LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2014年10月の記事一覧

伊川東吾さんのインタヴュー@ガーディアン

2014.10.31
igawatogo.jpeg
(ガーディアンから拝借)

今日のガーディアンに、日本出身の俳優、伊川東吾(Igawa Togo)さんへのインタヴューが掲載されている。

Togo Igawa: how I became the RSC’s first Japanese actor
http://www.theguardian.com/stage/2014/oct/30/togo-igawa-how-i-became-the-rscs-first-japanese-actor

 舞台は数年に一回観るか観ないか程度なので、伊川さんのことは初めて知った。今週の水曜日、10月29日から始まった「Who do we think we are?」に出演しているからの様だ。

http://southwarkplayhouse.co.uk/the-little/who-do-we-think-we-are/

 舞台の国、イギリスでこのように活躍されているのは素晴らしいこと。

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瀬戸内海・四国、美術館巡り3:直島、地中美術館

2014.10.29
直島に到達した日は日曜日なので、午後早い時間に着いていたら地中美術館を見学する時間はあったはず。が、その日は奈義町現代美術館に弾丸訪問した(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2314.html)ので、直島へは高松発の最後のフェリーで全く間に合わず。

 明くる月曜日は、ベネッセ美術館を除いて、直島の他の美術館が休館日だったので、犬島http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2314.html)、そして豊島http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2335.html)へ。

 明くる火曜日、やっと地中美術館へ。

http://www.benesse-artsite.jp/chichu/index.html

http://setouchi-artfest.jp/artwork/a015

Chichu.jpg

 まずここまで到達するまでに、どうして美術館にこんなに入館料を払わなければならないんだ!、と言う気分が高まっていたので、美術館の展示品のことなど何一つ知らないまま訪れた時は、入場券を購入して、美術館本館へは更にまた歩くのかよと少しばかりげんなりした。途中の花々。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157646696760904/

 写真撮影できないのは良いとして、美術館に入ってから気づいたことは、「何をこれから観ることになるのだろう?」。

 館内の案内を開き、まず、クロード・モネの「睡蓮」が展示されている部屋へ向かった。入り口でスリッパに履き替えることを言われ、更に入場制限をしていることに一気に気分は奈落へ。どうしてこんなに注文が多いんだ!!!

 更に拙かったのは、展示室に入ってすぐ、壁に軽くもたれかかってしまった他の方に女性係員が、とても丁寧に、でもはっきりと「この部屋自体が展示の一部なので、壁にも触れないでください」と。

 モネの絵を若い頃に観たときは、単に美しいと思った。今でも、モネの若い頃の絵は好きだ。が、特に晩年に描かれた「睡蓮」には全く心が動かない。なぜなら、眼鏡を外して見える僕の視界を、どうしてまた眼鏡をかけてまで観なければならないのかと思ってしまうからだ。そんな気分があるから、「睡蓮」が部屋に完全に負けているような印象しか持てなかった。

 休館日の翌日ということで、開館直後から美術館はかなり混雑した状態だった。場の雰囲気を悟ったとしか思えない、大きな声で泣き続ける乳児連れの家族や、今、日本とは仲が悪いらしいある国からの団体の皆さんの大声で、地下にあるショッピング・モールを歩いているのかと思うほどの騒々しさ。

 そんな沈んだ気分で向かったのは、ウォルター・デ・マリアという方の作品がある部屋。入り口で、また、待たされた。ここを観終わったらもう出ようかな思いながら部屋に入った途端、脳みそをビロードで覆われた手で鷲掴みされたようだった。

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 この部屋で暮らしたい、そう思った。混雑していたので無理だとは判っていたが、できればこの空間にいるのは自分一人だけという気分を味わいたくてゆっくりと部屋を一周した。

 気分が上向いてきたので、美術館の奥まった所にある部屋に向かう。またもや長蛇の列。更に、一度に入れるのは8人までとのことで、午後にまた来ればいいやと投げやりな気分でカフェへ。一息ついてから向かうと列が短くなっていたので並ぶ。それでも、順番がくるまで15分以上はかかっただろうか。

 スリッパに履き替えて通されたのはかなり小さな空間。壁に向かって階段が設置されていて、階段が終わる場所の壁には、周囲より明るい色の長方形が描かれているだけ。

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 どうしてこんな壁を観るだけなのこれほどの制約があるんだと心の中で文句を言っていると、係の方が階段を登ってくださいという。言われるまま登り、長方形の場所まで来ると、「どうぞ、中にお進みください」。

 そこにいた8人全員が、「えっ?!、この中に入れるの?!」という感じだった。足を踏み入れる刹那の怖いような、期待感のような気分をどう表現すればいいのか。

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(写真撮影は禁止だけど、撮っている人がいる、と。僕じゃないですよ)

 作品は、James Turrellによるオープン・フィールド。感激ではない。この、これまでに体験したことのない、自分の足がどこを歩いているのか判らないような感覚をどう表現すれば良いのだろうという静かな興奮が体を満たすのを感じた。自分の芸術体験って、まだまだ未踏の領域がどこまでも広がっているのを考えながら、この閉じられた空間の広がりを感じていた。

 いったん外に出て、のんびり歩いて本村(もとむら)方面へ。途中、巨大なゴミ箱があった。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15219551311/

 本村へ行ったのは、家プロジェクトを観ようかと。しかし、小さなエリアとはいえ、そこかしこに点在する家を探すがのが面倒くさくなり、これはやめ。軽食をとってから再び地中美術館へ。

 ベネッセ・ハウス・ホテルの宿泊客には特典がある。チェック・アウトする日を地中美術館の入場券にホテルの受付で記載してもらえれば、何度でも入場が可能。

 午後に行くと、午前中の喧噪はおさまり、それでも入館者は引きも切らず。モネの部屋へは行く気はなかったが、デ・マリアとオープン・フィールドには入り浸った。何度目の時だろう、他の人が躊躇している時に光のその先へ一歩を踏み出したとき背後から、「えーっ?!、入れるんだ!」という驚きの声を聞いた時、優越感に浸ってしまった。満足。制約が多いのは見せ方があるから仕方ないだろうと理解できるが、繁忙期は大変だろうと思った。

 ホテルで伺った話だと、2013年の瀬戸内トリエンナーレの時は、入場整理権を入手できても観られない人がでることが頻繁に有ったそうだ。地中美術館を観たいのであれば、繁忙期や火曜日は避けた方が良いのではと思う。

現実と思い込みの間の激しい「差」

2014.10.29
今日のガーディアンにとても面白い統計調査の結果が掲載された。

Today’s key fact: you are probably wrong about almost everything
http://www.theguardian.com/news/datablog/2014/oct/29/todays-key-fact-you-are-probably-wrong-about-almost-everything

 日本と韓国を含めた14の国で、例えばムスリムの人口比率の実数と人々が思っている数字、10代の出産率の実数と人々が思い込んでいる数字の差について。

スクリーンショット 2014-10-29 11.31.00
(それぞれの国におけるムスリムの比率)

Britons overstate the proportion of Muslims in their country by a factor of four, according to a new survey by Ipsos Mori that reveals public understanding of the numbers behind the daily news in 14 countries.

