LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit 

2008年11月の記事一覧

トンネルを買いませんか?

2008.11.29
昨日、東京在住の友人から、以下の新聞記事が送られてきた

Mile of London Tunnels for Sale, History Included
http://www.nytimes.com/2008/11/28/business/worldbusiness/28tunnel.html?_r=1&ei=5070&emc=eta1

 1940年代に、ロンドン中心地の地下に建設された巨大なトンネルが売りに出されているというもの。場所は、ウェスト・エンドの劇場街からも近い、ホルボーン周辺。ロンドン大学のキングス・カレッジLSEのメイン・キャンパスからも近い場所だと思う。

 このトンネルが売りに出されたニュースは、10月中旬にイギリス国内で報道された。

London tunnel network put on sale
http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/london/7672374.stm
100ft down, the capital's cold war warren gives up its final secrets
http://www.guardian.co.uk/uk/2008/oct/18/london-underground-secret-tunnels
For sale: mile-long tunnel complex. Price: £5m
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article4951472.ece


(入り口)


(現在の内部)

http://www.47news.jp/video/international/post_1284.php
(映像)

 報道によると、イギリス政府の情報機関が利用したり、冷戦中のキューバ危機の時には旧ソヴィエトとワシントンの間のホット・ラインの中継基地でもあったようだ。現在のオーナーは、British TelecommunicationsBT)。2009年3月までに、トータル1万人の人員削減を目指しているらしいBTとしてはどうしても売りたいところだろう。
 留学生の多いロンドン大学のカレッジに近いのだから、教育機関が学生寮としてという使い道はあるのではないだろうか。また、日本の国会図書館同様、蔵書の保管場所の確保が年々難しくなっている大英図書館はこの広大な空間をどう見ているのか。
 それに、ロイヤル・オペラ・ハウスを始め多くの劇場が集まるウェスト・エンドは隣り。ホテルとして再利用するという方法も有るのではないかと。


(かつてのトンネル内部)

スポンサーサイト

ヨーロッパ王室は南へ、東へ

2008.11.29

11月14日、仙洞御所にて。

 北西ヨーロッパに住む人々が、冬場に北に行ってももっと寒いだけだし、西に行くとなると経済大混乱のアメリカ大陸があるだけだからアフリカやアジアに行った。ということはないでしょうが、チャールズ皇太子の誕生日パーティーの写真を見たくて購入した「Point De Vue」によると、デンマークマルグレーテ女王夫妻はタンザニアを、ベルギーアルベール国王夫妻はインド、そしてスペインフワン・カルロス国王夫妻は10年ぶりに日本を訪問したそうです。

 「Point De Vue」では日程がわからなかった(フランス語ですから)ので、王室のウェブサイトで調べたところ、ベルギーアルベール国王とパオラ女王(イタリア出身ということを初めて知りました)は11月3日から11日までインドを訪問。雑誌に掲載された写真からみると、警護も緩くて国王夫妻もリラックスした雰囲気で、ムンバイでテロが起きた同じ国とは思えないほど。
 ちなみに、とても見辛いベルギー王室のウェブからなんとか得た情報によると、国王夫妻と入れ替わるように、フィリップ皇太子とマチルド妃は、11月25日からインドネシアとシンガポールへ。この二人はベルギーの経済向上のミッションを担っているようで、世界各国に短期間で行くことが多いような印象があります。ロンドン滞在の情報はなかったので、プライヴェイトだったのかな。

生き残りをかけて:ヨーロッパ王室の事情
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-565.html


 エンリケ・パパ(デンマーク王室ファンからこの愛称で親しまれているらしいです)のとんでもないアロハ・シャツ姿が撮影されたのは、タンザニア。デンマーク王室のウェブにあった情報によると、

State Visit to the United Republic of Tanzania
The Lord Chamberlain’s Office, 8 July, 2008

Upon invitation by His Excellency Jakaya Mrisho Kikwete, the President of the United Republic of Tanzania and Mrs. Salma Kikwete, Her Majesty the Queen and His Royal Highness the Prince Consort will pay a State Visit to the United Republic of Tanzania from 3rd – 6th November, 2008. The State Visit is followed by an unofficial visit to Northern Tanzania until 9th November, 2008.

