LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2002年08月の記事一覧

ロンドンで躾教室

2002.08.19
親愛なる皆さん

 おはようございます。お盆休み明け、暑さも少し峠を越えているのいいのですが。

 先日書いた8歳の女の子とのロンドン観光、何だかいつのまにか躾教室になってしまっている感じです。別に僕は彼女の先生ではありませんが、挨拶(勿論英語です)から始まって、Excuse me, Please, Thank you を言うのを常に忘れないとか。火曜日に、テムズ川沿いにあるグローヴ座に連れて行った折、建物内のお土産屋を見たいというので何を選ぶかと思ったら、首から下げられるちゃちな扇風機。「なぜこれを買いたいのか?」との問いに「涼しくなるから」とのこと。心を鬼にして、「それはここでしか買えないものなのか?」「ここでしか買えないものはなんなのか考えなさい。」と言ったら、ものすごい形相で睨まれたんですが、なめられるわけには行かないので、黙り込んで睨んでいる彼女の前にしゃがみこんで我慢比べでした。家に連れて帰ったあと30分間は、その日のうちに使ったお小遣いの計算と公文の算数の教科書の説明。これがまた、自分と比べて、というか自分の記憶は美化されやすく、8歳で、こんなシンプルな足し算しかやらないのか、自分が8歳のときは九九をやっていたんじゃなかったのかとか。

 実生活で経験がないので、本当に戸惑うことばかりです。子供だと思っていると、例えばテイト・ギャラリーに行ったとき、イギリスを代表するターナーのコーナーに連れて行って説明しようとしたら、「I think I do not need to see them.」といわれ、このときは二の句が継げませんでした。実際に子供を育てていると自然にわかってくることなんでしょうけど、僕が頼る情報源は、どうしてもテキストになってしまいます。発達心理学の代表的なセオリーは、スイス人のジャン・ピアジェによるものが有名ですが、その説明がぴったりはまることもあれば、説明にはないことをするのが子供ですからね。

 自分のやり方は古臭いんだろうなと思いつつ、彼女をきちんと挨拶の出来る子にしたい、というのは親心でしょうか?
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子供まみれ

2002.08.10
 おはようございます。日本は、本当に暑いそうですね。ロンドンは、寒いです。今朝は、吐く息が白かったです。ひどい天気はイギリスだけかと思ったら、ヴェネチア在住の元同僚もひどい天気と書いてきたし、今朝の新聞では西ヨーロッパ全域で凄まじい天気のようです。これからヨーロッパにこられる方、防寒具、防水の準備をお忘れなく。

 来週の月曜から、約3週間の間に、約10日間、9歳のイギリス人の女の子をつれて、ロンドンを歩き回ります。甘やかされて育てられ、しかも今年末に姉になるという状況に適応できず、現在大人とのコミュニケーションに問題を抱えている彼女の面倒を見て欲しい、とご両親に頼まれた結果です。お手当てはいただけるんですが、これが、本当にわがまま、というよりも、そうですね、世間知らず。まあ、児童心理学の実地研修と思って、やり抜ければいいんですが。

 更に、お友達のアメリカ人夫婦に二人目がもうすぐ生まれます。その前に母親が、自分ひとりで買い物をしたいので、もうすぐ2歳になる長女のベビーシッターを二時間ほどして欲しいと頼んできたので、水曜日にやりました。これが、もう、大変でした。泣かなかったのは善いんですが、好奇心・エネルギーの固まり、大袈裟に言えば、瞬きした瞬間、あらぬ方向にすっ飛んでいき、公園で遊んでいる他の子供のおもちゃを飽きるまでこねくり回し、他のバギーに乗って乗り心地を確かめる。本人は当然、僕が「No」といっても聞く耳を持たず、僕は脂汗びっしょり。他のお母さんたちは、「いいの、いいの、こんなもんよ」、と大らかなものでしたが。面白かったのは、この女の子がまだ幾つかの単語を喋るだけなのに対し、丁度一年早く生まれた女の子は、「I have to」とか「I want to」などきちんとした文章を喋ること。たった12ヶ月、こんなにも子供の能力は伸びるもんなんですね。発達心理学(Developmental Psychology)はこの秋にやるんですが、面白そう。実地は、しばらく遠慮したい気分だけど、多分、二人目が生まれたら、また頼まれそう。

 東京で働いていた約10年、ほとんど子供とは縁がありませんでしたが、人生、どう転ぶか、わかりませんね。

誤解を与えてしまいまして

2002.08.01
親愛なるみなさん

 おはようございます。今日は、雨、ちょっと蒸し暑いですが、まあ、東京よりはずっと涼しいです。

 昨日の二本のメール、もっとしっかり考えて書くべきだったと思っています。メールを戴いた皆さん、別に落ち込んでいるわけではなく、逆に出口がないリサーチを張り切ってやっています。ただ、月曜日の出来事が、ずっと考えていた、海外で住む・仕事をすることについての自分の思いを少し刺激したんです。

 可愛い、面白い、で済めば異文化に触れることは楽しいでしょう。面白いと思ったのは、先月のワールドカップ。事前では、フーリガンは恐ろしい、ということだけが取り上げられていたように思います。が、結局、大騒ぎしたのは日本人サポーターのほうが多かったそうで。マスコミがフーリガンのイメージをあおったのが原因なのか、情報が多すぎたのかは判断できません。が、移民・難民問題がもっともっと大きく、かつ迅速な決断が必要になるとき、日本に住む皆さんが他の国の経験をバイアスがかからない状態で知ることは、必要であると同時に、かなり難しいことだと思います。個人的なことを書くと、自分の知らない文化に接して戸惑うたびに、「自分は人種差別をしているのか?」と自問しています(ちなみに、そんなシリアスではないですから)。エジプトに行ったときに思ったことですが、全く土台が違う文化圏の人と1対1で接し、その結果は自分の行動によってもたらされたもの。でも、これが、集団で接するとき、自分ひとりの思いをコントロールできるのか、主張できるのか。

 人に期待しない、ということについて、以下の未熟な理解が少しでも説明できるといいんですが。カウンセリングの分野の一つに、Cognitive BahavioralTherapy (CBT)というのがあります。ある方が、A)駅で知人を見かけた、B)手を振ったのに無視された、C)もうあの人は私のことなど嫌いなんだ。このBとCのプロセスは完全に期待、もしくは思い込みだけです。この方は、その知人の方に確認したんでしょうか?もしかしたら他のことに気を取られていたのかもしれない。気が付かなかったのかもしれない。テキスト上では、B’)、C’)という風に他の可能性を設定してみて、思い込みのプロセスがなぜおきたのか、それは生活の他の部分でも、その人に影響を与えているかを、一緒に考えていくそうです。人に期待しないで生きていくのは、味気ないものだとは思います。でも、その思い込みに振り回されるのは、辛いと思います。

 これを書かせたのは、元ちとせと、モンゴル800です、多分。
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