LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2003年08月の記事一覧

イギリスの禁断の雑誌

2003.08.27
いつも読んでいただいているであろう皆さん

 こんにちは、今朝の新聞では、フランスほどではないにしても、イギリスでも熱波によってお亡くなりになったかがかなり多いそうです。何で今ごろの発表かというと、役所が夏休みだったから。

 今日は、多分イギリスに付いてかなり詳しい方でもご存知ないかもしれない、面白い雑誌を。「Best of British」、www.bestofbritishmag.co.uk です。一言で言えば、昔を懐かしむための雑誌。内容はといえば、「どの時代の、どこそこのマーマイトの味はどうだったか」、「牛乳壜の蓋のコレクション」、「古きよき時代の豪華客船」、「今はなき二階建ての路面電車の特集」など。かなり偏ったテーマばかりだし、たぶん世代によっては全く面白みを見つけあれないんじゃないかな、と思うんです。取り上げられている話題は大体戦中戦後にかけての物が多いですから。
どんな人が読んでいるのか本当に不思議なんですが、たとえば田舎のティールームや、B&Bにおいてあるのを見たことがあります。周りにこれを定期購読している方が居るんですが、皆さんロンドン在住。全てを真に受けているとは思いませんが、皆さんどこか楽しげに、懐かしそうに、且つその思いを共有できる人がいると話が盛り上がること。東京がもはや日本でないように、ロンドンはロンドン在住のある世代以上の皆さんにはもはやイギリスでないのかな、なんて思います。ちなみにこの雑誌を直接購入できるのはイギリス、オーストラリア、ニュージーランドだけのようです。

 もう一つ、レアな話題。以下のウェブを見てください。
http://www.historic-uk.com/CultureUK/PearlyKingsQueens.htm
 僕も実際に見たことはないんですが、ハレの日に、たとえば女王が訪れたりする日やなんかのパレードのときに、このように洋服を貝のボタンでデコレートした方々がよく現われるそうです。僕は、これこそ「モンティパイソン」などを生み出したイギリス人のエキセントリックな性格の判り易い例だと思っています。
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続・イギリス、というかロンドン

2003.08.25
親愛なる皆さん

 おはようございます。ここ一月、全く雨が降らないロンドン、公園の芝生がまっ茶色です。

 個人主義、Individualismについてですが、僕はこれを身勝手主義と考えています。「自分さえよければ、他の人のことなんて気にしない、且つ分の悪い責任は絶対自分にはない」、という振る舞いをよく見聞きします。これが「個人主義」の概念だと思っています。個人的に、この言葉に対する偏見もあると思いますが。この春だったか、バスで奇妙な会話を聞きました。

イギリス人(男性)の乗客「このバスはどこそこに行く?」。
車掌「そこへはこのバスじゃなくて、何番のバスだよ」。
で、それに対する男性の返事が「Are you Sure?」。

 「ちょっと待て、そこに行きたいのは車掌じゃなくて、あんただろが、行く場所についての基本的な責任はあんたにあるんじゃないの?」、と心の中で叫んでいました。このことを思い出すたびに、「自分がニューロティックなのかなー」、なんて不安に思う反面、「個人主義社会における責任の所在」って、身勝手だなと思っています。

 昨日、同じフラット・ビルディングに住む70歳台のご夫婦とお茶しました。面白かったです。二人とも、生まれてからずっとこの半径500メートル圏内でずっと暮らしていてここいらの戦中戦後の歴史の生き証人みたいでした。もちろん、このビルディングのほかの住人の噂話もたっぷり聞いたんですが、基本的に二人とも私情を交えないで淡々と事実だけを話す方で、ロンドンに来て初めて「竹を割ったような」性格の人と出会った気がします。その噂話の面白いこと。テレヴィドラマになりそうなことばかりでした。

 最後に、ロンドン観光情報。先週8月23日より、セントラルロンドンの全てのバスは基本的に乗車前にチケット(カルネ、定期、短期のパス)購入が原則となりました。今でも当然、車掌が居るバスはたくさん走っていますが、これからは原則として現金を社内では受け取らないことにするそうです。なぜなら、おつりの受け渡しでバスが遅延するため。まあ、これがどこまで徹底的に実行されるのかは判りませんが、ロンドン中心部のバス停で自分が乗りたいバスのナンバーが黄色地のタイルに印刷されていたら、それはチケットを先に購入が原則になります。それと、来年の1月4日から、地下鉄・バスの運賃が大幅に値上げされます。地下鉄ゾーン1の運賃が2ポンド、1£200円換算で400円。まじめに、自転車の購入を考えてしまいます。
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進路