People from the UK also think immigrants make up twice the proportion of the population as is really the case – and that many more people are unemployed than actually are.

Such misconceptions are typical around the world, but they can have a significant impact as politicians aim to focus on voter perceptions, not on the actual data.


 イギリス人は、国内のムスリム人口を4倍も多く見積もっている。また、移民の総数や、失業者数も実際の数よりも多いと考えている。このような見当の違いは他の国でも見られること。しかし、このような見当違いは、特に政治家にとって、投票者の意識を知る上で重要な要素になりうる。
 
 僕の日常では、ムスリムが半分以上なので、5%というのはとても信じられない数字。しかし、先週訪れたノーフォークの小さな村では、ムスリムの姿は皆無だったことを考えると、イギリスでは、どこに住むかによって自分が暮らす環境を作り上げている人種がどのようなものかの意識は大きく変わるのだろうと思う。

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(クリスチャンの実数)

 オーストラリアにこんなにたくさんのクリスチャンがいるなんて考えたこともなかった。考えられる一つの理由は、欧州のキリスト教徒が多い国から移民が多いからなのかなと。

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(移民が占める割合)

 国の大きさを考えると、イギリス国内の移民割合の実数が13%というのは大きいと感じる。

 このような統計が面白いと感じるのは、ある国で暮らす人々にとって前向きなことが他の国ではネガティヴに捉えられるということ。

Yet a study by the German Marshall Fund from 2013 found that 64% of people in the UK see immigration as a problem compared to 29% who see it as an opportunity.

In Germany those numbers flip almost perfectly, with just 32% seeing immigration as a problem compared to 62% viewing it as an opportunity.


 ドイツの調査機関が行った意識調査では、イギリスでは6割以上の人が移民を問題だと捉える。しかしドイツでは、移民は(自国にとって)よい機会だと考える人が6割以上もいる。

 記事の最後にあるように、このような見当違いを政治家が「正しい情報」として扱う危険性を、選挙民も自覚しておくべきだと思う。

The real peril of these misperceptions is how politicians and policymakers react. Do they try to challenge people and correct their view of reality or do they take them as a signal of concern, the result of a more emotional reaction and design policy around them?

Clearly the ideal is to do a bit of both – politicians shouldn’t misread these misperceptions as people simply needing to be re-educated and then their views will change – but they also need to avoid policy responses that just reinforce unfounded fears.


内憂外患のキャメロン政権

2014.10.29
ここ数日、イギリスのデイヴィッド・キャメロン首相は、「アングリィ・マン」としてメディアは描写している。その理由の一つは、欧州連合から届いた巨額の請求書。

英首相が欧州委に激怒 巨額追加請求「払わない」
http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102501001071.html

【ブリュッセル共同】24日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、欧州連合(EU)欧州委員会が、EU予算の負担額の再計算により英国に約21億ユーロ(約2900億円)の追加拠出を求めたと報じた。キャメロン英首相は、巨額の請求を「全く受け入れられない」と怒りを示し、支払いを拒否する考えを示した。

 同紙などによると、拠出額の再計算は毎年行われているが、今回は国民総所得の計算方法の変更が伴った。英国などは追加請求となるが、フランスなどは払い戻しを受けるという。欧州委は規則に従い12月1日までの支払いを先週求めた。


 現在、国王夫妻が国賓として日本を訪問しているオランダは、請求理由が妥当であるなら支払うと表明している。翻ってキャメロン君の対応は、メディアの報道から感じるのは、「払うものか!」という怒りだけ。彼の怒りの理由の一つは、これまた報道によると、オズボーン財相は、FTがこの事実を真っ先に報道する2日前、つまり、キャメロン君が知らされる2日前には知っていたという事実もあるようだ。

 もう一つキャメロン君を悩ませている国内問題、というか保守党の混乱は、移民排除を強く押し出すUKIPへ鞍替えした国会議員が補選で勝利してしまい、更なる離党者がでるのではないかと。

 更に一昨日は、ジョギングしていたと主張する男性が、車に乗り込もうとしたきゃメロン君に体当たり。

Scotland Yard to review Cameron’s security after ‘shove by jogger’
http://www.theguardian.com/politics/2014/oct/27/david-cameron-shoved-leeds-civic-hall
 
 そして外患は、移民問題。現在、欧州を揺るがしている大きな政治課題の一つは、押し寄せる移民・難民にどのように対応するのか。この問題についてもイギリスは批判に直面している。一つは、地中海における移民救助への資金援助を打ち切るというもの。

UK axes support for Mediterranean migrant rescue operation
http://www.theguardian.com/politics/2014/oct/27/uk-mediterranean-migrant-rescue-plan

 先週以来、この移民問題については毎日、どのメディアも大きく報道している。興味はあるのだけど、おいきれないくらいの情報量。

 2015年5月の総選挙を控え、イギリスの政治はとてもスリリングな段階に来ているように思う。

Diversity workshopに参加して

2014.10.22
先週、かつてトレイニー・カウンセラーとして研修していた機関で催された「Diversity Workshop」に参加した。

The aim of the workshop is to raise awareness about issues concerning equality, diversity and respect. The session will also celebrate differences, as well as common interests, illustrating that these can be relevant for us all in our daily lives and in our working environments.

The approach will be thought provoking and experiential in nature, providing an opportunity for participants to explore sensitive subject areas with each other in a safe environment.

Workshop Outcomes:
The session will:

Introduce commonly used and abused terms and concepts concerning prejudice, stereotyping and discrimination

Demonstrate how prejudice and discrimination happens and the impact it can have

Gain an understanding of the different types of psychological constructs that might have relevance or come into play with clients

Explore the impact of unconscious bias – and what we can do about it

Explore ways to embrace difference but also to examine our own values in relation to it

Develop the capacity to think critically about our own theoretical model, exploring tensions between theory and practice

Assess how different aspects of Western-based theory can or cannot be applied in a range of cultural contexts

Recognise the benefits of equality and diversity - and why they should be actively practiced in a workplace environment

Enable students to learn about tangible, positive actions that can be put into practice


 このようなワークショップでは必ずいるドミナントな二人の参加者のおかげで実際は予定の半分くらいで終わってしまった。ただ、ダイヴァーシティに関しては、日常で経験していることで充分だと感じていたが、このようなきちんとしたワークショップに参加したことで、情報をアップデイトできたのは良い経験だった。特に名前だけは知っていたが、自分で調べようと思うきっかけがなかった「Equality Act 2010」を知る良い機会になった。

http://www.legislation.gov.uk/ukpga/2010/15/contents

 左にリンクされているPDFは100ペイジを超えるから関係のない人には勧めない。この中で、最も大切な情報は以下の9のカテゴリーが、イギリスでは法律でも守られている。

http://www.equalityhumanrights.com/private-and-public-sector-guidance/guidance-all/protected-characteristics

Protected Characteristics

Throughout the guidance you will see reference to 'protected characteristics'. This page gives you mor
e information on each of the nine protected characteristics.

