LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2007年05月の記事一覧

ロンドンで迷わないために

2007.05.30
ロンドンの地下鉄やバスなどの公共交通機関を統括する「Transport for London」のウェブで、日本語によるサポート機能が追加されているのを見つけた。

http://journeyplanner.tfl.gov.uk/user/XSLT_TRIP_REQUEST2?language=en

 この「Journey Planner」の言語機能に日本語がある。もしかしたらずっと前に追加されたのかもしれないけど。ロンドンのどこに行きたいのかを明確にしておかないとあまり役に立たない、というのが僕個人の感想。でも、ないよりましだし、情報は頻繁にアップデイトされているので、使い方を知っておくと便利かもしれない。
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レヴュー on Fidelio

2007.05.30
先週の日曜日、5月27日に初日を迎えたロイヤル・オペラの「フィデリオ」のレヴュー。いつも思うけど、オペラ評論家なんて、絶対に信じない。

http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2007/05/29/btfidelio129.xml

http://music.guardian.co.uk/classical/timashley/story/0,,2090110,00.html

http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/stage/opera/article1851631.ece

http://arts.independent.co.uk/music/reviews/article2591722.ece

http://www.classicalsource.com/db_control/db_concert_review.php?id=4538

 インディペンデントとThe Guardianのポイントはけっこう頷ける。一方で、タイムズ、とりわけテレグラフは納得できない。
 5番目のは友人が教えてくれた、オンラインのレヴュー。これこそ読みたかったもの。自分が受け入れたくない意見にそっぽを向く、というのはよくないけど、テレグラフは最初から「誉めない」という意思が明らか。

http://arts.independent.co.uk/music/features/article2579330.ece
 おまけ。インディペンデントに掲載された、フロレスタンを演じたWottrich のインタヴュー。

 ブログって、楽だ。あとで自分で振り返るのに本当に便利。

Fw:ドイツ語の美しい響き1:Thomas Quasthoff

2007.05.29
恩師のありがたみが身にしみます。実際の指導教授は、勿論イギリス文化、特にバースの権威で、こちらは既に退官して教壇に立つことはないものの、ふらふらと落ち着かない指導学生の行く末を案じられているようで。
 心もとないドイツの知識を補足してくれるのは、中欧の民間伝承の権威のS教授です。

Sent: Monday, May 28, 2007 8:44 PM
Subject: Re: ドイツ語の美しい響き1:Thomas Quasthoff

これ、全く存じませんでした。なにせ音楽の知識は皆無に等しいもんですから。

ただね、荒唐無稽には違いないのですけど、この手のモティーフは西欧にあるのです。

「グライヒェン伯爵エルンスト Ernst, Graf von Gleichen (ルートヴィヒ Ludwig とするものもありますが)の伝説」は十六世紀に完全なものになっていましたが、十字軍の騎士が聖地で囚われ、奴隷として務めるうち、君主(サルタン)の息女に恋され、故郷の妻が亡くなった、と(間違いの)情報を信じ、これと逃避行。しかし、ヨーロッパに安着して、貞節な妻が息災であることを知った伯爵は、教皇に懇願、二重の婚姻の許可を得ます。

これをもととして数多い作品がさまざまな分野で作られました。

でも、もう一つ、(いや、まったく無学な話ですが)、この『麗しのマゲローネ』はドイツの民衆本 Volksbuecher (「十六~十八世紀に印刷されて、行商人の手で売られたとのこと。まさに日本の「御伽草子」ですな。でも十八世紀の啓蒙主義的知識人には軽蔑された、とのこと)の一つです。ぼくはこいつの筋を知らないんです。ロマン派(ロマン派は民衆本の価値を回復)のティークがこれを物語に仕立てた、とは事典で読みましたが。「グライヒェン伯爵」のことを知ってるのに、我ながら妙な話。これから調べます。げに、知らぬことの多いことよ。(あったりまえですがね)。
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パーティー@ロイヤル・オペラ・ハウス

2007.05.29
もうすっかり過去の話ですが、3月12日にロイヤル・オペラ・ハウスでの再演の初日を迎えた「The Tempest」。ご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、寄付総額の0.25%にもかかわらず、終演後のパーティーに、との招待。出演歌手と並んでディナーか、と思っていました。

 オペラは、良かったです。それしか記憶にないです。もうひとつ記憶に残っているのは、このオペラを作曲したトマス・アデスが黒のT-シャツ姿で指揮したこと。そうそう、隣にいた方、古色蒼然としたオペラを期待されていたようで、第1幕で帰ってしまったようでした。

 ロイヤル・オペラ・ハウスから来たメールによると、開演前にクラッシュ・ルームでウェルカム・ドリンクがありますから、とのこと。アルコールに弱いので、普段はオペラ、バレエとも開演前には飲みません。が、この日はどちらかというと、オペラを楽しむ以上に、パーティーへの好奇心が勝っていました。ということで、白を一杯。これが美味しかったです。それと、用意されていたスナックも、昨年の11月の資金集めのレクチャーのときよりもずっと美味しく。ウェルカム・ドリンクの場に集まったのは10人くらいでした。周りの人と話してみると、どうやら半分くらいはオペラの制作に関わる寄付をしたのは初めてとのこと。

 第1幕が始まる前に言われたのは、「インターヴァルには、地下のTrustee Dining Roomに来てくださいね」、と。地下に続く階段があることは知っていましたが、なんだか降りてはいけない、秘密の部屋でもあるのかと思っていたので(本気)、今回初めて下りました。そこには、廊下をはさんで左右に、特別な目的の為に使われる部屋がありました。係りの人に聞いたところでは、プライヴェイト・ダイニング・ルームとして人気があるとのことでした。
 僕達に供されたのは、2種類:1)濃厚なトマト・ソースに絡めたニョッキ、2)子羊肉のグリルとサラダのミックス。どちらも小さなボールに入っていて、立食形式。それとこれでもかというくらいのワイン。もう、ニョッキが殊のほか美味しくて、その夜は食べに行ったようのものですから、遠慮せずに3杯頂きました。それと、赤を一杯。

 終演後は、クラッシュ・ルームです。どんな料理が待っているんだろう、と思っていたら、期待の仕方を間違っていました。やっぱり、いつもの、最低でも40万を払わなくてはならないようなガラ・ディナーではないわけですし。続々とたくさんの人が集まってきます。どうやら、今回の再演に携わった裏方の人まで含めての、「再演、初日が上手くいってよかったね」パーティーでした。ワインのグラスを確保するのも一苦労。そんな中、やっぱり人だかりができるのは、作曲者のトマス・アデス、主演のサイモン・キンリーサイドの周り。僕は、そのサイモンさんの奥方で、ロイヤル・バレエのプリンシパル・ダンサーのセナイダ・ヤナウスキーが絶対に現れるだろうと期待していました。そして、予想通り、ヤナウスキー、更に、リカルド・セルヴェラとラウラ・モレイラというインタヴューを申し込みつづけていたダンサーまで。人を掻き分け、何とか彼らの元にたどり着き、自己紹介し、プレスにインタヴューを申し込んだことを知らせました。彼らもインタヴューには乗り気のようでしたが、プレスからはなんの連絡もなし。今は、既に諦め半分です。