Ove Ullerup
Lord Chamberlain


とのこと。二人の正装姿の写真は掲載されていませんでしたが、恐らく船を待っている時に、麦藁帽子を被り、(恐らく)ほぼすっぴんのマルグレーテ女王の隣で、サングラス、青地に龍が火を吹いているデザインのアロハ、短パンにデッキ・シューズでにっこり笑っているエンリケ・パパの写真からは、どこにでもいるであろう、仲のよい老夫婦。そんな佇まいの二人の足下には、赤い絨毯。

お伽話の正体
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-463.html
現代のお伽話、もしくはミーハー
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-292.html


 Hello!の記事によると、フワン・カルロス国王とソフィア女王は1962年に新婚旅行で日本を訪れたことがあるそうで。まだ、スペイン王室が追放されていたときに訪れた日本には、思い入れがあるのかもしれない。

 という理由があるのかどうかは判りませんが、情報の充実振りはだんとつ。残念なのは、スペイン語。

Viaje de Estado de Sus Majestades los Reyes a Japón
Japón, del 8 al 14 de noviembre de 2008

http://www.casareal.es/noticias/news/20081108_Viaje_Japon_Reyes-ides-idweb.html

 じっと見つめていると大まかなことはなんとなく想像できますけど。リンクしたペイジがいつまでアーカイヴにあるのかは全く判らないので、興味のある方は速攻で印刷しておいたほうがいいかもしれません。
 ほぼ1週間の滞在中、国王夫妻はかなりたくさんのイヴェントをこなしたようで、王室外交も健康第一。離日直前に訪れた仙洞御所でのソフィア女王は、日本の紅葉を楽しんだように見える。







スペインの喜び
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-294.html
スペイン王室
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-278.html


 今回、お世話になったHello!の王室総合サイト。
http://www.hellomagazine.com/royalty/royalhouses.html

[追記:11月30日]
 きょう、iHOLA!マガジンのウェブを見たら、デンマークの皇太子夫妻は、タイを訪問中。王室のメンバーって、人々の期待を裏切ってはいけないんだな、と。

欧州王室の次世代、バッキンガム宮殿に集結

2008.11.27
ということで、Hello!に久しぶりにヨーロッパ王室のメンバーの写真が。さらに情報を広角的に集める為(というかミーハー)に、「Point de Vue」も。

 君主クラスで出席したのは、スウェーデンの国王夫妻、ノルウェイの国王夫妻(ハラルド国王は翌日のブランチ・パーティーのみ、というかそのためだけにオスロからきたと推察)、ヨルダンの国王夫妻。スペイン国王夫妻は14日まで日本訪問、デンマーク女王夫妻はアフリカ訪問、ベルギー国王夫妻はインド訪問でお疲れだったのかな、と。(写真が掲載されていないからという理由で)欠席と思われるのは、モナコ、ルクセンブルク、そしてリヒテンシュタイン

 20歳以上は離れているとはいえ、英国の王位継承権第一位の「皇太子」の誕生日ということで、ヨーロッパ王室の皇太子がバッキンガム宮殿に大集結。その写真の豪華なこと。「クレディット・クランチは幻だった」と思いたくなるくらい。写真は、全てHello!のウェブから拝借。写真が見つからなかったのは、ノルウェイの皇太子夫妻のみ。


スウェーデンCrown Princess ヴィクトリア。彼女の結婚はどうなっているんだろう。


スペインの皇太子夫妻。ハローに書かれていたけど、スペイン王室メンバーがイギリスにくるのはとても珍しい。ほかに、カルロス国王の二女、クリスティーナ王女夫妻も。別居中の長女夫妻は辞退したのかな。


ベルギーの皇太子夫妻。今年、ヨーロッパのイヴニング・ドレスのトレンドは、ワン・ショルダー・ストラップ・ドレスらしいです。


この上げた髪型がいただけないけど、ドレスのゴージャスさではだんとつだった、オランダマキシマ皇太子妃。ドレスの写真が見つからなかったのが本当に残念。


で、「夫妻」として最もファッショナブルだったのが、デンマークフレデリック皇太子とメアリー妃。


ぎりぎりきざにならない、皇太子のスマートなプレゼントの抱え方。「黒」という無難な色の選択にもかかわらず、メアリーさんの洗練された裾の持ち方。

 今日の報道だと、グリーンランドデンマークからの独立が実現しそうとのこと。
Greenland to loosen ties with Denmark
http://www.guardian.co.uk/world/2008/nov/27/denmark

