LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2004年10月の記事一覧

アルプスの少女ハイジ

2004.10.31
 おはようございます。なんだか、アメリカ大統領選の本番を前にして、また世界がきな臭くなってきた感じです。

 先日、カレッジで今タームのエッセイのタイトルが知らされました。フロイトの理論に基づいて、どれだけ「無意識」を理解したかを説明しなさいと。その際、具体的に説明する為に、誰もが知っている小説、映画、演劇などを使わなきゃ駄目だよ、との指示。最近は京極夏彦の「京極堂シリーズ」か、森博嗣のシリーズしか読んでいなくて、何か有るかな、と悩んだ末に真っ先に思いついたのが、「アルプスの少女ハイジ」。何故か、という説明は省きます。
http://www.heidi.ne.jp/hp/index.html
 こんなリンクを見つけましたが、オリジナルは上下刊なんですね。問題は、これって、世界中で誰もが知っているのか?「フランダースの犬」同様、日本でだけ有名だったように記憶しているんですが。もう一つ、「白鳥の湖」も使おうかと考えています。どなたか、無意識を扱ったこれは、と思う世界中で誰もが知っているであろう小説や映画を思いついたら、是非、教えてください。

 ところで、以前に送ったシティバンクを騙った詐欺、引っかかる人が後を絶たないようです。それとは関係なく、ちょっと気になっていた、留学生が口座を開けるのか、ということを聞いてきました。
 結論からいうと、シティバンク「UK」では、現在、学生の身分では口座を開けないそうです。口座を持つには、1)給与振込口座として使う場合、年収は税込みで最低20,000ポンド、もしくは2)給与振込みにしない場合は、年収が税込みで30,000ポンド、さらに2,000ポンドのデポジットが必要とのこと。この条件を満たせる学生は居ないでしょう。トラブルのときにお世話になった女性によると、これを知らないのは日本人だけではなく、アメリカ人も知らないことが多いそうです。
 思うに、留学前に日本のシティバンクで口座を開くと、「これで世界中どこでも現金を引き出せます」、ということしか言われないのではないか、と。それはそれで事実でしょうけど。アメリカ本土ではまた違うのかもしれませんが、イギリスでは、こちらのシティで口座を持たないと、日本のシティの口座へ送金は出来ない。でも、学生はシティバンクUKで口座を持てない訳だから、日本のシティバンクで口座を開いたから全てがOK、ではないということを日本のシティバンクは説明すべきでしょう。他の銀行、例えばHSBCやナットウェストでも色々と条件があるそうです。

 今日、友人宅で以前3回くらい会った事のある女性とばったり遭遇。「何しているの?」、「パートタイムの仕事探しています」、「私、今度の木曜日に或る学校の、週2回の図書館補助要員のインタヴューを受けるの」。このポスト、僕も応募しました。インタヴューのご招待は無し。彼女は先にその学校を訪ねたそうで。そのときに聞いたそうですが、木曜・金曜だけ学校の図書館で働くたった一つの空き(実労週14時間)に、締め切りを前にして、応募者数は500人以上だった、と。厳しい。

 日本も、天気がすぐれないようですが、皆さん、風邪などひかれないように。
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自分の中の偏見

