LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2011年07月の記事一覧

「二重被爆」、ロンドン上映会

2011.07.31
BBCが「QI」という番組で広島と長崎で被爆した山口 彊さんの尊厳を貶める内容の番組を報道したことに、真っ先に対応されたYoshiさんのブログで、その山口 彊さんを取り上げた「二重被爆」がロンドンで上映されることが決まったとアップされている。

「二重被爆」、「二重被爆~語り部・山口彊の遺言」、ロンドン上映会案内
http://playsandbooks.blogspot.com/2011/07/blog-post_29.html

 SOASのサイトでは情報はアップされていないようなので、詳細は上記のリンクから確認してください。在英日本人だけでなく、原子力問題に関心をもつ多くの人が参加すればと願います。


[追記:8月1日]
 今回の上映に協力しているジャパン・ソサエティのウェブに情報が掲載されました。断りをえていないけど内容を転載しておく。

http://www.japansociety.org.uk/19937/19937/

On the morning of 6 August 1945, Yamaguchi, a shipbuilder for Mitsubishi Heavy Industries in Nagasaki, suffered severe burns while on a business trip to Hiroshima when he was exposed to radiation from the nuclear bomb (3km from the epicentre).

On the following day he headed home on an evacuation train to be reunited with his wife and children. He arrived at Nagasaki station at midday on 8 August and received medical treatment. On 9 August he reported for work at his marine architecture firm and, while telling of the horrors he had witnessed in Hiroshima, became for the second time the victim of an atomic bomb.

Twice Bombed: the Legacy of Yamaguchi Tsutomu (2011) tells his story and recounts the hard fought campaign of his later years against nuclear weapons. Also being screened is Twice Bombed (2006) about Yamaguchi and six other people who had been exposed to radiation from both bomb blasts.

We are delighted to welcome the film’s producer, Hidetaka Inazuka, who spent time with Yamaguchi until his death in January 2010 and is determined to pass on his legacy to viewers.



 入場は無料。だけど、予約しておいたほうが無難のよう。在英日本人の皆さん、周りのイギリス人の友人・知人の皆さんにもぜひ。このような貴重な機会を日本人だけの集まりで終わらせてしまうことになっては、残念ですから。

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となりのトトロ、容疑者Xの献身、女王蜂

2011.07.31
本来なら、カテゴリィ別に分けるべきなのだが、24時間の間に全く違う形態ながら日本文化に浸かったので。

 30日、バービカンで「となりのトトロ」を鑑賞。9日に観た「ナウシカ」(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1420.html)と比べると、こちらは全体を通して説明的な台詞はなかったように思う。今回久しぶりに映画館で観た「トトロ」からもっとも強く印象に残ったのは台詞が入らない田圃、夜空、森だけの場面のなんと多いこと。ピクサーやディズニィのアニメイションを多く観ているわけではないので比較としてはあやふやかもしれないけど、外国のアニメイションでこれほど静かな「間」が挿入されるとは思えない。日本独特の「間」が生み出す意味を考えた。さらに、描かれる田園風景を見ていたら、高野文子の「美しき町(「棒がいっぽん」に収録)」を読んだときに感じた懐かしさが湧き上がってきた。
 このブログで何度も登場してもらっているスコットランド人の友人、Cには二人のお嬢さんが居る。Cは数年前に体調を崩し数ヶ月の間、入退院を繰り返した。そんなバックグランドがあるので日本のことも、ジブリのアニメのことも何も知らないイギリス人よりも楽しめるのではないかと思って誘った。全員楽しんだようで、帰り際に「アリエッティ」をブッキングしていた。

Arrietty – review
http://www.guardian.co.uk/film/2011/jul/31/arrietty-the-borrowers-animation-review

Trail of the unexpected: Cartoon Japan
http://www.independent.co.uk/travel/asia/trail-of-the-unexpected-cartoon-japan-2328508.html

 でも、思わぬ指摘はCの夫、Dからだった。「おばあさん以外の登場人物、全く日本人に見えなかった。君たち日本人には、登場人物は日本人にみえるのかい?Both Satsuki and May could be seen as a French」。
 そんなこと考えたこともなかったので、苦し紛れに「高度成長期以降、西洋に追いつけ追い越せというのが日本国内の気分だったろうから、ないものねだりの気分があったのかもしれない」と。
 Dは納得していなかったので、切り口を変えてこう質問してみた。「例えば、君が仕事で日本や中国に行くとする。現地の人との親和を図るために、君の名前と全く関連のない日本風の名前や中国風の名前で呼ぶように依頼するかい?」。
 その場の雰囲気を言葉で再現することはとても難しいけど、「外国に行って、その国にあった名前をあえて使う」という発想はできないようだった。こういう、言葉になりにくい意識の差って、本当に興味深い。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1368.html

 
 Cたちが家まで送ってくれるというので、何の根拠もないままドーント・ブックスに行きたいとふと思い、マリルボーン・ハイ・ストリートまでのせてもらった。ドーント・ブックスに入ってすぐの柱は新刊紹介コーナー。真っ先に目に入ったのは、幸薄そうなオリンエタル系の女性の顔。「また、何も知らないアメリカ人が、妄想を膨らませてでっち上げた芸者の話かな」と思って通り過ぎようかと思ったのだけど、何かがひっかかった。表紙をまじまじと見て読めたのは、「The devotion of suspect X」。「容疑者Xの献身」だった。

the-devotion-of-suspect-x.jpg
(ハードカヴァー)

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(ペイパーバック)

 「容疑者Xの献身」が日本で話題になったのは覚えていたけど読んだことはない。「英語に翻訳されるくらい完成度が高いのかな?」と思い手に取り、いつものように結末の10頁を読んでみた。ちなみに、誰に言っても非難されるが、推理小説は結末10頁が面白ければたいていの場合、全体も面白いというのが僕の持論。その点から見ると、京極夏彦の「絡新婦の理」は至福だった。なんと言っても結末から始まるのだから。結末がわかった上で、「この結末はどうやって導かれたのか、どうしてこの結末に至ったのか?」というプロセスををどきどきしながら読むのは推理小説の醍醐味だと思うのだが、誰からも賛同を得たことがない。で、「The Devotion of Suspect X」の結末10頁はとてもarrestingだったので、購入した。アメリカ英語のスペルがちょっと気に障るけど、とても面白い。イギリスでは発売になったばかりのよう。すでにファイナンシャル・タイムズの書評欄が取り上げている。

 偶然に過ぎないことを書くのは本意ではないけど。日本で「ナウシカ」が初めて上映されたのは3月11日(らしい)。「容疑者Xの献身」での重要な鍵となる日付は、3月11日。2011年3月11日に大地震がおきることは、誰一人として知りようもなかった。だから、偶然と偶然をこじつけるのはやめるべき。

 最後は音楽。ロッキング・オンのサイトで、「女王蜂」というバンドがメジャー・デビューするというニュースがあった。検索してみたところ、彼らの「待つ女」という曲の映像を見つけた。昭和の歌謡曲みたいな歌を轟音で歌い上げるというのが個人的につぼ。ヴィジュアルのコンセプトを長く続けるのは難しいのではと勝手に想像するけど、CDを購入してみようかなと。

村上隆、宮崎駿in London

2011.07.24
イギリスから続けてルシアン・フロイトエイミィ・ワインハウスの訃報が世界に発信されました。ワインハウスの突然の死去に限れば、彼女は才能にあふれた芸術家だったのかもしれないけど、その突然の終わりが「グラマライズ」されないようにメディアは肝に銘じるべきだと思います。メディアでしか知らないワインハウスですが、そのメディアから知った彼女の生活は「破綻」。そんな「破綻」を無意味な「伝説」とするかどうかはメディアしだい。

 双方とも観たのは2週間ほど前になりますが、村上隆の個展と久しぶりに大きな画面で観た「風の谷のナウシカ」の感想を。

 昨年の秋にヴェルサイユ宮殿で大きな古典が開かれた村上隆は、おそらく生きている日本人アーティストの中では、その作品に払われる金額が最高額であろう人。その村上隆の個展が、ロンドンのキングス・クロス駅から徒歩数分の場所にある、ガゴシアン・ギャラリィで6月27日から8月5日まで開かれています。

http://www.gagosian.com/exhibitions/2011-06-27_takashi-murakami/

 イギリスでの評価はどのようなものだかわかりませんでしたが、多くのレヴューはポルノグラフィック等々に終始していて要領を得ませんでした。で、実際観にいって、僕は性的な感情の昂ぶりを一切持ちませんでした。個展全体への僕の感想は一言、グロテスク。いい悪いという意味ではなく、村上隆の創作への揶揄でもありません。むしろ、村上さんへの敬意のつもりです。