Age

Where this is referred to, it refers to a person belonging to a particular age (e.g. 32 year olds) or range of ages (e.g. 18 - 30 year olds).

Disability

A person has a disability if s/he has a physical or mental impairment which has a substantial and long-term adverse effect on that person's ability to carry out normal day-to-day activities.

Gender reassignment

The process of transitioning from one gender to another.

Marriage and civil partnership

In England and Wales marriage is no longer restricted to a union between a man and a woman but now includes a marriage between a same-sex couple. [1] This will also be true in Scotland when the relevant legislation is brought into force. [2]

Same-sex couples can also have their relationships legally recognised as 'civil partnerships'. Civil partners must not be treated less favourably than married couples (except where permitted by the Equality Act).

Pregnancy and maternity

Pregnancy is the condition of being pregnant or expecting a baby. Maternity refers to the period after the birth, and is linked to maternity leave in the employment context. In the non-work context, protection against maternity discrimination is for 26 weeks after giving birth, and this includes treating a woman unfavourably because she is breastfeeding.

Race

Refers to the protected characteristic of Race. It refers to a group of people defined by their race, colour, and nationality (including citizenship) ethnic or national origins.

Religion and belief

Religion has the meaning usually given to it but belief includes religious and philosophical beliefs including lack of belief (e.g. Atheism). Generally, a belief should affect your life choices or the way you live for it to be included in the definition.

Sex

A man or a woman.

Sexual orientation

Whether a person's sexual attraction is towards their own sex, the opposite sex or to both sexes.

[1] Section 1, Marriage (Same Sex Couples) Act 2013.

[2] Marriage and Civil Partnership (Scotland) Act 2014.


 差別をなくす為にこのようなことが公になっていることは素晴らしいが、イギリス全土で確実に実践されているかといえば、まだ道のりは長いだろう。

 ワークショップの最後に、グループに分かれてクイズをした。設問の一つの回答が、個人的にはかなり衝撃だった。質問は、

What percentage of the UK population think that speaking English is important for being "truly British"?

37%
51%
73%
95%


 どのグループも51%か73%を選んだ。正答は、95%。ロンドンだけで暮らしているとそこまでとは感じない。最近では、中心地ですら英語が耳に入ってこないことの方が日常になっている。ロンドンが他の地域とは全く違う都市になっているのだろうが、個人的には訳もなく衝撃だった。この情報のソースを訊かなかったのが悔やまれる。

Sunday Roast Lunch in Norfolk

2014.10.19
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http://theangelpub.webs.com/

8月にノーフォークに転居した友人を訪ねた。Watlingtonは村と町の中間くらいの大きさ。こじゃれたパブは車でないとたどり着けない距離なので、村の社交場のようなパブ、「エンジェル」でサンディ・ロースト・ランチ。

 ローストはビーフ、ポーク、ラム、ターキィ。キャンティーンみたいなパブのローストなんてと期待していなかったのだが、かなり美味しかった。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648862427042/

 イギリス人、食べ過ぎ。今日のオブザーヴァ紙のトップ記事。

NHS chief urges hospital staff to join gyms in anti-obesity fight
http://www.theguardian.com/society/2014/oct/18/hospital-staff-urged-to-set-example-obesity-fight

奈良美智@Dairy Art Centre, London

2014.10.16
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10月3日から始まった奈良美智さんの展覧会を観てきた。

http://dairyartcentre.org.uk/

 彼の作品は、ロッキング・オンのサブカルチャー雑誌で頻繁に目にしていたが、今回のようにたくさんの実物を目の当たりにするの初めて。とても面白かった。ファイナンシャル・タイムズが取り上げるくらいだから、現代アートの先頭を走る一人であることは確実。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648758874256/

 ギャラリィに展示されているペインティングの多くは、2012年以降に製作されたもの。今回の展示で話題なのが、2011年以降に製作を始めたらしい彫刻作品と、1984年から2013年の30年間の素描を200点以上も展示していること。

 ペインティングの中で特に惹きつけられた一つは、「Wish World Peace, 2014」。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15573897431/

 大して日本の現代アートについて知りもしないで勝手に偏見を作り上げていたのだが、日本の現代アートは世界で売れていても、世界の「今」と強くつながっているとはあまり感じない。近づくと、女の子の目に涙が浮かんでいるように見えるこの絵からは、奈良さんのメッセイジなのかなと。もう一つは、2014年の「No Means NO」。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15552815576/

 ギャラリィで観た時は、目が隠れていた異質な感じをまず持った。でも、眺めていると、NOと言葉にすることがどれほど難しいかを切なく、そして暖かく描いているように感じてきている。

 12月7日まで。ロンドンにいる人は、是非。

アルチーナ@バービカン・ホール

2014.10.12
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(10月10日、タイトル・ロールを歌ったジョイス・ディドナート。自分としては、会心の一枚)

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648564580646/

10月10日、バービカン・ホールでヘンデルのオペラ、「アルチーナ」を。これは、今シーズン、バービカンのアーティスト・レジデンスであるアメリカ人メゾ・ソプラノ歌手、ジョイス・ディドナートによるプログラムの一つ。

The English Concert / Handel Alcina
Joyce DiDonato Artist Spotlight
10 October 2014

http://www.barbican.org.uk/music/event-detail.asp?ID=15889

Joyce DiDonato joins the English Concert in one of her greatest roles, the sorceress Alcina, in this concert performance of Handel’s opera.

Alcina is a sorcereress. She’s also one of Handel’s most complex and fascinating anti-heroines – the undisputed star of this hit of the 1735 London season – and with her brilliant coloratura, Joyce DiDonato is Alcina’s ideal modern interpreter.

There’s a good reason why Handel’s Alcina was amongst the first of his operas to be rediscovered. Written for Covent Garden, it has a compelling plot and richly-drawn characters, prime amongst them the enchantress Alcina herself. Joyce DiDonato’s 2009 recording of the role for Archiv saw her described by Gramophone as “The Alcina we’ve been waiting for…a complex, feminine creature, vain and vindictive”. This second concert of her Artist Spotlight teams her with the English Concert under Harry Bicket and a first-rate ensemble cast that includes the British mezzo Alice Coote.
Programme & Performers

Handel Alcina

English Concert
Harry Bicket director/harpsichord
Joyce DiDonato Alcina
Alice Coote Ruggiero
Anna Christy Morgana
Christine Rice Bradamante
Ben Johnson Oronte
Wojtek Gierlach Melisso
Anna Devin Oberto

 物語は、魔女のアルチーナの魔法によって彼女の虜になっているルッジェーロを、彼の婚約者のブラダマンテが取り戻しにきて、最後はアルチーナの魔法が効力を失う、というもの。ネットで見つけた解説。

http://homepage3.nifty.com/classic-air/database/handel/alcina_syp.html

 荒唐無稽といえばそれまでだが、現代にも通じるように思う。例えるなら、力を失いつつあるかつての権力者が最後の力を振り絞って「若い力」を引き止めようとしたけど、結局、老兵は去るのみの結果に終わる、と。

