LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2003年11月の記事一覧

ギエムが去る日は近いかも

2003.11.30
超限定の話題でしょう、多分。

 12月3日から始まる、ロイヤルにとってはかなりの冒険の世界初演3つを含むモダンのミックス・プログラム。昨日は、一番高い席、つまり一番見やすい席の大幅ディスカウント(オンラインでの購入のみ)をしているとお知らせしましたが、今朝の新聞2紙にシルヴィ・ギエムのインタヴューが出ていました。
 まず、ギエムと、トレヴィットとナンの為に振付けられたマリファントの新作は、テレグラフの記者によれば、「あごが外れるほど驚いた」そうです。僕もマリファントの振り付けは全く見たことがないですが、新聞に掲載された写真から想像すると、フォーサイスのアクロバティックな振り付けに近いものではないかと。記者によれば、ギエムがナンに向かって跳躍する姿は、まるでコンコルドがいきなり頭上に現われた感じだったとか。超、楽しみ。ちなみに定価66ポンドが39ポンドですから、オーケストラストールやストールズサークルの高い席はほぼ完売の勢いです。
 問題は、ギエムの去就。やはり彼女とロイヤル・バレエの契約は今シーズンまでで、今シーズン踊るのはこのミックスプログラムを含めて三演目のみ。1月・2月に踊るバランシーンの「放蕩息子」(4回)、それと春の「ロミオとジュリエット」(3回)。インタヴューでは、もしかしたら、ロメジュリがロイヤルとの契約で踊る最後の演目になるかもしれない、と本人が語っています。
 古典は全く踊る気もなく、この新作に関しては、彼女のほうからロイヤルに交渉して、新作上演、およびトレヴィットとナンとの競演を実現させたそうです。現在は、新しい演目、特に自分の為に振付けられるものに興味があり、「眠りなんて、今更自分の中で発見することなんか、何もない」そうです。もっとロイヤルが新作上演に積極的なら契約延長もありえるようなニュアンスですが、今のところ契約に関する話し合いは行われていなくて、このミックス・プログラム終了後になるそうです。古典を観たいなんて、そんな無理な希望は捨てるけど、せめて来年まではロイヤルに居て欲しいです。2004/05のロイヤルは、フレデリック・アシュトンの生誕100年ということで特別プログラムが目白押しなはず。せめてせめて、「田園の一月」と、「マルグリットとアルマン」(これは是非、パリオペラ座のニコラ・ル・リッシュと)をやってから。もうこれで、マノンすら観れないかと思うと、本当に残念です。ちなみに、ギエムのマノンと他の若手のマノンの違いを一つ見つけました。若い皆さんが第三幕でタイツをはいて演じるのに対し、ギエムは生足なんですよね。この違いは結構大きいと思います。特に最後の「沼地のパ・ド・ドゥ」なんてその差がはっきり出ていますからね。
 このまま契約延長がなければ、ギエムのロイヤルでの最終公演となりそうなのは来年4月10日の「ロミオとジュリエット」、お相手はル・リッシュです。日本から沢山ファンが来るんじゃないでしょうか。そうそう、来年も日本とイタリアではかなり公演するそうです。



ところが、契約が延長され、2005年冬に「マノン」を3回踊ることに。更に、秋にも1回。
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モダン・バレエは売れないようで

2003.11.29
ロイヤルへの愚痴を受け取ってもかまわないであろう皆さん

 12月3日から、ロイヤル・バレエは、世界初演の3演目を含むミックスプログラムを上演します。今シーズン初のシルヴィ・ギエム御大、ロイヤルを飛び出してから世界的に評価が高くなったアダム・クーパー、ウィリアム・トレヴィット、マイケル・ナンが出るにもかかわらず、チケットの売れ行きがよくなかったようです。で、ロイヤルがやったことは、一番高い席の値段を4割も下げたこと。66ポンドが約40ポンド、定価で買った人間にも払い戻しして欲しいです。
 ロイヤルも売り捌くのに必死みたいで、現在、ロイヤルのホームページの演目紹介の左側、上から三つ目の「Gong」のピンクの文字をクリックすると、リハーサル風景をみることができるみたいです。でも、意地でも観ない。初日まで我慢する。