2003.08.25
親愛なる皆さん

 こんにちは、日本は漸く暑くなったようですね。こちらは既に秋の足音が。午後8時過ぎには既に夜の帳が。

 数週間前のメールで、希望していた「カウンセラー養成」の大学院にまたも落ちたと書いたはず。何故このコースに固執するかというと。イギリスにはカウンセラーが所属する大きな団体が3つあります。そのうち、一番大きい「British Psychological Society」に承認されたコースは全国にたったの8校。そのうちロンドンには6校あります。で、これらのコースを受験するにはBPSから「心理学を勉強しました」、とのタイトルをもらわないと駄目なんです。「近寄らば大樹の陰」ではないんですが、やはりBPS公認のコースで勉強できればヴォランティアの機会も増えるし、ということで固執しているんです。
 まぁ、そんなことも言っていられないので、出願できる3校に連絡を取り、一つは受かりました。他の二つ、ロンドン大学に属するコースはインタヴューを受けられることになりました。どちらも個人インタヴューとグループ・ディスカッションをくぐり抜けなければなりません。個人インタヴューはまだいいんですが、グループはやはり緊張します。議論が白熱したら、頓珍漢なことを言ってしまいそうだし。

 で、とりあえず一つは受かったので、今はヴォランティア・カウンセラーのポジションを獲得するべく動いています。同時に、これはカウンセラーのどんなコースでもお約束なんですが、カウンセリングを経験するために、最近個人カウンセリングを受け始めました。まず、告白。カウンセリング心理学を目指しているくせに、カウンセリングを「受ける」ことに対して、抵抗がありました。今まで何回か紹介されたことがあるんですけど、漸く話していてほっとするカウンセラーの人と会えました。これが、結構面白い。カウンセラーがイギリス人でないこともあって、異文化の暮らしの中で遭遇する経験や、それに伴うストレスについて、思いもしない展開になったりして。この感想を、東京在住のアメリカ人の友人に言ったら、「そうでしょ、僕はカウンセリングを心のマッサージだと思っているんだ」、とのこと。そんな感じです、今のところ。でも、カウンセリングが全ての人に対して有効か、と尋ねられたら、そんなことはないでしょう。最近知り合ったイギリス人の友人は、「僕はカウンセリングの効果を信じていない」、とのこと。必要な人が受ければいい、そんなものではないかと思います。
 
 これからが、漸く本当の正念場になるのかな、と。

イギリス(人)

2003.08.23
 この夏、イギリス、およびイギリス人気質の現状を考えさせることが結構ありました。まず、現在イギリスの若者にとって、ギリシャのエーゲ海の島々は夏休みを過ごす人気のあるスポットになっています。ただし、彼らの目的は「乱痴気騒ぎ」をするため、というのが大多数だそうです。2週間前、酔っ払った二十歳そこそこのイギリス人が、パブに居た17歳のイギリス人をアクシデントとはいえ殺してしまったと。これは極端な例ですが、この夏は結構ギリシャで捕まったイギリス人の記事をよく見かけました。彼らの言い分は、「ギリシャの警察は人権を無視する」、とのことです。客観的に、ギリシャの裁判事情はEUの中でも問題があるそうですが、でも、これは彼らのほかの地域に対する理解がなさ過ぎだと思います。日本人だけでなく、「旅の恥は掻き捨て」、という意識は、命にかかわることにもなりかねない、と彼らは認識すべきなのかな、と。
 こういったことを一般論として括るのは、危険ですけど。でも、更に首を傾げてしまうことがありました。99年に、自宅に押し入った二人組みの強盗のうち、10代の若者を射殺した男性が今月初め釈放されました。もう一人の強盗はそれに先立って釈放されたんですが、その男がやろうとしていることは、「撃たれて社会生活に支障をきたしているから、裁判を起こして賠償金を取る」ことだそうです。こういう風潮に対して警鐘を鳴らす記事も読みましたが、なんだか歯止めがなくなりつつあるような気がして。

