LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2004年12月の記事一覧

年の瀬

2004.12.31
親愛なる皆さん

 おはようございます。お忙しく、もしくは静かな大晦日を迎えられていることと思います。

 今更僕が書くまでもなく、26日に起きたインド洋の地震・津波災害のニュースは、日本でも大きく報道されていることでしょう。実はクラスメイトの一人がタイに行っている筈で、連絡が取れなくてやきもきしているのですが、BBCのウェブで見つけたプーケットの病院のリストには名前がなかったので、無事だろうと信じたい所です。
http://www.phuket-international-hospital.com/vstoday_Forien.htm
 怪我をされた日本人の名前も出ているので、もし皆さんの周りにタイに家族・友人が行っているお知りあいが居るようでしたら、少しは役に立つのではないかと思います。
 もし、リストをご覧になる時間があったら恐らく驚かれるかもしれませんが、北欧諸国やドイツ人の犠牲者・行方不明者が多いんです。特にスウェーデン人の犠牲者・行方不明者は1000人を超えるそうです。イギリス内の報道では、グスタフ国王が異例のスピーチをしたそうで、同国にとって、これほど多くの国民をいきなり失ったのは戦争以来だろうとのこと。
 もう一つ、今朝の新聞報道で見つけた皮肉な、というかこれも一つの現実、といわざろう得ないニュース。多くの国民を失った国々、特にインドネシアやタイの小さな島々は、結局観光で成り立っている地域。世界各国からの援助に頼ると同時に、世界からの観光客が激減するのは大変に困る。各国政府は観光客に対して、「来られる予定をキャンセルしないで欲しい」、と呼びかけているそうです。僕自身が小さな島を巡るのが好きなので、この現実には、複雑な思いになります。

 そんな色々と思っているところに、家族から小包が。カレーのレトルト(ロンドンでは高いんです)を頼んでいたんですが、一緒にこんな本が。
http://www.shinnihon-net.co.jp/catalog/product_info.php?products_id=1436
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4406030980/qid%3D1104422192/250-1820541-8359409
 「赤旗」、という言葉を見ただけで拒否反応を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、この際ちょっと忘れていただいて。ホームシックにさせて帰国させたいのかと訝ったのですが、家族曰く「こういう歌、好きだったでしょ」、と。そのとおり。懐かしくて懐かしくて。届いた昨日のロンドンは雲ひとつない晴天。外出中は「リンゴの唄」をずっと口ずさんで居ました。ロンドンの冬によくあいます。また、すっかり忘れていた「冬景色」の3番も出ていて感慨もひとしおです。でも、文部省唱歌は全て習ったと思っていましたが、「四季の雨」なんて知らなかったし、何より「浜千鳥」のメロディーを忘れてしまったのが悔しい。まだ思い出せません。
 普段くじけそうなときは、戸川純(43歳にして未だにパンクバンド:ヤプーズのヴォーカル)の歌、「吹けば飛ぶよな男だが」を唄って鼓舞していますが、全然古臭く感じられないこれらの歌を身近に感じると、もうちょっと頑張ろう、と思ったりして。それにしても、写真の子供達、スタイルは良いけど、なんてひ弱な顎。

 なんかいつも以上に、色々と考えてしまう年の瀬です。皆さん、どうか良い年末・年始をお過ごしください。
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王室の話題あれこれ

2004.12.27
親愛なる皆さん

 おはようございます。インド洋諸国の地震・津波の被害の大きさに、驚きました。BBCの報道では、ダイヴィング中の観光客もかなり巻き込まれたようです。日本人観光客同様、イギリス人観光客もかなり現地に居るらしく、普段だと静かなボクシングデイのニュース番組も速報をずっと流しています。

 そんなときになんですが、昨日、25日は、クリスマス恒例のエリザベス女王のスピーチがBBCで報道されました。78歳とは思えないしっかりした口調で話された内容は、人種や文化の違いによって引き起こされる悲しい事件について言及されていて、イギリスはもっと寛容になるべきだし、そうなれる国である、と。聖書の、「善きサマリタン」の話を引き合いに出し、苦境から救ってくれるのは隣人とは限らない、外国人が救いの手を差し出すこともある、と。
 スピーチの内容全てに女王が心の底から賛同しているかどうかは別にして、このコメントは特にエスニック・マイノリティ・グループからは賞賛をもって迎えられました。最近ロンドンを離れることが少なくなっているので、地方がどうなっているのかは判りませんが、ここ最近「多文化」化によるコミュニティ間の隔絶を始めに、富裕層と貧困層の両極端化による差別など新しい差別意識が広がり始めているように思えるイギリス、ロンドンにとってはタイムリーな発言なのではないかと思います。が、どれだけの人がこのスピーチを聞いたのやら。

