LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit | Mental Health 

2015年03月の記事一覧

紅茶にミルクを入れるタイミング:味な地球儀 2015年3月31日掲載

2015.03.31
*著作権は日本経済新聞社に帰属します。

DSC03437.jpg
DSC03438.jpg

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157651450519548/


スポンサーサイト

Fischer's @ マリルボーン・ハイ・ストリート

2015.03.29
スクリーンショット 2015-03-29 17.41.55

日本で最近読まれているロンドンのガイド・ブックではだいたい掲載されているであろうマリルボーン・ハイ・ストリート。この界隈は歩き回るには楽しいだのが、きちんとした食事を楽しみたいと言うと、かなり選択肢が限られる地域だった。コティディエンのイギリスでの1号店舗がオープンしたのはマリルボーン・ハイ。これは今でも営業しているから成功している方だが、新しいレストランが進出、撤退というのがけっこうある。

 オーディンズが閉店して以来、仕事関係で日本から来客がある時はほとんどオレリィだけになってしまった。昨年の夏、キャスの隣にオープンしたのは、ウィーン料理のFischer's。

https://www.fischers.co.uk/

 開店当初のレヴューがあまり好意的でないものがあったので、「あの場所はレストランをやるには鬼門なのかな」と思った。というのも、過去10年くらいの間に、数軒のレストランが開店しては直ぐに消えて行った場所だから。また直ぐに閉店するかもしれないから、試す必要はないだろうと思っていた。

 が、最近友人・知人達の間で評価が徐々に高まっていたのと、レストラン自体いつも賑わっている。じゃ、試してみようかと行って来た。よかった。
 まず、雰囲気がとても良い。働いている皆さんのきびきびした動き、各テイブルへの気配りもきちんとしている。そして、英語が通じるのがとても気楽だった。

 僕はウィーン料理については何も知らない。20年以上も前の初めての海外旅行はウィーン。でも、覚えているのは極寒のザルツブルクで食べたクノッケルルだけ。ということで、味がウィーンの味なのかどうかの判断はできないが、あっさり目の味付けは僕にはちょうど良かった。ただ、一皿の量が凄かった。

 レストランの宣伝の中でKonditreiと謳っているだけあって、デザート・メニュウに久しぶりに浮き浮きした。イギリスで営業しているレストランではプディングがあるのは仕方がない。でも、たまには違ったものを試したい。「フランツ・ヨーゼフ皇帝のなんたら」が目の前に置かれた時は、ウィーンのデザートが洗練されていなくてどうするというちょっとした落胆と、あまりの量の多さにちょっと躊躇った。でも、美味しかった。

 マリルボーン界隈で、最近のダントツの注目のレストランはチルターン・ファイヤァハウスだろう。セレブを観られるかもしれないけど、味は驚くほどのものではないらしい。ということで、友人達とにぎやかに料理を楽しみたいのであればフィッシャーズの方が良いと思う。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157649300969594/

Fischer's, London W1 – restaurant review
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/aug/01/fischers-restaurant-review-marina-oloughlin

ごはん、まだ?:NN the MeerCat

2015.03.27
スクリーンショット 2015-03-27 9.17.58

ご飯を期待している時の最近の姿勢。


知らないロンドンがたくさん:BRUTUS ロンドン特集号

2015.03.25
DSC03160.jpg

先週、東京から短期でロンドンへ観劇に来ていた友人から、BRUTUS ロンドン特集号を貰った。「ロンドンでやるべき101のこと」の9割を僕は知らなかった。日本人の情熱って、本当に凄い。

 本誌が強調しているように、ロンドン東部、そして南東部ですら不動産価格が一般人が身を粉にして働いても手が届かない高騰ぶりで、だからそこに新しい人、会社、流れが生まれるのだろうことは判る。でも、最後にPeckhamが取り上げられているのには驚いた。地上鉄が整備されて僕が住んでいる所からも以前に比べれば楽に行けるようになったとはいえ、日本人読者にPeckhamを紹介する意味を見いだせない。世界の果てとは言わないが、僕にとっては世界の反対側の地域。

 この特集で最も素晴らしいのは、地図に描かれている地下鉄、地上鉄の路線図。地理的に非常に正確で、カラー・コピィをして、ラミネイトして半永久に保存したいくらい。ハックニィドルストン地域への行き方が一目瞭然。

 紹介されているレストラン等に行くとは思えないが、この見開きの写真には、思わず息をのんだ。ロンドンって今、こんな風になっているんだ、と。

DSC03161.jpg

 今日、マリルボーン・ロードを歩いていたら、以前タウン・ホールだった建物に、ロンドン・ビジネス・スクールが移転して来るようだ。で、広告に使われていたもの。

スクリーンショット 2015-03-25 17.02.37

 どうだろう?ロンドンの多くのものが、多くの市井の人々には日常でなくなりつつあるように感じる。

ロンドン自転車、青から赤へ

2015.03.25
スクリーンショット 2015-03-25 14.57.58

2010年7月に始まったロンドン貸し自転車制度。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1242.html

 ロンドン市内で青い自転車を観ない日はないくらい日常生活の中にとけ込んでいるロンドンのレンタル自転車(通称、ボリス・バイシクル)の色が、スポンサーが代わることで「」から「」になる。