 変わっていくのはイギリスだけではない。

チャールズ皇太子、還暦を迎える

2008.11.27
ムンバイの無差別テロで命を奪われた多くの人の無念と、残されたご家族の皆さんの悲しみがいつか癒されることを祈ります。


 11月27日のThe Daily Telegraph紙によると、エリザベス女王が王室メンバーに生活苦を強いられる国民のことを考えなさい、といった感じのメッセイジを送ったそうです。

The Queen urges members of the Royal Family to show support through recession
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/3527794/The-Queen-urges-members-of-the-Royal-Family-to-show-support-through-recession.html

Recession: Gordon Brown hopes the Queen will bring back the feelgood factor
http://www.telegraph.co.uk/opinion/main.jhtml?xml=/opinion/2008/11/27/do2701.xml
(このコメントを書いた方は、かつては派のThe Observer紙の看板コラムニスト。それが今では、バリバリテレグラフのコラムニスト。でも、書いていることは左)

 更に、26日遅くにはイギリスを代表する小売大手が破綻とのニュース(http://www.guardian.co.uk/business/2008/nov/27/woolworths-mfi-rescue-madelson)が流れる昨今、暫くは王室関連の派手やかなニュースも減るでしょう。ということで、2週間前に60歳になったチャールズ皇太子の誕生日関連のイヴェントを派手やかに。

 相変わらず日本での報道は、故ダイアナ妃を「裏切って」不倫に走ったという報道ばかり。イギリス国内でも人気は低いという断定調のニュースが目につきました。ま、本人も、40年近く「皇太子」をやっていることにいくらかの不満はあるようです。
Prince Charles admits he only likes 'bits' of his job
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/3448526/Prince-Charles-admits-he-only-likes-bits-of-his-job.html

 でも、イギリス国内の報道を見ると、チャールズ皇太子、さらにカミラ夫人への評価は確実に安定してきているように感じます。
Prince of Wales would be more popular king than William
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/3455752/Prince-of-Wales-would-be-more-popular-king-than-William.html

 勤労意欲が高いイギリス王室のメンバーとして、誕生日当日も幾つかのイヴェントに。そこで皇太子に贈られたのは、下のケイキ。


日本でも、ケイキを持って笑顔の皇太子の写真が報道されていましたけど、どうして嬉しそうだったのかまでは言及されていませんでした。
 イギリスでは、60歳を迎えると、(確か)収入に関係なく「フリーダム・パス」という公共交通機関乗り放題(ちょっと制約はあります)の定期が発行されます。
 勿論、チャールズさんが発行依頼の手続きをしてそれを使うことはないでしょう。だから、「貴方もこの定期をもてる歳になったんですよ」、というメッセイジに笑った、と。

 そのあとは、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスで、皇太子のチャリティ団体が支援しているイヴェントに。そこでは、ロイヤル・ハーピスト(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-485.html)の方が、この誕生日の為に作曲した曲を皇太子にプレゼント。


Prince of Walesの為とはいえ、このドレスはちょっと。

 前後しますが、誕生日の前日には、コメディアンによるチャリティ・パフォーマンスにカミラ夫人、ハリー王子と出席。

We Are Most Amused: comedy gala for Prince Charles's 60th birthday
http://www.telegraph.co.uk/news/picturegalleries/royalty/3451330/We-Are-Most-Amused-comedy-gala-for-Prince-Charless-60th-birthday.html
 これまでも、イギリス王室は何でもありと書いてきましたけど、凄いですよ。ロビン・ウィリアムズローワン・アトキンスといった豪華な面子もさることながら、その内容のブラックさ。リンクのギャラリーに写っているコメディエンヌ、Joan Riversのコメントが許されるのはイギリスだけでは。

Sex is better when you are older because "we don't have to change our sheets, the nurses do it for us"

熟年再婚同士のチャールズカミラ夫人を前にしてこんなことを言える人物はほかにいないでしょう。

 おまけ。会場で、ハリーは髪の毛の色を言われたちょっとむっとしたようです。
Prince Harry: 'I'm not ginger. I'm auburn'
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/3449841/Prince-Harry-Im-not-ginger.-Im-auburn.html

