LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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カプリッチョ@ロイヤル・オペラ

2013.08.13
7月21日に、ロイヤル・オペラ・ハウスの2012/13シーズンの最終演目、「カプリッチョ」を観てきた。作曲家はリヒャルト・シュトラウス。初めて聴くオペラの上に、コンサート形式だったので短く。さらに、ロンドンのブログ仲間のレポで写真等詳しい情報を。

http://ameblo.jp/peraperaopera/entry-11587241050.html

 当夜の印象は、聴衆の何割かは本当にシュトラウスのこのオペラを聴きたくてきた人たちなのだろうか、ということ。シュトラウスの歌曲やオペラが好きな僕にとっても、「カプリッチョ」の最初の15分は旋律がつかみ辛く感じられた。周りの人たちが居心地悪げにもぞもぞしているのが気になった。コーポレイトの招待等で来た人たちには、2時間半休憩なしのこの舞台はきつかっただろうと想像する。

 コンサート形式ということで演出家が居ないぶん、邪魔なものがなく、歌手の皆さんの演技が素直で帰って舞台に強く惹き込まれた。芸達者ということでは全員だが、中でも主役のルネ・フレミング、伯爵を歌ったボー・スコウフス、オリヴィエ(詩人)のクリスティアン・ゲルハーエルは上手かった。

 歌手陣の水準は素晴らしく、大満足。素晴らしいという噂だけを聞いていて、生の声を聴いたことがなかったクリスティアン・ゲルハーエルは最初は細い声質だと感じたのだが、オーケストラ(珍しく舞台の上)の音にかき消されるなんてことは全くなく、歌唱の安定性は群を抜いていた。秋のウィグモアでのリサイタルが楽しみ。

 フレミングと同じように、ずっと暗譜で通したスコウフスはかなり昔にロイヤル・オペラに出たことがあるようだ。調子のいい伯爵を軽やかに、ちょっと艶っぽく歌っていた。プログラムによる最近のレパートリィは悪役が多い。今回の舞台では楽しそうに歌い、演じていたので根は明るいのかもしれない。

 フレミング。嫌いではないが、好きかと訊かれるとすぐに返事はできない。巧いけど、どの舞台を観ても「フレミング」だから。今回も2時間半の舞台でほぼ2時間は舞台に出ていた。疲れも見せず、声のコントロールも完璧。伯爵夫人の最後のソロが始まる前にいったん舞台から去ったフレミング。「メイクを直せる時間がなかったからいいタイミングだな」と思っていたら、口紅をいっそう鮮やかにして戻ってきた。

 オペラの主題は、音楽が先か、詩(言葉)が先か?「アリアドネ」で扱った新しい生き方、古い価値観の対立と似通っているので、これはシュトラウスにとって生涯の命題だったのかと。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-838.html

 オーケストラで面白いことがあった。舞台左手の奥にハープが2台。あとで判ったことだが、セカンド・ハーピスとは男性。繊細という言葉からはほど遠い、まるでかつてのプロイセンの将軍を彷彿とさせるたくましいひげをたくわえていた。
 彼の演奏時間はトータルでおそらく15分ほど。それもオペラのほぼ最後。にもかかわらずずっと腕組みしたまま座りづつけていた。楽しかったのかな、あのハーピスト。

 2014年はリヒャルト・シュトラウスの生誕150年ということで、ロイヤル・オペラも珍しくシーズン中に3演目。上演予定順に、「エレクトラ」、「影のない女」、そして「ナクソス島のアリアドネ」。「アリアドネ」は大好きなオペラの上に、カリタ・マッティラが主演予定、クリストフ・ロイのデカダンな演出、しかもパッパーノが指揮ということで楽しみだが、あとの二つが代わり映えしない。「ダナエの愛」とか「エジプトのヘレナ」、舞台化が難しいであろう「ダフネ」を持ってきて欲しかった。

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