‘Boris bikes’ to be painted red under Santander deal
http://www.theguardian.com/uk-news/2015/feb/27/london-boris-bikes-painted-red-santander-sponsorship-deal

 ちなみに、ロンドンのアイコンで「」になるのがもう一つ。

Welcome to the Coca-Cola London Eye … but health charities are already seeing red
http://www.theguardian.com/business/2015/jan/18/coca-cola-london-eye-charity-anger

 世界の多くの大都市で同じことは起きていると思うが、ロンドンほど「金の切れ目が縁の切れ目」ということを鮮烈に感じる都市はないのではと思う今日この頃。

Arnish Kapoor at Lisson Gallery

2015.03.25
DSCN8156.jpg

今日、3月25日から、リッソン・ギャラリィでアニシュ・カプールの個展。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157651098891087/

http://www.lissongallery.com/exhibitions/anish-kapoor--13

“I think I am a painter who is a sculptor… For me the two things have somehow come together, so that I am making physical things that are all about somewhere else, about illusory space.” Anish Kapoor, interviewed in Art Monthly, May 1990

A radical return to painting marks this new solo show by Anish Kapoor, whose work continues to evolve, seduce and challenge, more than three decades since he first exhibited at Lisson Gallery. A new group of vast, seething red and white resin and silicon paintings, emerging from an intensive process of creative exploration, dominate the main room. These can be read in distinct but overlapping registers, evoking at once the raw internal spaces of the body and the psyche; the humanist and realist painterly tradition of Rembrandt, Soutine and Bacon; and the wider cultural reality of social and political upheaval, violence and trauma.

This new body of work draws on Kapoor’s own artistic history. From his earliest days as an artist he has made two-dimensional works in ink, acrylic, gouache, oil, pigment and earth on both paper and canvas. The new paintings also recall his recent monumental mechanised installations, such as My Red Homeland (2003), Svayambh and Shooting into the Corner (both 2009), which have all employed visceral expanses of red wax; this time the painterly manipulation is wrought by an unknown force, rather than automated by machine. The contested surface of the new silicon works extends Kapoor’s interest in the legend of Marsyas, whose skin was flayed by the Greek god Apollo and whose name was used as title for the artist’s 2002 Turbine Hall commission at Tate Modern.

These new works complement the irregular, convex mirrored surface of his twisted elliptical stainless steel sculptures which bend the reflected spaces and viewers back on themselves, reshaping architecture and our spatial experience in turn. Kapoor’s work addresses interiority and exteriority, the psychological states that accompany the movement of bodies in space and their relative proximity to these indefinable objects. Ranging from the intimate to the monumental, Kapoor is this year also preparing for his largest public exhibition to-date, for the palace and gardens of Versailles this summer (from June to October).


 2012年の古典と比べると、洗練さが薄れてよりプリミティヴな印象の作品。ラジオで聞いたインタヴューによると、人間の「肉」を表現したらしい。タイトルが付けられていないが、桃色の作品は女性器のように思う。僕が惹きつけられたのはこの二つ。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/16926862775/

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/16925866021/

 合わせ鏡の迷宮にはいり込んでしまうような錯覚が、微妙に不安感をかき立ててくれる。5月上旬まで。

2009年、ロイヤル・アカデミィ
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1099.html

2012年、リッソン・ギャラリィ
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1787.html

早春のウィズリィは木蓮が満開

2015.03.23
スクリーンショット 2015-03-23 19.19.53

ストレスフルな日々が続き、気分を閑かに奮い立たせようと思い友人に頼んでウィズリィ・ガーデンに行って来た。

https://www.rhs.org.uk/gardens/wisley

 午前中は曇天だったのだが、ランチをのんびり楽しんでいる間に真っ青な空が広がり、特に満開の木蓮を堪能した。最も高い木蓮は、これまであまり足を踏み入れたことのない場所にあり、その存在を今回まで全く気づかなかった。木蓮があれほど高くなる植物だとは知らなかった。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157651517434411/

 昼食後に、温室へ。説明を読まなかったが、様々な色合いのアマリリスが満開なのは、壮観だった。ジョージア・オキーフ風の写真が撮れないものかと頑張ったのだけど、接写は難しい。これが何となくセクシィさと自然の造形美を掬い取っているかなと。

スクリーンショット 2015-03-23 19.20.39

 木蓮はもうすぐ散ってしまうだろうけど、週末には夏時間が始まり、庭を楽しめる季節がもうすぐなのは、嬉しい。

ガーディアンの新編集局長は女性

2015.03.20
newguardian.jpeg

Guardian appoints Katharine Viner as editor-in-chief
http://www.theguardian.com/media/2015/mar/20/guardian-appoints-katharine-viner-new-editor-in-chief

 メディア業界の片隅ではけっこう話題になっていた、ガーディアンの次期編集局長が決まった。Katharine Vinerという方で、コメント欄でその学歴にいちゃもんがつけられているが、オックスフォード卒業とのこと。

 ガーディアンの記事によると、日曜新聞では女性編集者が居るようだが、毎日発行される全国紙での女性編集局長は彼女だけらしい。

Viner becomes the only woman at the top of a daily quality title in the UK. She joins a small group of women editing leading British newspapers: Lisa Markwell, editor of the Independent on Sunday, Victoria Newton, the editor of the Sun on Sunday, Sarah Sands at the Evening Standard, and Dawn Neesom at the Star.