 誕生日の夜は、エリザベス女王主催による、カクテル・レセプション。



 招待されたヨーロッパ王室メンバーの豪華写真は次のエントリに。

リチャード・ヒッコクス(Richard Hickox)急逝

2008.11.24


 ロイヤル・オペラの常連指揮者の一人、Richard Hickoxhttp://www.bbc.co.uk/wales/now/sites/conductors/pages/richard_hickox.shtml)氏が滞在先のカーディフで、心臓麻痺で急逝した。享年60歳。

Classical world laments loss of Richard Hickox
http://www.guardian.co.uk/music/2008/nov/24/richard-hickox

Richard Hickox
http://www.telegraph.co.uk/news/obituaries/3514213/Richard-Hickox.html
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/australiaandthepacific/australia/3511410/Richard-Hickox-Opera-conductor-dies-aged-60.html

http://www.roh.org.uk/uploadedFiles/Press_and_Media/Press_Releases/richardhickoxstate%5B1%5D.pdf
ロイヤル・オペラ・ハウスのプレス・リリース、PDFファイル)

 著名な指揮者の急逝の報は、シノーポリ以来だと思う。ご冥福をお祈りします。

美味しいラム・ステイキが僕の口に届くまで

2008.11.22
通常、The Guardian紙のウェブの写真セクションに掲載される特定のグループ写真は、本紙に掲載された記事とリンクしているのが普通だが、偶然見つけた「羊肉の解体」はどうして取り上げられたのかは不明。


これを見てジョージア・オキーフを想像するのは僕だけだろうか。


作業に使う道具からは、大工仕事とさして変わらないような印象。


で、作業工程をすっ飛ばして、こうなります。

The final cuts. 1. Boned shoulder 2. Unboned shoulder 3. Neck 4. Leg (hipbone still in) 5. Trimmed whole leg 6. Frenched rack 7. Boned and rolled breast 8. Loin or 'Barnsley' chops 9. Untrimmed rack 10. Unboned breast 11. Kidneys (trimmed and devilled on toast five minutes after this was taken) 12. Trimmings, about half of which became mince with the balance - mainly bone - going into the stock pot

全工程を見たい方は、こちらをどうぞ。
A step-by-step guide to butchering a lamb carcass
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/gallery/2008/nov/19/foodanddrink?picture=339592343

 暫く前から日本では言われている、食肉となる牛や羊がどこで育てられのかを知らない子供が増えている、というのはイギリスでも同じだと思う。屠殺するところからみせるべきとはいわないけど、スーパーマーケットの棚にパックで売られている肉はもとはこんな形をしていて、こんな風に切り分けられているということだけでも知ることは、必要な「食育」ではないかと思う。
 一方で、暫く前に、ロンドン東部の肉屋が、肉を切る音が五月蝿いと近隣から非難されたというニュースがあった。

Butcher battles 'no chop' order
http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/london/7671166.stm
Butcher in court after chopping meat 'too loudly'
http://www.mailonsunday.co.uk/news/article-1075889/Butcher-court-chopping-meat-loudly.html

 「食育」が必要なのは、子供より先に身勝手な大人かもしれない。

 日本の鍋料理が苦手な僕には、冬を乗り切るには「肉」。こんなのをみると、熱々でジューシーなラム・ステイキが食べたくなる。ただし、ミント・ソースはなし。美味そうな羊肉料理を今すぐに目だけでも味わいたい方は、こちらを。

カストラディーナ(Castradina)、聖母サルーテ祭の料理
http://fumiemve.exblog.jp/7681435/

 
 数日前、同じガーディアン紙では、日本の鮪消費についてかなり辛口な記事が掲載された。

Japan's bluefin tuna trade
http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2008/nov/18/japan-fishing?picture=339760441
Still hooked: time runs out for Japan's dangerous obsession with the bluefin
http://www.guardian.co.uk/environment/2008/nov/18/fishing-japan-conservation-tuna

 恐らく、日本人は鮪を過剰に消費しているのかもしれない。でも、一方で、鮪の美味さと「在り」難さを知っている人は、一かけの肉片すら無駄にしないであろうことを、世界に伝える機会があればと思う。