悩みが尽きないカウンセリング

2003.11.29
 おはようございます。いよいよ師走ですね。何で忙しくならなきゃいけないんだか。

 そろそろ飽きてこられた方も多いでしょうが、今週も波乱に満ちたカウンセリングのコースでした。今週から、セオリーはMelanie Kleinに移りました。彼女の基本的なセオリーから入ったんですが、フロイト以上に違和感があり、今でもなんか反発しながら読んでいます。例えば、「Good parents can bring up good children」とか、子供が育つ家庭での親子関係を単純化しすぎている感じがして。それとフロイト同様、エディプス・コンプレックスにまつわるセックスの話題が途切れることがないのは、やはりこれは西洋の思考だな、と。発達心理学の発見が普及している現在、ちょっと古臭く感じました。Kleinは主に子供の成長過程における精神分析で有名だそうですが、個人的には1月以降に取り上げるBowlbyのほうが理解しやすいです。この方は、母親と子供の絆を取り上げた方で、かなり有名です。
 カウンセリング・ワークショップは、先週の「聞く」ことについての感想から入ったんですが、クラスの中でも一番発言する主婦の方が言った、「While I was listening to a person, I was hearing myself」、に「聴くことって、本当に奥が深い」、と。で、本題は、Free Floating Attention ということでグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」を読んでその裏に隠されている本質を見極める、ということをやらされました。でてきた感想は、「すべての登場人物が欲望の塊」だとか、「この父親はabsolutely helpless」であるとか。結局、最後に継母が居なくなる、ということはヘンゼルとグレーテル、そして父親がやったことは異物の排除でしかない、とかね。
 ここで、添付のファイルをご覧ください。オブザヴェイション、担当でした。僕が、観察した人物に怒りを感じていたのではないか、と他のクラスメートから聞かれて、「多分そうだと思う。チケットを買って、セキュリティを通過してここまで来た人間が、何でその夜のバレエに全く関心を示さないのか、多分怒っていたんだと思う」、と言いました。
 セミナー・リーダーからは、「君はイギリスに来て、税関を通過し、ヴィザを取得し、文化の違いに戸惑いながらここまで来たわけだよね。僕は、君のイギリスでの経験をこの男性に投影したように感じる(専門用語でTransfer)」、といわれました。自分を曝け出すのはなんとも思いませんが、思わず言ってしまいました。「ここでは、どうやって観察するのか、技術を教えてもらうとばかり思っていた」。結局、どのレクチャーも、自分を知る、というのが主眼だということみたいです、このコースは。来週からはカップルの観察。担当は新学期の初日、またもバレエを観にいくのでまたオペラ・ハウスで観察するつもりです。
 昼休みに、クラスメートと将来のキャリアについて話したんですが、平坦な道ではないようです。というのも、カウンセリング関連の求人を見ていると、現在イギリスでのトレンドはCognitive Behavioural Therapy でサイコダイナミックは敬遠されがちだと。何故なら、前者は長くてもカウンセリングは半年で終わるのを目標にしているのに対し、後者は時には数年かかる。つまり、余計に金がかかるので敬遠されていると。期間の長短でよしあしが決まるわけではないんですが、これが現実なんでしょう。