 こんな日本語ニュースがあった。

NYタイムズとルモンドの女性編集長、同じ日に共に辞任へ
http://zen.seesaa.net/article/397103976.html

 元ル・モンドのナウゲレードさんは、現在、ガーディアンのコラムニストとして活躍中。

http://www.theguardian.com/profile/natalie-nougayrede

 日本で全国新聞紙の編集局長に女性が任命されることは、あるのだろうか?

シルヴィ・ギエム、ロンドン公演日程追加

2015.03.18
guillem のコピー


小一時間前にサドラーズからメイルが届き、シルヴィ・ギエムの引退公演、「Life in Progress」のロンドン公演が追加になった。コリシアム劇場は好きではないのだけど、最前列を確保できたから良しとしよう。一般発売はサドラーズのウェブをこまめに確認してください。

 サドラーズのリリースによると、アクラム・カーン、ラッセル・マリファントそれぞれによる新作のタイトルも発表になっている。

http://www.sadlerswells.com/

Sadler’s Wells announces UK Tour
Dates for Sylvie Guillem’s Life in Progress. Guillem is honoured with an Olivier Award

In addition to the previously announced international tour, Sadler’s Wells presents world renowned dancer Sylvie Guillem’s final dance programme, Life in Progress, at the London Coliseum (Tuesday 28 July-Sunday 2 August).

The newly announced UK dates follow Guillem’s final performances at Sadler’s Wells, from 26 - 31 May 2015, where she has been an Associate Artist since 2006 and where she announced her retirement from the stage in November 2014. Life in Progress receives its world premiere in Modena on 31 March 2015, and the final performance is in Tokyo in December 2015.

Sylvie Guillem is also today announced as the recipient of a special award at this year’s Olivier Awards, celebrating her achievements over the course of her career. The Olivier Awards with Master Card, run by the Society of London Theatre (SOLT), take place on Sunday 12 April 2015. Highlights from the awards will be broadcast on ITV.

Sadler’s Wells Artistic Director and CEO Alistair Spalding said: “When we announced Life in Progress as part of our spring programme last November, tickets for Sylvie’s final performances at Sadler’s Wells sold out within five days. Since then, we have seen an unprecedented demand for tickets not just in London, but throughout the country. We are so pleased now to be able to offer more opportunities for people to see her in London, Edinburgh and Birmingham. These additional dates reflect our ongoing commitment to providing access to as large an audience as possible to world-class dance, by touring productions around the UK as well as internationally.”

A dancer renowned the world over with an extensive career at the Paris Opera Ballet, The Royal Ballet and Tokyo Ballet, Guillem has played many iconic roles in ballets by Kenneth MacMillan, Maurice Béjart, Frederick Ashton, William Forsythe and Mats Ek. She has also diversified as a dancer into the world of contemporary dance, performing acclaimed works such as PUSH, Sacred Monsters and 6000 miles away.
Life in Progress features both existing and new works by choreographers who have influenced her contemporary career. The new works include a solo by choreographer and Sadler’s Wells Associate Artist Akram Khan. Titled techne, Kahn says of the piece: “My work grows out of the questions I don't know how to answer. I ask questions and tell stories through the body. I use technology to connect with more people, more often. But are we more connected now than we used to be? Or are we connecting with the technology itself rather than with people? No computer can answer this question. But perhaps the body can...”

Guillem also performs a pas de deux with Italian dancer Emanuela Montanari from La Scala, choreographed and directed by Russell Maliphant with lighting by Michael Hulls, both of whom are Associate Artists of the theatre and who choreographed and lit, respectively, the award- winning PUSH. In the piece, Here & After, Maliphant acknowledges his past works and experiences with Sylvie, whilst moving on and exploring a vocabulary that shows contrast, with a female duet partnership.

Existing works that feature in Life in Progress are Mats Ek’s touching and poignant solo, Bye, which was made especially for Guillem and has been performed previously as part of the 6000 miles away programme, and William Forsythe’s Duo (performed by two male dancers), which premiered in 1996.

Widely recognised as one of the world’s greatest dancers, Sylvie Guillem CBE, was born in Paris. As a child, she trained in gymnastics under the instruction of her mother, a gymnastics teacher. In 1977 aged 11, she began training at the Paris Opera Ballet School, and in 1981 joined the company's corps de ballet. She was promoted to the rank of "Etoile" by Rudolf Nureyev at the age of 19. Since then she has performed all the leading roles of the classical repertoire with the world's leading companies including The Royal Ballet, Paris Opera Ballet, Kirov, Tokyo Ballet, Australian Ballet, American Ballet Theatre and La Scala.

Her first contemporary performances at Sadler’s Wells were in 2004 for Broken Fall - the collaboration with fellow Sadler’s Wells Associate Artists Russell Maliphant, Michael Nunn and William Trevitt. It was followed by the multi-award winning Sadler’s Wells production PUSH, which premiered at the theatre in 2005. She collaborated with celebrated dancer and choreographer, Akram Khan for Sacred Monsters, which premiered at Sadler’s Wells in 2006, the same year she became an Associate Artist there.

