、といつもと同じ理由で、吉田さんが主演する夏の公演、申し込みました。

 文化的、というか思想の違いとでもいえそうな記事がありました。昨日、今年亡くなったマーガレット王女を偲ぶ会がウェストミンスターアビーで催されました。エリザベス女王出席のもと、生前、ロイヤルバレエや他のたくさんの文化団体の総裁を勤め、音楽・バレエ好きで有名だった王女の希望とおり、フォーレの「レクイエム」が歌われたそうです。そのソロで、イギリス人ソプラノのフェリシティ・ロット、ウェールズ出身でいまや世界で引っ張りだこのバス・バリトン、ブリン・ターフェルが歌ったとのこと。羨ましい、って言うのも変ですが、何でもありのイギリス王室らしくって、読んでいて面白かったです。

 既にロイヤルの来シーズンのプログラムはウェブ上で発表されています。勉強と予算の都合上、オペラは行っても一つか二つ(本当は10作品観たいんですけどね)、バレエもケネス・マクミランの没後10年ということで結構話題作がある一方で、チケット代が高騰、節約しつつ、原稿を書きつづけられたらな(編集のTさん、よろしくお願いします)、と思っています。バレエ、来年の1月、2月、3月の「マノン」は人気がある上に、今年はやらなかったので既に話題になっているそうです。チケット、争奪戦でしょうね。

 と言うことで、かなり限定な話題になってしまいましたが、皆さん、お元気で。

全速力の春

2002.04.21
 こんにちは、お健やかにお過ごしのことと思います。

 東京では桜があっという間に散り、藤も真っ盛り、そして夏日、アメリカでも異常な暑さを記録しているそうで。ここロンドン、これも異常気象の影響なんでしょうが、文句のつけようが無いほどいい天気。罰当たりなイギリス人は、「こんなに晴れたら庭の手入れが間に合わない」、などといっていて、去年の寒い4月に「庭の手入れをいつやればいいのか」、言ったことは既に忘れているようです。

 レポートの下書きが終わり、ほんの少し息抜き、ということで、最近、気になっていたこと。小泉内閣になってずっと、議員、公務員の乱れを見せ付けられていますが、折々、何処からともなく聞こえてくるのは「如何なものか」、というフレーズ。これは、きちんとした日本語なんでしょうか?取り敢えず自分の意見はあるんだけど正直に言うと自分の立場を突っ込まれそうだから、こういっておいて、あとはそちらで判断してね、という風に聞こえ、結局は何が言いたいのか全くわかりません。こんな言葉がまかり通っている現状では、日本の政治は変わらないでしょう。ずっと思っていたんですが、書こうかなと思ったきっかけは一冊の本です。橋本治の「わからないという方法」。2月に帰国した折買っておいて、勉強に追われて読んでいなかったんですが、読み始めると面白い。ちょっと繰り返しが多いのが気になりますが、21世紀になってこれだけアグレッシヴな本は初めて読みました。これが何百万部も売れたら面白そうです。

 今日、レポートの下書きを終え、リージェントパーク、プリムローズヒルを歩いていて改めて気付いたのは、花の季節、楽しみ方はその人次第。八重桜の下でのんびりピクニックをする人たち、ただ丘の斜面に寝転び、ロンドンをぼんやり眺めている。こんな風にしなきゃいけない、花見をしなきゃいけない、なんて切羽詰った感じはなく、やりたいことがあれば自分たちが責任をもてる範囲でやる、そんな感じがしました。東京の素晴らしい交通機関と、ロンドンのこんな雰囲気が混じれば、もう少し肩の力を抜いて暮らしていける、そんな無いものねだりを感じた、素晴らしい春のロンドンです。ちなみに、相も変わらず、地下鉄は最低です。火曜、水曜、木曜と毎日どれかが止まり、文句をいってばかりいるからでしょうか、水曜日、約30分間閉じ込められました。善く、暴動が起きないな、と本当に感心します。


東京にも公園は沢山あります。が、ロンドンの緑の多さは素晴らしいです。本当に四季を通じて、うす暗い冬でさえ、自分の時間を取り戻したいときなどに自然と足が向き、エネルギーが満ちてくる感じがします。

