LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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イギリス郵便事情:極々限定考察

2010.07.13
Post-box-in-Knaresborough-001.jpg
(ガーディアンから拝借)

今週は、ロンドンの夏も一休み(と思いたい)。適度なお湿りが、茶色になってしまったハイド・パークにはいいお湿りになればいいのですが。

 これまで、延々と郵便についての愚痴を書きなぐってきました(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-919.html)。昨年の秋に、いろいろ興味深い、且つ噴飯ものの記事を幾つか読んだこともあって、以下のようなものを習作を書いてみました。


郵便を出すのは泊りがけ


書留や小包を出すためには、泊りがけで町まで行かなければならない。いつの時代のどこの国の話と思われるだろうが、21世紀の英国において、このような状況に置かれる人が増えている。

 2007年、英国全土の郵便局を運営する「Post Office」社は、慢性的な赤字体質から脱却し経営体質を強化するために、全国で2500箇所の郵便局を閉鎖すると発表した。

 計画が実行される直前に閉鎖を免れた郵便局はあるものの、結果として約2200もの局が閉鎖された。ロンドン等の大都市圏でもいくつもの郵便局が効率化の名の下、街角から消えていった。しかしながら、この大規模な閉鎖計画によって、もっとも深刻な影響を受けているのは、地方で暮らす人々だ。

 イングランドのある村では、コミュニティの中心的存在だった郵便局が閉鎖された。その結果、最寄の郵便局は10数キロ離れた町になった。その町へのバスは一日に一往復のみ。車を持たない人々は郵便局へ行くときは、午後に町に戻るバスを利用するしかない。しかも村へ戻るバスは翌朝までない。小包を出すために、公共料金を払うために、町に一泊しなければならないのだ。

 郵便局閉鎖に反対姿勢を示すテレグラフ紙によると、1960年代には2万5千あった郵便局は、今ではその半分以下。社会や生活の変化、たとえばインターネットの普及も理由に挙げられるだろう。しかし、人と社会をつなぐ郵便局の役割を、効率が悪いという理由だけで切り捨てるのはコミュニティの衰退に拍車をかけるだけのように思える。



 結局、習作のままで、タイミングも逃してしまったのでずっと放っておいたのですが、最近、僕自身が住んでいる地域からそう遠くないロンドンのある地域、郵便番号が「W」で始まる地域の郵便事情が急速に変化していることを聞いたので。事情を書く前に、ひとつ説明。イギリスの郵便局は、ごぞ時の皆さんも多いと思いますが、「ロイヤル・メイル」と呼ばれる会社で説明されることが多いと思います。これは、大雑把に言うと、「アンブレラ・カンパニー」です。また、一応私企業ですが、株式の半数以上は、政府が今でも保持しているはず。

 この「ロイヤル・メイル」の下に幾つかの会社があるようですが、これから書くうち、郵便(航空便、船便、パーセル・フォース等々)の投函や切手の販売、年金受け取りや公共料金支払いの業務、そのほかもろもろの窓口業務を行う実際の郵便局は「Post Office Ltd」という会社が運営。パーセル・フォース以外の一般郵便の集荷・配達を行うのが「ロイヤル・メイル」ということになっています。

 先にあげた習作に書いたように、ポスト・オフィス社管轄の郵便局がどんどん閉鎖されているのは、地方だけでなくロンドンでも全く同じ。最近では、ロンドン中心部で「Post Office」の看板を見つけることも場所によってはかなり難しいことになっているのではと推測します。年金を郵便局で受け取る人たちは、ロンドンですらバスや地下鉄に乗ってとりに行かなければ、という状況になりつつあるようです。

 最近聞いたのは、「W1」を除く幾つかの「W」地域で、これまで地域の中心だった大きな郵便局に併設されていた「ロイヤル・メイル」社による郵便物の集荷・配達のオフィスを次々と閉鎖され、かなり遠い地域に一箇所にまとめられるというもの。これにより、郵便物の配達時間が、地域によっては午後遅くになることもあるであろうというもの。

 何だ、それだけだったらたいしたことではない、と思われる方もいるでしょうし、もしかしたらたいしたことではないのかもしれません。さらに、昔と比べることほど無益なことはないのかもしれませんが、たった10年前と比べてこの変わりようは凄まじいと思います。10年前ロンドンで暮らし始めたころ、ロンドン中心部の郵便配達は毎日2回。しかも午前便は、午前9時前にはきちんと届く。それが今では一日1回に減り、日によっては配達が午後3時なんてこともざらです。郵便物の集荷も同様です。10年前は、日曜日ですら2回、街角の赤いポストから郵便物を集めていて、翌日の月曜日にはロンドンだけでなく、イングランドのほかの地域宛に投函したものさえ配達されることが普通。今では、土曜日の午後12時までにポストに入れないと、週があける月曜日までポストに残されたまま。

 瑣末なことにこだわっているのかもしれません。でも、今でも多くの人々の暮らしの基本部分に深くかかわっている郵便や、そのほかの公共事業を、「効率化」という点からのみばっさりと切り捨てていくのは、納得いかないです。

Three rural post offices closed every week
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/4317457/Three-rural-post-offices-closed-every-week.html
(参考にした記事のひとつ)

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