LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2013年03月の記事一覧

先住猫にも春が訪れますように

2013.03.29
新しく引き取られて来た猫をなかなか受け入れられない先住猫。

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 早く彼女にも暖かい春の日差しが降り注ぎますように。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/


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戴冠記念の缶:フォトナムとマークスから

2013.03.28
昨年ほどではないけど、今年の戴冠60周年のグッズが出始めた。所用で行ったフォトナムではこんなのが。

Coronation tea tin from F&M

 それにしても、フォトナム何でもかんでも高すぎ。ついで、日本に贈るプレゼントとして昨年はとても重宝したマークスから。

Coronation tin from M&S

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 ほんわかした雰囲気がいい感じ。昨年はこんなでした。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1622.html

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1629.html

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/

この冬を乗り切れたのは:噛むショウガ

2013.03.27
今年のイギリスの冬は、僕個人は極寒とは感じていないが、長い。3月も終わるというのにロンドンですら最低気温が今でも氷点下を下回る。で、そんな長い冬を乗り切れるために食べまくったのがこれ。

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 健康志向の強い日本でも同様な物が売られているだろう。固い水飴にショウガをませた物、と言うのが近い食感だと思う。イギリスで食されるショウガは好きではないが、これを朝一つ口に入れると、上半身がぽかぽかしてくる。

 春休みで日本、もしくは暖かい国からイギリスに来られる皆さん、今週末のイースターの天気もかなり寒いようなので、寒さ対策は怠らないように。


日曜日にロースト・ビーフ・ランチ at the Potting Shed

2013.03.24
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(これに温野菜がつく。これだけで腹一杯の量)

忙しいときに限って訪問者があるのは世の常。でも、試したいと思っていたレストランを試せるいい機会でもある。

 マネジメントが替わってしまって、全く別の酷いレストランになってしまったらしいオーディンズ。マリルボーンの周辺は、気楽に使える良さげなレストランはそれほど多くない。

 で、マネジメントが替わって最近リニューアルしたドーセット・スクウェア・ホテル内のレストラン、The Podding Shedがとても良いと聞いたので試してみた。結果、良かった。

http://www.firmdalehotels.com/london/dorset-square-hotel/the-potting-shed

 一皿の量を少し減らして価格を抑えてもらえるともっといいのだけど、それでも料理の質、軽やかなサーヴィスは日曜のランチにはうってつけだった。ヨークシャー・プディングは僕の好みではなかったけど、ロースト・ビーフはとても美味かった。この様なレストランでのメニューの中に「イートン・メス」をみたのはロンドンでは初めてかもしれない。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/8586980186/in/photostream

 ベイカー・ストリート界隈で美味いランチを食べられるところとしてお勧め。気張っていかなければならない雰囲気でもないので、家族連れにもいいと思う。

ロイヤル・オペラ・ハウスの新しい総支配人、決定

2013.03.19
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(ロイヤル・オペラ・ハウスのウェブから拝借)

僕にとっては、全くのダークホース。

Alex Beard announced as new Chief Executive of Royal Opera House
http://www.roh.org.uk/news/alex-beard-announced-as-new-chief-executive-of-royal-opera-house

Alex Beard, deputy director of Tate, to succeed Tony Hall as head of Royal Opera House
http://www.guardian.co.uk/culture/charlottehigginsblog/2013/mar/19/alex-beard-opera-house

Royal Opera House appoints Tony Hall successor
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-21845630

 ホール氏よりかなり給与が低いのは、なぜ。これで、ロイヤル・オペラ・ハウスの主要4役から、女性がいなくなってしまった。

Written on Skin @ロイヤル・オペラ

2013.03.19
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(左からパーヴズ、ハニガン、ベンジャミン、クリンプ、メータ)

すっきり晴れる日は少ないですが、春の訪れを肌で感じられるロンドン。でも、4月にどか雪ということもまだあり得るかなと思います。

 3月8日にロイヤル・オペラ・ハウスでイギリス初演となった現代オペラ、「Written on Skin」を18日に観てきました。現代オペラについて感想を書くのは今でも難しい上に、感動ではなくて圧倒された気分をどのように書き現せられるか判りませんが。