 ところで、このパーティーの直後、ロイヤル・オペラ・ハウスに関する面白い記事をイヴニング・スタンダード紙で読みました。ロイヤル・オペラ・ハウスはバッキンガム宮殿に手紙を送ったそうです。その内容は、「今後ロイヤル・ボックスを(ほぼ)無条件に使える王室メンバーは、エリザベス女王、チャールズ皇太子、The Lady Sarah Chattoのみ。他の王室メンバーがロイヤル・ボックスを使いたい時は、一般の観客同様、チケットを購入してもらいます」、というもの。
 これは、何故かと言うと、主に接待用にロイヤル・ボックスを始めボックス席の需要が高まっていると。資金を集めたいロイヤル側としては、ロイヤル・オペラ・ハウスのパトロンである上記の3人以外にみすみす使わせるるわけには行かない、という理由があるそうです。特に今年の秋は、リング・サイクルやドニゼッティの「愛の妙薬」などの超人気演目が続き、既にロイヤル・ボックスや、前述のTrustee Dining Roomの予約は日によっては既に一杯。仮にエリザベス女王が突然来ることになったら、そのときは予約した人には申し訳ないけど明渡してもらうだろうけど、過去には女王に譲ることに難色を示した人もいたそうです。

 この報道を読んだ時は、ウィリアム王子とケイト・ミドルトン嬢の破局は誰も予想していなかったこと。次のような状況を思い浮かべて、一人でうけていました。

 ウィリアム:「おばあ様(もしくは、おやじー)、お願いがあるんだけどな。ケイトがさー、ロイヤル・オペラでトスカを観たいって言い出したんだよ。僕は全然興味ないけど、ケイトがどうしてもって言うからさ。でもさ、ほら、今はおばあ様と一緒じゃないと、チケットを買わなきゃならないじゃん。ケイトの機嫌は取っておきたいけど、払いたくないしー。二人分で400ポンドだなんて冗談じゃないよ、全く。頼むからさー、一緒に行ってくれないかなー」、なんて。
ちなみに、ウィリアムがこんな雑な言葉遣いをするかどうかは、僕の想像の範囲です。

ドイツ語の美しい響き2:フィデリオ

2007.05.29
今の大家さん(スペイン女性、精神科医)の旦那は、ドイツ人の心臓外科医。 彼らとお茶した時に、「学生の頃、ドイツ語を勉強していたんだよ」、と言ったら今はどうなのか、と突っ込まれました。「実は、英米文化専攻か、ドイツ文化専攻かで悩んだんだけど。ドイツ語、今でも好きなんだ。でも、ドイツ料理が美味しそうじゃなかったから諦めた(S教授、これが真相です)」、と。旦那曰く、「今までドイツ語を諦めた人には何度もあったけど、料理を理由にした人は君が初めてだぞ」。
 で、昨日、ロイヤル・オペラにベートーヴェンが作曲した唯一のオペラ「フィデリオ」の初日を観に行く前に、ロンドン在住の日本人の友人に同じことを話したところ、「その時は、イギリス料理が不味いって事、知らなかったんですか?」。知らなかったし、考えたことも無かったです。うーん、20年前のあの日、イギリスの料理の不味さを知っていたら、どんな選択をしていたんだろう。まぁ、人生なんてそんなもんでしょう。

 などという与太話は脇において、「フィデリオ」。
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s261/s261.html
 粗筋等はこのウェブを参考にしていただいて。皮肉なことに、この新国のプロダクションでフロレスタンを歌ったトーマス・モーザーは、コンサート形式とはいえ、初めて「フィデリオ」をなまで聴いた時に同じ役でした。彼のドイツ語、最悪でした。ドイツ語喋れもしないくせに、と思われても仕方ないですが、彼はひどかったです。がっかりしました。

 そんなこんなで、いつかきちんとした舞台で、且つきちんとしたドイツ語で歌われるものを観たいと思っていたところ、ロイヤル・オペラは今シーズン、ニュー・ヨークのメトロポリタン歌劇場の2000年の演出を借りてきました。更に、主役のフィデリオ/レオノールをフィンランド人ソプラノ歌手のカリタ・マッティラが歌うというのも大きな魅力。期待は大きかったですが、僕の期待を大きく上回る出来の舞台でした。

 僕のオペラの師匠を始め、これを純粋なオペラとしては括らない方もかなり居るようです。でも、いつまでたってもオペラ初心者の僕にとっては、かなり好きなものです。まず、ベートーヴェンが創り上げた旋律、物語の普遍的な意味での勧善懲悪、そしてドイツ語に聞こえるドイツ語で歌われるなら、と。それと、このオペラと似たような世界観を持つものが自分の好みに合っているというのもあります。例えば、ハイドンの「Seasons」。

 悪いことから書いてしまうと。オケがひどかったです、特に序曲。指揮はロイヤル・オペラの音楽監督の、アントニオ・パッパーノで、普段彼が指揮するときは良いできなのですが、特に金管はもう、そうとっかえすべきでしょう。後半はよくなりましたが。CDで聞いて知ってはいましたが、コーラスにもいい曲があります。特に第1幕で、囚人達が歌うもの。舞台に出てきた男性コーラスの中に、上半身をはだけているのが3人くらいいました。そのうちの一人が、両乳首と臍にピアス。更に結婚指輪。僕にとって、オペラもバレエもファンタジー。例えコーラスの一員と言えども、舞台に彼、彼女の日常を持ち込んで欲しくないんです。それと、オペラの最後、ソロ、コーラス全員が膝まづいて両目を手で覆う、という演出は安易なものと感じました。

 主役のマッティラさん、大満足。第1幕では、もう一人のソプラノ(Ailish Tynan、アイルランド出身)との重唱では抑え気味のように聞こえましたが、場が進むにつれ舞台からオペラ・ハウスを満たすような彼女の歌声。いわゆる「個性的」に美しい方で、でも見た目も充分に美しいです。例え口が大きくても、あの歌声をなまで聞ける喜び。
 旦那のフロレスタンを歌ったEndrik Wottrich(エントリーク・ヴォットリッヒ、かな)はただ一人のドイツ人。もうちょっと声の水平感が広かったら、という不満はあったものの、モーザーと比べたら。ロッコを演じたEric Halfvarson、ドン・ピザーロを歌ったTerje Stensvold(ノルゥエー人、ノルウェー人の友人の発音を忠実になぞると、ティァリーア・スティーンスヴォールト、でも自信なし)等も芸達者で見事な舞台でした。第1幕後半、ドン・ピザーロがロッコの頭をテーブルにたたきつける場面でロッコの額が割れたのは演出かと思いましたが、アクシデントだったようです。

 疲れていたし、もしかすると「号泣する準備は出来ていた(By 江國香織)」という気もしますが、第2幕、レオノールとフロレスタンが再会を果たし、マッティラさんが大きな口をあけて熱唱するたびに涙腺がじわじわと。先に書いた演出のしらけた場面ではすぐに引っ込みましたが、生きることを祝うような最後には不覚にも涙が。僕だけかなと不安だったんですが、カーテンが降りると、そこかしこで鼻をかむ音や、ハンカチを目に当てている方がたくさんいました。そしてなにより、歌手の皆さんのドイツ語、ドイツ語に聞こえました。

