LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2003年07月の記事一覧

今は、もう秋

2003.07.30
 おはようございます。東京が梅雨明けする前に、秋になったような涼しさのロンドンです。まぁ、もう少し夏があると期待していますが。まだ何も決まりません。

 せっかくヨーロッパの片隅にいるのに、大陸にいけるほどの余裕がもはや残っていないので、友人が住んでいるサフォークの北西によく行きます。車でイングランド(スコットランド、ウェールズは除く)を回ったことがある方は気がついていると思いますが、イングランドは平坦なところって結構少ないんです。アップダウンが続く緑の丘を越えるドライヴもまたいいですが、サフォークの北西から隣のケンプリッジシャーへ続く地域は平坦で、まるで北海道のようです。見渡す限りの麦畑なんて、イギリスに来てまで見るものではないでしょうけどね。
 先週末、ちょっと息抜きがしたくてまた訪ねた折、友人がサフォークでも一、二を争う、美しい歴史的な村に連れて行ってあげよう、ということで行ったのが一枚目の村、ラヴェナムと発音します。コッツウォルズみたく忙しくないしいい感じでしたが、一番感動したのが、村の中心にあるその名も「カフェ」。大体どこのティー・ルームやカフェでもお茶だけでなく、ランチも食べられるの普通ですが、ここはお茶と手作りのケーキ、ショートブレッドのみ。久しぶりに余計なものがないカフェに遭遇して、くつろいじゃいました。そのあと、WALTONというエッセクスとの境にあるこじんまりとした海辺の町に行ったのが2枚目で、映っているのはブライトンなどイングランドの海沿いの町にあるピアという施設。この中に子供が楽しめる小さな観覧車、メリーゴーランドなんかがぎっしり詰まっているんですが、ディズニーランドや他の施設を体験した身には、ちょっと不思議な空間です。浅草の花やしきを海辺の艀に押し込んだ感じでしょうか。昔、武蔵大学で学生をしていたころ、アメリカのコニファー・アイランドなどからアメリカ文化を論じていた能登路雅子さんに読み解いてほしい空間です。で、他の2枚は友人宅近くの刈り取りの終わった麦畑です。秋みたいでしょ。
 サフォークでお勧めなのは、何と言ってもBury St Edmundsです。ロンドンからだとリヴァプール・ストリート駅から列車を乗り継がなくてはならないので、ヴィクトリアからバスで行くのが簡単です。ここも歴史的な町で、町の中心にあるAbbeyなどは歴史に興味のある方には面白いかもしれません。が、ここにも素晴らしいカフェが3軒。一日かけてこの3軒を回って過ごすのは楽しいと思うんですけどね。早めに着いて、Elevensesをアビーの庭のカフェで。お昼は町の中心にあるハリエットで、フィッシュパイなどのイングランド伝統の食事。ちなみにこのハリエット、ウエイトレスの衣装がアガサ・クリスティーの世界です。で、アフタヌーン・ティーは、ハリエットの近くにある宝石屋の2階にあるカフェ。行ったことないんですが、友人曰く、「素晴らしいケーキ」があるそうです。イギリス人の感覚で言う「素晴らしいケーキ」には何度も失望していますが、一度は試さないと。

 以上、局所的イギリス観光案内でした。
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現状は、砂漠の真中にいるような

