LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2005年01月の記事一覧

21世紀の中毒症

2005.01.31
親愛なる皆さん

 おはようございます。2月に入る前に、22日(長大、且つもの凄く重要なエッセイの締め切り)まで半冬眠に入りますので。

 今朝のThe Observer紙に雑誌の特集記事の一つは、新しいタイプの中毒、というか一種の強迫症かな。寿司を毎日食べないと、ヴァイアグラを毎日摂取しないと、Botoxを三ヶ月に一回とあらゆる美容整形、携帯のテキスト依存症、それとアルコール中毒に戻らない為に、インターネットのオンラインデートにのめりこんでいる方。彼らにとってはこれが日常なんだろうけど、生きていくのが怖いのかな、なんて思ったりもします。
 特に、Botoxと美容整形にのめりこんでいるダラス出身で、ロンドン在住の女性(旦那は彼女の主治医)。彼女曰く、ダラスで生まれた女性は、チアリーダーになれないと親が悲しむとか、死んで天国に行って、自分の体が元の身体になるのはいやだとか。天国にいける、と思っているところがまたえらい。ウェブでは写真はでていませんが、見事に不自然、且つ人工的で病的な表情。人間の顔、というか左右が完璧な顔や身体なんて皆無だと思います。が、彼女の顔の真中に鏡を置いても、全く同じ顔が映るだけ。丁度エッセイの参考資料で、「白雪姫」の継母がどうして娘の若さと美しさに嫉妬するのかを、フロイトの理論から考察する所を読んだ直後だったので、このダラス出身の女性が、継母とダブりました。
http://www.observer.co.uk
http://observer.guardian.co.uk/magazine/story/0,11913,1400108,00.html
 かなり長い記事ですが、面白いと思います。

 1月は週末ごとに寒く、治りかけた風邪が悪化、とうとう水曜日にダウンし、医者に行ってきました。幸い、インフルエンザではなかったんですが、お約束というか鼻と喉の炎症が酷く、水曜日以来、トータルで30分も喋っていません。今回処方されたのは、水に溶かして飲むタイプのアスピリン。医者曰く、これを溶かして飲むときに、うがいをするように、とのこと。なぜなら、アスピリンの成分が喉の粘膜の炎症を抑えるから、だそう。半信半疑でしたが、結構効きました。腰痛が完治したあとでよかった。

 こんな理由で、東京に電話したくても、話せないので、暫く皆さんの夕餉の時間を狙いすましたような電話はないと思います。
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陶磁器2回目

2005.01.20
親愛なる皆さん

 おはようございます。インフルエンザ、腰痛(完治まで恐らくあと3日)と来て、今は鼻風邪と冬のフルコースを邁進しています。

 本来、掲載誌が発行されるのはイギリス時間の20日ですが、元原稿と、1ページ目を送ってもバチは当らないだろう、と。皆さんの中に、「陶磁器」のマニアがいらっしゃるのかどうか知りませんが、突っ込まないでください。今回から、タイトルが「欧州陶磁器」となったのは、Part1をみた「フランス・ニュースダイジェスト」、「ドイツ・ニュースダイジェスト」編集部から、ヨーロッパのブランドも入れてみては、とのリクエストが有ったらしいです。なのでこんな形になりました。
 1回目の原稿を書き終えてから、随分字数を減らしたんですが、それでもかなり書いてしまったようで、イギリスの新目のブランドと、中欧の一つのブランドはPart3に回りました。楽できます。
 今回は、「陶磁器」を通して、イギリスと大陸諸国の違いを発見できて面白かったです。残念だったのは、「マイセン」と「ミントン」が、こちらが希望した写真の使用を許可してくれなかったこと。「ミントン」は本文で紹介している新しいラインと写真がかみ合っていないし、「マイセン」は王道ブランドの「ブルーオニオン」を使うことできませんでした。なので、元原稿に入れた紹介は、本紙では削除されてしまいました。残念。ちなみに、マイセンのHPは見ごたえ有りますよ。Part3は3月中旬の予定らしいです。一応仮の依頼はもらったんですが、どうなるか。毎度ですが、著作権は「英国ニュースダイジェスト」社にあります。
 1ページ目のファイルは写真が余り入っていないので、ご迷惑にならないと思いますが、残り2ページはそれぞれ1MBを超えていますので、ADSL、もしくはネットワーク環境にいるであろう皆さんに送ります。受け取ってくださいな。

