LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2003年06月の記事一覧

運河の旅

2003.06.25
親愛なる皆さん

 こんちは、素晴らしい天気、今日もウィンブルドンは問題ないでしょう。ちなみに、ヒューイットを負かしたクロアチアの選手の身長は6フィート10インチ、ということは優に2メートルを超えています。

 偶然、というかシーズンからでしょうか、今週のタイムアウト(ロンドン版ぴあ)に船で暮らすには、という特集がありました。ご存知の方も多いと思いますが、暮らす、もしくは長期の運河クルーズを楽しむためのボートはNarrow Boat と呼ばれています。記事によれば、ワンベッドルームの船が約5000万からだそうですが、これはたぶんロンドンの値段でしょう。脱線しますが、現在シングルモルトの蒸留所が沢山あることで有名なアイラ島のそばの本当に小さな島が売りに出されているそうですが、その値段では、ロンドンの人気エリアの一つ、ノッティング・ヒルのワン・ベッド・ルームのフラットすら買えないそうです。
 イングランド全土には縦横に運河が走っています。ロンドン郊外からブリストルまでのボートの旅、というのも可能です。シェイクスピアの生誕地、ストラトフォード・アポン・エイヴォンに行くルートがかなり人気があるとか。あとは、ウェブをご覧ください。
www.britishwaterways.co.uk
www.riverthames.co.uk
www.boats-for-sale.com
www.canaljunction.co.uk
www.mike-stevens.co.uk
www.nabo.org.uk
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初夏の運河

2003.06.25
親愛なる皆さん

 こんにちは。先週の土曜日、リージェンツ運河をリトルヴェニスからカムデン間を往復するボートで催されたこじんまりとしたパーティーに招待されました。天気は素晴らしいし、いつもとは違う角度で運河からの眺めを、と張り切っていたんですが、できは今ひとつでした。それでも、梅雨のじめじめを一瞬でも忘れてもらえるかと思いまして。持つべきものは、お金を使うのが大好きな友人ですね。

 ふと思ったんですが、ベッカム夫妻にウン十億円も払い、今はウィンブルドンを楽しみにしている人がたくさんいる日本。イギリス人以上にイギリスを愛しているんじゃないかな、と。

 そうそう、数ヶ月前、友人の一人から久しぶりのメール、そこには「返事の書きようがないから、書かない」、との指摘。確かに一理ある、と思いつつ、返事をいただけるのは嬉しいです。もう一つのほうは、運河沿いから取った初夏のロンドンの一こまです。

ウィンブルドン

2003.06.24
親愛なる皆さん

 おはようございます。朝は日本の梅雨のような降りでしたが、午前10時過ぎにはやみました。いずれにしても、夏だろうが、誰も天気に期待できない国です、ここ
は。

 で、ウィンブルドンのことを、ということで。自分でも思い出すがのが難しいですが、一応高校時代硬式テニス部でした。集団行動が苦手だったので、下手だろうが今でも大好きなスポーツです。レイトン・ヒューイット、負けちゃいましたね。

 多分好きな方はすでに情報を得ているんだと思いますが。最近の一番ホットな話題は、なんと言ってもスロヴァキアのダニエラ・ハンチュコヴァの激痩せぶり。本人、および彼女のコーチは否定していますが、誰も彼もが彼女は「拒食症」に違いない、と。実際、新聞の写真で見る限り、よくもこんな体でボールが打てるもんだというくらいの細さです。ちなみに、彼女はファッション業界からも引く手あまたの美しさです。他には、ジェニファー・カプリアティとヴィーナス・ウィリアムズはすでに「燃え尽きた」、キム・クライシュテルスはtoo good to winだとか、女子テニスの次の世代は中欧、東欧選手が占めるだろうなどなど。ロシアの新しい世代の合言葉は、「私はクルニコワじゃない」、だそうです。個人的には、クライシュテルスかダヴェンポートに優勝してほしい。
 男性のほうは、さして面白い話題は、ないような。ヒューイットも負けたし。全仏に続いてスペイン勢の活躍と、アルゼンティン選手の台頭ぶりが大きく報道されているくらいでしょうか。やはり、アガシ優勝、というのを見たいもんです。
 気になるであろう天気ですが、週間予報では、土曜日がかなりやばそうです。何人かの方の参考になれば。

