LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2005年10月の記事一覧

今日の新聞から

2005.10.31
親愛なる皆さん

おはようございます。今日から時差が9時間に戻りました。

http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/0385339976/qid=1130710536/sr=1-2/ref=sr_1_0_2/026-7358818-3440439
このタイトルを新聞で見つけたとき、冗談かと思いましたが、ありました。日本女性は「太らないし、歳をとらない」んだそうです。

http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2005/10/30/nchas130.xml
火曜日から、カミラさんはチャールズと一緒にアメリカ巡業。常に完璧な装いを保つ為に、4人の専門家を招集したそうです。アメリカでも、亡くなったダイアナさんの人気は絶大だそうで、カミラさんも必死なんでしょうね。ところで、よく見かけるダイアナさんがジョン・トラボルタと踊っている写真、1984年のもだそうで。ダイアナさん、生きていたら今いくつなのかな、と。

デンマーク皇太子夫妻に、男の子赤ちゃんが生まれたそう。これが雅子さんに新たなプレッシャーになるとも思えないし、愛子ちゃんと同じ次の次の世代では、ヨーロッパは、ノルウェー、オランダ、確かベルギーも女王だったはず。
メアリー皇太子妃、産後数日に撮影されたオフィシャル・ポートレイとでも、華麗な雰囲気は変わらず。HELLO!マガジンの該当ページは速攻でファイルしました。
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ヨーロッパ王室の話題

2005.10.23
どうも、エッセイの締め切り、11月15日までは長いメールを書くまいと思っていたんですが、プレゼンテイションの準備が終わった反動で、一つだけ。

 先日、とうとう「世界一」高額になるロンドン地下鉄の駅で毎朝無料で配られている「メトロ」で見つけた話題。

 全然知らなかったんですが、旧ユーゴスラヴィアの解体後、セルビアの王室のメンバーが、60年の追放から祖国に戻っているそうです。王室には、現在、お嫁さんを探している若きプリンスが3人も居るそうで、ウェブでかなり詳しく自己紹介しています。
http://www.royalfamily.org/index_eng.html
 セルビアの現状を知りませんが、このような話題が出るということは、曲がりなりにも安定してきているのかなと思います。

 今タームのエッセイ、それと修行先がいまだに見つからない焦燥感から、結構ストレスフルな毎日を送っていますが、元気にしています。
 ここ数週間のうちにメールを送ってくださった皆さん、そんなわけで、まともに返事が出せなくて、本当にすいません。ロンドンの友人たちには、「秋の冬眠期間だから」、と宣言してあります。

 では。来週末には、こちらは冬時間に戻ります。

さよおなら、パヴァロッティ

2005.10.13
こんにちは、ロンドンは昨日の午後から久々に本格的な雨。このまま一気に冬になってしまいそうで。

昨日、10月12日に、「20世紀」を代表するテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティが70歳の誕生日を迎えたそうです。それを祝ってか、超辛口で知られる、もしくは僕がそう思っているだけかもしれませんが、The Daily Telegraph紙のアート・オペラ批評家のルパート・クリスティアンセンが、以下の記事を寄せていました。

http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2005/10/12/btpav12.xml&sSheet=/arts/2005/10/12/ixtop.html

 見出しを読んでいただければ判ると思いますが、来年まで「引退ツアー」を続けるつもりのパヴァロッティに早く辞めろ、と。
 だったら、60年代、70年代のパヴァロッティの素晴らしさを知っている貴方だって、引退したら、とルパートさんには言いたいですが、面白いです。オペラ歌手の旬の時期なんて、その人の才能、自分の能力を見極める自分に対しての冷酷さなど、色々な要素があって他人があれこれいえることではないと思う反面、人生についても考えてしまいます。

 ウェブではでていませんので、新聞に掲載されていたテノール歌手のランキング。
 「20世紀のトップ・テノール歌手」:Enrico Caruso, Beniamino Gigli, Tito Schipa, Jon Vickers, Lauritz Melchior, Placido Domingo, Luchiano Pavorotti, Jussi Bjoerling, Aureliano Pertile, Giacomo Lauri-Volpi。殆ど知りません。