 で、そんなに日本語ばかり書いているから英語が伸びないんじゃないの、とこちらの友人が忠告してくれたのはありがたいこと。結局、エッセイで使うお伽話は、恩師から紹介された、グリム兄弟の「杜松の木の話」か、「12人の兄弟」のどちらかにするつもりです。エッセイの締め切りは2月22日、結果がわかるのが3月22日。既に不安と戦いつつ、なんとしても。
 今回の参考資料としてシニア・チューターが推薦したのが、以下の本。結構面白いです。お伽話や、ヨーロッパの民間伝承に興味がある人は、かなり楽しめるのではないかと思います。

http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/0140137270/qid=1106161312/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/202-8916306-7212604

 どうか皆さん、風邪などひかれないように。

カウンセリング・コース

2005.01.17
親愛なる皆さん

 こんにちは、最近、「もう、カウンセリング・コースは諦めたの?」というメールをちらほら頂いていまして、言い訳です。

 諦めていません。今年こそは受かりたい、それだけです。が、11月末から始めた、短期、且つ超簡単とはいえ、働きながら勉強時間を作り出すかがどれだけ大変かを実感しています。
 先週から始まったスプリング・タームでは、人生の段階ごとのカウンセリング・トピックを勉強していきます。先週は、「生まれて1、2年以内の親子関係が、どのように乳幼児の自我形成にかかわるか」というトピックだったんですが、これが議論が尽きなかったです。明日は、「乳離れ時期と別離」、どれもこれも、西洋の考え方と僕(東洋)の考え方が真っ向からぶつかり合うので、正直な所しんどいです。が、刺激に満ちています。
 一番の課題は、エッセイを仕上げ、受かること。質問は:Choose a fairly tale or myth and give a psychodynamic reading or interpretation of it. お伽話や神話って、不得意分野の一つなので、どうしたものかと。大学時代の恩師から、グリム童話の一つを教えてもらってそれにするつもりです。が、心のどこかでは、「かぐや姫、浦島太郎、一寸法師なんかにエディプス・コンプレックスを当てはめられないかな、そうしたら、少しは時間を節約できるかな」、なんて。一応、日本の音話を使ってもいいとは言われているけど、そうすると今度は翻訳を探さなきゃだし。
 
 カウンセラーになるべく経験を積む、こちらのほうもぼちぼちと。以前のヴォランティア活動は契約期間が終わり、今は、HIV感染者、その家族・友人をサポートするチャリティとしてはイギリスで一番大きい、Terrence Higgins Trust のヴォランティア・トレーニングに参加しています。ここに至るまでの長いこと。アプリケイションを出したのが、昨年の8月上旬、オリエンテイションが9月中旬、インタヴューが11月上旬、「なんでこんなにかかるわけ」、と思っていたら、先週末に参加したトレーニングでわかりました。チャリティということで、予算が厳しいんだそうです。有給の職員は30人足らず、逆にヴォランティアの総数は600人くらいとのことです。とりあえず、このトレーニングのアセスメントは受かったので、次のトレーニングは3月下旬です。既に、何人か日本人ヴォランティアが居るそうなので、経験を聞いてみたいです。
 今回応募したポジションは、前回同様、ビフレンディング活動ですが、僕が持っていたHIVへの知識が如何に昔のものかを痛感しました。また、医療用語を自分の言葉としてきちんと解釈しなければならないし。このチャリティに助けを求めてくる人々の約半数は、英語を母国語としない皆さんだそうで、そんな皆さんに専門用語を理解してもらう大切さはわかっても、それができるまでには時間がかかりそう。
 トレーニングの中で一番驚いた、というか現実を知らなかった自分にちょっと腹が立ったのが、アメリカを含む幾つかの国では、HIV感染者の入国を拒否するということを知らなかったこと。日本もそんな国の一つなんでしょうか?聞いてみなきゃ。
 経験を積む為には、矢張り、エッセイが合格しないと。

 そんなこんなで、こちらの友人たちとの連絡も疎かになっていまして、「メールが届くけど、もうロンドンに居ないと思っていたよ」なんて返信が来たり。一応、ロンドンで、ひっそりと。2月23日以降は時間が有りますので、もし何方かがロンドンに来られるのであれば、水仙が満開であろうキュー・ガーデンをご案内いたします。

ハリー王子のその後

2005.01.17
 おはようございます。ロンドン、年末ほど冷え込みませんが、晴れ間が少なくなってきている感じです。でも、日照時間が着実に延びているのは嬉しい。