In 2009 she collaborated with Robert Lepage and Russell Maliphant for the Sadler’s Wells production Eonnagata, with costumes by Alexander McQueen. Most recently, she devised and performed in the 2011 Sadler’s Wells / Sylvie Guillem production 6000 miles away. It featured works by three of today’s most important choreographers; Mats Ek, William Forsythe, and Jiří Kylián. All the productions have toured internationally to full houses and critical acclaim.

Her awards include the Officier de la Légion d’Honneur, Commander dans l’Ordre National du Mérite, Officier des Arts et Lettres, and, in Britain, an honorary CBE. She is the only dancer to have been awarded a Leone D’Oro at Venice Biennale.

Life in Progress is a Sadler’s Wells Production, co-produced with Les Nuits de Fourvière and Sylvie Guillem.

The Monument Trust supports co-productions and new commissions at Sadler's Wells Sylvie Guillem Circle of Support has supported the creation and touring of Life in Progress

TOUR SCHEDULE
31 March 2015
Teatro Communale, Modena, Italy

2 April 2015
Equilibrio Festival, Sala Santa Cecilia, Auditorium Parco della Musica, Rome, Italy

15 & 16 May 2015
Lodz International Ballet Festival, Lodz, Poland

26 – 31 May 2015
Sadler’s Wells, London, UK

3 & 4 June 2015
Athens & Epidauras Festival, Athens, Greece

23 – 26 June 2015
Chekhov Festival, Moscow, Russia

29 June – 2 July 2015
Les Nuits de Fourvière, Lyon, France

5 July 2015
Genova Opera House, Genova, Italy

28 July – 2 August
London Coliseum, London, UK

8 – 10 August 2015
Edinburgh International Festival, Edinburgh, UK

8 & 9 September 2015
Birmingham Hippodrome, Birmingham, UK

3 & 4 October 2015 National Theatre, Taipei

2 December 2015 Festspielhaus, St Polten, Austria

17 – 20 December 2015 NBS, Tokyo, Japan


 東京公演の発売はいつだろう。

東京駅周辺美術館、学生無料ウィーク

2015.03.16
スクリーンショット 2015-03-16 20.29.42
(無断拝借しました)

ミクシィ系由で友人が教えてくれたのは、東京駅周辺の5つの美術館に、3月17日から3月31日まで、学生は無料で入館できるという、素晴らしい企画。

http://www.museum-cafe.com/5museums/

 異論があるだろうが、僕は学生、特に大学生で居ることは「特権」であるとは思わない。しかし、学生でいられる「時間」は人生の中では本当に短い。その短い時間の間に、無料で美術・芸術を間近に観られる機会を得られることは貴重だと思う。感受性が柔軟な時に様々な美術作品を体験しておくと、引き出しが増えて、社会に出てから予想していない状況でその引き出しにしまい込んでいた知識が新しい経験を彩ることもある。

 三菱一号館美術館の特別展は、ブログ仲間が既に鑑賞している。

http://blog.goo.ne.jp/bigupset39/e/a9c210e646c6ef95cdf85a90005caa6b

 個人的には、出光美術館の小杉放菴を観たいかな。

 ロンドンでは、ナショナル・ギャラリィテイト・モダンで面白い企画展があるのだが、この春、最も熱い特別展は、ヴィクトリア・アンド・アルバートでの故アレクサンダー・マックイーンの回顧展。

Alexander McQueen: Savage Beauty
http://www.vam.ac.uk/content/exhibitions/exhibition-alexander-mcqueen-savage-beauty/

 既に70,000枚以上のチケットが売れているようで、3月は完売。4月分もそろそろ無くなりそう。夜10時まで開館している金曜日なんて、6時以降のチケットは期間中既に売り切れているという凄まじさ。4月以降ロンドンに来て何か面白い美術展を観たいと思っている人に勧めるが、チケット購入は早めに。

new-savage-beauty-banner.jpg

マハゴニィ市の興亡@ロイヤル・オペラ:アラバマ・ソングを聴きたくて

2015.03.15
スクリーンショット 2015-03-15 20.02.25
(ロイヤル・オペラのフリッカァから拝借)

Rise and Fall of the City of Mahagonny, 2015
https://www.flickr.com/photos/royaloperahouse/sets/72157651280824925/

3月10日にロイヤル・オペラでは初演となったベルトルト・ブレヒトクルト・ヴァイルによる「マハゴニィ市の興亡」を12日に観た。ロイヤル・オペラ・ハウスに行くのは約2ヶ月ぶり。スタッフのユニフォームがカジュアルなものになっていた。

http://www.roh.org.uk/productions/rise-and-fall-of-the-city-of-mahagonny-by-john-fulljames

The three-year genesis of Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny (Rise and Fall of the City of Mahagonny) spanned the entire partnership between Bertolt Brecht and Kurt Weill – one of the most fruitful and shortest musical collaborations of the 20th century. The great success of their first work together, the Mahagonny Songspiel (1927), encouraged the two to adapt it into a full-length opera. But progress stalled as the two men discovered their theories were developing in deeply divergent directions: Brecht eager to pursue the disjointed effect of his theories of epic theatre, Weill looking for ways to unify very different styles of music. Concerns from first the publishers and then producers over the work's 'depravity' further increased the disruption. The riot at the opera's premiere on 9 March 1930 was the beginning of the end of Weill's career in Germany.

