LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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郵便物はご近所のどこかに:ロイヤル・メイルの人件費削減策

2012.08.27
今日は、夏のバンク・ホリディ。銀行に休みをあげるなんて、イギリスはやっぱりキャピタリズムの総本山、とは友人の弁。

 ロンドン五輪報道の裏で、国内的には大きなニュースがつづいているイギリス。そのうちの一つが、人件費削減と、経営陣のパフォーマンス・ボーナス支給のことだけに腐心するロイヤル・メイルの新しい利用者いじめ。少なくとも、僕にとっては。

Royal Mail neighbour delivery scheme extended
http://www.bbc.co.uk/news/business-19293772

 昨年からイングランドの一部地域で始めた、郵便物の新しい配達方法を、この秋から全国に広げるというもの。その新しい方法とは、受取人が不在の場合、オプションとして在宅の近所の家に、荷物を預けるというものです。

A scheme to deliver post to a neighbour if no-one is at home is to be extended across the UK.

Royal Mail decided to roll out the initiative to millions of homes around the country after a three-month trial.

The postal group said customers welcomed the convenience of letters and parcels being left at a nearby address if they were not in.
ロイヤル・メイルは、利用者は郵便物が近所に配達される利便さを歓迎している。

The practice would become widespread from late September, subject to regulatory approval.

Homeowners and neighbours would be included in the scheme unless they registered to opt out.
この方法を利用しない選択は一応可能。

Royal Mail said that in most cases it would be left to postal workers to decide which neighbour a letter or package should be left with.
ロイヤル・メイルによると、近所のどの家に託すかは配達人の判断。

Mike Newnham, Royal Mail's chief customer officer, said: "The results of the trial showed that customers welcomed the convenience of having items delivered to a neighbour if they were not at home to receive them.


ロイヤル・メイルによるQ&A
http://www.royalmail.com/delivery-neighbour/faqs/faqs

 この近所に預ける配達方法が始まったのは、どうやらイングランドの地方都市周辺部。そのような場所なら、お互いに近所に誰が住んでいるかを知り、郵便配達員は地元で暮らしその仕事を何十年もやっていて、誰がどの通りに住んでいるかを完全に把握している、そんな場所だと思います。

 でも、これ、ロンドンで実施されたらたまらないです。「近所への配達は拒否する」旨のステッカーをドアに貼付けておけば問題なしとロイヤル・メイルは主張していますが、一軒の家に全く関係のない人が入れ替わり立ち替わり暮らし、消えていくロンドン。隣に住んでいる人が、英語を話せるかどうかすら全く判らないロンドン。
 僕の経験。ノース・ケンジントンのハウス・シェアで2年半暮らしたとき、左隣の家は半年単位で入居者がかわり、右隣はずっと空き家。通りの向かい側の家には誰かが住んでいるようでしたが、居住者を見たことはありませんでした。

 このスキームの裏にあるのは、確信を持って言い切れますが、人件費の削減。未配達の郵便物を利用者が受け取りに行く集配所の削減・廃止につなげ、結果的に人件費を減らし、そのターゲットを達成したとして経営陣には巨額ボーナスの支給。で、利用者の苦労が増すだけというもの。
 いろいろな局面で非難されているボーナス・カルチャーが衰退する気配がないイギリス。郵便事業は国営に戻してほしいと強く望みます。

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Comment

- ハマちゃん

ホント、こんなんなら、国営に戻せ。ですね。

ウチみたいな田舎ですら、隣の隣くらいになると知らない人、ですよ。

一度、宅配便の人が無理矢理、隣の隣だかの人の荷物をウチに置いて行こうとしたんですが、顔も知らない人の荷物置いて行かれても困る、と断固拒否しました。

これを、毎日やってくる郵便局員にやられるとしたら、たまらないですね!!
2012.08.28 Tue 10:55 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

>毎日やってくる郵便局員に
 これは考えていませんでしたが、本当に、全く見たこのない近所の人の荷物を毎日、連日預からなければならない状況はいやですね。それとも、ビジネスととらえる人も居るのかな。

 現在、鉄道の分野でもフランチャイズ権の獲得をめぐるごたごた、運賃の大幅上昇など日々の生活に大きな影響が出るニュースが続いています。よくわからないままの意見ですが、サッチャー政権の頃に導入された公的産業の民営化による歪みが、今、とても大きくなって来ているように感じます。
 
2012.08.29 Wed 05:53 URL [ Edit ]

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