LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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TOROBAKA@サドラーズ・ウェルズ

2014.11.08
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10月4日、サドラーズでアクラム・カーンとフラメンコ・ダンサーのイスラエル・ガルヴァンのコラボレイションによる新作、TOROBAKAを。

http://www.sadlerswells.com/whats-on/2014/akram-khan-israel-galvan-torobaka/

http://www.torobaka.com/#page_1

 この演目もサドラーズのコミッションではあるけれど、フランスのグルノーヴルにあるMC2との提携により、世界初演はグルノーヴル。ロンドンに来るまでに、バルセロナ、マドリッド、そしてローマで既に上演されたらしい。

 カーンの振り付けはかなりの数を観ている気がしたのだが、今回で4作品目。僕の中では大きな外れが無い振付家なので、今回もとても期待していた。そして、その期待は裏切られるどころか、鳥肌が何度も立つほど素晴らしい舞台だった。

Akram Khan is one of the most celebrated and respected dance artists today. In just over a decade he has created an imaginative, highly accessible and relevant body of work including productions such as DESH, Vertical Road, Gnosis and zero degrees. The multi-award-winning Israel Galván has been at the forefront of contemporary flamenco for 20 years. Galván is known for his innovative choreography and exquisite dancing technique.

With this new artistic exchange, Khan and Galván have created TOROBAKA, bringing together kathak and flamenco to create something altogether distinct, defying classification or genre.

Performed for the first time in the UK, TOROBAKA takes its name from a Maori-inspired phonetic poem by Tristan Tzara. The bull (toro) and the cow (vaca) are sacred animals in the dancers’ two traditions and represent the coming together of dance styles. Rather than mimicking one another, the two dancers seek to create something new by better understanding each other’s approaches to their craft.

Akram Khan
Israel Galvan

David Azurza
B C Manjunath
Bobote
Christine Leboutte
Bernhard Schimpelsberger


 舞台の床には、赤い円が照明で浮かび上がっている。まるで闘牛場のよう。舞台後方には5人のミュージシャン。彼らは、舞台の途中、何度か前方にでてきて素晴らしい歌を聴かせてくれた。

 前半のダンスは、カーンとガルヴァンのソロが交互に織り込まれていた(はず)。このソロの部分、特にカーンのパートは、あるレヴューが指摘していたように、未完成のままのような印象を持った。

 怒濤の後半に行く前に、バスク出身のダヴィドとベルギー出身のクリスティーネが前方にでてきて歌を聴かせるパートがある。これが、まさに驚愕。僕より若いにもかかわらず高齢の修道僧のような佇まいのダヴィドがメゾ・ソプラノほどの音域の声で歌う一方、クリスティーネはまるでバリトンのような重低音で歌い始める。視覚、聴覚のギャップが大きい上に、何より彼、彼女の歌声がダンスと同じくらいの存在感に溢れ、聞き惚れてしまった。翌日、偶然、彼らと話す機会があったのでどの言語で歌ったのかを尋ねた所、バスク、イタリア、そしてSepherdicとのことだった。バングラデシュとも、フラメンコとも直接のつながりはないように感じた。

 後半のダンス。カーンとガルヴァンの身体能力は、疑いも無く素晴らしいものであるが、正直な所、振り付け自体には目を疑ってしまうようなアクロヴァティックなものが織り込まれている訳ではない。それにもかかわらず、観ていて思わず鳥肌が立ってしまうほどの興奮を惹き起したのは、ダンス、音楽、そして照明による舞台構成の素晴らしさが相乗効果を生み出したから、と言うのが僕の印象。

 後半、二人によるデュオ・パートのある部分で、カーンの後ろにガルヴァンが立ち、二人、別々に腕を動かしつつ舞台前方へ進むシーンでは、腕の動きをまるで阿修羅のように見せる照明効果が絶妙だった。この照明は誰によるものだろうと思ったら、マイケル・ハルズだった。

 ロンドン初演の舞台だから、どのように終わるのかはもちろん知らなかった。が、これで終わりかなと感じた所で照明が落ちた。即座に、ストールズの聴衆のほぼすべてが立ち上がって万雷の拍手。コンテンポラリィ・ダンスには、創造の地平がどこまでも広がっていることを実感できる舞台。

 ロンドンのあとは欧州各地を回る予定らしいが、ロンドンには2015年の初夏に戻ってくる。キャストは変わらないとのこと。日本での上演も予定に入っているようだが、ダヴィドは2016年だよと、しかしクリスティーネは2017年だったはずとそれぞれ違うことを言っていたので、日本に行くことはほぼ確定だが、日程は未定といことだろう。

'A new language' Akram Khan and Israel Galván's Torobaka – in pictures
http://www.theguardian.com/stage/gallery/2014/oct/30/akram-khan-israel-galvan-torobaka-flamenco-kathak-in-pictures

Torobaka review – Akram Khan and Israel Galván’s duet is more like a duel
http://www.theguardian.com/stage/2014/nov/04/torobaka-akram-khan-israel-galvan-sadlers-wells-review

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