LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ロイヤル・オペラ:マノン

2010.07.11

(第3幕。ガーディアンから借用)

7月7日に、新しいプロダクションであり、この9月、ロイヤル・オペラ18年ぶりの日本公演で上演されるマスネの「マノン」を観てきました。初日をご覧になられ方の感想です。

http://dognorah.exblog.jp/14647257/

 先に罰当たりなことを書くと。辛口のオペラ・クリティクから熱心なオペラ・ファンまで多くの方が大絶賛されているデ・グリューを歌ったイタリア人のテノールのヴィットリオ・グリゴーロ、そんなに大絶賛されるほどの歌手とは僕には思えませんでした。彼の声質が僕の嗜好から外れるということが一番大きな理由ですが、さらに感じたのは声がでかすぎ。「ヴェルディを歌っているわけではないんだからさ」と感じることは何度も。さらに僕の耳に致命的に聞こえたのは、というか聞こえなかったのは彼のフランス語の発音。フランス語を話すことも読むこともできない僕が、世界を飛び回るプロのオペラ歌手の発音がおかしいといっても全く説得力はないですが、ネトレプコを始め他の歌手の皆さんの歌や台詞はきちんとフランス語として聞こえました。が、グリゴーロからはフランス語をフランス語たらしめる抑揚や響きを感じることはほぼ皆無。ま、僕の耳なんてあてにはなりませんが。

 準主役から脇役にいたるまで、ロイヤルにしては芸達者を集めた舞台だと思います。が、ダントツはネトレプコでした。第一幕の素朴(無垢ではなかったです)な印象の少女から、自分の望む男、愛、金、富、セックスを手にして世界の頂点を極めた女性、そしてその頂点から奈落に転げ落ちても「マノン」であり続けた演技。残念ながら、風邪の症状が出始めたところだったそうで、歌は彼女の「最高」ではありませんでした。が、世界で最もギャラの高い歌手といわれても納得の演技でした。
 
 日本公演もあるし、さすがにキャンセルはしないだろうと淡い期待を持ちつつも、馴染みのないオペラでプリマ・ドンナがでなかったら何を楽しもう?、と。この「マノン」、ネトレプコがでる、ロイヤルでもすでに評価の高いロラン・ペリーによる新演出という割には、一般発売を前にしても、日によってはチケットの売れ行きが半分以下という状況でした。ということで、ネトレプコがキャンセルしたときの保険として観てみたいと思ったのは、パッパーノの指揮。で、売れ行きが芳しくなかったおかげで入手できたのは、マエストロの後ろ。パッパーノがノイズを発するのは知っていましたが、

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1040.html

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1209.html

オペラを愛するパッパーノの指揮振りを間近で見てみたい。どのようにオーケストラから音楽を引き出し、指揮台からどのようにして歌手、コーラス、オーケストラを統率してオペラをオペラ以上のものにしていくのか。予想したように、ノイズはありました。でも、全く気になりませんでした。なぜなら、彼がオペラを心から楽しんでいたから。彼の大仰な身振りもノイズも、舞台の一部として感じられらたことは面白い経験でした。ピットから去る前に、素晴らしい演奏をした団員たちと熱い握手を交わすパッパーノ。一部で熱血漢と称されているそうですが、納得の姿でした。彼の音楽監督しての契約は2013年までらしいですが、それまでにまた彼の指揮する姿を間近で観てみたいものです。

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Comment

はじめまして - keyaki

ヴィットリオ・グリゴーロの情報収集ブログを開設している者です。こちらの記事をリンクさせていただきました。
http://colleghi.blog.so-net.ne.jp/2010-06-24

ロンドンは、オペラファンの方が、たくさんいらっしゃって、日本語でもいろいろなレポートがあって、私も多いに楽しませてもらいました。

私は、フランス語は、というか外国語は全部ダメですが、喋るのと歌うのは違うと思いますが、グリゴーロはフランス語でのインタビューも大丈夫のようです。
フランス語のレビューの中には、「グリゴーロのフランス語は、非常に正確.....」というのもあったんですけど.....今回のキャストはフランス語ネイティヴがいませんが、いずれにしてもグリゴーロが浮いていたということなんでしょうね。

2010.07.12 Mon 05:20 URL [ Edit ]

- 守屋

keyaki さん

 初めまして。コメントとリンク、ありがとうございます。

 英語圏で暮らして10年経っても、LとRの聞き分けができない耳ですから。Guillotだけは、前半フランス人、僕が観にいった7日はベルギー出身の歌手でしたが、他は、本当に国際色豊かなキャストでした。
 グリゴーロのロイヤルへの次の登場は、2013年のヴェルディ・イヤーかなと思っています。
2010.07.12 Mon 06:29 URL [ Edit ]

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