2004.10.27
親愛なる皆さん

 こんちは、ちょっと続いていますが、今日はカレッジで面白い経験をしたので。

 カウンセリングのコースの再び参加して4週目、昨年の経験があるからか、フロイトのセオリーを読むことへの拒否反応が少なくてほっとしています。
 コースのストラクチャーはだいたい同じです。昨日は、カウンセリング・ワークショップで、改めて自分がどんな環境でカウンセリングを勉強しているのか、本当に自分がイギリスでカウンセラーとして働いてみたいのなら、まだまだ克服すべき点が沢山あることを認識しました。
 ワークショップの冒頭、レクチャラーから、どんなことをやるかが説明されました:これから一人一人に或る役(ステイタス)をやってもらう。箱から役割が書いてある紙をとったら、他の人に見せては駄目。これから私が、25問の質問をします。もし、貴方の立場から疑いも無く「YES」といえるなら一歩前に、「NO」、もしくは逡巡するならそのままの位置に居ること。教室全体を使って、質問が終わった後に自分が他の人と比べてどの位置にいるか、どうしてその場所にいるかを考えます。
 ステイタスについては後で書きます。質問は、「貴方にとって、住宅ローンを組むのは簡単か?」、「自分の教育水準は高いか?」、「昇進を望めるか?」、「引越したあと、コミュニティに溶け込むのは容易か?」、「夜、一人で歩くのは怖いか?」、「泥棒に入られる確率は高いか?」などなど、幾つかは忘れちゃいましたが。
 で、ステイタスですが。「white man middle-class single parent with a disabled-child」, 「black working-class single mother」, 「white man heterosexual HIV positive」, 「black woman working-class disabled」, 「white man working-class」, 「white man homosexual」など等。
 僕がひいたのは、「black woman middle-class heterosexual」。正直にいうと、凍りつきました。まず、自分がこの立場になれるか?このステイタスについて何を知っているのか?結果として、僕は10歩しか前に進めませんでした。
 ディスカッションのとき、「black woman homosexual working-class disabled」をひいたクラスメートから言われたことは:なんで、光嗣が私よりずっと後ろに居るのか不思議。なんでそんなに後ろに居るの?
 答えは、「black」になる、という意識が自分の中の偏見を増長したからです。逆に、現在、HIV感染者をサポートするヴォランティアの研修に参加しているので、HIVポジティヴをひいたクラスメートの殆どが僕よりさらに後ろ向きな姿勢をみせたことに違和感を覚えたりしました。昨年から、何度かディスカッションに出てくることなんですが、「not-knowing situation」が、どれだけ人の行動・感情を抑圧するか、ということを身をもって実感しました。
 やっている間は、自分を見失いそうな感じもしましたが、多文化(もしくは多層化)社会に居るんだな、と。他に面白かったのは、disabled をひいた全ての学生が、「自分は車椅子を想像した」、といったこと。ある人曰く、「イギリスの身体障害者のうち、車椅子の割合は5%に過ぎないのに」、と。これもまた、如何にステレオタイプのイメージに簡単に捕われやすいか。車椅子は、「Blind」や「Mental illness」とくらべると、Visible ですからね。

 前にも書きましたが、仕事も欲しい、勉強も続けたい、というのは今の状況では、本当に贅沢なことだと感じています。フルタイムの仕事につくことになったら、一旦、勉強は中断しなければと思っていますが。続けたい。

 長くなりました。ロンドンでは、風邪が流行っています。日本も多くの台風や今回の地震などで、疲れていらっしゃる方もいるかと思います。どうかご自愛の程を。



考えてみたら、偏見を持つことは日本に居てもありえること。どこにいるかではなく、自分が何者か、どうして怖がるのかを知ることのほうが重要なのか、と思います。
それと、こんな風に他の人の気持ちになって考えてみるときの気持ちをこう表現します:put yourself into people’s shoes.

就職活動の一例

2004.10.27
親愛なる皆さん

 おはようございます。冬が来る前に、中越地震で被災された皆さんの苦労が少しでも減るといいのですが。

 先日の、仕事探しの身勝手な話に、返事を頂いたり、更に、エージェントをご紹介していただいたり、嬉しかったです。今は皆さんに頼って、早く頼られるようになりたいです。
 
 で、具体的にどんなことやっているの、ということで、一例を。ロンドン大学という名のもとに、幾つかカレッジがあります:London School of Economics(LSE)、キングス・カレッジ、University College London (UCL)、インペリアル・カレッジ、ゴールド・スミス、クィーン・メリー、バークベック、ロイヤルホロウェイなど。おのおののサイトで求人情報を出しています。全体でみれば、ロンドン大学は常にジョブ・マーケットに貢献しているといえるでしょう。これは、と思う職種が、毎週、少なくとも一つは有ります。