イギリス版消費者金融

2003.06.23
 おはようございます。せっかくのウィンブルドンの初日、大方の予想通り、雨です。

 お金の話が続いてしまいます。昨日日曜日、いつもは読まずに捨てているThe Observer の金融セクションの一面に目を引く惹句が踊っていて、本文もまたちょっと驚きのものでした。記事によれば、イギリス人の5人に一人はさまざまな理由でクレジットカードがもてなかったり、正規のローン会社から生活資金を得ることができず、日本同様町場の金融会社、Doorstep Lenders というそうですが、からものすごい年利でお金を借り、それも一つではなく、何社からも借りてその場を凌いでいるそうです。そして、その率、なんと年200%。イギリスは、西ヨーロッパで唯一、このような金融会社の率に上限を設ける法律がない国だそうです。オックスファムなどの慈善団体や消費者保護団体が法律成立に向けて動いているそうですが。
 記事で驚くのが、本当なんだろうけど、幾つかのDoorstep Lenders に総額5000ポンドの借金がある主婦が子供と一緒の写真が掲載されていること。大体、どんなときでもその本人がにっこりと、時に誇らしげに写っているのは、違和感というか、文化の違いを感じます。確か、先日日本では、悲しい事件があったはず。個人的にもっと違和感があったのは、彼女がDoorstep Lenders から借りざろう得なくなったきっかけ。彼女の子供の一人が一月で、700ポンド(約14万円)も電話代を使いそれが払えなかったからだそうです。他の理由は、毎年クリスマスにはプレゼントを「買わなくては」ならないからとか。消費者教育って、必要なんだな、と。
 もう一つ日本と違う点は、生活をしていく上での最低限の支払いにオプションがあること。どうやって巧くやりくりしていくかを紹介しているセクションで、「電話やガスなど、払いすぎていませんか?」、と。たとえばロンドンでも、エリアによってガス会社が電気会社より安く電気を供給したり、その逆もありと。こういったオプションは、日本ではまだ余りなかったような。いずれにしても、イギリスも日本同様景気後退期に入りつつあるような感じがします。

 すでに報道されているようですが、土曜日にウィンザー城で催されたウィリアムの21歳の誕生日パーティーに、コメディアンが侵入して大騒ぎ、今朝の大方の新聞の一面はそのコメディアンの写真が踊っています。あからさまに怪しく、どうやって入場できたんだか。これは警察が糾弾されても仕方ないでしょう。

 自分で読む気はないので。何方か、ハリポタの最新刊で主要人物の誰が退場するのか、教えてください。


イギリスは景気後退期には未だになっていませんが、「持つもの」と「持たないもの」の差がどんどん広がっているように思います。特にロシア・リッチの大量流入は、持つものだけが勝者、という現状に拍車をかけているように感じます。
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ヴァルトラウト・マイヤーを初めて

2003.06.17
 おはようございます。現在午後10時、日本は朝6時。

 性懲りもなくも何も、どうしてもいきたかったので、先週ロイヤル・オペラでワーグナーの「ローエングリン」を観てきました。今回はパフォーマンスの余りの素晴らしさに、ほぼ5時間オペラ・ハウスにいたのも苦になりませんでした。
 メインの歌手(6人)はどなたも良かったんですが、中でもドイツ人メゾ、ヴァルトラウト・マイヤーの素晴らしさは群を抜いていました。歌わなくても、ちょっと目に力を入れるだけで、聴衆の視線を集めてしまう存在感。そしてもちろん、声の、歌の存在感は、主役は彼女じゃないんだけど、実質主役でした。ある新聞の批評では、「マイヤーの演技、歌のすべてがレーザーのように客席を貫いている」、とのことでした。そんな感じでした。で、思ったんですが、このオペラ、白鳥があるシンボルとして取り上げられているんですが、「白鳥の湖」もあるし、白鳥ってヨーロッパ中世の文化の中ではなんか意味があるんでしょうか。ご存知の方、教えてください。
 残念だったのは、前回のハムレット同様、かなり空席が目立ったこと。今回は評判も良かったし、何でかなと思ったんですが、答えは上演の時期だと思います。オペラ・ハウスを出たのは午後10時40分。北欧ほどではないにしても、この時季ロンドンも日が長く、南の空はまだほんのり日の名残を留めていました。明るい時間からオペラ・ハウスにこもるよりは、そりゃパブで一杯始めたいでしょう。これは、絶対ロイヤルが考えるべき点だと思います。ハムレットはトータル3時間半、今回はそれ以上。やはり、冬の暗い時期にこんな長いのを上演して、日が長くなるにつれ軽くて短いオペラを上演すればいいのに、と思うんですけどね。でも、明るくて短いオペラばかりというのも魅力に乏しいのかもしれませんが。

