ジュリアン・オピィが描く冬の風景
2013.03.05
(ギャラリィのウェブから拝借)
ロイヤル・バレエのファンにはマックグレガーの「インフラ」の舞台セット、ブリット・ポップのファンにはブラーのメンバーのポートレイトで知られているであろうジュリアン・オピィが、フランスの冬の風景を描いた連作がロンドンで展示されている。
http://www.alancristea.com/exhibition-110-Julian-Opie-Winter
http://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157632918499211/
(レセプションの女性に写真を撮ってもいいのか訊いたら、どうぞとのこと)
彼の熱心なファンではないので、彼の業績はデフォルメされた人物画しか知らなかった。と言うことで、この静謐さに満ちた冬景色は、静かな沁み入る様な驚きだった。
入り口を入って左手の壁にかけられている絵からこの連作は始まっているらしい。上段の左端から右へ、そして次の段へと風景は連続で描かれている。75枚の絵を観終わったときには、まるで自分自身がその風景の中を静かに歩いたかのような気分。
昨年、このギャラリィのご近所、ロイヤル・アカデミィで観たホックニィとの対比ができると感じた。
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1540.html
何度も行きつ戻りつしていたらレセプションの女性がおもむろに、「1枚、£4,000から£6,000です。気に入ったのがあれば教えてくださいね」。I wish I could afford to buy some of them. 僕が購入できるのは、£15−のカタログ。
閑話休題。予定が錯綜していて、いけなくなった舞台の切符をリターンしにロイヤル・オペラ・ハウスへ。最近はオン・ラインで購入、当日ピック・アップが多いので、ボックス・オフィスに出向くのは久しぶり。担当してくれた女性がとても気さくな方だったので、気になっていたことを尋ねた。
「2月26日の午後遅くに、急に『メタモルフォーシス』のリターンがどの日も70枚以上もいきなり出て来たけど、これって公平じゃないと思う」。
「I totally agree with you, but personally I can't do anything. Some people in the upper office did it」。
簡単に言えば、コーポレイトのキャンセルが出たのだろう。でも、26日より前は、完売状態がずっと続いていて、初日の16日がもうすぐなのに今ではまだ売れ残っているというのは、ファン、そして出演者双方に大変に失礼だと思う。
http://www.roh.org.uk/productions/the-metamorphosis-by-arthur-pita
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