Transfer/Counter-Transfer は、カウンセリング・セラピーの現場では、重要なポイント。難しいです。

書かずに寝られません:ヴァルトラウト・マイヤー

2003.11.28
エンタメ感想を受け取っても気にしないであろう皆さん

 おはようございます。昨晩は一晩中の土砂降り、「誕生日雨かよ」、と思っていたら素晴らしい晴天になりました。寒かったですが。

 何度か書いているウィグモア・ホールで、今晩、世界的、と言うか超が幾つついても足りないドイツ人メゾソプラノ、Waltraud Meier の一晩だけ、しかもウィグモア・デビューの「リートの夕べ」にいって来ました。一般売りの時点で売り切れ、リターンをゲットするために、朝な夕なに20回以上も通いつめ漸く取れたんですが、今年のエンタメ、もしくは生涯のコンサートでもトップになるくらい、忘れがたく素晴らしいリサイタルでした。
 オペラの世界ではマイヤーは有名ですが、やはり余り一般には知られていないのか、聴衆の平均年齢が高かったです。が、その所為もあって、ホール全体がマイヤーの歌を聴く、という方向に向いていたのがよくわかりました。マイヤーは、今シーズンはオペラには全く出ず、リートのリサイタルのみで世界を回っているそうです。ドレスはシンプルな濃紺の重厚な感じのシルクのドレス、指輪はシンプルなゴールドが二つ。が、なんといっても目を惹いたのは、本物とは思えないほど完璧な、でも本物に違いない美しい二連の真珠のネックレス。10年前にウィーンで見たグルベローヴァのにも引けを取らないものでした。更に、以外と短い爪。今まで気づかなかったんですが、オペラ歌手の皆さんは爪を短くしているのかな、と。脱線しますが、何で爪にまで目が行ったかと言うと、コンサートに行く前にスタバでお茶をして、愚かにもオペラグラスをテーブルにおいてほんの数秒目を離したら、無くなっていました。ロンドンに住んで約4年、今までこんなことがなかったのが幸運だったのかもしれませんが。急遽、この際だし、ちょっと痛い出費だけどよく見えるのを買ったので、爪にまで目が行ったということです。
 演目は、全てドイツ語による歌曲。前半はブラームスと、Hugo Wolf。ブラームスは余り馴染みがないので今ひとつ自分がのめり込めなかったんですが、マイヤーの声の、僕の言葉では表現できないくらい豊穣な響きは、たとえ短調の歌でも身体中が、そして気分が上へと昇っていく感じでした。すべての瞬間が白眉だった後半は、シューベルトの歌曲。これが思わぬ発見。始まる前にプログラムにあった「Wild Rose」をあの「野ばら」と気づかなかったんですが、彼女が唄い始めた瞬間、それこそ生まれて初めて「野ばら」ってこういう歌だったんだと思いました。僕の記憶の中では「野ばら」は常に小学校の学芸会でしか唄われない歌、プロが唄うはずがない、と思い込んでいたようです。本当に少年が美しい野ばらを今まさに摘もうとする瞬間が目の前に浮かんできました。更に、「妖精の王(もしくは魔王)」での少年、その父親、そして少年の魂を奪おうとする魔王を演じ分ける表情、そして声。
 今晩、もう一つの発見は、彼女の眉毛。あれほど雄弁な眉毛をかつて見たことないです。今はどうなのか判りませんが、一時期、女性の濃い眉毛を「男まみえ」とか言って嫌う風潮があったように記憶しています。でも、眉も顔の一部だし、あれだけ気持ちを語れるのであれば、よろしいのではないでしょうか。でも、ご高齢の男性が意味なく伸ばす眉毛は嫌いです。

 元同僚と会えたり、こんな素晴らしいコンサートに行けたりと、いい誕生日週間を過ごすことができました。
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今日は面白かったので:カウンセリング