 「Written on Skin」の作曲者は、1960年生まれのイギリス人、ジョージ・ベンジャミン。彼にとって2作目のオペラになるそうです。このオペラの上演が発表になったとき全く気に留めていなかったのですが、世界初演となった昨夏のエクス=アン=プロヴァンス(Aix-en-Provence)フェスティヴァルでの評価が異様なほど高く、またずっと聞く機会のなかったカウンターテノール、ベジュン・メータが出演予定だったので、予定が合えば行こうかなと思っていました。

 で、初日の8日の評価は、5星、4星の連打状態で残っていた席も急に無くなり始めました。予定が詰まっていたので日程的には厳しかったのですが、聴くこと、観ること、そして感じることができてとても良い体験でした。

Director: Katie Mitchell

Composer: George Bemamin

Text: Martin Crimp

Designs: Vicki Mortimer

Lighting Design: Jon Clark


Conductor: George Benjamin

Agnes: Barbara Hannigan

Protector: Christopher Purves

First angel/ Boy: Bejun Mehta

Second angel/ Marie: Victoria Simmonds

Third angel/ John: Allan Clayton



物語(かなり端折っています)

 自分の妻、アグネスを「所有物」と言い切る城主は、少年に自分の人生を本にすることを依頼する。当初、少年が家にいることへ嫌悪をにじませていたアグネスだが、次第に本の制作、そして少年への興味を昂らせていく。アグネスは少年にある依頼をする。

 なかなか完成しない本への不満が周囲から聞こえてくる頃、城主はアグネスの態度が変化していることに気づく。少年を問いつめるが、少年はアグネスの姉妹、マリィと関係を持ったと嘘をつく。

 少年の嘘に激高するアグネス。少年は完成した本を城主に見せる。困惑する城主は少年と関係を持ったのがアグネスであることを知る。森で少年を殺した城主は、彼の心臓を調理してアグネスに差し出す。食べ終わったアグネスに少年の心臓だったことを告げると、アグネスは少年の味を忘れないために、これからは一切食べない、飲まないと宣言する。城主はアグネスを殺そうとするが、アグネスはその手を逃れ、塔から身を投げる。

 この物語を、15の場面に別けてオペラは構成されています。演出、そして物語が秀逸だったのは、実際の舞台では、入れ子で物語が進むこと。城主とアグネス以外の歌手と俳優は、現代の(おそらく)捜査機関みたいなところで、過去に起きた殺人事件の流れを再現する(プロファイリングでしたっけ?!)という様な感じ。城主、アグネス、少年が舞台右側で過去に起きた事件を召還・発動させると、左側にいる俳優・歌手たちはスローモーションになります。

 最後、身を投げたアグネスの状況を説明する言葉の中に、「駐車場での投身」というのがでてくるので、舞台で進む物語が過去、現在、捜査機関、事件の登場人物の間で揺れ動くのが、肌で感じられるほどの緊張感を生み出していました。

 クリンプが取り上げた物語は、中世のプロヴァンス地方にいたとされる吟遊詩人の物語だそうです。三角関係の果てに妻が恋人の心臓を食べさせられる、食べるというのは西洋に限った物語ではないとプログラムには書かれていました。が、こじつけで縁を感じたのは、取り上げられた物語の発祥の地が、昨年末に訪れたあるプロファンスの村であるということ。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/8303518325/in/photostream

 ネガティヴな見方ではないのですが、ベンジャミンによるスコアも素晴らしい、ミッチェルの演出、そしてクリンプの台本も音楽と全く甲乙つけがたい素晴らしい物である。では、このオペラを素晴らしい物にしている要素は何だろうと。

 僕自身、舞台に入れるまで少し時間が必要でしたが、物語の緊張の高まりが進む中で、どんどん惹き込まれていきました。他方、インターヴァルはないのですが、舞台転換で暗転しているときに、席を立つ人もいました。

 かなり距離がありますが、カーテンコールの写真です。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157633031868401/

 18日はカメラが入っていたのでDVDの発売があるのかもしれないです。メータの声はテノールのアラン・クレイトンの声がかすむほどの鮮烈さ。城主のパーヴズは調子が悪かったのか歌詞を間違えたり、高音がきつそうでしたが、マニュピュレイターとしての存在感は圧倒的でした。

