LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2014年11月の記事一覧

2014.11.30 (おそらく世界最終公演)セイクレッド・モンスターズ@SWT、2014年11月29日
2014.11.27 11月27日、セイクレッド・モンスターズ、上演中止
2014.11.26 セイクレッド・モンスターズ@サドラーズ・ウェルズ
2014.11.23 困窮者(Pauper)は葬式すらできないイギリス
2014.11.23 Revenge evictionsから考えるイギリスの住環境
2014.11.19 Band Aid 30の不協和音、もしくはボブ・ゲルドフの傲慢さ
2014.11.19 映画「Paddington」、保護者要同伴映画に指定される
2014.11.18 プレガルディャン父子競演リサイタルが来週、ウィグモア・ホールで
2014.11.17 シルヴィ・ギエムのドキュメント番組(BBC)
2014.11.16 猫だって友達が欲しい;猫から学ぶリレイションシップの複雑さ
2014.11.16 耳たぶ修復手術が激増(リンク記事の始めとポストの最後に、ちょっと驚く写真あり)
2014.11.16 太り過ぎのイギリス人は、自分が太り過ぎだとは思っていない、という調査結果
2014.11.16 パディントン・ベア@ロンドン
2014.11.12 パフューム@ロンドン
2014.11.12 Frederick Ashton Mixed Programme@ロイヤル・バレエ
2014.11.11 味な地球儀、11月11日掲載:サンディ・ロースト・ランチ
2014.11.10 チケット争奪戦、惨敗:シルヴィ・ギエム、Life in Progress
2014.11.09 ホテル・ベネッセ・ハウス
2014.11.09 日本で増え続ける空き家、廃墟、廃屋
2014.11.09 パディントン・ベアは、どこだ?
2014.11.08 TOROBAKA@サドラーズ・ウェルズ
2014.11.08 アフガニスタンの日本人:安井浩美さん
2014.11.08 See the Music, Hear the Dance@サドラーズ・ウェルズ
2014.11.08 J-Pop、ロンドンで化けるか?:パフューム、Babymetal
2014.11.04 シルヴィ・ギエムのファイナル・ワールド・ツアー、発表
2014.11.02 ロンドンでラーメン屋急増中、らしい:二人で£100−のラーメン屋って
2014.11.02 猫の寝顔は秋の日差しのよう

(おそらく世界最終公演)セイクレッド・モンスターズ@SWT、2014年11月29日

2014.11.30
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(2014年11月29日、カーテン・コール)

11月27日の公演が、アクラム・カーンの怪我で中止になった「セイクレッド・モンスターズ」。どうなるのかと思ったら、28日、そして最終日の29日は上演された。最終日の29日を観てきた。

 サドラーズに到着すると、どこかの学校の生徒が大挙して大型バスで到着した所だった。ギエムの引退発表で完売になった今回の公演だが、チケット発売当初はけっこう余っていた。終演後、多くの学生がサドラーズの外壁のポスターと自分撮りをしていた。

 サドラーズの公演にしては珍しくなかなか始まらなかった。カーテンの向こうで人々が動き回っている音が聞こえたので、カーンの怪我の為に微調整が必要なのだろうと思った。ちなみに、サドラーズから届いたリマインダー・メイルでは、29日の上演時間は60分。初日の案内では75分だったので、カーンへの負担を減らす為に何らかの短縮があるのだろう。

 でも、始まってみると、どこを怪我したのか判らないほど、動きはスムース。ただ、回転する時にかかとを浮かしているような印象を持ったこと、そしてカーン自身のダンスの合間に舞台の袖で両膝にサポーターを装着したので、関節への負担だろうかと。

 観ているうちに面白く感じたのは、この「セイクレッド・モンスターズ」を観るのがまるで初めてのように思われて来たこと。どの部分が短縮されたのかは、正直、よく判らなかった。観ているうちに、とても新鮮な気分が湧き上って来るのを感じるのはなぜかと思いつつ、僕自身がこの舞台を楽しんで観ているからだろう。踊っているギエムとカーンからは、彼らも踊りを楽しんでいるのを鮮烈に感じた。

 照明が落ちると、観客の興奮は初日以上。出演者も皆、とても嬉しそうだった。ギエムはいつものように満面の笑顔。カーンとの熱いハグは、踊りきったことの嬉しさかな。

 アクラム・カーン・カンパニィのウェブを観ると、この後、「セイクレッド・モンスターズ」の更なる上演予定は、現在、入っていない。シルヴィ・ギエムは、来年の3月から始まる引退公演、「Life in Progress」に集中するだろうから、よほどのことが無い限り別の演目を踊るかどうか。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157649064890729/

 ギエムの引退によって、しばらく、もしかしたら二度と踊られることが無い振り付けがあるかもしれない。自分の「引退」によって、「過去」になってしまうかもしれない振り付けがあることを、ギエムはどう思うのだろうか。

 2015年5月のサドラーズでの「Life in Progresshttp://www.sadlerswells.com/whats-on/2015/sylvie-guillem/)」は、既に完売。しかし、サドラーズもこの演目に関しては企業の為に席をホールドしている節があるので、ロンドンで観たい方は、こまめにチェックすれば、もしかしたら。

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11月27日、セイクレッド・モンスターズ、上演中止

2014.11.27
アクラム・カーンが怪我をしたそうだ。

Cancellation of Sacred Monsters performance, Thursday 27 November
http://www.sadlerswells.com/sacred-monsters-cancellation

We are sorry to inform you that we have had to cancel the performance of Sacred Monsters this evening (27 November). Regrettably, Akram Khan has been injured and is unable to perform tonight.

This performance has been incredibly popular and is completely sold out. Despite our best efforts, we have not been able to programme an extra show.

We recognise that this is very disappointing and want to assure you that all customers are entitled to a full refund. If you would like a refund, please email us by Friday 5 December at tickets@sadlerswells.com and one of our staff will be in touch to arrange this.

However if you would prefer a credit note, we will add the value of your purchase to your account and there is no need for you to take any action.

Our phone lines will be extremely busy today so we encourage you to contact us by email rather than calling.

We apologise for the inconvenience and disappointment this will cause you and we thank you for your understanding.

 個人に頼るパフォーマンスだと、怪我は怖い。直ぐに誰かが代われるものではない。怪我の具合が酷くなければいいのだが。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157649064890729/

セイクレッド・モンスターズ@サドラーズ・ウェルズ

2014.11.26
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(サドラーズで、2014年11月25日)

昨日、今回がおそらく世界でも最後の上演になるであろう、シルヴィ・ギエムアクラム・カーンのコラボレイション、「セイクレッド・モンスターズ」を観てきた。

http://www.sadlerswells.com/whats-on/2014/sacred-monsters/

First performed in 2006, Sacred Monsters is the hugely acclaimed collaboration between Sadler’s Wells Associate Artists Sylvie Guillem and Akram Khan. Together, the pair explore the dynamics and language of two great classical dance forms, kathak and ballet, to produce a “five-star display of speed, precision and power” (The Guardian).

Used in France in the 19th century as a nickname for theatre’s biggest stars, Sacred Monsters is a term that marks the birth of contemporary stardom, in which the icons of the arts and sports worlds are given divine status by their audience and the media. The pressure of living up to these expectations leaves no room for failure, self-expression or emotion. The divine status becomes inhuman, monstrous.

Sacred Monsters is a landmark piece featuring additional choreography by Gauri Sharma Tripathi and Lin Hwai-min, Artistic Director of Cloud Gate Dance Theatre of Taiwan, and music created by Philip Sheppard.


 世界初演の時と比べると、幾つか変更された箇所はあったが、舞台の印象はほぼ同じ。

2006年の初演時
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-41.html

 これを読み返してみて、カーンの「ヘアスプレー云々」は削除されていたようだ。また、ギエムのソロ・パート、舞台の始まりが初演時とは明確に違っていた。感銘を受けたのは、彼女のイタリア語がますます進化していたこと。やっぱり家を購入したことが影響しているのだろう。

ヴェネツィアの栄誉金獅子賞
http://fumiemve.exblog.jp/15638462/

 全く違ったのは、観客の反応。シルヴィ・ギエム、2015年でダンサーとしてのキャリアを終わらせる、というニュースが流れれば、観る側は穏やかではないだろう。僕の左となりの南欧系の女性は、両手を胸の前でずっと握りしめたまま舞台に見入っていた。
 そして、舞台の照明が落ちるや否や、平土間はほぼスタンディング・オヴェイション。ロンドンでシルヴィ・ギエムが舞台に立つ姿を観られるのはあと10回もないけど、それほど大げさにするのはまだ早い気がする。

 通常、サドラーズで既に上演されたことのある演目の再演の際は、特別なことは無いのだが、今回は特例。ファンドレイズィングをかねて上演前のシャンペン・レセプションと、上演後のガラ・ディナーがあった。ディナーは参加費、一人£300−。そんな払える訳も無く。サドラーズであれほどのイヴニング、カクテル・ドレスを観たのは初めて。

 レセプションの方にはなんとかやりくりして参加した。サドラーズのホスピタリティは、参加する度に質が向上していると思う。彫刻家のアントニィ・ゴームリィの姿があった。彼はギエムが好きなのかな(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1414.html)。イングリッシュ・ナショナル・バレエタマラ・ロホもいたので、少し話すことができた。彼女によると、イングリッシュ・ナショナル・バレエの来日公演の話が進んでいるそうだ。来年ではないそうだが、実現すると、何年ぶりになるのだろう。それと、彼女のダンサーとしての予定も話してくれた。が、確証が取れないので、まだ書けない。

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 最初に書いたように、おそらく今回の上演が、ギエムがこの演目を踊る最後。先週末の段階では完売だった、毎日、数枚のリターンがあるようなので、観たい方はサドラーズのウェブを確認してみた方が良いだろう。

困窮者(Pauper)は葬式すらできないイギリス

2014.11.23
今日、朝日新聞のウェブにこんな記事が。

病院代の自己負担払えぬ人急増 年延べ700万人が減免
http://www.asahi.com/articles/ASGCM4Q80GCMULFA01B.html

 これはこれで驚愕だし、来月の選挙で、皆さん、きちんと考えて投票しようとしか言いようが無い。イギリスは、基本、医療費は今でも見た目は無料(税金で賄われているから払っているのと同じ)だが、困窮者は死ぬことすらできない状況が拡大しつつあるらしい。

The return of the pauper’s funeral to austerity Britain
http://www.theguardian.com/society/2014/oct/20/paupers-funeral-austerity-britain-soaring-costs-bury-loved-ones

 Pauperという単語、この記事を読むまで聞いたことがなかった、というのは僕も恵まれた境遇にあるということなのだろう。この記事を読んで、死ぬときくらい簡単にこの社会から去りたいだけなのに、そうはさせてくれない社会なのかと。

 長い記事なので訳すつもりは無いし、どの点を絞って引用するのが的確なのか迷うが、葬式が如何に高額かという点を中心に。

Funeral poverty is an unexpectedly potent indicator of the combined impact of recession, austerity, low wages and the insecure job market. The insurance company Sun Life Direct says funeral poverty has risen by 125% since 2010 – a figure it calculates by assessing the shortfall between the cost of funerals and people’s ability to pay. Around one in seven people struggle to pay funeral costs – with the average cost of a basic funeral around £3,590, according to the company’s research.

