LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2004年04月の記事一覧

カウンセリング・コース、再び

2004.04.30
親愛なる皆さん

 おはようございます。そう、ゴールデンウィークになると、日本からのメールがめっきり減るんです。

 今週の月曜日から、3学期がスタート。今学期は、前半が結婚のトラブルから、死ぬまでで、後半が実際のカウンセリングで起こるであろう心理的葛藤を取り上げます。今週のトピックは「結婚」。面白いだけではすまないんですが、面白かったです。何度も同じ過ちを繰り返すのはなぜかとか、セックスレスの夫婦が無意識にパートナーとぐるになって引き起こしている問題は何かなどなど。ここで簡潔にどんな議論があったかを書けないのは残念ですが、一つ、個人的に面白かった点。プレゼンテーションしたクラスメートがまとめの部分で、「Maturity is a state of mind, not a stage in life」、と発言しました。この意見は面白かったです。生きている間は、ずっと成長を続けるんだ、と。次は、子供が出来てからの家族構成、続いてDeath and Midlife Crisis と続きます。
 で、更に面白かった点。時間も終わりに近づいた頃、レクチャラーが徐に、「本当に面白い。何で、こうネガティブなことしか話題にならないのか」、と発言。あるクラスメートが即座にこう切り返しました。「幸せだからカウンセリングを受けるなんて、ある?」、と。ないでしょうね。で、昨日は、コースの一環である所の個人カウンセリングを受けてきました。春とはいえ、勉強に関してと幾つかちょっと悩んでいることがあり昨日は、思いっきりカウンセラーにぶちまけてきました。彼女も初めて、本気で向かってきた感じで、もう、すっきり、ひと時、爽快な気分でした。翻って、こんなことを自分がやることを想像するのは、ちょっとびびりますね、正直な所。

 閑話休題。インタヴューを受けて待つこと4週間、昨日バッキンガム宮殿から手紙が届き、夏のアルバイト採用されませんでした。受かっていたらもっと早くに何らかの連絡があったであろうから覚悟はしていましたが、矢張り残念です。更に、British Transport Police のパートタイムの秘書に応募してこれもインタヴューまで行けたんですが、駄目でした。身元調査はやましいことなんかないから、やっぱり、イギリス人に混じって働くには、まだ英語のレヴェルが駄目なのかなと。

 イギリスも、来週の月曜日はバンク・ホリデーでお休み。ゴールデン・ウィークがあけたら、日本からたくさんメールが来ることを祈りつつ。
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3度目の薔薇

2004.04.29
久しぶりのエンタメです。

 オペラを観始めたのは、恐らく入社3年目くらいからだったような気がするので、かれこれ10年以上。でも東京に居る頃は毎月観ることはありえなかったし、高い席で観ることが目的になっていたこともありました。火曜日にロイヤルで観てきたリヒャルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」も東京でカルロス・クライバー指揮の7万5千円の席で見た割には、今はそれほど記憶に残っていません。猫に小判、豚に真珠。
 ロンドン来てロイヤルで初めて観たオペラが同じく「薔薇の騎士」でした。そのときは結構知識も増えていたので初めての時よりは楽しみましたが、それでも元帥夫人を唄ったルネ・フレミングのことしか念頭になく、オペラ全体を楽しんだかどうかは、ちょっと自信ないです。
 今回は、僕も含めて大多数の聴衆の目的は、今回の上演がイギリスが誇るソプラノ、フェリシティ・ロットのロイヤルでのスワン・ソングになるかもしれない舞台を観ることでしょう。個人的には、勿論彼女の素晴らしさは言わずもがなですが、3度目にして「薔薇の騎士」というオペラを楽しんだ気がします。