イギリス王室の写真:20世紀は遠くへ

2008.11.20

エリザベス王女。「女王」として生まれたわけではないな。


雪合戦デビュー。


マーガレット王女と茅葺の家の前で。


女王の旦那の若き日の姿。


仮に女王が俳優だったら、アガサ・クリスティーの「カリブ海の秘密」でミス・マープルを演じられるはずと確信した。

 
 イギリス王室メンバーに仕えていた人が撮影した王室メンバーの写真が、来週11月24日にオークションにかけられるそう。

Royal photographs show Queen in flares on 1970s holiday
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/3489882/Royal-photographs-show-Queen-in-flares-on-1970s-holiday.html


 こういった「私的」な写真が売買されることを、エリザベス女王がどう感じているのかを知る術はない。でも、歴史を知るにはとても興味深い。また、「王室メンバー」として恵まれた生活をしている事は紛れもない事実だけど、レンズに向けられた笑顔からは、彼らが「特別」な部類の人間という気はしない。

パンクはモヒカンじゃない

2008.11.19
先月、イギリスだけでなく世界中のパンク世代の「中年」を嘆かせたであろうバターのコマーシャル。

John Lydon butter commercial
http://uk.youtube.com/watch?v=7mSE-Iy_tFY



Sex Pistols singer John Lydon flies the flag for butter in TV ad
http://www.guardian.co.uk/media/2008/oct/01/advertising.television
One is an anarchist: Johnny Rotten turns country squire for TV butter ad
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1050489/One-anarchist-Johnny-Rotten-turns-country-squire-TV-butter-ad.html

結局、ジョニー・ライドンは「芸人」だったと思えばショックは和らぐ。このCMを見て湧いた疑問は、「マルコム・マクラーレンはどこにいるんだろう?」。そう思っていたところに、11月16日のThe Observer紙の付録雑誌に、マクラーレンのインタヴューが掲載されいた。



Malcolm McLaren, entrepreneur, 61, London
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2008/nov/16/malcolm-mclaren-punk-vivienne-westwood

 マクラーレンの肩書きが「起業家」というのにはちょっと退いた。でも、17歳の時にヴィヴィアン・ウェストウッドを相手に童貞を失ったとかどうでもいいことも書いてあるけど、インタヴューを読むとよほど「パンク」の匂いがしてくる。翻訳する気も気力もないけど、らしいなと思った2箇所を。

I always said punk was an attitude. It was never about having a Mohican haircut or wearing a ripped T-shirt. It was all about destruction, and the creative potential within that. It turns out that the bankers may have been the biggest punks of all; they were making punk investments. Julie Burchill apparently once said, of her generation, that they were all McLaren's and Thatcher's children. That conjoining may have been more prescient than she realised. But I think this is a transformative moment. We're at the end of the culture of desires; we may be going back to a culture of necessity.

There are two rules I've always tried to live by: turn left, if you're supposed to turn right; go through any door that you're not supposed to enter. It's the only way to fight your way through to any kind of authentic feeling in a world beset by fakery. Tony Blair exalted the fake - he ushered in a karaoke culture. Never mind Iraq - that's his real legacy.

 マクラーレンが関わっているらしい、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのエキシビションはこれ。
http://www.royalacademy.org.uk/exhibitions/gsk-contemporary-season/

 マクラーレンの「ソウェト」を使ったサントリーのマリン・クラブのCMは、少年が象に乗っているものだった。懐かしい。

 今でも僕にとって「パンク」でありつづけるのはヤプーズロバート・ワイアット

Teaと階級社会

2008.11.09
ロイヤル・ウースターが破綻したこと、日本でも報道されていました。

英有名磁器メーカー破たん ロイヤル・ウースター
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008110701000235.html

 先週末、イングランド北部にあるヨークに行ってきました。最大の目的は、Bettyshttp://www.bettys.co.uk/)に行くこと。後でみっちり書きますが、これが探し求めていたイギリスのティー・ルームだ、というくらい至福のときでした。2泊3日の滞在中、トータルで6時間以上も居座り、どこよりも長くいたことは確実。

 で、Bettysで「イギリスのお茶」を堪能したこともあって、前から気になっていた「Tea」という単語のある使われ方について、ロンドンに戻ってから友人たちに尋ねました。その使われ方は、夕食を「Tea」という単語で表現すること。これは、僕の周りでは特に郊外に住むかなり歳上の友人たちが使います。「High Tea」のことでは、と思われる方がいるかもしれませんが、違います。あれは大袈裟ですけど「非日常」のイヴェントというのが僕の認識です。