 もう一つ。

ドイツ語の美しい響き1:Thomas Quasthoff

2007.05.29
親愛なる皆さん

 こんにちは。祝日の少ないイギリスではとても貴重な連休なのに、寒いです。ロンドンの予想最高気温は10度。

 いつだか思い出せないんですが、ドイツに、重度の身体障害があるオペラ歌手が居る、というのをどこかのウェブで読んで以来、気になっていたのが、トーマス・クヴァストホフ。ロンドンのウィグモア・ホールの今シーズンのスケジュールが発表になったとき、漸く彼の名前と顔が一致して、観てみたいなと思っていました。理由はいくつかあるんですが、深く突っ込まれると説明が厄介なので省略します。

http://www.wigmore-hall.org.uk/

 直前でも購入できるかと思っていたんですが、ボックス・オフィス曰く、発売と同時に完売したそう。そうなると、どんな歌唱なのか興味が深まり、公演1日前にリターン・チケットをゲット。先週5月25日に観てきました。ついでながら、ウィグモア・ホールに行くのはほぼ2年ぶりくらいでした。

 事前にクヴァストホフのウェブで彼の写真を見ておきました。が、彼が舞台に現れた時は、正直な所、やっぱり吃驚しました。あの体躯で声が出るんだろうか、でも、完売になるくらいだからそれなりの歌唱は披露するんだろうな等々。プログラムは2部構成で、前半は、シューマンがハイネの詩に曲をつけた「Liederlreis Op. 24」。後半は、ブラームスの「Die schoene Magelone(シェーネのoには本来ウムラウトがつきますが、僕のコンピューターではつけられませんのでoeとしました) Op. 33」。詩は、同じタイトルでルートヴィヒ・ティーク(Ludwig Tieck)によるもの。

 シューマンは取り立てて特別な印象は受けませんでした。ドイツのリートはこういうものだ、との印象のまま。ただ、歌唱に関しては、最後まで心の底でくすぶっていた僕の色眼鏡は、木っ端微塵に砕け散るほど、正当、且つ美しく力強いものでした。当然ですけど、ドイツ語の美しいこと。
 舞台のクヴァストホフ、中心に置かれた台の上に置かれた椅子の上に座って歌う、というもの。ちょっとみ、危なげにも見えるんですが、体全体でピアノから流れる旋律に乗り、歌うことが楽しそうでした。歌うことの喜びを聴衆とわかちあえる人がここにも居る、という印象を強く受けました。

 インターヴァルをはさんでの後半。椅子に座ったクヴァストホフが徐に、まぁ当然でしょうけど、英語で話し始めました。綺麗な英語でした。「もしかしたらこのようなことを言うのは適切ではないかもしれないけど、これから歌うブラームスの曲は大変美しいものです。できれば、曲と曲の間に咳をするのを止めて欲しいです」、といった趣旨でした。深刻な感じではありませんでしたね。言われてみれば、前半は、曲が終わるたびに小さなウィグモア・ホールのそこかしこで咳の音がこだましていましたから。
 「なんだか、えらそう」と思ったのも束の間、曲が始まると、その旋律の多彩さ、美しさ。そして、曲が変わるたびに、その旋律が変わるにもかかわらず、歌のクォリティを下げるどころか、ずんずんと上げていくクヴァストホフ。
 はっきり言って、詩の内容は荒唐無稽もいいとこ。ぺーターという騎士が、トーナメントで優勝し、ナポリの王の娘、マゲローネと結ばれる。が、二人は森ではぐれてしまい、マゲローネは森で深い眠りに落ち、ペーターは海に流れされムーア人に助けられるも、サルタンに売られる。それから2年、サルタンの娘がペーターを愛するようになり、彼女は二人でサルタンの許を離れるよう希望する。ペーターは何とか一人で逃げ出し、森に戻るとマゲローネはずっと彼のことを待ちつづけていた。そして二人は永遠に結ばれる。

 詩の内容なんか、ぶっちゃけた話、僕にはどうでも良かったです。まず、ブラームスの曲の多彩さ、美しさに圧倒され。全体は17曲からなるものですが、1曲として同じ旋律はありませんでした。そしてその17曲を、1時間強に渡って歌い上げるクヴァストホフ。ドイツ語の音、好きなんだ、と言うことを実感しました。
 最後のTreue Liebe dauert lange (True love abides) をクヴァストホフが歌い終わって2秒間、ホールには静寂が下り、会場に居たすべての人が余韻によっているようでした。そして、盛大な拍手。いいリサイタルでした。

http://www.gopera.com/quasthoff/en/

 ウィグモア・ホールから足が遠ざかったのは、一夜限りのリサイタルが多くてチケットが取りづらいことがあります。でも、こんなに印象の強いリサイタルがあるのなら、また通い始めてみるか、と。

 続きます。
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紅茶は煮出して

2007.05.28
親愛なる皆さん

 おはようございます。日本は暑いようですね。現在、5月27日午後9時40分。外は大雨、窓を開けば息が白いロンドンです。

 先日送った紅茶などについて書き散らしたものに貰った返事の一つです。返事に書いてあるbuilder's teaは全てのイギリス人が好きなわけではないと思います。が、この、とことんまで煮出してからたっぷりのミルクを入れたのが、特に朝は必要なんです。紅茶が濃くなる前にミルクを入れると、それ以上紅茶が濃くならない、と僕は感覚として感じていたんですが、正しかったようです。

 数少ない連休なのに、春の連休はいつも雨。イギリスですから仕方ないんでしょうけど、もう少し、人々に幸福をもたらす国になって欲しいな、と思うこのごろです。

Sent: Monday, May 21, 2007 9:54 PM
Subject: Re: From Koji: I agree with Mr Blair about a cup of tea

Hi Koji -
Thanks for this. As enjoyable - and, it must be said, strange (from MY point of view) - as ever!!

I'm with you on tea - I like what we call builder's tea! Really brown and well stewed, tea bag left in a good long while, squeezed like hell - and, yes, the milk put in AFTER the bag has been squeezed a fair bit. The addition of milk actually chemically limits the tea's interaction with the water. Or something. I heard it on the radio once!!!!!

It's weird for me to see Aizuwakamatsu in the world news. One of my oldest English friends actually lives there - his wife is from there originally!!!

The Oyaji Gari story was news to me - but makes sense! Don't worry about me, though. I'll be fine! I'm OK at looking after myself.
You might find this interesting, by the way. I stumbled across it whilst reading up on oyaji gari:

http://www.jref.com/forum/archive/index.php/t-51.html

AS for the thank you conversation, don't worry about it. Loads of options are possible - and all are common:

Thanks / Thank you / Cheers
> S'alright / No problem / you're welcome / it's OK / no worries / my pleasure

H

On 20 May 2007, at 23:15
Dear All,

Hello, some days ago, someone encouraged me to continue this [round robin] mail. How nice!

The base of my political thought was nurtured by my parents who used to be the keen member of the Japanese communist party. Because of this, I believed that Mr Blair would always stand for ordinary people. However, needless to say, I have been hugely disappointed by him as it seems to me that he is the most conservative politician. This is my own opinion and I think that some of you may disagree with me.

