LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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きた道を引き返すことはいとも簡単に:日本の政治家

2012.02.23
先週、ミクシィのニュース欄で、時事通信の配信ニュースの中に、都知事の石原氏が「自衛隊を国軍にすべきだ」というのを読み、短い日記を書きました。


先日、BBCのニュース番組内で第二次大戦中、日本軍の捕虜になった人たちのインタヴューが流れた。聞いていてとても悲しかった。あの戦争が引き起こした怒り、苦しみ、憎しみは全く癒えていない。

 シリアで、リビアで、パキスタンで、アフガニスタンで、イエメンで、ソマリアで、スーダンで、パレスティナで、イスラエルで、毎日、戦争で人が殺される、殺されている、そして殺し合っている。他人事ではない。

 いつか、地球は、人間の憎悪しかない星になるだろう。

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 コメントが来るだろうとは思っていて、中にはとても考えさせられるコメントもありました。例えば、「日教組はすでに労働組合として力も影響力もないと思います。労組など反対勢力の弱小化は、国の力が弱っている証拠です。」。

 僕の美化された幼い頃の記憶では、メイ・ディのデモに参加したときの雰囲気は、参加者の皆さんから社会の変革参加する、という強く、明確な意思があったように思います。翻って、例えばイギリス。納税者、そして利用者からいかに金を搾り取ることしか頭にないロンドン地下鉄の労働組合幹部のあり姿勢は、ある意味、イギリスの現在の国力が歪んでいる、たわんでいることなのかと考えます。

 悲しい、というかとても複雑な気分になったのは、「戦争は外交の延長線上にあるものです」、「抑止力、外交カードとしての軍隊に賛成したい」とか、「どうぞ、そのまま永住なさってください。 こちらはダイレクトな問題なので」等々。

 自然災害、そして人災は起きる日本ですが、敗戦後、戦争に巻き込まれたことがなく、戦争がどれほど悲惨かを肌で感じることがないのだろうと。かく言う僕自身、実際の戦争がどのようなものかはまったく判りません。正直、理解を超えているといったほうが的確です。

 それでもなお、ロンドンでの暮らしの中で、ごくごく間接的とはいえ、戦争のことを忘れる日などありません。毎朝、新聞を開けばシリアで、ソマリアで、スーダンで、パキスタンで普通の人々が、いとも簡単に殺されていく。

 その殺戮を引き起こすのは軍隊であり、それを率いる「政治家」。日本に住んでいる人たちは、本当に、心の底から軍隊が欲しいのでしょうか。

Marie Colvin: 'Our mission is to report these horrors of war with accuracy and without prejudice'
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/feb/22/marie-colvin-our-mission-is-to-speak-truth

 昨年の東日本大震災や、ハイチ、南スーダンなどで真摯な救援行動を報道で知り、僕自身「自衛隊」の存在を否定する気持ちはもはやありません。でも、彼らが人殺しに加担することを政治家に強要されれば、僕は反対します。

 これをブログに書こうかどうかを考えていたとき、世界は矛盾に満ちているなと思ったのは、国連のシリアへの制裁案に反対に回った中国への世界の反応。シリア制裁案をストップさせた中国をあれほど批判した西側諸国は、自国の経済活性化のためには副主席を歓待する。どちらが悪いとは僕には判断を下せません。が、大いなる矛盾のように感じました。


 石原氏よりもっと、言葉にできない気味の悪さを感じるのは、大阪市長の橋下氏。昨日のミクシィのニュースによると、「小中学生の留年を検討」するとのこと。そのあと、読売新聞のウェブで、「理解できない子にはわかるまで教えるのが本来の教育だ」、橋下氏が言ったとのこと。もしかしたら、彼の発言の真意はほかにあるのかもしれないですが、「怖い」としか感じられませんでした。日記へ寄せられたコメントへの返信です。


皆さん、コメントありがとうございます。返信の代わりになるかわかりませんが、「教育」への僕の意見です。

 読売新聞の報道で橋下氏の以下の発言を読みました。

>理解できない子にはわかるまで教えるのが本来の教育だ

 僕はこの意見が橋下氏の、本来守られなければならない立場にいる人への態度をあらわしているように思います。

 身もふたもない言い方になりますが、すべての子供が教えられるすべてを理解できる訳ではないです。それは人間だけでなく、自然界でも生き残っていけるもの、残れないものがいることと同じだと思います。
 子供への教育ということを考えるとき、僕が最も大切、かつ今の時代どこの国でもなし得ていないと感じることは、「同じ教育を受け始める機会が平等である」、ということ。機会が平等でないところから差別/区別が始まると感じています。

 橋下氏の発言「わかるまで教えるのが本来の教育」は、僕には、わからない子供がいることは受け入れられない、言い換えれば彼が定めた方針に入ることができない子供は認めないよ、と言っているように感じるし、とても怖いです。留年すれば、すべての子供が同じ理解を示せるということはあり得ません。

 橋下氏が言っていることがすばらしいと思っている人には、是非、オルダス・ハックスレィの「すばらしい新世界」を読んでほしいです。橋下氏が目指す「選別」がどういうものかがわかると思います。


 僕は橋下氏がメディアに出てきた経緯を知りません。が、いとも簡単に地方政治のトップに立てた経緯が不思議でなりません。橋下氏のことはニュースでしか知らないですが、彼が推し進める彼の「政治」の基本は「選別」、それしかないように思えます。国民を、外国人を選別することが戦争を引き起こす要因なのではないでしょうか。報道からだけだと、彼の姿勢に「共同体」へ向けての視線を全く感じません。

 橋下氏と対極をなすのが、朝日新聞の高知発のニュースで知った、教育支援策。僕は、こちらの活動のほうがずっと「教育の基本」だと考えます。
 今年は、沖縄が返還されて40年。国のこと、暮らし、教育、そして平和について考える好機だと思います。

 でも、こんな政治家が、地方行政でなく、国家行政にいるのがイギリスの不気味なところ。デイヴィッド・キャメロン、ジョージ・オズボーン、そして教育大臣のマイケル・ゴヴ。この3人がやろうとしていることは、イギリス国民をいじめているとしか思えないです。この3人を見ていると、国家破綻の道を突き進むならゴードン・ブラウン氏のほうが良かったとすら感じます。今の保守党からは、イギリス国民とともにという意識が全く感じられません。

[追記:2月24日]
 同じく、「井上」さんという誰だかわからないひとからの隠しコメント。

>日本に住んでいる人たちは、本当に、心の底から軍隊が欲しいのでしょうか。

軍隊が欲しいです。なければ、誰が守ってくれるの?軍隊がただの殺人組織だとでも思っているのですか?警察も銃を携帯して、必要とあらば人を殺めるでしょう。そんな警察は要らないとお思いですか?日本が過去一度も軍隊を持ったことがなかったならば、誰にも危害を与えることも、被害を被ることもなかったとお考えですか?お花畑の脳みそと言われても仕方ない発想を貴方はされていますよ。

 インターネットはその人の真の人格を映し出すというのは本当のようですね。すばらしい。これ、明日のワークショップで大々的に同僚のカウンセラーたちに話してみよう。


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