 歌手の中でその実力に唖然としたのが、アグネスを演じたバーバラ・ハニガン。ブログ仲間の方が、ハニガンの「ルル」の感想を書いておられたときには、僕には縁のなさそうなソプラノだと思っていました。

http://didoregina.exblog.jp/18765986/

 サウスバンクが、2013年の通年企画(かな)として現代音楽の特集を組んでいて、ハニガンのインタヴューが新聞や雑誌に掲載されました。本人曰く「20世紀音楽が一番好き」と言うことで、ますます縁がないだろうと。実際、ハニガンがアグネスを演じることはチケットを購入する直前まで気づいていませんでした。

 実演を目の当たりにして、すごかったとしか書きようがないです。こんな小難しい、でも流麗な旋律を全く外すことなく、そして美しさを失わずに、心の深いところから迸る心理的葛藤を繊細に、優美に、そして怒りに突き動かされて表現しながら歌う姿には、凄い物を体験してしまったなと。ドーン・アップショウに通じるものをハニガンからは感じます。

 3月22日のロイヤルでの最終公演のあと、欧州各地で上演されるようです。残念なことに、世界初演と、そして今回のロンドンでの主要3役の皆さんは歌わないようですが、オペラとして観られる機会があればお勧めします。

不思議の国のアリス@ロイヤル・バレエ

2013.03.17
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(この舞台が7月に東京で)

現在のイギリス、まさに三寒四温。文句たれのイギリス人は天気の悪さばかりを愚痴りますが、春の訪れがもうすぐと言う楽しみをどうして表現しないのか本当に不思議です。

 3月15日に、ロイヤル・バレエの全幕バレエ、「不思議の国のアリス」。これの初演は2011年の2月から3月にかけて。ぎりぎりでリターン・チケットをなんとか奪取して観に行った割にはとてもネガティヴな感想を書きました。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1337.html

 で、昨年の再演の際に手直しをして初演ヴァージョンより良くなったという話を聞いていたのと、数日前のイヴニング・スタンダード紙で、15日の舞台は今月でロイヤル・オペラ・ハウスを去るトニィ・ホール氏へ捧げられるとのニュースを読んだ翌日に、ホール氏がよく座っていた席がリターンで出ていたのを購入できたので、やっぱり縁がある作品なのかなと思ったのですが。

Alice: Sarah Lamb
Jack: Fedelico Bonelli
Lewis Carroll: Edward Watson
Mother/ The Queen of Hearts: Zenaida Yanowsky
The Mad Hatter: Alexander Campbell


 当初、初日の15日、アリスは初演時の初日に熱演をしたローレン・カスバートソンでした。数週間前にキャスト変更のニュースが流れ、プログラムには彼女のプロフィールがなかったので、また怪我なのか、心配です。
 カスバートソンに代わって熱演したのが、7月の東京公演でもアリス役にキャストされているサラ・ラム。第3幕のはじめ以外はほぼ舞台に出ずっぱりのこの体力的にも、演技的にも難しいであろう役を、軽やかに、そしてアリスになりきって踊っていました。素晴らしいできだったと思います。

 もう一人誉める前に、ネガティヴな意見を。この作品、「バレエ」として捉えることが難しいです。それぞれの踊りのつながりに強い絆を見いだせない印象は初回のときと同じでした。
 今回の一番のがっかりは、ネガティヴな印象を抱えつつも最も期待していた第三幕(初演のときは第2幕だったはず)での、ハートの女王による変形ローズ・アダージョの場面。確か初演のときはもっともっと音楽が「ローズ・アダージョ」していたはずですが、今回は音楽からあの旋律を鮮明に感じることができませんでした。そのため、初演のときは古典バレエへのオマージュを感じて笑いをこらえながら観ていた場面でしたが、かなり平坦な印象を強く持ちました。
 この作品を振付けたウィールドンは、僕にとっては当たり・はずれの幅が大きい振付家です。先月のトリプル・ビルで初演された作品や、来シーズンに再演される「DGV」はとても好きです。一方で、数年前に鳴り物入りで上演されたヴィデオを多用した作品は、かなり痛かったです。