Nonetheless, a few days ago, the first time for last three years, I found that Mr Blair has the same problem which I have recently been thinking about: it is difficult to get a cup of proper tea in the UK.

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/6669263.stm

Before I moved to London seven and half years ago, I could not bear black tea with milk. However, as soon as I started to live in London, I became fond of black tea with milk, especially as strong as you can make a spoon stand in a cup.
Recently, I am frustrated by tea no matter where I get in London because people working at any type of cafes do not seem to know how to make tea. For instance, when I order a cup of tea at a cafe in Marylebone area, a girl, who may be a Lithuanian, Italian, Polish, French or Japanese, puts a tea bag in a cup and pour hot water in it. Then, immediately, she pours milk in the cup of tea which has not been made strong enough. I ask her politely, [Could you please wait to put milk before you make my tea strong?]. They may not want to spend more time to do it since it is not a big business for them, but most probably, they do not understand what I ask them to do.

I think this would be caused by a fact that London and the UK have faced so many changes because, including me, there are many foreigners who might not know the elements of society and culture which the British people have created and maintained for long time.
Of course, I do never say that I am a British, I am a Japanese, foreigner, but I hope that I somehow have appreciation of the British culture, for instance, a cup of tea.

Here is another example which I think would be caused by the change here.
Recently, when I say to people, [Thank you] in different situations, 99% of replies from them would be [You're welcome]. Yes, I was taught it when I was young. However, since I came to London, I have learned that there are a couple of different phrases to [Thank you]. For instance, [not at all], [my pleasure], or [it's OK].
Nonetheless, I have recently been replied to by people, [You're welcome], which I almost always feel that it is not appropriate to use that in a situation. I guess that those people automatically reply as they were taught. No variation in communication.

Japan has also been suffering from many rapid and sometimes absolutely shocking changes in their society. Though Japan is still believed to be a safer country than the UK, there have been some terrible crimes. As you remember, a British girl was killed by a Japanese guy a few weeks ago and he has not been arrested yet. Just a few days ago, a 17yo boy killed his mother and cut off her head.
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/6656417.stm

When you visit Tokyo and when you are drunk at night, please do not be alone on street since you are highly likely to be targeted for [Oyaji gari (hunting middle-aged men)]. One of my dear friends, who was also my workmate, works with an American investment bank in Tokyo. According to her, one of her colleagues, a big Irish man is one of the recent victims of Oyaji gari and he was scarred on his face by a knife. Luckily, he could be rescued by police.

アリゲイターを食べた蛇の末路

2007.05.25
爬虫類が苦手な方にはお勧めしませんけど、木曜日、24日のBBCのウェブで見つけた、アメリカ発の非常に面白いニュースです。お目覚め用にぴったりです。ちなみにこのニュース、知り合いにメールで知らせたニュースのランキングでも堂々1位のようでした。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/4313978.stm

 イギリス・ローカルの放送局のウェブということで、良く観ていますが、けっこう面白いです。恐らく、BBCは日本のことが大好きだと確信するほど、日本のニュースもたくさんあります。

エリザベス女王は多忙

2007.05.23
月曜日、21日はチェルシー・フラワー・ショウに、そして昨日22日は、ナショナル・マリタイム博物館の最新鋭プラネタリウムのテープ・カットでグリニッジ。
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/05/23/nqueen23.xml

 若い世代の気持ちはどうか判らないけど、メディアの反応を見ていると、「エリザベス女王」への敬意が深くなってきているように感じる。
 特に、昨日のように、70年前に両親と訪れたプリンセス・エリザベスが、女王として再び同じ博物館の新たな出発を祝う姿に、イギリス人としての自分たちのアイデンティティを重ねる人は、多いだろうと想像する。

ハリー・ポッターの記念切手

2007.05.22
どうしてこういう話題は、日本での報道のほうが先なのか。

http://www.asahi.com/international/update/0522/JJT200705220001.html

http://www.royalmail.com/portal/stamps/jump1?catId=32200669&mediaId=32300674

 ハリー・ポッター、全然趣味ではないけど、切手事業は、ロイヤル・メイルの中ではまともだから期待はできるでしょう。

ニュースいろいろ

2007.05.20
 おはようございます。今朝、天気が良かったので、リージェンツ・パークに行ったら、既に薔薇が咲き誇っていました。いつもよりひとつきくらい早い感じです。薔薇の香りに包まれてほおばるおにぎりは、例え不恰好でも美味しかったです。

 書きたいことはたくさんあるんですが、どうも自分にとって背伸びしすぎかな、というものが多くて。特に、日本も同じようですけど、ロンドンの生活の変化のスピードがここに来てめまぐるしくてそのことについて考えていることをと思いつつ。ぶっちゃけた話、自分のために自分の考えを記録しておかないと、これまでのロンドンがなくなってしまうような焦燥感を抱くことすらあります。

 ということで、今朝の新聞で見つけた記事二つと、ちょっとしたロンドン観光案内を。

 まず、天皇・皇后がスウェーデン、バルト3国、そしてイギリスを訪問するのは知っていました。なので、このような記事がイギリスの新聞にでるのも当然だと思います。が、日本の皇族を取り巻く状況って、アムネスティが抗議すべきほど人権がない状況のようなきがします。
http://www.telegraph.co.uk/opinion/main.jhtml?xml=/opinion/2007/05/20/do2007.xml

 別に何かで読んだわけではないですけど、皇室のメンバーが、宮内庁が関わることの出来ない全く私的なお金を持っては居ないだろう、とは想像していました。本当にそうなんですね。気兼ねなくだれかれに電話もできないような環境では、美智子さんの顔つきが結婚した頃とは全く別人のようになってしまたのも、悲しいけど当然でしょうね。
 今週、英王室におけるカミラ夫人の居場所についての興味深い報道がありました。カミラ夫人なりの苦悩があるようです。が、彼女やエリザベス女王が置かれている環境と比べると、宮内庁がやっていることは、皇室のメンバーをガラス張りの監獄に入れているようにうつります。彼らは誰の為にこの世に生まれたのか、と。それにしても、この美智子さんの会見、日本の新聞ではどう報道されたんでしょうか?

 次も、今朝のThe Sunday Telegraphから。
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/05/20/wmafia20.xml

 イタリアで、様々な罪で服役している皆さんによる、刑務所でのレストラン。記事によると、席につくまでに何度も検査があり、携帯電話は持ち込み厳禁。にもかかわらず、予約はいっぱい。シェフ、ソムリエなどこれまでやったことに励んでいる皆さんも、お勤めが終わって社会復帰したら新しい職業で生きていきたいそうです。別に素っ晴らしい料理ではないよですが、ちょっと、試してみたいです。

 最後は、ロンドン観光情報。ロンドンを何度か訪れたことがある方でも、テムズの南、グリニッジまで行ったことがある人はそれほど多くないのではと想像します。
http://www.nmm.ac.uk/astronomyrog/index.html

