LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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アフタヌーン・ティー@The Goring Hotel

2010.01.12
今週末に向けてやや暖かくなりそうなロンドンですが、曇天続きで一向に太陽を望めないのがつらいです。

 昨年の夏にランガム・ホテルで、ロンドンのホテルでのアフタヌーン・ティーに再び味をしめてしまい(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1096.html)、次に行くならここ、と決めていたThe Goring Hotelhttp://www.thegoring.com/)に行ってきました。


(ホテルのウェブから借用)

ロンドンに、イギリスに住んでいるからアフタヌーン・ティーなんて飽きた、なんてことはまったくありません。でも、何かしらの機会でもない限りわざわざアフタヌーン・ティーを、なんてこともないです。

 ある友人から、「ゴリングのアフタヌーン・ティーが良いそうだよ」と聞いていました。ホテルのウェブから感じた印象も結構良い感じだったので、イギリス生活の難しい局面で、いつもさりげなく、でも得がたいサポートをしてくれる友人二人を、お年賀代わりに誘っていってきました。
 
 行ったことがないにもかかわらず、きちんと場所を確認していなかった僕に責任がありますが、ホテルにたどり着くまでには、さまざまな困難が次々と降りかかり、到達できないのではないかと思いました。
 誘った友人の家族が、「僕が車で送ってあげるよ」といってくれたのはよかったのですが、ゴリング・ホテルが位置するヴィクトリア駅周辺は、一方通行の道路ばかり。さらに、観光シーズンの閑散期を見越し、加えて寒波によってあちらこちらで水道管が破裂しまくっていることもあり、いつ果てるともわからない道路封鎖で迂回迂回の連続。
 ついに友人の家族が、「そんなホテル、本当にあるのか?」と泣きが入り、ホテルに電話し、コンシェルジュにナヴィゲイトしてもらって漸く到達してわかったのは、「あの最初の角を見逃していなかったら、こんな苦労はしなかっただろうに」。ということで、ホテルのエントランスはとてもわかりづらい場所にありますが、言い換えればヴィクトリア駅至近にもかかわらず、とても静かな佇まいです。

 ロンドンの名の知れたホテルというと、イギリスらしさを残しつつも、現代的な印象が先行するのかもしれません。ゴリングは、個人的にはゴージャスとは思いませんでした。田舎の高級リゾートにある由緒正しきホテル、というのがエントランスでコートを預けているときの印象でした。
 アフタヌーン・ティーを供するラウンジに入っても、その印象は変わりませんでした。それに、テイブルを予約しておいた中庭に面するフロアのインテリアを一目見ただけで、友人いわく「エドワーディアンよ」。ラウンジの右側には、炎が暖かく燃え盛る暖炉。その前のテイブルで、おしゃべりに花を咲かせる人々。「ここは、本当にロンドンか?」。

 テラス側のテイブルはほぼ満席。給仕する皆さんはとても忙しいそうでしたが、せかされるような雰囲気は微塵もありませんでした。テイブルにさりげなくおかれていた小さな案内にはこうかかれていました。

The Goring lounge is a place for you to relax and unwind. So we ask you to help us preserve your fellow guests’ sense of tranquillity.

Please
Switch off your mobile telephone
Let us look after your computer
Hide away all those business papers
Sit back and relax!


 W夫人に、「夏は、紳士の皆さんは短パンで入ってきてはいけないらしいよ」、と伝えたところ、「Gentlemen are believed not to wear shorts」、とにこやかに、嬉しそうに切り返されました。ロンドナーですら「イギリス」を感じるホテルなのかな、と。