 数人に尋ねたところ、答は全く同じでした。ある友人は間髪いれずに、「Lower class」。UpperMiddle classの人たちはこのような使い方はしないらしいです。また、夕食を「Tea」と表現する皆さんに共通するのは、昼食がある日の一番の食事だとそれを「Dinner」と表現すること。例えば、お昼がDinnerだったら、夕食はTeaという具合。
 誤解されないように書いておきますが、「Lower class」と答えた友人たちは、階級を差別する意識は全く有りません。微妙な点ですが、そのような暮らし振りがある、ということを簡潔に表現する為には、「階級」の違いを持ち出すこともありなのかなと感じました。



 読んでいないので勝手な想像ですから間違っているかもしれませんが、最近復刊されて話題になっているこの本などは、Lower class in Londonの生活を描写しているかもしれません。

Journey Through a Small Planet
Emanuel Litvinoff (Penguin Modern Classics)

http://www.amazon.co.uk/Journey-Through-Planet-Penguin-Classics/dp/0141189304/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1226215694&sr=1-1

 今はインド料理街で有名なロンドン中心部の東端にあるブリック・レインは、かつてユダヤ人街でした。そこで子供時代を過ごした著者の思い出だそうです。

 ここで文化論や階級論を持ち出す気は全くないです。「Tea」にしても「緑茶」にしても、お茶って人々の生活からは切り離せないものなんだな、と改めて思います。


こんなブランドがあったなんて。
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-474.html

[追記:11月9日、夜]
 偶然、今日のThe Observer紙の付録雑誌に、「階級社会」についての特集記事が掲載されていました。長い上に、他に読まなければならないものが山積みになっているのでまださわりだけしか読んでいませんが、結構面白そうです。
 記事の最後に、著名人のコメントがあります。そちらも面白いですから見逃さないよう。二つだけ、ペイストしておきます。

Mike Skinner
'The British are funny. We hate the working class. We hate posh people'

Cheryl Cole(アイドル・グループ、Girls Aloudのメンバーのはず)
'I'm proud to be a chav, if by chav you mean working class made good'

サドラーズ・ウェルズの2009春・夏のプログラム

2008.11.07
来年早春に、サドラーズ(http://www.sadlerswells.com/)で上演が予定されているシルヴィ・ギエムの新作のチケット発売はまだかなと思っていたところ、パンフレットが届いていた。守備範囲のを幾つか。


Sadler's Wells Sampled; Sat 24 & Sun 25 Jan
 今回で3回目となる、古典バレエ、モダン、コンテンポラリーの面白い所を見せる企画。1回目は評判よかったけど、2008年1月の2回目は今二つくらいの評価だったはず。
 これだけは、チケット発売は12月1日

Agnes Oaks & Thomas Edur: Fri 30 Jan
 イングリッシュ・ナショナル・バレエの看板カップルの、20年になろうとするパートナーシップを記念しての企画らしい。
 アグネス・オークスは今シーズンを最後に舞台からの引退を表明しているので、彼女のファンにとっては必見の舞台だろう。

Agnes Oaks on why it is time to leave the English National Ballet

http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2008/10/21/btballet121.xml

Eonnagata: Thu 26 to Sat 28 Feb (preview)
Eonnagata: Mon 2 to Sun 8 Mar

 サドラーズ独自企画で、シルヴィ・ギエムRobert Lepageラッセル・マリファントのコラボレイション。

 パンフレットからの引用。

Eonnagata tells the story of the Chevalier d'Eon, Charles de Beaumont - diplomat, writer, swordsman and a member of the King's Secert, a network of spies under the control of Louis XV. De Beaumont was perhaps the first spy to use transvesititism in the furtherance of his duties and until the day he died his true gender was a source of constant speculation, even provoking public bets in the late 18th century.

