LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit | Mental Health 

コミュニケイションの変質:フォースクゥエアとグラインダァ

2010.07.24
日本は猛暑・酷暑とのこと。ロンドン、数年ぶりに、最高に爽快な夏です。

 実売数が激減しているガーディアンhttp://www.news-digest.co.uk/news/content/blogcategory/18/263/)応援と、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・システムのフェイスブックの登録者数が、世界で5億人を超えたという報道があったので。

 今週の金曜日、23日のG2(ガーディアンの付録紙)の巻頭特集は、iPhone等のスマート・フォンで使われるアプリケイションのひとつ、「Foursquare」についてでした。

How I became a Foursquare cyberstalker
http://www.guardian.co.uk/technology/2010/jul/23/foursquare


(ネットで見つけたもので、画面が何を意味するのかは全くわかりません)

 スマートフォンってなに?、という感じで僕が現在使っている携帯は、購入してからすでに4年。あと2年は使いたいと思っている僕には、この記事は技術的な観点からでは「未来の話ではなくて、現在の話なんですか?」というくらい先鋭的。どうして携帯電話ごときにここまできるのか、全く理解できません。
 なので、的外れになるかもしれませんが、記事を要約すると。スマートフォンの利用者が無料でダウンロードできるアプリケイションのひとつに、「Foursquarehttp://foursquare.com/)」というのがある。これは基本的に、同じアプリを使っている友人・知人同士が、今、どこで、何をしているかを共有するもの。フォーススクェアに入力した個人情報は、トゥィッターや他のSNSと連動させることができる(この時点で、僕の思考は止まります)。もちろん、個人情報は保護されている、はずだった。ところが。

Last month, a coding expert called Jesper Andersen managed to capture the details of 875,000 check-ins in San Francisco – currently, the global hotspot of Foursquare use – over a three-week period after noticing a privacy glitch in the "who was here" function which allowed him to monitor who had been checking-in to any location, regardless of the users' privacy settings.

 最も多くの人がフォースクェアを利用しているサン・フランシスコで、暗号の専門家が、(見ず知らずの)利用者が一日にどのような行動をとったかの情報を、簡単に入手することができた。記事の最後に掲載されていた、サイバー・ストーキングの経験談。1980年代、90年代の映画やSF小説で疑似体験したことが、すでに現実になっている、そんな怖さを感じます。

The night I was cyberstalked on Foursquare
http://www.guardian.co.uk/technology/2010/jul/23/cyberstalked-foursquare?intcmp=240

 完璧に保護されていると信じていた個人情報が、全く気づかないうちに未知の他者に共有される。共有されるだけでなく、どこかからずっと見られている。ある日突然、「1週間前、どこそこで、誰にあっただろう。昨日は、あのレストランに行っただろう。今は、カフェにいる」、なんてことを突然かかってきた電話で言われたら。

 記事によると、アンダーセンによって脆弱な情報保護システムを曝け出されてしまったフォースクゥエア社は、にもかかわらず小手先の変更をしただけだそうです。このような会社側の姿勢に対しての批判はもちろんあります。

"Many of these companies, such as Foursquare, are only paying lip service to privacy concerns," says Stamper. "Their motivation is growth. They need a critical mass of users to make their service more useful so they have to leave their doors open as much as possible.

"Privacy seems to be very low down their priorities. In theory, if every user knows the risks, this is fine. But they just don't. It's being targeted at 18 to 25-year-olds. Facebook was forced in the end to change its default privacy settings due to public concerns. Foursquare should do the same. Some people are even checking in when they're at home. Think of the implications. It's crazy."


 (フォースクゥエアのような)会社にとって、個人情報の安全性を検討することはプライオリティのトップではない。彼らにとって最も重要なのは、会社の成長であり、そのために、多くの利用者を惹きつける方策として(安全性を無視してまで)開かれていなければならない、というのが現実。もし、すべての利用者がその危険性を知っているのなら、いいだろう。しかし、利用者は全く(そのリスクを)知らない。

"Technologically, it's not a huge step, but, socially, it is huge. The big moral questions are being left to the app developers to answer at the moment. This is irresponsible. Users are being socially engineered into allowing this level of privacy invasion through the over-hyping of the benefits."

 技術的には大きなことではない。でも、道徳的には大きな問題だ。道徳に関する疑問へは、アプリケイション開発会社からは何の答えもないまま。利用者は、プライヴァシィへの侵略を許してしまっているままだ。

 道徳観が古いとか新しいではなく、「この行動は、道徳にかなっているのかどうか?」という、何か根源的なところを揺さぶられているのが現代なのか、という気がします。が、まだあります。

Grindr: a new sexual revolution?
http://www.guardian.co.uk/media/2010/jul/04/grindr-the-new-sexual-revolution

 ちょっとリサーチしてみたら、この記事、ヘラルド・トリビューンやジャパン・タイムズが使うなど世界的な関心を呼んだようです。内容は、男性同性愛者の皆さんが、セックスできる相手を手軽に簡単に探すためのアプリケイション、グラインダァの紹介です。僕の理解できる範囲の表現だと、「自分の携帯電話に存在する出会い系サイト」、とでも言うのでしょうか。記事の後半では、世界中で爆発的に利用者が増えているこのアプリが、既婚者マーケットに広げたらどうなるか?、というところまで分析しています。

 この二つのソフトについては、まさについ最近その存在を知ったばかりですが、僕の実際の生活にはかかわってこないことは確実。思うのは、このようなアプリに頼らないと、人間は他者とコミュニケイションを成立させることができなくなったのか?突き詰めて、現代において、コミュニケイションっていったいどんな喜び、もしくは苦しみがあるのだろう?

 丁度今日の午前中、ヴォランティア希望者のインタヴューをしてきました。もう一人のインタヴューアーが、休憩時間中にiPhoneを取り出したので、この二つのアプリのことを知っているかどうかたずねたところ、知らないし興味もないとのこと。同僚曰く、「そうだな、今25歳以下の年代って、彼らが物心つくころにはすでに携帯電話があり、インターネットがあった。だから、彼らにとっては別にたいしたことではないのかもしれないじゃないか」。それを引き取って、「That is true. It would be impossible for them to think about their life without mobile phones. It is also for us too convenient to go back」。

 ハリウッド映画の「マトリックス」が描き出した世界が来るのも、もはや遠くないのかもしれないと感じます。ここしばらく、ガーディアンの記事への依存度が高くなっているので、ガーディアンの購読者数が増えますように。

関連記事
スポンサーサイト

Comment


管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.