LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2010年03月の記事一覧

Arts need Money? YES!!!:イギリスの場合

2010.03.26
予算が発表された水曜日以来、各新聞では恒例の、どのクラスの人々の暮らしには、どのような影響がある等の分析記事が毎日掲載されている。これが労働党政権最後の予算になるかどうかなんてことは、いち外国人居住者に過ぎない自分にはあまり関係ないが、今回の予算に真っ先に反応した芸術関係者の反応は見過ごせない。

Cash for culture can boost UK economy, says arts alliance
http://www.guardian.co.uk/culture/2010/mar/25/uk-arts-cash-recession

Follow the money
http://www.guardian.co.uk/culture/2010/mar/24/national-arts-funding-tony-hall#


(ポスターのデザインのオリジナルは、デミアン・ハースト)

 芸術関連団体の代表者たちや芸術家の言い分は、イギリスを世界でも有数の影響力のある国に押し上げているのは、経済だけではない。さまざまな形態の文化活動が、イギリスを世界でもトップクラスのカルチャラル・ステイトにしているし、それによる経済効果は計り知れない。すでに、2012年のオリンピックのために大幅に予算をとられている上に、さらに減らされてはたまらん、というところ。

 なぜだか全く判らないが、予算が発表された同じ日に、二つ目の記事で持論を展開しているトニー・ホール氏が率いるロイヤル・オペラ・ハウスから、2008/09の「アニュアル・レヴュー」が届いた。フレンズ会員になって10年ほどになるけど、こんなのが送られてきたのは初めて。簡単に言えば、もっと来てね、ということなんだろうけど。
 内容は、同シーズンの活動を資金の動きや、観客動員数を説明したもの。詳細を紹介すると一週間以上かかりそうなので、数字だけ。多分、同じ内容は、オペラ・ハウスのプレスセクションから見つけられるはず。

Performance
309: performances on the main stage

380: performances on other stages

710,000+: total tickets sold

Reach
80: regional On the Road events, nationwide, plus two exhibitions
(これは教育プログラムで、どれだけ国内を回ったか、というもの)

13: countries our work was seen in
(ロイヤル・バレエの長期巡業を含む)

1,553,850: ROH YouTube views

Access
50%+: of tickets less than £50-

11,000+: free tickets for daytime performances

24,225: tickets for mixed Royal Ballet programmes frozen at 2007/08 prices

19,000+: students registered for our Student Standby scheme

87,925: people participated in Education events

50.7%: of patrons were new to the ROH

Income
38%+: increase in year-on-year DVD sales

£96.4 million: total income


 正直、奇麗事だけという印象はぬぐいきれない部分もある。大口スポンサーへの待遇等などの説明はない。しかし、ロイヤル・オペラ・ハウスですら、総収入に占める政府(この場合は、アーツ・カウンシル・イングランドなど)からの支援が3割に満たないのだから、さらにそこから予算が削減されてはこれからの活動に支障をきたすことに懸念を示すのは当然だろう。

 昨年、ロイヤル・オペラ・ハウスサドラーズに不況時こそ文化をという感じでインタヴューをした。公になったときにはほかの情報とあわせてやや違った印象になってしまったけど、興味のある方は、2009年3月のアーカイヴに保存してありますので。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-date-200903.html

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チャールズ皇太子、アフガニスタンへ

2010.03.26
イギリス王室の主要メンバーの中では、最も重要な人物が始めてアフガニスタンに行き、兵士を激励したとの話題が25日に報道された。冷静に考えれば、チャールズよりメイジャーなメンバーは女王夫妻だけで、あの二人をアフガニスタンに行かせるわけには、さすがにいかないだろう。


(写真は、デイリー・メイルのウェブから)



Prince Charles visits UK troops in Afghanistan
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/mar/25/prince-charles-afghanistan-visit

Prince Charles follows Harry's footsteps to Afghanistan and visits British troops in secret trip to frontline
http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1260537/Prince-Charles-secret-visit-boost-British-troops-Afghanistan.html#ixzz0jHHcyc00

 日本の皇室メンバーにも、このような権限を与えてあげればいいのにと思う。雅子さんなんて、ハイチで人道支援活動をしている自衛隊のメンバーを喜んで激励すると思う。早く檻から出してあげればいいのに。

春到来:Brits, be positive!

2010.03.16
今日、3月16日のThe Daily Telegraphhttp://www.telegraph.co.uk/)の一面に掲載されている、Matt



 How British!

 ロンドンに限れば、大雪に見舞われた1月以外は、それほど寒さは苦にならなかったけど確かにこの冬は長いと感じる。だから、春の天気が続いても俄に信じられないイギリス人の懐疑心はよくわかる。

 でも、先週末の天気は本当に素晴らしかった。日曜日にキュー・ガーデンズに行った友人によると、この春の陽気が続けば、2週間後くらいには水仙が満開になるのではとのこと。絶対に行かなければ。

ロイヤル・バレエ:リーズの結婚(La Fille mal gardee)

2010.03.14
イギリスと言う国は、そこにいる人全てを愚痴っぽくしてしまう磁力を発しているのかもしれません。素晴らしい春の日曜日にもかかわらず、「寒い!」と愚痴るロンドナー。

 そんなロンドナーですら黙らせるほどの春の訪れと暖かな光が満ちていたと感じたのは、3月9日のロイヤル・オペラ・ハウス。アシュトンの「リーズの結婚」が初めて上演されてから今年で50周年。それを記念しての公演初日でした。 

Marianela Nuñez:リーズ
Carlos Acosta:コーラス
Will Tuckett:シモーネ夫人(リーズの母親)
Jonathan Howells:アラン
Christopher Saunders:アランの父親、裕福なワイン畑のオーナー