 配役は、元帥夫人にロット、彼女の若いツバメ、オクタヴィアンにアンゲリカ・キルヒシュラーガー、最後にオクタヴィアンと結ばれるゾフィーにジモーネ・ノルト、好色のバロン・オックスはKuld Rydlでした。指揮は大御所、チャールズ・マッケラス。筋はどこかウェブで見つけてください。まずオックスを唄った方、何度かロイヤルで観た記憶があるんですが、今回は上出来。裕福な貴族の娘、ゾフィーとの結婚を押し進めつつ、女装したオクタヴィアンにもちょっかいを出す好色な親父を、まるでこれが地、と思えるほどでした。説得力ありました。女性陣は、いつもの如く容姿から行くと、ゾフィーが骨格が逞しすぎてちょっと貴族の令嬢には見えず、ノルトとロットがキルヒシュラーガーより背が高いのが、17歳に設定されているオクタヴィアンにあっているようでした。この3人、個人的には声の相性は素晴らしく、3幕の有名な3重唱、もっともっと、毎晩聞きつづけたいような美しさでした。
 ウィーンではカリスマ的な人気を誇るらしいキルヒシュラーガーを観るのは初めてでした。目じりのしわが気になるほかは、よかったです。歌もよかったんですが、感情の表現が見事。17歳はこんな風に感情を出すもんだろうな、と思ってしまいました。気になったのは、高音域(オクタヴィアンはメゾソプラノの役)を出すときに、口を左側に吊り上げるのは、癖なのかなと。で、ロットですが、御歳57歳。見えない。このオペラが始まる前の新聞のインタヴューで、「引退ツアーなんかしないわ。引退するときは、誰にも気付かれず、そっと、あとで彼女はどこにと思われるのがいいわ」、といっていましたが、まだまだ唄える。
 また、立ち姿の美しいこと。ウィグモア・ホールでのリサイタルでは彼女の颯爽とした立ち居振舞いに魅せられましたが、人生の悲哀をこれほどまでに麗しくみせることができる人は、居ないだろうなと思って見とれていました。縦ロールの髪があんなに似合う人も、これまた居ないでしょう。第3幕で3重唱が終わり、元帥夫人は、一度舞台を引っ込みますが、舞台である館を若い二人より先に出ます。そのとき、元帥夫人はオクタヴィアンと視線を合わせないようにし、背筋をすっくと伸ばし、扉をくぐるせつな、前を向いたまま左手をそっとオクタヴィアンに向けて後ろに伸ばすんですが、美しく、哀しく、儚いたった十数秒間、絶対に忘れません。3度目にして「薔薇の騎士」というオペラを理解できました。
 右となりのご夫婦と話したら、奥さんはロットと同級生で、彼らの結婚式のときロットが唄ってくれたんだそうです。それ以来、あったのは数回だけど、火曜日が丁度結婚30周年、と言うことで観にきたと。先月手紙を出したら、返事が来て「あの頃の若さはもうないけど、貴方のことを思って唄うから」、と認められていたそうです。

お庭訪問

2004.04.21
親愛なる皆さん

 おはようございます。ロンドンは多分、水曜日の朝は雨でしょう。

 先週、Royal Horticultural Society(王立園芸協会、と言うらしいです)が管理するWisley Garden に行ってきました。キューや、昨年訪れたシッシング・ハースト・キャッスルガーデンとはまったく趣の違った、でもイギリスらしい庭園でした。
 まず、広大です。一日、ゆっくりかけて園内を回ればいい運動になること請け合い。食事は、シッシングの感動には遠く及ばずだったので、割愛します。後者の二つの庭園と大きく違う点は、流石に「園芸」と訳されているだけあって、ただ単に木々や花が植えられているのではなく、実験果樹園、実験農場、実験花壇、こんな庭はどうですか、と言う感じでモダンな庭を紹介するなど、広大な園内にさまざまな形の庭と、それに供される植物が植えられていることです。今回は、丁度木蓮と躑躅が盛りで入り口の左手から直ぐに広がる丘陵の庭では、特に躑躅が美しく咲き誇っていました。この丘を越えた所、庭の南側にこれから植える花、もしくは、イギリスの土壌に合う花を実験的に植えている所があるんですが、今回は何もありませんでした。
 残念ながら、薔薇にはまだかなり早くて見ることは出来ませんでしたが、温室では蘭が咲き誇り、久しぶりにみる結構大きい食虫植物の異様に目を奪われました。キューの温室と違って、湿気がこもっていないので写真をとるのは楽でした。あとは、高山地帯を模したロックガーデンの裾野に広がる可憐な花に和み、別の温室に集められた、見たことない蘭やへんてこりんなサボテンを愛でつつ。
 友人が車で連れて行ってくれたので、行き方についてはウェブをご参照ください。
www.rhs.org.uk
 お得情報。今回、4人で行きました。友人が先に4人分を払い、中に入ってパンフレットを熟読して発見したのは。「今日、協会のメンバーになれば、二人分の入場料は払い戻します。更に、今後1年以内の訪問の最初の2回は、会員のお連れの方一人は、無料です」、とのこと。もし行く機会があれば、4人で行くことを強くお勧めします。クリスマス以外は毎日開園していますが、3月中旬から10月までの日曜日は、会員以外の入園は認められないそうです。写真、かなり重いので、分けます。
Gardens    ↑Top

