LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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テイト・モダンでクラフトワークのGIG

2013.02.07
2月6日、一部ではこの冬の最も熱いチケットらしいテクノ・ポップの草分け、ドイツ出身のクラフトワークのテイト・モダンでの8夜のギグの初日を観てきました。

 まず、チケット争奪戦についてはこちらを。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1826.html

 幸運にも3時間弱でつながったときに、「こんな貴重なコンサート(一晩につき、チケットは800枚のみ)、他にも行きたい友人がいるだろう」と思って余分に購入したのですが、僕の周囲ではHottest Ticketではありませんでした。日本を始め、世界で音楽プロモーターをしている知人に声をかけたら行きたいということでなんとか回収できました。

スクリーンショット 2013-02-07 8.10.47

 とっても寒い日で、入場前に外で凍えないように時間を調整していったのですが、開場前のたった10分間で骨の髄まで冷えてしまうほどの強風が吹き荒れる外とは対照的に、コンサート会場となったテイトのタービン・ホールでは、静かだけどとても熱い期待を感じました。会場入り口では、すわれるようにクッションを配っていましたが、僕が観ていた後方ではほとんどの人が立ったままで、60代とおぼしき一人の男性は踊りまくっていました。

 クラフトワークって、名前はずっと前から知っているけど、音楽を意識して聴いたことがないバンドの一つ。僕の場合、「声」がはいっていない音楽が主体というのはあまりアピールしません。それでも、今回はロンドンでも滅多にないであろう「美術館」でのギグ、そしてクラフトワークが、昨春、東京で催された原子力反対コンサートに参加したとのニュースを読んでいたので、楽しみではありました。

 本当に演奏されたのか、それとも流されただけなのかステイジを観ただけでは全く判りませんでしたが、流れた音楽半分以上の題名は判らなかったことを最初に。遠目からでは、メンバーが何をしているのだかさっぱり判りませんでした。

 スタート予定時間の午後9時きっかり、会場の照明が落ち、バンドの4名がステイジに現れました。最初の曲は、「The Robots」。この曲に合わせて背後に映った映像は、最近のクラフトワーク関連の情報にはほぼ必ずついてくるのですが、映像で観た方が説得力がありました。ちなみに、映像は3Dだったそうですが、僕は3Dを楽しめたことがなく、残念ながら、昨夜も始まってすぐに配られた眼鏡を使うのを止めました。

 「The Robots」が終わると、コンサートは第一夜の主題、彼らのファースト・アルバムである「Autobahn」から。音楽が流れるとすぐに、「これ、知っている」と。70年代にこの曲が発表された当時、どのような影響を及ぼしたのかは判りませんが、旋律はキャッチィで、映像を観ながら自然と体が動きだしました。

 5曲目(もしくは6曲目)で始まったのは、「Radioacitivity」。この曲は聴いたことがなかったはずですが、映像の中で「福島」、「セラフィールド」と出て来たのですぐに判りました。ちょっと、感慨に耽りました。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/8451888731/in/photostream

スクリーンショット 2013-02-07 8.08.18

 で、「あれ、今夜はアウトバーンだけじゃなかったのか?」、と思ったのですが、同行した友人曰く「アルバム1枚だけで2時間のギグなんてできるはずがない」、との指摘。一理あるということで、ギグの印象も、彼らを熱心に聞き込んで来ていない僕には、代表曲を思う存分に楽しむと言う趣旨が強まりました。
 「マン・マシーン」、「トランス・ヨーロッパ・エクスプレス」、「ツール・ド・フランス」ように各アルバムのタイトル曲の多くが披露されたようです。

 個人的に「いい曲だな」と感じたのは「トランス・ヨーロッパ・エクスプレス」。速攻でレヴューを掲載したガーディアンによると、いくつかの曲は21世紀仕様ということで手直しがされているとのこと。もしかすると、「TEE」もそのうちの一つなのかもしれなないです。
 会場の音響環境・セッティングが素晴らしく、背後からずしんと響く重低音を聞いているうちに、「ドイツのインダストリアル・ロックって、このあたりから派生しているのかもしれない」と。

 知人曰く、「一つのバンドのコンサートで£60−というのは高い」そうです。そのような理由があるからか、聴衆の若い世代の中には20代はあまりいなかったように思います。逆に、元気な中高年層がビール片手に聞き入っていました。

 あまりに寒くて、残り20分くらいのところで会場を出てしまったのですが、早い曲はとても聞き応えがありました。彼らの音楽は今の僕からはちょっと距離があるけど、クラフトワークの音楽の鮮度・影響力は、21世紀にはいってずっと力を増しているのではないかと感じました。

 夜11時に終わったにもかかわらず、今日、7日の新聞本紙にレヴューが掲載されるほど各紙の熱の入れようも凄まじく。以下のBBCのリンクから、タイムズ以外の新聞各紙のレヴューが読めます。

Kraftwerk kick off Tate Modern retrospective
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-21315793

 会場での写真は厳禁だったはずなんですが、多くの人が撮りまくっていました。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157632707980377/

 寒風吹きすさぶ、テムズからの夜景です。

http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157632708009521/

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