 先日目撃した、ロイヤル・バレエのアリーナ・コジョカルの怪我。やはり、今月のジュリエットは降板しています。8月の日本行き、どうなるんでしょう。無事代役を果たしたジェイミー・タッパーは、連絡を受けたとき自宅のバスルームのペンキを塗り替えていたそうです。また先週、面白い手紙をロイヤルから受け取りました。「不満もあるかもしれないけど、タッパーも素晴らしい演技をしたし、私たちは払い戻しには応じません」、とのこと。まあ、誰かが申請したので、こんな手紙をおくらざろう得なかったんでしょう。

 趣味のメールでした。

最後(?)の原稿

2003.06.05
親愛なる皆さん

 こんにちは。初夏のロンドンは素晴らしい。

 今日、恐らく最後になるであろう原稿が出ました。モーツァルトの「魔笛」で、友人曰く「魔笛のことを書くなんて、無謀だね」、とのことでした。だからなのか、いつもは殆ど何も言わない編集長が結構直しを入れたそうで、最初のものとは、かなり違っています。前回に続き、今回もカラー写真。白黒のときよりも、自分の原稿に張りがあるようで、嬉しいです。

 週末、ロンドンを離れます。皆さん、よい週末を。



最後の原稿、と何度書いたことか。

懸賞つき預金

2003.06.03
親愛なる皆さん
 
 おはようございます。昨夜の嵐から打って変わって爽やかな一日になりそうな。

 今朝のサンスポの経済ニュースで、駿河銀行の宝くじつき預金でまた一億円があたったそうで。「ふ~ん、いいなー」、と思っていたところに郵便が。ロンドンの中心では朝9時前に郵便が届きます。
 何が起きたかを書く前に。イギリスには、National Savings www.nsandi.com という一種の貯金制度があります。郵便局から申し込むのが普通ですね。確か最低50ポンドから申し込みができ、10ポンドの債券を買うことになります。上限は一人2万ポンドまで。利息がつかない代わりに、毎月すべての債券を対象に抽選があり最高で1万ポンドから50ポンドまでが、あたった人に配当されます。ご推察のとおり、預けている額が多いほど、あたる確立も高くなるわけです。日本の信じられないくらい低い利率ではないにしても、イギリスでも次第に預金の利率が下がっていて、ここ数ヶ月、この債券の申し込みが急上昇しているそうです。
 覚えていらっしゃる方もまだいると思いますが、僕はお金を使うの大好きですが、貯めるのも大好きで、このシステムを知った2000年から2001年にかけて毎月の予算から余った分を貯めては購入していたんです。で、1000ポンドになったところでやめていて、最近になって「どうせ、こんな額じゃ当たらないし、解約しちゃおう」、と思って解約の申込書が昨日とどきました。で、今朝、別の封筒が届き「二重に送ったなー」、と思ってあけたら。
 50ポンドの配当が。初めてです。最近の普通預金の利率は2~3%、1000ポンドを2年間預けて利率が2パーセントの場合、40ポンド、しかも銀行の利率からは税金が引かれるので、もしかして、差し引きはプラスかな、なんて。作為も感じますけどね。だって、これで解約する気なくなったし。

 先日もちょろっと書きましたが、ちょっと今、乱気流に巻き込まれている感じで、この50ポンドは額以上に嬉しかったです。悩みは、これを貯めるかウィリアムの切手購入に回すか。