 会場に入ってすぐに目に入るのは、今回の目玉の一つであろう、超巨乳女性の3メートルのフィギュア。

MURAK_2011_00070.jpg
(写真2枚は、ガゴシアン・ギャラリィのサイトから拝借)

2月にロイヤル・オペラで観た「アナ・ニコルhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1333.html)」をすぐに思い浮かべました。人間の欲望なんてそれこそ人類の数だけ違うのでしょうけど、これに「萌える」人がいるとは思えませんでした。このフィギュアに限らず、村上さんが監修した作品の「目」の印象は、「邪(よこしま)」。作品の大きさにばかり目が行っているというのがイギリスのレヴューから感じたことですが、全体を構成している細部を見たほうがより興味深いように思います。

 今回の個展のもう一つの目玉は、ロンドンに来る前に東京で2日間だけ展示された黒田清輝の「智・感・情」へのオマージュ。

http://gallery-kaikaikiki.com/category/urgent-notice/

http://gallery-kaikaikiki.com/2011/06/closed_t1899_2010/

 今回の個展を観るまで黒田清輝にこんな作品があることすら知りませでした。村上さんの作品から感じたのは、「美しい」というより「グロテスク」。同じモティーフでいくつか違うデザインがある中で、ある一つに描かれている若い女性の身体が、昔の人が描いた三途の川のかわらの「餓鬼」のようでした。思わず、「お嬢さん、栄養が偏っていませんか?」と訊いてしまったかもしれないほどのグロテスクさ。

MURAKAMI_Install_View_60.jpg

 ルイ・ヴィトンに提供されたデザイン等を期待していくとがっかりすることは請合いです。また、会場には女性器、男性器をかたどった巨大オブジェも展示されています。あっけらかんとして猥雑感、一切なし。世界が注目する日本の現代アートの最先端を経験するには絶好の機会だと思います。

 村上隆を見た数日後、バービカン・シネマで宮崎駿の「風の谷のナウシカ」を。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1385.html

 まず吃驚したのは、「ナウシカ」って四半世紀も前の作品ということ。25年も前にこのような普遍的な作品、とりわけ現在の日本を覆う大きな課題である原子力問題に呼応する映画が作られていたことは素直に賞賛に値すると思います。で、久しぶりに日本の映画を観ていつも疑問に感じていたことを思い出しました。どうして、なんとか映画制作「委員会」なんでしょうか?不思議だ。委員会以外は、日本では映画を製作できないんでしょうか?

 「ナウシカ」を見るのは本当に久しぶりでした。はじまって10分は驚きの連続。ほぼすべての台詞が説明以外のなにものでもない。そんなこと、以前は感じたことなかったです。でも、そのような印象は導入部だけ。あとはすっかり物語に引き込まれました。先に書いたように、原子力問題を日本が考えなければならない今こそ、再び映画館で上映される意義があると強く感じました。

 「ナウシカ」が始まる前に「アリエッティ」の予告編が流れました。村上隆が監修するフィギュアへの印象とあいまって、日本のアニメイションが描く女性を、世界はどう観ているのだろうと。「アリエッティ」はイギリスで7月29日から公開されます。


[追記]
Amy Winehouse: The last days of the good-time girl who did not want fame
http://www.guardian.co.uk/music/2011/jul/27/amy-winehouse-last-days-camden

US debate intensifies over taxes on the rich from FT

2011.07.22
*無断転載しているので、取り扱いには注意してください。ちなみに、掲載は2011年8月20日。


US debate intensifies over taxes on the rich

http://www.ft.com/cms/s/0/7eff3a7e-ca7b-11e0-94d0-00144feabdc0.html#axzz1VlWtSaeC

Henry Bloch knows a lot about taxes and a lot about wealth. He is the retired honorary chairman of H&R Block, a Kansas City-based tax services company, which he founded with his brother in 1955.
Having amassed a fortune by helping Americans process their tax returns, the philanthropist – and registered Republican – believes the time has come for higher taxes on his richest fellow countrymen.

“It’s not going to hurt the wealthy to part with a little money,” Mr Bloch, 89, a navigator on B-17 bomber missions during the second world war, told the Financial Times this week. “This is a wonderful country and that’s the least they could do.”

Mr Bloch’s words highlight the intensity of the debate over the taxation of the highest-income Americans as the US struggles to find ways to reduce its long-term budget deficits.

On Monday, Warren Buffett, the billionaire investor, proclaimed that he too was in favour of raising more revenue from his cohorts. “While the poor and middle class fight for us in Afghanistan, and while most Americans struggle to make ends meet, we mega-rich continue to get our extraordinary tax breaks,” Mr Buffett wrote in The New York Times.

The call for higher taxes on the wealthy – which is shared by President Barack Obama and many congressional Democrats – appears to chime with the desire of most Americans. A CNN poll this month found 63 per cent of Americans favoured higher taxes on businesses and rich citizens to curb the soaring debt.

Even so, Republicans in Congress are showing few signs of backing down from their position that any tax increases would damage America’s weak economy – and that additional levies on the wealthy would hurt the generators of new employment at a time when it is desperately needed.

With some conservatives even decrying the efforts to impose higher taxes on the rich as “class warfare”, Republicans resisted any such measures in this month’s last-minute agreement to raise the US borrowing limit, which initially contained only reduced spending on government programmes.

The next front in the political battle will come when a bipartisan committee of 12 lawmakers has to decide – by November 23 – how to save a further $1,500bn from US budget deficits over the next decade. Republicans leaders have again indicated that they would not approve any deal containing tax rises. They also have some powerful backers among America’s wealthy elite.

Steve Forbes, the conservative publisher and flat-tax advocate, suggested Mr Buffett should simply give money to the government rather than have others shoulder higher tax burdens as well. “Treasury actually has a programme called ‘gifts to the US’ ... so, if he wants to send a couple of billion, I’m sure it would be gratefully received,” he told Thestreet.com.

However, most of the country’s richest have remained quiet in public on whether they should be taxed more, fearing the attention that might come from taking a position on either side. Opponents of higher taxes on the wealthy may not want to appear to be greedy. “No one wants to be the bad guy,” says David Logan, an economist at the Tax Foundation in Washington.

Mark Zuckerberg, the founder of Facebook, has seemed to embrace the idea of higher taxes. At a town hall meeting with Barack Obama in California this April, the president was pitching the White House deficit reduction plan, which includes higher taxes on the wealthy. “I’m cool with that,” Mr Zuckerberg said.

Also in April, Jamie Dimon, chief executive of JPMorgan Chase, told a conference: “I think those well off should pay a lion’s share, I have no problem with that.”

Last year, Washington state served as a microcosm of the national debate on the matter. Bill Gates Sr, father of Bill Gates Jr, the founder of Microsoft, led a campaign to approve a ballot initiative that would have imposed an additional levy on the wealthiest state residents.

Steve Ballmer, the chief executive of Microsoft, and Jeff Bezos, the chief executive of Amazon.com, donated money to efforts to defeat the measure. The “no” campaign won, perhaps in a sign that while Americans like the idea of taxing the rich, they fear that one day they too could be affected, either if they make more money or if it eventually leads to higher middle-class taxes.

But Frank Jernigan, a retired Google software engineer, is part of a group called the “patriotic millionaires for fiscal strength” that is advocating higher taxes on the rich and has been emboldened by Mr Buffett’s call. “Before Google, I lived my life like most Americans – barely making ends meet,” he says. Since then, Mr Jernigan says he has travelled the world, including Antarctica, and now resides in a luxury flat in San Francisco. “I don’t believe it would make one bit of difference” to pay higher taxes, he says.


FT graph
(このグラフ、個人的にはかなり衝撃)

サークルとディストリクトの休止についての公式情報

2011.07.20
先月末のこのポスト(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1409.html)で書いたサークル・ラインとディストリクト・ラインが7月23日から8月23日までエッジウェア・ロード駅とハイ・ストリート・ケンジントン駅の間を運行しないという情報。公式発表なしでこのまま突入かと思っていたら、今日メイルが届いた。ロンドン交通局のウェブでも公式情報が掲載されている。ちなみに、イギリスでは個人名宛で以下のような手紙・メイルが届くのは結構日常です。


Dear Mr Moriya,

I am writing to let you know that from Saturday 23 July until Tuesday 23 August inclusive, the Circle and District lines will be suspended between Edgware Road and High Street Kensington. This is due to track improvement and line upgrade work as part of the Tube upgrade plan.