2003.07.18
親愛なる皆さん

 おはようございます。元の会社は引越しの後片付け、準備で大童といったところでしょうか。

 ちょうど、気分的に区切りがつくことがあったのと、ここまで皆さんにあれこれいつも読んでいただいているんですから。昨日大学から手紙が届き、心理学のコースは卒業できることになりました。最後の二つの筆記試験の結果はこれまでの人生でも全く満足できないレヴェルのスコアでしたが、まあ、卒業できるんだから。
 で、タイトルの意味は、イギリスに来て3年半、心理学を勉強したのもこのためだったカウンセラー養成の大学院、また落ちてしまいました。「だめでした」とのお知らせが余りに事務的だったのと、そのコースのオーガナイザーに「今後のためにも、なぜまた駄目だったのかを教えてほしい」、と頼んだら、余りにそっけない態度で、かなりいきりたってしまい心理学部のトップの教授には、「心理学部のコースから大学院には問題なくいける」、ように学生をミスリーディングしている、といったものの、駄目でした。イギリス全土でも、イギリス心理学協会が認定しているコースはたったの8校、ロンドンにはそのうち6校があるものの、どこも定員は少数、中でも一番評判のいいシティ大学は倍率が100倍だったそうです。
 件の教授は大変に善い方で、彼がいろいろと取り計らってくれて、「だめだった理由」を聞いたら、「もっと英語によるコミュニケーション能力を伸ばさなきゃだめ」、というのと「経験をつんだらね」、とのことでした。英語に関しては、本人もわかってはいるんですが、驚くほど一気に上達するとも思えないし。また、経験を積もうにも、大学院に所属していないとヴォランティアのカウンセラーにもなれません。というのも、カウンセラーを必要としているところはあっても、彼らは未経験、もしくは団体に所属していない人物は余り積極的にほしくないんです。まあ、こんな状況で、今の気持ちは、まるで砂漠の真中に置き去りにされているような感じです。ただ、家族に送ってもらった日本の状況を特集した雑誌だと、日本に直ぐに帰っても状況はほぼ同じに映るので、締め切りを決めて現在、まだ受験できるコース(本来の目標からはちょっとずれてしまうんですが)に応募しつつ、ヴォランティアでカウンセリングの経験をつめるところを探しています。且つ、今後の履歴書に箔をつけるため、卒論のクォリティをあげて専門誌に応募するべく図書館にも通う、そんな毎日です。

 愚痴っても昔に戻れるわけではないですし。ただ、こんな人生、他の人には薦められませんな。落ちました、との手紙をもらった週末とその後2週間は大げさに言えば疾風怒濤の日々でしたが、病気になるわけでもなく、かなり落ち込んだんですがまた這い上がってきましたので、こんな風に育ててくれた親に感謝しつつ、結構打たれ強かったんだな、と。高飛車なカウンセラーになる夢、希望はまだ捨てていません。

結局、まだ書いています

2003.07.17
 こんにちは、一昨日までのロンドンは僕にとっては快適な暑さ、ロンドナーにとってはかなり不快な暑さでしたが、今日はちょっと荒れ気味です。

 終わるはずだったんですが、まだ書いています。でも、掲載されたのは最初のキーロフ・バレエの「エチュード」のみ。ルザルカのほうは、掲載予定の号で、ロンドンの夏の風物詩の一つ、BBCのPROMSの情報量が多すぎて、あえなく没になりました。こういうとき、原稿料を請求できないのはちょっと辛いです。
 で、ルザルカはみてきました。コンサート形式のはずだったんですが、舞台監督がいない割に歌手同士でかなり話し合ったのか、結構動きのある舞台でした。といっても、舞台には歌手が座る椅子のみ、素晴らしかったのは、背後のスクリーンの色、温かみのある赤から、静寂そのものだった深い青など、セットはなくてもかなり雄弁な舞台でした。脇を固める歌手も粒ぞろいで何も不満はありません。そして、ルネ・フレミング。ガーディアン紙同様かなり辛口なテレグラフの批評家をして、「彼女以外にルザルカをこれ以上美しく歌えるだろうか?」なんて。しかも衣装の美しいこと。一幕と三幕は群青色のシルクのドレスで、袖が水の妖精を表現しているような、かつ去年の冬のファッションのメインの一つである日本の着物を意識したような背中側の白い柄。2幕は全く趣を変えて、お城のボールルームにふさわしい、渋いオレンジに光沢をもたせたような可憐でありながら存在感のあるたっぷりとしたドレス。ちなみに、このルザルカは、去年の12月の「椿姫」とドミンゴが歌うときの「道化師」同様、売り切れでした。掲載されて読んだ方が興味を持っても、多分買えなかったかもしれません。
 ついでだから、バレエに興味のある方に。12月上旬のミックス・プログラムで、熊川同様数年前にロイヤルバレエを飛び出した、アダム・クーパー、マイケル・ナン、ウィリアム・トレヴィットが、彼らのために振り付けされた世界初演の演目でロイヤルに客演するそうです。しかもナンとトレヴィットを従えるのはシルヴィ・ギエム。

 最後に、最近巷で話題の事件。6月の最後の土曜日、その厳重な警戒で世界に名だたるダイヤモンドの保管金庫から、最低でも約3億円相当のダイヤが盗まれたそうです。そこはロンドンの有名な宝石ディーラー(大体がユダヤ人の皆さんだそうです)が信頼を寄せていた場所だそうですが、犯人(逃亡中)は偽名を使って昨年の秋から会員になり、この機会を伺っていたようです。映画の世界みたい。

