LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ロンドン・メトロポリタン大学の非EU留学生、強制送還の可能性

2012.08.30
トップ・ニュースはもちろんパラリンピックス。それに続くのが、昨日、ロンドン・メトロポリタン大学の非EU留学生への学生ヴィザ発行の資格を剥奪されたというもの。

London Metropolitan University's visa licence revoked
http://www.bbc.co.uk/news/education-19419395

Border Agency decision threatens thousands of international students
http://www.guardian.co.uk/education/2012/aug/30/border-agency-international-students-threat

London Met crisis will damage UK's brand, says vice-chancellor
http://www.guardian.co.uk/education/2012/aug/30/london-metropolitan-university-international-students

London Metropolitan University visa licence revoked: Q&A
http://www.guardian.co.uk/education/2012/aug/30/london-metropolitan-university-visa-revoked

 昨日、学生ヴィザ発給資格剥奪のニュースをじっくり読んでの感想は、問題がありすぎてどこから前進の糸口が見つけられるか判らない、というのがこの件で影響を受ける留学生、大学、教育関係者の思いではないかと考える。

 ロンドン・メトロポリタン大学側に非があることは事実だろう。しかしながら、それを差し引いても、ホーム・オフィス、および政府内で教育に携わる大臣たちの行動が「見せしめ」に感じる。メトロポリタン大学はイギリス国内の大学ランキングでは最下位、もしくはそれよりちょっと上というのが定位置。そんな大学なら、資格剥奪しても僕たちには影響内、とオックスブリッジ出身者が大半を占める内閣は思ったのではないか、という穿った見方を禁じ得ない。

 この事態に直接巻き込まれている留学生の苦境は相当なものだと思う。リンクの最後にあるガーディアンの記事の中から。

How easy will it be to find new places elsewhere for international students already at London Met?

Not at all. Most universities have fixed their numbers of international students by now. Then there is the question of matching course requirements to the academic work any London Met international student has already done. Then the student has to apply again for a valid visa. If they don't have one within 60 days from Wednesday they have to leave.


 移籍可能なコースがあるか。見つかったとして、受け入れてもらえるための学力条件はどの程度か。条件があったとして、では学費の支払い、そしてヴィザの発行は期限までに確約されるのか。

 ロンドン・メトロポリタン大学の将来もまた、どうなるか全く判らない。留学生から払われるはずだった高額の学費の穴埋めをしようにも、イギリス人学生の枠を増やすことはできない。なぜなら、イギリス人学生が利用できる学生ローンは、突き詰めれば国庫からになる。その出費をコントロールするために、各大学にはどれだけのイギリス人学生を受け入れてローンを利用できる枠の上限が厳しく設定されている。その枠を超えての入学を許可することもまた違反になる。八方ふさがり状態。

 イギリスへの外国人留学生は、イギリス経済に欠かせないという議論は、既に教育がイギリスの「産業」として位置づけられているようで、複雑な印象がある。イギリスだけなのかどうかは判らないが、教育の根幹が経済にかなりシフトしているという印象を、今回のことで強く感じる。

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Comment

- Yoshi

守屋さん、

まじめな学生まで強制送還されるんじゃないか、という危惧はマスコミで相当に取り上げられ、多くのイギリス人もおかしい、と思っていると思います。したがって、トランスファーに対する便宜はかなり図られるのではないか、という気はしますし、大学当局もtask forceを作ったとか。ただ、トランスファーできたとしても、それにかかる費用がどうなるのか、ロンドン市内でない場合、引越し等の費用もかかりかねません。更に、大学院生など専門に特化した研究をしている人は、指導教授が変わることは致命的ですね。日本でもイギリスでも、指導教授が他大学に転職すると、彼/彼女についている院生も大学を変わるのは良くあることですから。

日本の社会では中退と言うのは人生をぶち壊しにしかねない汚点として履歴に残ります。ですから、一般的には、日本の大学では一旦入学させた学生は、何としても、ところてん式とか、甘いとかいわれても、本人が退学したいと言っても説得して卒業させようとします。

イギリスはそのあたりがもっとドライと言うか、社会が卒業に日本ほどはこだわらないという傾向があると思うので、「入学させたら最後まで面倒見なくちゃ」という気持ちが薄いですね。 

それと、London Metの学生総数がどのくらいか、また留学生から上がる収入がどのくらいの割合を占めるかわかりませんが、1万とか2万人の大学なら、2000人の留学生の授業料収入が無くなれば、大学経営は成り立たないだろうと思います。つぶれたら、他の何千人かの学生も宙ぶらりんですよね。国立大学ですから、国が責任を取ってくれるのかなあ。担当のダミアン・グリーン移民相は他人事みたいに言っていますが、「あなた、責任取る見込みあってこれやっているの?」と聞きたいですね。 Yoshi
2012.08.31 Fri 21:01 URL [ Edit ]

- 守屋

Yoshi さん

 この件については、もう一つ書こうかなと思っています。こちらのコメントには一つだけ。

 別のにも書きましたけど、心理学を学んだのは、ロンドン・メトロポリタンになる前のギルドホールでした。その頃は、ロンドンで自分の立ち位置を見つけるためにどうしても心理学を修めたい、それだけでした。なので、今回のことを日本語で書かれている情報がないかを検索していたとき、ロンドン・メトロポリタン大学は「国立大学」という紹介を見つけたときには、なんだか同名の別の大学のことを言っているのではないかと思いました。それほど、外国人留学生には、イギリスにおける「国立大学」の意味は薄いように思います。
2012.08.31 Fri 21:21 URL [ Edit ]

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