http://www.kcl.ac.uk/depsta/pertra/vacancy/external/pers_list.php
 このウェブは、キングス・カレッジの求人情報サイトです。これを毎週月曜日の午後か、火曜日にチェックして新しい求人はないかな、と。これはと思うのがあったら、アプリケイション・フォーム、ジョブ・ディスクリプション、その他の情報をダウンロードし、さらに確認。不明な点はメールで質問すると、だいたい翌日には返事が来ます。
 最近はワード・ファイルが多いので、記入が楽です。もしかしたらチェックが入る可能性も有りますが、使いまわしが出来るし。唯一、LSEだけが手書きなので、これは時間がかかります。就職支援カレッジで教わったことは、記入すべきことは、全て書くということ。情報が正確なことは言わずもがなですけど、特に重要なのは、サポート・ステイトメント。ジョブ・ディスクリプションを読んで、どうしてこの職種に応募したいのか、自分の過去の経験、資格をどのように活かせるのか、過去の仕事でどういったことを成し遂げたのか、その経験が何故この職種で生かせると考えたか、などを一般的には長くてもA4で2枚程度にまとめる、と。それと、矢張り給与も確認しないと。高いほうがいいですけど、余り高いと、例え総務でも専門性を求められるポストかもしれませんから。効率よく応募するには、自分の身の丈は忘れないほうが、賢明だと思います。
 あと、カヴァー・レターで、どの職種に応募したいとか、特にパート・タイムならどんな時間帯で働けるかを、また、ちょっと特殊な職種なら、自分のプロフィール(性別、国籍、年齢など)を簡単に書くこともあります。アプリケイション・フォームがワードだと、何をアピールしたいかをじっくり考える時間がありますが、これが手書きになると、時間との戦いになることもあります。それと、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、CV(履歴書)もA4で2枚にまとめるのが理想だそうです。

 これでインタヴューにいければ、嬉しいですが、さらにそれを突破しないことには。今までの経験で一つ学んだことは、Good news comes first。インタヴューの翌日に返事(電話)が来なければ、それは落ちた、ということです。インタヴューの翌日は、はらはらしながら、その日が終わる頃にはぐったりしてしまいます。
 冬でも、「桜咲く」、のメールを皆さんに送りたいです、本当に。


アプリケイション・フォームの項目欄の殆どは、恐らく日本で使われていると聞いた「エントリー・シート」と変わりないでしょう。職務歴、学歴など。明らかに違う点は、ヴィザの種類、もしくはワーク・パーミットの有無。例えば、ロンドン大学の求人に海外から応募することは可能です、送るだけですから。ただ、ワーク・パーミットがない状況で、インタヴューまで進めるかは、判らない。イギリス国内の日本企業の求人を見ると、場合によっては「ワーク・パーミット取得可」、という広告を時折見かけるが、イギリス企業がそこまでやるのは、どうしても特別な技術を持つ人材が欲しい時のみでしょう。