 友人の22歳の誕生日に、ロンメル将軍率いるドイツ軍が着たらしい服とナチスの十字の腕章をしていた写真を1万ポンドで売られてしまったハリー王子。週末の新聞各紙は、王室、特にチャールズ皇太子の側近らの困惑を分析しています。また、日本でも報道されたようですが、35歳以下のイギリス人の6割が「アウシュビッツ」を知らない、という調査結果は、特にユダヤ人社会とドイツにとって衝撃だったようです。金曜日のイヴニング・スタンダード紙にドイツのシュピーゲル紙のロンドン特派員が寄稿していました。難解な単語が散りばめられているので、いまだに判らない所もあるんですが、個人的に興味を惹いたのは、「ドイツ国民は英王室に対して弱い(要するに愛着があるようです)、特にエリザベス女王のストイックな生き方には多大な敬意を抱いて居る。が、今回のハリー王子の振る舞いは、我々の限度を越えた」。
 前回の素っ気無いメールに、英王室とドイツとのつながりが深いことに驚いた、と幾つか返事を頂きました。本当に深いんですよね。女王の従兄弟のプリンス・マイケル・オブ・ケントの奥さんのお父さんは確かドイツ人(ナチスの関係者だったはず)だし、フィリップ殿下の出身、ギリシア王室も色々と有るようですし。王室のつながりから探る近・現代ヨーロッパの歴史は結構生々しいものかもしれません。
 もう一つ面白かったのは、パーティーに着ていく洋服を買いに一緒に行き、一緒にパーティーに参加したウィリアム王子が何故ハリー王子を止めなかったのか、というのが熱く語られていました。王子たちに近い筋(どんな所にもどんな時にも存在しますね)によると、二人の王子の仲は決して悪いわけじゃないし、仲たがいしているわけじゃない、と。ただ、ハリー王子が二十歳になったことで、両者の間の力関係が微妙に変化しているらしいです。興味深い事実として、ウィリアムがスコットランドの大学に在籍している間、ハリーが彼を訪ねたことは全くないそうです。

 同じスタンダード紙に掲載されていた話題。僕が住んでいるところからさほど遠くない、マーブル・アーチ・エリアにトニー・ブレア首相は豪華な家を昨年購入しました。それが、現在貸家としてマーケットに出ているそうです。週、£2,750-(約55万円)。何方か、如何でしょうか?ちなみに、ブレア家は6人家族です。

 今日のオブザーヴァー紙の雑誌には、最近急増しているフランス人の特集。イギリスの様々な分野で活躍している7人がインタヴューされています。「フランスに置いてきてよかったものは?」の問いに、ほぼ全員が、「Rude、とプロフェッショナリズムの欠如」、と答えていました。こういうのを読むと、「ロンドンの生活の愚痴を、大陸に住んでいる友人たちにぶつけてはいけないな」、と自省。大笑いしたのが、携帯電話のOrange社のディレクターをやっている女性のある答え。「一番奇妙なイギリス人の習慣は?」は、の問いに、「どんな足をしていようが、ミニスカートを履こうとするイギリス人女性」。流石、フランス女性はこうでなきゃ。

外国人に学ぶ日本文化

2005.01.12
親愛なる皆さん

 おはようございます。今更ですが、日本は祝日が多いですね。

 例年、年末年始の、特に週末の新聞には年間の文化イヴェントの予定が沢山掲載されるので、先週末もメジャー4紙とFTを購入したんですが、面白いことに日本文化の小特集がかなりありました。Independent on Sundayでは、K1が大きく取り上げられていて、興味ないので「プロレスとどこが違うのかな?」、くらいしか思いませんが。また、村上春樹の「海辺のカフカ」が出版されたようで、結構好意的な書評を見かけました。が、なんといっても面白かったのが、FTの付録雑誌で紹介されていた本と、歌舞伎の特集。