2003.11.18
 おはようございます。朝7時の空は、空に淡いオレンジと桃色の雲がかすかに広がる美しい眺めだったのに、午前10時にはいつもの雨になりました。

 先週はハーフ・タームで休みだったので、2週間ぶりのカウンセリング・コース。相変わらず終わる頃にはぐったりですが、今日はいろいろと面白いことがありました。
 まず最初の「セオレティカル・セミナー」、トピックはフロイトの「嘆きと鬱(Mourning and Melancholia)」、誰も彼もが「訳わかんないよこれ」、と文句を言っていたんですが、他の人の解釈や理解しようとしてもがいている様を見ていると、自分の理解が深まる感じがしました。正直なところ、フロイトが「嘆き」から「鬱」へ移行するメカニズムを明確には説明していない感じがして完璧に理解したとはいえませんが、鬱状態における自我の「格闘」の説明は結構腑に落ちました。ただ避けて通れない、意識と無意識のシステムが理解できないとエッセイが書けない、という現実を目の当たりにしたのも事実です。
 続いて「カウンセリング・ワークショップ」、課題は「聞く」。以前他のコースで習った、パラフレージングだとか、「貴方の話を聞いているよ」というシグナルをどう表現するかに腐心し、自分では上手く行ったと思ったんですが、講師の質問は流石のその上を行く、という感じでした。まず聞き手に対して、「どうしてこのポイントを思い出せなかったのか?」、話し手に対しては「What stopped you from talking to your listener?」、聞くということ、話すということがこんなに難しいだなんて、もしくはカウンセリングという行為が小難しくしているのかな、とも。
 で、相も変わらず、全く先が読めない、スリリングな「オブザヴェイション・ワークショップ」。今日のターゲットは、ハムステッドのあるカフェに居た50代と思しき女性。出だしは彼女が髪を整えていなかったのはこういう理由からじゃないかとか、全く回りを気にしなかったのはそのカフェが馴染みだからじゃないのかとか、当り障りのないことから始まりました。が、今日、話を突如捻じ曲げたのは僕でした。「家に居るように振舞うのはその人の判断だけど、公共の場で家に居るように振舞うのは、多分僕は不快に思う。例えば、どうして携帯電話で大声で路上で話せるのか、たまに理解できない」、といった途端、例のチャレンジングなチューターがそこから文化の違い、性の違い、人種の違いと、一歩間違えばかなり危険な方向にグループを促したので、その後はつながっていないようでつながっている、でもどのレヴェルでつながっているのか答えがないようなディスカッションでした。
 最後にまた僕が余計なことをチューターに尋ねました。「Which do you think is more influential, cultural difference or gender difference?」。彼の答えは、「他人の同意で自分の判断を正しいと思いたがっていることに、僕は答えない」、だそうです。一理あるけど、いつか彼に一矢報いたい。来週は僕が担当。既に、ある場所で僕のターゲットを観察済み。最初はどうなるかと思っていましたが、自分の感性を総動員する感じは、面白くなりつつあります。

11月のエンタメ

2003.11.18
親愛なる皆さん

 おはようございます。引越しによる緊縮財政に伴い、結構キャンセルしたんですが、やはりこういう張りがないと。

 1日に、ウィグモア。・ホールでアメリカ人ソプラノ、バーバラ・ボニーのリサイタル。前半のフランス歌曲のプログラムは、正直なところ結構退屈であくびをかみ締めていました。が、後半、ドイツ語による歌曲を唄い始めたら、なんかこう、水を得た魚、という感じでフレーズに込められている思いが鮮明に感じられました。モーツァルトやシュトラウスのオペラでの評価が高いだけあって、ドイツ語で唄うことが自分の一部になっているように思えました。丁度ロイヤル・メールの山猫ストが終結する2日前で、郵便配達夫の日常をコミカルに唄う歌曲の前に「この曲をロイヤル・メールの幹部の皆さんにささげます」、といった途端、会場を覆っていた堅苦しさがなくなって、爽やかな感じで終わりました。いつも面白く思うのは、拠点をヨーロッパに移したとしても、アメリカの皆さんの英語はやはりアメリカン・イングリッシュなんだな、と。来年の3月に、最近評価が高まっているソプラノと、メゾソプラノ歌手がソロリサイタルをウィグモアで開きます。もし、そのあたりでロンドンに来られるのであれば、是非一度行ってみてください。本当に間近で美しい歌に触れることができる、とてもいいホールだと思います。