「既に過去になりつつある歌手」:アラーニャ、クーラ、アルヴァレス、リチートラ。

「これから、これからも」:フローレス、ヴィラソン、カレイヤ、フィラノティ。

「チャンピオン」:ドミンゴ。

ある批評家の意見ですから異論はたくさんあるでしょう。

 昨日は、夕刊紙のイヴニング・スタンダード紙では、「天子の歌声」を誇ったシャーロット・チャーチの将来を危惧する記事も。酒、煙草、セックスに溺れた彼女を誰か救ってあげて、ってな記事でした。メニューインの例を引き合いに出して、早熟の天才の行く末を心配する感じです。
 芸術って、難しいですね。

 お茶の時間の息抜きになれば。

ベートーヴェンのオペラ

2005.10.12
大学院2年目の厳しさが、自分の予想をはるかに超えている事に気付いたので、現実逃避のメールです。

 先週、フラットから徒歩10分の所にある(幸せ)バービカン・ホールで、指揮者、チャールズ・マッケラスの80歳誕生日祝いの一環として催されたベートーヴェンの唯一のオペラ、「フィデリオ」を聞いてきました。コンサート形式です。
 近所にある割りには最近バービカンにいっていなかったので、飲食関連の施設の改修がすっかり終わっていたのを知りませんでした。ロンドンのメジャーなホールは、最近飲食スペースのクォリティが格段に向上しています。その際たる例はロイヤル・オペラ・ハウスですが(最近では、アフタヌーン・ティーも)、バービカンもかなり良くなっていました。

 「フィデリオ」はずっと聞きたいと思っていたオペラ。漸くなまで聞けた演奏は素晴らしいものでした。この夜の主役は来月80歳の誕生日をロイヤル・オペラ・ハウスのオケピットで迎えるマッケラスでした。が、主役の一人、レオノーラを歌ったアメリカ人ソプラノ、Christine Brewerさんが素晴らしく、オペラを聞く醍醐味を味わいました。次回は是非、きちんとした舞台で見たいものです。現代的な演出なんかいらない、古色蒼然、且つシンプルなセットで。それと、曲全体を貫くポジティヴな雰囲気は、第9に替わって年末に演奏されれば日本人のメンタリティにあうのではないかと。

 ここからが本題。ドイツ語で歌われるオペラのわりに、ドイツ語のネイティヴ・スピーカーは一人もいませんでした。で、ブリューワーさん、歌、特に第1幕のアリアはとてもよかったんですが、一つ気になってしまった点が。台詞の場面があります。単語が全てドイツ語なのは一聴瞭然にもかかわらず、そこで彼女が喋るドイツ語が、ドイツ語に聞こえない。何が言いたいかというと、ドイツ語なんですが、発音も響きも米語。ドイツ語を話せなくなって15年くらい経ちますから、100%の自信を持って断言は出来ませんが、あの発音はないんじゃないかな、と。日本人に言われては、彼女も立つ瀬がないとも思いますけど。

 思い出したのが、先月ロイヤルで観たドニゼッティの「ドン・セバスティアン」。フランス語で歌われるオペラでしたが、フランス語を母国語とする歌手の方はひとりもいませんでした。フランス語は僕の能力を超えた所にありますが、回りにフランス語使いが結構居るので、それなりに発音を聞き分ける自信はあります。ブルガリア出身のヴェッセリーナ・カサロヴァ、ロンドン出身のサイモン・キンリーサイドを始め、主要な役を歌った皆さんのフランス語は、僕にはフランス語に聞こえました。が、新聞各紙のレヴューでは、「だれそれのフランス語はなっていない」なんて指摘がかなりあったんです。日本人とは別の次元で外国語習得に全く熱心でないイギリス人にそんなこと言われては、歌手の皆さんは心外だったろうな、と。

 更に脈絡なく。先週、シーズンが始まったロイヤル・バレエ。開幕を飾ったのは、生誕200年のブルノンヴィルの代表作「ラ・シルフィード」と、異色のホラー・バレエ「ザ・レッスン」。ロンドンで知り合った日本人のご夫妻が偶然近くに座られていたので幕間に話していたとき、「今夜は、イギリス人ダンサーは踊っているんですか?」、と。キャスト表を確かめるまでもなく、主要な役には一人もイギリス人ダンサーはいませんでした。「ラ・シルフィード」の主要5役は、ルーマニア、ウクライナ、スペイン、南アフリカ、そしてデンマーク出身のダンサー。「ザ・レッスン」は登場人物は3人のみですが、デンマーク、スペイン、そしてブラジル出身。多国籍化しているロイヤル・バレエについて何らネガティヴな気分はないです。これが現実だし、皆さん素晴らしいダンサーであることには変わりないし。