http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/0571224075/qid=1105309234/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/202-8916306-7212604
 この「Wrong about Japan」、どうやら取っ掛かりにしているトピックは日本の漫画・アニメイションのようですが、メインは12歳の息子を連れて東京を訪れた著者が、次第に、今まで自分が築いてきた「日本文化の理解」がどうやら「間違っていた」と認識すること。書評で使われている引用にこんなのが有りました。「I understood that, as a foreigner, I could never know the truth (of Japanese Culture)」。
 書評者曰く、プッチーニからタランティーノ、「菊と刀」のルース・ベネディクトまで、結局は日本文化を完全に理解しているわけではなかったのかもしれない。ほんの一握りの日本人だけが、「外国人」による日本文化の解釈に満足しているに過ぎない、と。思いっきり深読みすれば、「日本人は外国人に日本文化を理解されたくない」、なんて。
 いずれにしろこの書評だけ読むと、「やっぱり、日本文化は特別だから」、と思っている人々にとっては溜飲が下がる(この文脈で使っていいのかどうか?)気分でしょう。個人的に、「マダム・バタフライ」や、ギルバート&サリヴァンのオペレッタの一つ、「The Mikado」が作曲された当時を描いた映画「トプシー・ターヴィー」への違和感はいまだに強力です、「こんなの、日本じゃない―」、と。が、どちらも、現代風にアレンジされた舞台だと、結構平気なんです。でもでも、例えばイギリス人からすれば、「日本人がイギリス文化を理解できるはずがない」、とも思っていることでしょう。
 で、そんな書評のすぐあとに、歌舞伎の特集。「一本刀土俵入り」の「おつた」が幽霊のように真っ白とか、なんだかなと思う表現がある一方で、丁寧な歌舞伎の歴史や、ソロモン・ブラザーズを辞めて歌舞伎座の通訳・翻訳に携わる女性へのインタヴュー、中村福助さんのインタヴューなど、知らなかったことが沢山。「一本刀土俵入り」のきちんとした筋、今回初めて知りました。外に出て、初めて知る自国の文化、というのも面白いですね。

http://www.caldey-island.co.uk/
 長くなってしまったので手短に。ウェールズの小さな島に、Cistercian修道会、というのが有るそうです。何でも、夜7時から朝7時までは「沈黙」していなければいけないそうです(僕には不可能です)。何度か存続の危機があったものの、現在は14人の修道士が居て、観光に収入を頼っていると。そんな彼らの生活を支えてきた一組の夫婦を、解雇したんだけど、世間から隔絶された「ナイーヴ」な修道士は、雇用者を解雇するに当ってのルールがあるなんてことを知らず、結局は多額の損害賠償金を払うことになり、またもや存続の危機にあるそうです。

チャリティと銀行

2005.01.07
親愛なる皆さん

 おはようございます。この冬のロンドン、曇りの日もありますが、天気が良くて。冬の雨がないのは良いです。

 今日、1月6日のニュースで、12月26日に起きたインド洋の地震・津波災害で被災した地域・人々へのイギリス国民からの寄付の総額が、1億ポンド(約200億円)を突破したそうです。日ごろ、イギリス人はネガティヴ・シンキングとか言っていますが、こんなときの彼らの実行力には頭が下がります。OxfamやSaveTheChildrenなどのスポークスマンの発言を聞いていると、チャリティって別に上段に構えなければならない訳ではなく、一人一人が、できることを如何に継続していけるかどうか、ということなんだな、と。
 が、一昨日の新聞で見たニュースは、こんなときまで利潤を追求する・しなければならない銀行へのなんだかな、という思いが。クリスマスから新年にかけて、チャリティ団体が寄付を集める為に使った銀行・クレジット会社が、小切手やクレジットカードの決済に通常の手数料を課金して、60万ポンド(約1200万円)もの利益をあげていたと。各団体、およびメディアから名指しで非難された会社は全額を寄付すると明言したそうですが。
 先日のメールで、インド洋のどこかの島のアメリカ軍基地はどうなったのか、との疑問にヨーロッパ在住の元同僚が知らせてくれました。島の名前は、「ディエゴガルシア」で、本国からの知らせで被害は少なかったんだそうです。何故、他の国々に知らせなかったのか?

 今回、日本語の「Tsunami」をラジオのニュースで、新聞記事で見かけない日はありません。全く無意味な感傷とは判っているんですが、なんか日本語が今回の悲劇の象徴のように使われていると、ちょいと複雑です。そんな気分で居たら、昨日のThe Guardian紙の付属紙「G2」に、別の日本語が大きく特集されていました。それは、「KUMON」。日本同様、小学生の基礎学力の低下が問題になっているイギリスでは、子供を公文の教室に通わせる家庭が増えているそうです。教育現場からは、学校で教えるカリキュラムに直結していないから無意味、との声があるそうですが、規則正しい生活をさせるのにも役立っているので親からの期待は大きいようです。
 
