LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2006年05月の記事一覧

勉強とか、英語とか

2006.05.02
親愛なる皆さん

 おはようございます。日本はゴールデン・ウィークの真っ最中。ロンドンは、今日は数少ない祝日です。でも寒い。

 カウンセリングの勉強は、今年の2月以降、色々な事がたくさんおきて、へこたれそうになることもしばしばありました。その都度こちらの友人達やクラス・メイトにサポートしてもらって、何とか2年目の最終学期にたどり着いた感じです。
 最終学期のアカデミックなレクチャーは臨床にそったトピックばかりで、「自殺」、「過食症と拒食症」、「薬物とアルコール中毒」、「トラウマ」、「虐待」、「人種差別」と「身体障害者へのカウンセリング」となっています。どれもこれもたった1回の講義だけではすべてを理解するのは不可能なことばかりですが、実際のカウンセリングの難しさ、複雑さを感じます。この中で、「人種差別」と「トラウマ」についてプレゼンすることになっています。人種差別に関しては、外国人としてイギリスに暮らす限りいつも考えていきたいものなので率先し選んだんですが、トラウマに関しては、例えば中東やアフリカ諸国で身体的・精神拷問を受けてイギリスに逃れてきた人々へのカウンセリングはどういったものか、ということをやることになってしまいました。これは、ヴォランティア活動を通して見聞してきたことの補強になると思っていたんですが、テキストを読むのも辛いです。でも、こういった臨床に関するものを読んでいると、フロイトから始まったサイコダイナミック・カウンセリングんも、変化しているんだな、ということ実感します。
 
 見習いカウンセラーの道も、残念ながら試練が続いています。3月はじめに最初のクライアントを持ったんですが、4週間しか続きませんでした。本人が「これ以上必要ない」、といった趣旨の手紙を送ってきただけですので、本当の理由は判りません。あれこれ考えると、自分を追い詰めてしまいます。勉強が足りなかったのか、カウンセラーに向いていないのか、それともやっぱり英語によるコミュニケイションに問題があるんだろうか等々。先週あったスーパー・ヴィジョン・ミーティングで、英語力の不安をもらしときスーパー・ヴァイザーからこういわれました。「確かに貴方は外国人だし、その不安は理解できる。でも、外国人であり、英語が母国語でないことはアドヴァンテイジにもなることを忘れないように」、とのことでした。
 
 で、英語なんですが、こういった問題がずっと起きているので、あえて友人達が結構グサッと来る、でもネイティヴだからこそ出切る助言を。ある友人は、「君の英語は確かに知り合った頃よりずっと良くなっている。でも、特に早口で喋ろうとすると、響きがもの凄く薄いんだ。君が日本語を喋るとき、君の言葉にはもっと香りや多次元の広がりがあるはずだ。英語もそう。速く喋ると、言葉のもつ香りが消えてしまっているようだ」、と。
 クライアントからの手紙のことを考えていた日、十数年ぶりに転んでしまいました。その翌日にあった友人のそのことを話すと即座に、「Please tell me, {Koji fell over} at least in three different ways」。数秒間、何を質問されているのか判りませんでした。が、要するに、話されるコンテクストの位置を考えながらアクセントをどこに置くか、抑揚をどうつけるかで、たった3語からなる「Koji fell over」も4つも5つも別の意味合いを示すことができると。この質問の意味を理解したとき、昔読んだ、アガサ・クリスティーの「予告殺人」という作品を思い出しました。物語の後半で、三人目の被害者が殺されるちょっと前、彼女が遠ざかっていく友人に投げかけた言葉が重要な手がかりになります。ミス・マープルが、「彼女はどの言葉にストレスをおいたのか?」という質問をしている場面。日本語の翻訳では、ちっとも事の重大さが理解できませんでした。が、この友人の質問で、漸く「そうだったのか」、と。友人の質問は、大学入試の問題よりずっと難しかったです。でも、有益でした。
 
 エリザベス女王の誕生日とか、自慢満載のフランス旅行とか、書きたい事はたくさんあるんですが。

 寒暖の差で、体調を崩されませんように。
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