 アフタヌーン・ティー自体は飛びぬけて素晴らしい、というものではないかもしれません。が、始まりから終わりまで、手を抜いていない高品質のものでした。
 非日常だからいいだろうということで、シャンペンつき。一緒に運ばれてきたのは、イチゴとクリーム。もちろん、「女峰」や「ももいちご(というのが日本にはあるそうで)」には遠く及ばないでしょうけど、こんな美味しいイチゴがイギリスでも食べられるようになったのか、と意外なほど旬な味でした。シャンペンで口が潤ったころを見計らって運ばれてきたのは、小さなグラスに盛られた、ラングスティーンとジュレを盛った一品。これが絶妙の味わいで、後に続くサンドウィッチ、スコーン、そしてケイキへの期待は否応もなく。
 フィンガー・サンドウィッチは、スモーク・サーモン、エッグ・マヨネイズ、そしてコロネイション・チキンと、種類としてはかなり無難。が、中身の入れ方がとても太っ腹。僕の限られた経験の中では、あれほどたっぷりとスモーク・サーモンが挟まれたフィンガー・サンドウィッチは初めてだったかもしれません。どのサンドウィッチの味も素晴らしかったのですが、コロネイション・チキンなんて最近ではあまりお目にかかれないので、それだけ追加を所望したら、次に運ばれてきたのは、カレー風味のもの。これも大変美味しかったですが、誤算だったのは、この時点ですでに結構な量。
 サンドウィッチの次は、スコーン。小ぶりな上に、軽くてさくさく。不満だったのは、クリーム。普通、アフタヌーン・ティーのスコーンにつけるクリームといえば、クロテッド・クリーム。その名が示すとおり、血管が詰まるほどの「こってり感」が特徴。ゴリングで出されたのは、かなりホウィップを施されたような、スコーンと同じくらい軽い仕上がりでした。それが特徴なのかもしれませんが。
 ケイキ。いつも思うことですが、イギリスで食べるチョコレイト・ケイキに満足する日が来ることはないだろう、と改めて思いました。不味いという事ではないのですが、ケイキ好きとしてはもう一工夫が必要だといつも思います。

 何とかケイキを食べ終え、時計を見たらすでに2時間。あとは支払いと思っていたところへ、「アフタヌーン・ティーの終わりとして」、運ばれてきたのは再び小さなグラス。新鮮なイチゴを砂糖漬けにしたものに生クリームがかかっているものでした。これで、一人£34-。非日常を楽しむには、お値打ちの部類かなと。

 話が先に戻りますが、ロンドンで暮らしている皆さんにとって、アフタヌーン・ティーはある意味、非日常。友人たちも、海外から親戚や友人が来たときだけのイヴェント、とのこと。だからこそ、地元民同士で行っても面白かろうと思ってのことですが、期待にたがわず楽しかったです。

 一回だけの経験で印象を決め付けるのは早急ですが、ゴリングは「良質のイギリス」のホテル、という印象を持ちます。レストランのメニューをウェブで見たところ、日替わりのロースト・ランチもあるようです。イギリスらしさを体験できるホテル、という感じではないかと思います。

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Comment

いやーっ、私も食べたいなあ - イレーヌ・ジョリオ

守屋さん、こんにちは。

読んでいて、何度も生唾がごっくんと出てきましたよ。
はっきり言って、本場の、特にスコーンが食べたいです。どんなにおいしい事か!!!!
一度、本場のスコーンを旅の土産に頂いた事あるのですが、もちもちしていてしっとりしていて想像以上のおいしさでした。随分昔の事なんですが・・・・・・。
私はプレーンタイプが大好きなんです。
2010.01.14 Thu 14:34 URL [ Edit ]

- 守屋

イレーヌ・ジョリオさん

 こんにちは。

 スコーンは、ホテルやティー・ルームの個性が出るらしいので、幾つか回ってみればその差がわかって面白いのではないかと思います。今回のさくさくと軽いスコーンは、これまで食べたことのないタイプでした。日本でも、特に大きな都市のホテルでは、アフタヌーン・ティーが楽しめるそうですね。
2010.01.15 Fri 06:40 URL [ Edit ]

ご無沙汰しております - とくすけ

守屋様、ご無沙汰しております。
本年も記事楽しみにしております。

…年末にロンドンに参った際に、ご紹介くださったランガムなどのアフタヌーンティー体験をもくろんだのですが、時間などの都合で断念いたしました。こちらのホテルも素晴らしそうですね。メモさせていただきます。

本年も可能ならロンドンに伺おうと思っております。またさまざまな切り口の記事を拝読させてくださいませ。

日本のアフタヌーンティーですが、ホテルで1、2回食べたものは、サンドイッチはまあまあだがスコーンとクリームが(Betty'sなどに較べると)今ひとつ、という印象がございます。

取りとめもないコメント恐縮でございます。
2010.02.07 Sun 08:07 URL [ Edit ]

- 守屋

とくすけさん

 コメントありがとうございます。本年も、自分が興味を持ったことだけをかければいいなと思っています。

 ゴリングは、「イギリス度」が高そうなので、面白いと思います。

 今回、東京で紅茶をよく頼んでいるのですが、ミルクを所望すると、大概暖かいのが出されちょっと面食らっています。冷たいミルクを頼むとすぐに出してくれますが、何でかなと不思議です。
2010.02.11 Thu 00:06 URL [ Edit ]

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