This four week block closure has been planned to take place during a quieter period on the network and is being used instead of closing the stations for at least 20 weekends.

During these works:
Please use alternative routes on the Bakerloo line for Paddington and Edgware Road, or the Central line for Notting Hill Gate and Bayswater (which is a short walk from Queensway station)
Travel to High Street Kensington via the District line from Earl’s Court or the Circle line from Gloucester Road
Bus route 27 will stop at, or near to, all affected stations
For full details, including a pdf version of the leaflet about how your journey will be affected, please click here


http://www.tfl.gov.uk/assets/downloads/circle-district-jul-aug-part-closure.pdf


Yours sincerely,

Mike Brown
Managing Director
London Underground


http://www.tfl.gov.uk/corporate/media/newscentre/20501.aspx

 上記のPDFファイルには、影響が出る駅でどうするべきかという情報が掲載されている。どうしようもないけど、気になるのはやはりパディントン駅。パディントン駅の正面に当たるウェストボーン・テラスではクロス・レイル関連の工事が延々と続いていてセントラル・ロンドン方面へのバスの乗り場が通常の位置にない。さらに、パディントンとエッジウェア・ロードの間のプレイド・ストリート(Praed Street)でも近々大規模な道路工事が始まると、その近辺在住の友人から聞いた。
 ヒースローからパディントンに到着したら、ベイカールー・ラインへは列車の前方に、ハマースミス・ラインは後方になることを知っておいたほうががいいかなと思う。

 さらに。今週末も凄いことに。

http://www.tfl.gov.uk/livetravelnews/planned-works/calendar/default.aspx

 全線止まるのはサークルと、ディストリクトのウィンブルドン路線だけだけど、ロンドンの地下鉄10路線中6路線がどこかしらで止まっているというのは、労働組合によるストライキとどこが違うのだろうと思わずにはいられない。
 隣の芝生はいつも青いとわかっていても、週末に乗ったパリのメトロ1番線のような快適な車両がロンドンの地下鉄に導入される日は来るのだろうか。

Mental Health in Primary Care 2

2011.07.15
Mental Health Policy: No health without mental health
Mental health has become a core part of primary care in the UK. However, this central role has only recently been recognised through policy imperatives around the new mental health workforce and opportunities to re-examine how mental health services can be constructed and organised in primary care (Lester and Glasby, P.75, 2010).

In 2011, the UK government made their latest policy of mental health: No health without mental health. The core strategy of this demonstrates a set of “shared objectives to improve mental health outcomes for individuals and the population as a whole”. The six shared objectives are as follows:

More people will have good mental health
More people with mental health problems will recover
More people with mental health problems will have good physical health
More people will have a positive experience of care and support
Fewer people will suffer avoidable harm
Fewer people will experience stigma and discrimination
(DoH, P. 6, 2011a)

According to the government, this new approach means a different approach to direction setting: developing strategies to achieve outcomes. Outcomes strategies focus on how practitioners on the front line can best be supported to deliver what matters to service users within an ethos that maintains dignity and respect (DoH, P. 11, 2011a). In line with the discussion of how the quality of mental health in primary care is improved, what changes the third object, More people with mental health problems will have good physical health, is expected to make is focused on.

As we have already explored, society has improved its awareness of how physical health affects mental health and vice versa. The government has also recognised the relationship as it presents some of the data; having a mental health problem increases the risk of physical ill health and depression increases the risk of mortality by 50% and doubles the risk of coronary heart disease in adults (DoH, P. 23, 2011a). Since about 90% of people with mental health problems are now managed entirely in primary care, ensuring that all people have access to effective primary health care is fundamental to improving the recognition and management of mental health problems (DoH, P. 33, 2011b).

In order to realise the government’s mental health strategy in primary care, improving the skills of primary care staff to enable them to recognise mental health problems earlier and to deliver appropriate treatments in a primary care setting is recommended by the National Institute of Health and Clinical Excellence (NICE) guidelines (DoH, PP.33-34, 2011b). In addition, different types of treatments, such as psychological therapies, in primary care are considered. Psychological therapies have been shown to improve outcomes for people of all ages with long-term physical conditions and mental health problems (DoH, P.61, 2011b). The expansion of psychological therapies has become a government priority, which should make psychological treatment more easily accessible in primary care (RCPSYCH and RCGP, P. 80, 2009). This clear understanding reflects an understanding that investing in mental health has a pay-off through physical health (CEP, P. 7, 2006).

While some GPs show their interest in developing a therapy capacity within their practice, the majority welcome the provision of a psychological treatment outside the practice, to which they can refer their patients (CEP, P. 9, 2006). Partly because of this situation, the government is accelerating a programme for people to have more access to psychological therapies in primary care.
This plan is not new as NHS proposed a plan a decade ago that one thousand new graduate primary care mental health workers would be employed to help GPs manage and treat common mental health problems in all age groups (DoH, 2000, cited in Lester and Glasby, P.70, 2010).

The current programme is called the Improving Access to Psychological Therapies (IAPT) programme and aims to improve delivery of talking treatments to service users with mental health problems (RCPSYCH and RCGP, P. 7, 2009). The policies and details of the programme are;

The IAPT programme began in October 2007 when the government announced annual investment rising to £173m by 2010/11 to fund the roll-out of evidence-based psychological therapy services across England for people experiencing depression and anxiety disorders. The treatments offered are those approved by NICE for treating common mental health problems (NHS, P. 4, 2011b).

Investing around £400 million over the four years to 2014/15 enables every adult that requires it should have access to psychological therapies to treat depression (DoH, P. 2, 2011c).

More people with long-term physical health conditions, medically unexplained symptoms or severe mental illness are routinely offered evidence-based psychological treatments when appropriate, as part of personalised care planning (DoH, P.4, 2011c).

The IAPT programme was created to offer patients a realistic and routine first-line treatment for depression and anxiety disorders, combined where appropriate with medication – which had traditionally often been the only treatment available. The programme was first targeted at people of working age. The economic case on which it was based showed that providing therapy could benefit not only the individual but also the nation, by helping people come off sick pay and benefits and stay in or return to work (DoH, P.5, 2011c).

It is based on a ratio of around 40 therapists serving a population of 250,000 (DoH, P. 13, 2011c).

In the next section, we will explain how IAPT works in primary care setting by introducing its two pilot sites, and then discuss what IAPT can further offer to the society.


How IAPT works in primary care
Psychological, or ‘Talking’, therapy is a broad term covering a range of therapeutic approaches; they involve talking, questioning and listening to understand, manage and treat people’s problems. (NHS, P.19, 2007). A meta-analysis on psychological treatment finds that the psychological treatment of depression is effective in primary care patients. (Cuijpers et al, 2009). Thus, for the government, the Improving Access to Psychological Therapies (IAPT) programme is the main focus on the delivery of psychological therapies as part of a primary care setting.

The IAPT programme is at the heart of the Government’s drive to give greater access to, and choice of, talking therapies to those who would benefit from them and aims to implement NICE Guidance for people with depression. The government calculates that one in six working adults, who are current targets patients group, at any one time are suffering from clinical depression. In the first phase of the programme, two demonstration sites were established in Doncaster and Newham with funding to provide increased availability of cognitive-behaviour therapy-based (CBT) services to those in the community who need them. The services opened in late summer 2006 (CEP, 2008; NHS, P.4 & P.8, 2007).

By September 2007, the number of the patients who attended at least two sessions at both demonstration sites were 1654 at Doncaster and 249 at Newham. Both sites achieved good recovery rates (52%) for people who had depression and/or an anxiety disorder for more than 6 months. Another finding which can be highlighted is to offer patients a self-referral route to psychological therapies in primary care setting. GPs act as a “gate keeper” to specialist treatment services. However, concern that a GP only access system may disadvantage some individuals with mental health problems led the Newham Demonstration site to experiment with self-referral (Clark et al, 2009).
Although the rate of the self-referral at Doncaster was less than 1 %, 21% of the patients at Newham accessed to the treatment were as self-referral (CEP, P. 30, 2008). In addition, providing a self-referral route appears to enable the service to access disabled individuals in the community who are not well served by existing GP only referral systems routes (CEP, P. 2, 2008).