 記念すべき50周年公演の初日と言うことで、主要キャストは現在のロイヤル・バレエでこの演目をやる際のほぼ最強・最良キャスト。過去にすがるバレエ・ファンになってしまっている僕は、吉田都さんの素晴らしい舞台を忘れることが出来ず、観ようかどうかを決めるのを躊躇っている間に早々に完売になっていた初日。が、幸運にも、数日前にまたもやいい席がリターンで出ているのを見つけてしまって、速攻でクリック。いろいろな意味で、観にいけてよかったです。

 まずは会場の雰囲気から。ある意味、すごかったです。若い聴衆もかなりいたのですが、失礼な言い方は承知のうえで、いつお迎えが来ても不思議でないようなお歳と見受けられる筋金入りのバレエ・ファン、いやこのバレエをもう一度観なければ満足できないと思っているであろうお客さんもたくさんいて、改めてアシュトンと「リーズの結婚」が如何にイギリスのバレエ・ファンに愛されているかを感じました。

 ごくごく簡単なあらすじです。5年ほど前に、英国ニュースダイジェストにロイヤル・オペラ・ハウスの特集記事をを寄稿したことがあります。その中で「リーズの結婚」を紹介した部分です。N編集長、再利用の許可、有難うございます。

意にそぐわぬ相手との結婚を娘に迫る母、シモーネ。その母の厳しい監視をかいくぐり、貧しい恋人、コーラスと愛を確かめ合うリーズ。政略結婚の相手がリーズの部屋の鍵を手にしたとき、そこに待ち受けていたものは・・・。なんて書くと、「また悲劇か」、と思われる方もいるかもしれないが、アシュトン振り付けの「リーズの結婚」は、ロマンティック・コメディ・バレエの大傑作だ。上演のたび、始まりから終わりまでオペラハウスはくすくす笑いや大爆笑に包まれる。といって簡単なバレエではない。特にリーズを演じるダンサーには、高度な技術と同時に英国バレエ伝統のマイムの繊細な表現力を要求される。

 前回、やはりヌニェスアコスタで上演されたときに舞台は収録されDVDが発売になっています。そのときの評価もほぼ五つ星だったと記憶していますが、今回もまた「このバレエを観てがっかりすることなどあろうか、いやありえない」という感じでどのレヴューもべた褒め。本当に素晴らしい舞台でした。

 過去に何回か書いていますが、ヌニェスがプリンシパルになったころ、僕は彼女が失敗する舞台ばかり遭遇していて、批評家たちが彼女のことを「ロイヤル・バレエで最も素晴らしい技術を持っているダンサー」と言うのが信じられませんでした。そんなことがあって、ヌニェスを見るためだけに舞台を選ぶということはしてきませんでした。

 その見方が変わったのは、数年前、バランシーンの「ダイアモンド」で彼女の踊りを観たとき。この変わりっぷりはどうしたことだろうと圧倒されるほどの、バレリーナ・オーラを発した踊りでした。以来、幾つかのガラ公演や、1幕もので彼女の踊りを観るたびに、プリンシパル・ダンサーとして着実に成長し続けていると感じていたので、今回の舞台はとても楽しみでした。

 ヌニェスが舞台に出てきたとき、「うっ、メイクがきつい」と一瞬感じた以外は、舞台にいたのは、人生を楽しんでいるリーズそのもの。僕は、バレエの技術についてはまったくの素人ですから、アシュトンの振付が楽しそうに見える裏でどれほど難しいかを適切な言葉では表現できません。でも、足があれほど細かいステップを刻んでいるときに、上体や腕が描きだす優美な曲線。上半身と下半身がまったく異なる動きをするとき、その両方をコントロールする技術は並大抵ではないでしょう。6月の日本公演では、ヌニェスはパートナーのソアレスと踊る予定のようですから、幸せオーラ全開の踊りになるのかなと思います。


(DVDの宣伝サイトから。前回の公演の第一幕前半)

 マイティ・アコスタも歳を取るんだな、と言うのが本音。一方で、もともとアコスタは生真面目という評価を幾つかのインタヴューで読んできましたが、8日の舞台では、肩にむやみな力がまったく入っていなくて、アコスタ自身が今夜、ここで踊れることを心から楽しんでいると感じられるものでした。

 BBCのドキュメンタリーで、前回の公演のある夜、片手リフトを失敗したアコスタとインターヴァル中の疲弊しきった彼の姿が記憶に残っていたので今回はどうかなと思っていましたが、杞憂でした。第一幕前半と後半のそれぞれの片手リフトを美しく決めていました。技術的にはアコスタにとってはさして難しくないであろう跳躍は滞空時の姿勢が美しく、まったく軸がぶれない回転。はらはらしないで観ていられる舞台って、素晴らしいです。 

 脇役と言っては失礼ではないかと思えるほど存在感がなければならない3人が、イギリス人ダンサーでよかった、と言うのは人種差別かなと思う反面、この3人がいない舞台を考えられないほど。第一幕の収穫の踊りの場で、ダンサーたちの後ろで、自然な演技を続けているタケットサンダーズがいなかったら、物語の面白さは薄れていたと思います。


(第一幕後半の場面。タケットとハウエルズ)

 席に座ってからの楽しみは、会場の観察。特にボックス席。で、8日はロイヤル・ボックスが何か変でした。VIPが来るときにいつもいる、VIP専門のロイヤル・オペラ・ハウスの担当男性の替わりに、なんだか神経質そうな若い男性が出たり入ったり。ボックスに人が入ってきたのは、客電が落ちて、会場が真っ暗になってから。誰かな、女王夫妻だったらロイヤルの場合お忍びというわけにも行かないだろうから、立たされるだろうしと思いつつも、第一幕では舞台に集中。

 インターヴァルが終了し、客電が落ちる直前になっても、ボックス席には誰もいない。どんなVIPだろうと思っていたら、チャールズ皇太子夫妻でした。不思議なことに、隣り合って座っていなかったものの、ロイヤル・ボックスの位置のために二人とも身を乗り出すようにして舞台に集中しているようでした。特に皇太子は、第2幕、家に自分ひとりきりだと思い込んだリーズが、コーラスと結婚して子供を産み、温かな家庭を築くことを想像しながらのマイムの場面では、楽しそうに笑っていました。

