LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit | Mental Health 

ゴードン・ブラウンはどうして首相の席にしがみつくのか:首相の給料

2010.01.19
PDジェイムズがBBCのトップを叱り付けたことを書いた中(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1133.html)で、BBCの中には、イギリスの首相より高給の社員がいることを書きました。

 首相の給料は、およそ£190,000-。これを多いか少ないかと見るかはイギリス国内でも議論が分かれるのではないかと思いますが、BBCの社員だけが首相より高額な給料を受け取っているわけではありません。

Met Office chief receives 25pc pay rise
http://www.telegraph.co.uk/topics/weather/6931584/Met-Office-chief-receives-25-pc-pay-rise.html

 この冬の大雪を、昨年夏の冷夏をはずしまくった気象庁のトップの給料が、このご時勢にもかかわらず25%もアップし、結果としてブラウン首相の年間給与を上回ったというものです。記事によると、給与アップは2008/2009年のことなので、上回ったのはずっと前のことだったようです。

 気象庁の広報によると、

Mr Hirst’s total pay had jumped because a performance related bonus from 2007/8 was paid in 2008/9. There was no underlying increase in salary.

His salary reflected the need to bring in, and appropriately reward, skills to meet the significant opportunities and challenges in our weather and climate business.


 ハースト氏の報酬が上がったのは、2007/8の期間の成功報酬で、払われたのは2008/9。他の上昇はない。彼の報酬は、彼をこのチャレンジングな分野のトップで働いてもらうには妥当である(超簡略した訳です)。

Met Office boss says winter forecasts have been very good indeed

http://www.telegraph.co.uk/topics/weather/6996634/Met-Office-boss-says-winter-forecasts-have-been-very-good-indeed.html
(ハースト氏の言い訳)

 この二つの記事を読んで改めて思うのは、成功報酬、そして失敗報酬というのは高給をはらうべき、払われるべきときの言い訳としてもはやまったく機能していない。そのことに気づいていないのは、経営トップだけ、という印象が強まります。

 さらにこの気象庁に関して言えば、天気を「予報」することが仕事なんですから、正確な予報をすることは当然、言い換えればその職・機関の原始的・基本的な存在意義。そのようなポジションに「成功報酬」を持ち込むこと自体、それにふさわしくない人物であると宣言していることではないかと思います。的確な予報をして当然、それ以上のことを成し遂げたときのみ、報酬が払われるべきかどうかを検討すべきではないかと考えます。

 またガーディアンを持ち出すのは偏向が過ぎるのは承知のうえで。昨年末、以下のような記事が掲載されました。

Cleaners worth more to society than bankers, says thinktank
http://www.guardian.co.uk/business/2009/dec/14/new-economics-foundation-social-value

 再び、省略しまくりの訳ですが、病院で働く清掃係のほうが、シティの金融機関で働くバンカーたちよりずっと社会に貢献している。巨額ボーナスを払われる銀行員、広告代理店の経営者、そして税金コンサルタントは社会の価値基準を破壊している。他方、清掃員、児童福祉関連で働く人々等は、彼らが社会から得るものより多く社会に還元している。

The thinktank (The New Economics Foundation) said it had found a way to calculate how much someone should be paid in relation to the value they create through a series of measures including conventional economic returns, environmental impacts, and knock-on effects for jobs and wellbeing in society.

 たとえば、年間給与が100万ポンド以上の銀行員は、1ポンドの価値を作り出すときに、7ポンドの損失を社会に与える。(国営化された)ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドや(住宅ローン最大手の)ハリファクスが結果としてしたことは、過去20年間に生み出された利益を帳消しにしたようなもの。

 この記事の全てを鵜呑みにするほど純粋ではありませんし、記事の後半でシンクタンクも認めているように、全ての清掃員や公務員がまじめに仕事をしているなんて小指の先ほども思いません。が、混乱、幻想、そして狂乱の00年代が終わった今、身の丈にあった生活を考えることもいいのではないかと時折思っています。負け犬の遠吠えといわれてしまえばそれまでですが。

 で、タイトル。叩かれても、叩かれても、外からも身内からも叩かれ続け、これで終わりだろうと誰もが思っても一線に戻ってくるゴードン・ブラウン首相。彼がどうして首相のいすにこだわるのかは、現代イギリスの七不思議といっても差し支えないかもしれません。

関連記事
スポンサーサイト

Comment


管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.