The troubled development of Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny only adds to the work's extraordinary power as one of the most unsettling and provocative of all operas. This is Weill at his most brilliant and inventive, incorporating popular song in the 'Alabama Song' and neoclassicism in the terrifying 'Hurricane fugue'. The Royal Opera's Associate Director of Opera John Fulljames directs The Royal Opera’s first production of the work in collaboration with designer Es Devlin (Don Giovanni, Les Troyens). They focus on Brecht and Weill's stinging critique of consumerism while finding new relevance in our insatiable depletion of the earth's resources.

 あらすじはこちらを。

http://www.music-tel.com/ez2/o/work/Stadt_Mahagonny/3.html

 そしてキャストは。

Leocadia Begbick: Anne Sofie von Otter
Fatty: Peter Hoare
Trinity Moses: Willard W. White
Jenny: Christine Rice
Jimmy McIntyre: Kurt Streit
Jack O'Brien: Jeffrey Lloyd-Roberts
Bank Account Bill: Darren Jeffery
Alaska Wolf Joe: Neal Davies
Toby Higgins: Hubert Francis


 ブレヒトとヴァイルが共同で作品を創作したことは知っていても、直接の舞台を観たことはない。唯一の経験は、ロイヤル・バレエが10年ほど前に「七つの大罪」をコミッションしたとき。

http://www.chacott-jp.com/magazine/dancecube/world-report/from-london/london0706b.html

 ロイヤル・オペラが「マハゴニィ」を上演すると発表した時に、観たいと思ったただ一つの理由は「アラバマ・ソング」がこのオペラ(というには微妙な舞台らしい)の中で歌われることを初めて知ったから。

 僕にとっての「アラバマ・ソング」は、ドアーズ。そのオリジナルがどのように使われ、歌われるのかとても興味を惹かれた。

 ピケティの「21世紀の資本主義」ですら何ら社会に変化をもたらすことができないほど資本主義が強固な現在、ヴァイマールの衰退を描いたらしいこのオペラが警鐘になるとは感じられなかった。批評家の多くが指摘しているように第1幕の前半は、音楽がかなり単調に感じられた。しかし、2幕、3幕は口ずさめるような旋律ではなかったものの、聴く側の緊張感をとぎらせない魅力はあった。

 「アラバマ・ソング」はジェニィが歌う。クリスティーン・ライスはいつも優等生的な印象が先行するのだが、今回のはすっぱな役、「アルチーナhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2336.html)」で聞き惚れたペル・カント歌手としての盤石な技術と、かなり見直した。「アラバマ・ソング」は朗々と歌い上げるようなアリアではなかったが、ジェニィの主題歌のようで面白かった。

 残念だったことは二つ。初めてまともに観る/聴くオッターの乏しい声量。オペラ・ハウスの上階に居た聴衆には聞こえたのだろうか。

 演出のフルジェィムズとは相性があわないのだろうこともあるが、彼の演出は観る側の意表をつくことも、またこんな工夫があったのかと驚くことが全く無い。後半、舞台にうずたかく積まれたコンテナ、そこに映し出される過剰なネオン装飾。聴衆のアドレナリンを力づくで引き出そうとするものの、全てが薄っぺらに感じた。以前観た現代オペラの演出から感じた煌めきと驚きをフルジェィムズの作法から感じることはない。

The Rake's Progress
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-841.html

大いなる幻影
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1143.html

Modern Masters by ENB@サドラーズ・ウェルズ

2015.03.11
DSC02963.jpg
http://www.sadlerswells.com/whats-on/2015/english-national-ballet/

昨晩、イングリッシュ・ナショナル・バレエがサドラーズ・ウェルズ劇場のアソシエイト・カンパニィになって初めての演目、「モダーン・マスターズ」を観てきました。まず、アソシエイト・カンパニィになった経緯から。

English National Ballet’s leap to Sadler’s Wells: Tamara Rojo deserves applause
http://www.theguardian.com/stage/dance-blog/2014/nov/04/english-national-ballet-sadlers-wells-tamara-rojo

 プログラムは、イリ・キリアンの「小さな死」、ジョン・ノイマイヤーの「スプリング・アンド・フォール」、そしてウィリアム・フォーサイスがパリ・オペラ座バレエに1987年に振付けた「In the middle, somewhat elevated」。

Modern Masters honours the work of three of the most influential choreographers of the 20th century: Jiří Kylián, John Neumeier and William Forsythe. Bold and galvanising, their choreographies are full of invention and energy, driven by music.

Jiří Kylián’s poetic Petite Mort features six men, six women, and six fencing foils, symbolising energy, silence and sexuality. Performed to the slow movements of two Mozart Piano Concerti, the foils slowly become dancing partners, as the brutality of everyday life is revealed.

Spring and Fall was created by Hamburg Ballet’s John Neumeier. Set to Dvořak’s Serenade for Strings in E Major, it is a work for two couples and corps de ballet and takes its narrative from the tension in the music. Spring and Fall is not in the repertoire of any other UK company.