 ちなみに、皇太子は翌10日の夜はバーミンガムで、バーミンガム・ロイヤル・バレエの記念公演も観劇。カミラ夫人は、腰痛で欠席だったそうです。ロイヤルのボックス席は体を斜めにしないと舞台が見えないから、姿勢への影響はあるでしょう。

 もともと超人気演目の上に、レヴューもぶっちぎりなのでイースターまでの公演は完売、もしくはほぼ完売状態。ただ、4月後半の4公演はまだ席が残っているので、「シンデレラ」を観にこられる予定の皆さんも、日程が合えば日本公演の前に本拠地での舞台を観てもいいのではないかと思います。

ロイヤル・オペラ・ハウスの10/11シーズンのプログラム

2010.03.14
先日、ロイヤル・オペラ・ハウスの今年の9月からのプログラムが発表になりました。これまでと違って時系列の表記が見つけられなかったのでざっとまとめてみました。が、間違っていても責任は負いませんので。

ロイヤル・バレエ
30/September/2010
Onegin by John Cranko

そろそろ、崔由姫さんを観たい。

15/October/2010
Mixed Bill: La Valse, Brandstrup’s new work, Winter Dreams and Theme and Variations

3/November/2010
Syliva by Frederic Ashton

20/November/2010
Cinderella by Ashton

December/2010
Peter and wolf

Les patineurs/ Tales of Beatrix Potter

11/January/2011
Giselle

22/January/2011
Swan Lake

February/2011
Alice’s Adventures in Wonderland
By Christopher Wheeldon

16/March/2011
Triple Bill: Rhapsody, Sensorium and The Rite of Spring

4/April/2011
Cinderella by Ashton

11/April/2011
Manon by Kenneth MacMillan

もう何年も観ていない。そろそろ、心穏やかに観ることができるかな、と。

13/May/2011
Triple Bill: Ballo della Regina, DGV and McGregor’s new work

28/May/2011
Triple Bill: Scenes de Ballet, Voluntaries and Still Life at the Penguin Café


ロイヤル・オペラ

September/2010
10th: Cosi fan tutte
12th: Don Pasquale
23rd: Niobe by Agostino Steffani

October
11th: Rigoletto
26th: Romeo et Juliette
Les Pecheurs de perls (concert style)

November
Adriana Lecouvreur by Francesco Cilea

December
11th: Tannhauser
23rd: Hansel und Gretel

January/2011
18th: Il barbiere di Siviglia

February
1st: Die Zauberflote
17th: Anna Nicole by Mark-Anthony Turnage

March
11th: Aida

April
The Tsar’s Bride by Rimsky-Korsakov

May
5th: Werther
24th: Macbeth
29th: Fidelio

June
7th: Tosca
21st: Peter Grimes
25th: Madama Butterfly



 バレエ、オペラ共に2011年2月に新作が上演されるから大騒ぎだろう。誰も見たことがないから評価のしようもないけど、とりあえず確実だと思えるのは、ロイヤル側があの手この手で資金集めを画策すること。新作上演への寄付に興味がある方は、ロイヤルに連絡してみるのも面白いかも。寄付の額によって扱われ方は変わってくることもあるだろうけど、ワークショップに招待されたりすることもある。
 アンナ・ニコルの主役にキャストされているのは、オランダ人ソプラノ歌手、エヴァ=マリア・ウェストブルック。納得しているのだろうか?彼女は、12月上演のタンホイザーにも出演予定。

 声が好きなベン・ヘップナーが彼の当たり役のひとつ、ピーター・グライムズに出る予定になっているが、歌えるのだろうか心配。
 トスカはまったく好きなオペラではないけど、マッティラをオペラで観たい。情報から察するに「床屋」のロジーナはポーランド出身のソプラノ、アレクサンドラ・クジャァク。メゾ以外のロジーナは聞いたことがないので楽しみ。
 個人的に絶対に観たいオペラは、「真珠とり」、「サンドリヨン」、「ニオベ(存在すら知らなかった)」と「フィデリオ」。

 今日のサンディ・タイムズのカルチャー・マガジンにアントニオ・パッパーノのインタヴューが掲載されていた。

Antonio Pappano raises the roof
http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/stage/opera/article7056816.ece

 アンナ・ニコルに続く新作オペラは二つあるようで、そのうちのひとつは、トマス・アデスによるもの。2014年になるらしい。サンディ・タイムズは、マードックが真っ先に有料化を考えているらしいので、興味ある方は早めに印刷することをお勧めします。

犬と猫を救って150周年を祝う切手

2010.03.11
テムズの向こう側にバタシーと言うエリアがある。ロックが好きな人には、ピンク・フロイドの豚が飛んでいるジャケットにある発電所がある(今は再開発中)ところ。

 そこにある、犬猫好きなら知っているに違いないと思われる、Battersea Dogs & Cats Homehttp://www.battersea.org.uk/dogs/?gclid=CKajntKxsaACFclr4wodHyt4TA)が活動を始めて150年を迎え、記念切手が発売になった。

From strays to first-class pets: Dogs and cats abandoned at Battersea home become photogenic stars of new stamps
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1256994/Dogs-cats-abandoned-Battersea-home-photogenic-stars-new-Royal-Mail-stamps.html

Battersea Dogs & Cats Home 150th Anniversary - 11 March 2010
http://www.norphil.co.uk/2010/03b-battersea_dogs_and_cats.htm







 ここ数日、犬を武器として使うことへの対応が報道されていて、イギリスで暮らす全ての人が動物愛護ではない。

Crackdown on dangerous dogs to make microchips compulsory for all
http://www.guardian.co.uk/world/2010/mar/09/dangerous-dogs-microchips-insurance