イースターの過ごし方

2004.04.14
親愛なる皆さん

 おはようございます。ロンドン、朝夕はまだ息が白いですが、段々と春がそこかしこに浸透してきている感じです。

 先週末、イースターの週末、サフォーク県在住の友人宅でぬくぬくと過ごしてきました。この友人がバークシャー西部に住んでいた時は、Berkshire やWiltshireの丘陵地帯を楽しみましたが、ノーフォークに接するサフォーク北部は平坦な地域で、一般に「Big Sky Country」と称されているそうです。本当にそんな感じで、畑のど真ん中を突っ切る道に突っ立ってほんの少し目線を上げただけで広がる空の広さはロンドンでは見られないものです。この時期、雲雀の鳴き声を聞きながら歩いていると、風邪で失った体力が戻ってくる感じでした。オペラ・バレエにアクセスできないので住みたいとは思いませんが、泥濘を歩くのは結構楽しいです。

 今回は、結構まっとうにイースターを過ごしました。主に食べるか歩くかでしたが、土曜日は友人たちとファーマーズ・マーケットに行ってメインのお食事の買出し。ロンドンでも、最近よくファーマーズ・マーケットが催されていますが、田舎のほうが安い、しかも美味しい。イースト・アングリアも結構訛がきついので、お店の皆さんと会話を楽しむのは難しいですが、見たことない野菜をかじったり、出来立て(と思しき)のクッキーを食べていると、ロンドンとは全く違ったペースで物事が進んでいて、気持ちよかったです。
 あくる日曜日の朝は、隣のケンブリッジシャーのELYの大聖堂でのイースターのミサに参加。宗教について聞かれれば、Agnostic と答えていますが、大聖堂で聞く聖歌隊の透き通ったコーラスや、また特にイラクの状況が厳しいからでしょう、主教が「ユダヤやイスラムの友人たちのことを忘れてはいけない」、と語りかけるスピーチを聴いていたら、何故人が宗教とともに人生を過ごしたいのか、少しは理解できた気がします。ちなみに、ELYの大聖堂はアングリカンチャーチの序列では、中の上だそうです。
 メインの食事は、理由は知りませんが、羊。美味しかったです。ラム・ステーキをどこかでご馳走になると必ず「日本では羊を食べるの?」と聞かれます。今どうなのか知りませんが、羊を家庭で食べるのは今でもそれほど機会がないでしょうね。取り敢えず、「ラムを食べると、そのあとおしっこが匂うから、余り人気ないよ」、と答えています。更にイースター・マンデーはHigh Tea。ハイ・ティーはイースターに限らずですが。人によって,また地域によってハイ・ティーの定義が違うようですが、ヴォリュームがあるのはどこでも同じ。今回は、ヴィクトリア・スポンジを初め、ケーキが6種類、山盛りのサンドウィッチ、山盛りのスコーン、海老の剥き身、Dressed Crab といって蟹の甲羅の中にほぐした身を詰めたもの、グリルド・ソーセージ(以上三つはマーケットから)、僕が提供した源吉兆庵(ピカデリー・サーカスにあります)のカステラ等々。何が供されるかは、パーティーの主催者の好み次第です。Afternoon Tea とHigh Tea はイギリスが誇れる文化ですね。