 今年結婚式を挙げたスペイン皇太子夫妻、今朝のサンデー・タイムズによれば、婚礼後7ヶ月経っても皇太子妃のご懐妊の発表がないのはおかしい、とあれこれ噂が一人歩きを始めたそうです。夫妻共に敬虔なカトリック教徒ということ(つまり、バース・コントロールなどありえない)、皇太子の妹さんが先日4人目を身ごもったとの発表が拍車をかけ、挙句、皇太子妃が好んで4インチのハイヒールばかり履いていることが不妊の原因など、後継者問題は日本だけじゃないんだな。とりあえず、離婚経験者、かつテレヴィ・キャスターの経歴を持つレティティアさんは、今の所まったく気にしていないそうです。日本と同様に、スペインは女性が王位を継げるようになっていないはずだし、皇太子夫妻は既に5人も甥と姪が居るのでいいのかもしれませんけど。

 限定の話題。現在、イギリス国内のハイソ(死語)な文化施設の中では一人勝ちの観のあるロイヤル・オペラ・ハウス。スコティッシュオペラ・バレエは存続の瀬戸際にあり、ウェルシュ・ナショナル・オペラは批評家筋からは評価は高いものの、ロンドンでの公演の機会は年に数回程度。同じくロンドンに本拠を置くイングリッシュ・ナショナル・オペラはマネジメントがぼろぼろ、演出家は自己満足に浸るだけで聴衆からはそっぽを向かれることが多く、存続のためにミュージカルも上演することになる、なんて話も。
 それに比べると、ロイヤル・バレエは今年フレデリック・アシュトン生誕100年で大いに盛り上がっているし、オペラは久しぶりのリング・サイクルが、演出の評価は今四つですけど(ある批評では、聴衆は目を閉じるべきだと)、歌手陣が素晴らしいということで文化面を独占。監督のアントニオ・パッパーノの努力で、オーケストラの技術も格段に向上してきているそうです。ワーグナー、長いので余り気が進まないのですが、シーズン最後を締めくくるワルキューレにプラシド・ドミンゴとヴァルトラウト・マイヤーが、「今現在、最高のヴォータン」との評価を得たブリン・ターフェルと出るので、とりあえず先行予約に申し込んでみようか、と。それと、チェチィーリア・バルトリが4年ぶりにオペラに出るのも、一人で盛り上がっています。
 ロイヤル・バレエは、2005年の7月に東京に行きます。吉田都さんが踊るアシュトンの「シンデレラ」は必見ですよ。が、たった1回だけなので、チケットの争奪戦は確実ですが、その価値は充分にあります。どなたかが僕の分までチケットを獲得していただけたときは、何が何でも帰国します。

まる5年

2004.12.25
親愛なる皆さん

 おはようございます。ロンドンのクリスマスは、金をかけて何ぼ、って感じです。独り者を「寂しいに違いない」、と勝手に決め付けるのはどうにかして欲しい。

 わざわざ、皆さんの気を引く特別な理由が在るわけではありませんが、5年前のクリスマス・イヴにロンドンに到着しました。短くはないですが、さして長く感じることもなく。ただ、ここまで来れた大きな理由の一つは、皆さんが愚痴や泣き言のメールに付き合っていただいたこと。ありがとうございます。でも、矢張り5年って長いな、と感じたのは、会社を辞めるとき携わっていた「テレレート」がライヴァルのロイターに買収されることが決まったこと。物思いに耽ってしまいました。

 次の5年後、どこからこんなメールを書くか判りませんが、これからもよろしくお願いします。明日、25日からは、次のタームへの準備(プレゼンテイションが大小合わせて4回とエッセイ)を始めるのと、来年早々には新しいヴォランティア活動のトレーニングが始まる予定なので、慌しくなる前に、旧年・新年のご挨拶を、と。