 日本語ではなんと翻訳されているか知りませんが、グリニッジ・パークの麓にあるナショナル・マリタイム博物館の新しい施設として、現在のところロンドンで唯一のプラネタリウムがオープンするそうです。一般公開は5月25日、金曜日ですが、火曜日にエリザベス女王によるテープ・カットがあるようです。
 ロンドンの地下鉄路線図をどこかで見つけていただけると判ると思いますが、テムズの南の地下鉄網は不便のひとこと。例えばセントラル・ライン、サークル・ラインと名前がついていても、結局はテムズの北側だけの「セントラル」・ラインであり「サークル」・ライン。テムズの南に行っても、移動の時間がかかりすぎていくのを躊躇う人も多いと思います。例えば、午前中はグリニッジ(南東)に行って、午後は同じくテムズの南のウィンブルドン(南西)に、と希望しても移動の手段が貧弱すぎるんです。ただ、グリニッジに限れば、ロンドン中心部の東から、「ドックランド・ライト・レイルウェイ(DLR)」という交通機関があるので、けっこう行きやすいです。乗り物が好きな方には、このDLRはけっこう面白いでしょう。新しい金融街、カナリー・ワーフを突っ切り、テムズの底を潜って、グリニッジはすぐ。グリニッジ・パークの頂上からのロンドンの眺めは、また違ったロンドンを見るような感じかもしれません。ちなみにこのDLRは日本ではあまり広く知られていないようですが、ロンドンの公共交通機関の中では一番まともではないかと思います。今ではロンドン・シティ空港にも乗り入れているので、ヨーロッパ経由でロンドン入りする際、使われた方もいるかな、と。

 このような「ロンドン・ローカル」のニュース、日本では報道されないだろうな、と思いました。

モニカ・メイソン監督への公開インタヴュー

2007.05.14
王室ねたの次はバレエを読まされるのかな、と危惧された皆さん、あたりです。

 先週の金曜日、11日にロイヤル・オペラ・ハウスの地下にあるリンベリー・スタジオ・シアターで、ロイヤル・バレエのモニカ・メイソン監督の公開インタヴューに参加してきました。有料で、£12です。

 先に周辺情報から始めると、11日は、ロイヤル・オペラではドビュッシーの唯一のオペラ、「ペリヤスとメリザンド」の初日でした。イギリス人指揮者のサイモン・ラトル氏が久しぶりにロイヤルで振る、またキャストも豪華でボックス・オフィス周辺は、開演30分前にはごった返すほどの賑わいぶり。こんなんでは、インタヴューのほうは閑散としているのか、と思っていたらあにはからんや、ほぼ満席で、こちらも大賑わい。客層は、メイソン監督の現役時代を知っていると思しき年季の入った皆さんが9割くらいで、異様に平均年齢が高かったです。
 インタヴューアーは、クリストファー・クック氏。グラモンフォン誌でのオペラ批評や、夏の風物詩、BBCのプロムスの公開イヴェントの司会などで有名です。実は、今の所に引っ越す前はご近所さんでした。4年くらい前に、ロイヤル・オペラ・ハウスで、どうもリトル・ヴェニス周辺で見かけたことのある大きなおっさんと思って話し掛けてからの親交があります。2月、メイソン監督へのインタヴューが漸く実現したとき、事前にこんな話題を振ったらとても面白い話が聞けるよ、とのアドヴァイスを貰い、そのとおりにしたところ、あのようの素晴らしいインタヴュー記事を書くことができました。インタヴューの前日に、ロイヤル・オペラ・ハウスのアーカイヴでとても貴重な映像を見つけてそれを使うから、と聞いていました。彼の仕事は、まさしくプロの仕事。見習わないと。

 僕のインタヴューでは、ロイヤル・バレエのことが中心になりましたが、公開インタヴューでは、メイソン監督にスポットが当てられているものでした。ノートを取ろうかと思ったんですが、別に仕事じゃないし、ということでインタヴュー中はメモを取らず、帰りの地下鉄の中で書き出したことを時系列で。

 まず、メイソン監督の少女時代から。彼女は南アフリカ出身。2月のインタヴューのときにもすぐにこのことには気づきました。南アフリカ出身の方の英語で、共通する癖は「Here」の発音。これが、イギリス英語とは全く違う音なんです。それはさておき、自分の娘にバレエの才能を見出したお母さんは、彼女の父親の死後、ロンドンへの移住を決意。最初は、プライヴェイトでレッスンを受けていたけど、ほどなくロイヤル・バレエ学校の試験に受かり、入学。それが1950年代前半。その頃は今と違って多国籍でなく、メイソン監督自身、「自分はイギリスでは外国人」、ということを初めて意識したそうです。彼女が学校に入学した年の9月は、ロイヤル・バレエは海外巡業中で、あくる年の2月までダンサーを見ることはなかったそうです。それが、あるときふいにフォンティンが学校の廊下を歩いてくる所に遭遇し、嬉しさのあまり気を失いそうだったとか。
 その後、当時の最年少正式団員としてカンパニーのダンサーになってほどなく、ニネッテ・デ・ヴァロワによって、彼女の作品の一つ、「チェックメイト」の主役に抜擢されたそうです。そのニュースが伝わった後のある日、メイソン監督が食堂に入った途端、中にいたほぼ全員が背中を向けたんだそうです。そのとき、カンパニーのダンサー間の熾烈なライヴァル意識を実感。
 メイソン監督が初めてニジンスキーの「火の鳥」を踊ることになったとき、ロイヤル・バレエの歴史の中に、ディアギレフ・バレエの伝統が深く根ざしていることを感じたそうです。アシュトンは、ニジンスカが作り出したムーヴメントにどれほど影響を受けたとか、その伝統を残す為に、昨シーズン、バーミンガム・ロイヤル・バレエが「火の鳥」を上演する際、吉田都さんをコーチとして送ったなど、大変興味深い話でした。吉田さんは、時間が足りなかったと言っていたそうですが、同時に吉田さんの持ち役の一つである「火の鳥」を若い世代に伝える仕事を楽しまれたそうです。

 その後、メイソン監督が当時の新しい世代のバレリーナとして活躍する時代が来たにもかかわらず、フォンティンがまだ踊っていて、全幕バレエの主役デビューを待つダンサーのウェイティング・リストは長くなるばかり。フォンティンを尊敬しつつも、主役が回ってこない苛立ちから、同僚と一緒に、当時の監督だったアシュトンに、「私達に主役を」、と直談判したこともあるそうです。

 彼女のキャリアの中で重要な位置を占めるのは、ケネス・マクミランの「春の祭典」。マクミランがメイソン監督を主役に選んだ後、まずしたことは、二人で小さなリハーサル室で10日間で作品の最後のソロ・パートを創り上げた。そのあとに全体を仕上げたそうです。この作品の世界初演は、5年前になくなったクィーン・マザーを迎えての特別ガラで、指揮はコリン・デイヴィス。

 アシュトンのあとをついで、マクミランがロイヤル・バレエの監督になってからアメリカに行ったとき、彼はつばを吐きかけられたことがあったそうです。何故なら、当時の、アメリカのロイヤル・バレエのファンはアシュトンを心から愛していて、マクミランがアシュトンの作品をレパートリーから捨て去ってしまうのではないかと本気で心配していて、それが失礼な態度になって現れた、と。

 メイソン監督曰く、20世紀、特に50年代、60年代、70年代はバレエにとって豊穣の時代だった、と。アシュトン、マクミラン、バランシーン、クランコが競うように全幕、いち幕物のバレエを創作し続け、今でも上演されつづけ、各バレエ・カンパニーにとって大切なレパートリーになっている。クック氏が「どうしてその後に続くものがいないのか?」、と質問した所、メイソン監督の答えは明快でした。「Such talent is rare」。