 「葬式貧乏」は2010年以降、125%の増加。基本的な葬式の費用は約70万円。

The first funeral parlour he went to, in Hoxton, east London, told him they needed £2,500 upfront for the church and the vicar. “I said: ‘I can’t afford that.’ They said: ‘You won’t be able to bury him without that money’,” he says, at his flat. His father’s finch whistles in a cage by the window. Griffin is a former landscape gardener who gave up his job to care for his father when he became unwell. Another firm quoted him costs of around £4,000, asking for £1,000 upfront. “I told the funeral office I would just go to the unemployment office to see what they can give me. They said, ‘Oh no, we need the money upfront’. That’s when I started to get worried.”

 日常の生活費を捻出することが難しい人々にとって、£4,000−どころか、£1,000−を一括で払うなんてことはほぼ不可能だろう。行政に頼ろうにも、いくら遠い親族でも誰かが職に就いているのが判ると、その人が払うべきだと言われる。記事によると、行政が葬式費用を払うのは、亡くなった人に頼れる家族が全くいない場合が条件らしい。

She thinks funeral directors should be obliged to inform people about the cheapest available option. “It is a real mind game, that people think if they are not spending lots of money, they are being disrespectful and cheap and unloving and uncaring, and that’s such nonsense. It’s what you do from the heart.”

 葬儀会社は、不要に高価な棺等を押し付けるのではなく、安価な葬式の選択を家族に伝える義務がある。葬儀会社が押し付ける葬式費用が払えないと、(残された)家族が恥ずかしく感じるのはおかしい。

 誰ということでなく、また特定の新聞で読んだと言う記憶も定かではないが、これだけ不安定の世界、大きなパラダイム・シフトが起きるだろうとの予測意見を何度か目にした、耳にしたように思う。しかし、本当にこのひずんだ社会は変わって行くのだろうか、いや変わらないのではないか。イギリスに限れば、ディケンズの時代よりも酷くなっているのではないかと感じる。

 今朝、Independent on Sundayのトップ記事を読んで更に感じたことは、今の時代、「普通の暮らし」という定義は、もはや存在しない。

[追記:11月24日]
 友人からPauperについて由来を教えてもらった。

pauperと言う単語はラテン語をそのまま取り入れた外来語です。英語のpoorも仏語povreを経由していますが、もともとこの語から派生した言葉です。元来、公的補助を必要とする貧者につけられた名称のようで、ヘンリー8世時代の救貧法の法律用語が英語に取り入れられたようです。従って,今でも様々のそういう文脈(公の福祉や慈善の対象としての困窮者)で使われることが多いかと思います。

poorという語も仏語からの外来語で、13世紀に使い始められたようなんですが、どうして本来語を完全に駆逐してこの語が使われるようになったのか。"poor"という仏語語源の外来語が入る前は英語には"earm"という「貧しい」を意味する語があったのですが、近代英語の語彙から完全に消えてしまいました。中世末期、14世紀頃から貧民を良くも悪しくも特別視し、社会的なカテゴリーとして見る傾向がはっきりしてきたことと関係あるかも知れません。

[追記2:11月25日]
 日経ビジネスにこんな記事があると教えてもらった。

献体が増加する哀しい理由
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20141030/273188/

 会員登録をしていないと全文は読めないが、1ペイジ目だけで充分、切羽詰まった雰囲気が感じられる。献体なんて考えたことも無かったけど、それだけ必至なんだなと思う。「葬儀」って、なんだろう?

Revenge evictionsから考えるイギリスの住環境

2014.11.23
日本は日本で、多くの住宅問題があるはず。イギリスでは、新聞で住宅、とりわけ賃貸住宅を巡る報道を見ない日は無いほど。今日のオブザーヴァ紙が取り上げた問題は、今に始まった問題ではないのかもしれないが、ここまで売り手市場になっているイギリス国内の賃貸住宅について、イギリスに留学や転勤を控えている人も知っておいた方が良いのではと思う。

Revenge evictions: ‘An electrician said our shower was unsafe. The landlord’s response was to evict us’
http://www.theguardian.com/money/2014/nov/23/revenge-evictions-landlord-evict-us

 記事が最初に取り上げている女性は、推察するに、シングル・マザーで無職の方だと思う。おそらくこの女性は、居住する地方行政の住宅補助政策の助けを借りて、民間の住宅を借りていたのだろうと思う。そのフラットの浴室のシャワーが安全ではないと大家に伝えた所、大家からの返答は、「強制退去」だったと。

 これはこれで日本でも起こりうる状況だと思うが、現状は、この女性のような行政の住宅補助を受けている人だけがこのような強制退去に追い込まれている訳ではない

Citizens Advice is among a growing group of housing and poverty charities, including Shelter and the Joseph Rowntree Foundation, concerned that more people will face unfair treatment from landlords as the private rented sector continues to grow. They are calling for protections for people renting from private landlords to be urgently improved, especially in the face of the growing housing crisis in the UK.

Last week research from Heriot-Watt University in Edinburgh suggested that, with fewer people now able to buy their own homes, and the decline in social housing, the next 25 years will see rents rise twice as fast as income. As rents rise, so do the numbers of people being priced out of home and neighbourhood – as is happening at the New Era housing estate in Dalston, London, where residents face eviction by a US-backed consortium intent on raising rents.

Landlords can evict without giving a reason under section 21 of the Housing Act 1988. Campaigners emphasise that the vast majority of landlords look after their properties, but that rogue landlords do use section 21 for retaliatory evictions and, with the market so overheated, it’s never difficult to re-let the property.


 簡単にまとめると、1988年に決まった条例で、大家は理由なしに借り手を退去させられることができると。このような大家がマジョリティではないようだが、家を購入することが難しくなっている現在、借家の家賃は今後25年の間に、収入の2倍の速さで値上がりして行くだろうとの調査もあるように、借り手にとってとても難しい時代になって来ている。

 このような状況に直面するのはイギリスで永住している人たちだけではない。学生ヴィザの取得が難しくなっているらしいので、日本からの留学生がどれくらいいるのか判らないが、留学先を確保するのと同じくらい、住居を確保することが難しくなっていることは確実。しつこいくらい、留学する教育機関に確認をした方が良いだろう。また、これは僕個人の意見だが、このように住宅確保が難しくなっているとき、留学中に何度もイギリス国外にでるのは控えた方が良いのではと思う。留守中に何があるか判らないから。

 今日のサンディ・タイムズによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリィがロンドン中心部で住宅を探しているらしい。これが実現すると、ロンドン、そしてイギリスの不動産価格はよりいっそう一般市民の収入では全く手が届かないことになるのではないかと思う。

[追記:11月26日]
現在、新作映画の宣伝でロンドンに滞在しているアンジェリーナ・ジョリィが、労働党が来年の総選挙で政権に就いた時に実施を謳うMansion Taxが導入されたら、イギリスでは家を購入しないかもとインタヴューで答えたらしい。

Angelina Jolie could be deterred from UK move by mansion tax
http://www.theguardian.com/politics/2014/nov/26/angelina-jolie-mansion-tax-move

 インタヴューの映像を見て居ないので、メディアがどのように操作しているか判らないが、まず、聡明らしいジョリィさんにしては、導入されるかどうかも判らない、自国でないイギリスでの税金に対してコメントをしたのは迂闊だったと思う。二つ目、税金を払いたくないのなら来なくていいよ、と寛げる家を確保できない多くの人は思うのではないだろうか。

Band Aid 30の不協和音、もしくはボブ・ゲルドフの傲慢さ

2014.11.19
何匹目の泥鰌をホブ・ゲルドフが狙っているのかは判らないが、突如浮上した感のあるBand Aid 30への反発が幾つかでている。その一つが、ゲルドフが誘いに応じなかったアデルのことを、インタヴューでは批判している訳ではないが、あえて彼女の名前をだす必要も無い所で引き合いに出したこと。このことも含めて、今回の3回目の復活がとても薄っぺらなものになりつつあるように感じる。

Why Adele was right to ignore Bob Geldof and Band Aid
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/ebola/11236278/Why-Adele-was-right-to-ignore-Bob-Geldof-and-Band-Aid.html

My real problem is Geldof’s insistence on shaming Adele for not appearing on the track. “Adele is doing nothing,” said Geldof at the weekend. “She’s not answering the phone… she’s not writing. She’s not recording. She doesn’t want to be bothered by anyone. She won’t pick up the phone to her manager. She’s bringing up a family, you know.”

This is as condescending as the song itself – do Africans know it’s Christmas? Given that over 500 million people living there are Christians, we must presume the answer to that is yes – and worse, it is a form of bullying that has sneeringly been dressed up as do-gooding.

The message is loud and clear, even if the music isn’t: Geldof is here to save West Africa from Ebola, and Adele, with her peculiar un-celebrity desire to sod the limelight as she brings up a toddler, is a selfish little woman who must be publicly humiliated.


Instead, the rich and famous donate their precious time, and for this they expect to be celebrated and congratulated, as if before they flashed their expensively whitened teeth in the video for a song, we had no idea that Ebola was a problem, or that thousands of Africans were spending their last days on this earth in unimaginable horror, bleeding from every orifice, unable even to be comforted by their family and loved ones.

But anyone who refuses to go along with Geldof is pilloried or sworn at; so, when a Sky News presenter asked him a perfectly reasonable question yesterday morning about the tax practices of some of the artists featured on the song, his only answer was “it’s b******s”. This is the kind of response you might expect from a 21-year-old with a YouTube channel, but from a 63-year-old trying to engage the public in a subject as grave as Ebola, it just seems churlish. How can he expect us to take him seriously if he cannot behave in a serious manner himself?