 オロンテを歌ったイギリス人、ベン・ジョンソンもそれなりによかったのだが、他の歌手の皆さんによる並外れた歌唱、そしてコンサート形式でありながら情感たっぷりの演技で、4時間になろうとする上演時間だったが、素晴らしい舞台。

 もちろん、ジョイス・ディドナートを聴きたいと言うのが最大の購入理由。しかし彼女の他に、現在のイギリス・オペラ界を代表する3大イギリス人メゾ・ソプラノから二人が同じ舞台に。つまり、主要3役が、旬のメゾ・ソプラノ歌手によって歌われるというけっこう稀な舞台であった(もう一人はサラ・コノリィ)。

 ヴィヴィアン・ウェストウッドによるクチュール・ドレスをまとったディドナート。色が地味系だったことと、第1幕では着ていたボレロが、特に肩を強調した甲冑みたいでなんだかなという印象が強かった。が、2幕以降はそのボレロなしで迫真の歌、演技。「座長」という気負いも少し感じたが、彼女の声は、他の歌手も好調でありながら、更にその上を行くような感じ。まるで、声が色を伴って会場中を満たすような印象を強くした。

 ルッジェーロは、アリス・クーツ。1週間前にイングリッシュ・ナショナル・オペラで、同じくヘンデルによる「XERXES」のタイトル・ロールで円熟の歌唱だったので期待していた。ディドナートを引き立てる為にわざと選んだのかと邪推してしまった体型にまったく合っていない衣装をのぞけば、リサイタルよりもオペラでもっと彼女の歌を聴きたいなと。

 ブラダマンテを歌ったクリスティーン・ライスは、先週のタイムズに掲載されたインタヴューによると、2013年は深刻な体調不良に見舞われていたそう。舞台に立つ彼女は以前よりやや細くなり、髪の毛も優等生的な縦ロールからグラマラスなウェイヴィになり、オペラ歌手としての華やかさがました印象を持った。彼女が歌うアリアには超絶技巧が要求されるものではないように感じたが、バロック・オペラもこんなに巧く歌えるんだとちょっと吃驚。

 アルチーナの妹役はアナ・クリスティ。コンサート形式だからだろう、妊娠7ヶ月、もしくは8ヶ月くらいのようだったが、最後まで疲れを見せることなく。第一幕最後にある、彼女の最大の見せ場のアリアでは大喝采を浴びた。

 今回の主要3人は、それぞれロイヤル・オペラの舞台でも観ている。ディドナートのロイヤル・オペラでのデビューはヤナーチェクの「カニング・リトル・ヴィクセン」での脇役。その時の主役はドーン・アップショウ。

 ロイヤル・オペラの「サンドリヨン」で既に競演をしているディドナートとクーツ。僕はその舞台は観ていないが、クーツが「ナクソス島のアリアドネ」に出演した時の印象がよみがえってきたのは、現在のプロダクションの再演の際、ライスが同じ役だったから。そしてそのときライスは、今回のクリスティのように妊娠中で、舞台を観ながらハラハラしていたことを思い出した。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-313.html

 演奏は、先週の「ポッペアの戴冠」に比べるとオーケストラの人数が多くて、華やかさが数倍。そんな中、テオルベ奏者は先週と同じ男性。この方、2013年2月、ウィグモア・ホールでのイェスティン・デイヴィースのリサイタルでも弾いていました。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/8513391551/

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1891.html

 イギリスにはこの人しかいないのかと思ってしまう。最後にテレグラフのレヴューと、ディドナートへのインタヴュー(2013年)。

Alcina, Barbican, review: 'Joyce DiDonato is perfect'
http://www.telegraph.co.uk/culture/11156372/Alcina-Barbican-review-Joyce-DiDonato-is-perfect.html

Joyce DiDonato: 'Stop selling opera by dumbing it down'
http://www.telegraph.co.uk/culture/music/classicalmusic/10245140/Joyce-DiDonato-Stop-selling-opera-by-dumbing-it-down.html

瀬戸内海・四国、美術館巡り2:豊島(てしま)

2014.10.09
犬島http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2334.html)をあとに、その日の第2便の高速艇で向かったのは、豊島。直島に戻る船に乗る為には、島にいる時間がとても時間が限られているので、二つある美術館のうち、豊島美術館を訪問することにした。

http://www.benesse-artsite.jp/teshima-artmuseum/

http://setouchi-artfest.jp/artwork/a025

豊島美術館

2010年秋、建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼により唐櫃に誕生した美術館。瀬戸内海を望む豊島の小高い丘の中腹に立地。周囲には美術館建設を機に地元住民が中心となって再生した棚田が広がり、自然と建築、アートが融和した美しい環境をつくりだしている。内部空間では、床のいたるところから水が湧きだし、一日を通して「泉」が誕生する作品《母型》が展開される。


 建物内は写真撮影ができないので、画像はネットから。
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 いつものように予備知識なしに訪れた。最初に驚いたのは、美術館で働く皆さんが小声で話すこと。特に、建物の入り口にいる男性は、話して伝える意志があるのかと疑問に思うくらいの小さな声で話すのでイライラした。小さな声で話すのは、建物内での静寂を考慮してのものだとは入館してから判ったが、係員というより「崇拝者」という印象を持った。

 忙しい天気の日で、俄雨が何度もあり、その所為で建物の床が濡れているのだと思った。晴れ間がのぞいたので、それでは天井に空いている穴から空を眺めようと穴の下にある床の中心を目指して猛進したら、女性係員が急いで駆け寄ってきて、「すみません、そこへは立ち入らないでください」と止められた。

 なんだか制約が多い美術館だなとテンションが急に下がるのを自覚しながらおもむろに床に目を向けると、小さな穴から一定の間隔で水滴が現れ、同じ方向に流れていることに気づいた。雨ではないのなら、これがインスタレイションなのか、とやっと気づく。

 ここまで書いていて、ネガティヴな印象を持ったかと思われるかもしれないが、その水滴が現れることに気づいてからは、「人間はなんて無駄なことを想像・創造し、それを楽しむのか」と考えると、とても面白い空間として観ることができた。それにしても、館内で「崇拝」の雰囲気を醸し出しているのは係員だけではなかった。その場にいる訪問者のすべてが、建物と一体化することを夢見ているのではないか、と言うほどの静寂だった。

 もう少し雰囲気に浸っていたかったのだが、直島へ戻る高速艇の時間が気になり、滞在時間は約25分ほど。美術館の周辺に広がる美しい棚田をカメラに収めてから港まで徒歩で向かうつもりでいた。ちなみに、島では自転車をレンタルできるが、一日乗ると結構な価格になる。