 マクミランのアシスタントに就任する直前は、ダンサーとして、また個人として転機を迎えていて、ロイヤル・バレエから去るつもりだったそうです。ところが、マクミランがアメリカン・バレエ・シアターとの仕事でイギリスを不在にしがちになる折、彼の作品を熟知しているメイソン監督にカンパニーに残ってもらえるよう要請されたことが、彼女の新しい役割の始まりになったんだそうです。

 他にもたくさん面白い話がありました。例えば、カンパニー創立75周年を記念して再構築した「眠れる森の美女」の美術の再現は困難を極めたとか。それを知らない人たちが、あれこれ難癖をつけたのは残念だったとか。書ききれません。
 最後に、カンパニー創立者のヴァロワについて。「彼女の偉大な所は、誰もがっかりさせなかったところ。本当に素晴らしい人物だったわ」。そして万雷の拍手。メイソン監督、嬉しそうでした。

 掲載されたインタヴューについて、元同僚が、「メイソン監督って、本当にロイヤル・バレエを愛しているんですね」、との感想を寄せてくれました。僕もそのとおりだと思います。

 明日(日本はもう今日だな)15日、「白鳥の湖」のマチネ公演で、イギリス人ダンサー二人が、主役デビューを飾る予定。ローレン・カスバートソンとルパート・ペネファザーについては、「多国籍のダンサーが居る現実を踏まえた上で、どうしても純イギリスのプリンシパル・ダンサーを」、とのカンパニーの思惑をひしひしと感じます。明日の昼公演終了後、舞台の上で何かが起きるのか?観てきます。

春の王室情報

2007.05.14
親愛なる皆さん

 おはようございます。2週間前の、初夏を思わせる好天が幻想だったのかのように涼しいロンドン。

 先日送ったエリザベス女王の公式写真を撮影したAnnie Leibovitzは、女王の公式写真を撮影した、最初のアメリカ人だそうです。Vanity Fair に撮影の裏話が少しでていました。
 撮影時間は、たった30分。難航したのが、衣装選びだそうです。日本と比べると何でもありにうつる英王室とはいえ、そこは王室、そしてエリザベス女王、あれこれ「しきたり」のようなことがあったそうです。例えば、「このローブをまとうと、あのティアラは適切ではない」、「そのドレスでは、このアクセサリーは不適切」、また「あのガウンは8年に一度着用するもの。女王は昨年、これを使用したので、撮影できるのは7年後です」、等々。
 で、選んだのはいいけど、撮影する部屋に入ってきた女王は、当初ちょっとクールだったそうです。曰く、「昼間に、こんな重い(もしくは重厚な)ローブをどうして着用しなければならないの?」、と。また、この撮影のあと、トニー・ブレア首相との定例ミーティングがあったので、髪形を変えなければならないティアラの着用を拒んだそうです。Leibovitzと編集者は、事前に女王に触れてはならない、といわれたそうです。でも撮影の為にちょっとした服の翳りを考慮しなくてはならず、これはさっさと破られたみたいです。結果として、女王も撮影をたのしんだようです。
 英王室で興味あるのはエリザベス女王のみ、と言いつつ、やはりイギリスに住んでいると、一番多くの情報が英語で取得できるのは英王室。既に皆さんご存知と思いますが、最近の話題の一つは、ウィリアム王子とケイト・ミドルトン嬢の破局。今でも、「本当に別れたのかな」、と思いつつ。個人的に興味深かったのは、メディアがケイトさんとその家族をしきりに「ミドル・クラス」と表現していた点。ミドルトン・ファミリーは、一般の出自とはいえ、とても裕福な家庭。彼らをミドル・クラスというなら、例えば、ロンドンで暮らす人々の9割はミドル・クラスとはいえないでしょう。
 2週間前のHELLO!と先週のイヴニング・スタンダード紙は、「ケイトが居なくなった今、ウィリアムが結婚するであろう女性は、この中からだ」、といわんばかりにこれでもかというくらいの名前と写真を列挙。イヴニングのほうは、ヨーロッパの各王室から、妙齢のプリンセスを並べていて、Princess Beatrice von Preussen(かっとび過ぎ)、Princess Alexandra of Luxemburg(16歳、若過ぎ)、Scilla Ruffo of Italy(誰?)、Charlotte Casiraghi(モナコのパーティー・ガール)、Princess Madeleine of Sweden(イギリスが嫌い)、Crown Princess Victoria of Sweden(王位継承権1位、且つウィリアムより5歳も上)、Princess Theodora of Greece and Denmark(追放されたギリシャ王室の末娘らしい)。
面白いのは、本気ではないでしょうけど、一番確率が高い組み合わせとして、スウェーデンのヴィクトリア王女をあげていたこと。スウェーデンは、すでに法律が改正されていて、カール・グスタフ国王の長女であるヴィクトリアさんが、将来の女王になることが決まっています。が、国王はこれに不満で、非公式らしいですけど、以前「国民だって、(自分の)長男が王位に就くことを望んでいるはずだ」、といったとか。もしかしたら、英王室の将来の王と、スウェーデンの王女との結婚という、およそ歴史の世界でしか知らないような結婚が実現したりして。
 HELLO!は、イギリス国内の貴族や有名な家系から。挙げていた順に、Isabella Anstruther-Gough-Calthorpe, Emma Tomlinson, The Hon. Alexandra Knatchbull, Arabella Musgrave, Jecca Craig, Holly Branson, Lady Rosanagh Innes-Ker, Natalie Hicks-Lobbecke。誰が誰なんて、全然知りません。もしかしたら、この中から相手が決まるかもしれないし、覚えてみる価値は、ちょっとはあるのでは。
 エリザベス女王の大きな写真に惹かれて購入したHELLO!には、子宮摘出手術後の静養を経て、公務に復帰したカミラ夫人の写真が。あまりの変貌振りに、吃驚。手の甲のしみや皺には余り気を配っていないようですが、お顔の張りの綺麗なこと。お金をかけるって、凄いですね。

 あとは、ヨーロッパ各王室を駆け足で。オランダ、デンマーク、スペインの皇太子夫妻には、全て女の子が生まれました。オランダは、これで皇太子夫妻のところは3人とも女の子。オランダ王室は、本当に女系ですね。デンマークは、クリスティアン王子同様、7月1日の洗礼式まで名前は公表されません。スペインは、先延ばしにしている王位継承権の法律改正にけりをつけるときが来た感じですね。そろそろ、ノルウェーからもおめでたいニュースが来る頃です。