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-997.html

 また、本末転倒と思える、過激な動物愛護には、個人的には近寄りたくない。

The lawyer who defends animals
http://www.guardian.co.uk/world/2010/mar/05/lawyer-who-defends-animals

 でも、このような記念切手が発売されることにより、ペットがどうして必要とされるのかや正しい飼い方を知るきっかけになるのであれば、いいことだと思う。

ウィグモア・ホール、110周年

2010.03.10
ロンドン中心、オックスフォード・ストリートの裏に位置するウィグモア・ホールは2010/2011には、110周年のアニヴァーサリーとのこと。一般発売はずっと先の話だが、一般会員より上のランクのメンバーになっている友人に送られてきた案内を見せてもらい、その豪華な予定に吃驚。現時点での、会員向けの情報なので、変更されることもありえるだろうことを念頭において、ちょっと紹介。

Friday 10th September 2010
Opening concert of the 110th Anniversary Season
Karita Mattila


(マッティラ。サロメのイメイジ写真でしょう。写真は全てネットからかき集めました)

Monday 13th Septmenber
Angelica Kirchschlarger
Ian Bostridge


Sunday 31st October
Jonas Kaufmann

Wednesday 1st December
Christoph Predgardien

Friday 17th December
Dorothea Roeschmann

Friday 18th February 2011
Juliane Banse

Tuesday 14th April
Ian Bostridge
Dame Mitsuko Uchida


Monday 13th June
Thomas Hampson

Tuesday 28th June
Simon Keenlyside

Wednesday 29th June
Christopher Roeburn Memorial Concert
Cecilia Bartoli
Thomas Hampson
Angelica Kirchschlarger



(バルトリ)


(ハンプソン)


(キルヒシュラーガー。彼女、最近ウィグモアによく出ている)

 これ以上メンバーシップ・フィーを払うのはきつい。でも、特に2011年6月29日を確実に購入するには、メンバーに、それもかなり上のランクでないと無理だろうという気がする。

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アレクサンダー・マックィーンの最後のコレクション

2010.03.10
先月、突然いなくなってしまったアレクサンダー・マックィーン。彼が残した、秋・冬のコレクションが、パリで公開されたとのこと。

Alexander McQueen's last collection

http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/gallery/2010/mar/09/alexander-mcqueen-last-collection

Alexander McQueen's last collection unveiled on Paris catwalk
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/mar/09/alexander-mcqueen-last-collection-paris

Alexander McQueen autumn/winter 2010/11
http://www.telegraph.co.uk/fashion/paris-fashion-week/7407126/Alexander-McQueen-autumnwinter-201011-Paris-Fashion-Week.html

The last Alexander McQueen collection: Paris Fashion Week
http://www.telegraph.co.uk/fashion/paris-fashion-week/7408932/The-last-Alexander-McQueen-collection-Paris-Fashion-Week.html








(写真はすべてガーディアンから)

 彼のデザインの熱心なファンではなかったけど、2シーズンくらい前だったろうか、メンズのジャケットでどうしても欲しいものがあった。この最期になってしまったデザイン、写真で見るだけでもとても精緻なもの。こういう素晴らしい「美」を、間近で見たいものだ。

犯罪者の更生を社会はどうして受け入れられないのか:1993年の少年犯罪

2010.03.09
先週、今週とイギリス国内は、大げさでなく国の根幹を揺るがし、イギリスという国がどのように変化していくのかをイギリス国民がしっかり考えなければならないのでは、と言う事件が相次いでおきました。そのいずれにも収束の気配は今のところありません。不透明な献金問題で再び足元をすくわれた保守党、アフガニスタン戦争での死者の急増、ソーシャル・ネットワーキング・システムの最大手、フェイスブックを悪用した性犯罪者による少女殺害事件等々。その中でも、全てのメディアを巻き込んで、毎日のように報道される内容が変わっているのが、1993年にリヴァプールで起きた2歳男児殺害事件の犯人の一人が、刑務所に戻されたと言う事件です。

 この殺人事件が起きたとき、当然僕はそんな事件がイギリスでおきたことすら知りませんでした。事件の概要とその後のことは、なんと日本語版ウィキペディアに掲載されていました。

ジェームス・バルガー事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
(このリンクの右上の検索欄に事件名をコピペすれば、当該ペイジが検出されるはずです。警告があるように、事件内容はとても陰惨なものです)

 1993年、リヴァプールにあるショッピング・センターから2歳の男の子が誘拐され、数日後に遺体で発見されました。殺人事件として捜査が始まり、逮捕されたのは、10歳の二人の男児。2001年に釈放されたとき、二人は新しい名前を与えられた。
 先週大きく報道されたのは、犯人の一人、ジョン・ヴェナブルズ(Jon Venables)が、釈放時に決められた約束事のひとつ、あるいは複数を破ったことにより再び刑務所に収監されたと言うものでした。ウィキペディアではイニシャルになっていますが、イギリス国内では、二人の元の名前は実名で報道されています。以下に、時系列で記事をリンクしておきます。

James Bulger killer back in prison
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/mar/02/james-bulger-jon-venables-prison

Pressure grows for answer to why Jon Venables is behind bars
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/mar/03/pressure-straw-bulger-killer-prison

Jon Venables and the modern justice system
http://www.guardian.co.uk/society/2010/mar/03/erwin-james-jon-venables

Jon Venables: the boy murderer who was 'no longer a threat'
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/crime/7360888/Jon-Venables-the-boy-murderer-who-was-no-longer-a-threat.html

James Bulger killer Jon Venables confessed real identity to strangers as mental state crumbled
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/mar/07/jon-venables-confessed-identity

Jon Venables could be killed if his identity is revealed, key judge warns
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/mar/08/denise-bulger-backs-straw-venables

Don't dismiss rehabilitation
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2010/mar/09/rehabilitation-murder-jon-venables

 元ヴェナブルズの再収監が公になってからというもの、メディアの報道合戦は本当に酷いものです。


(これは、9日のガーディアンのカトゥーン。ガーディアンだってタブロイドを批判できないと思う)