Certainly, I don’t want to be told how to behave philanthropically by a man worth an estimated £32 million, a man who is said to use tax avoidance schemes (it is telling that when a journalist asked him two years ago how much tax he paid, Geldof exploded at her, saying: 'My time? Is that not a tax?’ Well, no, Bob, it isn’t).

I don’t want to be implored to give charitably by a band that travels in separate private jets because they don’t get on (One Direction), or by a man who avoids Irish taxes while simultaneously telling the Irish government to help developing countries (Bono).


 アデル側からのゲルドフへの反論。

Band Aid 2014: Adele's spokesperson denies singer ignored request
http://www.theguardian.com/music/2014/nov/17/adele-spokesperson-denies-ignored-band-aid-30-request

 正直、誰だか全く知らないのだが、今日のガーディアンにアフリカ出身の男性歌手による、何故彼は参加しなかったのかの表明がある。

Why I had to turn down Band Aid
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/nov/19/turn-down-band-aid-bob-geldof-africa-fuse-odg

Seeing what looked like the corpse of an African woman being carried out of her home on primetime TV when the video was premiered on X Factor crystallised my concerns about this strategy to combat the Ebola crisis. For me it is ultimately flawed.

A week before the recording of Band Aid 30, I received a call from Geldof asking if I would take part. I was honoured to be asked and, connecting with his passion for wanting to tackle the Ebola crisis, said I wanted to offer my support.

But I also had my concerns. I was sceptical because of the lyrics and the videos of the previous charity singles, and I worried that this would play into the constant negative portrayal of the continent of Africa in the west. Geldof and I spoke at length about this and he agreed with me on many levels, assuring me that we could use it as an opportunity to showcase the positives of Africa.

However, on receiving the proposed lyrics on Thursday – two days before the recording was due to take place in London – I was shocked and appalled by their content. The message of the Band Aid 30 song absolutely did not reflect what Africa is truly about and I started to question whether this was something I wanted to be a part of.

I pointed out to Geldof the lyrics I did not agree with, such as the lines “Where a kiss of love can kill you and there’s death in every tear”, and “There is no peace and joy in west Africa this Christmas”. For the past four years I have gone to Ghana at Christmas for the sole purpose of peace and joy. So for me to sing these lyrics would simply be a lie.


 この、Fuse ODGという男性歌手のことは全く知らないが、あたってしまって彼の不安は、言い換えれば、西欧白人のアフリカへの視線は、全く変わっていないということ。

I hope from the bottom of my heart that the disease can be eradicated in Sierra Leone, Liberia and Guinea. But though shock tactics and negative images may raise money in the short term, the long-term damage will take far longer to heal.

 この最後の言葉は、核心を突いていると思う。

 最初に引用したテレグラフの記事で書かれているように、主催者側の「素晴らしいことをしてあげている俺たちが正しいに決まっているだろう」と言わんばかりの態度に、チャリティとはそんなものではないだろう、と僕も思う。

 僕はチャリティへの募金へネガティヴな意見を持ってはいない。また、募金を募る側に回った体験もあるので、募金を依頼する側の事情も多少知っているつもり。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1818.html

 ただ、どのような形であれ、チャリティにどのようにかかわるかは個人の判断が最も尊重されるべきだと考える。9月に読んだこの本。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2323.html

 著者によると、調査対象となった海津町は、近隣の他の町に比べて募金を集めるのが難しい町とのこと。それは、チャリティに熱心ではない、ということではなく、「人は人、我は我」、「どこそこの誰がどれくらい募金したから自分もするということはしない」という意識があると。

 チャリティは強制・義務ではない。自らの判断で行動を起こすかだと僕は思う。

映画「Paddington」、保護者要同伴映画に指定される

2014.11.19
スクリーンショット 2014-11-19 10.29.50
http://www.visitlondon.com/paddington/

11月28日に「Paddington」と言う映画が公開されるというニュースを読むまで、実は、パディントン・ベアについては何も知らなかった。ペルーから来た設定とか、ロンドンで巡り会う家族がブラウンという名前であるとか、更に、作者のマイケル・ボンドという方で存命中であることを今回、初めて知った。

 で、88歳のボンドさんが大変驚いているのが、映画「Paddignton」が保護者要同伴に指定されたという事実だけでなく、その理由が子供にとって不適切な表現、言葉があるということ。

Paddington Bear film given PG rating
http://www.theguardian.com/film/2014/nov/18/paddington-bear-film-parental-guidance-pg-rating

'Unsuitable' film rating shocks Paddington writer as bear is deemed a danger to youngsters
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2838726/SEBASTIAN-SHAKESPEARE-Unsuitable-rating-shocks-Paddington-writer.html

It cites examples of ‘dangerous behaviour, mild threat, mild sex references and mild bad language’ in its justification for not awarding the film, in which Ben Whishaw voices the marmalade-loving creature, a Universal certificate.

This has upset Paddington’s creator, Michael Bond, who tells me: ‘I’m totally amazed.’ The 88-year-old author is due to see the film tomorrow and was not consulted over the screenplay, but is stunned to hear that it contains ‘mild bad language’.

He says: ‘I’d be very upset. I might not sleep well tonight. I can’t imagine what the sex references are. It doesn’t enter into it with the books, certainly.’


Homicidally ever after: did Paddington really need a murderer?
http://www.theguardian.com/film/2014/nov/10/kids-films-villains-paddington

 映画内の暴力表現を頭ごなしに否定するつもりは無いが、原作が子供向けの物語に原作に無い暴力を入れる必要は無いと思う。

 ガーディアンの読者コメント欄をざっと読むと、「グリム童話だって同じだ」という意見があるし、このような意見は当然出てくると思う。が、他のコメントで、「原作では、読者(子供)の想像力を活かせるように、パディントンの物語にはたくさん空白(要するに語りすぎていないという意味)がある。暴力表現はそれを無視している」という意見が、的を得ていると考える。

プレガルディャン父子競演リサイタルが来週、ウィグモア・ホールで

2014.11.18
ThePregardiens.jpg
(ウィグモア・ホールのウェブから拝借)

来週の木曜日、11月27日に、ウィグモア・ホールでドイツ人歌手、クリストフ・プレガルディャンと彼の息子、ユリアンとの競演リサイタルがある。タイトルは「父と息子」。

http://www.wigmore-hall.org.uk/whats-on/productions/christoph-pregardien-tenor-julian-pregardien-tenor-michael-gees-piano-35907

Performers
Christoph Prégardien:tenor

Julian Prégardien:tenor

Michael Gees:piano

Father and son, Christoph and Julian Prégardien, share the stage for a recital rooted in the romantic realms of folksong, legend and love.

Their programme, featuring many songs specially arranged for two voices, includes four works by Friedrich Silcher, a near contemporary of Schubert who was celebrated during his lifetime as a Lieder composer and collector of German folksong.


 この父子競演、大陸では2年前に各国を回っていた。イギリスでは、エジンバラの国際フェスティヴァルには参加したけど、ロンドンには来てくれなくて、リートの人気が凋落気味のロンドンではこの父子競演は観られないと諦めていた。と言うことで、これを見つけた時は乱舞。

 が、リサイタルまで1週間なのに、まだ席が半分くらい残っている。父プレガルディャンのファンとしては、これが売れてくれないととても困る。彼がシューベルト、シューマン以外を歌うことはロンドンではほとんどあり得ないので、お時間のある方、是非、お運びください。

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シルヴィ・ギエムのドキュメント番組(BBC)

2014.11.17
パリ・オペラ座バレエの前芸術監督、ブリジット・ルフェーブル女史を称える「デフィレ」を観ていたら、昨年、BBCが製作・報道したらしいシルヴィ・ギエムを追った番組を見つけた。前半は良いんだけど、後半の半分が某エコロジカル団体に関するのは、やはり退いてしまう。

1/2 The Culture Show : Sylvie Guillem - Force Of Nature

https://www.youtube.com/watch?v=PsXXycSjgcs

2/2 The Culture Show : Sylvie Guillem - Force Of Nature

https://www.youtube.com/watch?v=C4lizDvvZrc

 26日からサドラーズで始まる「セイクレッド・モンスターズ」。既に完売。

http://www.sadlerswells.com/whats-on/2014/sacred-monsters/

 そして、来年5月下旬の「Life in Progress」、最終日が既にソールド・アウト。ギエムの引退、そのインパクトはロンドンでも大きい。

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(2014年11月5日のタイムズ紙の一面)

猫だって友達が欲しい;猫から学ぶリレイションシップの複雑さ

2014.11.16
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(左がKK、右がNN)

 大家の2頭の猫、KK(17歳)とNN(13歳)は相変わらず仲が良くならない。NNは仲良くなりたいようなのだが、KKは絶対に受け入れようとしない。ここ数日、ソファの上で寛いでいるKKに、NNが盛んに近寄っている。と言うことで写真をもとに「男女」の物語にしてみた。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157646928963764/

 クスリとしてもらえれば、NNも嬉しいと思う。

耳たぶ修復手術が激増(リンク記事の始めとポストの最後に、ちょっと驚く写真あり)

2014.11.16
もう一つ短く、健康関連(のはず)のニュース。2週間ほど前のオブザーヴァ紙に掲載された記事で、個人的にはとても興味を惹かれた。なぜなら、記事が取り上げている、耳たぶを拡張している大きな飾りを生理的に、且つ心理的にどうしても受け入れられない。

Big increase in surgery to mend ‘flesh tunnel’ earlobes
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/oct/19/cosmetic-surgeons-repair-stretched-earlobes

After seven unsuccessful job interviews, 24-year-old Luke Clark began to think something other than his CV was playing havoc with his job prospects.

Potential employers didn’t seem to like the 4cm “flesh tunnel” holes he had in each ear as much as he did.

Clark had begun stretching his lobes at university several years earlier, and the problem was that when he took the plugs out his stretched earlobes looked terrible.

 7回連続で仕事の面接に失敗した24歳のルーク・クラークは、履歴書以外に問題があるのではないかと考え始めた。思い至ったのは、直径4センチになる彼の耳たぶの穴が雇用側には受け付けられないのではないかと。大学の時に広げ始めた耳たぶの穴は、プラグを外すと広がった穴はとても醜悪だ。

Now one of the fastest-growing cosmetic procedures in the UK is repairing stretched earlobes.