 皆さん、慌しくも、楽しい年末年始をお過ごしください。

Language、ことば

2004.12.20
親愛なるみなさん

 おはようございます。2004年に引っ越しをされた方、住所を教えてください。松の内までにはカードが届くよう努力中です。

 「もしかしてカウンセリングのコースは脱落したの?」、というメールをいくつか戴きました。続けています。これをやっていなかったら、とっくに日本に戻っています。

 昨年落第して、今年のコースに戻ってからまず感じたことは、昨年は準備不足だった、と。今期も、当然の如くフロイトや、イギリスだけで有名なメラニー・クラインの議論に悩みつつも、今のところくらいついています。総合成績にはカウントされないんですが、一つ目のエッセイも合格しました。ちなみにエッセイのフィードバックの三分の一は、「君の英語の使い方は変」。ただ、去年みたく、あれこれカウンセリングについて書かないのには理由があります。
 何を今更ですが、「言葉って難しい」、と常に考えさせられるようになったのが理由です。自分の中では成長している証のように思っていますけど。ロンドンに住んで5年、ジャングリッシュと批判されつつ確かにある程度は英語でコミュニケイションできるようになりましたが、その「ある程度」ですら、時に他者の思考を理解することの難しさを感じます。英語、日本語にかかわらず言葉を使うセンスの違い、どのような環境、つまり地域、階級などで育ってきたかで全く噛みあわない思考、伝えようとする意思の「力」の差など、それと主観と客観など、言い出すときりがないです。
 3週間前の理論講義の中で、白熱した議論がありました。丁度、クラインの有名な理論の一つ、「Paranoid Position」がトピックでした。クラインは、乳児が母乳を求める行動の背景にある感情は「Greedy(貪欲)」、と表現しています。この言葉の使い方に、イギリス人のクラスメイトが「こんなジャッジメンタルな言葉を受け入れることは出来ない」、と。英語にしても日本語にしても、強い言葉だと思いますが、僕は単に間違った使い方をしていると。ただ、クラスメイトが「ジャッジメンタル」と断定した時点で、その言葉に反発する意見も出て、同じコースで同じことを勉強しているにもかかわらず、捉え方・理解のアングル、さらにその先の議論の落ち着きどころが違うことに、新鮮に驚きました。
 そんな話を、ITマーケティングをポートランドで教えていて丁度ロンドンに来ていたアメリカ人の友人に話したら、こういわれました。「僕らの分野で使う数学・数式はuniverseだから、そんな心配しなくてすむのにね」、と。確かに、同じ数式が日本とアメリカの間で違う意味を持っていたら困りますからね。
 こんなことを毎日考えていたら、どつぼにはまってしまいますが、時折、改めて「言葉」について考えながらカウンセリングの勉強をしていると、もっともっと自分のコミュニケイションスキルを伸ばしたい、そのためには自分の使う言葉に言い訳をしたくない、最近はそう思っています。なので、カウンセリングの事を書こうと思っても、今は書けないな、と。それと、英語、もう少し上手くならないと。今まで常に、「君の英語はまだまだ」、と言い続けてくれた友人が二人います。改めて、その忠告に感謝。蛇足ですが、仕事先などで、「僕の日本語と比べたら君の英語、素晴らしいじゃないか」、と言う英人がたくさんいます。が、これは誉め言葉になっていません。いつもにっこり微笑みながらこういいたくなります、「あんたら日本語喋れんのかい?」、と。

 多分、年末までにまだ何通かメールを書くと思いますが。2004年も長いメールを快く受け取っていただき、ありがとうございました。良い年末・年始の休暇をお過ごしください。

カリスマ・ベビーシッターへの道

2004.12.14
親愛なる皆さん

 おはようございます。ロンドンは寒いです。何日かは、「霧のロンドン」に成ったりして、趣があります。が、氷点下までは下がっていないんですけど最高と最低気温が同じ、ということはほぼ一日中、まるで冷蔵庫の中に居るみたいです。でも雨が降らないので、楽です。

 先週の土曜日の夜、またもいつもの友人からもうすぐ2歳の女の子(以下M)の子守りを頼まれました。「楽勝」と思って到着すると、急遽、もう一人2歳4ヶ月の女の子(以下m、別の友人の子供)も一緒に面倒を見てくれと。mちゃん、この日は父親から5秒でも離されようものなら泣くは叫ぶはのもの凄いテンション。でも父親曰く「She needs to know Separation」、たしかに、Winnicottもそう言った、その通りだと思う。でもなー。別件で、ロンドン留学中の元同僚とそこで会うことになっていたんで、まぁ何とかなると思ったんですが。

