LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2006年01月の記事一覧

チャールズ皇太子は不誠実だと

2006.01.31
親愛なる皆さん

 おはようございます。日本でも報道されているとおもいますが、西・中央ヨーロッパの寒さが本格的になって来ました。ロンドンは氷点下までは下がりませんが、最低と最高気温がほぼ同じくらいなので、外出していると、一日中冷蔵庫の中に閉じ込められているような気がします。

 昨日のThe Sunday Telegraphの社会面のトップは、チャールズ皇太子が、20年もの間使ってきたサヴィル・ロウの老舗紳士服店をそでにして、ピカデリー・サーカスからほど近い、Jermyn Street にある、高級既成紳士服店に鞍替えした、と。
 チャールズさんが顧客だったサヴィル・ロウの店では、「Bespoke」の名で知られる、その人の身体に完璧にあわせたその人の為のスーツで、平均80万円。最近使っている店は、それでも50万円。値段からすれば、一般庶民には何ら関係ない話かもしれませんけど、僕はこういう所に、チャールズ皇太子の不誠実な面を見る感じがします。
 王室の存在意義については、ヨーロッパでもいろいろな話を聞きます。イギリスでは、王室人気に翳りがでてきたのは最近の話ではないです。そんな中でも、エリザベス女王の立ち居振舞いや、生活を見ていると、庶民の暮らしとはかけ離れているとはいえ、人々が築き上げてきた文化とともに女王はいる、と言う気がします。
 が、チャールズや彼の子供を見ていると、自国の文化への尊敬の念を全く感じません。別に、イギリスの文化の全てが素晴らしいとは思いませんが、王室のメンバーだからこそ、だけが守っていける文化も有ると思うんです。イギリスから「Bespoke」のスーツが無くなったら、この国の魅力がかなり減ってしまうように感じます。
 こんなことを書くと、歳取ったと思われるかもしれません。政治に関しては、今でも社会主義的資本主義社会が理想だと思っていますが、暮らしに関しては、随分保守的になってきているな、と感じるとことがあります。
 現在、イギリスは、世界でも一、二を争うくらい急速に、多文化社会になりつつあるとおもいます。価値観の変革期の真っ只中にいる感じがします。だから、そんな変化が、自分達の文化をないがしろにしていると感じているであろう、もとからいる、特に中高年の高学歴の人々の不満は、少し判る気がします。僕は、そんな人たちとは同じではないですが、社会の変化に戸惑いを感じることが多々あります。
 例えば、最近、ブレア首相は急に、「お互いが尊敬し合える社会を」なんて言いだしました。鼻で笑っちゃいます。尊敬できないようなことをしている人に、尊敬してよ、といわれてはいそうですか、とは行きません。ちなみに、ブレアの長男は、親のコネでアメリカの法律事務所で研修を始めたそうです。いつから政治は、世襲になってしまったんでしょうね。
 僕は、祖父母、両親に「人と会ったらきちんと挨拶しなさい」、と教え込まれました。その延長で、今でもバスに乗ると運転手に「Hello」とか「Good Morning」といいます。だけど特に最近は、なんだこいつ、というかんじで逆に睨まれる事が多くなりました。日本人だからなのか、と思いつつ偶に「なんか間違ったことしたのかな」、と悩んだり。止めませんけどね。ただ、自分の価値観、行動基準が受け入れられなくなっているのかな、と思うことが増えてきました。

 辛気くさくなりましたので、これは、今朝のニュースから。美術に携わる方は震え上がる記事だとおもいます。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/cambridgeshire/4662424.stm

 それと、最近見つけた、1960年代に出版された絵本の復刻版。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-us&field-author=Sasek%2C%20M./503-3503452-8321557
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/search-handle-form/ref=sr_sp_go_as/202-1441608-3794200
 馴染みの書店で偶然見つけたんですが、楽しいです。全然古臭くないし、プレゼントにもぴったりです。絵が、トリスだったかな、昔のウィスキーのCMで使われていた鼻が異様にでかいキャラクターに似ている感じもします。不思議なのは、イギリスでの価格が日本よりも倍以上も高い。その書店では、入荷するそばから売切れてしまうそうです。残念ながら、日本や東京を扱った絵本は無いようです。

 長々と。でも、最近特に、「継続は力なり」と思うので。
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210億円が当ったら

2006.01.28
今夜のユーロ・ロッタリーの1等賞金は210億円(1億500万ポンド)!夢の利息生活が実現するか?