With In the Middle, Somewhat Elevated, William Forsythe started a new school of choreography, deconstructing classical ballet. Set against a bare stage it is danced by nine individuals culminating in a fierce display of technical and physical wizardry.


 昨晩は初日ということで、パトロン・メンバーの為のレセプション(有料)がありました。サドラーズに着くと、会場はいつもの倍以上の参加者でごった返していて、担当者に訊いた所、サドラーズとENB共催でいつも以上に込んでいるとのことでした。

 開演前のスピーチで、サドラーズのスポルディング氏によると、イングリッシュ・ナショナル・バレエがサドラーズのアソシエイト・カンパニィになったのはひとえにタマラ・ロホの熱意によるとのこと。笑ったのは、「今夜上演される作品の振付家は、thank god, all of them are still alive」。

 スポルディング氏のあとにイングリッシュ・ナショナル・バレエのディレクターから今後の予定が話され、今年の9月に、2014年にバービカンで上演された「Lest we forgethttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2204.html)」の再演。2016年の春公演では全て女性振付家による新作の上演、そして2016年の秋にはアクラム・カーンによる「ジゼル」。これが最も楽しみですが、上演時期は発表されませんでした。
 
 開演前に最も楽しみにしていたのは、キリアンの作品。サドラーズ、イングリッシュ・ナショナル・バレエ双方がこの踊りのヴィデオをがんがん流していたので、この踊りが一番の話題なのかとも感じていました。これを初めて観たのはこのとき。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-47.html

 ギエムが踊ったのは、作品の最後にあるメイン・カップルによるパ・ド・ドゥであることは今回判った。ENBのダンサー達はよく踊れていたのですが、ギエムとル・リッシュの踊りから感じた「官能」という点は薄かったように思います。

 で、2番目に楽しみだったのが、ジョン・ノイマイヤー。彼の作品は、今回が初めて。理由の一つは、彼が40年以上も率いるハンブルク・バレエがロンドンには全く来ないから。世界中の名だたるバレエ団がこぞって取り上げる「椿姫」はロイヤル・バレエは上演したこともないです。

 「スプリング・アンド・フォール」は踊りとしてはあっさり目かなと。また、特に若いダンサーの皆さんがリハーサルが足りていないかな、と感じる場面がけっこうありました。しかし終わってみると、胸ぐらをつかまれるような衝撃はなかったものの、静かな清流が体に流れ込んで来るような踊りでした。

 で、最も期待していなかったフォーサイスが、結局は最も楽しめました。「イン・ザ・ミドル」を最初に観たのは、90年代に、ロイヤル・バレエかパリ・オペが来日公演に持って来たのが最初の邂逅のはず。その頃はまだバレエを観始めた頃で、全く予想していなかった舞台に驚くと同時に、「どうしてこんな訳の判らない踊りを観なければいけないんだ」との想いが交錯していたはず。

Elevated visions: how William Forsythe changed the face of dance
http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/07/in-the-middle-somewhat-elevated-william-forsythe-dance

 ロンドンで初めて観たときはそれなりにモダン・バレエを経験していたので、ロイヤル・バレエによる舞台を楽しんだと記憶しています。しかし、ロイヤルが最後にこの作品を取り上げた時、舞台の印象がとてもぬるくて、「バレエ界に衝撃をもたらしたイン・ザ・ミドルも、21世紀ではもはや過去の作品なんだ」、と。このあと、10年以上、イン・ザ・ミドルを観る機会はありませんでした。

 目を奪われたのは、アリーナ・コジョカル。ロイヤル・バレエ時代、彼女がモダン・バレエを踊ったのはマックグレガーの「クローマ」しか思い浮かびません。なので、コジョカルにはあわないのではと思っていたのですが、素晴らしかったです。振り付けに関しては、「こんなにこざっぱりしていたかな?もっと予測不可能という雰囲気があったような」と。でも、この作品が作られてもうすぐ30年、という時代の流れを感じさせなかったのはダンサー達の努力でしょう。ある男性ダンサーが終わり近くなってかなり体力を消耗しているように見えたので、振り付け自体はとても難しい物であることを確認しました。レヴューも高評価です。

English National Ballet: Modern Masters review – Tamara Rojo’s triumphant triple bill
http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/11/english-national-ballet-modern-masters-review

English National Ballet, Modern Masters, Sadler's Wells - ballet review
http://www.standard.co.uk/goingout/theatre/english-national-ballet-modern-masters-sadlers-wells--ballet-review-10100453.html

 プログラムはけっこう高いですが、3人の振付家の相関図が掲載されていて、バレエの歴史を別の視点から理解できるようになっています。

 終演後はレセプションの続き。会場には振付家のキム・ブランドストラップや、労働党の重鎮、ピーター・マンデルソン氏等が居ました。

 会場であった友人とサラダを食べながらスポルディング氏のスピーチを聴いているとき、ふと左を見たらタマラ・ロホがたっていました。舞台上ではぽっちゃりして見えるロホですが、実際は本当にスリム。「芸術監督」という立場をしっかり判った上でのスポーティなドレスにバレエ・ダンサーにあるまじきピンヒールでした。