The piercings are created either by gradually placing a cone-shaped taper into the ear and pushing it through a little more each day, or by having larger-sized tunnels placed into a pierced ear every few weeks to slowly widen the hole. Once the holes stretch past 1.5cm in diameter, the earlobe will never spring back to its original shape.


 現在、最もはやっている美容形成の一つは、広がった耳たぶの修復。次第に広げて行く耳たぶの穴が直径1.5センチを超えると、耳たぶは自然には戻らなくなる。

Cosmetic surgeon Adrian Richards, a clinical director at Aurora Clinics, has pioneered a technique to repair stretched earlobes. He sees at least 10 new patients a month for the operation, which is performed under local anaesthetic and takes about 30 minutes. But, at £1,800 for two ears, it’s not cheap.

“There’s a lot of negativity around about ear-stretching,” he says. “We recently treated a golf professional who was joining the PGA [Professional Golfers’ Association]. They wouldn’t let him join with stretched ears. I’ve treated a man who was in a punk band but then became a teacher and needed his ears repaired. We even had a soldier on Wednesday who had 2cm tunnels in each ear.


 専門の医師のもと、両耳の修復手術には£1,800−かかる。医師によると、広げた耳たぶの穴へは多くの否定的なことが伴う。最近では、プロゴルファー協会への加入を断られらゴルファーの耳たぶや、かつてパンク・バンドに所属し、現在教師である男性の耳たぶを修復した。

 社会の反応は別にして、僕はこの大きな穴飾りを目の当たりにすると、胃がひっくり返るような不快感に速攻で襲われる。小さなピアスは良いとして、あのような人工物を不自然に体を作り替えてまでというのが駄目。同じく、唇のピアスも駄目。
 カウンセラーの研修機関で、クライアントへのカウンセリングを始める前に、対応が難しいかもしれないクライアントはいるかどうかを訊かれた。なので、この唇のピアスは駄目、何故なら精神分析で何か深層心理に理由がああるのではないかとか全く関係なく、単に身体的な不快感をどうしてもコントロールできないと伝えると、受け入れてもらえたのは本当に安堵した。カウンセラーが不快感を抱えたままでどうやってカウンセリングできるのか、という自明。

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(ガーディアンから拝借)

太り過ぎのイギリス人は、自分が太り過ぎだとは思っていない、という調査結果

2014.11.16
アメリカ大陸、また湾岸諸国の皆さんがどれほど肥満なのかは知らないが、多くのイギリス人の肥満ぶりは、今更驚くことではない。数日前のガーディアンにこんな記事が掲載された。

Obese Britons don’t think they have a weight problem, report finds
http://www.theguardian.com/society/2014/nov/14/obese-britons-dont-think-they-have-weight-problem

タイトルは、単刀直入に、「超肥満の人々は、自分たちが健康上の問題があるとは考えていない」、と。

A team funded by Cancer Research UK compared people’s perceptions of their weight in 2007 and again in 2012. They asked over 650 survey respondents whose height and weight gave them a BMI (body mass index) of 30 or more, which is defined as obese, to indicate how they would describe their own weight. In 2007, only 13% of women and 4% of men considered themselves to be obese, and in 2012 that dropped to 11% and 7%.

 BMIの数値が30以上の人々への調査で、男女共にごく少数の人しか自分たちが肥満しているとは認識していない。

“The term obese is often considered derogatory, which may be why so many people reject it. Mass media often illustrate obesity in a way that people find offensive, with pictures of bulging beer bellies and huge behinds, so people shy away from these images.

“But we also asked people whether they felt they were “very overweight” and the majority of those who were obese did not accept this term either. This is a real problem, as it means they are unlikely to identify with health messages on the subject of weight.


 メディアがobeseを非難する意味合いで使うので人々が自分たちをそのカテゴリィに入れたがらないのはある程度理解できるが、overweightと言う言葉さえ避けようとするのはかなり問題だ。というのも、彼らの体重による健康上の問題を認識していないことを意味するから。

 最近、友人とイギリス国内の食育について短く意見を交換することがあった。お互いに思ったことは、日本で多くの人が取り組んでいるであろう「食育」という点で、イギリスは本当に遅れていると思う。目先の華やかなことばかりを考えて現実に直面しようとしたがらないイギリス人の悪い傾向が、こと食、及び体重に関しては悪化の速度を加速させているのでは、と言うことを考える。それに、イギリス人はスナック類を食べ過ぎ。あの習慣に誰かが効果的な警鐘を鳴らさない限り、この国の肥満は増えるだけだと思う。

パディントン・ベア@ロンドン

2014.11.16
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(パディントン駅)

映画の宣伝の一環とはいえ、ロンドンに縁のあるパディントン・ベアがたくさん出現しているということで、ちょっと追いかけてみた。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157649256681486/

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 当初は、「50体、制覇するぞ!」と意気込んだが、今朝の3時間で充分。近隣のパディントン周辺、またウェスト・エンド周辺はまだしも、西はヒースロー空港にスタンフォード・ブリッジ、東はベスナル・グリーン、南東部のグリニッヂへ、クマの写真を撮る為だけに行くにはモチヴェイションが低いし、全てのエリアを一日で回るのは不可能ではないけど、一日がかり。

 書くのを忘れていた。現在、Visit Londonでは豪華なロンドン・トリップ獲得キャンペインが行われている。

http://www.visitlondon.com/guest/entry-guidelines?locale=en_GB

 応募できる国が限られていて、残念ながら、日本からは応募できない。また、ロンドン在住者も駄目。が、ロンドン以外のイギリス在住者や、アメリカ、フランス等の該当の国にすんでいる人は応募可能。日本もこれくらい太っ腹なことをやれば良いのでは。

パフューム@ロンドン

2014.11.12
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https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648848749889/

クリスマスのイルミネイション、毎年早くなっているようで、既にうんざりです。素直に、「あなた達のお金が欲しいんだよ!」と企業が開き直って言えば、その方がすっきりするだろうにと。

 Perfumeと言う女性3人による、テクノ・ポップのアイドルらしいグループがいることは、日本での野外やロック関連のフェスティヴァルのニュースで知っていました。が、日本だけでなくイギリスの商業音楽ですら、売れ筋の音楽は全く追いかけていないので、彼女達の歌は一曲も聞いたことがなかったし、まして、メンバーの顔と名前を一致させることはできませんでした。10月31日、ロンドンの夕刊新聞、イヴニング・スタンダードでPerfumeがロンドンで11月12日にコンサートをすることを知りました。

After J-Pop comes Cute Metal: how Babymetal are pioneering a new wave of sweet-demonic music
http://www.standard.co.uk/goingout/music/after-jpop-comes-cute-metal-how-babymetal-are-pioneering-a-new-wave-of-sweetdemonic-music-9830395.html

 ホールは、9月にケイト・ブッシュが復帰コンサートを行ったハマースミス・アポロ(クィーンも。http://miklos.asablo.jp/blog/2012/07/14/6515917)。行ったことのないヴェニューでしたが、地下鉄で行ける場所だから席が余っていたら行ってみようかなと思ったら、既に一階席は完売。日本風に言うと2階席の前より真ん中に一席だけぽつんと空いていたので、購入しました。ちなみに、その時点では、2階席後方はかなり余っていました。

 行くのであれば、少しくらいは歌を知っておこうとYTで事前勉強。Perfumeは踊りが凄いときいていたのですが、MVで披露されている踊りは、こんなものなのかと拍子抜けしたのは正直な感想。

 余裕を持って会場に着くと、驚いたことに非公式グッズ、例えば出来の悪いTーシャツ等を売る胡散臭い人がけっこう居ました。会場前の長い列を映像で撮っている人がいたので、今回の3回目のワールド・ツアーの模様もいずれDVDででるのだろうと思いつつ、開場を待つ長い列に加わりました。大半は日本人だろうと思っていたのですが、西欧系白人や、日本語を話していないオリエンタル風の人もたくさん居ました。

 開場して中に入ってまた驚いたのが、公式グッズを我先に買おうとする人のなんと多いこと。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15776100455/

 郷愁を感じたくて来ている人だけではないんだなと。時間に余裕を持って会場に着いたのは、チケットに「開場午後7時」とあったから。それ以上調べること無く、コンサートは午後7時半に始まると思い込んだのは僕の失敗。

 で、午後7時半になってもアナウンスは無いし、席につく人も半分程度。商業音楽を聴きに行かなくなったのはチケットの購入の仕方が煩雑、且つ手数料が高いこともありますが、時間通りに始まらないのが我慢できないから。お金を払って観に来た人たちを待たせるとは何事か、と。

 午後8時を過ぎても何も起きず、帰ろうかなと思い始めた8時15分に、「あと少しで始まります」とのアナウンス。随分と傲慢なんだなと思いつつ、午後8時20分にやった開演。

 ホールに鳴り響く体をずんずん揺さぶる重低音は好きな類の音ですが、始まる前に既に帰宅モードになっていたので、メンバーの登場にはさほど心が動きませんでした。あと、メンバーの声がかなりデジタル処理されていることに耳がなれるのにも少し時間が必要でした。

 ステイジ上の彼女達の踊りは、やはり凄いですね。ピンヒールではないですが、あの高さのヒールであれほど踊れるのは素晴らしい。始まって数曲で衣装変換があったのですが、靴は変わらないんだと双眼鏡で足下を見ると、透明なテイプで靴が脱げないようにしっかり固定してありました。あれほどしっかり固定していては衣装が変わる度に靴も替えることはできないでしょう。逆に、固定していなければ、あの踊りは無理でしょうね。固定してあるぶん、余計に足首や膝にかかる負荷は大きいのではないかと。

 日本国内でのコンサートは既にアリーナ級の大きさでやっているPerfumeを、一階席では間近で観られるのは、彼女達のコアなファンにとっては嬉しいことだろうと。僕の席からは一階席の最前列の様子が見えて、メンバーと聴衆の間はほんの数メートル程度でした。

 付け焼き刃で聴いただけでは全ての曲名は判りませんでした。判ったのは「ポリリズム」、「ねぇ」、「ワンルーム・ディスコ」、「チョコレイト・ディスコ」と新曲くらい。あと、さびの部分で「セブンス・ヘヴン」と歌っていた曲もあったはず。個人的に一番気に入った歌は、(おそらく)「Game」という歌。ダークな印象、且つ鳴り響くドラムの重低音が素晴らしく、これが生のドラムだったらとか、この部分に平沢進さんの轟音ギターがあればヤプーズの「ヒステリア」に匹敵するパンクの名曲だろうな思いながら聴いていました。