ジャック・ストロウ
法相がヴェナブルズの収監理由を明かすことを拒否していることにもよりますが、ある日は彼が薬物中毒になったからとどこかの新聞が報道すれば、あくる日は別の新聞がいやリヴァプールに戻って泥酔したからと報道する。感情に走って、「死刑復活」を短絡に掲げないのは立派ですが。

 僕自身が気にかかるのは、更生プログラムがすでに破綻している、そこまで行かなくても今回のことで揚げ足を取られて重要性をないがしろにされてしまうのではないか、と言うことです。殺人を肯定する気など毛頭ありません。が、別の面から批判はあるだろうなという僕個人の考えは、全ての犯罪者が更生できるわけではないのでは、と言うこと。社会の枠組みにどうしても入ることが出来ない人々がいるのは、認めがたいことですが必然なのではないかと思います。犯罪者更生プログラムと言うと、絶対に更生できることが大前提と思われる人が多いと思いますが、悲しいことですが変われない人も少なからずいることでしょう。ですから、更生プログラムとは、社会に戻ることは出来なくても、普通に暮らしている人たちが気づきづらいかもしれないけど何かしらの貢献が出来ることを、罪を犯した者にさせると言うのが理想なのではと素人なりに考えます。しかしながら、それを実行するには、社会が大きな余裕を持っていなくてはならない。
 ホームレスが増え、仕事を見つけることは不可能に近く、景気の回復は思った以上に先のこと。毎日の暮らしの中から苦悩が減らない昨今。そのような苦しい生活を強いられている人々からみれば、罪を犯していながらのうのうと生きている犯罪者がいれば、許せないと感じるのではないかと考えます。僕も、許せない、もしくは少なくとも不愉快に感じることでしょう。僕の生活にどれだけの影響を及ぼしているかは判らないであろうにもかかわらず。
 時折報道されるニュースからは、イギリス全土の刑務所はすでに定員オーヴァー。見かけ上、運営がうまくいっているようにするためには、すでに収監している受刑者の刑期を短くして、どんどん社会復帰させる。ちなみに、理由は異なるようですが、ヴェナブルズの最初の刑期は15年だったそうです。が、結局8年に短縮されています。
 何でもかんでも、成果を達成することが正しい(人員を減らすことだって、立派な成果達成ですから)と言う風潮が強い今のイギリスでは、多くの受刑者を見かけ上更生させた刑務所の評価は上がり、更生プログラムを終了した犯罪者は、その成果の実績として社会に戻される。メンタル・ヘルスに関わるものとして非常に気になったのは、リンクの上から5番目、ヴェナブルズが彼本人として犯した罪と、それを消滅させた上で与えられた新しいアイデンティティとの狭間で精神の安定を欠いているのでは、と言うことです。状況の如何に関わらず、アイデンティティをかえることはいわれているほど簡単なことではないことを改めて感じます。本来時間がかかる、かけるべきプログラムが、成果達成のために骨抜きにされているのではないか。

 最後に、今回の再収監のニュースは、他にも幾つかの問題点がまったく変わっていないことを浮かび上がらせたと感じます。被害者、および被害者の家族のメンタル・ケア、および彼らの権利がどこまで司法によって守られているのか。点数で評価できないこと、つまり心の問題に無理やり点数制を持ち込んで、犯罪が起きてしまったことの大本を見ようとしない。そして最も怖いのは、政府が表面上何もイニシアティヴをとろうとしていないこと。まるで嵐が過ぎ去るように、社会の関心が別の問題に移るのを待っている、そんな気がします。

Dancing for the children@サドラーズ・ウェルズ

2010.03.07
2月28日に、ロイヤル・バレエのプリンシパル・ダンサー、マーラ・ガレアッツィが主催するチャリティ団体のファンド・レイズィングのためのガラ・パフォーマンスがサドラーズ・ウェルズで催されました。簡単に感想を。



Track 12
Mara Galeazzi
Kristen McNally(振付)

 トップは、ガレアッツィが踊る、世界初演となるコンテンポラリー。世界最終上演といっても差し支えないであろう、退屈な振り付けでした。マックナリーは、同じくロイヤル・バレエのダンサーで、ロイヤル・オペラ・ハウス内での新作を集めたデモンストレイションですでに他の振付も何度か観ていますが、何を伝えたいのかまったく判りません。
 このガラでは、男女の司会者がプログラムの解説・進行をしていました。司会の男性がジュード・ロウが来られなくなったと伝えたとき、会場のどこからも落胆のため息が出なかったことを記しておきます。

Swan Lake Act 2 PDD
Marianela Nunez & Thiago Soares
Marius Petipa

 プログラムでは第三幕のPDDでした。今日、3月7日のオブザーヴァー紙でインタヴューが掲載されていたヌニェスソアレス。まだ結婚していないようです。

Marianela Nuñez and Thiago Soares: a classic Latin love affair
http://www.guardian.co.uk/stage/2010/mar/07/marianela-nunez-profile

 彼らの踊りを観るのは久しぶりでした。パートナーと言うことも有るのでしょう、完全に息の合った、自然な印象の良い踊りでした。インタヴューにあるように、ヌニェスの性格が陽性なので、ジュリエットやオディールで積極的に観たいとは思いませんが、モダンや明るいバレエで観る彼女の踊りは、プリンシパルになりたてのころと比べると、輝いていると思います。
 今回も、手ごろな価格と言うだけで購入した最前列でしたが、目の前数メートルのところでオデットが踊られるのを観られるのは本当に幸福なことでした。

Saving my love
Ella Kenion & Edward Watson
Vanessa Fenton(振付)
Sylive Lewis(音楽)