 豊島に到着してすぐにしたのは、直島へ戻る高速艇の乗船券を購入すること。島と島を結ぶ高速艇の乗船券に往復切符がないのだ。窓口の女性にその日の3便(最終便)の乗船券を購入したいと伝えると、「まだ販売できません。出発の30分前になったらまたきてください」といわれる。

 変な仕組みだなといぶかしく思いつつ、観光案内所で豊島美術館からのバスの接続を訪ねている女性の質問に、係の方が、「そのバスだと船が出発するのに間に合わないかもしれません。滞在時間が短くても、それより一つ前のバスの方が良いですよ」と。美術館に行く前から不安が募る。係員の方に美術館へはバスで行くとして、戻りは徒歩だとどれくらいかを尋ねると、小一時間とのこと。ならば歩こうと。

 道路の脇に広がる水田の写真を撮りながら20分くらい歩いた所で、後ろから来た車の女性に、港までなら乗りますかと声をかけられた。どこかで見た顔だと思ったら、港で高速艇の乗船券を販売していた方だった。

 女性によると、島に住む皆さんは、美術館を訪問する観光客が歩いているのを見かけると、昨年のトリエンナーレが始まるまでは、声をかけて車で送って行くことをいとわなかったとのこと。しかし、トリエンナーレが始まると、多くの観光客がその申し出を断ることが多くなり、だんだんと島の皆さんも声をかけなくなったそうだ。

 「でもね、折角この島まできてくださった皆さんが困っている時は、私たちは何かをしてあげたいだけなんですよ。困っている時は声をかけてくださいね」。

 良い機会なので、どうして戻る船の乗船券を購入できないのかを訊いた。答えは簡単で、犬島から乗船する人数によって豊島で乗船できない人がでて来ることがあるから。特に月曜日は、直島の美術館が休館しているので、必然的に犬島と豊島への訪問者が増える。夏の繁忙期の月曜日は乗船券を販売するのに予約券を配ることがよくあるそうだ。

 僕は運良く乗船できたが、ギリギリだといわれたバスで港に戻って来た皆さんは、乗り損なった、というかおそらく定員一杯で乗れなかった。どうするのかなと思っていたら、豊島の港に止まっていた「海上タクシー」に分乗したようだ。

 犬島と豊島、それぞれを充分に観たいのであれば、直島からの高速艇の運航時間では1日では全てを観きれない。直島のアート作品を含めて、最低3泊は必要だと思う。

豊島の写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157647531092612/

[追記]
島巡りをした経験が少ない人は驚くかもしれないが、直島を起点にして犬島、豊島へ行く為の高速艇の乗船料金は、終わってみれば高く感じると思う。それぞれの美術館の入館料金も払うのだから決して手頃な価格での美術館巡りではないかもしれない。美術館を作って観光客を呼ぶのなら、料金をもっと下げるべきではと考えるのは当然だと思う。しかしながら、島と島を結ぶ連絡船は、一義的に島々の経済を成り立たせる為、とシリィ諸島での経験がある僕は考える。

シリィ諸島の光と陰
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1695.html

瀬戸内海・四国、美術館巡り1:犬島

2014.10.08
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(2014年9月1日)

2013年4月の帰国のあとに、その存在を知った瀬戸内トリエンナーレ。トリエンナーレは観損ねたが、直島を拠点に3島にそれぞれ常設の美術館、戸外や街中でのアート・インスタレイションがあることを知り、行けるときに行く、ということで決めた。結果として、かなり楽しめる美術館巡りとなった。

 直島への移動日に、岡山県の奈義町現代美術館へ行くことを急遽決めた(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2314.html)ので、到着した日曜日は直島では美術館に行くことができなかった。瀬戸内海での美術館巡りの最初は、犬島の犬島製錬所美術館から。

http://www.benesse-artsite.jp/seirensho/index.html

犬島製錬所美術館の写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157647123250927/

 まず、興味を持たれ方は、日程をしっかりと。犬島と豊島の美術館は火曜日が休館で、火曜日はこの二つの島へ行く交通方法はかなり限定される。直島を拠点に美術館を巡る際、月曜日と火曜日だけの宿泊だと時間の調整が難しくなると思う。理由の一つは、直島と豊島、犬島を結ぶ高速船は通常、一日に3往復のみ。さらに二つの島を効率よく回るには結構不便な時間設定。

 犬島についてまずしたことは、シーサイド犬島ギャラリィのカフェで、たこご飯の予約。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15218193331/

 予約しておいて正解。第1便の高速船で到着した他の皆さんが美術館見学を終えてカフェに来て注文しても30分待ちと言われていた。たこご飯は、世界でここだけでしか味わえない唯一無二のたこご飯、という印象にはいたらなかった。が、たこが今でも珍しいロンドンに住む僕には、大変美味しかったです。

 犬島製錬所美術館。建物の来歴は他で読んで頂くとして、僕が最も楽しんだのは最初の長く、暗い通路。4回ほど右、左に90度の角度曲がる通路それぞれの角には鏡が掲げられています。正面の鏡には出口のひかりが、後ろには入り口にあった太陽の映像(逆だったかな?!)。どの角を曲がっても正面と後ろの映像が変わらない、書いてしまえが単純なもだが、怖さとわくわくする気分が同時に体を満たすようでとても楽しかった。
 最初の角にたどり着く前、真っ暗な通路の足下が気になり鏡ことをつい失念。角を曲がったとたん、正面から来た誰かとぶつかりそうになり、謝ろうとしたら鏡に写った自分だった。

 他の作品群は最初ほどの衝撃はなかった。この程度かと思いつつ美術館を回り込むと、そこはまるで「ラピュタ」の世界。

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 和歌山県の島ほどではないにしても、朽ち果てた工場というのは直接の経験がないにもかかわらず、懐かしいような、江戸川乱歩の小説で読んだ、怪人二十面相を明智探偵が追いかける運河沿いの無人の工場街がある異世界に入り込んでしまった、そんな心地の良い不安を感じる。

 そのあとは、戸外、コミュニティ密着インスタレイションである「家プロジェクト」を見学。僕の勉強不足でしかないが、このプロジェクトの意味を見いだせず、作品群に入り込める気分は持てなかった。村の中に突然現れる現代美術作品に驚くべきなのか、共感するべきなのか。

家プロジェクト
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157647130105680/

 犬島への訪問が美術館とプロジェクトだけなら、滞在は2時間超で充分。課題は、移動の手段が限られることによる、移動できなくなることもあり得るということ。これは、このあとに訪れた豊島(てしま)で、幾人かの観光客の皆さんに実際起こった。

敗戦国ドイツと日本の現状比較

2014.10.08
ミクシィ経由で、友人からとても興味深い、ドイツと日本の比較情報を教わった。

スクリーンショット 2014-10-08 9.55.48

https://twitter.com/boruchiyan/status/519445492577476608/photo/1

南山大学の校内雑誌かな
https://www.ic.nanzan-u.ac.jp/EUROPE/kanko/documents/07kondo-13.pdf

大前研一さんのポスト:世界から尊敬されるドイツ、警戒される日本
http://president.jp/articles/-/10282

 9月の帰国中に感じたこと、気分と呼応することがあるので、今後の為の記録。

イギリスのプディング

2014.10.06
こんなコラムを書いたので、この機会にイギリスの「プディング」を幾つか写真で。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2331.html

