LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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トルコ滞在記4:日本文化を高校生にレクチャー

2014.06.21
トルコに行く前、僕はトルコが親日国であるとは知りませんでした。フェティエ、ウズムルに滞在している間は、日本のことを尋ねられることなんてあるとは思っていませんでした。が、偶然、現地の高校生に日本文化について熱心な質問を受ける機会がありました。

 一緒に行った友人のひとりが、滞在2日目に、歯の詰め物が取れてしまいました。さすがに多くのイギリス人が暮らしているので、フェティエには英語を話せるトルコ人歯科医が居ました。余談ですが、トルコ政府は、専門職に外国人が就くことを厳しく規制しているそうです。なので、イギリス人歯科医による歯科クリニックは、フェティエにはありませんでした。

 テレサが紹介、アポを取ってくれたのは、英語圏のある国で歯科医の研修を積んだ女性。家族とともに母国に戻って来たが、子供の教育の為に再びその国に戻るかもしれないとの言葉に、トルコの内政が外から判らないことがたくさん有りそうだなと感じました。

 テレサから、患者はイギリス人だけど、日本人も来るかもしれないとの情報に喜んだのは、彼女の高校生のお嬢さん。英語圏にいる時に日本のアニメイションを通じて日本文化に興味を持ち、いつかは日本に行き、できれば暮らしてみたいと思ったいたお嬢さんにとって、フェティエで日本人に遭遇する機会などほぼあり得ない。千載一遇の機会に、お母さんに頼んでクリニックで待っていました。

 お嬢さんに紹介される前に、母親は、「娘の入れこみようは、私たちには理解できないんです。日本人のあなたから正確な情報を聞くことができれば、娘の気が変わるかもしれないし」、と。

 お嬢さんの英語は、英語圏で生まれ育ったこともあり、お母さんの英語よりもずっと英語でした。

 日本のアニメイションで知った日本文化に興味を惹かれ、アニメで観た食べ物をネットで情報を得て自分で作ったりしているとの自己紹介から始まり、できれば、日本で日本文化を学べる大学に行きたい。そして就職して暮らしてみたい。まず、日本の大学で学ぶのは大変でしょうか?、との質問から始まりました。

 日本の教育現場のことは全く知らないですが、全ての授業を英語でしている大学はまだまだ少ないというのは一般論として話していいだろうと思ったのでそう伝えると、かなり驚いたようでした。続いて、「では、どうすれば日本語の書き言葉(ひらがな、カタカナ、漢字)を書けるようになれますか?」、と。

 これは頻繁に尋ねられる質問なので、「日本人だって20年くらいかけて漢字を学んで行くのだから、外国人が数年で修得するのは簡単ではないと思うよ」と。「えっ?日本人は3年くらいで漢字を学び終えるんだと思っていました」。

 そこから、「食事で箸を使う時に気をつけることはありますか?」、「日本のアニメで、日本ではいじめが多いように感じました。私が日本に行ったらいじめれるのでしょうか?」、「学校では、先生をファースト・ネイムで呼んではいけないというのは本当ですか?」、「着物を着る時にどうして皆さん、あれほど重ね着をするんですか?」、「大福って、私でも作ることはできますか?」等々、こんなトルコの地方都市でここまで日本に興味を持ってくれている学生がいることが嬉しくて、僕もできる限り丁寧に、多くの例を使って説明したつもり。

 日本のアニメでいじめの描写を観ると言われたときだけは、本当にがっかりしました。いじめは日本だけではないですが、外国人が気になるほどのいじめの描写ってどんなものなのか。いじめだけでなく、日本での児童ポルノの扱いに、多くの外国は戸惑いを隠せないようです。

Japan bans possession of child abuse images but law excludes anime
http://www.theguardian.com/world/2014/jun/18/japan-bans-possession-child-abuse-images-excludes-comics-video-games-anime

 まだまだ質問はあったようですが、友人の治療が終わったので終了。最後に彼女に伝えたのは、「日本に興味を持ってくれて嬉しいです。でも、日本で仕事をして暮らしたいのであれば、少なくとも大学教育で専門知識と資格を身につけてからの方が良いと思う」。

 数日後、再び友人の治療につきあってクリニックに行くと、お嬢さんは高校の試験でいませんでした。かわりに彼女の母親から、「娘のたくさんの質問に丁寧に答えて頂いてありがとうございました。娘も大変、感謝していました。こんなことを言って済みません、でも、娘が冷静になれたようで私はほっとしました。日本が危ないというのではありません。でも、私は娘には遠くに行って欲しくないんです。私の主人は逆に子供達に海外に行くことを勧めるので、私はいつも心配で」。

 なんだか、良いことをしたのか、それとも彼女には悪いことをしてしまったかなとも。それでも、思わぬ所で、思わぬ人から日本のことをたくさん尋ねられ、話せたことは楽しい経験でした。
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