 どうしてヤプーズを連想したかというと、Perfumeのメンバーの印象からは全く外れますが、鳴り響く重低音を聴いているうちに、彼女達は本当に「アイドル」なんだろうかと。歌っている内容とかなりかけ離れている音の重さに、これはパンクだよな、と。Perfumeのメンバーがあれほど爛漫でなく、もっとエロ・グロさが入れば、「バーバラ・セクサロイド」を歌っても違和感が無いのではと。

 会場は、とても盛り上がっていました。来る前は日本人だけかと思っていましたが、ほぼ満席に近い2階席にもたくさんの日本人以外のファン。多くの人が楽しげに体を動かしながらステイジの3人に歓声を送っていました。

 コンサートの後に日本にいる友人に教えてもらい、今はメンバーの顔と名前が一致しています。かしゆかさんという方は、積極的に英語を話していました。のっちさんと、たくさん話していたあーちゃんさんは、ちょっと英語に苦戦していたかな。皆さん、昨年のシェパーズブッシュ・エンパイアからホールが大きくなり、しかもほぼ満席の状況に、心の底から嬉しかったようです。

 このワールド・ツアーの前、9月下旬にメジャー・デビュー10周年記念のコンサートがあったそうです。

Perfume@国立代々木競技場・第一体育館
http://ro69.jp/live/detail/110214

 これを読むと、順風満帆でここまで来た訳ではないんだなと。このコンサート評に書いてある通り、ロンドンでも聴衆とコミュニケイションをとろうとする姿勢はとても清々しかったです。

 日本での巨大な会場では観たくないですが、再びロンドンに来るのであれば、次もまた観たい、と今は思います。意地悪かもしれないですがメンバーの3人の年齢を考えると、あのような激しく、そして緻密な踊りを現在のレヴェルで再現できるのはあと数年だろうと勝手に想像しているのもあるし、3人の外見と鳴らされる重い音のギャップはかなり気に入りました。

 今回のワールド・ツアーの日程は、ちょっといじめではないかと。前半は良いとして、後半の最初はロス・アンジェルス。そこからロンドンに来て、中3日でニュー・ヨーク。ロンドン、ニュー・ヨーク、ロス・アンジェルス(またはその逆)の方が体力的にも時差ぼけ的(東から西へ移動の場合)にも理に叶っているだろうと思いました。

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(終了直前のPerfume@ハマースミス・アポロ)

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Frederick Ashton Mixed Programme@ロイヤル・バレエ

2014.11.12
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(ロイヤル・オペラ・ハウスのフリッカァーから拝借)

Frederick Ashton Mixed Programme
https://www.flickr.com/photos/royaloperahouse/sets/72157648905559052/

タイムズの文化欄だったと思うが、ロイヤル・バレエの現在の監督、ケヴィン・オヘア氏はフレデリック・アシュトンの振り付けを演目に入れることにとても熱心であるとのこと。とても喜ばしいこと。先月末から始まり、好評なアシュトン・ミクスト・ビルを昨晩観てきた。

The works of Frederick Ashton (1904–88) define the English style, exemplified by The Royal Ballet. Ashton's choreography is unique for its elegance, wit and refinement, and the huge body of work he created for the Company is one of his greatest legacies. In its current mixed programme The Royal Ballet brings together four of Ashton's most celebrated masterpieces.

Scènes de ballet radiates sophisticated elegance in its setting of Stravinsky's witty and energetic neoclassical score. Five Brahms Waltzes in the Manner of Isadora Duncan is an impassioned and distinctive homage to the American dancer who was one of Ashton's guiding influences. Symphonic Variations is a cornerstone in the Ashton style, rejoicing in graceful purity of line and movement. And A Month in the Country, one of Ashton's last works, is his poignant dramatic masterpiece, perfectly capturing the elegiac mood of Turgenev's play in an all-Chopin score.


 「イサドラ・ダンカン」は、確かアシュトン生誕100年のシーズンのあるプログラムで、タマラ・ロホが踊って話題になった。その時も全く印象に残らなかったし、今回もまた印象が薄かった。

 「バレエの情景」は、これもまたアシュトン・イヤーの時に吉田都さんとアリーナ・コジョカルが踊ったのを観たはず。吉田さん曰く(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1191.html)踊るのがとても難しいとのことで、昨晩のメイン・キャスト、サラ・ラムは美しいながら、たまにふっ、と流れが止まってしまう瞬間があった。

 今回のプログラムで観たかったのは、「シンフォニック・ヴァリエイションズ」と「田園のひと月」。

Symphonic Variations

Marianela Nunez
Yasmine Naghdi
Yuhui Choe

Reece Clarke
James Hay
Tristan Dyer


 個人的に最後に観たのはこのとき(http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-london/london0707b.html)。このあと1度だけ上演されたような記憶があるが、印象に残っていないのでがっかりしたのだろうと思う。

 今回はヌニェスにとって初めてではないかと思うが、素晴らしかった。さすが、現在のロイヤルのトップ・プリンシパル。技術が素晴らしいヌニェスは、「リーズの結婚」以外ではあまりアシュトンの振り付けで目だつことはないように思う。今回は、プリンシパルのオーラとでも言おうか、とても静かで、自信に満ちたステイジ・プレゼンスが印象に残った。


A Month in the Country

Zenaida Yanowsky: Natalia Petrova
Rupert Pennefather: Beliaev


 今回、ナタリアはヤナウスキィとオーシポワのダブル。オーシポワがこの役をどう踊るのか興味があったのだが、ヤナウスキィの持ち味が存分に発揮されるこの役をどうしても彼女で観たかった。選択は間違っていなかった。

 目を見張るような技術で鳥肌が立つということは無い。しかし、恋に焦がれるナタリアの心の機微をあれほど華麗に、繊細に踊れるバレエ・ダンサーは、今のロイヤルでは彼女だけではないかと思う。以下は6年前の感想。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-765.html

 来年、多くのバレエ・ダンサーにとって節目となる40歳になる彼女。先月末には「マノン」を踊り、来年の「白鳥の湖」にキャストされている。技巧的な技術で抜きん出ていないヤナウスキィ(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1330.html)が、どうしてオデット・オディールを踊るのか?引退を前に、自分の中で記念になる振り付けを踊りたいのかと勘ぐってしまう。

 前述のタイムズによると、2015年秋以降もオヘア監督はアシュトンを取り上げるつもりとのこと。実現しそうも無いが、僕が観てみたいのは、「ウェディング・ブーケhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-341.html)」、「田園のひと月」、そして「エニグマ・ヴァリエイションズ」を順に上演するプログラム。この三つを通して観ると、バレエが人々の心のひだを震わせられる芸術だということが判ると確信している。

味な地球儀、11月11日掲載:サンディ・ロースト・ランチ

2014.11.11

チケット争奪戦、惨敗:シルヴィ・ギエム、Life in Progress

2014.11.10
今日は、来年1月から8月までのサドラーズ・ウェルズ本拠地と関連ヴェニューでの演目の発売日。Hottest ticketは、これ。

Sylvie Guillem — Life in Progress
http://www.sadlerswells.com/whats-on/2015/sylvie-guillem/

SylvieGuillem.jpg
(サドラーズのウェブから無断拝借)

After an unparalleled career that has spanned almost 35 years of both dancing ballet and contemporary work, Sylvie Guillem presents her final dance programme.

A world famous dancer with an extensive career at the Paris Opera Ballet, as a Principal Guest Artist at the Royal Ballet and Tokyo Ballet, Guillem has played some iconic roles in ballets by Kenneth MacMillan, Maurice Béjart, Frederick Ashton, Wlliam Forsythe and Mats Ek. A Sadler's Wells Associate Artist since 2006, she has diversified as a dancer forging an undisputable reputation as a major force in the world of contemporary dance.

For this very special programme entitled Life in Progress, she will dance two new works including a solo with live musicians on stage, choreographed by Sacred Monsters choreographer Akram Khan. The second will be a pas de deux with Italian dancer Emanuela Montanari from La Scala, choreographed by Russell Maliphant who collaborated with her on the award-winning PUSH.

This last opportunity to see her dance on stage will also include Mats Ek's touching and poignant Bye which was made especially for her and performed as part of the 6000 miles away programme, and William Forsythe's Duo performed by two male dancers.


 普段であれば、一回くらいは最前列ど真ん中を取れるのだが、今回ばかりはサイトに入れた時には既に前3列の真ん中周辺は、全日完売状態だった。ギエムのロンドンでの最後の舞台、かぶり付きで観たかった。

 全日、まだかなり多くの席が残っているようだが、最終日はかなり売れてきている。あっ、サドラーズのサイトのここ

http://www.sadlerswells.com/touring/calendar/

12月の東京公演の日程がでている。12月17日、18日、19日、そして20日だそうです、日本のファンの皆さん

 作品自体が素晴らしいこともあるが、今月下旬にサドラーズで上演される「セイクレッド・モンスターズ」は、完売御礼。

Sylvie Guillem & Akram Khan — Sacred Monsters
http://www.sadlerswells.com/whats-on/2014/sacred-monsters/

First performed in 2006, Sacred Monsters is the hugely acclaimed collaboration between Sadler’s Wells Associate Artists Sylvie Guillem and Akram Khan. Together, the pair explore the dynamics and language of two great classical dance forms, kathak and ballet, to produce a “five-star display of speed, precision and power” (The Guardian).

Used in France in the 19th century as a nickname for theatre’s biggest stars, Sacred Monsters is a term that marks the birth of contemporary stardom, in which the icons of the arts and sports worlds are given divine status by their audience and the media. The pressure of living up to these expectations leaves no room for failure, self-expression or emotion. The divine status becomes inhuman, monstrous.

Sacred Monsters is a landmark piece featuring additional choreography by Gauri Sharma Tripathi and Lin Hwai-min, Artistic Director of Cloud Gate Dance Theatre of Taiwan, and music created by Philip Sheppard.