 舞台に最初に出てきたのは、ロイヤル・バレエのイギリス人プリンシパル、エドワード・ワトソン。軽快な音楽に乗って、彼にとってはさして難しくないであろうシンプルな振付を軽やかに。ついで、舞台に踊り出てきたのは、テレヴィで活躍しているらしい、コメディエンヌのエラ・ケニオン。お世辞にもダンサーの体型どころか、とてもプロのバレエ・ダンサーと一緒に踊れることを許されるとは思えないふくよかな体型。それでも笑顔を必死に絶やさずに踊り続けていく。ワトソンのサポートがまた立派。彼は、昨年の舞台でもオペラ歌手とPDDを披露しています(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1007.html)。音楽が終わると同時にケニオンさんは仰向けに倒れこみましたが、無理ないです。楽しい演目でした。

Limen PDD
Sarah Lamb & Eric Underwood
Wayne McGregor(振付)

 ロイヤル・バレエの常任振付家のウェイン・マックグレガーの最新作、「リーメン」のメインPDDを、昨年の初演時に踊ったラムアンダーウッドhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1114.html)。PDDの見た目はとても静かなものですが、二人の荒い息遣いを聴いていると、難しい振付なんだろうなと感じました。

Alpha
Ballet Boyz (of the next generation, possibly)
Paul Roberts(振付)
Keaton Henson(音楽)

 まず。本来のプログラムでは、ここはウィリアム・トレヴィットマイケル・ナンによる「Yumba vs Nonino」のはずでした。ところがナンが病気のためキャンセル。2年ほど前のロイヤル・オペラ・ハウスのガラでも同じ演目が踊られるはずが、そのときはトレヴィットが怪我で降板(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-593.html)。
 で、急遽代役に抜擢されたのが、歳を取ったオリジナルのバレエ・ボーイズが「次のバレエ・ボーイズ」を育て上げる目的で集めた若者8人。その若者たちに文句を言う気はありません。数ヶ月前までは、舞台で踊ることなど想像もしていなかったであろう皆さんですから。
 音楽と振付がまるでお遊戯。急いで作られた経歴紹介によると、振付のロバーツはポップ音楽畑でかなり振付をしているようです。が、今回のAlphaマリファントマックグレガー、そして古きよき時代のウィリアム・フォーサイスの振付を寄せ集めて、数倍に薄めてみましたという印象のもの。ダンサーがいきなりスウィッチが入ったかのように舞台に集まる、踊り終わったダンサーたちが意味無く袖に下がっていく様子からは、フォーサイスの「In the middle, somewhat elevated」が振付業界に及ぼした影響を垣間見たようでした。

Romeo and Juliet Balcony Scene
Galeazzi & Watson
Kenneth Macmillan

ガレアッツィのジュリエット、怖いなと危惧していましたが、思いのほかよかったです。全幕で観たらまた印象が違うかもしれませんが。

インターヴァル

Lieder
Galeazzi & Gary Avis
Alastair Marriott(振付)
Brahms

 このガラでは、世界初演の振付が6作品披露されました。これもそのひとつで、ロイヤル・バレエのキャラクター・アーティストのマリオットによる振付です。昨年末の「女帝の靴(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1122.html)」でも感じたことですが、マリオットは下手にナラティヴ・バレエを作ろうとするよりも、古典、新古典の様式、構築に則った振付のほうが美しい踊りを作れるのではないかと言うこと。この振付の後半部分で入れられていた難度の高いリフトの形と、そのリフトを組み入れた絶妙のタイミングには、マリオットを見直しました。

Bollywood
Four Poofs
 ギャグなので、コメントはありません。

Fantasie-Impromptu
Laura Morera & Ricardo Cervera
Liam Scarlett(振付)
Chopin

 ロイヤル・バレエの若手の中で、振付家候補としては一頭地抜きん出ている印象のスカーレット。この新作では、女性(モレイラ)と男性(セルヴェラ)が同じ振付をシンクロして踊るという、言ってみればとても簡素な振付。ところが、そのシンプルな振付が、ダンサーの動きや技を鮮やかに浮かび立たせるものでした。僕の嗜好が古典バレエに偏っていることを差し引いても、完成度の高い振付だったと思います。スカーレットは、5月にロイヤルのメイン・ステイジ用としては初めての作品を披露します。ウィールドンマッツ・エックに挟まれてプレッシャーはあると思いますが、一気に花開く可能性はあるかもしれません。

Somthing different
Steven McRea(踊り&振付)
Benny Goodman

 ロイヤルの若きプリンシパル、スティーヴン・マックレイがローザンヌでタップ・ダンスを踊ったことはバレエファンの間では広く知られていますが、僕は見たことがありませんでした。今回、まさしく僕の目の前で踊られた彼のタップは、プロそのもの。「リーズの結婚」でマックレイが踊る日に行きたいけど、リーズがマルケスというのが。

Le Corsaire(海賊)PDD
Yuhui Choe & Sergei Polunin
Petipa

 実は、海賊って未だに全幕で見たことがありません。ロイヤルがやるとは思えないので、今年の夏のボリショイ・バレエで観られればと。さんとポルーニンの若いエネルギーに満ちたステイジ・プレゼンスは古典バレエを踊るダンサーとして最良の姿に見えました。もちろん踊りも素晴らしく、PDDが終わって二人が袖に下がったときは、「ヴァリエイション無しで終わりなんて、そんな残酷な」。
 もちろん、ヴァリエイション、ありましたとも。ポルーニンは彼だけが足をかけられる空の階段を使ったかのように飛翔し(空中であの体勢を取れるのは、他にアコスタしか思いつきません)、さんは軽やかにステップを刻み、ステイジを春風のように艶やかに駆け抜ける。この二人が古典全幕を踊るなら、週に3回観ても飽きることはないでしょう。

O magnum mysterium

Ensemble WC2E
Morten Lauridser(作曲?)