 ロホはスピーチの中で、作品の上演を許可してくれた3人の振付家への熱い想い、感謝を話し始めました。まずはイリ・キリアン、そしてフォーサイス。最後にノイマイヤーでした。というのは、ノイマイヤーだけは舞台に出て来たので。

 ロホが、「John, where are you?」と呼びかけて「ここだよ」という声が聞こえたのは再び僕の左側。ふと見るとノイマイヤーがいて、そして彼と僕の間にたっていた小柄な女性はコジョカルでした。お願いして二人の写真。

スクリーンショット 2015-03-11 16.03.47
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/16593529679/

 コジョカルが移動する前に、「イン・ザ・ミドルを踊るの初めてだったのではないですか?」と訊くと、その通りだと。踊ることができてとても嬉しかったそうです。ノイマイヤーには、「ハンブルク・バレエをロンドンに」と直訴すると、微笑みながら、「僕に頼まないで、彼(スポルディング氏)に頼まなければだね」と。

 会場で隣り合ったのは、The London Ballet Circleという団体のチェアを勤めているご婦人。

http://www.tlbc.org.uk/index.htm

 筋金入りのバレエ・ファンというのは世界中を回ってたくさんのバレエを観ているんだということを知りました。今年の夏、ロイヤル・オペラ・ハウスでは改修工事があり、恒例のロシア・バレエの公演はないそうです。変わりではないですが、オーストラリアのバレエ団がロンドン・デビューをするようです。

https://www.queenslandballet.com.au/articles/london-tour-2015

OMG?!、湖水地方が売られて行く?!

2015.03.08
2月中旬から猛烈に忙しくて見逃していたことに今日、気づいたニュースは、イングランド北部、イギリスと言えばの美しい自然の宝庫、湖水地方の一部が「売り」にだされているとのこと。

Lake District's Stickle Tarn among seven areas for sale
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-cumbria-31294591

Mark Hoggar, from the authority, said the tarn would not necessarily go to the highest bidder, but to a buyer who would "care for and preserve it".

He also said the buyer would not be able to restrict public access.


The Lake District – should it be sold off to the highest bidder?
http://www.telegraph.co.uk/news/earth/countryside/11454983/The-Lake-District-should-it-be-sold-off-to-the-highest-bidder.html

Happily, buyers of the land on sale in the Lake District will have limited opportunities to earn an income from their new asset. The appeal to any potential hedge fund or Chinese state investment trust will be minimal, as all purchased land will have to remain fully accessible to the public – wild swimmers and fell walkers alike. Indeed, far from turning a profit, any new owner will have to pay for the privilege of maintaining dry stone walls and managing the forestry. The purchase is akin to buying a painting by Constable and promising not only to pay for any restoration, but vouchsafing that it will remain in the National Gallery.

 リンクのニュースを斜め読みすると、売りにだされている区域を誰が購入しようとも、パブリック・アクセスは保証される、らしい。でも、そんな約束がいつ突然、反古にされるかどうか誰にも判らない。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1452.html

 劇作家のアラン・ベネットが、先日、現在のイギリスが何でもかんでも「売り」にだしているこの状況への痛烈な批判を展開した。でも、馬耳東風、誰も気にしていないようだ。

 多くの人が憧れるイギリスの、特に美しい自然もまた、イギリスという「投資会社」にとっては金儲けの選択肢の一つに過ぎないのだろう。

コニストン湖
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157634637070404/

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157634630638271/

湖水地方のごく一部
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157634650662501/

Christoph Prégardien@ウィグモア・ホール

2015.03.01
2月28日、ウィグモア・ホールは丸一日をかけて、ドイツ人作曲家、ヴォルフガンク・リームの特集プログラム。そんな作曲家を知る訳もなく、プログラムを最初に読んだ時は見逃していた。が、午後のプログラムにプレガルディャンの名前。予定の演目はリーム作曲の歌とシューベルト。現代物はゲルハーエルで懲りたので躊躇いもあったが、半分はシューベルトだし、しかもチケットの価格がいつもの半額以下にもかかわらず、予定時間はいつもと同じ2時間とあっては、見逃すわけにはいかなかった。そして、本当に素晴らしいリサイタルだった。

Christoph Prégardien: tenor

Ulrich Eisenlohr: piano

Wolfgang Rihm Composer Focus Day

In the 1970s the young Wolfgang Rihm was at the vanguard of a movement to restore expressivity to contemporary German music and open a modern dialogue with the past.

While his strikingly original works often connect with the aesthetics of Romanticism, they do so without trace of nostalgia or sentimental yearning for styles overturned by the cataclysmic upheavals of the last century. Wigmore Hall’s Composer Focus Day, featuring performances by artists closely associated with Wolfgang Rihm, touches on the myriad ways in which his art draws pulsating life from the abiding energy of music and poetic images of an earlier age.

