LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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離島の暮らしは楽じゃない:シリィ、ヘブリディーズ、シェトランド

2012.10.21
何を今更の夏時間が28日未明に終わるのは仕方ないとして、2013年の夏時間の始まりが3月31日って、遅すぎ。

 どこで暮らすかは、仕事、家庭、子供がいれば義務教育の機会等々、様々な条件によって人生の中で都市で暮らすのか、田舎で暮らすのかの選択を考える人は多くいると思います。中でも、離島で暮らすことによって、静かな環境を手に入れられると期待する人は日本に限らず、イギリスにもいると考えます。僕にとっては、たまにいくから良いのであって、離島で今すぐ暮らせるか、と問われれば答えはNoです。

 日本同様島国のイギリスには、大小多くの島があることをご存知の方はいると思います。今年は、念願だったシリィ諸島への再訪が叶ったからかもしれないですが、島の暮らしは楽じゃないと痛感するニュースにかなり敏感になっています。と言うことで、まずはそのシリィ諸島のごたごたからご紹介。

Plan to axe Scilly helicopter service puts islanders in a spin
http://www.guardian.co.uk/uk/2012/sep/10/scilly-islanders

 これは、シリィ諸島本土を結ぶヘリコプター便が廃止されるかどうかというニュース。記事にありますが、3時間のフェリィ便よりずっと快速なヘリコプターを頼っているのは観光客だけでなく、島民の皆さんも緊急のときにはなければ大変というもの。この話は、6月にシリィを訪れたときにあった地方議員のマリアン・ベネットさんからも伺っていたのですが、どうやら本当にヘリコプター便が無くなることになりそうな雲行き。飛行機は残るようですし、フェリィも運営されていますが、前者は冬季は減便、後者は10月から2月までは運行されません。ヘリコプターによる人の移動が無くなると、島で暮らす人々の生活への影響は、観光に頼るシリィにとっては甚大だと思われます。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1695.html

 しかし、シリィ諸島のことでもっと悲しかったのは、以下のニュース。

Isles of Scilly split over toxic school saga
http://www.guardian.co.uk/uk/2012/sep/23/isles-scilly-toxic-school-saga

 シリィ諸島を実質「牛耳る」地方議員たちと、公立学校の校長の間で何かがあったらしく、結果として生徒たち、親から信頼の篤かった校長が「更迭」されて大揺れというニュース。
 このニュースこそ、実際に離島という限られた空間で、限られた人の移動の中で暮らすことが抱える「負」の面を魅せているように思います。が、書いていてなんですが、このニュースはシリィ滞在を楽しんだ僕には悲しいニュースです。

シリィ諸島の写真
http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157631208639110/

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157631208707874/

 次のニュースは、スコットランド西海岸に散らばる島々の一つ、カナ(Canna)島の人口流出が止まらないというニュース。

Couple abandon dream of a new life on tiny Scottish island of Canna
http://www.guardian.co.uk/uk/2012/mar/09/scotland

And then there were none...
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/scotland/9589576/And-then-there-were-none....html

 人口流出の原因は、島の自然が厳しいからではなく、島を管理するナショナル・トラスト・スコットランドが派遣している島に常駐する管理者による、精神的ないじめに嫌気をさして、新しい生活を期待して島に移り住んで来た新しい人たちが定住しないというもの。
 新聞報道を読んでいるだけですから、どちらの言い分が正しいのか、正確なのかには判断を下せません。しかしながら、新しい人が移り住んでほんの数ヶ月で離れる、また新しい家族が来る、離れるを繰り返している事実があるのであれば、小さな島ですから、人間関係の根本に問題があるとみる方が妥当のように感じます。
 ちょっとずれますが、スコットランドの島巡りで検索してみると、日本からたくさんの人が訪れているんですね。かなりの数のブログがアップされています。

 最後は、島の存亡というよりも、政治的に島の将来を見極めようとしているニュース。

Shetland asks if independence vote is chance to break away from Scotland
http://www.guardian.co.uk/uk/2012/jun/30/shetland-independence-vote-scotland

 意外なことに日本ではそれほど大きく報道されなかった印象がありますが、先週、キャメロン首相と、スコットランド独立を目指すアレックス・サーモンド氏の間で、2014年末までに、スコットランド独立を問う投票を行うことが正式に調印されました。これからウェストミンスターとエディンバラの間で凄まじい駆け引きが始まるのかと想像します。
 そんな中、どちらにつくかを見極めようとしているのが、スコットランドのさらに北、シェトランドとオークニィの島々。記事から推察されるのは、豊富な海洋資源があることで経済的には他のスコットランド地域に頼っていない状況を維持するために、エディンバラ(スコットランド議会)の影響を最小限にしたいとするシェトランドの人々は、仮にスコットランドの独立が決まったとしても、エディンバラには属さずにユナイテッド・キングダムに残ることもあるだろう、というものです。特にシェトランドは、最近では食通の間でも人気が高い諸島。条件次第では、スコットランドに残る必要がないこともあるのかなと。でも、記事の最後が笑えます。

In a bar overlooking the harbour, the tennis is on. "Aye, Andy Murray, he's British until he starts losing and then he'll be Scottish again," says the barman.

"Much like Shetlanders, they'll want us British until we're in trouble and then they'll be crying [calling] us Scots," said an old fisherman, tipping his pint at the screen with a grin. "Ocht, in the end maybe we'll away to join Norway."


 シェトランドがノルウェイになるなんてこと、考えつきもしなかったですが、あり得るんですかね。

 日本の政治家の皆さんも、くだらない内輪の権力闘争に明け暮れるのではなく、外からもっと学べることがあるはず。

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