LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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イギリス国内での不動産バブルにおける敗者は若者

2013.08.26
最近のイギリス国内では、アベノミクスに通じる点があるように感じるのだが、にわかに景気が良くなってきている様な高揚感がそこかしこにあふれている。

 その高揚感を煽っている要因の一つは、不動産価格の急上昇ぶり。数週間前にこんなコラムを寄稿した。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2027.html

 この中で明確にはしなかったものの、コラムで触れた海沿いの不動産を始めイギリス国内で不動産価格を押し上げているのは、「既に持つ世代」。他方、その「既に持つ世代」がどうして地方へを目を向けているかの理由の一つは、ロンドン、中心地だけでなくグレイター・ロンドンの郊外を含めて、ロンドンの不動産価格の上昇は、「イギリス人」の「既に持つ世代」ですら手が出せないくらいの異常な上昇をしているからだ。ロンドンの不動産価格を一般人が手を出すことすらできなくしているのは、イギリスに住むことなど決してないであろう、国外に居住するビリオネアーであり、彼らの資産を管理する金融機関。

 最新の報道では、ロンドン中心部、そしてテムズ南部の土地価格が高騰するであろうとの報道がある。メイフェアやケンジントン・バレス・ガーデンズ周辺の大使館や大使公邸が不動産市場に出るらしいのだが、そうなると、さらに海外の買い手が価格をつり上げてくるだろうし、高額になることが確約されている販売手数料の争奪戦が不動産会社の間で既に始まっているとのこと。
 各国大使館が上記の地域を離れる理由の一つは、建物の維持費用かかかりすぎることがある。小さな国にとっては、維持費を減らすことは大きな課題だろう。ただし、最大の理由は、メイフェアの一等地にあるアメリカ大使館がテムズを越えて5年後(だったかな)をめどにロンドン南部のバタシー地域に移転するからだ。移転予定の周辺の不動産価格は既に上昇し、またヴィクトリア・ベッカム等の著名人が進出する報道でさらに価格が上がるという状況になっているらしい。

 ロンドンでは外国人が不動産を買い漁り、高価な家賃で貸し出す。この様な状況のもと、郊外、地方では、「イギリス人」の「既に持つ世代」が賃貸にするために若い家族が購入したいであろう小振りな不動産を買い占め、高い家賃を設定する。持ち家を購入することを目指して貯金したい若い世代は、家賃の支払いだけで精一杯で貯金もできず、一生借家のままで人生を終わることになると不安を募らせる。こんな悪循環が、さらにその威力を加速しているにもかかわらず、政府は購入可能な家の建築への予算を曖昧なままにしている。

 腹立たしくて、多くの(偏って入るだろうけど)情報を読んでしっかりと書きたいとは思っているものの、僕なんぞが書ききれるものではない気がするので、最近読んだ記事の中で印象に残ったものを幾つかリンクしておく。

For my generation, an affordable home seems an impossible dream
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/aug/11/housing-renting-rising-property-prices

Buy-to-let fuels house price boom
http://www.theguardian.com/money/2013/aug/09/buy-to-let-house-price-boom-mortgages

Home ownership: how the property dream turned into a nightmare
http://www.theguardian.com/books/2013/aug/18/default-line-extract-faisal-islam-housing

 最後のリンクは、書き手のイスラム氏の最新の著作からの引用らしいので、おそらくリンクは長く続かないと思う。とても興味深い現状の例を挙げて判りやすく書いているので、イギリスの不動産取引に興味がある方は早めに印刷しておいた方が良いだろう。

 イギリスの不動産バブル、不動産難民を追って行く中で幾つかのキィ・ワードがある。Buy-to-let、Tracker mortgage、interest-only mortgages、bed room taxなど。少なくともこれらの意味を追って行くと、イギリス国内の摩訶不思議な不動産バブル、そして不動産購入の夢を断たれただけでなく、最悪ホームレスになることだってあり得る一般市民のもがきを知ることができると思う。

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