 先週の土曜日は、ロイヤルバレエのミックスプログラム。ジョージ・バランシーンの「フォー・テンペラメンツ(4つの気質)」、クリストファー・ウィ-ルドンの「ポリフォニア」、イリ・キリアンの「シンフォニエッタ」。いつもモダンのミックスプログラムは客の入りが悪いんですが、今回はアントニオ・パッパーノが初めてロイヤル・バレエのために指揮する、ということで結構込んでいました。
来年早々に生誕100年を祝ってバランシーンの特別プログラムがあるんですが、フォー・テンペラメンツはその前哨だったのかなと。以前見たつもりになっていましたが、初見でした。個人的には、バッセルのご解任・降板に伴い、贔屓のセナイダ・ヤナウスキーが素晴らしいパフォーマンスをみせてくれたのは大変嬉しかったんですが、聴衆の注目が最後に踊った余り贔屓でないマリアネラ・ヌニェスに集まったのが不満でした。でもこれだけ有名なプログラムが、いまだロイヤルで4回しか演じられていない、ということに驚きました。これはこれでよかったんですが、なんと言っても「ポリフォニア」の素晴らしいこと。短いパターンによるオムニバス形式の、でも筋はないバレエなんですが、動と静の対比、躍動と静謐が織り成すハーモニーが、またバレエを好きにしてくれました。ロイヤルはウィールドンをアメリカから呼び戻して、カンパニーの常任振付家にすべきですね。

 あとは、話題。今シーズン一番最初に売り切れたヴェルディの「アイーダ」、けちょんけちょん。批評家の餌食は演出家。以前アルマーニのステージをデザインした方らしいですが、曰く「オペラはキャット・ウォークじゃない」、「われわれはオペラを楽しみに来ているのであって、数秒ごとに変わるライティングを観にきているのではない」、とか。同じく売切れた「ルチア」も別のオペラハウスからの借り物。これも攻撃されるんじゃないかと。今朝の新聞報道で。南アフリカ出身の大富豪が、二重市民権を獲得したお祝いに、ロイヤルオペラハウスに20億円も寄付したそうです。ロイヤルは新作に費やしたいそうですが、それよりチケット代を下げて欲しいです。


ロイヤル・オペラ・ハウスは、現在一人勝ちの状態。大きなスポンサーはつくし、チケットの販売率もすこぶる好調だとか。逆に、イングリッシュ・ナショナル・オペラやスコティッシュオペラなどは、資金不足による質の低下、それに伴う集客率の低下に四苦八苦の状況です。特にENOはマネジメントがしょっちゅう変わるし、コーラスの数もかなり減らされています。

小切手と、深まる秋

2003.11.15
親愛なる皆さん

 おはようございます。週末、天気はどんなもんでしょうか?今日のロンドンは、素晴らしい天気でした。

 たまには、ロンドンを誉めないと。今年は目に見えて雨が少なく(まぁ、降りだすと長く感じますが)、日照時間が長かった所為か紅葉が見事です。今朝、図書館に行く途中の公園の余りの美しさに、近くのカフェで紅茶を買って飲みつつ、来し方行く末をお気楽に考えつつ、落ち葉ですべてが覆われた公園に見とれてしまいました。

 ロンドンで暮らしたことがある方には目新しい話題ではありません。イギリス、もしくは西ヨーロッパでは日常の支払いに小切手が占める割合はまだまだ大きいようです。電話料金、クレジットカード、もしくはレストランの支払いなど日常の一こまとしてよく見かけます。支払われる側としては自動引き落としを推奨しているんですが、どうも反応は今ひとつのようです。イタリア在住の元同僚曰く、「銀行を信用していないからでしょ」、とのことですが、確かにインフラに裏切られることが多いですから。
 が、先月末のロイヤル・メイルのストライキは、その小切手文化に少なからず影響を及ぼしたようです。以前書いたと思いますが、イギリス人のメンタリティとしてよく知られているのが、Pay Late、払わなければいけないものは、何が何でもギリギリまで払わない。しかし、あの突然の「山猫ストライキ」によって支払いが滞った方は数知れず。延滞金が生じ、もちろん状況が状況ですから免除される方のほうが多いでしょうが、その返金だっていつになるのやら。いずれにしろ、ここぞとばかりに「自動引き落とし」に、という広告が新聞紙上を踊っています。日本のATMのシステムは偉大だと思います。
 もう一つイギリスらしい話題。一昨日の新聞に出た、子供を対象に活動しているあるチャリティの新しい広告。往時のベネトン並にショッキングなものでした。裕福な家庭、もしくは上流階級に生まれた子供は「銀のスプーン」を口にして生まれてくる、という表現があります。それを逆手にとって、貧困家庭で苦しむ子供の原状を訴えた広告なんですが、生まれたばかりの子供の口からそれはそれは大きなゴキブリが姿をあらわしているものです。モノクロでよかった、カラーだったらこれを書こうなんて気にならなかったでしょう。かなり反響があったようで、翌日の新聞には、「やりすぎ」、「チャリティの活動に誤解を与える」などの反論が出ていました。とりあえず来月もあるそうですが、見てみたい方、広告を送りましょうか?