Another notable result is that the two demonstration sites succeeded in helping people off sick pay and benefits so that they could stay in or return to work (DoH, P.5, 2011c). As a worked example, IAPT programme delivers efficiency and possible cash savings to local NHS of an estimated £1,060 on average for each additional person who recovers from depression or anxiety disorder (NHS, P. 2011a).

There are some points about how the IAPT will be developed for the society. Firstly, the current target patients group is working-age people with common mental illness, such as depression and anxiety disorder, but the government is to extend the programme for people with severe mental illness (DoH, P. 16, 2011c). In addition to this group, the government is also to include people with long-term physical health conditions, such as diabetes, cardiovascular disease or chronic obstructive pulmonary disease. The reason is that these people often have comorbid mental health conditions, but they are rarely referred for psychological interventions, despite good evidence that such management of mental health problems can reduce their need for GP appointments (DoH, P. 19, 2011c).

Secondly, the point of who delivers appropriate psychological therapies in primary care should carefully be assessed. In line with the efficiency of CBT, Haby et al (2006) raise an issue. Although they find CBT effective when offered by a psychologist, they are not clear whether psychiatrists, social workers, nurses, general practitioners or other professional groups can achieve the same efficacy. The British government say that the IAPT programme requires a total of 6,000 new IAPT High Intensity and Psychological Wellbeing Practitioners (PWP) workers (NHS, P.18, 2011b) for full coverage across the NHS. The training programme which they propose may better be updated in regular timing in order to keep the quality of the service to the society in primary care setting.



Conclusion
As demonstrated, both government and society have improved their understandings of how mental and physical health affect each other. Their awareness has also motivated primary care staff, for instance GPs, to provide appropriate treatment for mental illness as well as physical health problems. In addition, the government has keenly implemented the specific programmes to ensure the depressed can have more easy access to get psychological treatments in primary care setting. Needless to say, however, GPs are not trained as psychological therapists while the therapists in the programme cannot treat physical health problems. It is a vital point for us to know from whom we can have necessary treatment for either mental or physical health problems in a primary care setting.
(4349 words)


References
The Centre for Economic Performance’s Mental Health Policy Group (2006): The Depression Report
http://cep.lse.ac.uk/textonly/research/mentalhealth/DEPRESSION_REPORT_LAYARD2.pdf

The Centre for Economic Performance’s Mental Health Policy Group (2008): Improving Access to Psychological Therapy: Initial Evaluation of the Two Demonstration Sites
http://cep.lse.ac.uk/pubs/download/dp0897.pdf

Clark, D.M., Layard, R., Smithies, R., Richards, D.A., Suckling, R. and Wright, B. (2009): Improving access to psychological therapy: Initial evaluation of two UK demonstration sites. Behaviour Research and Therapy, Vol. 47, 910-920

Cuijpers, P., van Straten, A., van Schaik, A. and Andersson, G. (2009): Psychological Treatment of depression in primary care: a meta-analysis. British Journal of General Practice, February, e51-e60

DoH (2000): a plan for investment, a plan for reform cited from Mental Health Policy and Practice by Lester and Glasby (2010)

DoH (2011a): No health without mental health: A cross-government mental health outcomes strategy for people of all ages
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/documents/digitalasset/dh_124058.pdf

DoH (2011b): No health without mental health: Delivering better mental health outcomes for people of all ages
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/documents/digitalasset/dh_124057.pdf
DoH (2011c): Talking therapies: A four-year plan of action
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Pilgrim, D. Key Concept in Mental Health second edition (2010) Sage, London, UK

Running On Empty report (2005)
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Schreuders, B., van Marwijk, H., Smit, J., Rijmen, F., Stalman, W. and van Oppen, P. (2007): Primary care patients with mental health problems: outcome of a randomised clinical trial. British Journal of General Practice, November, 886-891


Mental Health in Primary Care 1

2011.07.15
昨年の秋から参加していた精神医療現場についての基礎ワークショップが終了した。必死で仕上げた課題、とてもブリリアントな評価ではないけど、とりあえず良しということになった。つくづく、アカデミックではないことを痛感。

 ということで、内容としてはたいしたことを書いているわけではないけど、イギリスでの精神医療現場についての一面を知りたいという方の参考に少しはなるかなとの期待を込めて。



Relating your discussion to recent and relevant policy, critically discuss the relationship between mental and physical health care and the way in which primary care services can respond to wider issues of mental illness in local populations.



As mental health issues become less stigmatised in our everyday life and society than before, our society shows a clearer understanding of what issues in mental illness we have to tackle to improve the quality of the treatment for those who suffer from mental disorders. Indeed, treatments for people with mental illness, such as depression and anxiety disorder, have been frequently updated by the government. Nonetheless, there are always continuing debates about the most suitable treatment for the depressed in primary care to be provided and how primary care staff should handle mental health problems while they also care for physical health problems.
The aim of this report is, therefore, to discuss how mental health and physical health affect each other while to identify what impact depression, as one of the common mental health in the UK primary care, causes on our society. Then, with an evaluation of a recent mental health policy, we will assess the sort of treatment for the depressed is offered in primary care setting.


Depression
The term ‘depression’ refers to a wide range of mental health problems characterised by low mood, loss of interest and enjoyment in ordinary things and experiences, and a range of associated emotional, cognitive, physical and behavioural symptoms (RCPSYCH and RCGP, P. 40, 2009). At a global level, depression is forecast to be the second most common cause of ‘disability’ by 2020 (Lester and Glasby, P.3, 2010), and depression is the most common mental health problem that doctors diagnose at primary care in the UK (RCPSYCH and RCGP, P.40, 2009). Accelerated by society’s improving attitudes towards mental illness (it is now less stigmatised and we talk about it more openly), the British government’s mental health policy has regularly been updated and developed. It seems that both society’s and people’s understandings of mental illness, such as depression and anxiety disorder, have become clearer and more compassionate than before.

In addition, since the National service framework for mental health: modern standard and service model was issued in 1999 (according to Lester and Glasby [P. 41, 2010] this is the first document in mental health to set a common agenda for local agencies), the quality of effective services for people with mental illness in the UK has been changing and has improved. For instance, better mental health care in primary care setting has been provided and consistent advice and help for people with mental health needs, including primary care services for “individuals with severe mental illness” (Lester and Glasby, P.41, 2010), has been provided and improved.

However, with our new more accurate understanding of mental illness, our society has also become aware of the serious impact caused by mental illness; our understanding of the seriousness of this impact has become clearer and the impact has increased. Although issued in 2006, The Depression Report warns that the total loss of output due to depression is “some £12 billion a year”. In other words, the more people suffer from depression, the less our society flourishes. Mental health effects both our well-being and our economic prosperity.

Furthermore, there are now more discussions focusing in particular on how depression affects physical health. One recent report shows that there is a high prevalence of major depression in people with chronic medical conditions with associated increases in the use of health services, lost productivity and functional disability (RCPSYCH and RCGP, P.42, 2009). Another report concludes: depression itself is a risk factor for physical illness and major depression doubles one’s lifetime risk of developing type 2 diabetes. Depression has also been proven to be a risk factor for the development of heart disease (RCPSYCH and AMRC, PP.9-10, 2010). The UK government is also aware of this point: depression is associated with a 50% increased mortality and doubles the risk of coronary heart disease. Having two or more long-term physical conditions increases the risk of depression seven-fold (DoH, PP. 33-34, 2011b). However, there is an opposing view on the relationship between physical health and mental health: people with chronic medical illness, compared to those without, have an increased risk of depression (RCPSYCH and AMRC, P.9, 2010). In the next sections, we will explore how mental and physical health affect each other and the impact they both exert on in primary care.


Mental health/ Physical health
Approximately one quarter of people with physical illness develop mental health problems as a consequence of the stress of their physical condition (RCPSYCH and AMRC, P. 9, 2010). Since illness is a threat to self, all illnesses have a “psychological impact” (RCPSYCH and RCGP, P.16, 2009) although its outcome can be different among people. If illness is a threat to self-identity, most individuals will be stressed by their symptoms and how they respond can influence the outcome either way. (RCPSYCH and RCGP, P.18, 2009). In other words, a person’s physical health status predicts their mental health and vice versa (Pilgrim, P.50, 2010). In the latest Mental Health policy, No health without mental health, the government clearly demonstrates an awareness that mental health and physical health affect each other: mental health problems such as depression are much more common in people with physical illness. Having both physical and mental health problems delays recovery from both (DoH, P. 23, 2011a).