 ご存知無い方のために。イギリス、オーストリア、ベルギー、アイルランド、ポルトガル、フランス、スイス、ルクセンブルク、スペインで購入できる宝くじです。これの1等賞金が、昨年の11月からずっと持ち越されて、今夜の1等賞金は210億円。
 何でも、この賞金を独り占めして、エリザベス女王御用達の銀行に預けると、一日の利息が12,300ポンド、年間の利息は税引き前で450万ポンド(これだけで9億円)。当ったらどうしよう、と思った時点でもう当らないでしょうけど、当ったら、自分がカウンセラーとして修行できる自分の為だけのカウンセリング・センターを開設したいです。
 当然ながら、宝くじの売れ行きは凄まじく、昨日は、1時間ごとに200万枚の宝くじが売れたそうです。一枚、300円です。統計だと、雷に打たれる確率は300万分の1だけど、今夜の宝くじに当る確率は7600万分の一だそうです。でも今日は、当るんじゃないかな、と。昨年の7月にも、持越しされて賞金が154億円に達したとき、アイルランドの主婦が当てて大騒ぎでした。210億円をイギリス国内で手にすると、自動的に、毎年The Times紙が発表するイギリス金持ちランキングの458位になるそうです。同じランクには、もとプラックサバスのヴォーカル、現Bクラスセレブのオジー・オズボーンがいるそうです。
 庶民の夢って、こんなもんでしょうね。

 昨日は、デンマーク皇太子妃夫妻のお子さんの洗礼式のことを書きましたが、今日は、スペイン。デンマークと違って、家族・親族を中心にこじんまりとしたものだそうです。が、式が執り行われた、サルスエラ宮殿の部屋の豪華さと言ったら。そこかしこにとても高価そうなタペストリーや、古い絵画がふんだんに。
 ソフィア女王、レティシア皇太子妃他女性の皆さんは、シンプルな衣装ですが、レティシアさんとエレナ王女(スペイン王室の長女)は絶対にシャネルのツィード・ジャケットです。今回、初めてレオノールちゃんが目を開いている写真が有りました。右の鼻の穴が赤くなっていたのは心配ですが、可愛い。ヨーロッパ王室御用達のベビー・シッターになりたい病が復活しそうです。
 デンマーク王室、オランダ王室の洗礼式のときも感じましたが、雰囲気は一般の皆さんと変わらないのでは、というくらいアット・ホーム。写真で印象深かったのは、矢張りソフィア女王。既に大きい他の孫たちが、洗礼式に使われる聖水を入れる金色の器(日本風に言えばたらいでしょうか)を叩いたりしている時に、おばあちゃんの顔になって、「静かにしなきゃ駄目よ」といわんばかりに口に人差し指をあてて、孫達をにらみつけている写真。ソフィア女王とお茶できるなら、スペイン語勉強するだろうな。そういえば、イギリス王室のメンバー、殆どどこの国の洗礼式も出ていないです。嫌われているのかな。
 本家Hello!マガジンは、訳わからないイギリスのセレブもどきばかりで、最近ゴージャス感が余り感じられないので、iHOLA!マガジンを定期購読しようか検討中です。ヨーロッパ王室好きにはたまりません。

 宝くじあたったら、ちゃんと報告しますので。

周りを見る余裕

2006.01.27
 おはようございます。ヴェネツィア在住の友人によれば、手紙やメールを、時候の言葉で始めるのはイタリア人にはとても奇異に映るらしいです。で、ロンドンは漸く本格的な冬がきた感じです。来週辺りには、スノー・ドロップスも咲き始めるかな、と。

 久しぶりに、勉強のことなどを。研修先が見つかり、「やったー、これでカウンセラーになれる」、とはしゃぎすぎたのかもしれません。今週は、そのつけが回ってきた感じで、月曜から水曜にかけては壁にぶち当たりまくりでした。今更ですが、「人を助ける」ことの難しさを噛み締める毎日です。
 それと、研修先で経験する、他のカウンセリング・コースから来ているトレイニー・カウンセラーから受けるライヴァル意識の熾烈さに、ちょっとまだ慣れない、というのもあります。例えば。まだ、クライアントに会う段階ではありませんが、スーパーヴァイザーからの指示で、僕がクライアントに会える時間に空いている部屋を押さえておきなさい、と。で、きちんとセンターのルールにのっとって2こま、部屋を押さえておきました。昨日、個人セラピーからの帰り、携帯がなり、センターからでした。何かな、と思ったら他の見習いカウンセラーからでした。