 一つ、気づかなかったことを友人から教わりました。再演ヴァージョンの第2幕の最後、主役の二人を交えての群舞があります。この場面で舞台上部に掲げられているセピア色のセットが、エドワーディアンの頃にはやった葉書のデザインを想起させる物になっているそうです。

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(ネットから拝借)

 おそらく、古典作品(オデット、オディール、シルヴィア等)のバレエ・ダンサーとしてはピークを過ぎているかもしれないセナイダ・ヤナウスキィですが、バレリーナ・アクトレスとしては、ダントツの存在感でした

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(テレグラフから拝借)

 舞台の最初、アリスの神経質な母親として、観ている側をすらイライラさせるほどのニューロティックな振る舞い、そして今にも切れそうな危うい精神。権力への執着と、心から信頼できる人がいない孤独がにじみ出てくるハートの女王。そして舞台人として、どんなアクシデントも自分の掌中に収め、そのアクシデントが、アクシデントではなくて元から織り込まれていたかのように舞台の流れに自然と織り込んでいく集中力。来シーズンもいてくれるのであれば、シーズン最後のロビンスの「コンサート」、是非、ヤナウスキィで観たいです。

 7月の来日公演の前に、3月28日にロイヤル・オペラ・ハウスで上演される「不思議の国のアリス」の舞台が3月29日にいくつかの日本の映画館で上映されます。

 毎度の拙い写真ですが、カーテン・コール。
http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157633014225773/

 ぶつくさ書いてきましたが、3年ぶりの日本公演で、多くの人が「アリス」の生の舞台を体験できますように。日本の招聘もとの回し者ではありませんが、今回の日本公演のS席の価格、本拠地と比べてもそれほど高くないように感じます。ま、安い席種の枚数が日本公演ではどれだかあるのかは判りませんが。

http://www.nbs.or.jp/stages/1307_royal/intro.html

 昨晩、別の公演でケヴィン・オヘア監督を見かけたので尋ねたところ、社交辞令はあるのでしょうけど、監督して初めて日本に行けるのを楽しみにしているそうです。

[追記]
 このポストを書き終わってから読んだサンディ・タイムズにカスバートソンのことが書かれていた。降板のり由は足の怪我らしく、28日のライヴ放映もロイヤルのウェブを見たら既にラムになっていた。日本公演までに間に合うか?回復が長引くと、日本公演では崔さんが踊ることもあり得るのかな。

新しい猫

2013.03.13
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先住猫、アップセットしまくりだけど、オスだからかもしれないけど既に我が物顔。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/

 先住の猫同様、動物保護センターのメイヒューから。大家の引き取り手続きを少し手伝ったけど、まず動物ありきの姿勢には感心する。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157632990872484/

ロイヤル・オペラ・ハウスの新シーズンの演目発表

2013.03.13
昨晩、イングリッシュ・ナショナル・オペラの「メディア」を観てセイラ・コノリィの鬼気迫る歌と演技のことはまだかけそうもないので、京発表になったロイヤル・バレエ、ロイヤル・オペラの2013年秋から始まるシーズンの演目について。

ロイヤル・バレエ

2013/14 Ballet and Dance Season announced
http://www.roh.org.uk/news/201314-ballet-and-dance-season-announced

 噂では聞いていたカルロス・アコスタ演出の「ドン・キホーテ」で開幕。ドンQ自体、10年以上は上演していないはず。「白鳥」がなくて「ジゼル」と「眠り」があるのでバレエはこれだけで十分満足だが、最後にジェローム・ロビンスの「コンサート」が。マリオットの新作なんてどうでもいいけど、「コンサート」は全6公演を見たいくらい。

Concert
(多分、シルヴィ・ギエムとルーク・ヘイドンだと思う)


ロイヤル・オペラ

2013/14 Opera and Music Season announced
http://www.roh.org.uk/news/201314-opera-and-music-season-announced

 人々の記憶に長く残るであろう鮮烈なメディアを演じたセイラ・コノリィが全くキャスティングされていないというのはスキャンダルではないだろうか。欧州で大活躍の旬のカウンターテナーの名前も全くない。ロイヤル・オペラの演目決定の過程とキャスティングに携わる人のアンテナは機能していないとしか思えない。