 なんだかいわれのわからない、厳かなコーラス。

 コーラスが終わると、プログラムの進行順に出演者が舞台に出てきました。ヌニェスラムの私服姿、まるでモデルのようでした。最後にガレアッツィが現れ、出演者、裏方、そして聴衆への感謝を伝え、今後もチャリティ活動を続けていくことを語りました。
 プログラムの構成や進行は、彼女がこれまで実際に経験してきたロイヤル・オペラ・ハウスの資金集めガラ公演のフォーマットを踏襲したようです。もちろん、規模も違うし運営上の不備も幾つかありました。しかしながら、プリンシパル・ダンサーという、普通ではなれない立場にいる彼女の影響力を駆使して社会になにかしらを還元していくガレアッツィの活動は、賞賛されるべきだと思います。

http://www.dancingforthechildren.com/home.html

2月14日、15日:ロンドンという都市は

2010.03.07
2月14日、晴れ。家族との都合がつく日が最終日だけだったので、この日の朝に墓参り。お寺の周りは都心の中のエアポケットのような住宅街と言う感じのところで、急激な変化は無いところ。でも、やはり2年の間になくなった店舗や新しいビルなどが散見される。
 一時帰国中、毎日お世話になった家族への感謝としてペニンシュラ東京The Lobbyにてランチ。出かける前に確認したところ、予約分はいっぱいだけど当日席もあるとのことだった。行ってみると、10分弱で席に案内される。お試しと言うことで、2,200円のランチ・コースにしたが、結果としてケチらないで2,900円のものにしておけばよかった。何かが決定的に悪いというわけではない。サラダ、メイン、そしてデザートと質は申し分なし。でも難癖をつけるなら、サラダに使われたドレッシングの塩分が強かったように思う。もともと、毎日の食生活で余分な塩分を摂らないようにしているからそう感じてしまうのかもしれないけど。メインのメカジキのグリルはいいとして、付けあわせがパスタと言うところに失望を感じたのは僕の身勝手な期待が大きすぎたからだろうか。デザートのタルト・タタンは申し分なし。
 ランチで一番よかったのは、何度でも所望できた、焼きたてのパン。美味しかった。なので、食後、地階のベイカリーでパンと夕食時用のケイキを購入。

 家族と別れて、外堀通りを東京駅方向へ。途中、プランタンで教えていただいたビゴのショートケイキを試す。味はよし。でも、思った。昔はショートケイキはもっと大きかったのに。どうして最近のショートケイキはこんなにも小さいのだろう。二口、三口で食べ終わってしまう。沖縄物産店のわした・ショップで「黒糖しょうが湯」の粉末を購入。地階でとてもいい色合いのかりゆし・ウェアを見つけるも、厳寒のロンドンできられるわけもなく。新しくなった大丸東京のヴァレンタインの狂乱を横目に、友人宅へ。
 手土産に、アルプスでプリンを購入。ここは、ぜんぜん変わらない。ロンドンに戻る飛行機の席をブッキングし印刷させてもらうつもりだった。ところが、「当日、チェック・イン・カウンターで係員にお尋ねください」のメッセイジが出るだけで操作が進まない。戻る便、特にヘルシンキからロンドンがBAとのコードシェアからだろうかと不安を抱えつつ帰宅。
 夕食は、再び、地元肉屋の餃子。2度も食べるつもりは無かったが、ずっと地元で親しまれてきた豆腐屋が昨年末に廃業したこともあり、食べられるときに食べておかないと。本当によく食べた一時帰国だった。

15日。乗車した成田エクスプレスが満員。東京駅で購入したおにぎりを朝のおやつ代わりに。空港についてわかったのは、成田からヘルシンキの便がJALとのコードシェアになっていた。搭乗手続きはJALの職員の皆さん。日本語だと本当に楽。が、思わぬところに落とし穴が。
 現在保持しているヴィザを取得してからの一時帰国は今回が3回目。前2回は、BAだったから問題が無かったのだろうと今は思い至るが、担当したJALの職員の方がこのタイプのヴィザを見たことがなかったらしく、フィンランド航空のマネイジャーに確認したいとのこと。何故だか判らなかったけど、日本だからいいやと気楽にどうぞと言ってしまう。で、フィンの方も見たことがないとのこと。何が問題なのかを尋ねたところ、最近、特に学生ヴィザでイギリスに入国しようとする人が当地のパスポート・コントロールで入国を拒否され強制送還されるケイスが徐々に増えているとのこと。強制送還になると、そのヴィザ保有者だけでなく、乗せてきた航空会社にも罰金が科されることが有るそうで、それは避けたいと言うのはわかる。「特にお客様のヴィザには有効期限が明示されていないので、まことに申し訳ありませんがパスポートとヴィザのコピーをとらせてください。それと、こちらの、一切の責任はお客様だけが負われるという誓約書にもご署名をいただけますでしょうか?」。英語でははっきりと無期限と書かれているのだけど、見たことないといわれてしまえばどうすることもできないし。
 きちんとしたヴィザ保有者でさえ不安にさせるイギリス、さすがだ。

*ロンドンに戻ってきてから判ったのは、法務省が学生ヴィザのシステムをまた変更した影響のよう。イギリスに語学留学を考えている方はこちらをご覧になると現状が少し判るのではないかと。
http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/6028/250/

 ヘルシンキへの便は、エアバス340。快適。食事もカスタマー・ケアも最低限ながらキャビン・クルーの態度はとてもフレンドリー。同じワンワールドにもかかわらず、フィン・エアとBAのこの違いは何なんだろう。ヘルシンキ空港には予定通り到着するも、直後のヒースローへの乗り継ぎ便が予約時にすでに満席だったので3時間弱の待ち時間。
 搭乗後、隣に座ったフィンランド人の女性弁護士と日本のこと、ロンドンのことを話す。弁護士の方は、いつか日本に行ってみたいけど、コミュニケイションが不安とのことなので、spoken Japanese は簡単と説明。どこかお勧めの場所はあるかとの質問には、無難に京都と、僕自身が楽しんだ神楽坂を勧める。
 深い積雪にもかかわらず、何事も無いかのように運営されるヘルシンキ空港は素晴らしい、翻って、たった数センチの雪で完全に麻痺するロンドンのことを言うと、笑いながら彼女が経験したことを話してくれた。「雪は仕方ないとしても、私がロンドンで研修を積んでいたとき、何度か乗っていた地下鉄が止まったことがあるのよ。その理由が、地上部分の線路の上に落ち葉があるから。毎年秋になれば葉が落ちることは当たり前なのに、それが理由で公共の交通機関が止まるってことが信じられなかったわ」。