 心理学を勉強したからなんでしょうけど、一つ気になることがあります。個人主義と集団主義。アメリカ・ヨーロッパは前者、日本・アジアは後者の例としてよく引き合いに出されます。でも思うんですけど、結局この概念自体が西洋文化から出たものだし、個人主義社会の中にだって集団主義が好きな人も居るはず。で、集団主義の日本人の気質としてよく指摘されるのは「責任の所在を曖昧にする」こと。確かにそういうこともあるとは思いますが、じゃ、イギリス人はといえば。あくまで個人的意見ですけど(小心者)、彼らは「その責任の所在は自分には、ない」、ということにかけては努力を惜しまない、そんな方が多く居るように思います。

 今週末、イギリスは連休、天気もよさそうだし、絶好のタイミング。なのに、鉄道各社は各地で信号工事などのため運休。24日、25日にイギリスに到着される方、ロンドン市内はまだしも、地方に行かれる方混乱は必至です。ロンドンスタンステッド空港への特急はほぼ全て運休です。漸く、大学院のインタヴューのお知らせが来ました。がんばろう。
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ガーデナーの聖地

2003.08.18
親愛なる皆さん

 おはようございます。既にロンドンは暑さの峠を越し、高原地帯にいる感じです。

 今日、「ガーデナーの聖地」といわれているらしい、ロンドン南部、ケント県にあるSissinghurst Castle Garden に行ってきました。ご興味のある方、基本情報はナショナルトラストのホームページでどうぞ。
http://www.nationaltrust.org.uk/traveltrade/propertydetails.cfm?property_id=84

 「聖地」は大袈裟だし、息を呑むほど驚異的に完成された庭園、という感じはしませんでした。が、庭への愛情と人間の努力が程よく混じった、落ち着きのある、時間がゆっくり流れる庭園でした。つまり、気に入りました。入り口から直ぐに、ヴィータ・サックヴィル(この庭を愛した女性)の書斎がある塔のような建物があります。その屋根から眺める景色は、イギリスの庭、といわれるケントの魅力を味合わせてくれます。
 肝心の庭、いちばん有名な「ホワイト・ガーデン」は時期を外してしまって肩透かしでしたが、他の庭は確かにイギリス庭園のエッセンスを凝縮したようなたたずまいでした。人の手が入っているにもかかわらず、庭園が造られた1930年代からずっとそこに咲いているかのように、花が風にそよいでいる、そんな感じでした。シンメトリカルなフランス風庭園には無い、植えられている花の個性が感じられる庭だと思います。こんなことを書くよりも写真なんですが、週末ということでまだ現像していません。しかも、今日に限ってカメラの調子が悪くて。
 更に、いつものように。今まで何箇所かナショナルトラストが管理している庭とかお城に行ったことがありますけど、いつも食事は失望していました。が、今日は大当たり。トマトとバジルのスープ、ハドック(白身の魚)のホワイトソース和えキャセロールに温野菜、トラディショナル・レモネード、そしてフレッシュ・ラズベリーとラズベリー・ソースを織り込んだフレッシュ・クリームのパフェみたいなの。お美味かった。友人たちがお茶が入る余裕が無い、とのことだったのでアフタヌーン・ティーは諦めましたが、次回は絶対に丸一日いて庭もランチもお茶も堪能したいです。
 マイナス点。まず、人気がありすぎて、1992年以来、込んでいる日は入場者の制限をする日もあるそうです。今日は、朝方は曇っていたので着いた時はそれほど込んでいませんでしたが、晴れてきた午後になるとかなり込んできました。次に、一部の客のマナーの悪さ。ゲートを通った先は禁煙、と書いてあるにもかかわらず、庭の端で吸っている男性。携帯電話のスイッチは切ってください、と書いてある隣で、塔の上から電話するおばさん。誰も注意しないから注意したんですが。規則は破るためではなく、守るためにあると。
 渋滞さえなければ、ロンドンから車で約1時間半。広大なキュー・ガーデンズとは対極の、しかしイギリスらしい庭でした。
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イギリスの夏とメディア