これが本当の資本主義社会かな

2004.10.25
親愛なる皆さん

 こんちは、続きますが、いつでも書けるように。

 イギリス国内での、最近の大きなニュースの一つは、国会議員の経費。来年1月から、議員の個人情報などが強制的に公開される前に、「自主的」に公開されたようですが、その内容は、全ての国民が怒りの声をあげているんじゃないかと思えるものです。
 今ひとつ、国会議員のヒエラルキーについては理解していませんが、一般的な国会議員の年収は、日本円でおよそ1,100万円くらいのようです。が、これはあくまで給与。特にロンドン以外の地域で選出された議員に対しては、ロンドンにセカンド・ハウスを持つための資金援助や、交通費の援助があるそうですが、この給与以外の経費の総額が、なんとも桁外れ。大まかに言えば、一人の国会議員が使う経費が給与の約2倍。つまり、上述の給与以外に、経費として2,000万円くらい使えることになっているし、実際そうなっていると。勿論非課税、しかもこれまたほっと話題、年金についても、素晴らしく手厚いものだそうです。
 矢張り政治家は、世界中どこでも利己的なのか。ロンドン以外、と書きましたが、国会まで直線距離14キロ、ほんのちょっとグレーター・ロンドンから外れた地域選出の議員が、ロンドンの中心地、コヴェント・ガーデンにフラットを購入する為のローンの利息を払うのにその経費を使っていて、さらに将来彼がそのフラットを売ったとしても、利息を払う為に使われた経費を払い戻す必要は無いんだそうです。これには、ロンドンで働いているにもかかわらず、住宅購入が困難になっている看護婦や教師からは怒りの声が。彼らには、ロンドンで最初の家を購入する為の特別なローンがあるんだそうです。が、もし、そのローンを使って購入したフラットを売ろうとすると、先にそのローンを払わなければならず、新居購入の頭金には使えないんだそうです。
 議員は、部屋数がいくつもある家を自分の選挙区に持ちつつ、自分の財布を痛めずにロンドンの高級地にフラットを購入。しかもその資金は元をただせば、国民の税金。あろうことか、槍玉にあがっている全ての議員の言い草が、「制度を使っただけ。何の問題がある?」。更に、貴族院(じゃないですよね、なんでしたっけ?)のトップは、「このような情報を公開したことは素晴らしい」、と議論をすり替えようとしているのがみえみえ。

 ロンドンに来る前、何の疑いも無く、「イギリスの国会議員は無給で国民の為に働いている」、なんて思っていました。今となっては、「近代議会政治誕生の国がこのありさまか」、と。権力を手にした者、権利を手にした者だけが、より一層力を蓄えていくと。
 資本主義社会って、平等社会じゃない、格差社会だな、と思うニュースでした。

 イギリスは来年また交通費が上がりそうです。来週からより一層暗くなりますが、今は若干円が高いようですから、お越しいただくのもいいのではないかと。



小泉内閣の閣僚にも、似たようなことをしていかたが居たそうで。日本とイギリスって、どこか似ている。

ロイヤル・バレエ開幕

2004.10.25
ケーキを食べる回数を削り、友人との連絡を疎かにしつつエンタメに通っています。

 22日、金曜日からロイヤル・バレエの今シーズンが開幕しました。今シーズンは、イギリスバレエを語る上で、絶対に忘れてはいけないフレデリック・アシュトンの生誕100年。シーズンを通して彼が創作した演目が上演されます。
 そんなシーズンの初日ということと、約4ヶ月ぶりのロイヤル・バレエだからでしょう、ほぼ満員でした。演目は順に、「レクイエム」(マクミラン)、「ウェディング・ブーケ」(アシュトン)、「結婚」(ニジンスカ)です。
 マクミランの「レクイエム」は、抽象的な作品です。彼は他にも同系統で、「グロリア」や「大地の歌」を創作しています。筋があって無いようなものなので説明するのは難しいですが、全体を通して、暖かい祈りを感じました。中心のパートは、ロイヤル・バレエのヴェテランダンサーが踊ったんですが、その洗練された動きの一つ一つに目を奪われました。随所にマクミラン特有のリフトやパ・ド・ドゥが振付けられつつも、ダーシー・バッセル、リアン・ベンジャミン、ジョナサン・コープ、カルロス・アコスタが見せる動き、醸し出す存在感は、「ロイヤル・バレエって、こんなにも素晴らしいカンパニーだったんだな」、と思わずにはいられませんでした。特に病み上がりのコープが、難しいリフトを、ちょっとぶれたりはしましたが、何とか乗り切って一安心。最高齢とはいえ、今のカンパニーにとっては絶対に居て欲しいダンサーでしょう。

