LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ロンドン中心部に点在するヴィレッジは、「村」か?

2010.06.22
僕は都市景観論者でも、都市計画に詳しいわけではないですが、ここ数年、ずっと頭の片隅にひっかっかっていた、ロンドンの限られたところで出現している「ヴィレッジ」について友人たちに聞く機会があったので。

 ロンドンの地理に詳しい方、もしくは実際に住んでいらっしゃる方には無用の説明かと思いますが、ロンドンも郊外にいくと「なんとかヴィレッジ」と正式に呼ばれる地域があります。先日、所用で初めて足を踏み入れたウィンブルドン駅からちょっと先にいったところにある、「ウィンブルドン・ヴィレッジ」や、ロンドン南東部にある「ダリッチ・ヴィレッジ(Dulwich Village)」など。ウィンブルドンのほうはヴィレッジというよりは、富裕層が住む郊外の住宅地という趣ですが、ダリッチのほうは日本語の「村」が醸し出す雰囲気があると思います。ダリッチ村と音に出しても、違和感はない感じです、個人的には。


(真ん中に、ダリッチ・ヴィレッジという通りがあります)

 いつから使われだしたのかは判りませんが、ここ数年、ロンドン中心部にある限定のエリアの特色を表現するときに、「village like」が使われることが多くなってきています。例として、勝手に僕の庭と称している、マリルボーン。

http://www.marylebonevillage.com/en/marylebone-village/

 つい最近では、新潮社の旅行雑誌「旅」の5月号で紹介されていたカフェ、兼パン屋に行ったときのこと。その店は、ブレア元首相夫妻が住むあたりで、Connaught Streetにあります。中近東エリアになってしまっているマーブル・アーチの裏側にあって、高級ブティックが数軒ある通りです。他にもいい感じの店がある通り、高級感漂う住宅が並ぶところですが、そこここに「Connaught Village」という看板があるのには、ちょっとした違和感を感じました。

 なんとなく言いたいことは見えているし、そこに住んでいる人たちが、大都市の中心部ながら、こじんまりとした静かな生活をおくれる特別な地域、ということを言いたいのだろうと思います。でも、たとえば、マリルボーン・ヴィレッジに住む皆さんは、イギリスのどこかにあるであろういわゆる「village」に住んだことはあるのだろうか?たとえば東京の銀座を、「銀座村」とか「銀座Village」と呼んだら一層の「特別感」が生まれてくるのだろうか?、等々。

 最初に尋ねたAやMは、「ノスタルジーなんじゃないのかな」とか、「大都市に埋没しないで、特色を出したいだけなのかも」とか当たり障りのないこと。で、ブリティッシュ・ロック、アートだけでなくロンドンの不動産にも詳しいW夫人に尋ねたところ、開口一番、「不動産屋のマーケティングよ」、とばっさり。 

 「一般論としていってもそれほど間違ってはいないと思うけど、昔のヴィレッジ構成に欠かせなかったのは、教会、肉屋、パン屋、そしてキャンドル・メイカーだったのよ。それが時代の移り変わりで他の要素も入ってきたけど。

 「私の記憶が間違いでなければ、(ロンドンの住宅地で)最初にヴィレッジと表現し始めたのは、おそらくハムステッド(ロンドン北部)周辺だったと思うわ。ヒースもあるし、それこそVillage-likeといっても違和感はあまりないし。Aがあなたに言ったようにノスタルジーもあるでしょう。でも、最近使われるマリルボーン・ヴィレッジやコンノート・ヴィレッジは、ロンドンの限られた、なんとなく特別な地域に住む優越感、ほかとは一線を画す何かがあるということを、住む人も不動産業者も意識して使っていると思う。

 「面白いことに、ヴィレッジと称する必要がない地域もあるわ。ノッティング・ヒル・ヴィレッジ、チェルシー・ヴィレッジと誰かが言い始めたら、私はそれはおかしいと思う」。

 だからどうしたと言われてしまえばそれまでなんですが、個人的にはずっと興味を惹かれることだったので。


 閑話休題。で、その「旅」の5月号は、ロンドンのアフタヌーン・ティーの特集。イギリス人の友人たちの見せたら、その反応の面白いこと。まず、「信じられない。どうして日本人はこんなにアフタヌーン・ティーが好きなの?」、というのがまず最初の反応。そのうち、その情報量の素晴らしさに気づき、「このカフェはよさそうね。なんて紹介されているの?」とか、徐にiPhoneを取り出して、住所と電話番号を記録する友人たち。新潮社さん、この特集記事はイギリス人をすら夢中にさせています。

 個人的な感想。美術館・博物館内のレストランやカフェを紹介してあるのは、とてもいいアイディアだと思いました。僕個人の経験では、庭園博物館、ナショナル・ポートレイト・ギャラリー、ウォレス・コレクション、テイト・ブリテンはお勧めです。逆に、ナショナル・ギャラリーのレストランは僕には外れ。
 凄いなと思ったのは、クラウチ・エンド(Crouch End)にあるパン屋が紹介されていたこと。ロンドンに住んでいてもクラウチ・エンドなってめったに行かないし、まして日本からなんて、僕だったら嫌です。しかも、行き方の紹介の仕方がよくない。Finsbury Park駅からW7のバスに乗る、というのは正しい情報。しかしながら、とても重要な情報が抜けています。それは、Finsbury Park駅周辺が、旅行者にとってどれほど危険と隣り合わせの駅であるか、ということ。以前、研修先に行くのに、この駅を使っていましたが、改札エリアを抜けるや否やバス停まで一目散。帰宅が遅くなったときは、バスの扉が開くや否や、これまた改札まで一目散。
 もちろん、いつもいつも誰かが襲われるとか、ということはありません。でも、駅の構造が複雑(特に出入り口)な上に、バスターミナルも二つに分かれているので、ガイド・ブックを開きながら不安げにうろうろしている旅行者がいれば、それはカモです。住んでいる人には申し訳ないですが、僕の友人・知人がロンドンを訪れて、一人でフィンズベリー・パーク駅周辺に行くといえば、僕は止めます。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-750.html

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Comment

ナショナルギャラリーのレストラン - かんとく

ナショナルギャラリーのレストランは外れですか!?先日、日本から遊びに来た同期と一緒に行きましたけど、料理はそんなに悪くないと思いました。サービスはイマイチ(サービスの人が少ないので、お酒、料理やデザートのタイミングが極めて悪い)でしたけど。テート、ポートレートギャラリーはいいですよね。でも、ウォレスが一番かな?!
2010.06.22 Tue 23:29 URL [ Edit ]

- 守屋

かんとく さん

 2回行って、2回ともだめだったので、おそらく相性が合わないのかもしれません。特にご指摘のサーヴィスの悪さはひどいものでした。
 ウォレスはいいですよね、あの、スコーンとぬけた高い天井が特にいい雰囲気を作っていると思います。V&Aの中庭も好きです。
2010.06.23 Wed 05:48 URL [ Edit ]

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