LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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母乳の授乳は、どうしてこんなに受け入れられないのだろう?:ロンドンの高級ホテルの対応

2014.12.03
利用したことはもちろん無いが、ロンドンに、クラリッジズという高級ホテルがあるのは知っている。そこのティー・ルームで家族とアフタヌーン・ティーを楽しむつもりでいた母親が、生後12週間の乳児にプレストフィーディングを始めた所、ホテル側からナプキンで隠して欲しいと言われたことが、全国紙のニュースになった。

Claridge’s hotel criticised after telling breastfeeding woman to cover up
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/dec/02/claridges-hotel-breastfeeding-woman-cover-up

The Claridge’s breastfeeding incident is absurd – I refuse to be offended
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/dec/02/claridges-breastfeeding-babies

Claridge's says it welcomes breastfeeding after 'shroud' tweet
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-30298382

 公の場での母乳の授乳については、日本でも話題になっていることは知っている。自分の意見を書き込む前に、特に二つ目のリンク、デボラさんの記事を読んでみて欲しい。また、時間があるなら、ガーディアンの記事に寄せられたコメントも幾つか読んでみると、イギリスでの意見がどのようなものかの一端が判ると思う。

 イギリスでは、母乳の授乳をしている母親を差別してはならないという法律がある。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2339.html

 この点を知らない人がたくさんいることは、コメントを読んで明らか。その点を差し引いて、例えば生後12週間の乳児を高級ホテルのアフタヌーン・ティーに連れて来ることの是非、授乳できる場所に移動するべきだったのではなどいろいろな意見があると思う。今回のクラリッジズの対応は、苦情が来る前にと言うことだろうけど、ナプキンで隠そうとすることで余計に目だってしまったと思う。それと、広報の女性が、母乳の授乳を「allow」と言うのはとても高慢な印象を持つ。

 どうして母乳の授乳がこれほどまでに大きな話題になるのかが僕には全く判らない。デボラさんが書いているように、赤ん坊にとって母親の胸はミルクを摂取できる場所。赤ん坊にとって選択という意識は無い。
 
 もう一つ。トゥイッターの威力。会社としては利益をだしていないことが経済面のニュースになっていたが、本来ならとてもプライヴェイトな話題を、これほどの短時間に全国規模のニュースに拡大させてしまうのだから。

 これほどまでに母親と乳児の存在がいやがられる社会。どこで曲がり角を間違えたのか。

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Comment

- ハマちゃん

This is not a problem with a waiter, or a supervisor or a hotel: it’s a problem with society, a problem with our inability to live and let live, even when the person living is a baby and the person letting live is a mother.

に頷きながら。

守屋さんも指摘されてますが、私は赤ちゃん連れでクラリッジズにアフタヌーンティーしに行く方もどうかしてるとは思いますけどね。
泣き出したり他のお客さんに迷惑かけることを考えたら、普通はわざわざ行かないだろうけど、何か特別なイベントだったのかな。
洗礼式の帰りとか、そういうのかな。
ならば分からなくもないですが、クラリッジズは子連れ客には年齢制限設けるやり方もありますよね。
高級レストラン(この場合はティールームですが)は10歳以下お断りのような場所結構ありますよね。

安い場所ではないだけに、これはまあ、しょうがないかな。という気もしますが
ホテルもそういう客を断らなかった以上は、角の方の席に案内するとか授乳の際はつい立てを利用して下さい(用意しておく)とか、先に手を打っておくべきですよね、これくらいの格式のとこだったら。

ただ、基本的には上の記事からの引用箇所の部分の気持ちです、私も。

ツイッターで炎上的にこういう話題が広がって行くのは、私は好きではないです。
あたかも一方が悪者のように像が作られていくのがイヤですね。
差別がいけないって、ナプキンかけるくらいでそんなに文句言うのも私は理解出来ないし。
出て行けとは言われてないのに、そこまでヒステリックに騒ぐ話でもないように思います。
出て行けと言われたら、完全に差別でしょうが、これは「グレー」だと思うのですよね…。
2014.12.03 Wed 18:22 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 赤ちゃんのお母さんの母親が、家族で楽しむ為に3ヶ月前に予約したらしいです。また、家族でクリスマスの前にこのよう機会をずっと設けているらしいです、記事によると。

