LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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Painting Canada@ダリッチ・ピクチャ・ギャラリィ

2011.12.24
レオナルド展(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1514.html)の2回目をアート関連の先輩であるW夫人と一緒に観にいったとき、ダリッチ・ピクチャ・ギャラリィの「Painting Canada」展が素晴らしいと聞いた。この企画展示、イヴニング・スタンダードのレヴュウでかなり誉められていたので気になっていたのと、カナダの画家で唯一知っているアレックス・コルヴィルと同じ画風の絵が観られるのかとの期待もあった。夫人曰く、「西洋というくくりでも、ヨーロッパとは全く違う絵があるということがとても新鮮だったわ」と。まさにその通りだった。

http://www.dulwichpicturegallery.org.uk/

Painting Canada: Tom Thompson and The Group of Seven

In the early twentieth century in Toronto, Canada, the first stirrings of a new movement of painting were being felt. A group of artists started to engage with the awesome Canadian wilderness, a landscape previously considered too wild and untamed to inspire ‘true’ art. Tom Thomson paved the way for this artistic collective, the Group of Seven, and their works have become revered in Canada. This exhibition will reintroduce their stunning impressions of the Canadian landscape to the British public for the first time since the 1920s


 この展示の中心として取り上げられているトム・トンプソンの名前を知ったのは今回が初めて。会場内の説明によると、1917年の夏のある日、彼のカヌーが空で見つかり数日後遺体が湖で発見されたとのこと。殺人なのか、事故死なのか、それとも自殺なのかは永遠のなぞらしい。
 で、このトンプソンの絵が凄かった。特に今回のメインの一つである「The Jack Pine」の主題である木の描かれ方には目が釘付けになった。

jackpine-web.jpg

 夕闇(か、朝焼け)を背景に描かれている木は、キャンヴァスに描かれているというよりも、キャンヴァスの下から浮かび上がってきていると感じるほど力にあふれている。言い換えると、色を塗り重ねて描いているのではなく、キャンヴァスから余計な色を削ることによって木がそこに現れる、といった印象。

west-wind.jpg

 興味深いのは、大作の横にその大作の習作に当たる小さなスケッチも展示されていること。レオナルド展でのスケッチとは全く異なり、スケッチ自体がすでに作品としても成り立つもの。このスケッチを観ているだけでも、絵の描き方というのは一つではないことを改めて実感する。
 間をおかずにレオナルド展、そしてこのトンプソンの絵を見比べる機会があったのはとても面白い経験になった。どちらが優れているとかということではなく、製作者が何を見ているか、という点。レオナルドの絵から感じるのは、彼自身(もしくは彼のパトロン)が観たいと、そこにあるべきだと彼が望んだものを描いた。トンプソンが描いたのは、彼の目に映ったものだけ。
 トンプソンのフォロワ-であるグループ・オブ・セヴンは、活動範囲が拡大するにつれて、画風が拡散してしまい、吸引力が弱まってしまったように感じる。

 ダリッチは、同じロンドンとはいえ、テムズを越えなければならないし、ついたらついたでギャラリィまではけっこう歩く。よほどカナダに興味がある人にしか強く勧めないけど、観る価値は十分にある高品質の企画展示。ギャラリィからの情報によると、ロンドンのあとオスロ、そしてオランダに行くとのこと。


This exhibition will also tour to the following locations:

National Museum of Art, Architecture and Design, Oslo, Norway 29 January – 13 May 2012

The Groninger Museum, Groningen, the Netherlands 3 / 6 June – 28 October 2012


http://www.guardian.co.uk/artanddesign/2011/nov/20/painting-canada-dulwich-review

http://www.guardian.co.uk/artanddesign/gallery/2011/nov/20/painting-canada-artists-in-pictures


 ちなみに、コルヴィルはこんな絵を。おそらく20年以上も前の展覧会(東京のどこか)で観ただけなのだけど、ずっと記憶に残っている。

Colville_04.jpg

colville06.jpg

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Comment

- かんとく

守屋さん
興味深い展覧会をご紹介頂きありがとうございます。画家の名前も、会場も初めてですが、行ってみたいと思います。来年になると思いますが・・。
2011.12.27 Tue 21:32 URL [ Edit ]

- 守屋

かんとく san

I think that it is worth seeing these interesting paintings. There is going to be a late evening viewing on 5th of Jan, but the exhibition is to end on 8th.
2011.12.28 Wed 06:24 URL [ Edit ]

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