2003.08.13
 おはようございます。ええ、報道されているとおり、イギリス、暑いです。

 確かに、摂氏37度のロンドンは東京の暑さと変わりないし、特に地下鉄なんて流石に乗る気力がなくなりました。といって、バスはバスで窓を全開できないからこれまた蒸し風呂ですけど。この暑さについて気になるのは、報道のあり方。地球温暖化による影響だとか、さまざまな原因が絡んでこのような異常気象が起き、且つイギリスだけではないだろうに、全国紙ですら科学的な根拠や他の地域ではどのような現象がいつから起きているのかなどを報道する気が無いのではと思います。ただただ、センセイショナルに、刺激的に、「こんな気象過去百年なかったとか」など、全く無意味なたわごとばかり。こういう報道のあり方を観ていると、メディアばかりに頼っていると、思考能力が麻痺してしまうのではないかと、本気で心配しちゃいます。
 もう一つ、イギリスの大衆メディアと一般の皆さんの思考のあり方。サッカー好きの方はご存知かもしれませんが、昔、マンチェスター・ユナイテッドにジョージ・ベスト、という素晴らしいサッカー選手がいたそうです。まだ生きていますけど。サッカーの技術は素晴らしかったそうですが、ピッチの外での生活はまさに絵に描いたような自堕落な生活だったそうです。長年のアルコールの過剰摂取がたたり、昨年10時間にも及ぶ肝臓移植手術を受け、奇跡的に回復、アルコールとは縁を切る、と宣言してから一年足らずでまたもアルコール摂取。そんなベスト氏には26歳年下の奥さんがいて、彼の社会復帰を支えてきたそうです。が、そんな奥さんを差し置いて、無職の女性とお付き合いを始めたと。これはこれで、「よくある話」と片付けることもできます。が、その新たな恋人、年上の方が好きで彼女の友人はベスト氏と付き合い始めたのを知っていたそうです。友人たち曰く、彼女はいつも[Do you think I should talk to the papers?]、と尋ねていて、結局彼女がこの話を大衆紙に売ったようです。このメンタリティーが全く理解できません。そんな印象を友人に言ったら、[Some people do seek a fifteen-minute fame]。たった15分メディアの注目を浴びるのがそんなに大事なのか、これはたとえどんなに長くイギリスに住んでも、理解できない、というか理解したくないです。
 
 今週末、長年の夢、イギリス庭園大好きな皆さんの「聖地」、シシングハースト・キャッスル・ガーデンにいけることになりそうです。暑くてもいい、この晴天が週末まではもって欲しいです。
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キーロフ・バレエ

2003.08.07
たまにはバレエに全く興味のない皆さんにも

 昨夜、現在オペラハウスでキーロフ・バレエの夏の公演の一環で、「英国ニュースダイジェスト」にも書いた、エチュードを含むミックスプログラムを観てきました。隣の芝生は、本当に青かったです。
 プログラムのタイトルは「コントラスト」で、三つのプログラムの関連性は全くありませんでした。一つ目はバランシーンの「セレナーデ」、二つ目はイギリスでは90年ぶりに上演されたニジンスキーの「春の祭典」、最後がランダーによる「エチュード」。新聞の批評は「エチュード」がプログラムのバランスを崩している、といった感じですが、それを言ったら「春の祭典」は、バレエなのか?、と突っ込みの一つも入れたくなります。
 ほとんど忘れ去られていたニジンスキーの振り付けを85%復元したそうなんです。が、最初の半分は中央ロシアの民族舞踊を見ているようでした。ご存知の方も多いと思いますが、「春の祭典」は他のも振り付けがあります、マクミランとか。他のを見たことがなくて、昨夜がはじめての「春」だったんですが、バレエの歴史を振り返る以外に意味があるのかなと。
 なんと言っても、僕にとってはエチュードでした。最初、足元しかライトが当たっていないところで、バーにつかまって足の動きを練習するシーンから、次第にジャンプ・回転のヴァリエーション、群舞のヴァリエーションと続き、随所にプリマバレリーナの目のさめるような回転やリフトが織り込まれ、最後は全員(総勢40人くらい)による華麗、且つエネルギッシュな踊りで幕。キーロフ・バレエの層の厚さを見せつける、素晴らしい舞台でした。全てが美しかったですが、中でも印象に残ったのは、白いチュチュを着たダンサーが二人ずつゆっくりと回転しながら、舞台の右手後方から左手前方へ移動する様は、小川を流れる白いバラを見ているようでした。エチュードを最初に観たのは、10年位前のパリオペラ座の日本公演でした。それまではよくわからずバレエを観ていたんですが、東京でこれを見終わったとき、「バレエって、面白いな」、と思ったのを思い出しました。これをロイヤル・バレエで観たいけど、今のロイヤルには無理でしょう。カンパニー全体への要求がきつすぎるし、はっきり言って寄せ集めの感がぬぐえない今のロイヤル・バレエでは、これだけの一体感を出すのは難しいのではないかと思います。でも、やって欲しい。話しずれますが、今、有名なバレエダンサーを誘拐したいなら、東京ほどうってつけの場所はないでしょう。

