LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit | Mental Health 

南北問題:スペインの場合

2012.02.18
ある機会に、スペイン人のカップルと出会った。スペインでの仕事探しに見切りを付けて、2011年の9月からロンドンに滞在している。僕よりもずっと若いけど、とても気さくで話していても面白く、あう機会があるとスペインのことを教えてもらっている。
 で、男性の方がロンドンでの仕事探しに疲れて一時的にマドリッドに戻る前にあって再びスペインのことを聞いた。男性、Cはマドリッド出身、女性のMは北部のバスク地方の出身。

 会話の途中で、「もうすぐ、サドラーズ・ウェルズ・シアターでフラメンコ・フェスティヴァルがあるよ」というと、すかさずMが「フラメンコは南部のものだから、私は興味ないわ」と。僕がおそらく不思議そうな表情をしたからだろう、「スペインの南部と北部は全く違うのよ」、とM。

 彼女曰く、「スペイン北部」と一般に言われる地域はスペイン本土の北部、カタルーニャ、バスク、アストリウス(だったか)、ガリシアなどの地域が横一線に連なっているあたり。「おおざっぱに言うと、昔ムスリム勢力が到達しなかった地域と言ってもいいかもしれない。文化や言葉は大きく違うのよ。マドリッドで何度かフラメンコを観たけど、周りで感動して泣いている人がいて驚いたもの。北部では闘牛を禁止しているところもあるのよ」。

 「でも、パンプローナって北部だよね」。

 「あそこは特別だから。私がバスク出身だからって皮肉にとらえている訳ではないのよ。私は生まれた地域が好きよ。でも、あんな小さな地域が独立したって全く意味をなさないわ。ただ、南部に行くと違いに驚くことが多いの。
 「わかりやすい例だと自然景観。北部は、イングランドのように緑が多い。でも、南部は乾いた土地ばかり。首都だからマドリッドは別として、産業の規模は北部の方がとても大きいわ」。

 「へー、全く知らなかったよ。バルセロナって、どっちに入るの?」。

 「北部。だからマドリッドはオリンピックを呼びたくて仕方ないのさ」、とはC。

 同一国内における「南北格差」というとイングランドやイタリア、そしてベルギーのことはよく聞くけど、スペインが同様な格差を抱えているとは全く知らなかった。経済学や社会学の分野になるのだろうけど、国を分断する「南北問題」がもたらすインパクトは大きいのだろうと素人なりに思う。

Recession puts the north-south divide back on the misery map
http://www.guardian.co.uk/business/2011/nov/10/north-south-divide-widens-pwc-study

How the north of England has suffered most in the downturn
http://www.guardian.co.uk/business/2012/feb/05/financial-crisis-economics

 
 別れる前に、「国王の長女のエレナさんはまだ別居中なのかな?」。

 「(驚いて)どうして、王室メンバーの名前を知っているの?」

 「趣味」。

 「確か2年前に離婚が成立したはずだよ」。

 「よく教会が認めたね」。

 「スペインの宗教界は、昔みたいな勢力はないからね」、とC。

 「じゃ、次女の旦那のイニャーキはどうなっているの(詐欺事件に巻き込まれて王室メンバーから隔絶中)?」。

 「(Mが笑いながら)イニャーキってバスクの名前なのよ。彼ももしかしたら王室から離脱かも」。

 「ソフィア女王の回顧録の評判は?」。

 「なんでそんなに知っているの?私は、国王のあの女性にだらしない態度は許せないわ。私はソフィア女王を尊敬しているわ。でも、レティシアさんには失望しているのよ。結婚前のインタヴューではイニシアティヴをとっていたのに、最近では何もしゃべらなくなってしまった」。

 なんか、東の方でも同様なことが起きているような。

 スペイン、彼らがマドリッドに戻ったら行ってみようかな。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

- ハマちゃん

そうなんですよね、スペインって。
一括りにして話したりすると、怒られそうなので、気を遣います。

知人の女性がバルセロナ出身で、
初対面のときに「カタロニア語って、XXだよね」みたいなことを私が言ったら、もの凄く感激されました。
私が「スペイン」と一括りにせずにカタロニアを別物として話した、というので。
「殆どの人は、そこのとこ、分かってないのよ!!」と。
(彼女のBFはスコッツですが、その辺ぜんっぜん分かってない、と彼女は怒ってました)

守屋さんがそれだけスペイン王室に精通していて、お友達カップルもびっくりしたことでしょうね!
そして嬉しかったんじゃないでしょうか。
2012.02.20 Mon 10:53 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 南北問題があるから、王室がある国は、そこに大変な注意を払っているように思います。

 イギリス同様、スペイン皇太子のタイトルは、北部の地域の名前が冠されているはず。ベルギーの皇太子妃は婚約だか結婚式のスピーチで確かどちらかの言葉をうまく使えなくてたたかれときいたことがあります。
 ずっと以前にどこかのポストで書いた記憶がありますが、現代ヨーロッパ史の中で各国王室が担っている役割から社会を見るととても面白いと思います。
2012.02.20 Mon 21:11 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.