 わびしく響くかもしれませんが、皆さんに笑っていただければ幸いです。

英語

2003.06.03
親愛なる皆さん

 ロンドンに来て以来、6月はいろいろなことがおきる、要注意の月になってしまいました。

 もう、2週間前になるのか、サンデー・タイムズに英語に関する面白い記事が出ていました。グラスゴー出身の元コミュニストで、現在議員を勤めている方の英語は、エリザベス女王よりずっとPoshなんだそうです。各界の著名人の会話やスピーチの中身を分析したら、女王が使った単語の68%はアングロ-サクソン・ベースの英語で、前述の政治家は66%だったそうです。じゃ、何を基準にPoshかというと、どれだけラテン・ベースの単語を使っているかだそうです。以前書いたような気がしますが、ラテン・ベースの単語は日常では使われないことのほうが多く、政治家のスピーチやアカデミズムの世界の言葉と認識されています。
 でも、記事はちょっとこじつけなきがしなくもなく。確かにenough(アングロ)の代わりにsufficient(ラテン)を使うことはないけど、main(アングロ)と major(ラテン)、need(アングロ)と require(ラテン)はそのときの気分次第で使っているし。ここ最近の政治家の中ではメイジャー元首相が一番アングロベースの英語でしゃべっていたそうです。

 こんなのよりも、僕にとって面白いのは、アメリカとイギリスの違い。アメリカでは、Poshは使わないそうで。以前、Superbをアメリカ育ちの友人と喋っているときに使ったら「気取っていると思われちゃうよ」、といわれたことがあります。イギリス人は、アメリカ人は文法を知らないとこき下ろし、アメリカ人はイギリス人の英語を気取り屋と皮肉る。面白い。イギリス人がアメリカ英語を笑い話にするよく聞く例は、テムズ川。確かに、発音記号から考えるとThames は「サムズ」といえるけど、実際このHはサイレントHだから発音しないと。結構、この発音しないHはイギリス英語に多いですからね、特に地名で。稲本選手が所属するFULHAM、いつまでたってもサンスポは「フルハム」と書いているけど、実際は「フラム」。
 あと、時に大変だけど個人的に面白いと思うのは方言。どの国にも方言があるように、イギリスにもたくさん方言があって、「この方言は、確かあの地方だったな」、とわかると楽しいです。好きなのは、バーミンガムやウルヴァーハンプトンあたりの歌っているように響く英語。聞き取れないのは、グラスゴー英語。今でも、聞き取れません。ちなみに、最もわかりづらい方言はニューキャッスルの「ジョディ」という方言だそうです。まだ遭遇したことないんですが、どれだけ違うのか、いつか聞いていみたいです。

薔薇を眺めて

2003.06.03
 大多数の皆さん、おはようございます。朝は曇天でしたが、昼間はかなりいい天気でした。

 今日まで、大学でやらなければならない事があったんですが、それもお昼過ぎには終わり、そのままリージェント・パークに直行。全部が一斉に咲き誇るわけではなく、中心のバラ園も満開なのは二種類くらいでしたが、鼻をかすめる薔薇の香りは、ロンドンの初夏の象徴といっても過言ではないでしょう。黄色が見事なMountbattenの香りは、かいでいただくしかその豊穣な香りをわかってもらえないでしょう。

 今日、女王の即位50周年記念の切手が発売されました。全部で10種類なんですが、肝心の女王が映っているのはそのうちの2枚なので、他のを日本に送っても、これが女王の記念切手とわかってもらえるかどうか。それよりも、記念パッケージの裏の宣伝の素晴らしいこと。17日発売のウィリアムの切手の宣伝に全てを費やしている感じです。この記念セット、アメリカと日本で売れるでしょうね。にしても、子供の頃のウィリアムにはダイアナ妃の面影が濃いですが、例の上目遣いを除けば、特にがっしりした顎はチャールズそっくりになってきた感じ。Prince of Wales の息子、ということで、記念セットには英語とウェールズ語で Prince William of Wales と印刷されるようです。