 暑い暑いといいつつ、漸く卒論の書き直しの原稿の下書きが終わりました。あとは、タイプし、グラフを作り直し、友人に素晴らしい英語に直して貰い、スーパーヴァイザーの承認をもらったら、心理学の雑誌に送ると。99%パーセント無理だと思うけど、掲載されたら履歴書に書けるし。最初は「社会心理学」のイギリスで一番権威のあるのに送るつもりです。
 
 日本はこれからが酷暑、どうかご自愛のほどを。



結局、卒論の掲載は、夢と散りました。読み返してみたら、この頃は、スヴェトラーナ・ザハロワのことを全く知らなかったようです、自分。

新潮社の回し者

2003.08.05
親愛なる皆さん

 こんにちは、ロンドンは気持ちいいくらいの暑さです。イギリス人には暑すぎるようですが。

 今朝、家族に頼んで送ってもらった(いつもありがとうございます)「芸術新潮」のウェールズ、北アイルランドをのぞくイギリス観光特集号が届きました。芸術雑誌ですから細かいルートの説明やどこに泊まればいい、なんて情報はありませんが、結構他の観光情報が取り上げないところもあったりして、読み応えありました。で、勝手に補足。
 アバディーンやグランピア地方は本当にきれいです。アバディーンエリアをこれだけ大きく紹介したの初めてみました。1994年に、はじめてイギリスに旅行したときの、前半の目的は、レスリー城という、アバディーン郊外のホテルはこじんまりした家族経営のいいお城ホテルに泊まることでした。はじめて天蓋付きのベッドで寝たんですが、何の感慨もありませんでした。ちなみに兼高かおるさんもお泊りになったそうです。スカイ島は行ったことないんですけど、もしウイスキーの蒸留所を巡りたいのであれば、アイラ島がいいです。荒地が好きな僕ですら3日目には飽きたくらいの島ですが、飲めもしないのに毎日2ヶ所づつ回っていました。今行きたいのは、この島の上にあるジュラ島。
 南西イングランドの紹介のページでは、なんとウィルトシャーまで。結構穴場的な素晴らしいレストランがあるし、ここは地図なしにイングランドの丘陵地帯をドライヴするにはもってこいのエリアです。ソールズベリーからも遠くないし、天気がよければ本当に美しいです。最近、バースはエステの設備を備えたホテルが結構あるらしいです。それと、紹介されているWellsの大聖堂は、イングランドでも指折りの美しい聖堂です。中の食堂で何回か食事したことがあるんですが、まずいご飯も厳かな雰囲気だと、まあ何とか食べられました。紹介されていませんが、イングランドで一番美しい坂がある、といわれているシャフツベリー(エイヴベリーの近く)、行くとがっかりします。それと、イングランドで峡谷を巡るドライヴを楽しみたいのであれば、チーズで有名なチェダーがお勧めです。イチゴは美味しい、チーズもそこそこ、そして鍾乳洞まであって。ここまでくるとロンドンから日帰り、というのはかなりきついかな。
 それと、彫刻家の舟越桂さんのヴィザにまつわるコラム、涙なくしては読めませんでした。全く僕と同じ経験。でも、イギリスって、人気あるんだな、と。