 「文化」のアイデンティティを明確にする為に使われてきた「自国」、「外国」の概念が21世紀に入って希薄になっているのかな、と。

興奮冷め遣らず

2005.10.06
親愛なる皆さん

 こんにちは。日本も秋が深まりつつあるようですね。ロンドンの公園は、落ち葉が美しい時期になりました。

 先日皆さんに送りつけた「ギエムとマリファント」のサドラーズの公演、当然ですが、最終日にも行ってきました。素晴らしかったです。
 4演目全てを通して感じたのは、ライティングの妙。ラッセル・マリファントは、マイケル・ハルズという照明担当の方と長く仕事をしているそうです。振付家が何を観客に見せたいのか、ライティング・スペシャリストがどのように自分の動きを照らし出してくれるのか、もしくは隠してくれるのかを、双方が理解しているようで、統一感の取れた舞台でした。初日を観たときは、ワーク・ショップからそのまま会場に直行して疲れていたので、全ての踊りが黄昏時の残照の中で踊られているようでした。特にマリファントのソロ「Shift」とデュオの「Push」。日本人風に言えば幽玄のようでした。
 それが二日目と最終日は、まぁ気分もよかったからでしょうけど、特にギエムが踊った「Solo」と「Two」は朝焼けの空の下で踊られているような、何かの「始まり」を見ているような印象を受けました。
 余りモダンバレエやコンテンポラリーの観ていないんですが、他に印象に残ったの点はどの演目も、ダンサーの姿が暗転の中に沈んでいくような、でもなんかすっきりと終わる所がよかったです。踊りが続いている中で舞台の照明が落ちるのがあまり好きではないので、「ここで終わり」という潔さがよかったです。あばたもえくぼ、と言われても反論できません。
 フリー・トークでギエムが笑いながら「ラッセルは常に振付を変えるから緊張感があるのよ」といっていたとおり、少しづつ変化をしているようでした。インターヴァル中に、日本人の知り合いの方とは興奮を分かち合えたし、カナダ系フランス人の友人とその友人の方とは、「ギエムは女性らしくなったよね」と盛り上がりました。女性から観てギエムがフェミニンになった、と言うくらいだから彼女の「マノン」や「ジュリエット」と比較しても面白いのではないかと思います。日本に戻ってどのように変化しているかを観てみたいけど、既に完売らしいし。最終日はカーテン・コールも一際盛大でした。
 出口に向かっていたとき、サドラーズ・ウェルズ劇場芸術監督のスポルディングさんを見かけたので近寄って「土曜日は、素晴らしい機会をくれてありがとうございました」と言ったら、一瞬「誰だこいつ?」というような表情をしたような。が、そこはプロ「ああ君か、どういたしまして。あの質問はよかったよ(お世辞)。で、今日も観にきたの?」。ギエムが好きだとか、サドラーズの会員になっておいてよかったとか、チャコットのウェブ・マガジンにフリーランスで書いている、と言ったら「今日が終わってほっとしたよ。ところで、その記事、僕宛てにも送ってくれないかな」、とのこと。送ることは良いんですけど、確かサドラーズには日本人スタッフはいなかったような。
 今晩のロイヤル・バレエ開幕の「ラ・シルフィード」と「レッスン」に記憶が上書きされる前にと思って。

