LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit 

世界は移民がマジョリティ1:ブルガリアとルーマニアからの返答

2013.02.03
2014年1月で、ブルガリアとルーマニア移民の単純労働職を制限している規制が終了することで、両国から大量の移民が押し寄せるのではないかと危惧するイギリス政府が、ネガティヴ・キャンペーンを検討しているという報道への反応が報道された。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1872.html

 読者の反応は様々だが、一応、リベラルを標榜するガーディアンの記事から。

Row breaks out between UK and Romania over targeting of migrants
http://www.guardian.co.uk/world/2013/feb/02/romania-uk-immigrants-diplomatic-row

Tories warned not to discriminate against Romanians and Bulgarians
http://www.guardian.co.uk/world/2013/feb/01/lib-dems-tories-romanians-bulgarians

Bulgarians react with dismay to British anti-immigration campaign
http://www.guardian.co.uk/uk/2013/feb/01/bulgarians-british-anti-immigration-campaign


 それぞれの記事をざっと読んだだけでも、ブルガリアとルーマニア両国の困惑、不快感を強く感じる。両国からは既に多くの国民が他のヨーロッパ諸国、特に言語が近いスペインやイタリアで働いているから、イギリスに押し寄せるなんてことはない、と。

 ただ、イタリアやスペインの経済危機を毎日知らされるイギリス側からすれば、そう簡単なことではないだろう。経済危機に喘ぐスペインやイタリアに見切りを付けてイギリスにと考えるのは自然な流れだと考える。

 一つ恣意的に感じたのは、ルーマニア国内の反応を伝えるニュースの中で、「ロマ」について言及しているものがない。まるで、「ロマ」はルーマニアとは無関係であると言いたいのかと。イギリスだけでなく、ヨーロッパ各国で見られるであろうルーマニアへのネガティヴな印象は、「ロマ」による犯罪行為が強調されているからではないかと推察する。

 上記の3番目の記事にの最後に、考えさせれる発言がブルガリア男性から寄せられている。

"But changing negative stereotypes takes a lot longer and that is what a lot of us fear."

 これは今回に限ったことではない。世界中で、多くのマイノリティが日常的に直面している苦しみだろう。自分がしたことではないのに、まるで自分がその偏見を生み出し、増長させてしまっているのではないか、と。

 2011年に実施された国勢調査、Census、の結果が昨秋から順次発表されている。今週にはいって発表された結果は、イギリス国内で話されている言語について。そして、イングランドに限れば、英語の次、つまり2番目に多くの人によって話されている言葉は、ポーランド語。

Polish becomes England's second language
http://www.guardian.co.uk/uk/2013/jan/30/polish-becomes-englands-second-language

 これをインテグレイションと捉えるのか、それとも侵略と危惧するのかでイギリス社会の反応は大きく変わるだろうと感じる。以下のリンク、とても面白いです。是非、ご覧になってみてください。

Census 2011: the language data visualised
http://www.guardian.co.uk/uk/datablog/2013/jan/31/census-2011-language-map

スクリーンショット 2013-02-03 12.49.15
(ガーディアンから拝借)


 2006年12月に書いた、「移民」についてポスト。

海外で暮らすうえでの自分の居場所
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-50.html

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-70.html

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-71.html

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-72.html

関連記事
スポンサーサイト

Comment

- ハマちゃん

ロマの存在って、凄く微妙なんだろうと思います。
ルーマニア人にとっては統計上「存在しない」ことになってるみたいですし…。
人種的にはインドから流れてきたという話から、ルーマニア人から見たらルーマニア人ではないという考えなのでしょうしね。

ロマについてちょっと検索してみると、なんだか日本の部落問題と似てるな、という気もしました。
(出自を隠して同化していく者も多いとか、そういう部分で)

今のロマがどうなのか分かりませんが、モンゴルや中東の遊牧民のような民族、そしてロマ(ジプシー)のように
定住するという概念を持たない民族は、現代社会のシステムにとって都合が悪かったりして、伝統的な生き方を続けることはどんどん難しくなっているのでしょうね。

ロンドンで、どの地区でどんな外国語が多く使われているかの地図、興味深いですね。
かなりカラーがハッキリと分かれるものなんですね。
先進国系の外国語がケンジントン、チェルシーのみに集中してるところとか、随分ハッキリと。
マイノリティの外国語としてソマリ語が幅を利かせている地域とか、ビックリです。
2013.02.04 Mon 15:59 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 >定住するという概念を持たない民族は、現代社会のシステムにとって都合が悪かったり
 ウェブには出ていなかったようですが、今回のことを書こうと思ったきっかけのG2のイラストに、移民が動く方向を矢印で示しているものがありました。揚げ足を取る意味合いではなく、僕はそのイラストを観たとき、世界の半分以上の民族は移動をしながら生活するようになるのではないかと漠然と感じました。
 イギリスのNHSの機能不全が叫ばれて長いですが、ハマちゃんさんが書いておられるように、NHSは多くの人々が現在のように大きく移動することに対応できるシステムではない、というのも考えられるのかなと。

 昨日、ポルトガル人の知人に、ランベスにポルトガル人が多い理由を尋ねました。知人曰く、ランベスに多いのは今だけではないとのこと。知人はポルトからロンドンに移ってきましたが、ホームシックにかかってもランベスには行かないそうです。なぜなら、ランベスにあるポルトガル人コミュニティは、本土からよりも、ずっと以前、マデイラやアゾレスの島々から移って来た人が多いそうで、知人に言わせると、雰囲気が違うそうです。
 同じ国からの移民なのに、知人が感じる温度差があるというのも興味深いです。

 ロマに関しては、根が深すぎるように感じています。
2013.02.06 Wed 07:00 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.