 「貴方が、水曜日のこの時間に部屋を取ってあるのを確かめなくて、新しいクライアントと会うことになったんだけど。貴方、本当にこの時間じゃなきゃ駄目なの?貴方、まだいつクライアントが現れるかわからないなら、私に譲ってよ。私は、このクライアントが必要なのよ」、と。
 はいそうですか、と反論せずに引き下がるような日本人ではもうないので、「僕がこの時間を押さえた手順は、間違っていない。今更こんなことを言われる理由がわからない」。
 「あ、貴方を責めているわけじゃないのよ。センターが間違えたのよ。でも、この時間、ギヴ・アップしてくれないかしら?」
 「貴方同様、僕もクライアントが必要だし、部屋が必要。譲る気はないです」。

 カウンセラーになるって、きれい事ばかりじゃないな、大変なんだな、と改めて思う冬です。

 閑話休題。写真を楽しみにしていた、デンマーク皇太子夫妻のお子さんの洗礼式の模様を、今日発売のHello!マガジンにて。デンマーク王室のしきたりらしいですが、洗礼式まで赤ちゃんの名前は公表されないんだそうです。名前は、Christian。真冬の洗礼式だから、デンマーク王室メンバーや他のヨーロッパ王室の皆さんの衣装にそれほど期待していたわけではないですが、やっぱりメアリーさん、美しい。最近では、ダイアナ妃でなく、グレース・ケリーに例えられることが増えつつあるんだそうです。それと、最近気になりだしたのが、ベルギーのマティルド皇太子妃のファッション・センス。オランダのマキシマ妃のセンスが「動」の華やかさなら、マティルドさんのは「静」の美しさ。

 「忙しい」、と言い訳するのをどこかで楽しんでいたので、ここしばらくはゴシップにうつつを抜かすことすらしていませんでした。

 日本は大寒を迎え、まだまだ寒さが続くとおもいます。皆さん、体調を崩されませんように。

ロンドンに来て一番忙しい冬

2006.01.20
親愛なる皆さん

 おはようございます。冬至を過ぎて日照時間が延びているにもかかわらず、ここ何日もまともに太陽を感じることがないロンドンです。

 長いメールを書きたいと思いつつ、新聞を毎日買っているにもかかわらず、今、世の中で何事が進んでいるのかよくわからない毎日を過ごしています。先週から、新人見習カウンセラーとして、火曜日の夜にカウンセリング・センターに通っています。「もう、患者(クライアント)には会っているの?」との質問を頂きましたが、まだです。最低でも、参加し始めて4週間くらいは、既に研修をはじめているほかの見習いカウンセラーの経験を聞いて、見聞を深める、と。
 事務の方の話では、クライアントのウェイティング・リストはかなりのあるとのことですが、クライアントにも選ぶ権利はあるわけで。女性じゃなきゃ駄目とか、白人じゃないと駄目だとか。それと、センターがロンドン中心部からかなり遠いので、クライアントが希望する時間は夕方から夜にかけての時間帯に集中しているんだそうです。僕は水曜日の午後しかできないので、何とか、水曜日の午後でも平気なクライアントが速く現れないかと、切実な想いを抱える毎日です。
 スーパーヴァイザーと会うのが火曜日になってしまったため、火曜日は、一週間のうちでもっとも忙しく、さらに最も長い一日になりました。午前8時にフラットを出て大学院に。午後5時にカウンセリング・コースが終了すると、一目散にセンターに。この道のりが約1時間。午後8時ちょいにミーティングが終わってフラットにたどり着くのがだいたい9時過ぎ。まだこの変化に体も頭もなれていないため、披露困憊にもかかわらず眠れません。
 大学院のほうも、矢張り2年目ということで、質、量ともに昨年の比ではなくなってきた感じです。ご参考までに、今週の火曜日のアカデミックなトピックは、サイコシスとスキゾフレニア。経験が乏しいので、理解に至るまでの時間とエネルギーが途方もなく。更に、午後5時までにワークショップの中で議論が交わされたのは、 人種差別にカルチャー・ショックと落ち着きどころが見つからない集団の「怒り」。それと自立と依存。 コントロール・フリーク、再び人種差別、続いてセクシャリティ(なんか、日本語の「性癖」だと意味がつながらない感じです)、男女差別、年齢差別、白人と非白人。
 追い討ちは、2月21日に提出しなければならないエッセイ。資料を読み始めたんですが、エディプス・コンプレックスは、僕にとって異文化の極みです。ただ、日本語で書くより、英語で書くほうが気分的には楽な感じがします。
 こんな状況で、火曜日に万全の体調を維持する為に、当然と思われるかもしれませんが、月曜日、さらに火曜日のエンタメは自粛。6月のギエムの公演の初日を、それと吉田都さんの「ジゼル」(これはエッセイの締め切りに影響が出るため)を泣く泣くキャンセルしました。
 ロンドンで一番気に入っている星占いによると、今年、射手座のストラテジーは、「Empty Your Diary」とのこと。既に実感しているこのごろです。