Franz Schubert (1797-1828)
Auf der Bruck D853

Wolfgang Rihm (b.1952)
Ende der Handschrift
Glückloser Engel 2

Franz Schubert
Im Frühling D882

Wolfgang Rihm
Ende der Handschrift
Nature Morte
Blaupause

Franz Schubert
An mein Herz D860

Wolfgang Rihm
Ende der Handschrift
Leere Zeit

Franz Schubert
Im Jänner 1817 D876 'Tiefes Leid'

Wolfgang Rihm
Ende der Handschrift
Traumwald

Franz Schubert
Im Walde D834

Wolfgang Rihm
Ende der Handschrift
Mit der Wiederkehr der Farbe
Drama

Franz Schubert
Über Wildemann D884
Wolfgang Rihm

Ende der Handschrift
Geh Ariel bring den Sturm


Wolfgang Rihm
Das Rot: Hochrot, Ist alles stumm und leer, Des Knaben Morgengruss, Des Knaben Abendgruss, An Creuzer, Liebst du das Dunkel

Franz Schubert
Schwanengesang D957
No. 10 Das Fischermädchen
No. 12 Am Meer
No. 11 Die Stadt
No. 13 Der Doppelgänger
No. 9 Ihr Bild
No. 8 Der Atlas


 土曜の午後だし、ドイツでは有名らしいがイギリスではどれほど知られているのかさっぱり判らない現代ドイツ人作曲家中心のプログラムでは、聴衆はおそらく会場の3割くらい。でも、プレガルディャンのリサイタルでいつも見かける人がかなり居たので、彼のコアなファンは集まっていたようだ。

 前半の構成は、リームのEnde der Handschriftからの歌と、シューベルトエルンスト・シュルツェの詩に曲をつけたリートを織り交ぜてという形式だった。

 プレガルディャン、絶好調。最初の「橋の上で」から僕にとって最高、至上の声が全開。今回のピアニスト、ウルリッヒ・アイゼンローアという人は初めてだったが、この人の演奏もまた素晴らしく。歌う人が歌うと、シューベルトの歌曲は僕のは極上のポップ音楽のよう。

 リームによる曲は、前半は楽しめなかった。しかし、後半のDas Rotはプレガルディャンの熱唱もあり、聴き応えのある物だった。中でも、4曲目のDes Knaben Abendgrussは、「プレガルディャン、こんな歌い方もできるんだ!」と驚嘆の大熱唱。

 売れていなかったので、席は最前列のど真ん中、プレガルディャンの正面を余裕で購入できた。写真を撮るには全く不向きな席だが、目の前1メートル弱の席で彼の曇りのない歌唱を聴ける幸福。リームの幾つかの曲で最高音部がきつそうだなと感じたが、掠れることは全く無く、本当に絶好調の歌だった。ここ数日、予定外のことに対処しなければならず、気持ちに余裕がなかったのだが、聴くことができて本当に良かった。

 終演後、グリーン・ルームへ。訊きたかったのは、5月にある東京のトッパン・ホールでのリサイタル。

 「東京での2回のリサイタルのあと、5月18日にウィグモアで予定されているランチタイム・コンサートは、平気なんですよね?(これまでに、彼の体調不良でキャンセル3回経験している)」

 「I hope so, the concerts in Tokyo were scheduled much later(ブッキングはウィグモアの方が先だったようだ)」

 「本当に、無事にロンドンに来てください。東京のプログラム、とても素晴らしいですね。羨ましいです」

 「The Toppan Hall asked us to do those, they are really keen on the programmes. Will you come?」

 「I wish」

 トッパンの演目はこれ。昨日の好調が東京でも披露されれば、素晴らしいリサイタルになるだろう。

http://www.toppanhall.com/dll/201505131900.pdf

 客の入りが今ひとつの割に、ウィグモアとは良好な関係が続いているようで、今シーズンは今回を含めて4回。来シーズンはシューベルト・ソング・シリーズで2回登場の予定。

[追記:3月8日]
この特集についてのレヴューが二つ。どちらもプレガルディャンが中心ではないが、彼の歌唱についてのレヴューがでることは滅多にないので、嬉しい。

Wolfgang Rihm Day review – stars come out for a master of dark delights
http://www.theguardian.com/music/2015/mar/02/wolfgang-rihm-day-wigmore-hall-review

Rihm’s expressive centre of gravity now seems fixed quite firmly in that post-romantic, expressionist language of the turn of the 20th century. The starting point for many of the songs in Prégardien’s remarkable recital with pianist Ulrich Eisenlohr – from the 1999 cycle Ende der Handschrift, settings of poems by Heiner Müller, which he interwove with Schubert’s late songs on poems by Ernst Schulze, and the cycle Das Rot (1990) which was followed with the Heine settings from Schwanengesang – was that of early Schoenberg and Berg. The juxtaposition with the greatest of all Lieder composers worked perfectly, while Prégardien’s acute, concentrated response to every detail of every song was a wonder in itself.

Wolfgang Rihm Focus Day, Wigmore Hall, review: 'contrasting emotional worlds'
http://www.telegraph.co.uk/culture/music/classicalconcertreviews/11440000/Wolfgang-Rihm-Focus-Day-Wigmore-Hall-review-contrasting-emotional-worlds.html

Singer Christoph Prégardien rose magnificently to the challenge of projecting these two emotional worlds. Rihm’s little wisps of songs could sound precious, but Prégardien has such a magnificently powerful sound they seemed monumental. In the Schubert songs such as Der Atlas, he and pianist Ulrich Eisenlohr summoned a power I’ve never heard equalled.

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.