 以前、リハーサルか何かの映像を見たとき、「げっ、剣劇みたいな舞台にだけはならないで欲しいぞ」、と不安に感じたけど、どうやらそれはなさそう。コスチュームは、アレクサンダー・マックィーンが関わるようだ。

American Ballet Theatre: Wed 25 to Tue 31 Mar
American Ballet Theatre: Thu 2 to Sat 4 Apr

 前半は「白鳥」で、後半は「海賊」。多分、いかない。ちなみに、ABT、マリファント、BRBの公演はコリセウム劇場。

Russel Maliphant: Tue 7 to Sat 11 Apr

two : four : ten
Adam Cooper, Thomas Edur, Dana Fouras, Agnes Oaks, Daniel Proietto, Ivan Putrov and Russell Maliphant
 アダム・クーパーがロンドンで「踊る」のは久しぶりのはず。

Birmingham Royal Ballet: Tue 14 to Sat 18 Apr
Birmingham Royal Ballet makes a long-awaited return to the London Coliseum with a refreshing programme of works.

Pomp and Circumstances offers three very different ballets. David Bintley's ever-popular and much-loved 'Still Life' at the Penguin Café, last seen in London in 2001, features a varied, amusing and touching array of creatures seeking shelter from the storm. The programme is completed with George Balanchine's stunning abstract dance piece Serenade and Fredrick Ashton's Enigma Variations, which brings Edward Elgar and his friends to life in dance.

David Bintley's major reworking of Sylvia offers a humorous trip through time to learn valuable lessons in love. When the strife between Count Guccioli and his wife threatens to disrupt their anniversary celebration, the Count's infidelities endanger the burgeoning love between Amyntas and Sylvia, their servants. Bintley brings his unrivalled comic talent to this classic ballet, featuring music by Léo Delibes, the composer of Coppélia, and a colourful cast of Gods and Goddesses, slave girls and pirates.

 バーミンガムのロンドン公演は、いつも日程が合わなくて観たことないけど、この2演目は興味深い。

Focus on Forsyth: Mon 20 Apr to Sun 3 May
 これはもう、長年ウィリアム・フォーサイスを取り上げつづけてきたサドラーズ、そして芸術監督のスポルディング氏の真骨頂ともいえるプログラム。
 サドラーズの舞台には、「You made me a monster」と「Decreation」のイギリス初演の演目を持ってくる。でも、今のフォーサイスが僕の求めるものとは違っているとはいえ、どうしても観てみたいのが、4月30日と5月1日に、テムズのサウス・バンクにあるテイト・モダンタービン・ホールで、フォーサイス・カンパニーのダンサー達が踊る、「Nowhere & Everywhere at the Same Time」。あの広大なホールで観るフォーサイス・カンパニーって、すごそうだ。

English National Ballet: Tue 16 to Sat 20 Jun
 「Ballet Russes」というタイトルのもと、「シルフィード」と「シェヘラザード」の二つ。映画が面白かったので、これは観てみたいかな。

Adam Cooper's Shall We Dance: Thu 23 Jul to Sun 30 Aug
 ひと月以上の夏公演。イギリス初演。

 パンフレットから。

Sadler's Wells, Raymond Gubbay and Askonas Holt present international dance sensation Adam Cooper with his first new production at Sadler's Wells since his spectacular Les Liaisons Dangereuses in 2005.

Set to score comprised entirely of melodies by Richard Rodgers, Shall We Dance tells the story of one man's extraordinary quest to find true love. His panoramic voyage transports us from the Orient to the Wild West by way of Russian folk dance, New York jazz and the delirious waltzes of a Viennese ballroom. Conceived performed by award-winning dancer and choreographer Adam Cooper, this brand new production thrills and seduces with an exhilarating blend of tap, jazz and classical dances.

Rodgers' show-stopping score will be brought thrillingly to life by a full live orchestra.

This lavish production brings together the combined creative talents from the West End of musical director Richard Balcombe (Cats, Phantom of the Opera), designer Paul Farnsworth (Follies, Scrooge) and lighting designer Paul Pyant (Lord of the Rings, The Woman in Black).