女王のカリスマ、ブッシュの憂鬱

2007.05.08
現在、イギリス人が北米に初めて入植して400年の記念の年、ということでアメリカ東海岸を訪問中のエリザベス女王と旦那のフィリップ殿下。先週末と今日の新聞では、女王を迎え入れる側の奮闘振りが事細かに報道されていました。女王を丁重に扱うことは、社会にとって大切なのかどうか、という議論は置いておくとして、面白いです。
 いつだったか思い出せませんが、イギリスのメディアが女王の特異、もしくは得意な点を挙げていました。どんな人でも、ひとたび女王の前に立つと、だれかれなく舌がもつれてしまう。女王はそんな才能を兼ね備えているとのことでした。また、女王を迎える側の鉄則の一つ、恐らく多くのアメリカ人にとって「拷問」とも思えるだろう難しいことは、彼女に触れてはいけない。握手も、女王が手を差し伸べたらで、自ら女王に握手をしてはいけない、ということ。
 で、イギリスのメディアが面白がっているのが、ブッシュ大統領の憂鬱。国賓として迎えている女王夫妻にホワイトハウスで晩餐を用意しなければならない。しかも、男性はホワイト・タイの着用が必須。これにブッシュ大統領は全くのり気でない、と。彼としては、自分の本拠地テキサスの牧場で、というのが本音だそうです。彼を説き伏せたのは、ローラ夫人。晩餐に関わるすべてを彼女がコントロールするらしいです。だからと言って、ブッシュの憂鬱が減ることはなく、逆に大変だそうです。何故なら、彼は食べるのが早い上に、以前、国連のパーティーでしでかしたそうですが、水をグラスに注がずに、瓶から直接飲む、ということをよくするそうです。更に、ドイツのメルケル首相には、会議の席上で、彼なりの親愛表現として、彼女の肩をもんだことがあるそう。要するに、エリザベス女王にしてはいけないことを、ブッシュはいつもやっている、と。
 ということで、ホワイトハウスでは、非公開のエチケット・ブックを職員に配布したそうです。つい先日公開された故レーガン大統領の日記の中には、チャールズを迎えたときの失敗が記されていたそうです。チャールズ皇太子の前に置かれたティー・カップには、ティー・バッグが入っていたそうです。それを見たレーガン大統領は、日記のそのときの心境をこう記したとか:Horror of horrors。

 日々の暮らしに追われている、毎日命を守るだけで一日が終わるような生活を送っている人々のことを考えれば、何をくだらないことを、と考える人々もたくさん居るでしょう。でも、最近の生活の中で、僕なりに親しみを感じていた「イギリス」らしさが毎日の生活から消えていく中で、エリザベス女王の存在が、イギリスのアイデンティティを必死に守っているという印象を受けます。それに、彼女は別に華美な生活をすすんでやっているわけでもない、ということを改めて、昨日知りました。
 添付の写真、ユーラシア大陸をまたにかけて、元同僚のITのスペシャリストに頼んでファイルにしてもらって送り返してもらったものです。勿論、違法コピーです。
 今回の訪米をいい機会として、女王、及び、バッキンガム宮殿は、Vanity Fair誌などで知られる写真家、Annie Leibovitzが女王の肖像写真を撮影することを認めました。最初に一般公開されたのが、先日送ったちょっと寂しげなものです。で、昨日公開されたのが、添付のもの。
 昨日の新聞で見たとき、「UK」という言葉が自然に頭に浮かびました。濃紺のケープを纏い、翳り行く嵐の空の下、バッキンガム宮殿の庭にすっくと立つ女王。僕にとって、ケイト・モスなんて100年掛かってもこんな雰囲気を醸し出せないと思うほど、完璧に「イギリス」でした。実際の所、背景は合成だそうです。感心したのは、エリザベス女王が纏っているケープは、1968年に、セシル・ビートンが42歳の女王を撮影した時に女王が着たものを、再び使ったんだそうです。勿論、女王自身が、このケープを箪笥に入れて保管していたわけではないでしょうけど、ものを大切にするとよく言われる女王らしいな、と思った次第。



 長くなってしまったので手短に。デンマーク、スペイン、オランダのそれぞれの皇太子妃、無事に出産。3国とも、女の子。スペインは、王位継承問題、どうするんでしょう。それと、スペインの皇太子夫妻、将来の為に、ソフィア王女のさい帯血を保存したそうです。記事の中で紹介されていましたが、何でも、世界で保存されているさい帯血のうち、10%はスペインが占めているそうです。TheQueenByAnnieLeibovitz

バスに乗って

2007.05.08
書き出すと、どんどん。

 現在の住所に落ち着いて、早くもひとつき経ちます。こちらの友人達に、「ロンドンに来て初めて、電話番号が020 8xxxになっちゃったのが凄いショック」、と書いたら怒られました。これは東京に置き換えると、東京23区内から出てしまったという事です。でも、先日さらっと書きましたが、日本と違って、今でも固定電話の需要が高いロンドン、新たに導入された020 3xxxがロンドン中心部の西部、パディントン地区と、元は020 8xxx地域のヒースロー・エリアにあてがわれているそうです。ロンドンらしい無秩序振り、と言った所なので、気にしないようにしています。でも、またいつか020 7xxx地域に戻りたいな、と未練がましく。

 本題。現在住んでいる地域、恐らく今回の引越しがなければ、極端なことを言ってしまうと、ロンドンを離れて帰国するまで足を踏み入れることがなかったかもしれません。ということで、落ち着いたはいいけど、「さて、どうやってロンドン中心部に、また地下鉄が止まってしまったとき、どんなバスの路線がつかえるのか」、全く知りませんでした。
 「7番」のバスが、ブリティッシュ・ミュージアムに程近い、ラッセル・スクウェアからイースト・アクトンの間を走っているのは知っていました。そのバスが、住んでいる所から歩いて30秒の所にあるバス停に止まることを知ったとき、「なんだ、ロンドンのバスってけっこう役立つんじゃん」、と初めて思いました。更に同じバス停には、「70番」という、ロンドン西部のアクトンからサウス・ケンジントンを結ぶバスまで。このバスの存在のおかげで、「ロンドン中心部からそんなに離れた所になったわけじゃないんだ。良かったよかった」、と。
 以来、「7番」のバスに乗るたびに、いろいろな通りですれ違うバス、バス停の表示を見ていると、なんか、今更なんですけど、「こんなバスがあったんだ」、と驚くことばかり。カムデンとチェルシーを結ぶバス(東京でいうと、上野発で、池袋、高田馬場を経由して渋谷かな)がある一方で、僕にとっては地の果て、ロンドン北部のゴルダーズ・グリーンとチェルシー(だったかな、赤羽、もしくは王子から渋谷、というかんじですね)を結ぶバスを発見した時は、唖然としました。もう一つ個人的なことだと、毎週会いに行っているセラピストは、アビー・ロードの北端を一本入った住宅街。ここに越してきたとき、「これは、1回ロンドン中心部にでなければならないかな」、と思いました。ロンドン中心部に出るとなると、優に1時間はかかる感じです。ところが、歩いて数分の所にある病院の前が始発の「316番」というバスを使えば、15分も掛からずにセラピストのいる地域に行ける、ということがわかった時には、「ロンドンのバスって、まだまだ捨てたもんじゃないな」、と。
 思うのは、ロンドンの地下鉄路線図が、あまりにも現実の地理を無視し簡略化しているので、ロンドンのある地域と別の地域が、地下鉄の路線図ではまったく別のエリアに見えるのが、実際は隣り合っているのを理解できないのでは、と。実際は、僕がものぐさなだけですけど。