 で、それに水を差すと。日曜日からイギリスの天気は回復し、来週末までかなり暑い日が続くそうです。そんな暑い日が始まった途端、暑さの為レールが曲がるので、列車は軒並み徐行運転、もしくは運休。たかだか35度で曲がるようなレールを使うんじゃない。新聞では、「降雪、ぬれた落ち葉、強風についで、暑さが列車運休の理由に加わった」そうです。



ジュラ島は、作家のジョージ・オーウェルが「1984」を一人家にこもって書いたことで有名です。島の半分以上が荒野ですが、清清しくなるくらいの景色です。
それと、ウィルトシャーには、ストーンヘンジなどの巨石遺跡の他に、丘の斜面に描かれた「ホワイト・ホース」の壁画が有名です。

イギリス留学について

2003.08.04
 おはようございます。最近、ちらほら、「イギリスに留学したい人がいるんだけど」、なんて質問をいただくようになったので、超超私的意見と経験を。

 本当に留学を真剣に考えている人は、すでに自分でかなり情報を集めていると思いますが。まず、イギリスの高等教育機関に入学を希望する場合には事前にIELTSという英語資格試験を受けるのが基本です。大学によってはTOEFLでも、というところもありますが大多数は前者のスコアを要求してきます。もう3年前に受けったきりだからすっかり忘れていますが、確かReading, Listening, Writing, Speakingの四つからなり、undergraduate なら9点満点で平均6.5を取れば大体いいはず。が、やはり大学院となると、全部のスコアが7ポイント以上とか、今回調べていたらロンドン大学のあるカレッジの心理学コースは8を要求していました。僕には無理です。
 要求きびしく映りますが、やはりこれはこれで理に叶っているな、というのが僕の経験です。やはりどれか一つでも劣ると、どこかでついていくのが大変になってきますから。6月、目標にしていた大学院を落ちたとき、「どうやってこれ以上英語を伸ばせばいいんだよー」、とかなり捨て鉢な気分になりましたが、コミュニケーション主体のコースを目指すものが言うべき愚痴でなかったと思っています。今朝の新聞では、年々増加する非英語圏からくる医者に課している英語の資格試験をもっと厳しくすべき、との記事がありました。手術室でのミスコミュニケーションが多発しているそうです。これなんか、笑い話、個人の愚痴ですむ問題ではないですからね。要は、自分が進みたいコースの特徴を把握しておくべき、これが基本でしょう。それと、院に進む場合は、経験がものを言います。僕がいい例ですけど、実学系のコースは経験がないと敷居は高いです。あとは、学費が高い、これにつきます。

 で、以前からずっと「君の英語はくどい」、とよく言われるんですが、漸く最近何故くどいかわかりかけてきました。自分では良いと思っている組み合わせが、ネイティヴから言わせると二重に言っているんだと。たとえば、昨日、「The park was completely packed」、と言ったら「This is exactly a redundant speech, either was packed or completely full.」だそうです。「Troublesome Words」からの一例。Advance planning; The advance in advance planning is always redundant. All planning must be done in advance。これなんか、絶対に以前言った気がする。

堅い話2;イギリスの個人負債

2003.08.03
 おはようございます。ロンドンも素晴らしい天気ですが、日本も晴天になったようで。

 数日前の、新聞各紙のトップ扱いのニュースに、この6月のイギリス国内の個人消費は凄まじいものがあり、6月一月だけで主にクレジットカード使用による個人負債の総額が約2兆円だったそうです。まだまだ日本ほどでないにしても、徐々にイギリス国内の金利も下がってきており、ここぞとばかりに皆さんが使った結果でしょう。どの新聞も、この行く末を心配している感じです。
 周りを見ていると、大多数のイギリス人って、働くのは嫌いだけど、お金を使うの大好き、って感じです。こんな無茶な消費を煽っているのは、クレジットカードの返済方法だと思っています。日本では一括かもしくは分割返済で何が何でも返さなきゃ、ってな雰囲気ですよね。こちらは違うんです。たとえば、「今月返済のトータルはこの金額だけど、とりあえずこれだけ返せばいいから」、というシステムなんです。だから、見込みの収入を当てにしてクレジットカードを使っていると雪達磨式に負債が増える、と。さらに、これはイギリス人全体の国民性だと思うんですが、「返さなきゃいけないのはぎりぎりまで返さない」で、先に「自分が使いたいものに使って、残ったら払う」、という習慣。普通、「返すべきものを返して、残った金額でやりくり」すると思うんですが、これは日本人の考え方なんでしょう。さらにさらに煽っているのが、クレジット会社間の発行競争。「今契約すれば、あなたが今もっているカードの負債を移して、半年間はその負債の金利は0%」なんて。で、これで負債を移すともとのカードの負債は見かけ上なくなるから、また使うと。昨日のテレグラフの経済面に小さくですが、イギリスでも個人破産が増えているそうです。絶対、この国にもデフレの波が襲い掛かると思うこのごろです。