オペラ歌手たるものは

2003.07.10
親愛なる皆さん

 おはようございます。相変わらず、書き始めると続く、というか今ちょっとまだ波にもまれているので、気分転換もかねています。

 今週の木曜、って明日ですね、10日からロイヤルオペラの2002/03シーズンの最後、プラシド・ドミンゴとアンジェラ・ゲオルギュー主演のオペラ、「道化師」が始まります。なので、公演を前にゲオルギューのインタヴューを二つ見つけたんですが、これが、大笑い。インタヴューのタイトルは、「古きよき時代の最後のオペラ歌手」、なんて感じでしたが、そのわがまま、もしくは高飛車なこと。よく言えば、プロフェッショナルなんでしょうけど。
 The Observer 紙のインタヴューは、現在ゲオルギューと彼女の旦那で矢張り売れっ子のアラーニャが住んでいるジュネーヴで行われたそうです。インタヴュー前日になって、彼女のマネージャーから、「メイクアップは誰がやるんだ?」、との電話が。何で、自分でやるんじゃないの、とインタヴューアーは思っていたそうで、でもキャンセルするわけにも行かず、数時間後には写真家、そのアシスタント、メイキャップアーティストをそろえたそうです。記事によれば、ゲオルギューは、BBCのラジオ番組に出演のときにも、メイキャップを要求したそうです。
 自宅を公開していないので、インタヴューはジュネーヴで一番高いホテルのスイート(230ポンド)、送り迎えはリムジン(200ポンド)、でも自宅に越させる訳には行かないので、お迎えはこれまた高い別のホテルのロビー。ゲオルギューとリムジンの運転手がロビーのまったく反対で双方を待っていたので、1時間遅れ、そんなストレスフルな経験をした彼女のフォトセッションのためのクロード・モンタナがデザインした黒のシフォン・ドレスは、ホテルのロンドリーでスティーム(20ポンド)、そして漸く始まったインタヴューは、プライヴェイトの質問は一切ご法度だったそうです。
 盲目のオペラ歌手、アンドレア・ボッチェリを「オペラ歌手になりたがっているポップ歌手」、と言い切ったかと思えば、「ロシアオペラなんて歌いたくないわ」、と。ドイツオペラもあんまり好きじゃないけど、「ワーグナーの軽い役を歌うつもり」、だそうです。ここまでさっぱりしていると気持ちいいです。個人的には、ドミンゴがロイヤルで歌うの、これが最後じゃないかと思っていますが。

 閑話休題。添付のファイルは、今月日本で行われる富士ロックにブースを出す、「カルカッタ・レスキュー」というNGOのパンフレットを翻訳したものです。簡単な翻訳でしたら、安価で請け負います。何なりと、お申しつけください。



ゲオルギューは、今一番勢いの有るソプラノ歌手には違いないでしょう。毎シーズン、ロイヤルでもいい役を唄っています。

南スウェーデン追記

2003.07.10
 おはようさんです。梅雨明けも、近いんでしょうか?

 簡単に書きましたが、観光業に携わっている人は当然として、中島さんのギャラリーを訪れる普通のスウェーデンの皆さんも、大変わかりやすい英語を話すので、本当に楽でした。マイナーな魚の名前とか、花の名前が出てこないのはたいしたことでもないし。面白かったのは、同じ言語体系のはずなのに、デンマーク語はのどの奥から発音するとかで、こちらの皆さんの英語は、初めてグラスゴー出身者の英語を聞いたときのように、まったく聞き取れませんでした。慣れれば、問題ないですが。
 お送りした写真からご想像できると思いますが、ロンドンと比べると、デンマークもスウェーデンも、街中は大変きれいでした。ロンドンはごみ箱が路上にあってもごみが散乱していますが、ヘルシンボルグの中はごみ箱がなくてもごみが散乱していませんでした。電車内で足を前の席にかけるときは、皆さん靴を脱いでいたし。それと、両国とも、大体どの道路にも自転車専用のレーンが設けられていてサイクリングで回るのもそれほど危険が伴わない印象をもちました。行く前、友人からは何でも高いよー、といわれていたんですが、現在、世界一高いロンドンから比べれば。王様が愛したカフェでケーキ3個にお茶を頼んでも約7ポンド。ロンドンで同じレヴェルのカフェに行ったら、ケーキ1個で4ポンドくらいですからね。現在、ヨーロッパの3通貨、ポンド、ユーロ、スイスフランが如何に高いかを実感しました。
 一つ、観光に関係ない話。中島さんの息子さんから伺ったんですが、スウェーデンにいる難民の皆さんは、政府の援助で英語教育を受けられるそうです。そしてある程度しゃべれるようになると、多くがアメリカやイギリスに行くそうです。また、子供に対しての援助が手厚いので、働かずに子供への援助だけで生活できる難民の皆さんもいるとか。こういった費用はすべて高額の税金で賄われているので、徐々にですが、難民への反感がスウェーデンでも高まりつつあるそうです。
 