Here are some figures which display the relationship between mental health and physical health.

Approximately 20% of patients have clinically significant depression at the time of diagnostic cardiac catheterisation.
Depression increases the risk of developing coronary heart disease (CHD) and of adverse outcomes among those who already have CHD (RCPSYCH and AMRC, P.25, 2010).

Depression may be a risk factor for type 2 diabetes; in several prospective studies, depression predates the onset of type 2 diabetes by many years. Depression and depressive symptoms are associated with poorer glycaemic control, diabetes complications and increased risk of death (RCPSYCH and AMRC, P.26, 2010).
Severity of diabetic symptoms is more strongly associated with depressed mood than with glycosylated haemoglobin levels (RCPSYCH and RCGP, P.43, 2009).

These data support the government’s view that both the development of mental health problems and the results are associated with poorer physical health (DoH, P. 9, 2011b).

As discussed above, the awareness of the important relationship between mental and physical health seems to have strengthened in primary care setting. In reality, however, there are still some discrepancies in the clinical setting. According to the joint report issued by two health professionals institutions, most people with chronic illness now receive a regular review of their physical condition by their GP, but psychological status is often neglected despite the fact that all patients with chronic illness should receive a regular review of their physical, psychological, social and spiritual needs (RCPSYCH and RCGP, P.34, 2009).

If we wish to narrow the gap, there are a couple of situations to be considered. For instance, although depression is common in physical illness, particularly in chronic illnesses, mental health services are “separated from physical health services with separate commissioning processes, targets and service boundaries” (RCPSYCH and RCGP, P.7, 2009). In addition, primary care is charged with providing care for common mental health problems and contributing to health promotion, but there is a “lack of clarity about who should lead on the care of those” (RCPSYCH and AMRC, P.17, 2010) with mental health problems.

Another report finds that when a chronic physical disease is found to be present, there is the risk that attention will shift to this disease and the depression may be overlooked (RCPSYCH and AMRC, P.11, 2010). This may be due to prioritisation of physical health problems, perceived lack of expertise among GPs, or reluctance by patients to engage in mental health services. For instance, this causes a situation that the majority of depressed CHD patients do not receive adequate treatment for their depression (RCPSYCH and AMRC, P.26, 2010).

In order to improve the situation that both mental health and physical health are treated as a whole in primary care setting, a criticism which also seems to be a helpful opinion should be considered:

Many mental health care practitioners have little training in how to manage physical care, the rates of physical assessments of those under care are poor and the monitoring of physical health and health education is generally unsatisfactory. This situation results from the fact that healthcare services are often fragmented and un-coordinated, with both clinicians and those under care, unaware of available and appropriate resources (Running On Empty, P.11, 2005).

It is important for health care professionals to understand how mental health can affect overall physical health and vice versa (Running On Empty, P. 19, 2005).


Primary Care
Before we explore the government recent mental health policy, it is useful to understand what role the UK primary care plays in the society. By summarising their description from Mental Health Policy and Practice (Lester and Glasby, 2010), primary care in the UK generally offers rapid access for routine and crisis care in a low-stigma setting. A key strength of the primary care is open access where the patient is seen as part of a complex network of family, friends, work and social life. Because different patients display and talk about their own unique problems, primary care has developed sophisticated ways of working with the uncertainty and complexity of its environment. The front line staff of primary care services are GPs, practice nurses, district nurses, health visitors, practice managers, administrative staff (Lester and Glasby, PP.55-75, 2010).

Recently, primary care has been asked to play another role that provides and increasingly commissions good quality mental health services since most people with mental health issue are seen and treated within this setting (Lester and Glasby, P.13-14, 2010). Primary care in commissioning services has come to meet the needs of local people who are experiencing the common mental health problems of depression and anxiety disorders (NHS, P.1, 2011a).

The need to address patients’ psychological welfare has clearly been recognised in primary care and many people now present to GPs with physical symptoms that often have an underlying psychological component. (RCPSYCH and RCGP, P.6, 2009). As well as their physical needs, primary care has been important for people with mental health problems. There are two reasons; first, over 90% of them will be in contact with their GP or other primary health care worker. Second, only 10% of such patients are referred on to specialist mental health services. Consequently, most people with mental health problems only receive a primary care response (Pilgrim, P.77, 2010).

The need to increase the recognition and treatment of depression in the community through the development of guidelines for depression (Lester and Glasby, P.65, 2010) has been one of the main issues which the UK primary care has been tackling. As a result, at present 2¾ million patients come to GP surgeries each year with depression or anxiety (CEP, P.10, 2006). In the average GP surgery in the UK around one in four people consulting a doctor will be significantly distressed psychologically as defined by validated instrumental measures and systematic clinical assessment (RCPSYCH and RCGP, P.18, 2009). Another report shows that 90 per cent of people with mental health problems are cared for entirely in primary care (RCPSYCH and AMRC, P.17, 2010).

As secondary mental health services focus more and more on severe mental illness, primary care mental health teams and GPs are faced not only with service users with mild or acute psychological issues, but also those with long-standing problems and chronic difficulties. Primary care services are best placed to provide a comprehensive and integrated service for individuals with both physical and mental health problems, providing there is sufficient skill base among the staff and resources to manage these kinds of problems (RCPSYCH and RCGP, P. 76, 2009).

Despite the above, some new issues have recently emerged. First, primary care is the gateway to specialist services but because of limited capacity in the latter, non-specialist staff are often left to manage complex cases (Pilgrim, P.78, 2010). Second, healthcare professionals working in primary care are well placed to understand the relationship between physical health problems and mental health (DoH, P.33, 2011b), but mental health problems are particularly hard to detect when there is an overlap of symptoms (RCPSYCH and AMRC, P.11, 2010) unless the staff are provided training to improve their understanding of the relationship between mental health and physical health. In addition, clinical barriers, such as short appointment times, a lack of knowledge about depression and treatment, or a lack of time to talk to the patient about these issues can also prevent detection of mental illness (RCPSYCH and AMRC, P.11, 2010).
Health professionals express their further concern how mental health problems are not satisfyingly treated in primary care setting;

Some healthcare professionals may not think to enquire about psychological symptoms, or may feel uncomfortable doing so. Even if the symptoms of depression are discussed, practitioners might regard depression and anxiety as understandable reactions to being physically unwell. As such, the patient’s symptoms are normalised and the practitioner might not realise the mental health problem could be treatable (RCPSYCH and AMRC, P.11, 2010).


What GPs do for the depressed in primary care
In the recent British mental health policy context, primary care has been charged with improving services to people with mental health problems in two ways. First, primary care practitioners are now expected to ensure consistent advice and help to people with mental health problems. Second, all patients should have their mental health needs assessed (Pilgrim, P.78, 2010). Therefore, GPs are now seen to play a key role in helping patients to cope with physical illness and “facilitating a natural psychological adjustment” (RCPSYCH and AMRC, P.17, 2010). The majority of people with serious mental illness and with common mental health problems are now registered with a GP while only approximately 10 per cent of people with a mental health are seen by secondary care mental health specialists (Lester and Glasby, P.65, 2010). Mental health issues are the second most common reason for consultations in primary care. GPs in England spend on average approximately 30 per cent of their time on mental health problems (Lester and Glasby, P.65, 2010).

Although they are responsible for most people with mental health problems within primary setting (Pilgrim, P.78, 2010), GPs are criticised for their lack of mental health knowledge and the low achievement in treating depression. For GPs, consultations with patients who have health problems related to anxiety and depression frequently pose a challenge for which there are two main reasons. Firstly, limited time is available: patients with these issues take up more time during a consultation and attend more frequently than other patients, often with vague reasons for their visit. Secondly, the implementation of treatment is often complicated (Schreuders et al, 2007).

This situation echoes a result of a survey. According to Lester and Glasby (P.67, 2010), only one third of GPs have had mental health training in the last five years, while 10 per cent have expressed concerns about their training or skills needs in mental health. Hence, GPs are, in general, less likely to make a diagnosis of depression when people present with physical symptoms (RCPSYCH and RCGP, P. 44, 2009).