 リヒャルト・シュトラウスのオペラが3演目。これまた10年以上ぶりであろう「影のない女」に興味を惹かれるが、キャスト、特にヨハン・ボータが駄目。「エレクトラ」に出演するピエチョンカはドイツ語圏で活躍していると聞いたことがある。

 4月のウィグモア・ホールでのリサイタルに行けなくなってしまったので、観たい演目ではないが「ヴォツェク」で、カリタ・マッティラを久しぶりにオペラの舞台で観られるのは楽しみ。キャストが素晴らしいけど、華やかではない、というか鬱々としたオペラだからチケット購入は大変ではなかろうと思う。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1259.html

 勝手な思惑が膨らむのが、マッティラがタイトル・ロールを演じる「ナクソス島のアリアドネ」。彼女が演じるアリアドネは何度も観たいが、同じくらい興味を惹かれるのはアントニオ・パッパーノが指揮すること。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-838.html

 パッパーノがロイヤル・オペラの音楽監督して指揮者・デビューを果たしたのは、2002年の9月、この演目でだった。どうして再びこのオペラを指揮するのか?ここ数年、パッパーノの去就が現れては消え、消えては現れている。音楽監督として初めて指揮したオペラを再び指揮して去るのかなと余計なことを考えている。パッパーノとマッティラは「フィデリオ」でも素晴らしい舞台を作り出してくれたので、素晴らしいオペラになるだろう。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-476.html

震災の記憶が風化しないためにできることは?

2013.03.10
2011年3月11日に東日本大震災が起きてから、丸2年。おそらく、明日のイギリスのメディアのいくつかも、東北、そして福島の現状を取り上げるだろうと思う。

 まだ2年なのか、既に2年と感じるのかは、人それぞれだろう。怖いのは、既に震災復興への思いが衰えているように感じること。ミクシィのクリック募金を続けて来た。そして、3月31日で終了するとのこと。

スクリーンショット 2013-03-10 21.43.17

 たった2年で止めてしまうミクシィに呆れる。SNSは私企業であると同時に、既に公的な存在になりつつある。公的な存在を自ら打ち消す様な行動は軽率に感じる。

 今年もヴォランティア活動に参加したいのだけど、体調に引っかかることがあってタイミングがさだまらない。体調不良のままサポート活動に参加するのは本末転倒。直接行動ができないのであれば、間接的にできることで何かあるだろうかを考慮中。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157629816714861/

ロンドンの懐石料理店「しおり」、再び高評価

2013.03.10
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(ガーディアンから拝借)

先月、ロンドンの夕刊新聞紙で満点評価を獲得した懐石料理店の「しおり」が、今週末のガーディアン紙で高い評価を再び受けた。

Restaurant: The Shiori, London W2
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2013/mar/09/the-shiori-london-w2-review

'To find someone dishing up kaiseki almost flawlessly just off Queensway is a bit like finding Maria Callas warbling away in Stringfellow's'

 一応全国紙のガーディアンだから、「これで本当に予約が難しい店になってしまう前に」と思って電話してみたら、やはり問い合わせが急増しているとのこと。

 レヴューで印象に残った2点。

In Kyoto, I tried to book some of the most venerated kaiseki restaurants only to be told in no uncertain terms that they weren't for foreigners.
 読者からのコメントに、これは差別ということなのかという疑問が寄せられている。日本人としての視点からすると、これは差別ではなくて、コミュニケイションへの不安からではないか、ということを書いてみた(また文法を間違ってしまった)。

Sure, it's expensive, but good kaiseki is eyewateringly spendy in the homeland, too. Plus there's all that washing-up. At the risk of coming over all M&S, this isn't just dinner, it's a merry-go-round for the senses, a series of revelatory little pleasures. It's an education.
 これについてもコメント欄に書いたが、日本で毎日懐石料理を食べられる人なんてほとんどいないだろうし、毎日食べたいとも思わないだろう。
 最後の「これは学んでいく過程」というのは、懐石料理、また料理全般についてだけでなく、毎日の暮らしの中で、新しく学んでいくことはたくさん有るし、学ぶことの楽しさを伝えているように感じる。だいたい、日本人が生まれたときから懐石料理を理解している訳でもない。

 実際の料理はもっと美しいですから。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157632728963643/