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648038933277/

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クリスマス・プディングのレシピ
http://www.bbc.co.uk/food/recipes/traditional_christmas_38771

 サラ・イネスさんの「誰も寝てはならない」で、ウマズイ連というグループが登場する。日本や世界のちょっと口に入れるのには勇気がいる食べ物を楽しむというグループ。そのメンバーがクリスマス・プディングを紹介している。個人的には、できれば避けたい料理。
 イギリス人の友人にから聞いた話。彼が子供の頃、彼の家族はフランスのどこかで暮らしていたとのこと。ある年、クリスマスを前に彼のご母堂が、近所のフランス人の皆さんにクリスマス・プディングの作り方を披露することになった。で、スエットが何かをフランス語で説明したら、フランス人の皆さんはドン引きしたそう。なぜなら、フランスではスエットは食材とは見なされないからだとか。

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ステーキ・アンド・キドニィ・プディングのレシピ
http://www.bbc.co.uk/food/recipes/steakandkidneypuddin_66320

 腎臓も、他に食べられるものがあるなら、進んで食べたいとは思わない。

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サマー・プディングのレシピ
http://www.bbc.co.uk/food/recipes/summerpudding_90295

 これは好きなプディングだけど、イギリス人にはもう少し砂糖を減らすことを考えて欲しい。以下の二つは、デザート系のプディング。一つ目は、スティッキィ・トフィ・プディング

StickyToffeePudding.jpg

 次は、Spotted Dick Pudding

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 どちらも既に歯が溶けるほど甘いにもかかわらず、イギリス人は更にカスタード・クリームやダブル・クリームをかけて食べる。あれでは、健康になれるはずがない。この二つ、フィッシュ・アンド・チップスがメインのレストランのデザートの定番のはず。

 他にもいろいろなヴァージョンのプディングがある。上に挙げたプディングの全く違うものだと、ロースト・ビーフの付け合わせのヨークシャー・プディングというのもある。デザート系はスーパーマーケットでも売られているので、イギリスを訪れたら、異なるプディングを試すのも楽しいかなと。

[追記:10月7日]

スコッティシュ・ダンプリング
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 見た目、岩だな。

[追記2:10月8日]

名前は知っているけど、実物を見たことも食べたこともない、Sussex Pond Pdudding
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http://www.bbc.co.uk/food/recipes/sussexpondpudding_85713

 本文に書くのを忘れたこと。最近、パリで活躍するイギリス人シェフが増えているとのこと。彼らが腕を振るうレストランの多くはフランス料理。が、デザートのメニューの中には必ず一つはプディングがあるそうだ。

収穫の秋の到来:ファーマーズ・マーケット

2014.10.05
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午前中、天気が良かったのでマリルボーン・ハイストリートのファーマーズ・マーケットへ。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157647985650217/

 数日前まではかなり暖かだったロンドンも、特に朝はかなり冷えてきた。一気に秋が深まりそう。

ポッペアの戴冠@バービカン・ホール

2014.10.05
メンバーシップの特典だった割引がなくなって足が遠のいていたバービカン。そうなると、どうしても観たいという演目だけを絞ることになってしまったのだが、そのどうしてもの一つが、昨晩セミ・ステイジ形式によるモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」。

Monteverdi L'incoronazione di Poppea
Academy of Ancient Music / Howarth
4 October 2014 / 19:00

Please note: due to a recent cast change, Lynne Dawson will be replacing Anna Caterina Antonacci in the role of Poppea.

Also, regretfully the Academy of Ancient Music’s Music Director, Richard Egarr, has had to withdraw from the concert for family reasons. We are delighted to announce that Robert Howarth will now direct the performance.

Monteverdi’s most sensuous – and scandalous- opera performed in concert by Robert Howarth, the Academy of Ancient Music and a stellar cast.

The story of the Emperor Nero’s intrigues, and the rise of his mistress Poppea is supposedly a cautionary tale. But L’incoronazione di Poppea (1643) tells that story in music of such beauty that audiences regularly find themselves seduced. Robert Howarth directs the Academy of Ancient Music and a world-class cast.

Power corrupts; but love can corrupt absolutely, and Monteverdi’s L’incoronazione di Poppea proves that point in music so dangerously seductive that it can still shock today. Following on from last year’s L’Orfeo, this second part of the Barbican’s three-year Monteverdi opera cycle is the first of three baroque programmes this season exploring the themes of Love, War, Betrayal and Intrigue. The Academy of Ancient Music are joined by leading modern exponents of these roles: Sarah Connolly sings Nerone, while Lynne Dawson's expressive soprano makes her a natural fit for the role of Poppea..


 このプログラムの発表当初、チケットが発売になった時のタイトル・ロールは、カタリナ・アントナッチだった。が、けっこう早い段階で彼女の降板が発表になり、ポッペアはイギリスのオペラ界で著名らしい、でも全く聴いたことのない、リン・ドーソン女史に。

Monteverdi L'incoronazione di Poppea
Semi-staged performance

Academy of Ancient Music
Robert Howarth director
Alexander Oliver stage director
Lynne Dawson Poppea
Sarah Connolly Nerone
Sophie Junker Drusilla/Virtu
Daniela Lehner Amore/Damigella
Marina de Liso Ottavia
Matthew Rose Seneca
Iestyn Davies Ottone
Andrew Tortise Arnalta
Vicki St Pierre Nutrice
Elmar Gilbertsson Lucano/2nd Soldier
Gwilym Bowen Valletto/1st Soldier/Highest Familiari
Richard Latham Liberto/Middle Familiari
Charmian Bedford Fortuna
Phillip Tebb Littore/Bass Familiari


 バロックにありがちな、本来は他愛のない愛憎劇を最大限に拡大した物語はwikiでどうぞ。

日本語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%88%B4%E5%86%A0

英語
http://en.wikipedia.org/wiki/L%27incoronazione_di_Poppea

10月15日にオペラ・シティで上演される情報。とても判り易い。
http://www.allegromusic.co.jp/POPPEA2014.html

 前夜には、イングリッシュ・ナショナル・オペラによるヘンデルの「XERXES」を観た。どちらもよい舞台だったのだが、出演歌手陣のチャーム/カリスマという点では、「ポッペア」の方が上だったように思う。

 演奏が始まる前にこの夜のパフォーマンスは、Academy of Ancient Musicの創始者で、先日亡くなったクリストファー・ホッグウッドに捧げるとのアナウンスがあった。

Christopher Hogwood obituary
http://www.theguardian.com/music/2014/sep/24/christopher-hogwood

ブログ仲間の椿姫さんのレポ
http://ameblo.jp/peraperaopera/entry-11934656438.html

 ステイジ上の演奏者は、ハープシコード演奏もする指揮者(若いのに既にかなり太め)を加えても、11人という小編成。しかしながら、演奏される一つ一つの楽器の音が聞こえて満足できた。