 閑話休題。今日、日曜日の大方の新聞の一面は、お涙頂戴の話題でした。ブレア政権内でも、ブラウン蔵相と並ぶ強面で知られるジョン・プレスコット副首相の奥様は、16歳でシングル・マザーになり、そのころ生活が厳しく3歳の息子を養子に出してその後は全く消息がわからなかったそうです。それを、約2年前あるタブロイド紙が追跡し、41年ぶりの再会になったそうですが、ここにきて漸く発表になったんだそうです。義理の父親は労働党、見つかった息子は保守党支持で、且つ労働党が規制しようとしている狐狩りの支持者。でも、幸せだそうです。しかもこの息子さん、軍警察に勤務し、すでになんかの功労があったんでしょう、すでにOBE(イギリスの勲章)をもらっているんだそうです。この話題が、ブレアの人気回復につながるとは思えないけど、なんか久しぶりに日曜日らしい話題でした。
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堅い話1;Japan Passing

2003.08.03
親愛なる皆さん

 おはようございます。梅雨明け最初の週末、まだ夏ばてされていないと思います。

 金曜日のThe Guardian紙に東京駐在のジョナサン・ワッツ氏による最後の記事が掲載されました。1990年当時、大方の日常品をごみ捨て場で調達できた経験から始まり、そのころのポートアイランドの繁栄振りと、今の廃れぶりの比較など、相変わらず13年もいたわりに、何で13年も日本にいたのか全くよくわからない記事でした。また記事のタイトルが、Japan slumps into cozy retirement. なんて、確かに頷けるけど。
 失業率の悪化や、押さえるべきポイントを押さえながら、〆は、「デフレのおかげで、日本は以前よりずっと暮らしやすくなった」、と感じるそうです。何故Japan Passing かというと、ワッツさんは東京を離れ北京駐在になるそうです。後任のことは何も書いていなかったので、極東の事務所を北京に移したのではないかと思います。複雑な気持ちです。日本は世界情勢のメイン・ストリームから着実に引き離されているような、でもそのほうがのんびり暮らせるような、そんな気分です。

 もう一つの堅い話はイギリスのことですが、それはちょっと置いといて。住んでいるところの近所に、かなりでかいクリケット競技場があります。昨日の金曜日からこの週末にかけて毎日試合があるみたいです。試合自体に文句はないんですが、終わった直後の競技場からあふれ出た人が一目散に帰ろうと車に乗り込むもんだから、交通渋滞のひどいこと。いずれにしても、イギリス人には野球が理解できないように、日本人にはどうしてあれだけ熱狂できるのか、本当に不思議なスポーツです。そういえば、クリケットにはナイターって、ないような。ナイターって、日本と北米だけなんですかね。
 英語をもっと伸ばさなきゃ、と毎日念仏のように唱えていたら、友人から卒業祝いにと面白い本をもらいました。「Troublesome Words」by Bill Bryson 、ペンギンブックから出版されています。著者は有名なトラヴェルライターとのこと。ネイティヴですら勘違いしている意味を間違いやすい単語、綴りがトリッキーな単語、英語と米語の違いなど、面白です。目からうろこ、とまでは言いませんがペダンティックでなく、ビジネスにも日常にも使えるお手軽な本です。一例、AffectとEffectの使い方。

 漸く晴れたロンドン。リージェンツパークをアイスクリームをなめつつ歩き回るには、最高の時期です。



The Guardianの新しい日本駐在員の方は、まだ、淡々とニュースを送っているだけのようですが、そのほうが日本のことをよく知ってもらえるのではないかな。
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