 お気楽なメールになってしまいましたが、ほんのひと時、忙しさを忘れてもらえたらと。イラクで捕われている3人の方が無事に戻ってこられることを願っています。

心の底から宝くじに当りたい

2004.04.07
雹が降り、雨が降り、太陽が気まぐれに顔を覗かせたロンドンからエンタメです。

 今日の午後にロイヤルオペラハウスは2004/05シーズンのプログラムを発表しました。今シーズンは主にバレエを楽しみましたが、来シーズン、バレエはフレデリック・アシュトン生誕100年だからアシュトンのプログラムが沢山あるのは当然として、オペラが凄すぎ。シュトラウスがなくても不満は全くありません。
 詳細に興味がある方はウェブを覗いていただくとして、個人的にはチェチーリア・バルトリが出るロッシーニの「イタリアのトルコ人」、未見のドニゼッティの「ドン・パスクヮーレ」、アンジェラ・ゲオルギュー出るなら未見の「ラ・ボエーム」、リッカルド・ムーティーがロイヤルで20年ぶりに振るヴェルディの「運命の力」、しかもリング・サイクルには出たくないとごねてたらしいブリン・ターフェルに加えて、シーズン終わりにはドミンゴとヴァルトラウト・マイヤーがたった3公演。「魔笛」にはサイモン・キーンリサイドがまたパパゲーノで出るし、更に二度と観る気のなかったヴェルディの「オテロ」には、結構好きなベン・ヘップナーとルネ・フレミングだなんて、どうしちゃったの、って言うくらい豪華。パリ・オペラ座の来シーズンがぱっとしないから、余計に凄く見えます。ムーティーと、バルトリ、リング・サイクルはチケットの争奪戦は必至でしょうね。特にリングは公演回数が少ないし。
 何故こんなに豪華なのか、というとかなりスポンサーがついたらしいです。同じくウェブでご覧頂けますが、ある旅行会社のスポンサーシップで、シーズンの半分の月曜日(22回らしいです)、一番高い席を幕が開く90分前に10ポンドで売り出すそうです。今、必至にリターンをゲットしようとしているアラーニャ/ゲオルギューが出る「ファウスト」の高い席が170ポンド、これがもし10ポンドになるなら超お買い得でしょう。どの演目になるのかは今の所判りませんが、ルールをあらかじめ徹底しておかないと嫌な思いをすることもあるのではないかと。
 バレエは、アシュトン、アシュトン、アシュトン。吉田さんもまだ居るようだし、ちょっと安心。シルヴィ・ギエムが契約を延長したかは未だにアナウンスがないんですが、どう見ても彼女の都合にあわせたと思える変則スケジュールがあるので恐らく何らかの形で出演はあるのかな、と。全幕では「白鳥の湖」、「リーズの結婚(吉田さんのあたり役の一つ)」、「シンデレラ」、「オンディーヌ」、「マノン」など。ということで、宝くじに当りたい、心の底から願っています。

 昨夜、ロイヤルでショスタコーヴィッチの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を観てきました。一緒に言った方から、「如何に人が不幸に嵌っていくのを理解したいなら、絶対に観るべき」といわれて行ったんですが、都合3時間半、大変面白かったです。全編にわたってセックスレス、不幸な結婚、コミュニケーションの欠如、殺人、血飛沫、裏切り等々。ロシアオペラは暗いだろうとの思い込みで避けていたんですが、音楽的にも刺激に満ちていてちょっと吃驚。これはスターリンが上演禁止にするのも頷けるオペラでした。主役のエカテリーナを歌ったスウェーデン人ソプラノの方もよかったですが、出色は義理の父親を歌ったイギリス人のジョン・トムリンソン。嫁を監視する脂ぎった親父になりきっていました。ステージと字幕を追うのに首を上下して疲れましたが、こんな発見があるからオペラは面白いです。
 それと、ギエムがパリ・オペラ座のル・リッシュと組んだケネス・マクミランの「ロメオとジュリエット」。とりあえず名前がつく役には出来うる限りのいいダンサーがつき、更にロイヤルに通いつめて段々とマイムの意味を理解できるようになった為か、素晴らしかったです。「よかった」の一言。これ以上はあれこれ考えたくないです。