 ここまではバスのいい面。最近、腹立たしいことがあります。少なくとも過去1年くらい前から、ロンドン中心地の主要なバス停に、ほぼ毎日、各バス会社の係員がいるようになりました。彼らが何をするかというと、バスの運行状況の確認。腹立たしいのは、乗ったバスが、会社の把握する時刻表より係員の居るバス停に「運悪く」早くつくと、「このバスは、時刻表より何分早いので、出発まで数分ここで止まります。急いでいるのなら、バスを降りて歩いてください」、とぬかすんですよ。「ちょっとまたんかい、これまで時刻表なんて、存在していなかったんじゃないの」、と自分の運の悪さを呪うことが増えました。

 ロンドン東部や、治安のあまりよろしくないロンドン南部のブリクストンやペカムにはいくつもりないですけど、時間があれば、バスを乗り継いで、いろいろなロンドンを見てみようかな、と思っているところです。ブログの自己紹介でも、「ロンドンの観光案内もしますよ」、と売り込んでいることだし、気持ちのいい季節になることだし。

どの言葉が自分の言葉か

2007.05.08
親愛なる皆さん

 大阪でとんでもない悲劇が起きましたが、皆さんそれぞれに、連休を過ごされたことと思います。5月は、祝日の少ないイギリスとしては特別で、連休が2回あります。

 引越しのトラブルやあれこれで英語で生活する疲れが出たのか、ここ数日急に、英語って難しいな、と感じています。日本語もかなり怪しくなっていますが。下の、こちらの友人達に送った愚痴メールにも書きましたけど、英語に限らず、どんな言語でも、とっさに出てくる短いフレーズって、誤解しがち、誤解されがちだと思います。僕自身は、「Are you sure?」はそれほど使いません。言うのも、言われるのもあまりいい感じはしませんし。ありていに言えば、メールに書いたポーランド人の新人は、単に彼女が未熟である、と切り捨てたいです。

 僕のメールの下に、いつも返事をくれる、僕も彼らからの返事を期待している友人二人からの返信があります。ネイティヴ・スピーカーによる解説は、心強いです。


Subject: From Koji: English is difficult

Dear All,

Hello, hope some of you in the UK have enjoyed a long weekend.

I am not sure whether living in London for seven years would allow me to have a proper discussion about English or not, but I have recently had an experience by which I am feeling that English is difficult.

The company which I work has hired three new employees, two Polish girls and one Philippine girl. The owner asked me to teach one of the Polish girls. I told him that I would not be good at teaching people at all. However, I was forced to do that, unfortunately.

Because she just started to work with us, because she came to the UK seven months ago, she has been nervous about her new job, which I would say is natural. However, I have been frustrated by her, especially by a phrase which she frequently uses.
She does not know about the business, customers and everything at the workplace. I have encouraged her to be more proactive and when she has questions, please do not hesitate to ask me. Yes, she has asked me many questions and luckily I can answer all of her questions.
Then, her reaction is always, [Are you sure?]. Initially, I was really frustrated by this phrase. [If I do not know the answer to your question, do you think that I would pretend to answer your questions?], or [Do you feel that I am giving you wrong information?]., or [Can you not believe me?]. I really wanted to ask her, which I did not do.
Then, I have started to feel as if I am wrong since English is not my mother toungue. Because she is a Polish which is a part of the Western Culture, she would have a better ability to understand English than I have although English is not her mother tongue either.

In a different way not only from Japanese, but from other languages, I would think that it is really critical unless I can understand the subtlety that English contains. Though it is a short phrase, [Are you sure?] might convey completely different meaning by a place of stress, intonation or situation. There is another example that I am always careful to use, [I told you]. I could use this both in good situations and bad ones, but I am highly likely to use this when I feel that I should say to people, [Yes, this is your fault!].

Yesterday, when I was reading the Guardian and found an interview with Bill Bryson, who has been appointed as the president of [the Campaign to Protect Rural England], I felt relieved. He confessed that he did not know how to pronounce [scone] and [pasty] and he never heard [high tea] before he moved to the UK in 1973. I know that British English is not American English, but I felt a little bit better because I had known how to pronounce them before I moved to London.

How can I finish this mail? English is difficult, but also an interesting language.

To my friends in the UK, enjoy the Bank Holiday monday, and to my friends who are in other parts of the world, I like Monday since it is the first day of a new week!

Regards,
K

 最初は、オペラ仲間の方から。かつて某国営放送の人事部長、今は政府の外郭団体でコンサルタントをしている方です。ちょっと押し付けがましい感じがしなくもないですが、この友人が使う英語は基本に忠実な英語だと思います。

Dear Koji

I felt I had to send you a short e-mail to reassure you that your pupil is indeed wrong!
It is NOT polite usage in English to respond to an answer with “Are you sure?” As you have experienced it is in fact very rude, and implies that you are likely to be giving an incorrect answer either deliberately or out of ignorance.
The girl probably thinks that this is a correct response to being given an answer; but as it is so annoying, I think you should explain – gently but firmly – that this phrase should not be used, unless the other person admits to being uncertain of the answer….. I am sure that this is just a habit she has acquired, rather than a criticism of you!
J


 次は、語学学校でお世話になり、今でもエッセイのプルーフ・リーディングを頼んでいる、現役の英語教師の友人。恐らく彼本人は、権威的な英語を使うのはあまり好まないと思っているのですが、「生きた英語」という点では、矢張り今でも学ぶことがたくさん有ります。

Koji -
The best answer to 'Are you sure?' is always 'No, not at all. I'm just making it all up. Why? You didn't actually believe what I was telling you, did you?' . . . then wait a minute and say 'Yes, OF COURSE I'm sure. That's why I just told you!"
Try that a couple of times and she'll stop!!
H


 実は、オーストラリア人の友人からも返事が来たのですが、イギリス人以上にウィットがありすぎて、僕自身しっかりと理解できていません。

サドラーズ・ウェルズ劇場の挑戦

2007.05.02
昨日のイヴニング・スタンダード紙で見つけた記事によると、サドラーズがイギリスで有名なプロモーターと組んで、トラファルガー・スクェアからすぐの所にある、イングリッシュ・ナショナル・バレエとオペラの本拠地、ロンドン・コリセアム劇場で独自のプログラムを上演するそう。
 イングリッシュ・ナショナルは金銭面、マネジメントでここ数年全く良いことなしで、最近では、ミュージカルを上演することも増えてきた。今後は、資金調達のために、年に数ヶ月、外部の団体に劇場をレンタルする、という報道が、数週間前にあったばかり。
 そこにサドラーズ、というのはちょっと驚きだけど、プログラムは意欲的。予定では、というか発表されたんだから確定だろうけど、この企画は来年、2008年の3月から始まり、いずれも20数年ぶりとなる、ニュー・ヨーク・シティ・バレエとシュッツトガルト・バレエ(ロミジュリらしいけど、クランコだろうな)、更にカルロス・アコスタのもの(名前が出ていなかったけどトコロロかな)、ギエムとマリファントの「PUSH」が続くそう。個人的に、コリシアムは閉塞感があって好きではないけど、面白そう。

 記事の中で言及されていたのは、ダンスは、イギリスでも成長が著しい分野だそうで、サドラーズの観客動員数は、過去3年で、30%も増えたそう。外れもあるけど、今シーズンのプログラムも意欲的だから、頷ける。
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