 で、同じく「G2」に有った別の記事、実はこれが書きたかったこと。以前から、マントやケープを買いたいと書き散らし、エジプトにいったときは現地のだらっとした服を購入、噂で聞いたマドリッドにあるマント専門店に行くのが夢と思っていたところ、他にもマント(もしくはローブ)を購入できる国があるのを知りました。
 それは、イラン、特にQomという街だそうです。ハタミ大統領が好んできている優雅なローブは、Labbaadeh、僧職についている方が着るもっと質素なものをQabbaというそうです。で、ハタミ大統領は、常にイラン男性ファッションの最先端(本人も自認しているらしいです)だそうで、彼が季節ごとに新調するローブはいつも話題になり、一月くらい経つとそこここでハタミ大統領が着ていたのと同じデザイン・素材のローブを見かけるんだそうです。
 イラン、一生行くことはない国だと思っていましたが、ハタミ大統領御用達のテーラーがあるこの街には行ってみたいかな。

 先日書いたプッチーニのオペラのタイトルは、「西部の娘」でした。訂正いたします。

 3日までイギリスが休みだったので、昨日くらいからクリスマスカード・年賀状が届き始めました。ありがとうございます。前の住所に頂いたのも友人が保管してくれていますので。

 来週からはまたカレッジが始まるので、静かになると思います。
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西部の女

2005.01.04
書きたいモードに入ってしまったので。

 タイトル、プッチーニのオペラではありません。日曜日のテレグラフの付録雑誌にアメリカに関する面白い記事がありました。タイトルは「The weird world of Miss Rodeo USA」。毎年12月に開催されるロデオクィーンのコンテストについてです。
 Miss Rodeo USAになるべく、全米26州から州を代表する女性が集まり、6日間に渡るコンテストを勝ち抜くそうです。アメリカの全ての西部の州と、ほぼ全ての南部の州から代表が集まるそうです。Miss Rodeo USAに求められる一番大切なことは、「西部の伝統を守り抜く」こと。これがどれだけ大切なことなのか、僕には全く理解できません。カリフォルニアやワシントン州からこれに参加するのが、個人的にとても不思議です。
 で、今回の参加者のうち、10人の顔写真が掲載されていたんですが、これが。全ての人が、同じ整形外科で、全く同じプラスティックの土台を顔に埋め込んだと思えるくらい、笑い皺の角度・長さ、にっと笑った唇の広がり、見開ききった目の大きさまで同じに見えます。それと参加者の年齢は19歳から24歳までと決まっているらしいですが、信じられません。ファンデイションが厚すぎると思います。更に、当然といえば当然ですが、全員がカウボーイハットを。会期中は、寝るとき以外絶対にカウボーイハットを脱いではいけないそうで、昼間はクリーム色、夜は黒と決まっているそうです。参加している女性によれば、「Miss Rodeo USAになるのは、Miss USAになるより大変だし、なった後も大変。でも、それだけRewarding」なんだそうです。選ばれると、年間少なくとも150のロデオ大会(そんなにあるんだ)のオープニングセレモニーに参加し、他にも各地(東部も含む)のイヴェントに引っ張りだこだそう。
 選ばれた後に結婚・妊娠すると、即刻タイトルは剥奪、恋人は「一緒に住んでいなければ」認められるそうです。そこまで人生をかける魅力があるんでしょうけど、やっぱり不思議。

 でも、イギリス人だって、エキセントリック、という点にかけては負けていません。今回、久しぶりにテレヴィをみる機会があったので、気になっていたイギリス人気質を誇張したオムニバス番組を漸くみることが出来ました。タイトルは、「Little Britain」。当たり外れの幅が大きいんですが、これが本当に、イギリス人の変な気質がてんこもりです。特に、前から思っていたんですが、イギリス人は概して女装したがる・裸になりたがる、というのを確信しました。女装したがる、というのは2003年度の現代美術のターナー・プライズの受賞者は、40代妻子あり、でも正装は膝上丈のスカートにリボンがいい例だし、裸になる、というのは映画にもなった「カレンダー・ガール」や「フル・モンティ」でうかがい知れます。そうそう、女装といえば、エリザベス女王のゴールデン・ジュビリーでのコンサートの進行役の一人だった男性コメディアンふんする「Dame Edna」。僕はすっかりこのタイトルを信じていて、友人に「イギリスって、女装するコメディアンにまでDameのタイトル(勲
章)を授与するんだから、凄い国だよね」、と言って大笑いされたことがあります。この方、DameでもなければSirでもないそうで。

 最後に。昨年(2004年)の11月だったか、イギリスのスーパーマーケットについてのある調査結果が出ていました。どのスーパーが一番、消費者の健康に気を使っているか、というものです。塩分の多い食品をどれだけおいていないか・きちんと表示しているか、オーガニック食品の比率はどれくらいかなど。トップは高級スーパーのWaitrose、最下位は庶民の味方Morrisons。言い換えれば、健康に善い食品を購入できるのは富裕層のみ、貧困層は健康に悪い食品しか購入できない、と。勝者が全て、というのがこの国の現状でしょうか?!