 で、その夜の中心は、アシュトンが1937年に振付けた「ウェディング・ブーケ」。大いに笑いました。舞台はフランス、どこか郊外のマナーハウスで結婚式が執り行われる情景をコミカルに描いたものです。新郎はどうやら心配事を有るようで、おどおどしながらも何とか無事に切り抜けることばかりを考え、新婦はそんな新郎の心配をよそに天真爛漫に振舞う。招待客が酔いつぶれたりと賑やかな混乱がそこかしこで。そこに、新郎の元彼女と思しき暗そうな女性が会場に現われ、消極的に会場の片隅や時に真中で新郎・新婦の中に割って入ろうとする。
 新郎にヨハン・コボー、新婦はアリーナ・コジョカルのロイヤル・バレエが誇るゴールデンカップル。コボーの腹に一物有りそうな、でも根は小心者なのかおどおどした表情、コジョカル(新婦)の人を疑うことを知らないが故に人をトラブルに巻き込む純真無垢な仕種は、さすが看板カップル。ご贔屓のセナイダ・ヤナウスキーの、既に名人の域に達したはじけたコメディエンヌ振りをまた見ることが出来て楽しかったです。発見だったのが、元彼女(と思しき役)を演じたタマラ・ロホも女優・コメディエンヌとしての技量が素晴らしいこと。彼女の役は、今風に言えばゴスロリ風のメイクにざんばらの黒髪を常に神経質にいじりながら、別れた男(新郎)にいつまでもまとわりつく女性。両目をかっと見開きながらも、その視線は誰にも注がれず、常に眉間にしわを寄せながら、体から発するオーラは「やめて、誰も近づかないで、でも誰か私を愛してー」、「寂しい、なんで私って、誰からも愛されないのかしら」、ってなかんじでした。
 ロイヤル・バレエ元監督のアンソニー・ダウエル卿のナレーションつきで、厳密にバレエといって良いのかどうか、もしかしたら評価が分かれるかもしれませんが、「これぞアシュトンの伝統受け継ぐロイヤル・バレエ」という舞台でした。陰な部分を含みつつも、全体としては、人生の喜劇・悲劇を30分の作品にまとめてしまうんですから、アシュトンは矢張り素晴らしい振付家だったんでしょう。

Girls' Job

2004.10.25
親愛なる皆さん

 おはようございます。一夜明けて、新潟での地震の凄さをロンドンでもひしひし感じます。本格的な冬の到来の前に、被災した皆さんの生活が少しでも元に戻るといいのですが。

 そんな皆さんの現状から見れば、「なに贅沢言ってんだ」、と怒られそうですが、どんな就職活動をしているかを、皆さんに知っていただければ、と思い。あと、万分の一の幸運で、いつ「書く仕事」がきてもいいように、いつも書いて居ないと。 今年の初夏くらいまでは、20通くらいアプリケイション・フォームを送ってインタヴューまでいけるのは一回くらいでしたが、7月中旬に職業訓練カレッジを紹介されて、そこでカヴァー・レター、CV(履歴書)、アプリケイション・フォームの正しい、且つ説得力のある書き方を教わったあとは、インタヴューにいける確率が高くなりました。それと、カヴァー・レターを書かないと、絶対にインタヴューの機会は無いです。7月から10月までに受けたインタヴューは10回くらいでしょうか。応募している職種は主に総務(アドミニストレイター)ですが、インタヴューを突破できません。最近は、友人・知人の忠告に耳を傾けられるくらい落ち着きのある人格が形成されてきたので、この方向では駄目だろうと、いつもCVを持ち歩いては、テスコやセンズベリー等のスーパーマーケット、ハイ・ストリートのお店に飛び込みで就職活動もしているんですが、こちらも全く駄目。
 必ず言われる「お断り」の理由が二つあります。1)「貴方は、オーヴァー・クォリファイだから、ここで長く働くとは思えない。私達は、長く働いてくれる人しか採用しない」。2)「イギリスでの実務経験が無い人は採用しない」。
 「どうすればいいんだよー」、と叫んでみるくらいしか、もうやることはないです。こういう状況を、英語では、「Catch 22」といいます。断りの理由で、「貴方は日本人だから」とか、「もうすぐ40歳だからね」、とは表向き言われません。言ってはいけないことになっていますから。でも、根底にはあるんじゃないかな、と感じています。そうそう、英系の人材登録会社で漸く登録してもらえることになったとき、スキルテストを受けました。今まで適当に言っていたコピー・タイピング(英文)のスピードは、一分間に35文字でした。