 中島さんが救ったRAUS焼きの工房の売れ筋は、花を植えられるウィンドウポット(大・小)、サラダボール、コーヒーカップなどだそうです。特にウィンドウポットは5、6個まとめ買いもあるとかで、もう品薄です。

中島由夫画伯

2003.07.07
今回大変お世話になったのは、中島由夫画伯、スウェーデンでは大変有名な方だそうです。最初、画家の方にお世話になると聞いたとき気難しげな方を想像したんですが、驚くほど気さくな方でした。日本でも毎年、故郷の埼玉、奥様の出身地神戸を中心に個展を開いているそうです。阪神大震災の後、地元を援助するべく、何度も個展を開いたり、パフォーマンスを繰り広げているそうです。作風は前衛で、コブラ派というグループを継承しているそうです。
 もう、ヘルシンボルクにも長く、昨年秋、地元の伝統的な焼き物、RAUS焼きの工房が経済的に破綻した際、工房全部を買い取りご自身の作品と焼き物を集めてギャラリーをその一角に開いています。写真はその焼き物と中庭です。ちなみに、中島さんは焼き物の製作には携わっていません。滞在中もひっきりなしにお客さんが訪れては、焼き物が飛ぶように売れていました。施設が老朽化しているのと大変な労働を強いられるので、毎年千個ぐらいしか作れないそうです。なんで、10年もすると、アンティークとしてかなり高価になるんだそうです。天気がよければ、カフェを手伝っているヘルシンボルク在住の日本人女性の手作りのケーキ・コーヒーをRAUS焼きの食器で楽しむことができます。
 日本からは遠いですが、ヨーロッパ在住の知り合いの方がいたら、教えてあげてください。コペンハーゲンからのデイトリップで、十分いける距離です。

南スウェーデン、スコーネ地方

2003.07.07
親愛なる皆さん

 こんにちは。どうやらスウェーデンにいっていた間、北西ヨーロッパの天気は最悪だったようです。

 母親の友人の知り合いの日本人画家の方が南スウェーデンのヘルシンボルクの郊外に住んでいて、そこを拠点にスコーネ地方を案内してもらいました。もしかしたらマルメやイェーテボリに行ったことがある方はいるかもしれませんね。
 まず、コペンハーゲン空港でピックアップしてもらったあと、最初に見に行ったのは「人魚姫」の像。世界3大がっかりの一つ、というのは頷けますな。そのあと、フュン半島の東海岸を北上しデンマーク側のヘルシンベーからフェリーに乗って対岸のヘルシンボルクまで。ちなみに先に送ったハムレット城はデンマーク側にあります。ヘルシンボルクは田舎の中都市、といった趣ですがコペンハーゲンから電車とフェリーを乗り継いで約1時間半、そんなに遠くはないです。車でスコーネ地方を回る際には手ごろな拠点でしょう。www.firststopsweden.com
www.helsingborgsguiden.com
 3日目に漸く晴れて、スコーネ地方の西海岸を北上しました。訪れる海沿いの小さな村すべてが美しく、村の中を歩くと、どの家の庭もバラや葵が咲き誇っていました。1枚目の写真はそんな村でとりました。この日の、というか滞在中の白眉は、昔、とある王様が愛したというカフェでのお茶と大変美味しいケーキ。www.fl-lundgren.se
 テーブルが咲き誇る花々の間に置かれていて、王様が愛したのも頷けます。4枚目の写真です。のんびりと時間が流れ、美しい花を眺めながら食べるケーキは、本当に美味しかったです。いつものことですが、何でイギリスはこんなに食べ物が美味しくないのか。なんてことないレストランで食べた魚料理も素晴らしかったし。ちなみにこのカフェ、春と夏限定らしく、今年は9月7日までのようです。冬が長い分、夏の美しさは格別です。ローカルでは有名らしいですが、観光バスのルートには入っていないそうで、南スウェーデンのドライヴの際に寄るにはうってつけのカフェでしょう。
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