スペイン王室

2004.04.03
親愛なる皆さん

 こんにちは、東京の桜はまだ見頃だそうで。ロンドンは公園によって何本かある程度で、日本のように桜吹雪の下に立ち尽くす、なんてことはないでしょうね。そんな場所があれば行きたいです。

 今週、新聞の特集記事で二つ興味深い記事を読みました。一つ目は、火曜日のThe Independent の英王室と比較しながらの「スペイン王室」の現在と将来。日本、イギリス双方の友人から、「どうしてそんなに王室が好きなの?」、と呆れられていますが、こんな面白い人間ドラマは他にないと思っています。
 日本でどこまで報道されたかわかりませんが、先週の水曜日、マドリッドで爆弾テロでなくなった市民の合同ミサがありました。そこにはカルロス国王、ソフィア女王、フェリペ皇太子、二人の王女、と現王室(Borbon家と言うそうです)のメンバーがそろって出席しました。記者が英王室との大きな違いとしてあげたのが、国民に対する態度の違い。ミサ終了後、国王と女王が流れる涙を拭うことなく、教会内の遺族に語りかけ、抱擁し、ともに涙する姿を、英王室のメンバーは出来るのか、と。状況が状況だし、泣いていればいい、と言う訳ではないでしょうが、写真で見る限り、国王と女王の泣き腫らした目、しかも国民を労わろうとする姿は、もらい泣きしちゃいそうなくらいでした。スペインメディア曰く、「王室は自ら儀礼を取り払った」。
 記事を読むまですっかり忘れていましたが、スペインはフランコ独裁の後王室が復活した国。記事曰く、カルロス国王とソフィア女王は民主主義国家の王室として、追放から戻った後、一から、国民に慕われる王室を築き上げた、とか。尊敬があるからこそ、王室の話題は厳しく検閲されているそうです。また、王室批判は、フランコ独裁後の民主主義社会を攻撃するに等しいと考えられているので、王室を批判する記事は余りないとのこと。それと、スペイン王室の固有資産はほぼないに等しいそうです。
 が、必ずしも王室の将来は安定しているわけではなく、親しみを抱いている国民の中にも、カルロス国王だからこそ、と言う声が根強くあるそうです。今回のミサで、国王、女王に続き皇太子とフィアンセ(5月に結婚式)、二人の王女とそれぞれの夫が国民と悲しみと痛みを分かち合う姿は、次の世代への安定した将来を保証した、と言う見方はヨーロッパの王室全てが模索している「現代の王室のあり方」の一例のように思いました。
 政治から見た現代史、と言うのは個人的に全く興味がないですが、王室と国民のつながりから見た現代史なんて、面白いトピックだと思うんですけどね。イギリス王室はスキャンダルが多すぎて、役に立たないような気がしますが。ちなみに、現在女王がトップの3国の次は全て国王、逆に女王はスウェーデン、それと次の次ですがノルウェーかな。ヨーロッパ王室ウォッチャーに転進しちゃおうかな、と。

 もう一つは同じく火曜日、The Guardian 紙に掲載されたサリドマイドの記事。今年は、サリドマイドが世に出て50年なんだそうです。記事は、自身がサリドマイドの薬禍で親指がないライターが、今でもハンセン病治療薬としてサリドマイドを使用しているブラジルを訪ねて、と言うものでした。「今でも」使われていることにまず驚き、更に驚いたのが、イギリスでは近い将来、と言うか既にごく一部で始まっているそうですが、癌の治療薬としてサリドマイドが再び社会に現われるのでないか、と。記事を読んで以来、ずっと驚いたままなんですが、日本でも報道されているんでしょうか?

 漸く体と気分が繋がりはじめたようで、病は気から、と言うのを今回は実感しています。皆さんお元気で。
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