In addition, GPs may need to be careful not to over-diagnose depression. In UK general practice, particularly since the advent of once-daily antidepressant medication, there is a growing tendency to use a diagnosis of depression as an apparently handy means of finding one’s way out of consultations that doctors find difficult to resolve (RCPSYCH and RCGP, P. 45, 2009). GPs vary a great deal in their likelihood of making a diagnosis of depression. This is partly related to the way they approach mental health as a clinical problem. In other words, GPs are more likely to make a diagnosis when they feel comfortable about treating depression (RCPSYCH and RCGP, P.43, 2009).

Because poor primary mental health care has the potential to do harm (RCGP, P.5, 2005), it is vital that GPs increase their ability to identify and diagnose cases of depression and anxiety (CEP, P. 9, 2006). GPs are recommended to ask their patients routinely about their mood, particularly those with serious or chronic illness. Many individuals in primary care present with physical symptoms for which it is difficult to establish an underlying cause. Some patients are reluctant to talk about their mental health symptoms and, even within lower-stigma setting of primary care, are worried about the effects of divulging symptoms of mental illness (Lester and Glasby, P.67, 2010). It is important that GPs adopt a balanced perspective and consider physical, psychological and social factors and their interaction (RCPSYCH and RCGP, P. 31, 2009).

The core of a GP’s role is to help patients make sense of often paradoxical symptoms in the context of their whole life story. Listening and helping patients to reflect can often be more relevant than having correct answers. When the system is welcoming and the clinicians have both the skills and time available, general practice is ideally placed to work with patients with mental health problems; (RCGP, P.5, 2005). If GPs improve the quality of their attitudes towards and knowledge about mental health issues, GPs can enable all patients to “help themselves contribute to society, and its understanding of mental health” (RCGP, P.9, 2005) by using mental health in primary care setting.
In the next section, what the latest mental health policy directed by the UK government proposes to improve the quality of the care for the depressed provided in primary care setting will be discussed.


日本の夏、イギリスの夏

2011.07.14
CNNを読んでいたら、日本の節電ポスターの特集記事があった。

Japan gets graphic to save energy
http://edition.cnn.com/2011/WORLD/asiapcf/06/30/japan.energy.saving/index.html

 いくつかある中で目を惹かれたのはこれ。

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 解説にあるように、イギリスの良く知られたポスターを基にしたもの。最近、社会保障制度の良くない面で日本とイギリスは似ているなと思うニュースが続いているので、このような、もちろん節電は切実な課題だけど、元気が湧いてくるような共通点は嬉しい。

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 可能なら、ロンドンの寒さを日本に分けてあげたい。もちろん「冬」の寒さではないけど、7月中旬の朝、吐く息が白いのは、北国とはいえおかしいのではないだろうか。

シルヴィ・ギエム:6000miles awayの感想

2011.07.10
夏が来るのかどうかわからない、いつものロンドンです。

 すでに、初日の感想(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1413.html)は短く書いたシルヴィ・ギエムのサドラーズ・ウェルズ劇場での公演、「6000miles away」。昨日、9日の最終日を含めて4回観てきました。本当は全公演制覇しようかと思っていたのですが、観に行かなかった8日に、運を使い果たしてしまったのではないだろうか、でもそのことに後悔なしということがあったので。この公演、リピーターが出ても全く不思議でない素晴らしいもの。実際、9月後半にすぐに同じ公演があるのですが、日によってはすでに残席僅少になっています。

 舞台の感想の前に、周辺情報から。ロイヤル・バレエで踊らなくなってから、サドラーズ・ウェルズ劇場のアソシエイト・アーティストになっているとはいえ、めっきりロンドンで踊る回数が減っているギエム。そんな状況で、ロンドンですらギエムが踊ること自体が「特別なイヴェント」になっているようで、かなり興味深いアート界のセレブたちが会場に来ていました。初日にサドラーズ内で見かけたのは、アニッシュ・カプールhttp://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157622481456811/とか、http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1099.html)、振付家のラッセル・マリファントhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-410.html)、そしてロイヤル・バレエのプリンシパル、エドワード・ワトソン。ワトソンなんてかなり有名だろうに、誰も話しかけていなかったので、日本への支援をありがとう(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1344.html)といったところ、「リハーサル時間が短くて大変だったけど、参加できて光栄だったよ」といっていました。とっても気さくな青年でした。
 6日にはアーティストのアントニィ・ゴームリィがいたので、これにはかなり驚きました。でも、彫刻家にとっては、ギエムが生み出す身体上の奇蹟は創作の刺激になるのかな、と。「Hope for Japan」というチャリティ公演となった7日は、デンマーク人振付家のキム・ブランドストラップhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-766.html)。数年前にリンベリィ・スタジオ劇場で話しかけたときとても気さくな方でした。彼が振付家だなんて気づく人なんていないのではないかという雰囲気に乗じて、今思うとちょっと意地の悪い質問を。「Excuse me, I think you are Mr Kim Brandstrup?! Would you like to create dance for Ms Guillem?」。即座に「I want!」。ちなみに、イギリスで活躍する振付家の幾人かに共通するのは、はげ頭で目力が強いこと。終演後には、日本人ファッションデザイナーの高田賢三さんを見かけました。

 ギエムが踊った二つの作品に挟まれたイリ・キリアンの作品は、どの日も観客から大うけでしたが、僕には全く何も響きませんでした。踊られた二人のダンサーの熱演はわかるものの、なんだか振り付けのすべてが空虚。で、4回観て確信に至ったのは、振付が目指した「トレイニングが違う」ということかなと。フランス人女性と日本人男性のダンサーが素人ということではないです。素人にあのような振り付けをこなせるわけがないです。ただ、ギエムとパリ・オペのニコラ・ル・リッシュに振付けられたデュエットも、マッツ・エクによるギエムのソロもモダン・バレエとはいえ、突き詰めればしっかりした「古典バレエ」の世界で頂点を極めているダンサーに振付けられているもの。落差が大きすぎたように思います。

 アメリカ出身で、長くドイツを拠点に活躍する振付家のウィリアム・フォーサイスがギエムとル・リッシュに振付けた新作、「Rearray」がプログラムの最初でした。最近、フォーサイスが率いるフォーサイス・カンパニーの作品を全く楽しめない僕には、フォーサイスが振り付けということでちょっと不安がありました。が、公演前に掲載されたギエムのインタヴューで古典バレエの要素が取り込まれているとの情報があったので、ぶっ飛んだものではないであろうと思いつつ。
 この作品、観た日の体調によって全く印象が違いました。1日目2日目は平土間の真ん中辺り、3日目と最終日は平土間最前列ど真ん中という席。1日目と3日目は作品にぐっと引き込まれ、逆に2日目と最終日はまるでまどろみの中で観ているような感じでした。
 まどろみの中でという印象の最大の理由は音楽と照明。音というより、気まぐれで関連のない音を並べてみましたという感じの全くつまらない音楽と、見せないことに重きを置いたような薄暗い照明はもろにヒプノティック。4日目など、これ以上望めない最高の席であったにもかかわらず、昼間に「風の谷のナウシカ」を見ていい意味で軽く疲労していたので、そのつまらない音楽と暗い照明にもかかわらず、ギエムの素晴らしい動きに満足してまどろんでいたように思います。
 振り付けは、ところどころに古典バレエの基本的、且つ美しい動きとフォルムが挟み込まれるものの、ギエムとル・リッシュが彼等自信の身体が何か新しいもの、別の動きを生み出せるのではないかという模索が主要テーマのように感じました。そしてその模索に終わりはないという感じで、最後は次第に暗転していく照明の元、舞台袖にゆっくり下がりながらも動きを止めない二人の姿が闇に溶け込んでいくという終わり方でした。
 踊る姿を最後に観たのが2004年か、それともギエムがロイヤル・バレエで最後に踊った「ロメジュリ」かというくらい久しぶりだったル・リッシュ。ギエムの姿と重なるときにル・リッシュが魅せた例えようがないほど優美な腕の動き、そしてモダン・バレエを踊る存在の濃さは、比較することは無意味と判っていても、ロイヤル・バレエでは絶対に観ることの叶わない踊りであることは明らか。
 でも、彼の姿が視界に入ってきたのは、一人で踊っていたときだけ。目を見張るような超絶技巧はそれほど織り込まれていなかったものの、次の瞬間にどの方向に動くのかを見る側に予測させないギエムの動きはしっかり計算されているであろうに、とても自然。誰もができるわけではないであろうに、なんだか誰もが踊れてしまうのではないかと思えるほどスムース。そんなギエムの姿から目を離すなんてことできませんでした。
 フォーサイスが舞台挨拶に出てきたのは、「Hope for Japan」の7日(ブログ仲間の方のところで写真を観られます。http://ameblo.jp/peraperaopera/)。3人とも嬉しそうでした。