 食べ物の写真は、もうあまり撮らないようにしようと思う。こんな写真ではお店の宣伝のひと役にすらならないだろう。

 「和食」をユネスコの無形文化遺産に登録しようと言う動きは、個人的に、とても大げさに思える。どうしてそんなことをしなければならないのか。大上段に構えるよりも、「しおり」さんのように、異文化におもねることなく、きちんとした「和食」の姿を伝える方法を模索した方がいいのではと考える。

イギリスの「母の日」は3月

2013.03.09
スクリーンショット 2013-03-09 18.55.52

理由はあるのだろうけど、イギリスの「母の日」は通常3月。ということで、コヴェント・ガーデンのシャネルの店の前で、ポップ・アップ・フラワー・ストール。ポップ・アップ・ショップというコンセプトは、かなり浸透している印象がある。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/

長生きしたいイギリス人は日本を目指す、かもしれない

2013.03.06
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数日前、ラジオのニュースを聞き流していたとき、「イギリス人は、他の国に比べて、人々が無駄に早く死んでいく」云々のニュースを聞いた。他の、とても大切なことを考えていたときだったので、「イギリス人がまた得意の不幸自慢をしている」と、さっさと記憶の片隅に追いやった。
 
 そして今朝のガーディアン。

Ten ways to live longer
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2013/mar/05/ten-ways-to-live-longer

The British have shorter – and more unhealthy – lives than residents of most other European countries, according to new research. So what can you do to buck the trend?

 他の国々が羨むNHSという医療機関があるにもかかわらず、どうしてイギリス人は不健康で、長生きできないのか。それを解消するために実行するべき10のこと、と言う特集。そしてそのリストのトップは、「日本へ移住」。

1 Move to Japan

With the highest healthy life expectancy in the world, as well as the longest lives for women (men in Andorra just pip their Japanese counterparts to first place), Japan is clearly the place to buy a 1LDK (one room apartment with a living, dining and kitchen area). Space may be limited but a healthy life is not. On average, Japanese women can expect 75.5 years of good health while men enjoy 70.6 years. In the UK, we get 70.1 years and 67.1 years respectively. It is not just about sushi and rice, according to Professor Kenji Shibuya and colleagues at the University of Tokyo, writing in the Lancet in 2011. "Japanese people give attention to hygiene in all aspects of their daily life," they said. "This attitude might partly be attributable to a complex interaction of culture, education, climate [eg humidity, temperature], environment [eg having plenty of water and being a rice-eating nation] and the old Shinto tradition of purifying the body and mind before meeting others." (Not something we can replicate with a little bottle of hand sanitiser on the desk.) They have regular health checks.


 これを読んだ読者が本気で日本移住を考えるかどうかはもちろん判らない。東京大学の教授陣が論文を発表したランセットと言う学術雑誌は医療にかかわる人だったら知らない人はいないだろうという存在だから、これに論文が掲載されたということは内容は説得力のある物だと推測する。

 僕自身の勝手な想像だが、イギリス人は、多かれ少なかれ幸せになることへ何とも形容しがたい「罪悪感」を常に抱えているように感じる。その罪悪感を打ち消すため、また幸せになりたいという願望を他者に悟られないために、自分の健康に気を使わないことがある種の「美徳」として刷り込まれているのではないかと。それでなければ、あれほど馬鹿飲みしたり、ボークパイとかフィッシュ・アンド・チップスの様なハイ・カロリィ食ばかりほぼ毎日食べるなんてこと、誰がするだろうか?!

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 食と健康について一つ。イギリスで暮らしていて大きな不満の一つは、野菜の種類の少なさ。そして調理方法の偏り。特に冬は、日本の豊富な冬野菜が恋しくなる。

ジュリアン・オピィが描く冬の風景

2013.03.05
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(ギャラリィのウェブから拝借)

ロイヤル・バレエのファンにはマックグレガーの「インフラ」の舞台セット、ブリット・ポップのファンにはブラーのメンバーのポートレイトで知られているであろうジュリアン・オピィが、フランスの冬の風景を描いた連作がロンドンで展示されている。

http://www.alancristea.com/exhibition-110-Julian-Opie-Winter

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157632918499211/
(レセプションの女性に写真を撮ってもいいのか訊いたら、どうぞとのこと)