テレヴィを見ない生活しているので、「リトル・ブリテン」が有名なコメディ番組とは、この時点では知らなかった。

新年の挨拶代わりに

2005.01.03
親愛なる皆さん

 新年、明けましておめでとうございます。関東地方の年末の雪、たいしたことなかったようで、良かったです。

 普段は余り長くないイギリスの年末休暇、この冬はクリスマスとボクシング・デイが週末だったのと、元日が土曜日ということで、日本同様、今日1月3日までお休み。報道には酔っ払い関連のニュースがたくさんと思っていましたが、インド洋で起きた災害のためかどうか、結構静かな休みになったようです。この災害でイギリス社会におけるチャリティ活動の伝統、というかいざとなったらその動きの素早いことに感心しました。先週水曜日、29日にチャリティ団体がメディアで募金を訴えた所、一昨日の夜までに60万ポンドが集まり、勢いが鈍ったとはいえ今でも総額は増えているそうです。一日も早く、被災した方々に食料や水が届くことを。個人的には、ここ数日、何人もの知合いから、「津波って何だ?」、との質問が相次いでいます。それと、一つ非常に関心があること。ホーム・オフィスで働く友人と電話でこの災害のことを話した際、彼曰く、「スリ・ランカの近くに、全島がアメリカ軍によって使われている島がある。そこだって被害があっただろうに、何の報道もない。不思議だよね」、とのこと。本当に不思議。

 昨日、2日からロンドンの地下鉄・バスの料金がまた値上がりしました。とても複雑なシステムらしく、窓口で働く皆さんですら、理解するのが大変だそうですが、ゾーンの組み合わせによっては最高12パーセントもの値上がり。これでまだストが続くようなら、ロンドンの皆さんは、愚痴を言うだけでなく行動で示さないと。
 今朝、BBCのラジオを聞いていて唖然とした、もしくはイギリスでしか起こらないであろうニュース。主に工場労働者が所属する組合が、年末休暇明け初日の職場が寒くて健康を害するからストを起こす、と経営者側を脅している、と。これが20世紀半ばのニュースならまだしも、イギリスって、先進国だし、今は21世紀。何度もかいていますが、労働組合一般にはシンパシーをもっていますが、イギリスの労働組合は、おかしい。そこまで働きたくないなら辞めろ、と。

 こんなことをかくと、ますます皆さんがロンドンに来たくなくなるかもしれませんが、カルチャー・ライフは、結構2005年は面白い一年になると思います。日曜日の各新聞の文化面には、今年イギリス全土で催されるオペラ、バレエ、展覧会などの情報が出ていました。個人的には、オペラとバレエ。ロイヤル・バレエは6月まで「アシュトン生誕100年」のプログラムが続き、そのあと日本・韓国・シンガポールにツアーに出ます。イギリスからもロイヤル・バレエのファンが、ロイヤル・オペラ・ハウスが主催する日本ツアーに参加するようですが、その費用の凄いこと。ツアー参加費のほかに、最低5000ポンド(約100万円)の寄付が必要だそうです。それはさておき、ロンドン中心部の東側にあるサドラーズ・ウェルズ劇場では、日本でも大人気のマシュー・ボーンの作品の上演が相次ぐ他に、ブルノンヴィルの(恐らく)生誕200年を記念してデンマーク国立バレエが6月に、さらにパリ・オペラ座バレエが9月に「ル・パルク」という作品を持って「ロンドン」に来る、と。オペラは、2006年が、モーツァルトの生誕250年にあたり、ロイヤル・オペラが久しぶりに「フィガロの結婚」をやる上に、バルトリとが出るはずだし、大好きなドイツ人ソプラノのドロテア・レシュマンも出る(本人に聞きました)し。更に、夏にはキーロフオペラ・バレエが来ると。

 とりあえず、今週は、来週のプレゼン2つと、20日に掲載予定らしい「陶磁器」の2回目の記事の締め切りと格闘中です。

 善い人ぶるつもりはありませんが、昨年から続いている戦争・災害が収束に向かう一年であって欲しいです。日本はスギ花粉が多いそうですね。皆さん、どうかお元気で。今年もよろしくお願いします。


ニュース・ダイジェストで「陶磁器」の特集記事を3回書いたんだった。何も知らないくせにさ。
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