LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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パーセルとジャズ by L’Arpeggiata @ ウィグモア・ホール

2014.07.16
スクリーンショット 2014-07-16 16.25.22
(フィリップ・ジャルスキィとクリスティーナ・プルハール)

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/14663047013/in/photostream/

 7月10日、ラルペジィアータのレジデンス最後のコンサート。恐れていたほどジャズ色は強くなかったものの、ピュアなパーセルを期待していた友人はとてもがっかりしていた。

Music For A While – Improvisation on Henry Purcell

Performers
L’Arpeggiata

Christina Pluhar: director, theorbo
Philippe Jaroussky: countertenor

Programme
Cazzati

Ciaccona
Purcell

Music for a while
'Twas within a furlong of Edinborough Town from The Mock Marriage

Matteis

La dia spagnola

Purcell

An Evening Hymn
Strike the viol from Come, ye sons of art away

Kapsberger

Toccata arpeggiata

Purcell

O solitude, my sweetest choice
Two in One upon a Ground
A Prince of glorious race descended
One charming night
Here the deities approve
Man is for the woman made
Curtain tune from Timon of Athens
The Plaint


For the final concert in L’Arpeggiata’s Baroque Residency this Season, countertenor Philippe Jaroussky joins Christina Pluhar and her mercurial period instrument ensemble, famed for their clever mix of Baroque tonalities fused with folk elements and jazz improvisations. Through this programme, which delves deep into the soundworld of Henry Purcell, the musicians promise fresh French perspectives on the work of ‘the English Orpheus’.


 僕にはこのリサイタルをどうこう書けるほどの経験はないので、ガーディアンのレヴューを。

L'Arpeggiata/Pluhar/Jaroussky review – more baroque than jazz now
http://www.theguardian.com/music/2014/jul/14/arpeggiata-pluhar-jaroussky-wigmore-hall-review

 フィリップ・ジャルスキィの英語のディクションは甘い、というのは僕も感じた。本人はとても楽しそうに歌っていたのだが、ロンドンであの英語のディクションはクリティックのかっこうの餌食だろう。

 今回のリサイタルでがっかりしたのは、実はコンサートではなくイギリスの批評家もここまで堕ちたかと感じた、タイムズのレヴュー。

 タイムズの女性クリティクもかなりこのコンサートは気に入らなかったようだが、批判の仕方がとてもプロとは思えない稚拙さ。彼女自身がヴェテランにもかかわらず、更に言えばイギリス中が注目するような大きなコンサートでないにもかかわらず、レヴューの終わりが、「I hated it」。

 Hateというのはとても、とても強い言葉。その言葉で音楽の批評を終わらせるのであれば、その強い言葉を引き出した音楽に何が欠けていたのかを、ロジカルに説明すべき、というのが僕の意見。

 ラルペジィアータは今シーズンのコンサートを通してとても気に入ったので、次回は再び古楽で聴いてみたい。

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Comment

パーセル - レイネ

イギリスで、イギリス人以外の歌手によって歌われるパーセルってのは受容が厳しいことは想像がつきますね。しかも、これはかなりジャズになってるし。パーセルの本場イギリスに持って行った意気は買いましょう。
イギリス人でしかも特にディクションにはこだわりの感じられるイエスティン・デイヴィスによって歌われるパーセルのMusic for a while ティペット編曲版を何度も聴いてますが、最初は耳なじみが悪くって、ライブで3回目以降になってようやく、「割りといいかも」と思えたほど。パーセルは難しい。。。。。
2014.07.17 Thu 08:29 URL [ Edit ]

- 守屋

レイネ さん

 仰るように、これをイギリスにフランス人の歌手とともにという点は、素晴らしいと思います。更にご指摘のように、パーセルを歌うのは非英語圏出身者には難しそうだなという印象は持ちました。

 できれば、次回はジャルスキィとヌリアさんの二人を一緒に連れてきて欲しいです。
2014.07.17 Thu 19:00 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

ついこの間、こういう世界があることを知ったばかりの私には、「羨ましい」の一言なんですが…!
アルタセルセのDVDを観ても、フィリップ・ジャルスキィさんの表情とか、透き通った品の良い声とか、魅了されました。
クリティックが I hated it、は無いですね。
自分の親戚のオバチャンとかが言うなら分かるけど、プロのクリティックがそれはない。
2014.07.21 Mon 19:50 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 ロンドンは本当に恵まれていると思います。夏のエディンバラ・フェスティヴァルにもかなり良い演目が毎年あるのですが、「夏だけ」ですから。

 ひいき目かもしれないですが、ガーディアンのレヴューの方が、過去との違いを簡潔に書き表していて、何に違和感を持ったのかがすっきり書かれていました。
 批評家の言葉を真に受ける人がどれくらい居るか判りませんが、自分が楽しんだコンサートのレヴューの最後に「I hated it」があるのは、いい気分はしないです。
2014.07.22 Tue 06:47 URL [ Edit ]

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