 流石に、このままでは僕の手におえないと思ったのか、父親は出かける前に、mをベッドに。彼女は泣き疲れてほどなく眠りにつき、同僚がMの相手をしてくれている間に、Mの哺乳瓶を洗いミルクの準備をし、Mのおしめを替え、擦り寄ってくる猫に足でマッサージをし、途中目が覚めて泣き叫ぶmの様子を見に地階から3階(縦に細長い家なので)まですっ飛んで行き、眠そうなそぶりを見せたMをベッドに連れて行ったり。同僚が帰った直後は、「これで今夜はこのまま静かに終わるかな」、と思っていました。
 が、2度目におきたあと、mは悲しみの余り眠れなかったようで、父親を探すと。階段を降りるとき、助けてあげようと近寄ろうものなら、まるでお化けを見たような恐怖が張り付いた表情で凍り付いてしまうので、彼女がこけないように気を配りつつ、視線をそらしていました。で、Mもおきてしまったので、一緒に遊ばせている間、mは僕に向かって何度も「Go away to the kitchen!!!!!!」、と幼児がそこまで悲しげ、かつ恐怖におののく表情ができるのかと驚いてしまうくらいの表情で何度も泣き叫ぶので、遊び部屋とキッチンを行きつ戻りつ。2年位前の僕だったら、幼児が僕に金きり声をあげたら、光速のスピードで幼児と同じレヴェルに戻って叫んでいたことでしょう。自分でも成長したな、と思います。
 丁度、mはお手洗いの習慣を身につける勉強を始めた所。彼女がお手洗いに入った途端、Mが自分もと言い出し、「おしめを取るまで待て」といっても理解する、というか我慢できるわけもなく、大洪水。で、先にも書いたとおり、mの言いなりになっていた僕を見ていて「今日は好き勝ってやっていいんだ」、と感じたのかもしれません、いつもは聞き分けのいいMがここから「マドモワゼル・ノン」に。といっても、付き合い長いので、「こりゃ眠いんだな」、と判ったので、用意しておいたミルクで気を引きつつベッドに連れて行き自分でも驚くくらいのスピードでおしめを替え、パジャマを着せて、「一人で待っていられるよね」、と言い含めておいたmのもとに。戻る途中、階段でこけたのは痛かった。
 これ以上無理にmの気を惹く必要もないだろうと、彼女が風邪を引かないように部屋を暖かくしたあと、猫にマッサージをしつつ、遊び部屋を片付けていたら、何時の間にかmが僕の背後1メートルくらいに。猫にマッサージをしていると、恐る恐る手を伸ばしてくるし。猫に水をあげようとキッチンに行くと、やっぱり背後に。「ふーん」と思いつつ、遊び部屋に戻りMが読んでいた飛び出す絵本を床に座って読んでいたら、僕の右側から細い腕が伸びてきて猫の絵を指し「Cat」、とmが。そして、僕の膝の上に恐る恐る座りました。
 思わず、「勝った!」、と心の中で雄たけびをあげちゃいました。It was a rewarding moment.
 サイコダイナミック・カウンセリングの観点から、非常に面白い経験でした。非常に疲れましたが。今は、BowlbyのAttachment Theoryを勉強するのが待ち遠しいです。

 ということで、お母様になられた元同僚の皆さん、一時帰国の際は、どうぞご指名ください。

怒りん坊

2004.12.09
親愛なる皆さん

 おはようございます。あとで書きますが、ロンドン交通網は、混乱しています。

 昨日(火曜日)、カウンセリング・コースで素晴らしい一日を過ごし、そのあと3人の女の子の子守りを2時間し、美味しい夕食を頂いて満ち足りた気分で部屋に戻ってきて待っていた事実。それは、シティバンクUKの口座にあるべき金額が無かった、と。
 昨日はカレッジに行く前に、シティのオックスフォード・ストリート支店に寄って、アメリカで発行されたイギリス£のキャシィアー・ドラフトを£口座にデポジットしました。が、何をとち狂ったか、シティバンクはそれをドルとして処理したので、金額は本来の半額以下(今またドルは本当に弱い)、さらに手数料を差し引いて計算上では一か月分以上の生活費がなくなっていたんです。時間の無駄とは判っていても、すぐにカスタマー・サポートセンターに電話したんですが、彼らが働いているのはインド。何の役にも立たず、予想通り、時間の無駄。何かが起きたのは判っていても、どうして起きたのか判らず。あるべき700ポンドがなくなっていたら、いくら図太い僕でも流石に眠れませんでした。
 朝一で、支店にすっ飛んでいくも、彼らの対応はまるで「貴方の間違いじゃないの」、ってな感じで、いちいち10数えてからでないと叫びだしそうなくらいでした。身体も2倍弱に膨らんでいた気がします。支店で2時間を無駄にした挙句の答えは、「You are right, we made a mistake」。これだけ。開いた口が塞がらない、というより、余りの怒りに言葉を発することが出来ませんでした。現在、怒りに満ち満ちた手紙を書いています。怒りを聞いてくれた友人曰く、「シティの対応如何によっては訴えることもできるんじゃない?」、とのことですが、そこまでする気力はもはや無いです。でも、無駄にした睡眠時間とエネルギーを取り戻したい。