 衝立てって、思い浮かばなかったですが、準備できることですね。予約の時に赤ん坊が来ることを知らされていなくても、角の席に案内するとかの臨機応変さを持ち合わせている従業員がクラリッジズにすらいるかどうか。僕は現在のイギリスにおける多文化人種による価値基準の分裂からは、臨機応変を期待するのは難しいと思います。

 僕はデボラさんの方に、「この赤ん坊が、誰かの年金を支えるかもしれないのに」と書き込んだら、「酷い」というコメントがありました。僕も酷いとは思いますが、この経済市場至上主義のイギリスで、子供を持つことが若い世代にとってどれほど困難になっているかを、年金世代は理解すべきだと思います。
2014.12.03 Wed 18:39 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

デボラさんの記事しか読んでなくて、そこへの読者への書き込みを一部読んだだけですが、印象としてはマジョリティは母親側を庇護しているような?
「どうしてこんなに受け入れられないのだろう?」というこのポストのタイトルの印象は、私は持ちませんでした。
ホテル側がお願いしたことも、ただナプキン被せてもらえませんか、だけで、「受け入れられない」という捉え方は私はしないですが、それも人によりけりなのでしょうかね。

クラリッジズで私が先に書いたような臨機応変な対応が望めないのだとしたら、高い料金を正当化なんか出来ないですよね。
そんなんじゃあ、他の飲食店やホテルと何が違うのか。
まあ、ロンドンの有名なギャングの親分だか何だかが毎朝クラリッジズで朝ご飯食べるのがここ何十年の日課だとか、TVで語ってましたが(しかもクラリッジズでインタビューだったような)
金次第のホテルってことなんでしょうね。
赤ん坊連れでもこのギャングのボスだったら何も言われないんでしょう。

記事への書き込みでちょっと目を引いたのが、この母親は敢えてクラリッジズでそういうことをしている自分、に寄って見せびらかしてる、というような文章がありましたが、
確かに、英国中どこでも公共の場で胸を晒して授乳することが受け入れられるべきだ、それは権利だ、と本当に思っているのならば
荒くれ猛者が集うようなサッカー・スタジアムなんかでも同じようなことが出来るのかな、と思いました。

クラリッジズの「授乳はdiscreetにお願いします」というポリシーは、「受け入れない」ということとは違うし、
そこで「なぜ隠さなきゃならないの!」と反論するならば、サッカー・スタジアムで同じことします?って、訊いてみたいです。
排除とは違う話なのに、排除だと強引に持って行こうとする論調には、疑問を覚えます。

私個人は、自分と子供を守る意味でも、サッカースタジアムだろうがクラリッジズだろうがdiscreetでいくと思います、自分がその立場だったら。
クラリッジズならやってよくてサッカースタジアムではやりたくないと言うんなら、ダブルスタンダードというヤツではないのかな。
2014.12.04 Thu 09:56 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

訂正

寄って→酔って
2014.12.04 Thu 09:58 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

すみません、今日になって写真付きの方の記事を見ましたが
これだとわざわざ覆いで隠す程剥き出しにしてるわけではないですね。
クラリッジズもちょっと過剰反応な気がしました。

私はまた、上からガバっと開けて乳房を出して授乳したから隠せと言われたのかと思ってました。
(デボラさんの記事しか読んでなかった時点で)
その前提で、サッカースタジアムでも出来るんですか、と思った次第です。
これだったら問題ナシではないかな…?(スタジアムでもクラリッジズでも)
2014.12.05 Fri 14:11 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 すっかり返信が遅れました。で、遅れている間にもうひと話題。