二本目:ジゼル

2002.04.12
親愛なる皆さん

 こんにちは。桜が散ってしまった東京、何が咲いているんでしょうか?ロンドン、八重桜がほぼ満開です。

 先月に続き、今月もバレエのレヴューが掲載されました。今度は「ジゼル」です。前回、添付ファイルで送ったら失敗したので、今回は「読んであげてもいいよ」、という方には、今月末に発売される、なくなったエリザベス皇太后の切手を貼って、送ります。ただし、この切手、黒枠があしらわれているそうです。前回、「勉強を忘れないように」、とのご意見を戴きましたが、当然、勉強のほうが本業です。でも、資本主義社会に生きている以上、「お金を稼いだんだ」、との思いは気分を奮い立たせてくれます。また、何人かの方からは、「いつものメールより読みやすかった」、とのご意見を戴きましたが、当然です。編集の方の手が入っています。この作業、思いのほか、発見がありました。編集の方曰く、「守屋さんの文章は散文過ぎて、読み手に守屋さんの言いたいことが伝わらない可能性がある」、とのこと。読んでもらうためには、面白いと思ってもらわなければならない、これは、勉強でエッセイを書くことにも通じることで、勉強になりました。読み手、エッセイだったら教授、レヴューだったら読者に、自分の言いたいことを理解してもらう、簡単なようでいて、道のりは長いようです。

 で、散々弱音を吐いている実験ですが、多くの方(昔の職場の伝も含む)、何とかデータを集めることは終わりました。今度はそれを分析し、レポートを書く晩です。その分析、統計学を使うんですが、数学は嫌いなんですけどやはり必死だからか、初めて「Σ」の意味を理解しました。これは、僕の人生でも画期的なことだと思っています。昨日の朝日新聞で、日本の高校生は「統計学」を勉強しないまま卒業することになるかもしれない、とのニュースを読みましたが、何処で使うことになるか判らないし、やらせた方が善いんじゃないかと思いますが。何でこんなに子供を甘やかすのか、本当に不思議。

 前回のメールで書いた金色のダブルデッカーバス、イギリス人の友人曰く「ああ、あの Baby shit の色でしょ」、とのこと。皆さん、これがいわゆるイギリス人のthe sense of humour です。ワールドカップを前に、皆さんの参考になれば幸いです。

 では。そうそう、今日原稿が掲載されて嬉しかったので柏餅を食べました。塩野の豆大福が食べたい。

黄金のダブルデッカー

2002.04.07
 おはようございます。日本の春が早かったそうですが、ロンドンの天気も素晴らしく、3回目にして初めて美しい4月を満喫しています。

 さて、妹、お母さんの死去と、記念の年に家族を失ってしまった女王ですが、即位50年の雰囲気は次第に盛り上がっているようです。一昨日の木曜日、オックスフォード・ストリートで金色に塗られた二階建てのバスを見たときは、冗談だろうと思ったんですが、今朝、いつも使っているバスが金色になっているのを見て確信しました。初夏、ロンドンに即位を記念して金色に塗られたバスが走ることでしょう。久々に観光客気分で、カメラを持ち歩き、絶対に写真に取るつもりです。

 ところで、女王のお母さんがなくなったこと、正直、メディアに出る反応を見ていると、異様に思えます。彼女の死は、ある時代の明白な終焉を物語っていると思いますが、来週火曜日の葬儀が近づくにつれ、その盛り上がりは、集団ヒステリーのようです。特にチャールズの異様な悲しがりぶり。母親の愛情を得られなかった彼にとって、祖母の存在は大きかった、というのは周知ですが、BBCのキャスターが黒いネクタイをしなかったことに対して「敬意が足りない」、という発言はどんな発想から来るのか。エリザベス女王が、馬と犬に注いだ愛情をもう少し実の子供に向けていれば彼らが離婚することは無かっただろう、なんてことがまことしやかに話されていますが、資質という点では、チャールズが王様になるのは首を傾げます。

 やや旧聞になりますが、先週、現在イギリス政界の最大の問題点の一つである、教育に関して面白い記事がありました。確か、一昨年くらいから、特にロンドンの教師不足を補うために、各国から教師を採用しているんですが、イギリスの生徒の余りの無軌道ぶりに、経験豊富なアメリカ人教師やオーストラリア人教師が、どんどんこの国の教育水準の悪さに我慢できずにやめていっているそうです。問題児の親にも問題があることが指摘されるなど、この国が第二の日本となる日も近かったりして。

 勉強のほうは、もう、愚痴を言っている暇さえ奪われている感じです。どなたか、ロンドンにイギリス人の知り合いが居る方、どうか、僕の心理学実験に来週の水曜日までに参加していただけるよう、お願いしてください。水曜日以来、ロンドン中を歩き回り、参加者を求めさまよっています。短絡に響きますが、イギリスで心理学を勉強したい方がいても、僕は勧めません。
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