 この作品も、今後の上演は無いのかもしれない。こんなにも多くの作品がギエムの引退後に観られなくなるなんて、損失の大きさは測りしれない。ええ、ファンの戯言です。

セイクレッド・モンスターズの初演の時の感想
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-41.html

ホテル・ベネッセ・ハウス

2014.11.09
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(ベネッセ・ハウスのサイトから拝借。これは、パーク棟のラウンジ)

犬島
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2334.html

豊島
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2335.html

直島
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2342.html

上記の三つの島とそれぞれの美術館に行くことを漠然と決めて、ではどこに宿泊しようかと悩むこと無くベネッセ・ハウス。

http://www.benesse-artsite.jp/benessehouse/

 イギリス国内の旅行で、ホテルとB&Bならホテルを選ぶのと同じ理由で、日本では旅館かホテルの選択肢があるならだいたいホテルを選ぶ。ベネッセ・ハウスは一人の宿泊だと少し割引になるのも選んだ理由の一つ。

 パーク棟に宿泊。部屋はとても快適だったが、パーク棟の客室への廊下が病院のように、こうこうと蛍光灯で明るいのは良いとして、飾りが全く無くて殺風景だったのは意外だった。

 ホテルとして、僕が個人的に気になった点を幾つか。パーク棟のみならずだが、併設の二つのレストランの他には、ホテル内にカフェやバーが無い。パーク棟にはラウンジがあるのだがセルフ・サーヴィスで、見知らぬ客同士が旅の経験を飲み物や軽食を楽しみながらシェアするという雰囲気はみじんも無い。

 海岸沿いにあるフレンチ・レストランのテラスでは、夕方2時間だけアルコール類を販売する。とても良い雰囲気。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15222451295/

 このテラスは宿泊客にはとても人気があったようなので、雨天を除きいつでも軽食がとれるようにすればよいのにと思う。

 食べ物ばかりだが、リーズナブルな食事をとれる場所がホテル内に無いのは、けっこう不便だった。日本に戻ってわざわざフレンチを食べるつもりは無いので、一泊目の夕食と、朝食を2回、ミュージアム棟にある和食の「一扇」で食べた。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157647122266157/

 食事はうまいし、働いている人たちのきびきびとした立ち居振る舞いは素晴らしいのだが、お値段がいくら非日常の旅行中とはいえ、毎日払うのは予算に響くものだった。宿泊費に食事が含まれないのは確認して予約したが、ホテルから徒歩圏内に居酒屋などが無くて、食事ができる場所の選択の少なさだけは大いに不満だった。海外からの宿泊客がかなり多いようだから、セルフではないバーやラウンジを設けた方が良いのではと思う。

 ちなみに、今後変更はあるのかもしれないが、和食の「一扇」はミュージアム棟に、フレンチ・レストランはビーチ棟の隣にある。仮にビーチ棟に宿泊すると、「一扇」までの移動距離、且つ上下差はかなり有る。これは、オーヴァル棟、ミュージアム棟からフレンチに行く時も同じ。

 宿泊はとても快適だった。レセプションの皆さんの気配りや機転の気かせ方は、国際都市のホテルと遜色無いほど(誉め過ぎ?)。また、ミュージアム棟内の展示品や、敷地内に点在する美術品を観て回るのは、特に朝の散歩の楽しみだった。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157647129727399/

 予約した時は食事なしでこの値段は高いなと感じたのだが、宿泊してみて当然の値段かと。人件費だけでなく、広大な敷地内に展示されている美術品の維持費、敷地の管理・維持費を、僕が考える必要は無いのだが考えてみると、宿泊費の設定は決して高すぎるのものではないのかもしれない。

 レセプションの方から伺った話によると、台風等の荒れ模様の天気が予想される時は、草間さんのあのカボチャはしまわれるそうだ。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15036033677/

日本で増え続ける空き家、廃墟、廃屋

2014.11.09
冬至までわずか2ヶ月とはいえ、毎年この時季、毎日のように日照時間が短くなって行くのは、何年暮らしても好きになれません。天気が良くても、正午の段階で既に夕暮れのようですから。

 9月に帰国して四国を訪れた時に、高松から松山までJRで移動しました。今ではどの辺りか全く思い出せないですが、途中、数軒の家が崩れかけているのを観ました。どの家の屋根には今でも黒光りする屋根瓦がありながら、ある家は屋根に大きな穴が空き、別の家は軒先が崩れかけていました。

 その時は、どこかで読むか聞くかした、日本国内で増えているらしい空き家が四国にまで広がっているのかと驚くだけでした。幹線の鉄道から見える所でも打ち捨てられた空き家があるのは、もはや止められない少子化の為なのか、それとも地方での暮らしが困難になりつつあるのか、判断材料を持っていませんでした。

 10月下旬、ファイナンシャル・タイムズが、日本国内で増え続ける空き家について短い分析記事を掲載しました。

Japan blighted by zombie housing
http://www.ft.com/cms/s/0/d95ea1f6-5512-11e4-b616-00144feab7de.html#axzz3IYqdMFFR

 この記事の中に、驚くような新しい事実や数字は無いです。野村総研によるデイタは面白かったです。僕個人としては、書かれていませんが、都市部への人口集中がこのような空き家が増えることを加速させているのではないかと感じました。

 四国で見かけた空き家が思った以上に僕の中では衝撃だったので、その後、熱心に追いかけていなかった「地方再生」に関連する記事に遭遇することが増えました。その中で、最も衝撃だったのが、鬼怒川温泉に関するこのニュース。

大型ホテルの廃墟が渓谷沿いに並ぶ「鬼怒川温泉」
http://deepannai.info/kinugawa-onsen-ruins/

 書き手の、「このような廃墟、早く観ておいた方が良いんじゃない?!」と感じられる文体には同調しません。東京から列車で1時間という距離にある鬼怒川温泉に、このような大きな廃墟が無防備で残されていることに驚きました。

 現在、欧州連合の熱い話題の一つ、移民・難民が毎日のように押し寄せる状況が日本には直ぐには起きないでしょう。しかし、仮にそのような状況が突然、来月にでも起きてしまった時に、首都圏から遠くない場所にあるこれほどの廃墟群は、不法占拠のまたとない標的になってしまうのではなかろうかと。

 国外で戦争をしたくてたまらない政治家の皆さんには、国内に存在するこのような危機要因は見えていないのでしょう。

 政府が進める「地方債性」の報道を読みながら感じていたのは、「これって、絶対にあり得ない、Win Win situationを延々と語っているだけではないのか?(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1759.html)」と。そんな時に遭遇した二つの情報。

「地方創生」論議で注目、増田レポート「地方が消滅する」は本当か? 木下斉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141027-00000017-wordleaf-pol

“地域活性化”を軽々しく語るな! 消え行く集落の最期を偲ぶ、「ふるさとの看取り方」
http://logmi.jp/25268

 特に二つ目は目から鱗。言い換えると、人が暮らしているとはいえ、その村、街、そして都市に終わりがないとは誰にも言えないということ。安倍政権への不信感がある僕の勝手な思い込みですが、現政府がやっていることは、「金をやるから、ゾンビのままでも残しておくか」という、小手先のことしかやっていないように思います。

パディントン・ベアは、どこだ?

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(ピカデリィ・サーカス駅から徒歩1分の場所)

11月28日に封ぎられる「パディントン・ベア」の映画の宣伝の一環として、ロンドンの中心部に50体のパディントン・ベアが設置されたらしい。

http://www.visitlondon.com/paddington/

 これは、是非、50体の写真を制覇しなくては。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157648790346007/

 今では懐かしい思いで、ウェンロックマンデヴィル

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157631253593700/

http://www.visitlondon.com/paddington/about-paddington-trail

The origins of Paddington Bear date back almost 60 years. His creator, Michael Bond, bought a small bear from Selfridges on Christmas Eve 1956, as a present for his wife, and named him after the nearest railway station to which they lived.

In celebration of London’s art, culture and innovation, and the release of Paddington the movie – in UK Cinemas from 28 November – visitlondon.com, the NSPCC (National Society for the Prevention of Cruelty to Children) and STUDIOCANAL present The Paddington Trail.

Fifty Bears, One City

From 4 November to 30 December you can follow in the furry footsteps of the world's favourite Peruvian explorer. Fifty Paddington statues will be placed across London close to museums, parks, shops and key landmarks in an inspiring trail. Each of the statues will be created by artists, designers and celebrities with the trail following the travelling bear’s favourite places in London.

There will also be a selection of suggested mini trails available on this website when The Paddington Trail is opened.

Buy a Bear at Selfridges

Discover Selfridges' exclusive collection of miniature Paddington Trail bears, sold in aid of the NSPCC, in The Paddington Curiosity Shop at Selfridges Oxford Street and online at selfridges.com. Designs include Michael Bond's Paddington, Emma Watson's Flutterby, Stephen Fry's Paddington is GREAT and Goldiebear by Kate Moss, which also features as a full-size bear in the Selfridges' Christmas windows.

How The Trail Will Help Children

The lead charity partner of The Paddington Trail is the NSPCC. They will be launching an online auction in association with Christie's from 10 December 2014-7 January 2015 for some of the statues. All of the proceeds will go to charity. It is hoped that The Paddington Trail and associated activities will raise over £500,000 for the NSPCC.

The trail also benefits children’s charity Action Medical Research for whom Paddington Bear has been the official mascot for over 35 years.

Peter Wanless, CEO of the NSPCC said: "It's so exciting to see the capital being taken over by this famous duffle coat wearing bear, and I hope that Londoners and visitors to the capital alike will enjoy exploring The Paddington Trail over the coming weeks. In the Paddington stories, Aunt Lucy implored Londoners to "please look after this bear" and we'll be giving people the chance to do just that when the statues are auctioned off later in the year in support of our ChildLine service."

You can support the NSPCC’s vital work by making a donation.

Paddington Would Like to Thank...

The Trail has been made possible by lead sponsor, Barclaycard. Barclaycard is pleased to be a part of The Paddington Trail in support of the NSPCC. With contactless payment now taken across tubes and buses, it’s even easier to join the trail adventure and explore London, even if you're a bear!

The Paddington Trail could not have been brought to life without help from the artists and designers. There are also a number of organisations and individuals who are deserving of a special Paddington thank you: Selfridges, Pickfords, and the London boroughs of Westminster, the City of London, Kensington and Chelsea, Camden, Southwark, Lambeth, Hackney, Greenwich, Tower Hamlets, as well as Karen Jankel, daughter of Paddington author, Michael Bond.

"When my father, Michael Bond, first wrote about Paddington many years ago he could never have imagined that one day he would see life-sized versions of his creation all over London. It's a huge honour for a small bear and, having grown up with Paddington, I’ve found it particularly exciting to see how all the different artists have chosen to interpret him."

Who is Paddington Bear?