 そしてパスポート・コントロール。ヴィザは何事もなく。しかしながら、僕を担当した係官の隣の男性職員が、「この配偶者ヴィザは、今でも有効だったっけ?」と質問してきたので、彼らが話し終わるまで約3分ほどまたされる。「曲がりなりにもプロなら、そんなことここで聞くんじゃない!」、と喉まで出掛かる。ロンドンに戻ってきたことを実感する。

ロンドンのバスを乗りこなすためのお役立ちツール

2010.03.04
恐らく、つい最近だのことだと思うけど、ロンドン交通局(TfL)のサイトに、パス路線図を確かめるための新しい機能が追加された。

http://www.tfl.gov.uk/tfl/gettingaround/maps/buses/default.aspx

 これが、観やすいし、面白い。実際に、路線数がいくつあるのかなんてまったく知らないけど、ランダムに数字を入れると、あちらこちらの路線が結構観やすく表示される。路線を探すと同時に、ロンドンの地理も判ってかなりのお役立ちツールだと思う。

 で、幾つかの路線を以下に。

Bus 1
 
 これは、栄えあるNo.1路線。オックスフォード・ストリートの東側から、新しい金融街のカナリー・ワーフを結ぶ路線。乗ったことはまだ無い。

Bus 5
 
 1番、2番、3番、4番、6番、7番、8番、9番の路線は知っているけど、5番は実在するのかどうかも知らなかったので、早速試してみた。こんなロンドンの東側、頼まれても行かないと思う。

Bus 31

 31番は、人気のスポット、言い換えると僕はまったく避けているカムデン・タウンからウェストフィールド・ショッピング・センターのあるホワイト・シティまで。カムデンからアビィ・ロードに行こうなんてふと思ったときに知っておくと便利。

Bus C1

 そしてC1は、そのホワイト・シティからヴィクトリア駅を結ぶ。この31番とC1を乗り継ぐだけでも、結構面白いロンドン観光になると思う。

Bus 139

 アビィ・ロードを実際に走るバス路線は、189番とこの139番のみ。

 今では、グレイター・ロンドン内を走る全てのバス路線で、車内で音声による停留所案内が実施され(もちろん、故障の場合のほうが多いけど)ているから、このツールで事前に路線を調べておけば、どこで降りなければならないか判らない、ということはかなり避けられるのではないかな。

春の日に遭遇したロック・スター:ジミー・ペイジ

2010.03.01
早朝はとても寒かったけど、今日はほぼ一日中、待ちに待った晴天。抜けるような青空が頭上に広がり、体中の鬱屈した血液が春の日を感じて奔流のように流れ出すのを感じる、そんな素晴らしい天気。

 で、そんな素晴らしい日に出会ったのが、レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ。今日の午後、ロンドンの某所で宅急便を出す手続きをしていた。従業員の、「端からやる気ないだろう」という無能ぶりに呆れつつ、自分のことはさくさく済ませて払い終わったところで、灰色がかった長髪を後ろで束ねた初老の男性が入ってきた。
 一目でジミー・ペイジだろうと思ったけど、こんなところに大ロック・スターがわざわざ自分で来るわけないよなとちょっと逡巡。従業員はまったく無反応。様子をうかがっていると、ペイジ氏が頼みたいこと理解していない様子。
 ちょっと下心もあったし、「あの、あなたがやりたいこと、お手伝いできると思いますけど」、と申し出るとほっとした様子で、「お願いしてもいいかな」、と。
 昔取った杵柄ではないけど、ペイパー・ワークは苦にならない。「ここと、ここと、ここにこれこれの必要事項を記入してもらえれば、後は僕のほうで終わらせますから」。

 彼が記入した名前は、「J Page]。ビンゴ!ちなみに、ロック・スターにもかかわらず、さらにイギリス人にもかかわらず、彼の手書きの文字はとても明快で読みやすかった。もしかして、結構良いクラスの出なのかなと。

 全部終わって、従業員が会計をもたもたしている隙に、「あの、ジミー・ペイジさんですよね?サインをいただいていいですか?」。
 「君のおかげで助かったよ。名前は?え?、日本人なんだ、見えないね」。

J Page

 「日本のレッド・ツェッペリンのファンは、あなたとロバート・プラントさんが来ることを待っていると思いますよ」、というと、「うーん、彼はもうその気は無いみたいだな」、とさらっと。
 「その気が無い」とは、「日本に来る気がない」のか、それとも「再結成に参加する気がない」のかとまでは尋ねられなかった。

 話しやすかったし、とても気さくな人だった。もらったサインをまじまじと見て、渋谷陽一氏が社名を決めた理由がわかった気がした。


 閑話休題。ツェッペリンが所属していた(いる)レコード会社はアトランティック。日本でのディストリビューションは、ワーナー・ミュージック・ジャパン(旧:ワーナー・パイオニア)。

 ワーナーって、大手の割に中にいろいろと小さいレイベルを抱えていて、そしてその小さなレイベルの独自のロゴ・マークが面白くて、音楽を確かめないで、ワーナーからなら何でも買っていた時期がある。ツェッペリンも、活動後期になると、自分たちのレイベルを立ち上げた。



 イギリスだとベガーズ・バンケットミュートとかいろいろあったけど、中でもロゴが好きだったのは、エコ・バニがいたコロヴァ

Echo And The Bunnymen - Simple Stuff

 大手の割に、インディっぽいところがワーナーをレイベル買いしていた大きな理由だと思う。

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