Sit in the corner: Nigel Farage’s tips for mothers breastfeeding in public
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/dec/05/sit-in-corner-nigel-farages-tips-for-mothers-breastfeeding-in-public

 UKIPの党首が余計なことに口を出しました。で、僕もあるコメントに書いて自分で納得したのは、クラリッジズが母親に隠すようにしたことは間違いであると。なぜなら、布で授乳を隠していて赤ん坊に何かが起きた時に直ぐに気がつかない危険があるから。

 赤ん坊に何かが起きても、赤ん坊は親に自分からは知らせられないですからね。布で隠していたら、赤ん坊が喉を詰まらせても気がつかないことが起こりうるでしょう。

 面白いなと思ったこと二つ。ガーディアンはたくさん取り上げていますが、昨日の土曜日のタイムズ紙には、この話題、一切ありませんでした。

 二つ目、サイコセラピストからの反論が無い。と言うのは、イギリスでのサイコセラピィの理論の一つは必ずメラニィ・クラインが取り上げられます。彼女の観察の一つが、母乳の授乳における母親と子供の関係なんです。
2014.12.07 Sun 18:55 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

ファラージの記事は先のコメント書き込んだ時点で私も読んでましたが、あからさまな誘導記事(例によって特定の政治家を叩きたいだけ、の)なので私はスルーでした。
内容は本人も「自分は気にしないが」と念押しした上で「そういう感覚の世代の人も、いる」と語ってるだけで、それを好材料に編集した記事だな、と。
毎度のこと。
そういう意味では、こんな無防備に言って墓穴掘ってしまうファラージは「作ってない」分、好感持てた程。
ホントに賢く立ち回る狸爺(キャメロンとかそういうの上手だと思う)は絶対こういう微妙な話題にこんな発言しませんからね。

母と子の関係、赤ちゃんが最優先、という原点に立ち戻るならば、やはりわざわざクラリッジズ(でもどこでも、どうしてもという外出以外の場所)に行く必要がそもそも無いのではないかな。
自分が子育てしてつくづく思うのは、カフェ、レストラン、あるいは赤ちゃん連れでディズニーランド(これは理解不能)、
いずれにしても行きたいのは赤ちゃんではなく、親です。
トバッチリを受けてるのは赤ちゃん、で。
乳児のうちは無理矢理には出掛けず赤ちゃんのペースに合わせた生活をしてあげれば、それが理想かな、と。
公園を散歩する、近所の気の置けない子連れ対応出来ているカフェで休む、など。

クラリッジズは、ナプキンにはそういう守屋さんが書かれた危険があるということも考えると、衝立てを準備した方が良いのかもしれませんね。
2014.12.08 Mon 13:23 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

*私が読んだファラージの記事はBBCニュースです、守屋さんが張られたリンクのことを誘導記事と書いたのではないです。
BBCニュースでのタイトル、書き方、が、誘導的だった、と。
2014.12.08 Mon 13:29 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 ラジオでの発言を直接聞いておらず、メディアの文字によるニュースでありますが、僕がファラージの発言でずるいと思うのは、「そういう感覚の世代の人も、いる」との発言です。

 どの世代ですか?きちんと統計を取った上での発言ですか?その特定の世代がファラージ氏にこのような発言をして欲しいと依頼したのでしょうか?