The classic tales of the much-loved bear have sold more than 35 million books worldwide, been translated into over 40 languages and captured the imagination of children and adults around the globe. If you're, so far, not familiar with Paddington, he originally comes from Darkest Peru where he was brought up by his Aunt Lucy. He now lives in London, England. When Paddington first arrived in London he was found on Paddington Station by the Brown family which is how he acquired his name. He was wearing nothing but an old bush hat and a label on which Aunt Lucy had written the words "Please Look After This Bear. Thank You". Paddington now lives with the Brown family at 32 Windsor Gardens, not far from the Portobello Road. Paddington's favourite food is marmalade and he usually wears a blue duffle coat and carries his important belongings in a brown leather suitcase. Find out more at his official website: paddington.com

TOROBAKA@サドラーズ・ウェルズ

2014.11.08
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10月4日、サドラーズでアクラム・カーンとフラメンコ・ダンサーのイスラエル・ガルヴァンのコラボレイションによる新作、TOROBAKAを。

http://www.sadlerswells.com/whats-on/2014/akram-khan-israel-galvan-torobaka/

http://www.torobaka.com/#page_1

 この演目もサドラーズのコミッションではあるけれど、フランスのグルノーヴルにあるMC2との提携により、世界初演はグルノーヴル。ロンドンに来るまでに、バルセロナ、マドリッド、そしてローマで既に上演されたらしい。

 カーンの振り付けはかなりの数を観ている気がしたのだが、今回で4作品目。僕の中では大きな外れが無い振付家なので、今回もとても期待していた。そして、その期待は裏切られるどころか、鳥肌が何度も立つほど素晴らしい舞台だった。

Akram Khan is one of the most celebrated and respected dance artists today. In just over a decade he has created an imaginative, highly accessible and relevant body of work including productions such as DESH, Vertical Road, Gnosis and zero degrees. The multi-award-winning Israel Galván has been at the forefront of contemporary flamenco for 20 years. Galván is known for his innovative choreography and exquisite dancing technique.

With this new artistic exchange, Khan and Galván have created TOROBAKA, bringing together kathak and flamenco to create something altogether distinct, defying classification or genre.

Performed for the first time in the UK, TOROBAKA takes its name from a Maori-inspired phonetic poem by Tristan Tzara. The bull (toro) and the cow (vaca) are sacred animals in the dancers’ two traditions and represent the coming together of dance styles. Rather than mimicking one another, the two dancers seek to create something new by better understanding each other’s approaches to their craft.

Akram Khan
Israel Galvan

David Azurza
B C Manjunath
Bobote
Christine Leboutte
Bernhard Schimpelsberger


 舞台の床には、赤い円が照明で浮かび上がっている。まるで闘牛場のよう。舞台後方には5人のミュージシャン。彼らは、舞台の途中、何度か前方にでてきて素晴らしい歌を聴かせてくれた。

 前半のダンスは、カーンとガルヴァンのソロが交互に織り込まれていた(はず)。このソロの部分、特にカーンのパートは、あるレヴューが指摘していたように、未完成のままのような印象を持った。

 怒濤の後半に行く前に、バスク出身のダヴィドとベルギー出身のクリスティーネが前方にでてきて歌を聴かせるパートがある。これが、まさに驚愕。僕より若いにもかかわらず高齢の修道僧のような佇まいのダヴィドがメゾ・ソプラノほどの音域の声で歌う一方、クリスティーネはまるでバリトンのような重低音で歌い始める。視覚、聴覚のギャップが大きい上に、何より彼、彼女の歌声がダンスと同じくらいの存在感に溢れ、聞き惚れてしまった。翌日、偶然、彼らと話す機会があったのでどの言語で歌ったのかを尋ねた所、バスク、イタリア、そしてSepherdicとのことだった。バングラデシュとも、フラメンコとも直接のつながりはないように感じた。

 後半のダンス。カーンとガルヴァンの身体能力は、疑いも無く素晴らしいものであるが、正直な所、振り付け自体には目を疑ってしまうようなアクロヴァティックなものが織り込まれている訳ではない。それにもかかわらず、観ていて思わず鳥肌が立ってしまうほどの興奮を惹き起したのは、ダンス、音楽、そして照明による舞台構成の素晴らしさが相乗効果を生み出したから、と言うのが僕の印象。

 後半、二人によるデュオ・パートのある部分で、カーンの後ろにガルヴァンが立ち、二人、別々に腕を動かしつつ舞台前方へ進むシーンでは、腕の動きをまるで阿修羅のように見せる照明効果が絶妙だった。この照明は誰によるものだろうと思ったら、マイケル・ハルズだった。

 ロンドン初演の舞台だから、どのように終わるのかはもちろん知らなかった。が、これで終わりかなと感じた所で照明が落ちた。即座に、ストールズの聴衆のほぼすべてが立ち上がって万雷の拍手。コンテンポラリィ・ダンスには、創造の地平がどこまでも広がっていることを実感できる舞台。

 ロンドンのあとは欧州各地を回る予定らしいが、ロンドンには2015年の初夏に戻ってくる。キャストは変わらないとのこと。日本での上演も予定に入っているようだが、ダヴィドは2016年だよと、しかしクリスティーネは2017年だったはずとそれぞれ違うことを言っていたので、日本に行くことはほぼ確定だが、日程は未定といことだろう。

'A new language' Akram Khan and Israel Galván's Torobaka – in pictures
http://www.theguardian.com/stage/gallery/2014/oct/30/akram-khan-israel-galvan-torobaka-flamenco-kathak-in-pictures

Torobaka review – Akram Khan and Israel Galván’s duet is more like a duel
http://www.theguardian.com/stage/2014/nov/04/torobaka-akram-khan-israel-galvan-sadlers-wells-review

アフガニスタンの日本人:安井浩美さん

2014.11.08
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(ガーディアンから拝借)

今日のガーディアンの雑誌に、アフガニスタンを愛し、定住する外国人達の特集記事が掲載されている。

Why I’m staying in Afghanistan
http://www.theguardian.com/world/2014/nov/08/the-expats-who-call-afghanistan-home

 インタヴューを受けているのはイタリア人、ロシア人他で、そのうちの一人が日本人・フォトジャーナリストと紹介されている、安井浩美さん

Yasui’s garden is a shady escape from Kabul’s dusty, frenetic streets. A fountain sits among fig and mulberry trees, and two giant guard dogs given to her by nomad families loll on the lawn, longingly eyeing a small aviary.

“It’s comfortable to have a house of your own,” says Yasui, a photographer who was first drawn to Afghanistan by its wandering tribes of livestock herders. She had been captivated by an old book of photos of the country’s Kuchi nomads, and in 1993 she hitched a ride on an aid truck to the eastern city of Jalalabad. After a sheltered childhood in the historic Japanese city of Kyoto, she was shocked by the violence she found.

“I crossed the border and I was so excited, thinking, ‘This is Afghanistan.’ I only knew it from the book. I thought there would be caravans of nomads, and I looked and looked but couldn’t see a single one. There were just burning trucks and tanks, and then I realised: there is still a war here. I had never seen war,” she says. “I had to report these facts to Japan, instead of the Kuchi.”

After two weeks covering a sprawling, squalid refugee camp, Yasui travelled to Kabul, crossing the frontlines between several warring factions. Undaunted by her inexperience, or by the horrors she had already seen, she joined a handful of other journalists in the city’s dilapidated German Club and became a war correspondent almost overnight. “It was so surprising, so sad,” she says. “I was crying a little bit at the beginning… It was not necessary for so many children to die. But I was not frightened. It looks very dangerous being at the frontline but the [other soldiers] were a long way away.”

She returned to Afghanistan every year after that first trip, eventually photographing nomads in the Panjshir valley, and then befriending one of the war’s most famous commanders, Ahmed Shah Masood, known to his admirers as the Lion of the Panjshir.

“When his bodyguards introduced me, saying, ‘The Japanese female journalist is here’, he would joke: ‘She’s not a girl, it’s a boy.’ If you see the pictures, I have very short hair and I’m wearing men’s clothes for my work.” She laughs.

Masood gave her a Persian name, Mursal, which means rose. “After the war finished, all the mujahideen came to Kabul, everyone knew me. Every street, passing by, I’d hear ‘Mursal’ – someone calling to me.”

In 2002, after both her parents passed away, Yasui moved to Kabul full time. Months later she fell in love with an Afghan colleague, but dating was a challenge in a city so conservative that many couples don’t even meet until they are engaged.

“It’s difficult to secretly be boyfriend and girlfriend in this country, so in the end we decided to get married. We went to Turkey,” says Yasui, who converted to Islam for the marriage and sometimes worries that she is a “lazy Muslim”.

A decade later she has become famous in Afghanistan with a new generation, this time for her cooking and hospitality. Encouraged by an unconventional Japanese tour firm keen to invest in Afghanistan, she opened a small but immaculate hotel in the historic Bamiyan valley, looking out over cliffs studded with ancient Buddhist caves.

“At the beginning it was quite difficult, because I’ve no experience of being a hotelier,” she says. “But I have been a customer, so I try to put in what I think is comfortable.” That included introducing Japanese and Chinese food to a once-cosmopolitan valley that had fallen off international trade routes centuries earlier.

The Hotel Silk Road became the closest thing Afghanistan has to boutique accommodation, booked out for government retreats, charity workshops and diplomats’ holidays. Guests told her that, once back in Kabul, they missed her teriyaki chicken and tempura, so she opened a restaurant in the capital, and a handicraft business to provide jobs for local women whom the small hotel could not support.

She still works as a journalist, but her side projects now employ nearly 100 people. Security worries have already affected her business: roads into Bamiyan have been periodically cut off to foreigners and most government officials. But having endured one Afghan war, she is prepared to ride out another – and is still hopeful she won’t have to.

“I am ready to fight for things to go the right way,” Yasui says. “Sometimes I’m a little bit tired, but still I want to stay here. This is my home. We believe the future will be bright.”