> http://www.thisislondon.co.uk/news/articles/15174930?version=1
 昨日から、ロンドン中心部を南北に縦断する地下鉄のノーザン・ラインがひどく遅れている、というのは知っていました。今日の報道で、原因は、運転席とコントロール・ルームの間の無線システムが老朽化のためダウン、とのこと。復旧するまでは、本来一人の運転手を二人にしなければならず、そのために、人員が不足するので運転本数を半分以下にすると。ここまでだったら、「またか」の一言で済ましてしまいそうですが(済ましちゃいけないんですけど)、記事にありますけど、このあとが凄い。
 マネジメント曰く、「システムが余りに古いので、我々はパーツをeBayのオークションで買わなければならない」のだそうです。このセンテンスを読んだとき、冗談かと思いました。鉄道会社が、自社の車両の部品をインターネット・オークションで購入?!、ありえるのか?こんなことが起きるのが今のイギリスなんでしょう。次は何が起きるのか、わくわくしちゃいます。

 ロンドンだけではないですが、快適な生活をする為には、自己防衛が必須だと思うのは、悲しい。

 〆は、気安い情報で。セント・ポール大寺院の化粧直しが終わりました。写真で観る限り、美しいです。

政治家の茶番劇

2004.12.06
親愛なる皆さん

 おはようございます。日本は変な天気だったようで。ロンドンは冬、そうとしか言い様がないくらいどんより。冬至を過ぎれば、また日一日と日照時間が長くなるので、それを楽しみにしています。

 日本の政治に影響があるとは思いませんが、ここ最近、ブレア政権内で大臣による茶番劇が続いていて、どうなっちゃっているのかな、と。2週間くらい前から、ブレア政権内で、ゴードン・ブラウン蔵相が仲間外れにされつつあるとの報道が出始めました。これは、来年の総選挙で首相になりたいブラウンと、3期目も勤めると宣言したブレアの間の駆け引きの結果ですが、そんなことをしている暇はないだろうに。更に、先週、ほぼ毎日各新聞の1面を飾ったのは、デヴィッド・ブランケット内相が、分かれた恋人(人妻)との間に出来た2歳になる自分の息子への接見を確保する為に、彼女のフィリピン人のお手伝いの永住ヴィザ獲得に介入した、というニュースから始まり、その後は泥沼の様相。
 政治家も人間、と言ってしまえばそれまでですけど、余りにも身勝手、もしくはその職に就く人が持つべき倫理が欠落しているようで。個人的にネガティヴに思える話題が続くと、なんか、ロンドンで暮らす楽しさが削がれていくようです。先日、ロンドン中心部で暮らす茶のみ友達の女性(72歳)を久しぶりに訪ねたときも、そんな話になってしまいました。コミュニティのつながりの欠如や、犯罪率の増加などなど。彼女曰く、ロンドンはもはやイギリス国内のどんな町でもなく、ロンドンでしかない、と。なんとなく頷けちゃいました。彼女は足腰が弱いから、田舎に住むと逆に孤立してしまうのでロンドンで暮らして居ますが、一族の家があったイングランド北部の生活を懐かしんでいました。
 犯罪率については、ロンドン(他の大都市も似たような状況らしいですけど)の状況は残念ながら悪化しているようです。先週大きく注目を浴びたのが、ロンドンでももの凄く裕福な人しか住めないチェルシーの一軒家で起きたナイフによる殺人事件。銃犯罪の取締りが効を奏した反面、取締りから逃れる為に、ナイフに鞍替えする犯罪者がロンドン市内では増加しているとのこと。中でも、ケンジントン&チェルシー区での増加率はだんとつだそうです。表通りから一歩中に入ると、確かにいい雰囲気の通りがあるところですが、反面ひとどおりは少ない所です。ロンドンを訪れて、ハロッズで買い物をした後に間違っても一人で裏通りなど歩かないようにしてください。

 2週間前のサンデー・テレグラフの雑誌で見つけた、面白い、と言っていいのかどうか、いずれにしてもこんなビジネスがあるんだ、と。ホームページは、http://www.lifegem.com/、日本語もあります。
 何の会社かというと、無くなった方の骨を人工ダイヤに作り変える会社です。カウンセリングのコースで丁度、愛する人を亡くしたとき、人はどうやってそれを克服していくか、ということを議論している期間なので、もの凄く興味を惹かれました。

 クリスマスは、友人一家が南仏に逃げる間、家に居て猫の世話をして欲しいと頼まれたので、ガスとはいえ暖炉がある居間で猫と一緒に丸くなって過ごします。皆さんも、風邪などひかれないように。
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