 閑話休題。日本でも公開されたとおもいますが、イギリスでも先週「メモリー・オブ・ゲイシャ」が公開されました。評判は散々。でも、公開前は、この映画の影響か、かなり日本文化の紹介がされていました。特に面白かったのは、確かThe Independent紙だったか、東北地方を詳細に紹介していたこと。普通の日本の姿が紹介されるのは、結構嬉しくおもいます。

 ライヴドアの崩壊のいきさつは皆さんのほうが詳しいとおもいます。今朝のThe Guardian紙では大きく、「堀江って、誰だ?」、ってな感じで特集が組まれていました。額に汗して働くって、日本人の美徳だと思っているんですけど。

バレエのことばかりではないです

2006.01.11
親愛なる皆さん

 先週末、前学期の課題エッセイの結果が戻ってきました。70点をとるつもりで書いたんですが、結果は55点。現在のコースで勉強をはじめて以来、60点以上を取ったことがないです。冷静に考えれば、大学院2年目は、1年目よりも採点基準が厳しくなっているので、受かっただけでも幸運です。
 今回のトピックは、「Psychodynamic Counselling」の本道からはちょっと外れているので、皆さんにもとっつきやすいだろうし。何より、バレエの批評は副業、本業の勉強だってきちんとやっています、ということをアピールしたく。

 心理学を勉強しているときは、自分を示す言葉、つまり「I, my, me」は絶対に入れてはいけない、と叩き込まれました。が、サイコダイナミック・カウンセリングでは、自分のことをこれでもかと示すのが必須です。一応、女王様のお膝元で勉強しているので、Janglish version of Queen's Englishのつもりです。スペリングは、アメリカンではありません、念のため。元会社で働いていた頃のことを、かなり捻じ曲げて書いたところも有りますが、どうせ誰も調べないからいいだろう、と。

 結構長いし、仕事が本格的に始まった皆さんには読む時間がないかもしれません。が、ちょっとでも感想をいただけると、今学期のエッセイ、「エディプス・コンプレックス」についてのエッセイを書く動機が燃え上がるとおもいます。エディプス・コンプレックスは、できることなら避けたかったんですが。

 日本の大雪は、イギリスでも報道されています。東京近郊の方はそれほど影響を受けてはいらっしゃらないとおもいますが、皆さん、どうかご自愛のほどを。冬はまだ長そうですから。

身近なことから感じる今のイギリス人像

2006.01.05
親愛なる皆さん

 明けましておめでとうございます。日本は寒いようですね。ロンドンも、もしかすると明日、5日は雪かもしれないそうです。

 昨日、3日のThe Independent紙のトップ記事は、イギリスの個人負債の総額について。毎年繰り返される、「クリスマスは金を使うことに意義がある」といわんばかりの狂騒が過ぎれば、負債総額は、11億3千万ポンド、2兆円くらいですかね。何でこんな国の通貨が円より強いのか、今もって理解できません。