 「ダンサー」としてのアダム・クーパーを観るならマリファント・プログラムの方かな。

 コリセウム劇場でのプログラムは既に発売中。ほかの演目は、11月10日月曜から一斉に発売。発売日に買えない自分のスケジュールが恨めしい。

ロイヤル・オペラ・ハウス:ヴァイオリニストの死

2008.11.05


今日、11月5日のThe Daily Telegraph紙に、ロイヤル・オペラ・ハウスの関係者による、Macmillan Cancer Supporthttp://www.macmillan.org.uk/Home.aspx)への資金集めのための特別カレンダーについての記事が掲載されていた。

Royal Opera House stars strip naked for charity
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/celebritynews/3380904/Royal-Opera-House-stars-strip-naked-for-charity.html

 カレンダーの紹介は後回しにして、目が釘付けになったのが以下の部分。

two members of the orchestra, principal harpist Emma Granger and violinist Caroline Clarke. They posed in memory of Keitaro Takayama, a fellow orchestra member who died of cancer.

 今年の春のロイヤル・バレエの公演のプログラムには名前が掲載されていた、ロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラの第2ヴァイオリン奏者の一人、Takayama Keitaroさんが癌でなくなられた、と。先週観てきた「Matilde di Shabran」のプログラムで確認したら、名前がなかった。

 さらに思い出したのが、これ(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-904.html)にリンクした、ロイヤル・オペラの音楽監督、アントニオ・パッパーノへのインタヴュー。

Antonio Pappano: the unstoppable maestro
http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2008/09/08/bmpappano108.xml

 このインタヴューの中に、

Pappano took the recent deaths of two of his violinists hard - one of them suffered his fatal heart attack in Pappano's arms, after collapsing during rehearsal.

 という件がある。これ、2007年3月に、リハーサル中に亡くなられた、首席第2ヴァイオリン奏者だった一之瀬康夫さんのことだろう。

 ということは、ロイヤル・オペラ・ハウスのオーケストラで長年にわたり第2ヴァイオリン奏者として活躍してきた、オーケストラの(恐らく)たった二人の日本人メンバーが相次いで亡くなられたということ。
 お二人と直接話したことはなかったけど、オーケストラ・ストールの最前列に座ったときなどは、必ず演奏するお二人の姿を観ていた。今更だけど、お二人の演奏への謝意と、ご冥福を心よりお祈りする。


 テレグラフが紹介していたカレンダーはこれ。

ROH Charity Calendar 2009
http://www.roh.org.uk/merchandise/display.aspx?id=562&showcase=182&category=422

Staff & Artists Charity Project at the Royal Opera House

A WORLD STAGE - REVEALED
2009 Calendar from the Staff & Artists Charity Project at the Royal Opera House

Brighten up the whole of 2009 and help Macmillan Cancer Support with this special calendar in full colour. Every month redefines ‘artistic licence’ as someone from on stage or from behind the scenes at the Royal Opera House lays a little more than their artistic soul bare. Beautifully photographed and in full colour, this elegant calendar may have a hint of cheek, but is never short on Royal Opera House style.

With 12 months of women and 12 months of men in each calendar, there’s glamour and glitz to entertain everyone, from January to December.

Talents, time and materials have been donated through every stage – from photographs to printing – so that all proceeds from this special seasonal ‘production’ can go to Macmillan Cancer Support.


 女性と男性の二つのヴァージョンがあるようだ。


ロイヤル・バレエファースト・アーティストSian Murphy


今シーズンから、ソロイストに昇格したエリック・アンダーウッド。バレエ・ダンサーが刺青していることに目くじら立てる時代ではないのかもしれないけど、期待しているダンサーだけに、ちょっと複雑な気分。


イギリス人プリンシパルの、エドワード・ワトソン


プリンシパル・ダンサーセナイダ・ヤナウスキー。3月にインタヴューしたとき、9月下旬頃が予定だと言っていたはず。

*使用した写真は、テレグラフロイヤル・オペラ・ハウスのショップのウェブ、デイリー・メイルhttp://www.dailymail.co.uk/femail/article-1083173/Opera-buffs-The-classical-performers-stripping-naked-calendar-girls.html)から拝借。

クリスマス切手発売

2008.11.04


以前のエントリ(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-888.html)で紹介した、2008年度のクリスマス切手が、今日から発売に。

http://www.norphil.co.uk/2008/11a-Christmas08.htm
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/religion/3376781/Christmas-stamps-include-pantomime-images.html

 例年だと、図案は一つのテーマに絞ったものになるけど、今年は「信仰」と「世俗」から選べるようになっている。ロイヤル・メイルは、売上目標をかなり高めに設定しているようだけど、これはかなり売れるような気がする。

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.