 批評家、そして観にいったロンドンの友人たちの中でもフォーサイスの作品とエクの作品への評価は分かれていますが、僕はエクが振付けた「Bye (サドラーズの情報だと世界初演になっているのですが、すでにどこかで上演されているような)」に深く動かされました。これから書くのは、僕の勝手な解釈です。

 カーテンが上がると、舞台には長方形のスクリーンがぽつんと。そこに、女性(ギエム)の右目が映し出される。次いで左目。その左目には不安が浮かんでいる。そして全身へ。彼女の背後には誰もいない空間が広がっている。扉の向こうからこちらを探っている印象の女性。やがて意を決して扉から出てくる。
 女性は何かを求めるように、何かを突き放すように、何かを探るように、そして自分自身の存在を確かめるように踊る。その姿は滑稽で、軽やかで、そしてとても寂しいもの。
 着ていたカーディガンを脱ぎ、靴下と靴を脱ぎ捨てた女性は、時折扉をたたいてみるものの、踊り続ける。その姿からはやがて、何かへの決別を図ろうとしているような悲しさがにじみ出てくる。舞台に横たわり上方を見つめる女性の姿が扉に映し出される。
 やがて、扉の向こうに人が集まり始め、女性に好奇の目を向ける。踊りをやめた女性は靴下と靴を穿き、再びカーディガンを羽織り扉に近寄る。そして扉の向こうに行く女性。
 好奇の目を向けていた人々は、女性への関心を失いそれぞれ別の方向に歩み去っていく。そして女性も、その中のひとりとなってやがて見えなくなる。それは、女性が決別した何か(自由、自分であること、若さ等々)の代償として望んだことだったのか。

 先に書いたように勝手な解釈です。初日、ギエムが踊りだしてすぐに感じたのは、「あ、シルヴィ・ギエムって本当に46歳なんだ」というもの。技術が衰えたとか、体力的にきつそうだからということではありません。技術も体力も若手ダンサーが束になっても全く敵わないでしょう。なんというか、マチュリティが全く別の高みに行ってしまっているという感じでした。はるか昔、何回目かの「世界バレエ・フェスティヴァル」でマリシア・ハイデが「椅子(というタイトルだったような)」を踊ったときに感じたことと通じるかもしれないです。が、そのころはまだバレエを観始めたころだったので、そんな感覚は自分でも理解できなかったことでしょう。
 技巧という意味では、こちらのほうが凄かったように思います。踊り始めてすぐに、右ひざと左ひざを、軽く跳躍しながら交互に回転させるのですが、その回転のさせ方が「何それ?」としか言いようがないです。今でも軽々と頭に届くつま先、そして跳躍のときに後ろにぴんと美しく伸ばされた脚。20数年前、ギエムの踊りを観たことで引き込まれたバレエ。そして今なお、そのギエムが進む方向にバレエという芸術様式がさらに変化していくであろうという印象が残る素晴らしい振り付けでした。
 初日のカーテン・コールにはエクも登場。二人とも本当に嬉しそうでした。ギエムばかりでなく、彼女を理解、彼女の可能性を広げることができる振付家がいることは、ギエムにとって、また僕たち観客にとって得がたい幸運なのではないかと、彼女がエクに向ける満面の笑顔から感じました。
 最終日の9日のカーテン・コールはもう嵐のようでした。4回目か5回目かにカーテンが降ろされたときこれで終わりかと思ったら、再び上がり観客は大喜び。が、当のギエムは、彼女自身終わったことへの感激からか、嬉しさを爆発させたかのようにぴょんぴょん跳ね飛びながら舞台袖に駆け込んでいる途中。舞台袖に居た人の「カーテン上がっているよ」という感じのしぐさに気づいてあわてて舞台中央に戻ってきたギエムへは、再び熱い拍手が送られていました。

 今回の新作を含めて、シルヴィ・ギエムは今年の10月から11月にかけて日本各地で公演する予定になっています。日本舞台芸術振興会のサイトによると、ギエム自身の強い希望で東北地方での公演実現に向けて調整中だそうです。被災された人々のためにも、そしてギエムのためにも実現して欲しいです。
 日本公演のほかに、検索してみたところ2012年3月にパリでこのプロダクションの公演が予定されているようです。行く先々でチャリティ公演が企画されるのかはわかりません。でも、この「6000miles away」というタイトルが掲げられる限り、東日本大震災のことを多くの人が思い続ける。ファンとしてでなく、日本人として心の底からの感謝をギエムに、そしてサドラーズ劇場に送ります。


Sylvie Guillem dance show wows critics
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-14067073

http://www.guardian.co.uk/stage/2011/jul/07/sylvie-guillem-review

6,000 Miles Away, Sadler's Well, review
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/8623667/6000-Miles-Away-Sadlers-Well-review.html

Sylvie Guillem interview: raising the barre
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/8609145/Sylvie-Guillem-interview-raising-the-barre.html

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インタヴュウ:シルヴィ・ギエム

2011.07.08
*著作権等すべての権利は共同通信社に帰属します。

仕事を失うリスクを冒しても、プロフェッショナルのジャーナリストがしてはならないことをしているとわかっていても、ギエムが語ってくれた日本への想いを僕一人の胸の中に留めて置かないで多くの人に知ってもらうことは、仕事を失うことよりもずっと大切なことだから。なので、引用・転載は絶対にしないでください


「東日本大震災を知ったときの、最初の反応は?」
東日本大震災が発生した3月11日、私たちはロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で今回の公演(6000miles away)のリハーサルを進めていました。リハーサル・ルームにはインターネットのアクセスがあるので、コンピューターのスクリーンに次々と映し出される地震と、それに続く津波の被害の状況には言葉で言い表せない衝撃を受け、悲しみでいっぱいでした。
 最初の衝撃のあとすぐに考えたのは、地震が発生した地方にいる知人、そして私のサイトにアクセスしてくれていた、東北地方にいるファンの皆さんの安否です。永遠に続くかと思える被害の映像は私の想像をはるかに超えるものでした。私はこれまでに仙台を何度も訪れています。目の前でその仙台が破壊されていくのを見ているのは本当に悲しいことでした。

 私は何度も日本を訪れているからこそ、地震がおきることも良く知っています。でも、そのことを知らないほかの国の人は、「どうして(日本人は)日本を離れないんだ?」といっているのを何度も聞いたことがあります。だって、日本は皆さんの国なのですから。
 今回の自然災害への日本人の対応は素晴らしいと思います。が、同時に私は原子力発電所の危機への対応には怒っています。
 自然災害へ人類ができることは限られているかもしれない。でも、少なくとも、原子力発電所の事故に対しては、私たちは責任を負うべきです。


「政治的な発言をすることは平気なんですか?」
 Non、これは政治の問題ではありません、human issueです。政治家やいくつかの企業はまるでお金と権力だけに突き動かされていて、変わることはないかもしれません。でも、私たちは考えることができるし、この震災の後では今までとは違う新しいことを生み出すべきではないかと考えています。
 私には子供がいません。私自身、(原子力発電による)最悪の事態を見ることはないかもしれない。でも、私たちより若い世代、次の世代は私たちが政治的に、そして経済的に正しいと思ってやってきたことによる最悪の事態を見るかもしれない。彼らのことを考えるのは政治的なことではないです。私たちの課題です。


「いち早く日本への支援チャリティを実現させただけでなく、今も継続的に日本への支援を続けているのはどうしてか?」
 (パリ・オペラ座バレエ学校に在籍していた)15歳のとき、初めて日本を訪れました。それ以来、毎年少なくとも1回、年に三回以上訪れたこともあります。訪れるたびに、新しい発見があります。私は日本が、そしてそこで暮らす皆さんが大好きです。今回の大災害で、多くの人がすべてを失ったにもかかわらず、声高に助けを求めずにいる姿には深く衝き動かされています。
 私だけでなく、ほかにも多くの人が日本への支援を続けています。一方で、こんな意見があります。「日本は裕福な国なのだから、彼らはわれわれのサポートは必要ないだろう」、と。
 多くの人が家族を、思い出を、住んでいた場所を失いました、これから何年にもわたってもとの場所に戻れることはないでしょう。そんな状況で、「日本は裕福な国だから」というのは何の意味もありません。いまだに多くの人が厳しい環境にいるのです。原子力発電所の事故もいまだに解決策が見えません。
 だからこそ、私は日本への支援を続けたいのです。初めて日本を訪れて以来、日本の隅々まで行きました。訪れるたびに日本を知ることは大きな喜びです。


