LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ブロークン・ブリテン6:イギリスが誇る輸出品、それは酔っ払い

2009.09.22
タイトル、「酔っ払い天国、イギリス」と差し替えても違いはまったくありません。飲酒に関して寛容と言われてきた日本では、最近、若い世代の飲酒量が減っているというニュースを何度か読んだことがあります。イギリス人とアルコールについての話をすると、ほぼ必ず隣国のアイルランドこそ、飲酒に関しては深刻な問題を抱えていると彼らは主張します。
 しかしながら、イギリス人が酒で引き起こすトラブルは国内だけにとどまらず、少なくともヨーロッパ全域では、フーリガンと同じくらい悪名を轟かせています。とりわけもっとも深刻な被害をこうむっているのは、観光が主産業のギリシアの島々。

 どうやらきっかけはテレヴィ番組のようですが、その番組で紹介された、開放的な島で楽しむ、質は悪いけど安いアルコール、毎晩のレイヴ・パーティ、そして手軽に経験できるセックス。それに惹きつけられた10代後半から20代前半までの若いイギリス人が大挙してミコノス、ロードス、クレタ島などの小さな島になだれ込み、連日連夜、過度の飲酒、Binge Drinking、による暴力、強姦が繰り返されると。

Curse of the boozy Britons returns to Greek resorts

http://www.guardian.co.uk/world/2008/jul/27/greece.drugsandalcohol


Antics on Crete would delight Dionysus but the local police are not laughing
http://www.guardian.co.uk/uk/2008/aug/16/malia.police

Zante, bloody Zante: Sun, sex and the dark side of The Med
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/zante-bloody-zante-sun-sex-and-the-dark-side-of-the-med-905318.html

Britons warned over rise in Greek holiday 'binge-drinking' rapes
http://www.guardian.co.uk/society/2009/jun/14/alcohol-greece-rape-bingedrinking

 酒を呷ることだけを目的にいく輩がいる一方で、初めての海外旅行を友人たちと気楽に楽しみたい、という無防備な若者がいる。そんな両極端な若者に共通するのは、他者へ配慮するという姿勢と、他者からどう見られるかに気を配るという感覚、この二つの欠落のように思います。年嵩の友人たちの話を聞いていると、日本と同じように、昔はイギリスでもほかの人をじろじろと見つめることは、礼を失すると教えられていたそうです。言い換えれば、自分の行動を内からも外からも律する、そんな礼儀教育があったのでしょう。
 そのような礼を知らない若い酔っ払いが引き起こす問題に業を煮やしたイギリスは警告を発したようですが、どうなるか。一つ目のリンクに記載されているギリシア警察の困惑振りを転記します。

What is wrong with the British? Why can’t you have fun calmly? We try to be tolerant – after all, these are only kids, but we find ourselves asking why.


 ギリシアで問題を起こしたのは、酔っ払いだけでは有りません。昨年、ギリシアでイギリス人が引き起こした事件の中でとりわけ異様だったものが2件あります。ひとつは、離婚危機にあった夫婦がやり直すためにギリシアの島に行ったけど、結局だめで、妻から離婚を切り出されて精神錯乱に陥った夫が幼い息子と一緒にホテルのバルコニーから飛び降りた事件。悲しいことに、お子さんは死亡、助かった夫は精神錯乱でギリシアでは咎めなし。もうひとつは、以下のリンクに。

British tourist charged with murdering her child after giving birth in Crete hotel room
http://www.guardian.co.uk/world/2008/jul/22/internationalcrime.greece

British mother accused of killing her newborn son collapses in Greek court

http://www.guardian.co.uk/world/2008/jul/25/internationalcrime.greece

 2008年7月のある日の早朝、クレタ島の地元救急隊はあるホテルからイギリス人の若い女性が出血しているとの連絡を受けた。到着した地元警察は、その女性の部屋ですでに亡くなっている新生児を見つけた。警察は、女性を殺人の疑いで逮捕。
 この事件が異常だったのは、逮捕直後、この20歳の女性は自身が妊娠8ヵ月半だったとは知らなかったと主張したこと。さらに、彼女の家族も妊娠していたなんて気づかなかったと。ところが、殺人罪で長期間の収監の可能性が高まると、一転して女性も家族も妊娠していたことは知っていたと。
 その5のカレン・マシューズの事件のところで書いたように、ここでも事件の背景に潜む心理的要因は、羨望だと思えてなりません。「姉妹や友人がギリシアに休暇に行って楽しむのに、どうして私だけがいけないなんて、それはおかしい。妊娠しているからなんて、そんなの理由にはならない。私だって楽しみたい」、そんな羨望。

 自分よりも若い世代ばかりを取り上げていると、僻みと思われてしまうかもしれないので、いい大人もです。

Britons abroad: Foreign Office warning over bad behaviour

http://www.telegraph.co.uk/travel/travelnews/5549091/Britons-abroad-Foreign-Office-warning-over-bad-behaviour.html

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1025.html


Stag parties: 'badly-behaved Britons is a price Riga must pay'

http://www.telegraph.co.uk/travel/travelviews/5977979/Stag-parties-badly-behaved-Britons-is-a-price-Riga-must-pay.html

Britons behaving badly abroad
http://www.telegraph.co.uk/travel/picturegalleries/5549845/Britons-behaving-badly-abroad.html

 ご存知の方はおられると思いますが。Stag/ Hen Partyは、結婚前夜の新郎と新婦が同性の友人たちと独身最後を楽しむパーティです。が、最近では、乱痴気騒ぎの代名詞になっているように感じます。

 フーリガンのことも付け加えようと思っていたのですが、力尽きました。写真リンクに写っている禿と刺青の二人は、競技場への入場を無期限で禁止になりました。

Football: Crowd trouble at West Ham v Millwall
http://www.guardian.co.uk/football/gallery/2009/aug/25/carlingcup-footballviolence

'Firms' used web to organise football violence
http://www.guardian.co.uk/football/2009/aug/26/web-organised-football-violence

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Comment

- Fumie

旅の恥はかき捨て、残念なことにきっとどこの国でも、どの民族にでもそういう人はいるのでしょうね。

イタリア・・・というか、ヴェネツィア近郊のビーチ・リゾートでは、ドイツ人の飲酒・酔っ払いがひそかに評判悪いです。真面目できちんとしたドイツ人、という印象ですが、やはりヴァカンスで羽目をはずして飲んで騒ぐ。

でも、イギリス人の一部が、もはや犯罪のレベルまで達してそんなひどいことになっているのは知りませんでした。
先進国病なんでしょうかねえ。それにしてもひどいですね。
2009.09.25 Fri 23:13 URL [ Edit ]

- 守屋

Fumieさん

 イギリス人に言わせると、「ドイツ人は、ビーチの一番良い場所、レストランの一番良い席を占拠する」、と揶揄しています。

 イギリス人の飲酒問題が深刻なのは、「パブ文化」の国だからという意見が根強いと聞いたことがあります。でも、パブで前後不覚になるまで飲んでくれと誰が頼んでいるわけでもなく。本人の自覚の問題でしょう。もしご興味が有るようでしたら、セントラル・ロンドンの東側にあるリヴァプール・ストリート駅には、酔っ払いが増える金曜日の夜には、たまに野戦病院のような救急医療テントが設営されることがあるそうなので、実態を見ることができるかもです。
2009.09.27 Sun 13:51 URL [ Edit ]

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