 この言い方は、人から聞いた話だけど、とか、芸能ゴシップに溢れる、著名芸能人の「友人」による発言と同じレヴェルでしかない、と僕は思います。

 と言うことで、キャメロンのうさんくささと同様、ファラージの責任の所在を有耶無耶にする言動もあまり良いものではないと感じています。

 メディアの対応の違いも含めて、今回のことで感じるのは、「母乳の授乳」という人間だけでなく、ほ乳類という種の基本的な行動がどうしてこのような騒ぎになるのか。人類がおかしな方向に突き進んでいるように感じます。
2014.12.09 Tue 07:33 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

確かに有耶無耶な言い方ですけど
要はファラージの母ちゃんがそんな感じとか、そういう話だと私は思いましたが。
政治家としては不用意な発言ですが、ファラージがそういう人を単に知ってるって話で。
そういう地雷をいちいち踏まないようにしないとこれから大変ですねー。

授乳がこんなに騒ぎになるのは、共生ってことを、どっちも考えず主張し合う世の中だからでしょうね…
2014.12.09 Tue 08:06 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

育児書や国の保健指導で、母乳は良くないから人工ミルクで子育てしなさいと指導された世代近辺の人には人前で胸を出しての授乳に抵抗感があってもおかしくないから、そういう世代というのはあるのかもしれないです。

指導がコロコロ変わることで、母親が混乱するのみならず、世間全体が育児への理解を深めるキッカケを掴めない状況は長く続いてる、というのが、私の実感です。
2014.12.09 Tue 08:19 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 ガーディアンのコメント欄にかなり積極的に参加していた一人は、どうやら大陸出身の方(性別は判りません)。
 その方曰く、「イギリスでは母乳の授乳が大きな話題になるんだ?(出身の国では)公共の場での母乳の授乳なんて当たり前で誰も騒ぎ立てたりしない」とのこと。

 「人工ミルク」と「母乳」の論争と言うのがあるんですね。今回の報道を通り過ぎて感じることの一つは、そのような論争も「マーケティング」に過ぎないのではと。穿ち過ぎかな。
2014.12.09 Tue 08:32 URL [ Edit ]

- ハマちゃん

人工ミルクがメジャーになり出した頃は、母乳では例えば出辛い人とか、人に依って成分が偏ったりとかなのでしょうが、栄養価が足りなくなるというので、
保健婦さんなどが人工ミルクを推奨した時期が結構な期間あるようなのです。
(それが人工ミルクメーカーのマーケティングだったのかどうかは分からないのですが)
私の母がその世代で、だから私は母乳飲んでません。
7歳下の弟の時代になると母乳時代がやってきて、弟は母乳育ち。
更に今は「母乳神話」の時代。
「善かれと思ってわざと母乳飲ませなかった、そういう時代だった。」と言われると、正直、カチンときてしまう自分がいます。(笑)

私も、本音の本音は大陸の方の感覚に近いですが、
結局コモンセンスの問題なのに、全てを白黒付けたがる風潮が英国(というか英語圏、ですかね)も日本も多い気がして、時々疲れてきます。
だからたまに欧州の大陸に渡ると、ほっとするんですよね。
まだコモンセンスで適当にやる、というのが活きてる感じがして。
タバコとか、うるさくないし。
私もタバコの副煙を有無を言わさず吸わされる環境はイヤなのですが、あまりにも禁煙ファシズム的な世の中も疲れてしまうんです。
授乳の問題も白黒じゃなくて、双方がコモンセンスで適当に臨機応変に出来れば良いのにな、と。

今日はラジオでは車椅子の障害者が、バギーに赤ちゃん載せてた母親にバスの車椅子/バギー用スペース(?)のところでなんか怒鳴りつけられたとかいう話題でもちきりでしたが、詳細はよく分からないものの、なんともまあ、ギスギスした世の中になりましたよね。
2014.12.09 Tue 20:23 URL [ Edit ]

- 守屋

ハマちゃん さん

 へー、「母乳」が神話になるんですか。その神話の内容を知りたいとは思いませんし、神話に振り回されるのは、知恵を受け継ぐシステムの崩壊が家庭や社会で起きているのかなと感じます。

 バスでの車いすのこと、僕もニュースを斜め読みした程度です。政府関係は線引きすることを尻込みしているようです。が、その国で暮らす人の安全にかかわるこのようなことこそ、政府がしっかり線引きするべきではないかと思います。
2014.12.09 Tue 20:44 URL [ Edit ]

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