LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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健康な食事は高いのか?

2014.01.08
最近のイギリスで、クッキング業界で頻繁に取り上げられている女性が居る。ジャック・モンロー(Jack Monroe)。

Jack-Monroe-008.jpg
(ガーディアンから拝借。昨年の夏に初めてガーディアンに写真がでたときと比べるとずいぶん洗練された。スタイリストがついたんだろう)

 今月から、ジェイミィ・オリヴァーに代わってセインズベリィの広告に起用されるというニュースが大きく取り上げられたのは2013年の12月。それへの批判はこちらに。

Grim news: Sainsbury's signs up Jack Monroe, the Guardian's favourite poor person
http://blogs.telegraph.co.uk/news/brendanoneill2/100250785/grim-news-sainsburys-signs-up-jack-monroe-the-guardians-favourite-poor-person/

 ライターの男性、そしてテレグラフ読者のガーディアンへの批判が笑える。「レフティはケンプリッジやオックスフォードを卒業しているはずが無い」ともとれる批判は、「左派=清貧」という印象は世界共通なんだな。

 モンローさん、オリヴァーと違って自分でレストランを切り盛りしている訳ではなく、彼女のブログが多くの人の注目を集めて、今の人気、特にガーディアンでの重宝ぶりにつながっているようだ。彼女のブログ。

http://agirlcalledjack.com/page/2/

 メディアの情報を簡単にまとめると、シングル・マザーとしてどのように食費をかけずに、というかけられない状況で体にいい食事を彼女の子供と彼女自身に提供するかというのブログの始まりのようだ。

 で、今日のガーディアンのG2のトップはモンローさんによるレディ・メイド食品に一工夫して、経費をかけずに健康(かもしれない)食事のレシピの特集。

Jack Monroe's ready-meal challenge
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/jan/07/jack-monroe-ready-meal-challenge

 料理が苦手な僕には、どんなレシピですら読む気力は無いが、記事の出だしが興味深い。

Late last year, I watched a woman sitting on a breakfast TV show sofa tell the nation that her children were obese because it was cheaper to buy ready meals than prepare food.

It's easy to criticise, but I understand where that kind of thinking comes from – despite the widespread obsession with food these days, we're in a weird situation where cooking is alien to a large part of the UK population. Home economics hasn't been a compulsory part of the curriculum for years, kitchens are designed to be smaller because "nobody cooks" and supermarket shelves are filled with rectangular things that just need stabbing with a fork and pinging in a microwave. Indeed, with ready-made supermarket lasagnes setting you back just 75p in some cases, you could be forgiven for thinking it was the cheapest way to eat. I did.


 10月からダイエットを始めて判ったことの一つは、たとえ簡素な料理でも、毎日調理するのは労力もさることながら、値段としては安価な訳ではない。連立政権は躍起になってイギリス国内の経済は回復しているというが、賃金が物価に対して下がり続けている状況では、多くの人が食費を削る、つまり安価な出来合いの食品を食べ続けて塩分や脂肪を取りすぎてしまうことになりかねない、と。

 モンローさんがイギリスの食生活改善の旗手になるかどうかは、テレグラフの読者が持つ偏見が消えなければ、けっこう難しいかもしれない。

[追記:1月14日]
GPと会った際、体重を測ったら、3ヶ月で10キロの減量を達成。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2123.html

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Comment

- ハマちゃん

自炊が安価とは限らなくなるのは世帯の人数にもよると思います。
単身だと、やはり割高感あります。(自分も東京時代、割高だなーと思いつつ、大量に調理して冷凍する方法でコストを抑えた)

我が家の場合、4人なので然程割高感は感じません。
ただ、出来合いのお惣菜を買わないので、出来合いの方が安上がりかどうかは比較をしたことが無いのですが。
たまに買う出来合いのクスクス・サラダなんかの価格を見ると、私は「高い」と思ってしまいますが…

ところで、うちの主人も左派ですよ。
読むのはガーディアン、です。
2014.01.08 Wed 14:14 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 昨年の秋に書いたフード・バンクの利用者へのインタヴューでも、大量に作ることでコストを抑えると答えている方が居ました。僕は作ったものはその時に食べきりたいので、どうしても割高に感じます。食べきりたい理由の一つは、電子レンジがないので。

 ご存知かもしれないですが、マークスやウェイトローズ等のスーパーで売られている小さなパック入りの果物は、例えばリンゴ一つを購入するよりとても高い単価の設定だそうです。食材一つとっても、様々なところで小さな不公平があるように思います。

 イギリスでリベラル左派が煙たがれる理由の一つは、階級社会への脅威と感じる人が今でとても多いからではないかと考えます。どの階級に居ようとも、階級の中にとどまった方が安心を感じる人は多いと思います。
2014.01.08 Wed 18:08 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

>イギリスでリベラル左派が煙たがれる理由の一つは、階級社会への脅威と感じる人が今でとても多いからではないかと

面白い着眼点ですね。
それは、ミドルクラスの保守層が煙たがるだけではなく、ワーキングクラス側からもそういう視点で煙たがられるということなんでしょうか?
だとしたら、妙な捻れ現象みたいなものを感じます。

電子レンジが無いと、確かに大量に調理して、少しずつ解凍しながら消費するのは難しいですよね。

台所を預かる身としては、食材がじわじわと値上がりしてるのは、やっぱり気になります。
肉とか、切り身で買うと割高になるので、ドカンと塊でとか、チキンならホールでとか、そういう買い方をせざるを得ないこの頃です。
4人いるとすぐ無くなるので、こういうやり方しないと。
2014.01.08 Wed 18:15 URL [ Edit ]