 日本人として、また友人がかつてカブールで人道支援活動をしていた体験を聞いたことがあるので、このような生き方を選んだ日本人がいることに何とも言えない思いがこみ上げる。安井さん、今年の夏に東京で公演したようだ。

http://www.jica.go.jp/hiroba/event/2014/140808_01.html

 ガーディアンの別の記事によると、アフガニスタンは女性として生まれるには最も難しい国らしい。

The Afghan girls raised as boys
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/sep/22/girls-boys-afghanistan-daughters-raised-as-sons-puberty-bacha-posh

 そのような国で、改宗したとはいえ外国人として暮らし、現地の女性への支援を続けるのは、易しいことではないだろう。

 インタヴューを受けている全てのひとの暮らしぶりがとても鮮烈。アフガニスタンの現状は、ニュースを読んでいても様々な要因が複雑に入り組んでいて全く理解できない。しかし、インタヴュー記事の最初の女性が語る美しい国に再び戻れないのでは、ということは誰にも言えないことだろうし、安定を取り戻して欲しいなと単純に思う。

See the Music, Hear the Dance@サドラーズ・ウェルズ

2014.11.08
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10月31日、サドラーズ・ウェルズでイギリス人作曲家、トマス・アデスが既に発表している彼の音楽だけを使ったモダン・ダンスの舞台を観てきた。タイトルは、「See the Music, Hear the Dance」。

Thomas Adès: See the Music, Hear the Dance — Armitage / McGregor / Pite / Whitley
http://www.sadlerswells.com/whats-on/2014/armitage-mcgregor-pite-whitley-thomas-ades/

 演目は上演順に、

Outlier by Wayne McGregor: Concentric Paths

Life Story by Karol Armitage: Life Story

The Grit in The Oyster by Alexander Whitley: Piano Qintet

Polaris by Crystal Pite: Polaris


 事前情報では、アデスの「ポラリス」を使うクリスタル・パイツの同名のダンスが64人ものダンサーが舞台に立つということが注目を集めいていたようだった。

 実際の舞台はとても興味深いものだったし、マックグレガーの振り付け(特に後半)とウィトレィの振り付けにはバレエの要素が美味く混じり合っているようで楽しめた。パイツの「ポラリス」は、僕には組体操にしか見えなかった。アクラム・カーンによるロンドン・オリンピックスの開幕セレモニィのダンスの方がずっとダンスになっている。

 この夜の主役は、アデス。最初と最後でオーケストラを指揮し、真ん中の2作品では自らピアノを弾いた。最前列ど真ん中の席だったので、アデスの指揮ぶりに目を奪われたこともある。しかし、なんと言っても、彼の音楽が生み出すダイナミズムは、振付家4人が束になってもまだ敵わないのではと言う印象。

 このような思い切った演目を生み出すサドラーズには敬意を表す。あるレヴューによると、この演目では、チケットはほぼ完売にもかかわらず、サドラーズは全くの赤字だったそうだ。

Conducting dance, choreographing music: Thomas Adès at Sadler's Wells
http://www.theguardian.com/stage/2014/oct/23/thomas-ades-sadlers-wells-crystal-pite-alexander-whitley

See the Music, Hear the Dance review – Adès provides exhilarating inspiration
http://www.theguardian.com/stage/2014/nov/02/see-the-music-hear-the-dance-sadlers-wells-thomas-ades-review

J-Pop、ロンドンで化けるか?:パフューム、Babymetal

2014.11.08
ロンドンの夕刊新聞、イヴニング・スタンダードはこれからロンドンで開催されるエンタメの注目情報を毎週金曜日に掲載する。10月31日は、珍しくも、日本のアイドルのコンサート情報だった。

After J-Pop comes Cute Metal: how Babymetal are pioneering a new wave of sweet-demonic music
http://www.standard.co.uk/goingout/music/after-jpop-comes-cute-metal-how-babymetal-are-pioneering-a-new-wave-of-sweetdemonic-music-9830395.html

 ロッキング・オンが頻繁に取り上げているおかげで、PerfumeBabymetalは名前だけは知っているが彼女達の音楽は、10月31日の時点で全く聞いたことがなかった。

 正直なところ、YTで聴いた歌の数々は、耳を素通り。ライヴを観たら印象も変わるかと思って、パフュームのチケットは買ってみた。イギリスのメディアも物珍しさもあるのだろうし、今晩は、ブリクストンでBabymetalのギグがあるので以下の情報をアップしている。

Babymetal: 'I've never been in a moshpit. I think I'd get smashed to bits'
http://www.theguardian.com/music/2014/nov/07/-sp-babymetal-interview-japanese-metal-pop

Perfume, COMA, Avidan: book now for the biggest bands you’ve never heard of
http://www.theguardian.com/music/2014/nov/07/perfume-coma-avidan-world-pop

 パフュームのメンバーがちょっとだけでているMVのサイト。
http://iwontletyoudown.com/#

 来年の1月には、今井美樹さんのコンサートがカドガン・ホールで。

http://www.cadoganhall.com/event/miki-imai-140123/

 活動休止中の上々颱風http://www.shangshang.jp/shang.html)、もしくは戸川純/ヤプーズが来てくれるととても嬉しい。

[追記:11月9日]
今日、ピカデリィのジャパン・センターで買い物をしてレジの列に並ぶと、目の前の男性のシャツにBabymetalのロゴがあった。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15747640335/

 昨晩、プリクストンのギグに行ったのかを訊くと、彼とそばにいた友人の二人で行ったとのこと。感想は、「面白かったけど、僕のど真ん中ではない。でも、会場は満員だったよ」。

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シルヴィ・ギエムのファイナル・ワールド・ツアー、発表

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(2010年9月、アテネで)

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/5065045900/

サドラーズでの、アクラム・カーンとイスラエル・ガルヴァンの、とんでもなく素晴らしい舞台の興奮が覚めやらぬままガーディアンを開いたら、シルヴィ・ギエムの情報がたくさん。記事によると、来年度での引退を発表したギエムの最終プログラムは3月31日にイタリアのモデナで始まり、ロンドンでは、5月にサドラーズ・ウェルズで。そして最終公演は、12月、東京でと言うことらしい。

Prima ballerina Sylvie Guillem prepares to take her final bow
http://www.theguardian.com/stage/2014/nov/04/prima-ballerina-sylvie-guillem-prepares-take-final-bow

Guillem will bow out with a world tour called Life in Progress beginning in Modena, Italy, on 31 March, stopping at Sadler’s Wells in May and ending in Tokyo in December. It will include two new works by Akram Khan and Russell Maliphant as well as a solo piece written for her by Mats Ek, called Bye.

 引退公演のタイトルは、「Life in Progress」。アクラム・カーンとラッセル・マリファントによる新作と、マッツ・エックの「Bye(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1414.html)」の構成になるようだ。

 東京に観に帰るのは無理だろうから、せめて、ロンドンは全日制覇しなくては。

 関連記事のリンク。

Sylvie Guillem's career, step by step – in pictures
http://www.theguardian.com/stage/gallery/2014/nov/04/sylvie-guillem-dance-career-in-pictures

Last dance for Sylvie Guillem, the supreme mover with a curious mind
http://www.theguardian.com/stage/2014/nov/04/sylvie-guillem-dance-retirement-judith-mackrell

Sylvie Guillem and Russell Maliphant: how we made Push
http://www.theguardian.com/stage/2014/jul/16/sylvie-guillem-russell-maliphant-how-we-made-push

'Training as a top dancer is like whipping myself daily'

http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11197960/Training-as-a-top-dancer-is-like-whipping-myself-daily.html

Sylvie Guillem retires from dance after 39 years
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11207604/Sylvie-Guillem-retires-from-dance-after-39-years.html

Sylvie Guillem: the greatest female dancer I have ever seen
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11207877/Sylvie-Guillem-the-greatest-female-dancer-I-have-ever-seen.html

[追記:11月5日]
ガーディアンのトップ・ペイジ。

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https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/15692807916/

 全国紙のトップ・ペイジ扱いだなんて。

ロンドンでラーメン屋急増中、らしい:二人で£100−のラーメン屋って

2014.11.02
ブログ仲間のmiklosさんが、ロンドン滞在中の頃にロンドンのラーメン屋の感想をポストしたことがある。

ロンドンのニューウェーブとんこつラーメン三題
http://miklos.asablo.jp/blog/2012/12/21/6666489

 数日前、ミクシィでフランス在住の方による、ロンドンで現在ラーメン屋が急増中という記事を読んだ。

 で、今日のオブザーヴァ紙の付録雑誌のレストラン・レヴューは、ラーメン屋特集。

London’s best new ramen places: restaurant reviews
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/nov/02/shoryu-ramen-sasuke-ippudo-london-restaurant-reviews-jay-rayner

A few weeks ago I was approached by representatives of Ippudo, a Japanese chain of ramen restaurants which was preparing its London launch. Would I, for a fee, host their opening party? Er no, taking money to promote restaurants really isn’t part of the job description. Still, I could understand them examining all the PR possibilities. Ippudo may be a highly regarded brand in Japan, with 85 branches. They may be famed for serving noodles in half a dozen different textures from soft to very hard. Its founder, Shigemi Kawahara, might be the self-styled Ramen King.

 博多から進出した「一風堂」は、このクリティクにオープニング・セレモニィのスピーチかなにかを依頼したらしい。

And being open. Newcomer Kanada-Ya is another whitewashed import from Japan which has set up just behind Tottenham Court Road. The first lunchtime I visit it’s closed, the chairs stacked on the tables like it’s going-home time at infant school. The manager tells me they ran out of tonkotsu broth the night before. They won’t have more until that evening. I express bafflement. A ramen place? Running out of broth? That’s like a priest running out of prayers. Two days later and they are closed again. They have a Japanese TV crew in making a film about the ramen invasion of London. I cross the road to Ippudo, located directly opposite.

 在英の日本人コミュニティ雑誌に広告を展開していた「金田屋」は、豚骨スープが底をついたそうで。それほど人気があるのか、それとも準備不足か?で、驚いたのは一風堂の料金。

As to the ramen, the tonkotsu stock here is a fine example: meaty and rich, with a sticky gelatine echo of the bones that went into it. The noodles, which we order with regular softness, come with a lovely bite. But then, given Ippudo’s global reputation, this is as it should be. I don’t think it’s especially better than the home-grown Tonkotsu chain. And the service is bloody annoying. I long for peace and quiet. Music throbs and we are asked every two minutes how we are. Yes, it’s all fine. Now leave us alone. Plus, there’s the bill. Because of the long wait, and with sides and wines from a tiny list, we hand over £100 for two. For ramen.

 バーで待っている間につまみを頼んだりしたようだが、二人で£100−!約2万円!ラーメン屋で?!

 個人的にはラーメンには全く思い入れはない。中華三昧で充分な僕には、ロンドンのラーメン屋ブームもどこか別の場所の話のよう。この記事を読んだ、和食に感心のないイギリス人には、日本発の食事は全て高価、と言う印象を持ってしまうのではないかとも思う。

猫の寝顔は秋の日差しのよう

2014.11.02
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猫になりたいかな、と一瞬思ってしまう、幸せそうな寝顔。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157649031669196/


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