「あなたと日本との間の絆は、どのようなものなのでしょうか?」
 常に幸せなものです。難しいことなんてないです。でも、一つあるかな。それは日本語を話せるようにずっと努力しているのだけど、私はまだしゃべることができないこと。日本のように私が大好きな国へ行って、そこの言葉を話せないと、どうしても距離ができてしまいます。言葉を学ぶことって、人と人の間のコミュニケイションですから。
 もちろん、貴方が言うように私はダンスやバレエでコミュニケイションができる。今回、日本でも踊る予定の二つの新作はとても強いもの。マッツ・エクの「Bye」はエモーショナルなものだし、私は新しい始まりを示していると思います。また、ウィリアム・フォーサイスの「Rearray」は生きていくことへの意思を表しています。今年の秋に日本でこの2作品を踊るとき、何かを伝えたいと思っています。
 いま、東北地方でも公演ができるかどうかを検討しているのよ(インタヴューは7月8日、ロンドンで)。


「日本公演の話を聞いていると、放射線への恐怖がないように感じるのですが? It seems that you are not afraid of radiation.」
 Yes, I am, yes, I am. もちろん、私は放射線を恐れています。恐れていますが、私は日本に行きたいのです。もしかしたら危険が伴うことなのかもしれません。でも、それと向き合わなければ。私は、私自身が勇敢だなんて思っていませんし、(放射線の危険性に)戸惑ってもいます。でも、最悪なことは、その状況から目をそらしてしまうこと。
 ええ、放射線は怖いです。でも、日本の皆さんのために、私は日本に行きます。だって、人々はそこで暮らしているのですから。


「パリやロンドンでのチャリティ公演を通して感じられたことは?」
 チャリティ公演でも、私にとってパフォーマンスはパフォーマンス。いつも私が舞台でできることに集中します。もちろん、私の心の中では、チャリティ公演が日本の皆さんのためであるという意思に揺らぎはありません。
 パリの公演は多くのアーティストが参加し大成功でした。ロンドンでもすぐにと思ったのですが、ロンドンは手配が煩雑でそれなら休養日をチャリティ公演にと思いついたんです。共演者やサドラーズ・ウェルズ劇場もすぐに賛同してくれました。日本支援のチャリティ公演を通して私が個人的に伝えられたらと思っているのは、この困難な状況を通して、新しい生き方を見つける、考えるということです。例えば原子力発電に頼らないという選択。
 私自身、新しい変化を受け入れることにためらいはありません。変化することはとてもエキサイティングなことですから。
 日本は地理的に大きな国ではないですが、これまで沢山の変化を生み出してきた国。もし、これからの時代に変化を恐れない国が一つだけというのであれば、私はそれは日本かもしれないと思っています。

 いま、私は山間部に住んでいます。日常生活で使う電力や水には細心の注意を払わなければなりません。限られた資源をどのように使うかという生活の中で、最近、ハイブリッド車を購入しました。日本が好きだからという理由ではなくて、いろいろ比較検討した結果、日本のハイブリッド車に決めました。本当に快適ですよ。



 インタヴュウ中、何度も涙がこみ上げてきた。でも、ギエムの想いを日本に伝えたくて奥歯を噛み締めてなんとか堪えた。多くのインタヴュウを経験してきたけど、シルヴィ・ギエムへのインタヴュウはジャーナリストとして、そして一人の日本人として決して忘れない。

シルヴィ・ギエム:6000 miles away@SWT

2011.07.05
Sylvie has called this evening of work 6000 miles away as she was working on Forsythe's piece, REARRAY, when the tragic events in Japan happened earlier this year. Because the people of that country are very close to her heart, the proceeds from Thursday night's special Hope for Japan performance will be donated to the Japan Tsunami Appeal, managed by the British Red Cross.
(プログラムの冒頭、スポルディング氏の言葉の一部)

 プログラムのはじめは、ウィリアム・フォーサイスがギエムとパリ・オペのニコラ・ル・リッシュの二人に振付けた世界初演となる「Rearray」。音楽最低、照明は暗すぎと「20世紀」のモダン・バレエの嫌いなところがあれど、振り付け、そしてその振り付けを舞台で現実化する二人の素晴らしさを描ける言葉はない。

 イリ・キリアンは、彼の作品をそれほど観た訳ではないのだけど、その数少ない邂逅で楽しめたことがほぼ皆無。例外は、7年前のこれ:http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-47.html。これはギエムとル・リッシュの共演。
 こんばんも全くだめだった。これをあと数回見なければならないかと思うと。

 マッツ・エクによる「Bye」はギエムのソロ。踊るギエムから初めて、「生身の人間が踊っている」と感じた。身体能力に衰えは見えない。でも、そんな些細なことを考えることがつまらなく感じるほど、ギエムの凄さ、一人の女性、弱さ、強さ、儚さから目を離すことはできなかった。「聖性」なんてことを言うつもりは全くない。一人のダンサーが舞台でつむぎだす物語をまるで自分もその一部になったかのように感じられる幸福。

 秋の日本公演でBプロをどうしようか迷っている皆さん、僕個人の意見は、「必見」。長い感想を書ける時間の余裕が今週はないので、週末あたりになんとか。

ロンドン公共交通機関の路線図が変わるかも

2011.07.03
ロンドン地下鉄の話題に合う情報を、タイミングよく友人から教えてもらったので、ご紹介。

 ロンドンの鉄道路線図といえば、多くの人が以下のものをすぐ思い浮かべるだろう。

london-underground-tube-map.gif

 この路線図、デザインとしてはすっきり見やすい。が、実際の地理条件に合致していない、というのは結構知られている話。この路線図上では近いと思われたあるルートが、実際ではかなり時間がかかるという調査結果が出たというニュースを、最近、イヴニング・スタンダードで読んだ記憶がある。

 友人が送ってきたニュース。

Designer Proposes London Underground Map Redesign
http://designtaxi.com/news/35007/Designer-Proposes-London-Underground-Map-Redesign/

The London Underground map, created by Harry Beck in 1931, was an example of great information design, but is now outdated. So says a British designer who is proposing a more geographically accurate version of the iconic map.

Mark Noad explained that when Beck’s original map was in use, there were only seven lines on the Underground so “the compromises Beck made on geographical accuracy did not matter greatly”. Today, there are more than twice that number of lines in operation, exacerbating the inaccuracies.

“They form the basis for a major criticism of the diagram, that it bears little or no relation to London at street level,” Noad wrote on the project website. This distorts the actual physical locations of some stations, leading to confusion when selecting a route to take, or whether it is quicker to walk between stations.

One major change Noad attempted was to change Beck’s 45-degree angles into 30- and 60-degree ones; it “shortens the extremities of the lines to make it more compact”, Noad explained.

The designer is planning to launch a fully-functional site of the redesigned map, including “loads of info including parks and attractions”, he tweeted. An app version of the redesign is also in the works.


 ここで紹介されている、Mark Noadというひとが提示しているのが以下の新しい路線図。

http://www.london-tubemap.com/#

http://www.london-tubemap.com/London-tubemap.pdf

 日常生活で使っている僕からすると、こちらのほうが断然現実感が湧く。ブリティッシュ・レイルの路線が書かれていないのでなおさら、テムズの南側における地下鉄網の貧相さが良くわかる。

London_geographic_tube_map.jpg

 これは、ゾーン1エリアの拡大図。パディントン、エッジウェア・ロード、キングス・クロスの各駅でどの路線がどのように乗り入れているかがわかる。



ロンドン・オリンピック・パークほかの写真

2011.07.02
OlympicPark.jpeg
(ぬいぐるみになったら、ちょっと可愛く見える。http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1203.html

 6月26日に見学してきたオリンピック・パークの写真。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1407.html

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157626973507393/

 7月1日のイヴニング・スタンダード紙に掲載されていた写真から判断すると、僕が見て回った場所はオリンピック・サイトのほんの一部に過ぎなかった。8月に参加する見学バスツアーが楽しみになってきた。

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