 演出家によるセミ・ステイジ式の舞台は階段がしつらえられ、そこに幾つかの椅子が置かれている。こんな階段様式だと階段を登ったり下りたり、また足音がして歌手も歌い難いのではないかと思ったが、実際は、幾人かの歌手は客席を移動しながら歌うなど、視覚的には予想以上に面白かった。

 第1幕、第2幕では、正直、ポッペアのリン・ドーソンには失望感を抱いた。プログラムによると、30年以上のキャリアで日本にもよく行っているそうで、技術は確かだと思う。また、高音域は、失礼を承知の上で、年齢を感じさせない力強さがあり他の旬の歌手達と遜色はなかった。しかし、中音域、低音域になると途端に声から芯が無くなってしまうようで、もどかしかった。ピアニッシモは声が小さくて聞こえなくなる歌い方、というのではない。声が小さくても会場中に聞こえることがピアニッシモの技術だと思うのだが、この点はサラ・コノリィやイェスティン・デイヴィース等の今が旬の歌手の勢いに完全に遅れを取っていたように思う。

 ネローネを演じたサラ・コノリィ。舞台に登場したその瞬間から、「男性」そのものの美しい凛々しさで会場をひれ伏せさせたのではないかと。そのまま宝塚の男役のトップに君臨できるほど。もちろん、歌も素晴らしかった。

 イギリスのみならず、世界で人気のカウンターテノール、イェスティン・デイヴィース。珍しく白のスーツだったのは、敵役のオットーネのキャラクターを立たせる為か。彼にはさして難しい役ではなかったのではないかと感じる、安定した歌唱。

 こんなに巧かったかな、とよい意味で驚いたのがマシュー・ローズ。もう一人よい歌唱だと思ったのはポッペアの乳母、Arnaltaを歌ったAndrew Tortise。彼の経歴紹介によると、近い将来、ロイヤル・オペラでモーツァルトの「ミトリダテ」に出演予定とのこと。このオペラも久しく舞台で観て居ないので楽しみ。

 モンテヴェルディのオペラを生で聴くのは昨晩が初めて。音楽的には、第3幕の盛り上がりが楽しめた。更に面白かったのは、リブレット。人間の狡猾さ、小賢しさ、貪欲さ、身勝手さはローマ帝国時代から全く変わっていないのだなと。ポッペアの戴冠が決まり、それによって自分の地位も上がると歓喜するアルナルタが歌う内容は、現代にもしっかりと通じるものがある。

 物語だけを読むと、ポッペアという女性は性格の悪さでは誰にも負けていないだろうと感じる。昨晩の舞台の大団円、全ての邪魔者を見事に排除し、皇帝の妃の地位に昇りつめたポッペア。柔和な笑みを幽かに、儚げに浮かべるリン・ドーソン演じるポッペアからは、性悪という雰囲気を感じることはなかった。あたかも、「私は何もしていないわ。愚かな人たちが勝手に身を滅ぼして、私は妃になったの」という印象だった。

 そう思ったとたん思い浮かんだのは、京極夏彦の「絡新婦(じょろうぐも)の理」。弁当箱のような厚さのあの小説を説明するのは容易ではないので、ややネタバレ気味に。犯人は、自分の地位を確保する為に、邪魔者同士が殺し合う犯罪を発動するというもの。帰国中に懐かしくなってまた購入して今でも読んでいるので、リン・ドーソン演じるポッペアの柔和な笑みに、犯人の印象が重なった。もしかして演出家の、そのような悪女とは逆の印象を生み出す為にアントナッチからドーソンに変更されたのかと。アントナッチでは、「私は何も悪いことはしていないのよ」という雰囲気を感じるのはとても難しいと思う。

特急指宿のたまて箱

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(JR九州から勝手に拝借)

http://www.jrkyushu.co.jp/trains/ibusukinotamatebako/

 「指宿のたまて箱」という特急があることを知ったのは鹿児島についてから。鹿児島出身の友人から、空港から鹿児島市内まではシャトルバスに乗るのは簡単だけど、JRの国分駅までバスで行き、そこから列車に乗って行くと錦江湾がよく見えていいですよ、との助言を貰った。それに従い国分駅に着いた目の前で特急霧島がでてしまった。

 次の霧島は1時間も待たなければならないので、少々待ってから普通列車に乗車。地元の高校生らしき学生達で車内は激混み。写真は撮れなかったが、確かに車窓から見える風景は綺麗だった。

 鹿児島中央駅に到着すると、ホームの反対側の列車に人だかりができていて、何かと思ったら「指宿のたまて箱」だった。乗客の記念写真を撮っていた乗務員の女性に路線を尋ねた所、鹿児島中央と指宿の間を走ると特別列車であると。写真を撮るのもそこそこに、JRパスを握りしめてみどりの窓口へ。海側ではないが、明くる日、指宿から鹿児島中央行きの最後の1席をゲット。JRパス、最高!知覧から指宿に向かったのはこれが理由。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648247695242/

 もちろん、七つ星には遠く及ばないが、車内はたくさんの趣向が凝らされていて面白かった。全席指定なので、事前予約は必須。海側のサロン風の席が最も人気が高い席だろうと思う。浦島伝説って、日本中にあるとは知らなかった。

知覧特攻平和会館

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(知覧特攻平和会館、2014年9月8日)

今回の帰国中、日本を見て回る旅行の最も大きな目的は、知覧特攻平和会館に行くこと。

http://www.chiran-tokkou.jp/index.html

 感想を日本語で書けると思っていたのだが、まとまりがなくなりそうな気がするので、帰国中にイギリスの友人達に書き送ったことを。

In Kagoshima, Kyushu island in Japan, there is the Chiran Peace Museum. If you do not need to know about the part of the history of WW2 in Japan, better to stop here.

http://www.chiran-tokkou.jp/english/index.html

I can't remember when I heard about this museum. My initial reaction was that it must be a place for those who glamorise and worship the war criminals. A few years ago, however, I came to know that many Japanese visitors voted this museum as one of the must see museums in Japan. So, I checked what they are. They mainly display the letters and the last poems which were written by the young pilots who were forced to attack the American war ships in Okinawa at the end of WW2. When the pilots flew from Chiran, the fuel tank of their zero plane was half full.

I guess some of you may have seen The Wind Rises by Mr Miyazaki Hayao. At the very end of the movie, the main character, who created zero plane, said that none of the zero war plane pilots came back. These words really encouraged me to visit this peace museum in order to know who the pilots were.

According to the museum, the ages of the pilots were mainly from 18 to 26yo. Some of the letters were written to their parents, some to their younger siblings and to their grandparents. They simply demonstrated their deep thanks to their mothers and fathers and sorry for them because they would leave them alone.

Some of the pilots asked their sisters and brothers to take care of the parents on behalf of them and to be good citizens for Japan. Although the pilots knew they could not come back or they were not allowed to come back, they did not blame anyone, but themselves because they could not take care of their family.