 そんな地道なことをしつつ、一方で総務関係の仕事にも応募しつづけています。先週の金曜日、ある教育関係の人事部補助要員のインタヴューがありました。スキルテストが時間切れで完成できなかったので、恐らく駄目だと思いますが、インタヴュー自体は今までの中でも一番よく出来たのではないかと。質問は、どうやって仕事の順位を決めるか、カレッジ内の個々人の情報管理についてどう思うか、小さなチームで働く上で一番大切なのは何か、などなど。精一杯、答えましたよ、どうしても受かりたかったので。
 でも、さらにある理由で駄目だと思います。インタヴューアーは3人、全て女性。テストをやる為に案内された人事チームで働く人も全て女性。そのことをイギリス人の友人に言ったら、「だから、何度も言ったじゃないか。イギリスでは、総務や人事のポストはGirl's Jobなんだよ。表向き性差別が無くても、この国の総務・人事で働く8割は女性。期待しないほうがいいよ」、と。そういわれても、矢張り日本での経歴をダイレクトに訴えられるのはこの分野だけだし。

 自分がキリギリスになった気分です。


何で「総務」に固執するの、他の職種に就くチャンスだってあるんじゃないの?という質問が結構ありました。今は日本も似たような状況かもしれませんが、イギリスで就職する場合、経験と職種につながる学位が有るかどうか、ということが如何に重要か。経験も無しに、全く違った職種に応募しても、時間を浪費するだけ、というのが実感です。
それと、日本人がイギリス人メインの職場にまともに就職しようとするのは、難しいことなのかな、とも思います。

ハリーの災難

2004.10.22
お久しぶり、と書いておいて一週間も経っていませんが、皆さん、お健やかにお過ごしのことと思います。

 先日、「何か、書く機会を紹介してくださいー」、との自分勝手なメールに、的確なコメント・助言を下さった皆さん、ありがとうございます。大変役に立ちました。

 さっさと主題に。今日のイヴニング・スタンダード紙遅版の一面は、故ダイアナ妃とチャールズの次男、ハリー王子の災難。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/3762200.stm
 ロンドン中心部にある、VIP御用達のクラブで飲んだあと、出てきたところを経験の浅いパパラッツィともみ合いになったそう。王子はカメラが鼻にあたり、カメラマンは揉みあっているときに唇を切ったそうです。車に乗り込んで、深くうなだれ頭を両手にうずめている王子の姿の痛々しかったこと。
先日も、イートン校の教師から、「ハリーの美術の課題は、自分が大半を作ったのであって、彼はほんの少ししかやっていない」、などと難癖をつけられたり(後でガセと判明したらしいです)と、最近のハリーさんは災難続き。せっかくアフリカのレソトでHIV感染の子供を助けるヴォランティア活動をしたり、母親が遣り残したチャリティを続ける意思表示をしても、結局はロンドンのクラブで遊んでいるだけ、なんて報道ばかり。二十歳なんだから、そりゃ遊びたいでしょう。
 他のヨーロッパ各国の王室と比べると、英国王室の主要メンバー、特に若手は自由があるんだか無いんだか、よく判らない感じです。何かにつけ、とくにハリー王子は悪いほうばかりが取り上げられているようで、ちょっと可哀相。

 カウンセリングの勉強は、難しいです。同じことを繰り返すんだから、そんなに難しくないと思っていたんですが、矢張り「こころ」を扱うことって、生半可なことじゃ駄目ですね。でも、フロイトの「ヒステリア」のケース・スタディをなんとなく理解し始めたのは、収穫です。

 ロンドンは既に日の出は午前7時過ぎ。来週末には冬時間になるので、さらに暗くなります。勉強にもってこいですが、和食が恋しくなる季節です。これ以上、台風が来ないことを祈りつつ。



このあと、ハリー王子は父親のチャールズ皇太子に反省していると伝えたとのこと。マスコミももう少し自由にさせてあげればいいのに。
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