フーディー - レイネ

記事(守屋さんのも新聞記事も)とコメント、興味深く拝見しました。我が家じゃ、夫婦2人だけになって1年半。なかなか二人分だけの食事作ったり買い物したりするのに慣れることができません。どう気を付けても余っちゃうんです。そして、エンゲル係数が減ったかというとそうでもないのです。やはり、少人数だと割高だし、量が少ない分かえっていい素材を使いたくなるからです。
我が家では、私以外の男性陣が皆料理が趣味なので、素材にはこだわるし、スーパーでの買い物でも値段を比較して買うものを決めるということはあまりないように思います。でも、丸ごとの野菜を買って自分で調理する方が、カットしてあったりスライスしてあったりのや調理済みの出来合いよりは安くつくはず。捨てたりする部分が多くない限りは。
料理好きになるかどうかとか安全でヘルシーな食事にこだわるかどうかというのは、家庭と学校での教育で差が付くことが大きいかな、と思います。(階級の違いや収入の差ももちろん大きなファクターではありますが)
2014.01.08 Wed 20:30 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 労働組合と密接な関係にある労働党へは、ワーキング・クラスと称される・自ら称する皆さんからの支持は厚いと思います。他方、自分たちの生活の現実と、政治が提示することについての距離感から「労働党(リベラル左派)は判っていない。彼らもやっぱりオックスブリッジ出身だから」という感情はあるように感じます。

 電子レンジが無くてもフライパンがあれば僕には充分ですが、それすら億劫で。
 ちなみに、これはイギリスの住環境を知らないであろう方へ。僕が今住んでいる所では、ガスが使えます。なのでワックを使って熱々の野菜の炒め物等を作れます。
 イギリスでは、というかロンドンですら、住環境によってはガスで(つまり直火で)調理することができないことがあります。僕にとって、この差は大きいです。

  最近気づいた些細な値上げ。ウェイトローズで頻繁に購入する大きなセロリのパックが値上げ。でも、マイ・ウェイトローズ・カードを提示すれば以前の値段で、だそうです。
2014.01.09 Thu 06:22 URL [ Edit ]

- 守屋

レイネ さん

 レイネさんとハマちゃんさんのコメントを読んで感じたのは、昔のような大家族って、消費という点では効率が良かったのかな、と。
 お子さんが成長するにつれて、食べる量が増え、巣立ちとともにその消費量が一気に無くなるというのは、考えたこと無かったです。食と家族との結びつきは興味深いです。

>家庭と学校での教育で差が付くことが大きいかな、と
 友人がかかわっているプロジェクトです。

http://www.bentounohi.com/index.html

http://www.kyodo.co.jp/bentounohi/

 こちらのスーパーでの一例。ウェイトローズやマークスで売られている、大振りなセロリのパックより、お一人様用(もしくは簡便用)に綺麗に切りそろえられて量も少ないセロリのパックの方が高いんです。僕は、現在、ほぼ毎日大量にセロリを消費しているので、大振りな方で全く問題ないですが、毎日少ししか必要としない方には、割高でも、こ綺麗な少量高額パックを購入することになるのではないかと思います。
2014.01.09 Thu 07:00 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

弁当の日、の写真で見える弁当が、私なんかよりもずっと凝ってて美味しそうなのが凄い!
子供たちがここまで出来るのって、スゴイですよね。

ところで、本文中の記事引用の中から、「いまや誰も料理をロクにしないから台所はどんどん小さくなり」という内容のくだり、目から鱗でした。
そうだったのか。
日本の狭小住宅に慣れてる身には、それでも十分過ぎるくらいの広さに思えますが、
守屋さんも返信コメで書かれてるようにガス火を使っての調理が出来ない家は結構多くて、だから炒め物が出来ませんとか、そういうの多いですよね。
今の家を買うときに20軒くらい候補物件見て回りましたが、ホントに多いです、ガスレンジが無い家。

炒め物って、油が飛び散るから後片付けも面倒で敬遠されるのは分かるんですが、オーブンだけで作る(酷い場合は温めるだけの出来合いの総菜)という食生活を何十年も続けるって、無理があると思うんだけどな。

労働党も結局オックスブリッジだから、という失望感もさることながら、やっぱりブレアさんへのガッカリ感は大きかったんだろうなーとも思います。
2014.01.09 Thu 12:49 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 子供の食事への好奇心と、食べ物を無駄にしない気持ち、そして片付けることも料理の一環ということを良い方法で伸ばすのは、素晴らしいことでしょうね。

 イギリスに来て、ガスの調理台が無いキッチンを初めて観たのがいつだかはもう思い出せません。が、驚きましたよ。「日本人が憧れるイギリスでの暮らしの中で、キッチンにガスが無いなんてあり得ない」、と。留学でイギリスに来る学生の皆さんも、その住環境に驚くこともあるだろうなと。

 出来合いのパスタも、フライパンで炒めると、なんだか美味しい気がします、個人的には。イギリス独特のパイ料理も、電子レンジよりもガス・オーヴンで加熱するとパイのさくさく感が際立つように思います。

 ブレアにがっかりしていない労働党支持者は少数でしょうね。年末の小さな囲み記事によると、昨年もまた、世界中で講演して回ってがっつり稼いだそうです。
2014.01.09 Thu 21:23 URL [ Edit ]

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