 知り合いに、「お金稼がなきゃ」とぼやいていたら、日本で行われる「富士ロックフェスティヴァル」に参加するヴォランティアグループのパンフレットの日本語への翻訳をやってみるか、とのこと。NGOだからそんなに払えないよ、とのことですが、まあ、出だしとしてはこんなもんでしょう。とりあえず、明日ミーティングに参加して、僕が手におえるかどうかを確かめてきます。淡い期待は、翻訳が上手く出来て、ご褒美に富士ロックフェスティヴァルのブースで働くことを条件に日本へのチケットをもらえるかな、なんて。でも、戻ったら、何を差し置いても鉄火丼とうな丼を食べたい。

 ロンドンに来て、初めてのんびり過ごす6月になりそうです。8月の終わり頃、既に日照時間が短くなり始めるので、夏らしい夏を味わうには、6月が一番でしょう。

 そろそろ東京は蒸し暑くなる頃でしょう。皆さん、ご自愛のほどを。

舞台上の魔物

2003.06.01
親愛なる皆さん

 おはようございます。台風一過の素晴らしい天気だといいのですが。

 昨日、土曜日は、自分にとって今シーズン最後(もしかしたら本当に最後?)のロイヤル・バレエ、性懲りも無く「マノン」を今や世界中で引っ張りだこのアリーナ・コジョカルと彼女のよきパートナー、ヨハン・コボーで観てきました。オペラ以上にバレエに興味がない方のほうが多いとは思いますが、記憶に鮮明に残る夜でした。前夜の「ハムレット」と打って変わって、殆ど空席なし、みんながコジョカルの「マノン」について熱心に話し合いつつ幕が開きました。
 個人的には、彼女は幼すぎるな、と思っていたんですが、彼女が舞台に出てきた途端、舞台の全てが彼女を中心に、彼女の為にまわりだした感じがし、「もしかしたら、伝説の場にいられるのかな」、なんて期待を膨らませていました。本当に、可憐で美しく、且つ技術は強靭、片時も彼女の踊りから目が離せない感じでした。そして、第一幕第一場の最後、マノンとデグリューが舞台右手後方の馬車に掛けていく、なんでもないシーン。あと一歩で彼等が馬車にたどり着く直前、コジョカルがバランスを崩し、本来なら馬車に乗り込んで舞台から去るはずが、コボルクが彼女を抱えるように急いで舞台袖に消えました。「くじいたのかな?」、と思っていたんですが、とりあえず舞台は暗転し、第二場の寝室のセットが出たんですが舞台は暗いまま、そしてカーテンが下りました。
 モニカ・メイソン監督がでてきて、「アリーナは怪我をして踊れません。今、代役を探しています。このまま休憩に入ります」、と。これが8時。代役といっても、今回の「マノン」は、コジョカル、タマラ・ロホ、ジェイミー・タッパーの3人でまわし、他には踊れるのが居ないはず。ギエムは現在日本を縦断中、仮に彼女がいたとしても、コボーとは背がつりあわない。なんていろいろ想像しつつ待っていたら、「ジェイミー・タッパーが代わりに続けます。午後9時から再開します」、とのアナウンス。正直、ちょっとがっかり。タッパーは上手だけど、どうも今ひとつの感がいなめないんです。
 再開して最初の5分は、タッパーとコボーの間にぎこちなさがあったんでが、あとはプリンシパルの意地か、それともオペラハウス全体から感じた彼女へのシンパシーか。長くなりそうなので、ここいらで終わらせます。昨夜の「マノン」は素晴らしかったです。終了直後のタッパーの、全てを出し尽くした感の表情が印象的でした。
 心配なのは、コジョカル。6月はロメジュリ、そのあとロシア巡業、8月は東京で「世界バレエフェスティヴァル」と、スケジュールはびっしり。招聘元は大慌てになるでしょう。特に、なんでもないシーンでの怪我、というのが大変気になります。

 閑話休題。今朝の新聞から。噂らしいですが、あのハロッズが売りに出されるとか。SARSの治療で、ステロイド剤を投与された人たちに、副作用として、幻覚、集中力低下、短期の記憶障害が、香港で報告されているそうです。早く、治療法が見つかることをいのります。
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