LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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文化予算大幅削減の影響はすでに:大英博物館

2010.07.04
6月下旬、リブーコン連立政権が発表した緊急予算案は、ごく一部の例外(医療費など)を除き国からの予算を大幅に削減するというもの。警察官が最大2万人削減される、その煽りでイギリスが直面するテロリストからの脅威が高まる等の国家危機管理に関するパニックから、年金の受給年齢の大幅引あき上げ、それに伴う「死ぬまで働け」、子供手当ての凍結等々、一般レヴェルにいたるまで大混乱を引き起こしている。
 僕個人としては、年金制度なんてどこの国でもすでに破綻しているにもかかわらず、その現実を受け入れたくないという逃避が世界を覆っている現状で、はるか昔に年金なんてもらえないものと割り切っている。だからこそ、死ぬまで働くことも、可能であるなら全く気にならない。

 こんかいのある意味ショック療法、というか労働政権が如何に駄目だったかを強調したいがためだけとも考えることができる今回の予算大幅削減で、最も大きく、さらに最も早く影響が出るであろう分野は文化だと危惧していた。そして、その通りだった。

British Museum early closing fears with cash cutback target

http://www.thisislondon.co.uk/standard/article-23851614-british-museum-early-closing-fears-with-cash-cutback-target.do

 7月1日のイヴニング・スタンダード紙に掲載された記事によると、緊縮財政の中、支出を減らすために大英博物館が、開館時間を短縮するという計画を検討しているというもの。端的に言えば、人件費、および光熱費の削減をまずして、人員削減は先延ばしにしたいということだろう。気になるのは、現在無料の入場料を有料にするということは現段階ではないが、将来は有料にもどることの可能性を否定していない点。

 年金という、いわば破綻した銀行(=国)が請け負う預金制度を頼れない、言い換えれば信頼できない以上、死ぬまで働くことはかまわない。今の時代、定職を得て、定年退職できるなんて人生の贅沢、どれだけの人が経験できるだろう。
 
 だからこそ、生活の中の潤いとしていつでも素晴らしい芸術・美術にアクセスできる制度は残って欲しい。今のイギリスのデモクラシィは薄っぺらなものかもしれないけど、文化・芸術を一般市民がアクセスできるようにしたのは本当に素晴らしいこと。
 今回の予算案、それに伴う影響によっては、芸術は再び一部の人のものだけになってしまう、そんな不安が日増しに強くなってきている。

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Comment

- かんとく

守屋さん おはようございます。 ホント、博物館、美術館の無料はやめないで欲しいですね。これはイギリスの歴史や芸術に対するリスペクトと懐の深さを示す、もっとも素晴らしい施策だと思っているので、是非続けてほしいです。
2010.07.06 Tue 05:33 URL [ Edit ]

- 守屋

かんとく さん

 おはようございます。暗澹たる将来しかないようなイギリス社会ですが、天気がいいのが救いです。

 仰られているように、これほど素晴らしいシステムはないと僕も思います。短絡的に有料に戻せば、チケットの発行による紙代、発行するための機械の導入とそれを維持する人件費等々、逆に出費もかさむことでしょう。
2010.07.06 Tue 08:59 URL [ Edit ]

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