LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit 

真の借金大国はどこなのか

2010.04.23
昨晩の2回目の党首討論で、俄然面白くなってきたイギリスの総選挙。情報量が多すぎるので、新聞を読んで消化するのも一苦労ですが、日本の皆さんはこちらを参考にされるとわかりやすいかも。このような記事を書けるようになりたいです。

http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042301000233.html

http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/6246/120/


 で、イギリスがどうなるのかが決まる前に、最近、日本に関する、もしくは日本発のニュースで、日本はどうなってしまっているのだろうと思う記事を幾つか読んだので、消化不良もはなはだしいですが、ちょっとまとめてみました。

 先日、ロンドンでブログを書いておられる方が、4月10日発行の「The Economist」に日本に関する興味深い分析記事があることを紹介されていました。著作権を完璧に無視していますが。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1184.html

 長い上に、エコノミストなんて読むの久しぶり、かつ苦手な経済分析記事(国債の販売価格と利率の変動の仕組みなんて遠い記憶のかなた)ですが、僕の率直な印象は、「日本って、世界から、今こんな風に見られているのか」、との驚きでした。本誌3頁に渡る記事をむりやり数行でまとめると。日本の借金は、GDPの190%に達し、民主党政権による初めての予算は、予測される税収入をはるかにしのぐもの。世界の金融機関、専門家は日本将来起こるかもしれない経済崩壊を避けるには、思い切った税改革(消費税を上げる)とそれを実行できるリーダーが必要だ。が、民主党にも自民党にも、わが身のことを考えるばかりで国のこと、国民のことを考えている政治家はいない。記事の最後のほうの引用には、日本人は反論すべきでないのかと思うと同時に、反論できる人は誰もいないのかも。

People have grown accustomed to waiting until disaster is actually upon them before they focus on renewal.

 正直に言えば、ギリシャを除けばイギリスこそ世界一の借金大国だとばかり思っていました。ところが、経済・金融に携わっている友人や知人に聞くと、日本のほうが比べようも無いくらい危機的との返事が大半。でも、インターネットで日本国内の経済・金融報道を読んでいても、危機的な状況にあるのかどうか判断がつきません。

 で、朝日新聞さんには何の責任もありませんが、4月23日にアップされていた以下の記事。

EU27カ国の財政赤字、大幅に悪化

【ロンドン】欧州連合(EU)統計局は22日、2009年のEU27カ国の財政赤字の、対域内総生産(GDP)比率が6.8%になったと発表した。景気後退で税収が減ったのに、景気刺激のため歳出を増やしたため、前年の2.3%から大幅に悪化した。

 域内で最も比率がひどいのはアイルランドで14.3%。次が連日財政危機が報じられるギリシャで、13.6%だった。さらに英国(11.5%)、スペイン(11.2%)、ポルトガル(9.4%)、ラトビア(9.0%)と続く。ユーロ圏16カ国の平均は6.3%だった。

 赤字が積み重なってできた借金の山、政府債務も重くなっている。09年末のEU27カ国の政府債務の対GDP比率は73.6%だった。08年末の61.6%から10ポイント以上、上がった。国別では、12カ国が60%を上回り、イタリア(115.8%)とギリシャ(115.1%)は100%を超えた。



 190%と11.5%を比べたら、どう見たって日本のほうが危機的だろうと思います。それとも、僕が見逃している、もしくは理解できていない数字のトリックがあるのかどうか。

 日本では夏の参院選挙、イギリスでは5月6日の総選挙を控えて、誰がいつからいい始めたのかわかりませんが、相変わらず「小さな政府」が理想という風に政治家は言っているように感じます。でも、無秩序ではなくて、秩序が弱体化しているようにかんじられてしまうイギリスや日本では、「大きな政府」こそ必要なのではないかと感じます。でも、そんな「大きな政府」を統率する自信が無いから、そしてその自信の無さを国民に読まれたくないから、「小さな政府」こそ理想と政治家は言っているに過ぎないのでは、なんて思っています。

 そんなことをイギリス人の友人たちと話していたときに、一人から、ボストン・グローブに掲載された以下の記事を教えてもらいました。

A life worth living:Japan’s elderly seek quality of life as they rejoin the work force
http://www.boston.com/bostonglobe/editorial_opinion/oped/articles/2010/04/15/a_life_worth_living/

 日本のどこかで起きている変化を、誰がうまく育てるかによって、社会がどの方向に流れていくのかが決まるそんなことを考える記事でした。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

ギリシャの次は日本! - かんとく

私も数字のマジックがあるなら教えてほしいですが、正直、日本は相当悪いと思いますよ。仮に、EUに入りたくても、この財政状態じゃ、きっと「入会資格なし」になるんじゃないでしょうか?

この問題は、日本人の問題解決先送り志向の最たる事例だと思いますけど、どうなんでしょ。
2010.04.24 Sat 19:45 URL [ Edit ]

- 守屋

かんとく さん

 >EUに入りたくても
 考えたこと無かったですが、確かに門前払いされそうですね。

 日本は国の借金は桁外れだけど、まだ国民のたんす貯金がある。イギリスは、国民の貯金総額はお話にならないほど低いけど、借金は日本よりもはるかに少ない。どちらが先に行き詰るのか。
2010.04.25 Sun 07:54 URL [ Edit ]

- かんとく

私も数字のからくりが知りたくて、何人かに聞いたところによると、イギリスの11.5%は単年度の赤字、日本の190%は累積の赤字のようです。単年度の日本、累積のイギリスの数字がないので、りんごとりんごの比較にはなってないのですが、両方とも悪いことは事実なようです。

日本のタンス預金の話しは聞きますが、国が破綻したら、タンスに幾らあっても価値は0になっちゃいますよね。タンス預金って、本当に充てになるのかと思ってしまいます。
2010.04.28 Wed 15:22 URL [ Edit ]

- 守屋

かんとく さん

 興味深い事実を教えていただき、ありがとうございます。日本の190%という数字、確かに腑に落ちない感じだったので、累積ということで数字の裏にあるからくりはわかりました。とはいえ、ではこの累積がこのレヴェルになるまで誰も何も言わなかったと思える状況が怖いです。

 たんす預金についても、国が破綻したらくずですよね。アイスランドの崩壊を思い出せばすぐに納得の事実にもかかわらず、わが身に起きるであろう可能性から眼をそらしているだけなのかもしれないですね。
2010.04.28 Wed 21:06 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.