 ついでといっては何ですが、昨シーズン後半のロイヤル・オペラの演目。ロッシーニの「イタリアのトルコ人」。ロッシーニの傑作ではありませんし、目玉のバルトリが歌う場面もそう多くないんですが、バルトリのコケティシュッな魅力を楽しめるものでした。彼女自身も楽しんでいた様です。衣装替えは少なくとも7回はありました。
 それと、モーツァルトが10代のときに作曲した「ミトリダテ」。第2幕最後に歌われた王様の愛人と王様の長男によって歌われるデュオ、凄く官能的でした。あんな曲を10代でかけるとは。
 で、リング・サイクル3番目の「ジークフリート」の評判も余り芳しくないですが、ドミンゴとマイヤーに惹かれて観にいった「ヴァルキューレ」。この二人が舞台にいるとき、まるで「オペラ」の魂が人間の姿をして舞台で歌っているようでした。こちらでは、ドミンゴが最近リリースした「トリスタンとイゾルデ」のCDが話題です。ドミンゴはこのオペラを舞台では歌っていないそうですが、これをマイヤーと歌うなら。ちなみに、先日とどいたロイヤル・オペラ・ハウスの会員向雑誌の特別インタヴューで、「2010年までは引退しないつもり」とのことでした。

 来週、15日に発行されるhttp://www.classic-japan.com/に、短い原稿が載ります。発行前なので内容は書きませんが、CDショップなどにおいてあるらしいので、お手にとって見ていただければ嬉しいです。原稿料5万円くらいのお仕事がたくさん来る日が来ますように。


「ロッシーニの傑作ではありませんし」、と決め付けないように、とオペラの師匠からお小言を受けました。

バレエ人生のピーク

2005.10.03
不完全ながらも、10メートル離れていたとしても、初めてシルヴィ・ギエムと話せました。感無量。

 ファンモード炸裂しまくりの文章をチャコットに書くわけには行かないでしょうから、ここで。30日から、現在のフラットから徒歩10分の所にあるサドラーズ・ウェルズ劇場で、シルヴィ・ギエムと、彼女が今一番惚れ込んでいる振付家、ラッセル・マリファントとのコラボレイションが上演されています。たった4日間のみ。
 最初は、世界初演の「Solo」と名づけられたギエムのソロ。これを含めて上演されたパフォーマンスは全てマリファント振付です。哀愁を帯びたフラメンコ・ギターにのせて、軽やかに舞うギエム。いつものとおり、360度自在に繰り出される手足の動きは鋭いし、今でも軽々と耳元まで上がる脚。なのにライトが照らし出す数メートルの範囲を円を描くように舞う姿からは、初めて、ギエムからたおやかな印象をもちました。差別的な意味でなく、ギエムのダンサーとしてのアイデンティティと女性としての姿が一致した感じでした。後半は音楽にカスタネットのリズムが加わり、自分がどこに向かって進んでいるのかを知っている風が、颯爽と舞台を吹きぬけた感じのダンスでした。って、日本語になっていますかね?
 2番目はマリファントのソロの「Shift」。ダンサーとしてのマリファントの技量がどんなものかは知りませんし、現在彼が目指しているであろうダンスが自分のフェイヴァリットになるとは思いません。が、この演目、ロンドンにいたからこそ観ることが可能だったであろう、大変面白いパフォーマンスでした。
 舞台の真中よりやや後ろよりに、屏風のような大きなついたてが。そこにゆったりとマリファントが出てきて、チェロが奏でているような静かな曲に乗せてゆっくりと動き出すと、彼の立ち位置、前方後方、舞台右手左手によって、ついたてに映る彼の影法師が現われては消え、マリファントの動きとともに大きくなり等身大になり、というもの。影法師の数も時に一つ、時に3つ、更に位置によって微妙に映る角度が違ったりと。ライティングが素晴らしく、観ているうちに、影法師ではなくて、本当の人間が踊っているようにすら見えてきました。また、マリファント自身、どう動けば影法師が影法師として映らないかを理解しているようで。なんか難しく書こうとすると、書けない、そんな感じです。自分の影法師が出来るのかが何故だかどうしても理解できなかった子供の頃、怖いような、でもいつも誰かと一緒に遊んでいたような懐かしさを覚えてしまいました。劇場にいた多勢の観客もマリファントのソロなんて見たことない方ばかりだったと思いますが、拍手なりやまずでした。
 3番目は再びギエムのソロで「Two」。これは前回、バレエ・ボーイズとの共演のときにも披露されましたが、何でそんなに動けるの、って言うくらいギエムは身体、特に腕を動かし、残像が踊っているような感じです。シルヴィ・ギエムというダンサーは、進化し続けるダンサーなんだな、と。
 で、最後も世界初演、ギエムとマリファントによるデュオ「Push」。なんと言うか、凄い振付を踊っているはずなのに、舞台上の空気は凄い静かなんです。ギエムがマリファントの肩によじ登ったり、マリファントがギエムの背中にのしかかったり。そうかと思うと、マリファントの現在の振り付けの要素の一つ、格闘技のカポエイラの鋭い蹴りの動きや、また倒立あとに、純粋な古典バレエのパドドゥがはさみこまれたり。なんかこんな静かな振付なら自分でも出来そうじゃん、と思う反面、絶対に出来ないことは明らかなほどのテンションが舞台にはありました。
 いつも思うことですけど、「シルヴィ・ギエムは、もうロイヤル・バレエを必要としない所に向かっているんだな」、と悲しく思えたことは事実。一方で、「まだ、彼女は変わり続ける」という嬉しさも。