 彼の熱心なファンではないので、彼の業績はデフォルメされた人物画しか知らなかった。と言うことで、この静謐さに満ちた冬景色は、静かな沁み入る様な驚きだった。

 入り口を入って左手の壁にかけられている絵からこの連作は始まっているらしい。上段の左端から右へ、そして次の段へと風景は連続で描かれている。75枚の絵を観終わったときには、まるで自分自身がその風景の中を静かに歩いたかのような気分。
 昨年、このギャラリィのご近所、ロイヤル・アカデミィで観たホックニィとの対比ができると感じた。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1540.html

 何度も行きつ戻りつしていたらレセプションの女性がおもむろに、「1枚、£4,000から£6,000です。気に入ったのがあれば教えてくださいね」。I wish I could afford to buy some of them. 僕が購入できるのは、£15−のカタログ。

 閑話休題。予定が錯綜していて、いけなくなった舞台の切符をリターンしにロイヤル・オペラ・ハウスへ。最近はオン・ラインで購入、当日ピック・アップが多いので、ボックス・オフィスに出向くのは久しぶり。担当してくれた女性がとても気さくな方だったので、気になっていたことを尋ねた。

 「2月26日の午後遅くに、急に『メタモルフォーシス』のリターンがどの日も70枚以上もいきなり出て来たけど、これって公平じゃないと思う」。

 「I totally agree with you, but personally I can't do anything. Some people in the upper office did it」。

 簡単に言えば、コーポレイトのキャンセルが出たのだろう。でも、26日より前は、完売状態がずっと続いていて、初日の16日がもうすぐなのに今ではまだ売れ残っているというのは、ファン、そして出演者双方に大変に失礼だと思う。

http://www.roh.org.uk/productions/the-metamorphosis-by-arthur-pita


イギリス鉄道美景:見直される鉄道の旅

2013.03.03
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(オブザーヴァから拝借)

今朝のオブザーヴァ紙でとても美しい、イギリス鉄道の風景が掲載されていた。

How Beeching got it wrong about Britain's railways
http://www.guardian.co.uk/uk/2013/mar/02/beeching-wrong-about-britains-railways

To make the railways pay by 1970
http://www.guardian.co.uk/world/1963/mar/28/transport.uk

Britain's 10 most scenic rail journeys - in pictures
http://www.guardian.co.uk/uk/gallery/2013/mar/03/britain-10-best-rail-journeys

 本文に書かれたこととフラットの大家から聞いた話から察するに、1960年代に交通大臣だったビーチングという人が、イギリス国内の鉄道は不要と大鉈を振るったらしい。その結果、5000マイルの鉄路と200もの駅が失われた。

 ところが、車を所有することが再び贅沢なことになりつつある現代において、鉄道を見直す人々が増えているらしいことをこの記事は伝えている。

 確か、ブログ仲間のかんとくさんが、取り上げられた一つ、セトル/カーライル路線のことを書いておられたことを思い出した。

http://blog.goo.ne.jp/bigupset39/e/75f8651dc8b9c370e9a084449309adce

 セトル/カーライル路線も魅力的だけど、インヴァネスからサーソへの路線も興味を惹かれる。イギリス、小さな島国だけど、見たことのない風景がまだまだたくさん有る。

 鉄道の旅に郷愁を誘われるのは、洋の東西を問わないようだ。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1609.html

 日本、イギリス両国とも鉄道の高速化ばかりがもてはやされているが、コミュニティを結ぶローカル路線を活用することで、一極集中や人口分布の不均衡が解消されるということを考えてもいいのではないだろうか。

 今週、インディペンデント紙で「イギリスで最も辺鄙な場所にあるパブ」が紹介された。

A pint in Britain's most remote pub
http://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/features/a-pint-in-britains-most-remote-pub-8515673.html

 このパブがある村のことは、以前から知っていて、行きたい所の一つ。今では内陸からもいけるようになったようだけど、以前はフェリィでしか到達できない場所だったはず。蘇格蘭(スコットランド)西岸はうねっているから鉄道敷設は困難なことだろうとは思うが、鉄道が走っていたら、世界中から乗り鉄が押し寄せたのではないだろうか。
 長崎県内にも、この村のように内陸からは到達できない海沿いの村があると読んだ記憶がある。が、調べきれなかった。

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