You know a Japanese word, Kamikaze, in Japanese, God Wind.

I do absolutely hate this word because foreign media tend to use this word when they fail to analyse why the Japanese seem to kill themselves. If the pilots had been with God, they should not been forced to kill themselves. They did not commit suicide. They were not given any choice, but to kill themselves.

The pilots were never blessed by God, but they were absolutely blessed by their family.

The pilots were not war mongers. Some of them had just got married, some had their first baby, or knew they would be a father although they did clearly know they could not hold their baby. They were ordinary people.

I did not cry when I was reading the letters because I could not cry. I absolutely felt numb. Since my visit, I am really concerned what the current Japanese cabinet will do.


I must be calm down here and I think the similar type of war tragedy could happen in many countries. What I would like to tell you is that I believe the pilots were the different type of the victims by the war.

Thank you for reading this, I just want you to know about this part of the Japanese history.

Koji

PS
If some of you are interested in visiting this museum, please let me know in advance. Even for me, it was pretty difficult to get there. The connection between JR trains and the local buses is complicated. Furthermore, after you catch a local bus, you would become afraid of where this bus is going to. I was worried whether I got a wrong bus or not.


 ここを訪れ、「生き心地のよい町」を読んで(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2323.html)からずっと考えていることがある。江戸時代までは、一般の日本人のどれくらいが自殺をしたのだろうか、ということ。

 誰かが既に調べていることだとは思うが、仮に江戸時代までは自殺率が低かったとしたら、日本はどこで間違った角を曲がってしまったのか。逆に、江戸時代もまた自殺率が高かったとしたら、どうしてそれを日本は改善できないのか。

 「知覧特攻平和会館」を訪れることができて良かった。未だに言葉にできない多くのことを学ぶことができた。

 ここを訪問しようと考えている方には、車で行ければその方がかなり楽だと思う。鹿児島中央駅から指宿線を利用して喜入まで行くのは比較的簡単。が、喜入から知覧へのローカルバスの接続は、便利とは言いがたい。喜入駅では、駅舎からバス停まで徒歩5分くらいは良いとして、どちらの方向に行くバスに乗るべきか、おそらく迷うだろう。また、喜入と知覧の間は、未開ではないのだが、こんな山奥の先に本当に知覧はあるのだろうかと思うほど、山奥を走る。ま、だからこそ戦時中、軍が利用したのだろう。

 僕は、鹿児島へ戻る時はバスで指宿へ移動した。これがまた予想以上に時間がかかった。しかし、指宿から喜入の間、電車から観られる海岸線の風景は旅情を高めてくれる。指宿といえば、川原泉さんの「愚者の楽園」。鹿児島から戻って来てから読んだ。何度読み返しても面白い。

知覧で鹿児島とイギリスの歴史を学ぶ:薩摩英国館

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(薩摩英国館、2014年9月8日)

 知覧特攻平和会館のことを調べていた時に、他の観光施設として「薩摩英国館」という名前を見つけた。鹿児島とイギリスの間に関連性を見いだせなかったので、ウェブを観ても皆目見当がつかなかった。そのあともいろいろと検索していて、「生麦事件」のことを知り(受験は日本史を選択しなかった)、興味が高まった。

http://www.satsuma-eikokukan.jp/index.html

 当初の計画では、特攻平和会館の見学を終えてから、薩摩英国館までは歩くつもりでいた。観光案内の女性に歩くつもりですというと即座に、「それは止めてください」と優しく諭された。が、歩くつもりでいた。

 知覧を訪れた日は、僕にはとても暑く、且つ特攻平和会館の展示をじっくり読んですっかり疲労困憊してしまったので歩いて行くのは諦めた。運良くローカルバスが来たのでそれに乗ったのだが、正解。特攻平和会館から薩摩英国館までの距離はかなり有る。

 最終のバス停を降りてのんびり歩きながら橋を渡り始めると、突然、左手にロンドン・ダブルデッカー・バスの「27」番が視野に飛び込んできた。ウェブでこのバスがあるのは知っていたが、やはり本当にあるのを観ると心地よいような、また懐かしい違和感を感じる。あとで伺った話によると、志布志湾まで運ばれてからここまで走ってきたそうだ。きちんと手入れがされていて、今でも走ることができるとのこと。

 訪問した日は、副館長の田中真紀さんと話すことができた。館の歴史や展示物の内容を詳しく聞くことができて、鹿児島とイギリスの間の歴史を学べるとてもよい訪問になった。田中さんによると、時折、イギリスから歴史の実地調査をかねて訪問客があるそうだ。

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(副館長の田中さん)

 展示を観終わってから、カフェでお茶。メニューの中にラプサン・スーチョンを見つけた時は驚くと同時に、この美術館の取り組みがとても真面目であることを改めて感じた。東京ですら、ラプサンを見つけることはほとんど稀。田中さんと紅茶の話をしていた時、知覧でイギリス西部、コーンウォールのトレゴスナン紅茶のことを普通に話せることにも、正直、とても驚いた。田中さん、とても詳しく調べられている。

 ラプサン・スーチョンを試そうと思ったのだが、イギリスで賞を獲得した「夢ふうき」を頂く。

http://www.satsuma-eikokukan.jp/yumefuki.html

 僕は紅茶の専門家ではないが、とても美味しかった。暑さを差し引いても、東京で飲む紅茶よりも遥かに美味かった。

 知覧は、おそらく鹿児島市内からでも遠く感じるのかもしれないが、薩摩英国館でイギリスを感じるのは楽しい体験だと思う。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648190255896/

東海道新幹線、開業50周年

2014.10.01
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日本では当然大きく報道されている、東海道新幹線が開業して、今日で50年。イギリスではガーディアンだけが大きく報道している。ちなみに、紙ではまだ掲載されていない。

How the Shinkansen bullet train made Tokyo into the monster it is today
http://www.theguardian.com/cities/2014/sep/30/-sp-shinkansen-bullet-train-tokyo-rail-japan-50-years

 こちらでは写真を求めている。

Riding the Shinkansen: share your bullet train photos and memories
http://www.theguardian.com/cities/2014/sep/30/riding-the-shinkansen-share-your-bullet-train-photos-and-memories

 本文は、手放しで新幹線の成功を取り上げてる訳ではない。僕はリニア建設には懐疑的。狭い日本、そんなに急いでどうする。東海道新幹線開業についての記事を検索していて見つけた他の記事。

Japan's Yaeyama isles: Pearls of the Pacific
http://www.independent.co.uk/travel/asia/japans-yaeyama-isles-pearls-of-the-pacific-9728579.html

 インディペンデントはウェブが重すぎ。本文で書かれているように、石垣空港が新しくなり、八重山へも海外からの観光客が増えるのかな。沖縄へ行きたい。

Why Japan's beaches are deserted - despite the sunshine
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-29429742

 日本は今でも、エキゾティックな国のようだ。


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