 年末年始、友人や新しく出会った人々と話していて、全く正反対の二つのイギリス人像が浮かんできました。

 一つ目。僕だけの、超私的な偏った見方かもしれません。僕は、あるイギリス人の皆さんは、最終的に自分達が怠けて過ごせる段階に至るまでの努力は決して怠らない民族だと、最近思っています。直近の例だと、大晦日の地下鉄のスト。労働者の安全性を向上させる、なんてご大層なことを掲げた割りに、労働組合のトップは、インタヴューで「あなた方は、現代のスクルージといわれているようだけど」の問いに、「そのつもりだ」、とのうのうと。さらにこのろくでなしは、ストを煽っておいて、当の大晦日は、エジプトでパーティー三昧。僕のイギリスの労働運動へのシンパシーは、金輪際蘇らないでしょう。
 話を元に戻すと。中のよい友人が、クリスマスを暖かい所で過ごそうと、北アフリカ沿岸のある所に行きました。宿は、そこに移住したイギリス人が経営しているB&B。天気が悪かったのは、その経営者のミスではないです。でも、石造りの宿で、寒さに震える宿泊者になんの暖房も出さない神経。諦めた友人が旅行日程を切り上げて宿を離れる朝は、見送りにも出てこなかったそうです。
 近年、多くのイギリス人が、フランス・スペインを中心に至る所に移住しています。恐らく大多数の皆さんは、移住した地域に溶け込もうとしているとおもいます。が、一般的に評判は大変悪いです。例えば、ピーター・メイルの本の影響で南仏にはたくさんイギリス人が住んでいます。何をしているかというと、移り住んだ地域のイギリス化。新聞は言うに及ばず、紅茶から何から全てイギリスと同じもの。
 ここからが、友人の話とつながるんですが、移り住んで快適な南仏イギリス・コミュニティを作ったは良いが、お金も欲しいな。そうだ、部屋が空いているし、B&B「でも」。
 彼らは、残念ながらホスピタリティがなんであるかを理解していません。とりあえず、南仏でイギリス人が経営しているB&Bは、止めた方がいいかもしれないです。

 二つ目。海外に行ったイギリス人がとんでもないことをしでかしている間に、国内にいる皆さんの苦悩は深まるばかり。最近知り合った歳上(といっても60歳前後)の知り合いの皆さんの話を聞いていると。
 「海外からイギリスに移住してくる連中が、僕たちの親や先祖が築き上げてきたリソースを食い物にしているのは我慢できない」とか。「何で僕達が我慢を強いられなければならないんだ」とか。これらの発言、僕個人としては、人種差別とは受け取っていません。むしろ、チャリティ大国として知られるイギリス国内で、こんな発言を聞くことに驚きました。
 これらの言葉の裏側にあるのは、自分はずっとこの国で生まれ育って、この国が好きなのに、なんで自分達のことがないがしろにされるんだ、と。簡単にいってしまえば、プチ・アイデンティティ・クライシスとでもいえるかもしれません。過去と現在と未来がつながらない焦りかな、と。
 こういった焦り、何も中年世代だけではないです。参加している、HIV感染者の支援機関、Terrence Higgins Trustでも似たようなことが。10年位前、このグループを頼ってくる人々のマジョリティは、白人男性・女性だったそうです。が、最近は、大多数が、アフリカ諸国出身のヘテロセクシャルの若い女性と中年男性。この変化によって引き起こされる精神的な軋轢に耐えられず、長年活動を支えてきた経験豊かなヴォランティアが何人も辞めているんだそうです。トラストは、最近こういった文化と社会の変化に対応できるような勉強会を設けて人材流出ストップに励んでいます。

 自国の文化が海外に流出している一方で、国内では長年築いて生きた生活が、もの凄い速度で変わってきている。そんな状況に、イギリス人は悩んでいるのかな、とイギリスに住む外国人は思ってしまいました。

 年賀状、E-カードを送ってくださった皆さん、ありがとうございます。最近は、長いメールへの返信を頂いても、返事を出すのが遅くて頂くメールの数もめっきり減ってしまいました。今年は、頂いたメールには、時間がかかっても返事を出しますので。本年も、よろしくお付き合いください。
 それと、ブルガリア系ジュウイッシュの友人が、「ことおうしゅう」についての英文の記事を探しています。最初、彼の家族が何を僕に頼んでいるんだかまったく理解できませんでしたが、そんなお相撲さんがいらっしゃるそうで。全然、知りませんでした。ご存知の方、ウェブを教えていただけると嬉しいです。

 今年こそ、勉強の苦悩が減りますように。
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