 反発しつつも、フロイトを読む醍醐味が判ってきたような。でも、精神分析をこれほどまでに厄介な存在にしたのはやはりフロイトでしょう。
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BT、RM、BR

2003.11.10
親愛なる皆さん

 おはようさんです、皆さん、選挙行きましたよね。

 今年は、ロンドンの天気はかなり安定していて、この秋もかなり晴れが多くどこの公園も紅葉が見事です。といっても、冬はすぐそこですが。

 引越しもぼちぼち落ち着き、今回はBTがかなりいい仕事をしているんで、ブロードバンドがつながったらすぐにメールを、と思っていたらやはりBT、大事にはなりませんでしたがやってくれました。先週の金曜日にモデムが届くことになっていて、まぁこれも結構ロイヤル・メールがへまをしてくれたんですが、大事に至らず、夜落ち着いてからインストールをはじめました。午前中にはBTから「貴方のブロードバンドは、今すぐに使えます」、とのメールが届いていたので簡単に終わると思っていたら、USBモデムをつないだところでプロセスが止まってしまいました。やっぱりな、と思ってブロードバンド専用のヘルプラインに電話。疲れきった声を出すオペレーターに「こっちも疲れてるんだぞ」、と一言喝を入れてから説明し始めたのが午後7時半。コミュニケーションはできているんだけど、先方が全く状況を把握できず、それでも漸くなんかのメッセージが出てきたところで「これは、テクニカルに電話してください」。ということでテクニカルに電話して更に30分強、結局答えは「すいません、ブロードバンドがまだつながっていませんでした」。
ぶちっと後頭部で切れた音がしましたが、ここは押さえて一時間後に改めて無料のサポートに電話。そこで、つながっていないのを最初に言わないからかかった分の通話料を払いたくない、とジャブを繰り出したら即効でプロ中のプロのサポートが出てきて、今回はあっさり5分位で問題解決。本当にできるサポートって、そんなに数が居ないから出し惜しみしたいのはわかるんですけどね。でも、心配していたソネットへの接続も杞憂に終わり、そこそこ早いブリティッシュ・ブロードバンドになりました。やり方を丁寧に教えてくださった皆さん、ありがとうございました。
 で、多分日本では報道されていなかったと思いますが、10月の最終週、ロンドンを中心にイングランド南東部・南西部で、ロイヤル・メイルの集配労働者による「山猫スト(英語でもWildcat Strike だそうです)があって郵便が全く届かず、出せず。この国に住んでいると、本当に忍耐力が培われます。更に、今月24日には、またもや地下鉄のストライキがあるらしいとか。
 もう一つ、交通機関の話題。今月15日に、ロンドン市内の車掌が居るダブルデッカーの幾つかが廃止になりワンマンのダブル、もしくは新型のベンディングバスに替わるそうです。以前にも書きましたが、旧型のダブルデッカーは、EUの基準に合わないそうなので、想像ですけど2010年までには無くなってしまうんじゃないですかね。

 勉強は、毎回毎回、ポジティヴな意味合いで本当にスリリングです。フロイトに関しては、「フロイトさん、自分で何書いているか理解しています?」と尋ねたい。自我の形成の部分なんぞ、英語ではさっぱり理解できず、日本語で読みましたが、日本語でだって理解するのにかなり苦労しました。ヴォランティアの一つは18日から始まるし、修行できそうな病院を一つ見つけたし、後は仕事と奨学金を見つけることができれば言うことないんですが。取り止めがなくなったところで。皆さん、風邪などひかれないように。
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