LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit | Mental Health 

印象派展、ティツィアーノ展@ロンドン

2012.08.21
今年の夏は、オリンピックス、パラリンピックスがあるので、大きな話題になる大規模美術展はないですが、小規模ながら面白い展覧会があります。そのうちの二つに、最近続けていく機会がありました。

 フォートナム・アンド・メイソンの向かいにあるロイヤル・アカデミィ・オブ・アーツで7月7日から、マサチューセッツにあるクラーク・コレクションの「印象派」の絵画、70点が展示されています。

http://www.royalacademy.org.uk/exhibitions/from-paris-a-taste-for-impressionism/

 正直、僕は印象派の定義をしっかり学んだことはありません。印象派と言えば、なんだかよく判らないけど人気がある絵画という意識が先行します。今回の展示作品の中でも、ポワンティズムの影響が強い作品から、写真のような絵画まであり、これをすべて印象派というのは、技術的なことではないにしても曖昧すぎるなと。
 この展覧会で僕にとってよい勉強になったのは、ルノアールによる風景画群。彼の肖像画にはいつも距離があるのですが、風景画には思わず立ち止まる何かがありました。玉葱も美味しそうでした。

renior-onions.jpg

作品として最も惹かれたのは、モネ(おそらくキャリアの初期の頃)が描いたノルマンディの風景と、田園地域の小川にいる鵞鳥を描いた2点。淡い色彩の多様な変化がど真ん中でした。

monet.jpg

 「印象派」とくくられながら、画風にはかなり幅があり、しかしながらすべての画家が風景の、そして人物の一瞬を切り取っている。昨年秋から、レオナルド(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1514.html)、ホックニィ(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1546.html)、フロイト(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1558.html)、そしてこの印象派を含めて画風も、時代も全く違う画家たちによる肖像画や風景画をみる機会に恵まれて考えたことがあります。それは、「どうして画家は、人物の一瞬の表情を、自然が見せる一瞬の変化をカンヴァスに切り取りたいと感じたのか?」。
 当然、パトロンの意向や生活のためということはあるでしょう。でも、どうしてその一瞬をと願ったのか。絵を描きたいという芸術的衝動の裏に、その一瞬を自分だけのものにしたいという願望もあったのかな、と。
 行ったのは日曜日の午前中。信じられないことに、ほとんど貸し切り状態なくらい空いていました。

 ナショナル・ギャラリィで開催されている「メタモルフォーシス2012」。

http://www.nationalgallery.org.uk/whats-on/exhibitions/metamorphosis-titian-2012

 7月ロイヤル・オペラ・ハウスで上演された、ロイヤル・バレエのトリプル・ビル(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1708.html)との意欲的なコラボレイションのナショナル・ギャラリィ側の展示です。

 ティツィアーノの3作が一つの展示室に一堂に展示されているのは、100年以上もなかったことだそうです。それは画期的なことだと思いつつ、「アクテオンの死」だけはどうしても平凡な印象しか持てません。

 話題になったウォリンガーによる、浴室をのぞきみるインスタレイション。女性が風呂に入っているところが見られると期待して初めてナショナル・ギャラリィを訪れた男性諸氏の落胆が手に取るように判るほど、何もはっきりとは見えませんでした。あれを美術とは僕は呼びたくないです。

 この展示、ロイヤル・バレエの本公演を見逃した人には朗報だと思います。というのも、それぞれの演目でプリンシパルが着用した衣装が展示されているだけでなく、7人の振付家がどのようにダンサーたちと作品を創りあげていったかのメイキング・ヴィデオが流されているからです。特にタマラ・ロホ、スティーヴン・マックレィ、カルロス・アコスタ、そしてサラ・ラムのファンは必見です。

写真
http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157630618229876/

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157630618265032/

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157630683498966/

関連記事
スポンサーサイト

Comment

- かんとく

守屋さん
ナショナル・ギャラリィの「メタモルフォーシス2012」はじつは帰国日に見ました。仰る通り、メイキング・ヴィデオはとっても秀逸でした。バレエは殆ど見に行かない私ですが、このヴィデオを見て、チケットを買わなかったことを本当に後悔しました。
2012.08.25 Sat 05:23 URL [ Edit ]

- 守屋

かんとく さん

 あのメイキング・ヴィデオは市販できるほどだと思います。バレエ・ファンとしては、あの創作の場にいたかったと強く思いました。
2012.08.25 Sat 06:58 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.