 で、二日目の土曜日にどうしても行きたかったのは、パフォーマンスのあとに、ギエムとマリファントによるトークがあったから。終演後、一目散に前方の客席に移動。まずは、司会をした、サドラーズのスポルディング芸術監督の問い「どうしてマリファントとコラボレイションをしたかったのか?」に対して、「彼は変わりつづけるから」、と。続けて「I like to be afraid」、と。ギエムらしいなと思いつつ、質問したいなと煩悶している自分。
今回のようなコンテンポラリー・ダンスでも、朝身体をほぐすのは、必ずバレエのバーから始めるとか、もうすぐロイヤルで始まるアシュトンの「マルグリットとアルマン」やマクミランの「マノン」はこの夜の演目とは全く「違う」踊りだからこそ、自分の踊りに影響を及ぼすことはないとか。一列目にいた、観客の「古典バレエダンサーとして云々」の質問には、「私は古典バレエのダンサーなのかしら?白鳥を踊ると人は私をコンテンポラリー・ダンサーと呼ぶし、モダンを踊ると古典バレエのダンサーと呼ばれるのよ」と笑っていました。
 で、司会のスポルディングさんが、「次が最後」といった瞬間、「こっち向け」と念じながら手を上げたら、「じゃ、君」と。ありがとうスポルディングさん。
 「Following that question, what would you like to categorise tonight's performances, such as contemporary dance or French ballet?」、と質問しました。一応ギエム一人に向けたつもりだったんですが、まずはマリファントが「それはいつも僕にとってstrugglingだ」といい終わるやいなやギエムは「It's dance! This is dance!」、と明快な言葉。会場からは大きな拍手。会話になっていないけど、いい。どこまでも、追っかけたいです。
 今週、自業自得の凄まじいスケジュールなんですが、なんとしてもくぐり抜けて、「マルグリット」を観るまで生き抜けていけそうです。

 長々と。

イギリス民主主義政治の終焉

2005.10.01
親愛なる皆さん

こんにちは、2005年も後三ヶ月、それともまだ残り三ヶ月。

昨日まで、ロンドンから列車で2時間くらいのど田舎で、カウンセリングのワーク・ショップに参加していました。広大なマナーハウスの敷地内で、休憩時間内に芝生にねっころがったり、畑のど真中を歩き回ったり、更に、食事の準備をしなくていいのが嬉しかったです。

そんなことはさておき、インターネットに接続できない環境だったので、毎朝の新聞が外界との接点。
今週は、イギリス南部のブライトンで、労働党の党大会が開催されていました。そこで起きたのが、外相のジャック・ストローが演説しているとき、82歳になる党員が一言やじを飛ばしたんだそうです。即座に、屈強な警備員が数人、彼を押さえ込み有無を言わさず会場の外に追い出したそう。
翌日の各新聞には、「イギリスのフリー・スピーチの精神はどこに行ったんだ?」、なんて感じの見出しが踊っていました。反響は大きかったんでしょう、翌日にはその方は会場に戻ったそうですが、党員歴50年を超える彼曰く「トニー・ブレアは、最も酷い党首だ!」と切り捨てていました。
僕には日本も同じに思えてしまいます。この二つの国はどこに行ってしまうのか?

http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2005/09/24/wwide24.xml
 これは、ワーク・ショップ参加前に見つけた記事。ぜひ。こういう記事をイギリス人が書いたことが嬉しいです。
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